問題一覧
1
第1問 マネジメントとリーダーシップに関する次の記述のうち、最も適切なものを選び なさい。 1 ① コッターはマネジメントについて、長期的な展望をもちビジョンや戦路を練るなど、人としてついていきたいと思われる行動様式であると考えた。 ② コッターはリーダーシップについて、ビジョン設計を行い組織メンバーに動機づけながら、効率的に成果をあげていくものであると考えた。 ③ ボイエットらはマネジメントについて、明確なビジョン提示やメンバーへの動機づけ を行うことであり、非公式的な人間関係で発揮されるものと考えた。 ④ ボイエットらはリーダーシップについて、自分に従うことをメンバーに求め、組織機構を重視するなど秩序だった統制をもとに行われるものと考えた。
②
2
第2間 PDCAサイクルに関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 ① PDCAサイクルとはマネジメント・プロセスの手法のひとつで、計画、改善、実施 実行、実行状況把握、管理を用いて業務分析を行うものである。 ② PDCA サイクルは、製造現場における品質向上のために用いられ、ISO9000 ISO14000 といったマネジメント・システムとは異なるものである。 ③ PDCAサイクルのようなマネジメント・プロセスが必要とされる背景として、昨今 不確実性の高い状況で環境変化を予測するために着実な手法であることが挙げられる。 ④ 現場作業における PDCAサイクルは、小規模組織において作業優先度をもとに計画 策定して作業を実施、結果と計画を照合して次の業務改善に活用する。
④
3
第3問 マネジメント・プロセスに関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 ① 経営環境の変化が激しいときに高い成果を出すためには、経営環境の分析や戦路策定 においてより精度の高い詳細で精緻な計画が求められる。 ② デミングが 1950年代に考案したPDCA サイクルは、1960年代-70年代になると、計画化のプロセスに多くの経営資源が当てられるようになった。 ③ PADSCサイクルは、業務機能の区分などに用いられ、デミング・サイクルに業務分 析をプロセスに組み入れたものである。 ④ PDCA サイクルの考え方は、製造現場における品質向上においてのみ有効であり、その他の部門での応用は限定的である。
②
4
第4間経営の計画化に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 ① 中期経営計画は、年次計画といわれ経営目標達成のための具体的な業務計画と予算計画を策定し、四半期計画に落とし込んでいくものである。 ② 短期経営計画は、3-5年の期間における事業領域や全社戦路を提示するほか、売上高 や給与水準の基本的指標を示す場合もある。 ③ 経営計画は、組織領域の広さによって総合計画と部門計画に分かれるが、目的によっては構造計画と管理計画、総合計画と利益計画に分けられることもある。 ④ 長期経営計画は、通常5年以上の期間に対して成長戦路や経営環境変化への対応指針の策定を行う。3-10 年をまとめて中長期経営計画とする場合もあるが、企業は必ず策定するものである。
③
5
第5間 次の文章を読み、文章中の空欄( A ) と空欄( B )に当てはまる、最も適 切なものを下記の解答群から選びなさい。5 中期経営計画や長期経営計画における計画とは、現在の活動の延長線上に描かれるものであり、( A )を規定するものではないが、( B ) に基づいて将来像を描いてしまう ことになりやすいということを忘れてはならない。 〔解答群〕 ① A:戦路B:計画 ③ A:戰略B:策定 ② A:策定B:戰略 ④ A :計画 B:戦咯
①
6
第6問 問題解決のさまざまな手法に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさ L'o 6 ① Why チャートは、問題解決策の洗い出しなどに用いられ、他者批判をせず既成概念に とらわれず、発言の質よりも量を重視する手法である。 ② ブレイン・ストーミングは、頭在化している問題についてその原因を深掘し、問題の発生原因を構造化する手法である。 ③ 新 2C7 つ道具は、マトリクス図や PDPC、アロー・ダイヤグラム法などを用いて、問題構造を見える化する手法である。 ④ シックス・シンキング・ハットは、垂直思考のひとつの手法として開発されたものであり、原因を追究する場合に論理的に深掘りしていく際に活用する手法である。
③
7
第7問 経営戦路の体系における戦路と戦術に関する次の記述のうち、最も適切なものを 選びなさい。 ① 戦術は、もともと軍事的な用語から派生したもので、戦格は経済的な用語から派生したものである。 ② 戦路は組織行動の在り方を示すもので、長期的な方向性を実現するための概念である。 ③ 戦路は戦術と同意で用いられ、特に大企業では、戦咯は階層性を持たないものと考えられている。 ④ 戦術は、事業や部署単位で資源配分や具体的な実務差配を設計する概念である。
②
8
第8問 経営戦路に関する下記の[用語]と[説明文]の組み合わせのうち、最も適切な ものを下記の解答群から選びなさい。 〔用語〕 A 戦術 B 全社戦略 C機能別戦略 D 事業戦略 〔説明文〕 ア 競合他社との優位性を保つ価値提供をめざす。 イ 組織単位で具体的な実行策を策定する。 ウ 細部にわたる指針や短期的で個別的な組織行動。 エ 経営環境分析や事業領域などを策定する。
②
9
第9問 自社能力の分析に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 ① 自社能力の分析においては、企業内にどのような経営資源が存在するのか、不足する経営資源は何か、など静的な分析のみが有効である。 ② コア・コンピタンスは、自社保有能力全般をあらわすもので、これをもとに経営資源分析を行う。 ③ ケイパビリティは、企業経営の実務的な能力のうち、知識や技術面の資源をあらわすものである。 ④ KFS は、他社との差別化や優位性を保持する要因を示す指標で、KSF と呼ばれることもある。
④
10
第10間 次の文章を読み、文章中の空欄(A )と空欄(B)に当てはまる、最も 適切なものを下記の解答群から選びなさい。 10 経営資源の分類のうち、人的資源や物的資源などの(A ) は、企業活動において事業分野で競争優位を保持するための調達と配分が重要となる。( A ) における情報的資源のうち( B )は、共通の価値観や帰属意識を含むカテゴリーとして位置づけられている。 〔解答群〕 ① A:可変的資源B:情報処理特性 ② A:固定的資源 B:企業情報 ③ A:可変的資源 B:環境情報 ④ A:固定的資源 B:情報処理特性
④
11
・第11問 経営環遊の分析手法に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 11 ① 3C分析は、自社の強みと弱み、外部環境の機会と育威を列挙し整理することで、戦路の方向性を見出す手法である。 ② 競合分析は、競合の利益率分析を行ぅが、販売管理費用は調査困難なため除外される。 ③ 経営環境分析は、流通チャネル、自社、競合他社、顧客の4つの要素に対して行われる。 ④ 顧客分析は、まず競合他社の分析を行ったうえで顧客分析を進めた方が効果的である。
③
12
第12間 経営理念に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 12 ① ミッションとは、企業利益の追求だけでなく社会発展に寄与する責任を示すものとして制定される。 ② 企業がミッション、経営理念、ビジョンを明確に打ち出し明文化することで、対外的に企業の存在意義や価値観をわかりやすく示すことができ、個々の組織メンバーもそれぞれにおいて意思決定をする際の拠り所となる。 ③ ミッション、ビジョンは、普遍性があるため長期的な内容が求められるが、経営理念は定期的な見直しが必要である。 ④ 経営理念は、ビジョンをもとに、具体的な経営姿勢を示すもので、経営戦略のもととなる価値観である。
