問題一覧
1
自然科学者としての目と敬虔なキリスト教徒としての目でもって宇宙と人間を見つめた、17世紀のフランスのモラリストで「パンセ」の作者は誰か
パスカル
2
人間が他の動物とは異なり、火を操り、言葉を使い、道具を発明して文化を作り上げてきたのは人間に特有の何の働きによるものか。
理性
3
人間を「ポリス的(社会的動物である)と」定義した、古代ギリシャの哲学者は誰か。
アリストテレス
4
「人間」という言葉は、人と人との「間柄」を示すものであると考えた日本の哲学者は誰か。
和辻哲郎
5
人間の特質を考える能力である理性におく、スウェーデンの植物学者リンネが命名した人間感を何というか。
ホモ・サピエンス
6
人間は道具を用いて自然を改変してきたが、この特性に着目してフランスの哲学者ベルクソンが命名した人間観を何というか。
ホモ・ファーベル
7
人間の本質を遊びとし、文化も遊びから生まれ出たとする、オランダの歴史学者ホイジンガが提唱する人間観を何というか
ホモ・ルーデンス
8
自らを超える存在を畏れ敬う人間の特質に焦点を当てた、ドイツの哲学者シェーラーが述べた人間観を何というか。
ホモ・レリギオースス
9
言語や文字などの象徴(シンボル)を操ることを人間の特筆と見た、ドイツの哲学者カッシーラーの唱える人間観を何というか。
ホモ・シンボリクス
10
古代ギリシア神話において、人間はどのようなものとして理解されていたか。
死すべき者
11
死すべき人の身の反対語は何か
不死なる神々
12
カントが提唱した主要な問いには私とは何を知ることができるのか、私は何をすべきか、私は何を望むことが許されているのかがあるが、それらをまとめた問いを何というか。
人間とは何か
13
ホモ・⑴(英知人・知性人) ⑵の植物学者⑶が名づける。「人間は⑷をもった動物」という、古代ギリシア以来の伝統的な人間理解。
サピエンス, スウェーデン, リンネ, 理性
14
ホモ・⑴(工作人) ⑵の哲学者⑶が名づける。⑷、⑸を無限に利用可能な環境へと改変する能力、⑹という道具によって⑺の在り方を規定するとともに作り変えていく能力を持つ。
ファーベル, フランス, ベルクソン, 知的能力, 自然, 言語, 自己
15
ホモ・⑴(遊戯人) ⑵の哲学者⑶が名づける。遊びを行うのが人間であるという考え方であるが、人間が行う遊びには次のような特徴がある。 ⑷からの離脱と⑸の意識。 ⑹を本質とする⑺で⑻的な活動。 ⑼ 限定された⑽・(11)と(12)
ルーデンス, オランダ, ホイジンガ, 日常性, 虚構性, 楽しさ, 自由, 自己目的, 没利害性, 時間, 空間, 独自の規則性
16
ホモ・⑴(象徴を用いる人) アニマル⑵(象徴を用いる動物) ⑶の哲学者⑷が名づける。人間が他者と交わるときに⑸や⑹を用いる特性に着目して、それを言い表した語。
シンボリクス, シンボリクム, ドイツ, カッシーラー, 言語, 芸術
17
ホモ・⑴(宗教人) ⑵の哲学者⑶の分類した人間感の一つ。⑷を信じ、⑷を捧げる行為に人間の特性を見出した用語。
レリギオースス, ドイツ, シェーラー, 神, 祈り
18
ホモ・⑴(経済人) ⑵の経済学者⑶は経済現象を人間本来の⑷によって促進され、予定調和的に合理性をもつものと考えたが、このように想定される合理的経済行為の主体が経済人である。この人間観は近代資本主義社会における経済行為を抽象して得られた人間類型で、⑸主義的、⑹主義的な考え方が基礎にある。
エコノミクス, イギリス, アダムスミス, 個人, 功利, 利己心
19
この問題におけるアイデンティティとは、通常、⑴と日本語に翻訳される言葉で、⑵の心理学者⑶が哲学の用語を精神分析に転用し、再定義した語である。 アイデンティティの条件として、 私の⑷(一様性)と⑸ ⑹による私の中核部分の⑺と⑻
自我同一性, アメリカ, エリクソン, 斉一性, 連続性, 他人, 共有, 承認
20
エリクソンは⑴という観点からもアイデンティティを考察している。青年期における⑴としての⑵とは、幼年期からの自分と未来展望との間に、「自分は何者か」の自己定義と、「取替のきかない自己」の存在証明を見出すことである。
発達課題, アイデンティティの確立
21
アイデンティティという語の元々の意味は、⑴ である、これを自己というなら、アイデンティティは⑵という意識に他ならない。例えば、「私」の問題は⑶というアポリアを引き起こす。