②
13
第13問 ドメインに関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。13 ① ドメイン・コンセンサスを行うと、ドメインが拡散して経営側の意図がステークホルダーに理解されにくくなる。 ② ドメインは、中小企業でのみ策定されており、経営資源の調達や意思決定の指針として認識される。 ③ ドメインは、潜在的な事業領域を除外し、事業戦路立案のために現在展開している事業の範囲を明確化するものである。 ④ ドメイン・コンセンサスが大きいほど、社会における企業のアイデンティティが確立されていることになる。
④
14
第14間 成長戦路に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。L14 ① 市場浸透戦路で有効なアプローチは、製品・サービスの使用頻度の増加や周辺サー スの拡充による需要規模の拡大などである。 ② 製品開発戦路は、従来と異なる市場に既存製品を投入するため、リスクや難易度が い戦路である。 ③ 多角化戦路では、市場シェア拡大のための販売促進プロモーションを強化する施策 有効である。 ④ 製品開発戦路は、開発や新規製品の市場投入など大規模な投資が必要となるため小 模企業にはそぐわない戦路である。
①
15
第15間 次の文章を読み、文章中の空欄(A ) と空欄(B)に当てはまる、最も 適切なものを下記の解答群から選びなさい。15 多くの企業の経営戦路において、成長戦は不可欠な要素である。代表的な戦勝バター ンのうち、需要規模拡大や市場シェア拡大の方向性をもつのが( A ) 戦路、陳腐化した ブランド認知の向上や減少している売上高の上昇を目指すのが( B ) 戦咯である。このように製品やサービスと市場の種別を軸としたマトリクスによって、事業フェーズに適した戦路が求められている。 〔解答群〕 ① A:製品開発 B:市場開拓 ② A:市場浸透B:製品開発 ③ A: 製品開発 B:市場浸透 ④ A:市場浸透B:市場開拓
②
16
第16間 次の文章を読み、文章中の空欄( A )から空欄(D )に当てはまる、 最も適切なものを下記の解答群から選びなさい。16 企業が( A )を行う動機として、主力製品の需要停滞や収益の安定化のほか、企業内で複数の事業を行うことで収益性を高める( B )、未利用資源の活用などが挙げられる。アンゾフは、多角化によって( C ) が発揮される代表的なケースとして、販売、生産、投資、経営管理の4種類を挙げている。一企業グループ内にある2つの異なる事業が互いに補完的な役割を果たし、顧客への提供サービスの面で満足度を高める ようなケースで生じることを( D ) という。
②
17
第17間 M&A 戦略に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。17 ① 中小企業のオーナー企業(株式所有者と経営者が同一の企業)においては、事業承継の手段として M&A が行われるケースはほぼない。 ② M&A は、事前の実現可能性の検証において資産や負償の査定を行うことで、統合後の経営リスクを回避している。 ③ M&A は、株式所有者と経営者が同一の企業において行われることが多く、顧客先に対する交渉力向上を目指すものである。 ④M&A は、業績不振の改善策のために採用され、自社事業と同じ領域の事業を買収して短期的な危機回避を目指すものである。
③
18
第18問 企業連携に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 1 8 ① ODM は、主にスマートフォンやパソコン業界で採用され、製品設計から製品開発を受託企業が行う形態であり、受託企業の中には、販売のサービスまで提供している場合 もある。 ② EMSは、電子機器の製造受託サービスで、委託企業と受託企業間で仕様の認識合わせを綿密に行いながら進める形態である。 ③ アライアンスは、経営資源の補完を目的として行われるが、委託企業側への成果の偏重傾向が課題とされている。 ④ OEM は、主に製造業や流通業で採用され、委託企業は自社ブランド商品の設計を行わず、受託企業が生産する形態である。
①
19
第19問 グローバル戦路におけるグローバル展開する企業のタイプに関する次の記述の うち、最も適切なものを選びなさい。19 ① トランスナショナル企業では本社の権限が強く、本社の戦路にもとづいて海外子会社の経営が行われ、世界標準的な製品を販売する。 ② マルチナショナル企業では各国市場の特性に適応することを重要視し、進出国でのニーズに対応するため、権限をそれぞれの子会社に分散している。 ③ グローバル企業では海外子会社に対して管理を行い、本社の提供した技術をもとに各国市場に対応する製品開発を行う。 ④ インターナショナル企業では、海外子会社と本社間で相互依存的な関係を構築し、子会社が収集した情報や獲得した独自能力の戦路的な活用を目指している。
②
20
第20間 ビジネス・スクリーンに関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 2 0 ① ビジネス・スクリーンは、市場成長率と相対的市場占有率の2軸を用いて事業間のシナジーを判断する。 ② ビジネス・スクリーンは、自社の強みを9つに分類して事業強度と市場成長率を図る ことを目指したモデルである。 ③ ビジネス・スクリーンは、市場の魅力度を総合的に分析するために販売効率や製品の品質などを定量化したモデルである。 ④ ビジネス・スクリーンは、産業魅力度と事業強度の2軸を用いて戦路の細分化を図ることを目指したモデルである。
④
21
第21間 事業戦路におけるファイブ・フォース分析に関する次の記述のうち、最も適切 なものを選びなさい。21 ① 新規参入の脅威は、規模の経済や政府による規制などの参入障壁に影響を受け、競合 企業の増加や競争ルールの変化が生じる。 ② 代替製品の脅威は、顧客から見て多くの魅力的な代替製品によって全体的な需要も増えるため、競争激化は限定的である。 ③ 売り手の交渉力は、顧客の業界家占度の影響を受け、取引数が大きい場合は値引き要求の可能性が高まる。 ④ 買い手の交渉力は、業者の宴占度の影響を受け、スイッチング・コストが高い場合、取引先変更が困難になる可能性が高まる。
①
22
第22問 ファイブ・フォース分析に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさ L. 2 2 ① ファイブ・フォース分析は、業界内の競争状況と外部環境からの圧力や脅威に基づく競争要因を規定したものである。 ② ファイブ・フォース分析は、代替製品の脅威として顧客にとっての代替製品の存在があると考える。 ③ ファイブ・フォース分析は、業界内の競争状況として納入元を変えるスイッチング・コストがあると考える。 ④ ファイブ・フォース分析は、買い手の交渉力として供給業者にとっての受注量があると考える。
①
23
第23間 3つの基本戦路に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 2 3 ① 差別化戦路は、収益性を重視するため競合他社とは異なるセグメントを見いだし、コストや差別化に細分化したうえで優位性の確保を目指している。 ②集中戦路は、開発費用などのコスト比率が高くなり、必ずしも市場シェアや販売量の拡大につながらない場合があるというリスクがある。 ③ コスト・リーダーシップ戦路は、資金力で既存企業を大幅に上回る企業の新規参入や、革新的技術を保有する企業の出現で、過去の設備投資や生産工程の習熟効果が無意味になるリスクがある。 ④ 競争優位のための3つの基本戦路は、優位性が特定セグメントにあるのか産業全般にあるのか、ターゲットがコストなのか独自性なのかの2軸で考えられている。
③
24
第24間 経営資源と競争地位の関係に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びな さい。 2 4 ① 経営資源の量が大きく、経営資源の質が低いのはニッチャーである。 ② 経営資源の量が大きく、経営資源の質が高いのはチャレンジャーである。 ③ 経営資源の量が小さく、経営資源の質が低いのはフォロワーである。 ④ 経営資源の量が小さく、経営資源の質が高いのはリーダーである。
③
25
第25間戦略グループと移動障壁に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさ い。 2 5 ① 組織的移動障壁は、製品価格や流通チャネルのマーケティング戦略が異なる戦略グループに移動するとき、組織構造自体が阻害要因になる場合に生じる。 ② 経済的移動障壁は、製品ラインの狭い企業が製品ラインの広い戦路グループに移動する場合であれば、既存の資源活用が可能なため経済的負担が生じない。 ③ 移動障壁は、コストや組織管理の側面における規模の影響に左右されやすいため、業界シェアが大きい戦路グループの企業に優位な傾向がある。 ④ 戦略的移動障壁は、企業が別の戦路グループに移動しようとするとき、新しいグループが採用している戦略が従来の戦路と矛盾する場合にはその移動が困難になることを いう。
④
26
第26間 経営戦路の理論的アプローチに関する次の記述のうち、最も適切なものを選び なさい。 2 6 ① コア・コンピタンス論ではハメルとプラハラードによって、アップル社のデザインと機能の融合能力などが典型的な事例として挙げられている。 ② 資源ベース論はプロセス型戦路アプローチのひとつで、技術や独自能力が持続的競争優位の源となるという考え方が特徴である。 ③ ナレッジ・マネジメント論では組織が知識を獲得するプロセスとして、形式知の表出化→暗黙知の共同化→形式知の連結化→暗黙知の内面化の交互循環を表す SECIモデルが提示されている。 ④ 資源ベース論では競争優位性を持つ経営資源の条件として、価値創出、高い希少性、模倣可能性の低さ、組織化の4つを挙げている。
④
27
第27間 プロセス型戦路アプローチに関する次の記述のうち、最も適切なものを選 さい。 2 7 ① RBVは、競争優位の源泉は市場におけるポジショニングであり、競合他社を圧倒 中核的な能力によって持続的な競争が可能であるという考え方である。 ② コア・コンピタンスは、組織内の集団学習から生まれるものではなく、顧客から される価値をさらに発展させていくことが必要であるという考え方である。 ③ RBVは、競争優位の源泉は企業が持つ資源であり、一つひとつの技術よりも資源の組み合わせによって持続的な競争が可能であるという考え方である。 ④ コア・コンピタンスは、すべての経営資源が競争優位の源泉になるわけではなく に価値創出や模範可能性が低いことなどが必要であるという考え方である。
③
28
第28問 最も適切なものを下記の解答群から選びなさい。28 研究開発戦略において開発期間の短縮は重要な要素のひとつだが、業界への影響度が大きく創造的破壊をもたらす( A ) も欠かすことのできないファクターである。一方で、例えば顧客ニーズに応えようとする傾向が強まると、( B )を招くこともある。企業規糢が大きくなると、既存製品の改良に依存し製品改良のペースが顧客は(C)を超える。願容は、シンプルでも新たな価値を与えてくれる新興企業の製品に顧客は目を向けるようになる。組織面においても、成功したがゆえに、既存製品の改良に適した組織体制に変化し、顧客の( D ) に対応できなくなる。
②
29
第29間 研究開発戦路におけるアライアンスの活用に関する次の記述のうち、最も適切 なものを選びなさい。29 ① 開発業務におけるアライアンスでは、コストや効果を考慮したうえで外部に任せる範囲を判断するため、ある程度のリスクを取らざるを得ない。 ② 開発業務におけるアライアンスの成果を向上させるための留意点として、クローズド・ ネットワークは信頼性が高い反面、幅広い技術の流れが把握しにくい。 ③ 開発業務におけるアライアンスの設計では、特許権のような可視化されているものではなく、ノウハウのように可視化できないものが求められる。 ④ 開発業務におけるアライアンスの設計では、企業の関与度としてリスクの高いライセンシングよりも強固な関係を構築できる合併や M&A の重要度が高い。
②
30
第30間 生産路におけるさまざまな生産形態に関する次の記述のうち、最も適切なも のを選びなさい。 3 0 ① MTS は見込み生産で、あらかじめ需要を見込んで一定量の在庫を準備しているため 短納期の実現や標準化を可能にするが、製品在庫を抱えやすくなる。 ② CTO は受注加工組立生産で、注文確定後に最終組み立てを行うため無駄な在庫が発生せず市場変化による在庫増加を回避できるが、納期までの期間が長くなりがちである。 ③ BTO は受注仕様生産で、完成品の在庫削減を可能にするが、仕様に応じた管理が必要で工程管理が煩雑になる。 ④ ロット生産方式は、ひとりの作業員が全工程を担当するため工程内の課題が把握しやすいが、作業員が熟練するまでの長期的な人材育成が必要となる。
①
31
第31問 サプライチェーン・マネジメントに関する次の記述のうち、最も適切なものを 選びなさい。31 ① 市場変化が流動的で予測困難な場合は、調達 → 生産 → 流通 → 販売の順にサプライチェーン・マネジメントが有効である。 ② サプライチェーン・マネジメントは、市場変化のスピードと消費者ニーズの多様性に対応できず機能不全に陥った。 ③ サプライチェーン・マネジメントでは、業務フローの再設計ではなく需要予測箱度の向上や情報通信技術の活用などが必要となる。 ④ 即日納品が求められる需要がある場合は、あらかじめ適正量の在庫をもっておくサプライチェーンが有効である。
④
32
第32問 情報化戦路に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 3 2 ① DX とは、これまでの個別の業務に行っている既存の処理に対して、情報システン 個別業務に導入することで業務を改善しようとする試みである。 ② 経営情報システムの開発について外部のシステム開発会社に委託する場合は、企業のICT部門は要求定義も含めて外注するのが求められる。 ③ IT統制は、全社的統制、IT 業務処理統制、IT 全般統制から構成されており、健全 有効な組織運営を目指している。 ④ 情報化戦路は、知的資産保護などのリスクマネジメントを担う BCP 策定とは異なり ICT活用による資源の有効活用を目指している。
③
33
第33問 経営情報システムの運用に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさ い。 3 3 ① EC(電子商取引)は経済産業省の報告書において、狭義のECを「コンピューター ネットワークシステムを介して、商取引(受発注)が行われ、かつ、その成約金額が捕捉されるもの」と表現されている。 ② SFA や ERP は、営業支援や業務管理をサポートするシステムで、作業工程の効率化やプロセス改善を可能にした。 ③ Saas や CRMは、顧客接点に関するデータをICTを活用しながら AI等で分析を行い、収益に結びつけるための管理システムである。 ④ B2C や C2Cは、物品の売買だけでなく、金融機関との取引やサービス提供を含めた企業間電子商取引である。
②
34