変化の中にあって、変わらない何ものか, この私である, 無限後退
22
⑴の精神分析学者⑵が、発見した⑶という領域は、⑶に本当の自分について指摘されるという事態をどう理解すれば良いのか、という問題が新たに生じさせる。
オーストリア, フロイト, 無意識, 他人
23
フランスの思想家ルソーの言葉に見られるような青年期における精神的な誕生のことを何というか。
第二の誕生
24
自我の目覚めに伴って、一個の独立した人格を形成しつつある青年が、親や大人、社会的権威などに対立的姿勢をとる時期を何というか
第二反抗期
25
七五三や成人式あるいは結婚式や還暦等、新しい生活場面への移行期に当たる、人生の節目に行われる儀式のこと何というか
通過儀礼
26
児童期と成人期の間にあって、そのいずれにも属さないために精神的に不安定な状況に置かれている青年のことを何というか
マージナルマン
27
エリクソンは、アイデンティティが確立するまでの間ら社会的責任の一部が猶予される期間を何とよんだか
心理社会的モラトリアム
28
児童期の終わり頃に、男性女性のそれぞれの身体的特徴が顕著になることを何というか
第二次性徴
29
自我の目覚めに伴い、青年がそれまで依存していた親から精神的に自立していくことをホリングワースは何とよんだか
心理的離乳
30
近代以前の社会は子供は何により大人になるか
通過儀礼
31
近代以後の社会は子供が大人になるためには長期間にわたる心理的・社会的な何のための期間が必要か。
成熟
32
近代以後の社会において、自動的に職業が決定しないのはなぜか。
身分制度の崩壊により、職業選択の自由が生じたから。
33
青年期出現の要因の一つとして何が挙げられるか。
社会の生産力の向上
34
類型論の反対語を答えよ
特性論
35
人間が社会的に健全な形で成長するため、乳幼児期、児童期ら青年期等のそれぞれの発達段階で解決しなければならない課題を何というか
発達課題
36
人生を8の段階に分け、それぞれに発達課題があるとし、青年期の課題を明確にしたアメリカの精神学者は誰か。
エリクソン
37
自分が過去から一貫して自分であり、他と異なる という確信を何というか。
アイデンティティ
38
集団の中での自己の役割を見出せず、青年が精神的な危機に陥ることをエリクソンは何と表現したか。
アイデンティティの拡散
39
人間の欲求を段階的に捉え、下位の欲求を実現することで上位の欲求へ向かうことができると考えたアメリカの心理学者は誰か
マズロー
40
夢の分析などの精神分析的手法によって、神経症治療に貢献したオーストリアの精神科医は誰か。
フロイト
41
欲求が満たされないために生じる精神的な緊張状態を何というか
欲求不満
42
2つ以上の欲求が同時に生じた時に起こる、精神的緊張を何というか
葛藤
43
欲求不満の状態からくる精神的緊張から自分を守ろうとしてとられる無意識の行動を何というか。
防衛規制
44
人間性探求を生涯の課題とし、その回答を日々の営みとハンセン氏病患者への献身的なカウンセリングの中で模索した、日本の精神科医は誰か
神谷美恵子
45
絶滅収容所での経験を踏まえた実存的分析によって独自の理論を打ち立てた、「夜と霧」の作者であるオーストリアの精神科医は誰か
フランクル
46
ギリシア人の生活・文化・宗教の基本単位で、独立した都市国家を何というか
ポリス
47
古代ギリシア人の自然観、宇宙観を、表すのに使用される言葉で、原初、何もない混沌とした状態のことを何というか。
カオス
48
カオスに対して、古代ギリシア人が用いた、秩序・調和・宇宙などを意味する語を何というか。
コスモス
49
ギリシア語で、元来「眺めること」を意味し、実践的関心を離れて、事物を純粋に探求する態度のことを何というか
テオーリア
50
実在は必ずしも明確ではないが、紀元前9世紀ごろに「イリアス」や「オデュッセイア」という作品を書いたギリシアの叙事詩人は誰か
ホメロス
51
ホメロスと並ぶ古代ギリシアの叙事詩人で、「神統記」や「労働と日々」の作者は誰か。
ヘシオドス
52
ミュトス(神話)に対するギリシア語で、言葉・論理・理性などを表す語は何か
ロゴス
53
自然科学者たちが求めた、世界の根本原理あるいは資源のことをギリシア語で何というか
アルケー
54
人為的なものとは異なり、必然性を持つとされた自然を意味するギリシア語は何か。
ピュシス
55