第34問 ICTの新しい流れに関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 3 4 ① ニューラル・ネットワークを使って期待する出力結果を得るためには、入カデータと出力データの関係を学習させる必要があり、この学習方法には、入力と対応する出力の目標の例を与える「教師あり学習」のひとつのみである。 ② 深層学習といわれるディープ・ラーニングは、機械学習の一種で、データの特性を分析し全体として持つ特徴を検出し、対象とする課題の解決に必要な特徴量を自動的に設定できるようにするものである。 ③ IoT は新たな社会基盤として、自動運転や渋滞解消だけでなく、セキュリティ面におけるクラッキング防止を可能にした。 ④ AI 研究は特化型 AI や汎用 AIに分類され、汎用型は画像や音声認識を扱う認識系とゲームや囲基を扱う制御・推論系に分かれている。
②
35
第35問 次の文章を読み、文章中の空欄( A )( B )( C )に当てはまる、最 も適切なものを下記の解答群から選びなさい。35 情報セキュリティ対策というと、ハッキングや情報漏ぇいや改ざんなど電子データが対であると捉えると、紙で保管する情報が漏れてしまうことがある。まず、情報セキュリティの基本とされるのは( A )、( B )、( C ) を維持することが重要となる。これらは、「セキュリティのCIA」と呼ばれる。 〔解答群〕 ① A:真正性 B:信頼性 C:機密性 ② A:機密性 B :完全性C:可用性 ③ A:信頼性 B :完全性 C:真正性 ④ A:機密性 B:信頼性 C:可用性
②
36
第36間 組織デザインのアプローチに関する次の記述のうち、最も不適切なものを選び なさい。36 ① 組織編成の原則論的アプローチで生じている矛盾を解消する考え方がコンティンジェンシー・アプローチであり、状況要因と組織特性の適合関係を模索するものである。 ② 形態アプローチとは、「組織として内部的一貫性や整合性を持つ組織形態を構築できれば高い成果を実現できる」という仮説にもとづいている。 ③ パラドックス・アプローチは、矛盾した特性を踏まえつつ融合を図り、組織の有効化を目指す考え方である。 ④ 原則論的アプローチにおいて、組織編成の管理原則のひとつ「指揮・命令の一元性」という原則に忠実に従うと、組織形態はファンクショナル組織になる。
④
37
第37間 日本における組織デザインに関する次の記述のうち、最も適切なものを選びな さい。37 ① 職務設計では、組織構成員が遂行した職務について、報連相として上司や関係者に告する義務が課されている。 ② 職務設計では、日本においては、職務記述書や職務権限規程などに個人や職位ごと 職務や権限が明確に規定されていることが多い。 ③ 職務設計では、部長や課長、係長といった役職ごとの位置づけや役割を業務分掌規程に記載し、所管業務を明確にする。 ④ 職務設計では、組織構成員に職務を割り当て、遂行上認められた権限とその義務が業務量に対応することを目指す。
④
38
第38問 企業組織の形態に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 3 8 ① 事業持株会社は、企業グループの経営に適した組織形態だが、独占禁止法によって長らく設立が禁止されていた。 ② 共同持株会社は、法人組織として独立しているため、合併と比較するとシナジー効果が高く期待でき、統合コストやリスクが小さい。 ③ 事業持株会社は、激化する国際競争によって純粋持株会社設立が自由化されるまで、日本の多くの大企業が採用してきた形態である。 ④ 共同持株会社は、役員人事や情報システム統合などをめぐり主導権争いが生じやすいが、規模の経済が期待できる形態である。
③
39
第39間 柔軟性のある組織形態に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさ L'o 3 9 ① プロジェクト・チームは、製品のライフサイクルを通じて組織横断的なマネジメン を行い、セクショナリズムの回避を目指すものである。 ② プロダクト・マネジャー制は、各職能部門が自部門の利害を優先できるしくみで、消費財メーカーなどで導入されている。 ③ クロスファンクショナル・チームは、部門横断的に編成される組織形態でトップダウンの改革を推進する場合に用いられることが多いが、部門間利害の調整やリーダーへの権限移譲が行われないと有効に機能しないという課題がある。 ④ タスク・フォースは、プロジェクト・チームよりも多岐にわたる課題を扱い、少数精鋭で解決にあたる臨時的に編成された組織である。
③
40
第40間 組織文化に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。40 ① 安定志向が強くなると内向きの課題意識が強まり、管理のしくみや業務処理の効率化 などに焦点があてられガラパゴス化するリスクがある。 ② 集権化が進んだ組織では、個人や組織の自律性を活かした取り組みが推奨されるが、意思統一が因難になるリスクがある。 ③ 外部志向が強い組織では、競合他社との差別化を意識するあまりアウトソーシングに 過度に依存して、自社の中核能力を衰退させるなどのリスクがある。 ④ プロセス重視の組織では、大胆な変革や迅速な決断を可能にするが、トップが判断を誤るとダメージを彼るリスクがある。
③
41
第41問 人的資源管理の原則に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい 41 ① 人事労務管理は、組織における「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4つの経営資源のうち、「ヒト」と「カネ」を対象に行う管理活動である。 ② HRMの理念とは、従業員を、経済的資源としても人間的存在としても重視するこであり、組織に付加価値をもたらす「人的資産」として認識する考え方である。 ③ ベストプラクティス・アプローチの代表的な例としては、競争優位の確立へ向けて 価格化による差別化を目指す「コスト削減戦略」がある。 ④ コンティンジェンシー・アプローチの代表的な例としては、「品質向上戦略」のほか、あえてライバル企業と同じ製品の開発を行う「革新戦略」がある。
②
42
第42間 次の文章を読み、文章中の空欄( A )から空欄(D)に当てはまる、 最も適切なものを下記の解答群から選びなさい。L42 企業が求める人材像は、経営戦による人材ニーズや働き方によってさまざまな区分が存在している。その中で( A ) は、組織よりも仕事や自分の市場価値を重視する人材 群、組織への帰属意識が高い( B ) は、育成が行われるなど部候補になり得る人材 群という特徴がある。 これに対して、パートタイマーや派遣労働者を中心とする( C ) と、市場価値のある高度な専門性を有した( D) は、会社に対する忠誠心や帰属意識が低いフロー型人 材である。
③
43
第43問 職能資格制度と雇用管理に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさ い。 4 3 ① 職能要件書は、能力の明細書として職種別に作成され、役職別に作成する資格要件書 とあわせて賃金決定のもとになっている。 ② ジョブ・ローテーションは、配置転換や職種転換を行うことで質金上昇を目指し、人材育成も兼ねたしくみである。 ③ 企業は2020年のダボス会議を契機として、DXへの転換を見据えて新たな知識やスキルを習得し直すリスキリングの重要性が強調されるようになった。 ④ 職能資格制度は、昇進することで能力が開発され、賃金が上昇するしくみのため、従業員のモチベーションが高まるしくみである。
③
44
第44間保用管理に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。44 ① メンバーシップ型雇用は、採用時から職務を確定させ、個人の希望と企業の人材ニーズを読合することで長期雇用の実現を目指す形態である。 ② 満60歳以上の非正規従業員は、雇用契約期間が最長1年とされていたが、本人の中 し出によって無期労働契約に転換できるようになった。 ③ 派遣社員は有期雇用の非正規従業員に該当し、労働者と派遣先企業が雇用契約を締結し、派遣元企業からの指揮命令によって労働する形態である。 ④ ジョブ型雇用は、採用時に担当職務を提示して、その仕事内容に適した人材を採用することで専門性の高い人材獲得を目指す形態である。
④
45
第45間 退職管理に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 4 5 ① 継続雇用制度は、再雇用制度と勤務延長制度がある。前者はすべての退職者の労働条件の見直しは行わず、定年制を適用せず、雇用の機会を与える制度である。 ② 整理解雇の要件は、必要性、回避努力、合理性、妥当性の4つがあり、すべて満たさない場合は解雇権濫用に該当する場合がある。 ③ 定年制は非自発的退職に該当し、2021年の「高年齢者雇用安定法」によって70歳までの定年年齢引き上げが義務化された。 ④ 自発的退職には、自己都合退職のほかに希望退職者制度があり、自己都合退職 の場合は退職金支給率が高く設定される傾向にある。
②
46
46間人事考課の進め方に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 4 6 ① 人事考課は、評価面接 → 部下の自己評価 →1次評価決定 → ライン管理者評価 → 2次評価決定 → 最終フィードバックの順で行われる。 ② 人事考課は、部下の自己評価 → 評価面接 →1次評価決定 → ライン管理者評価 → 2次評価決定 → 最終フィードバックの順で行われる。 ③ 人事考課は、部下の自己評価 → ライン管理者評価 → 評価面接 →1次評価決定 → 2次評価決定 → 最終フィードバックの順で行われる。 ④ 人事考課は、ライン管理者評価→評価面接 → 部下の自己評価 →1次評価決定 → 2次評価決定 → 最終フィードバックの順で行われる。
③
47
第47間 人事考課に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。[47 ① 中心化傾向は、評価者が自身の職務経験や実などと比較して「自分にはない優れたスキルを持っている」など、主観的な判断を下してしまう評価エラーである。 ② 論理的誤差は、彼評価者の直近の業纉が高い場合や「スキルが高いから業積が良い」 といった異なる項目の評価が類似してしまう評価エラーである。 ③ ハロー効果は、彼評価者の業務上の行動特性に対して「入社試験の成績が優秀だった から入社後も優秀である」といった評価エラーである。 ④ 近接誤差は、無難な評価で「頑張っている人とそうでない人が同じ評価」になるため、彼評価者の不満が高まりやすい評価エラーである。
③
48
第48問 次の文章を読み、文章中の空欄( A )と空欄( B )に当てはまる、 適切なものを下記の解答群から選びなさい。48 人事考課は客観的に自己の現状を振り返るとともに来期目標の設定やキャリア形成 活用する。そのための評価基準のひとつである( A)は、職務活動の取り組み結果にいて事実ベースな評価を行うものである。その他、( B )は、自己の能力を的確にナ づけられるかを評価するもので、昇進・昇格の補完的な判断材料にも用いられる。
④
49
第49間陥りやすい評価エラーに関する次の記込のうち、最も適切なものを選びなさい。 4 9 ① 近接誤差は、評価表記入の際、ある項目とその下や上にある前後の項目の評価結果をあえて同じにならないように評価するエラーのことである。 ② 近接誤差は、評価者が放評価者の薬徴を把握した直後に行った評価が、詳価期間全体の評価にそぐわない評価エラーのことである。 ③ 近接誤差は、評価者が•評価者の能力や特性に対して、実際の実力よりも厳しくまた は良く評価をしてしまうエラーのことである。 ④ 近接誤差は、評価者が裁評価者の業様を把運した直後に行った薬織評価と能力評価が、赤離してしまう評価エラーのことである。
②
50
第50問 キャリア形成に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 5 0 ① シェインは、組織におけるキャリア形成の方向性を、階層、職能、中心化の3つの要素からなる「組織の3次元モデル」によって示した。 ② CDPの策定には、仕事で経験するべき職能分野を表すキャリアパスや役割の難易度 を示すキャリアレベルなどの3つの構成要素がある。 ③ ホールは、非仕事生活における経験は職業に直結しないため除外し、キャリアを「生涯を通じて経験した一連の仕事」と分類した。 ④ CDPは、即戦力人材を確保したい企業が従業員の短期的なキャリア形成支援を行う 取り組みとして、1960年代に米国から日本に導入された。
①
51
第51問 能力開発をめぐる新しい傾向に関する次の記述のうち、最も適切なものを選び なさい。51 ① グローバルタレント・マネジメントは、企業内大学の設置や MBA プログラムなどを行う次世代経営者育成プログラムと連携して行われることが多い。 ② 従業員の潜在的な能力を顕在化させるための能力開発には、各自の行動特性を言語化したコンピテンシー・ディクショナリーが必要である。 ③ グローバルタレント・マネジメントの効果的な運用には、グローバル企業で企業価値を高めることができる人材の獲得が重要であり、人材教育プログラムを変更する必要はない。 ④コンピテンシー・ディクショナリーは、組織で望ましい行動を可能にする顕在的な能カをリスト化したもので、人材育成プログラム設計に活用するものである。
①
52
第52問 次の文章を読み、文章中の空欄(A)と空欄(B)に当てはまる、最も 適切なものを下記の解答群から選びなさい。52 人的資源管理において賃金は( A ) として位置づけられ、金的、経済的インセンテイブの意味をもつ。また、賃金の性格のひとつである( B )は、質と量の需給バランスによって決定されるため、低コスト低質金を望む企業活動のコストとしての性格と相反することになる。
③
53
第53間 福利厚生に関する次の記述のうち、最も不適切なものを選びなさい。 5 3 ① 法定外福利厚生は、医療・保健や慶弔・共済などで構成されており、現金給与以外で生計費を補完する位置づけの待遇である。 ② 法定福利厚生費用は、高齢化や年金・医療財政の通迫により企業経営の負担を増加させており、法定外福利厚生費用の抑制や見直しについて、労使間での協議が求められている。 ③ 法定外福利厚生は、住宅補助や財産形成などで構成されており、これらが従業員の席 労意欲向上につながり、労使関係の安定にもつながっていく。 ④ 福利厚生の変化の1つにカフェテリア・プランの導入があるが、多様な従業員ニー 〜対応するねらいがあるものの、福利厚生費の増加抑制には効果がない。
④
54
第54間労働時間管理に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 54 ① 法定休日とは、企業が従業員に対して、少なくとも毎週1回の休日を与えなけれに らない休日である。 ② 企業が従業員に対して与える法定外休日は、法定休日と国民の祝日が重複した場 も該当する。 ③ 代休の場合、すでに行われた休日労働や時間外労働、深夜労働が事後に代休を与 ことによって帳消しになるものではないが、割増貨金支払いの対象にはならない。 ④ 企業が従業員に対して与える法定外休日は、労働基準法によって、就業規則で特 る必要が定められている。
①
55