自然とは違って、必然性を持たないとされた、人為的なものを意味するギリシア語は何か
ノモス
56
ペルシア戦争後のアテネを中心に、市民的徳と政治的教養を享受して金銭を受け取っていた教師集団で、知恵ある人という意味を持つ人々を何というか。
ソフィスト
57
神話的世界観とは世界はその秩序を打ち破る⑴に常に介入されるため、あらゆる自然現象は不死なる神々によって引き起こされる。よって世界の事象は⑵の帰結といえる。
神, 偶然
58
合理的世界観は、世界は時代の確固とした⑴を具えた存在であり、神に介入されているわけでない。このことから、世界の事象は⑵の帰結と言える。
秩序, 必然
59
理性的人間観は人間の知性も世界の秩序によって生み出された者であるから、その能力を十分に発揮することで、世界の秩序を⑴することができる。このことから、世界の事象は人間に⑵であるとわかる。
認識, 予測可能
60
ミレトス派には誰が属するか。
タレス, アナクシマンドロス, アナクシメネス
61
タレスはアルケーを何と考えたか。
水
62
アナクシマンドロスはアルケーを何と考えたか
ト・アペイロン
63
アナクシメネスはアルケーを何と考えたか
空気
64
エレア派には誰が属するか
クセノパネス, パルメニデス, エレアのゼノン
65
クセノパネスは最初の何と呼ばれるか
宗教批判者
66
パルメニデスが主張したのは何か
同一律
67
エレアのゼノンは何を用いてパルメニデスの主張を擁護したか
逆説
68
ピュタゴラスはアルケーを何と考えたか。また、世界のあり方を何として表現したか。
数, 比例関係
69
ヘラクレイトスはアルケーを何と考えたか。
火
70
エンペドクレスはアルケーを何と考えたか。
根
71
エンペドクレスは4の根を考えた。何か。
地, 水, 火, 風
72
アナクサゴラスはアルケーを何と考えたか
種子
73
デモクリトスはアルケーを何と考えたか
アトム
74
アテネの民主制において、自分の意思を反映させるためには何が必要だったか
弁論術
75
相対主義の反対語は何か
絶対主義
76
プロタゴラスは何の代表的人物か。
相対主義
77
ゴルギアスは何の代表的人物か
懐疑主義
78
ソクラテスの課題として正しいと思わせることと本当に⑴とは違う 知っていると思い込んでいることと本当に⑵とは違う
正しいこと, 知ってること
79
ギリシア北方デルフォイにあるアポロン神殿の巫女が下す詫宣で、「ソクラテス以上の知者はいない」というお告げを出したことで知られる神託を何というか
デルフォイの神託
80
無知の知においてソクラテスは何を用いたか
問答法
81
「私も知らない。ただ、あなたは自分の無知を知らなかったが、私の自分の無知をしている。」このセリフから連想される言葉とは何か
無知の知
82
徳を知っているということは徳を有していることと同じである。このことをまとめてなんというか
知徳合一
83
徳は幸福をもたらすものである。このことを何というか
福徳一致
84
徳を知って行動することを何というか。
知行合一
85
問い手と答え手とが、相互に承認した前提から短い問と答を積み重ねながら行われる、ソクラテスの真理探求の方法を何というか。
問答法
86
人間にとって最も大切な事柄について、自分は何も知らないのだという自覚のことで、ソクラテスが愛知(哲学)の出発点とした知を何というか。
無知の知
87
本来はそのものの卓越性のことであり、勇気や正義や節制などの人間的な卓越性をまとめて何というか。
徳
88
問答法の方法は、答え手の魂の中にある真理という子供が生まれるのを助ける術と いう意味で何というか。
助産術
89
魂が備えるべき卓越性とは、善さや美しさであるが、これをソクラテスは何とよんだか。
善美の事柄
90
生き物の生命原理であり、人間の知・情・意の働きの中心となっている魂のことをギリシア語で何というか。
プシュケー
91
徳とは何であるかを知ることなく善く生きることはできないという、ソクラテスの考えを何というか
知徳合一
92
有徳な行為というのは、徳とは何なのかを知って初めて可能になるというソクラテスの思想を表わした言葉は何か。
知行合一
93
卓越性を見えた者こそが、真の意味で幸福な者であるというソクラテスの思想を何というか
福徳一致
94
徳は知によって位置付けられるものであるとするソクラテスの知性尊重の立場を何というか
主知主義