第55間労働時間の諸制度に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 55 ① 裁量労働制におけるみなし労働時間は、事前に時間外労働時間を定めるもので、定められた時間を超過した場合でも時間外手当は支払われない。 ®商度プロフェッショナル制度は、対象業務が限定的で、時間外手当の支給対象とならないことが特徴である。 ③ 裁量労働制は、事前に対象業務や対象労働者の範囲、労働時間数を決めておかなければならないが、労働基準監督署に届け出る必要はない。 ⑨ 専門業務型裁量労働制は、業務遂行方法や時間配分を労働者に任せるという特徴があるが、その対象業務は定められていない。
②
56
第56間 メンタルヘルスに関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 5 6 ① 従業員の健康管理問題に関する私法的規制としての「労働安全衛生法」では、違反 た場合には企業は一定の範囲で刑事罰の対象とされるが、民事上の損害賠償責任まで はない。 ② 管理監督者が従業員の就業時ストレス状況を把握し、職場環境の改善や相談対応をうことをラインケアといい、従業員自身でストレスの気づきやストレスへの対処や 者への相談などを行うことをセルフケアという。 ③ 事業外資源ケアは、産業医や衛生管理者、人事労務管理スタッフが、従業員や管 に対してメンタルヘルスケア実施への企画立案や事業外資源とのネットワーク形成 行う。 ④ 専門スタッフケアは、メンタルヘルス支援を行う機関や専門家が、事業場のメンヘルスケア支援や各種サービスの提供を行う。
②
57
第57問 次の文章を読み、文章中の空欄( A )と空欄( B )に当てはまる、最も 適切なものを下記の解答群から選びなさい。57 ストレス発生のメカニズムにおいて、何らかの( A )が生体に加わったとき、心理面 や身体面、行動面での( B )が生じる。対処していくためには、( A ) によって、リスク要因を知ること、( B )によって、いつもの違う自分に気づくことが重要である。
④
58
第58間労使紛争に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 5 8 ① 団体交渉は、雇用に関する項目で拒否権を行使できないため、交渉決裂を回避する範 用で労働組合の要求を受け入れなければならない。 ② 団体交渉は、労使間のコミュニケーションをはかるためのものであり、定期的に情報 や意見を交換する機会を設定する必要がある。 ③ 労使協議制は、法律の規定によらず労使間の合意にもとづいて運用されるため、意見が異なったとしても争議行為には訴えない。 ④ 労使協議制は、法的に保障された交渉権にもとづいて協議が行われるものであり、労使間で交渉に応じる義務が生じる。
③
59
第59間労使関係と労働組合に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさ 5 9 ① 労働組合の要件のうち、団体性とは、政治運動や地位向上のための組織体裁を備 いることである。 ② 労働組合の機能のうち、共済機能は、労働者の生活安定や福祉充実のための活動に努める機能である。 ③ 労働組合の要件のうち、自主性とは、組織の主体が労働者であることを明確にし のである。 ④ 労働組合の機能のうち、要求機能は、組合の社会的責任を果たすために企業の経を 況の開示を求める機能である。
②
60
第60問 伝統的管理論に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 6 0 ①職能的職長制度は、テイラーによって提唱され、成り行き管理を改善するために 人の管理者が多数の労働者に対して指示命令を行う管理体制である。 ② 計画部は、従来は標準作業の設定や分析と立案を別々に行っていた業務執行機自 画機能を統合した部署である。 ③ テイラーは、標準的な作業量を特定するため、ストップウォッチを用いて作業に な仕事量を測定する動作研究を行った。 ④ 標準作業量を達成できた労働者に高い賃金を支払い、未達成の労働者には低いた 支払うのが差別出来高払い制度である。
④
61
第61間 テイラーの科学的管理法に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい 61 ① 動作研究は、標準時間を設定するために、最適な道具を用いて最善の方法を行うとき の作業時間を測定したものである。 ② 時間研究とは、人並外れた高い能力の持ち主である一流の労働者が、健康を損なわずに継続して実行可能な速度を基準とした。 ③ 科学的分析や計画立案の仕事を行う計画部を設置し、計画をたてる担当者を現場労働者と分けることで効率化を図った。 ④ 単純出来高払い制度として、標準的な作業量をこなした場合は高い質率、こなせなかった場合は低い賃率を適用した。
③
62
第62問 ファヨールは経営管理を効果的に行うための指針である管理過程論、論の理論的枠組みを提供した。ファヨールの代表的管理原則についての記述 最も適切なものを選びなさい。 6 2 ① 管理原則における階層組織は、命令の一元性を尊重しながらも、組織全体とな伝達を確保するために「架橋」が用いられることが必要である。 ② 管理原則における報酬とは、日系企業に多くみられる年功序列制の年齢に応 設定である。 ③ 従業員の過度な仕事の負担を軽減させるため、職種を細分化させることが分 の目的である。 ④ 従業員の混乱を避けるために、ひとりの上司からのみ計画に対する指揮を受 が命令の一元性である。
①
63
第63間 ホーソン実験による人間関係論に関する次の記述のうち、最も適切なものを選 びなさい。 6 3 ① 人間関係論は、科学的管理法と融合して生まれた考え方であり、非公式組織の関係性が職務上の公式な組織に影響を及ぼすというものである。 ② ホーソン実験によって注目された人間関係論により、新たな視点が得られたが、非論理的で感情的な側面が強調されているという批判もあった。 ③ ホーソン実験以前は、生産性への影響を考えたマネジメントを行うため、人が合理的な存在であるという社会人仮説が主流となっていた。 ④ 科学的管理法では、実験によって労働者の満足が生産性向上につながるという結果を得て、労働者が経済的インセンティブで動機づけられると捉えた。
②
64
第64問 次の文章を読み、文章中の空欄(A)と空欄(B)に当てはまる、最も 適切なものを下記の解答群から選びなさい。64 組織のマネジメントにおいて、主流であった科学的管理法は、人間は合理的に行動するという( A ) に基づいた考え方であったが、ホーソンの実験結果を受けて(B) が 注目されるようになった。
①
65
近代的管理論に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい 6 5 ① バーナードは、人間は自律的な存在であると考え、自由な意思や選択力、意思決定力を持った、自己実現への動機を持つ多面的な存在であるという全人仮説を示した。 ② バーナードは、公的な組織が成立するための要素として、戦略、勤労意欲、コミケーションの3つが重要であると説いた。 ③ 協働体系的組織論は、組織単独での生産性には限界があるため、組織間における協働が不可欠であるという特徴がある。 ④ 組織の能率は、組織に個人が提供する誘因よりも、個人が組織に提供する貢献が いことが協働の維持に必要だという考え方である。
①
66
第66間 サイモンの組織論に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい 6 6 ① 論理実証主義は、価値前提に基づき、科学的にも説明が可能な情報をもとに意思 を行うべきだ、という考え方である。 ② 経営人仮説は、意思決定が専門性や権限関係などインフォーマルな関係性から影 受ける、制約された合理性に基づくという考え方である。 ③ 論理実証主義は、人間の意思決定には合理的に限界があるため、経営者の経験値 づく判断を考慮すべきだ、という考え方である。 ④ 経営人仮説は、意思決定について、自由な意志や選択でなく客観的な情報に基づいて行われるべきだ、という考え方である。
②
67
第67間 マズローが提唱した欲求階層理論に関する次の記述のうち、最も適切なものを 選びなさい。67 ① 5つの欲求階層は低次から高次へと順次に発生し、下から上に向かって欲求が高まっていき欲求の方向は不可逆的である。 ② 第一段階の欲求は睡眠や食欲などの生理的欲求であり、第二段階の欲求は集団への帰 属を求める社会的欲求である。 ③ 自己実現欲求は個人により異なり、上司からの承認や同僚から尊重されたいという欲求も含まれる。 ④ 最上位の欲求が満たされると、仲間との人間関係や愛情を求める欲求に再び移行する。
①
68
第68問 マグレガーによって提唱された、人間観や動機づけに関わる2つの対立的理論 に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 6 8 ① X理論では、目的をかなえるために人に命令し強制することは逆効果となり、個々の自主性に任せることが重要であると考えられている。 ② Y理論では、人は労働条件によって自己啓発が可能で、自ら目標達成ができると考えられている。 ③ X理論では、例えば成果にともなう正当な報酬を支払えば、従業員は目標達成のため十分な力を発揮すると考えられる。 ④ Y理論では、人は生まれつき仕事が嫌いで怠け者であると考え、特別報酬の支給や罰則といった「アメとムチ」による目標管理が必要とされる。
②
69
第69間 モチベーションのプロセス論に関する次の記述のうち、最も不適切なものを選 びなさい。 6 9 ① アダムスによる公平理論は、学習心理モデルにもとづき、学習したことが公平な処遇につながると意欲が高まるという考え方である。 ② ヴルームによる期待理論は、報酬によって努力の大きさを調整するといった、動機次第で行動の強弱をつける計算高い功利的な人間観にもとづいた考え方である。 ③ 期待理論のプロセスにおける道具性とは、最初に得られる結果がどのように次の結果をもたらし得るか、という度合いのことをいう。 ④ 期待理論では、努力すれば良い結果が得られる確信度と、結果を得ることが魅力的な成果の獲得につながることが動機づけになると考えられている。
①
70
第70間 リーダーシップの特性論に関する次の記述のうち、最も不適切なものを選びなさい。70 ① どの職種のリーダーにおいても「誠実さ」のスコアと業績には相関性が見られた。 ② リーダーに求められる資質は、例えば同じ企業であっても創業時と安定期では求められるものがちがうことなどから、共通した個人的特性を限定できない。 ③ 営業職では製品に対する専門的知識の高さよりも「外向性」が業績に最も影響 とが分かった。 ④ 特性論は 90 年代にビックファイブという理論が確立されるも、本来古い理論 現在はほとんど支持されていない。
④
71
第71問リーダーシップの行動論に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさ い。71 ① 中庸型リーダーは、業纉や部下との人間関係には関心をもたない上司である。 ② 人間中心型リーダーは、業纉には関心が無いが、部下との人間関係を重視する上司である。 ③ 消極型リーダーは、楽織への関心が高いわけでもなく、部下との人間関係への関心も低いわけでもない、ほどほどにする上司である。 ④ 理想型リーダーは、仕事や業を優先し、部下との人間関係には力を入れない上司である。
②
72
第72間 次の文章を読み、文章中の空欄(A)から(C)に当てはまる、最も 適切なものを下記の解答群から選びなさい。72 リーダーシップ行動論のひとつである PM 理論は、日本の心理学者である三隅ニ不ニによって提唱された。( A ) リーダーは綿密な計画や管理により短期的に業を上げやすい傾向にあるが、部下への気配りや部下を尊重することが苦手で、長期的に部下のモチベーションやパフォーマンスの低下を招くおそれがある。また、( A ) リーダーはトップ ダウン型の組織構造を構築しやすく人材の育成能力が低い。 一方で、( B ) リーダーは、部下との信頼関係を構築し職場環境が良好で、部下は働きやすさを感じやすい。しかし、目標達成に向けた具体的戦路の立案や、薬纉に繋げる能力が低い。( B ) リーダーは組織内のパフォーマンスを上げるため、より具体的なアプローチを検討する必要がある。 ( C ) リーダーのもとで、メンバーの満足度と生産性が最も高くなることが実証的 に示されている。
②
73
第73問 SL 理論に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。73 ① 経験の浅い社員に対しては、仕事志向の強い指示的なリーダーシップが有効であ ② 新入社員に対しては、早く組織に溶け込めるよう参加的な指導が望ましい。 ③ 企業のミッションを十分理解してもらい部内にミッションを浸透させるため、社 部長に対し十分な説得と指示を行う。 ④ ひととおりの業務に慣れてきた新入社員には、細かい指示をするよりできるだけの創造性に任せることが効果的である。
①
74
第74間 リーダーシップの条件適合理論に関する次の記述のうち、最も適切なものを選 びなさい。74 ① LPCスコアが高い人間関係志向型リーダーは、メンバーとの関係性がよくなく業務の構造化がされていない状況に適している。 ② LPCスコアが低い業績志向型リーダーは、リーダーとメンバーの関係性が良好で、業務が構造化され、権限が強い状況に適している。 ③ LPCスコアが低い業績志向型リーダーは、メンバーとの関係性は悪いが業務が構造化しており権限が強い状況には適している。 ④ LPCスコアが高い人間関係志向型リーダーは、リーダーとメンバーの関係性が良好で、業務が構造化されている状況に適している。
②
75
第75間 近年のリーダーシップ論に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。75 ① 参照勢力は、部下がリーダーと同一視を望む感情によって生じる社会的パワーである。 ② 報酬勢力は、リーダーからの指示が正当な権利にもとづくと受け止める部下の認識にもとづく社会的パワーである。 ③正当性勢力は、リーダーに従わなかった場合の罰に対する部下の予測から生じる社会的パワーである。 ④ 情報勢力は、リーダーが持つ専門的な知識などにもとづく社会的パワーである。
①
76
第76間 マーケティングの定義に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 7 6 ① 日本マーケティング協会(JMA)が定義する「顧客」とは、一般消費者や取引先に加え、社会全体などと広範囲に捉えている。 ② 米国マーケティング協会(AMA) による定義では「価値あるものを創造し、伝達し、届け、交換するために行ぅ活動や一連の制度、プロモーションのこと」と、幅広い活動の総体としている。 ③ コトラーはマーケティングを「社会活動のプロセスである」と位置づけている。 ④ コトラーはマーケティングの出発点を「顧客を創造する活動である」としている。
③
77
第77間 マーケティングの戦路に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさ い。77 ① マーケティング・ミックスは、顧客がどこに存在しているのか、何を求めているのかを明らかにしようとするものである。 ② マーケティング・リサーチは、市場や顧客を維持することと、新たな市場や顧客を創造することを目的としている。 ③ マーケティング・ミックスの管理対象は、4P といわれる製品、価格、プロセス、プロモーションの4つの要素で構成される。 ④ マーケティング・ミックスは、マーケティング戦路のプロセスにおいて、マーケティング活動を具体化するものである。
④
78
第78問 戦略としてのマーケティングに関する次の記述のうち、最も適切なものを選び なさい。78 ①マーケティング戦略を行う目的は、顧客のニーズやウォンツの理解である。 ② マーケティングは、さまざまな経営機能との統合的システムである、とする考え方をマネジリアル・マーケティングという。 ③ マーケティング・ミックスとは、製品・価格・ポジショニング・チャネルという4つの戦略の組み合わせである。 ④ マーケティング戦略の計画化や実行におけるマネジメントはマーケティング・リサーチに集約される。
②
79
第79間 願客満足と願客価値に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 7 9 ① 顧客価値創造のためのステップでは、顧客価値の定義づけを行い、顧客価値を高める製品開発を行った後に、適切な流通チャネルを検討していく。 ② 顧客価値創造のためのステップでは、流通チャネルで他企業との関係強化を行った後に、製品の適切な提供価格を設定する。 ③ ドイルは、顧客価値創造の原則として、顧客の購入目的では経済的価値と必要情報の提供が両立している必要があると考えた。 ④ ドイルは、顧客価値創造の原則として、製品やサービスに対して、要求を満たすものよりも信頼性が高いものを選択すると考えた。
①
80
第80問 消費者の職員行動に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 8 0 ① イノベーションの普及週程における前期大衆は、消費者の3割超を占めているが、費を先導するようなことはない。 ② ムーアは、イノベーションの普及過程における異なる消費者層であっても、新技術の導入アプローチは同じというキャズム理論を唱えた。 ③ スノップ効果は、多数が所有している製品ほど消費者にとっての価値が高まるものである。 ④ ヴェブレン効果は、消費者の欲望が企業の宣伝や販売促進策など他者によって購買意欲が喚起されるものである。
①
81
第81間 組織の購買行動に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 8 1 ① 修正再購買は、7段階の購買決定プロセスのうち、業者情報を探索した後の仕様決定 や事後評価を省路する場合がある。 ② 購買の決定には、購買の承認権限を持つゲートキーパーや購買決定に影響を与えるインフルエンサーなど複数がかかわっている。 ③ 修正再購買は、既存の業者リストにない取引先を新規に開する場合があるが、通常は既存顧客に修正依頼を行う。 ④ 単純反復購買は、購買行動がルーティン化しているため、製品やサービス評価のために充分な時間をかけることができる。
③
82
第82問 次の文章を読み、文章中の空欄( A)と空欄(B)に当てはまる、最も適切なものを下記の解答群から選びなさい。82 ビジネス市場の購買行動に影響を与える要因について、コトラーは消費者需要のレベル や社会的責任への配慮などの( A ) 要因をはじめとする 4 つのカテゴリーにまとめている。また、その購買行動にはプロセスがあるが単純反復購買においては「( B )」と 「成果の事後評価」以外のプロセスは省路される傾向がある。
①
83
第83間 ワントゥワン・マーケティングに関する次の記述のうち、最も適切なものを選 びなさい。83 ① ワントゥワン・マーケティングでは、個人のニーズに対応するために3Dプリンタを利用するなどして生産工程の短縮を実現した。 ② 延期の原理は、多様なニーズに応えるために機会損失の回避を目指し、完売までに時間がかかる事象である。 ③ マス・カスタマイゼーションは、延期と投機のトレードオフを目指して、カスタマイズと大量生産を両立させようとする試みである。 ④ 投機の原理は、受注生産を前提として多様な顧客ニーズに応える生産プロセスであるため、納期までに時間がかかる事象である。
③
84
第84間 次の文章を読み、文章中の空欄( A )と空欄( B )に当てはまる、 適切なものを下記の解答群から選びなさい。84 市場の細分化(セグメンテーション)を行うにあたっては、一定の合理的な基準(変数が用いられる。消費者市場におけるセグメンテーション変数では、近年(A) な基大きな役割を果たしている。例えば「流行の先端にいるのが好き」などの( B )が にあたる。
②
85
第85間市場を細分化させる評価基準に関して、次の記述から最も適切なものを選びた さい。L85 ① セグメントは大きいほど、セグメント内の嗜好やニーズの同質性は保たれ、そのセクメントから十分な収益を上げることができる。 ② 各セグメントにおいて、企業がその購買力や規模、特質などを測ることができるかどうかを「測定可能性」という。 ③ マーケティング・ミックス上でのセグメントにおいてプロモーション手段があるか うか、提供する製品があるかなどを「実行可能性」という。 ④ 経営資材の投入に対してセグメントの規模が十分な利益を得られるものであるかど かなどを「到達可能性」という。
②
86
第86間市場セグメントを選定するためのアプローチ法に関して、次の記述から最も適 切なものを選びなさい。86 ① 3類型市場選定アプローチは比較的市場規模が小さく、短い期間で戦路の構築や精緻なセグメンテーションが必要な場合に有効である。 ② 3類型市場選定アプローチにおける市場統合型は、マーケティング・コストが最小限に抑えられ、規模の経済を発揮できるという効率性がある。 ③ 5類型市場選定アプローチにおける複数のセグメントをターゲットとする「選択的専門化」は、技術上や製造ノウハウ上のシナジーが得やすいという特徴がある。 ④ 5類型市場選定アプローチにおける単一セグメント集中型は、製品と市場の2軸で切り分けた細分化したセグメントの中で、魅力的であると判断したいくつかの市場を対象にマーケティング活動を展開する。
②
87
第87間既存の顧客データにもとづくターゲティングに関する下記の用語と説明文の組み合わせのうち、最も適切なものを下記の解答群から選びなさい。 8 7 〔用語〕 A FSP (フリークエント・ショッパーズ・プログラム) B ABC 分析 C ロングテール D RFM 分析 〔説明文〕 ア 上位20%以外の自社製品も、より積極的に取り扱うようにする。 イ 上位20%の顧客に対し、特別なサービスやプロモーションを行う。 ウ 顧客の直近の購入日、購入頻度、累積購入金額の3つを組み合わせる。 エ 優先順位の高い顧客に対し、特別なサービスなどのアプローチを行う。
④
88
第88間 ペルソナを用いた願客へのアプローチに関して、次の記述から最も適切なもの を選びなさい。 8 8 ① ペルソナ設定において、対象となる顧客属性の特性の絞り込みにあたり、基準となる 属性の要素は消費者市場でのセグメンテーション基準と同じである。 ② ペルソナ設定には、消費者市場のセグメンテーション変数に加え、インタビューやアンケートで得た1次データまでを活用し詳細な設定が試される。 ③ 近年、インターネットの普及や市場の熟成により顧客ニーズが多様化したことから、仮想人物モデル「ペルソナ」を描くアプローチが取られるようになった。 ④ ペルソナの購買行動やライフスタイルが詳細に設定されているペルソナは、企業はチャネル戦路やプロモーション戦路を検討する際に活用する。
①
89
第89問 ポジショニングに関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 89 ① ポジショニングは、STP モデルでのターゲティングの次のステップであり、顧客 ンド内で自社製品がどのような位置を占めるかを明確にすることである。 ② マイヤーズによれば、効果的なポジショニングに必要な要件は「真の独特さ」「顧 とっての重要性と願望」「信頼性」である。 ③ ポジショニングの手段のひとつである「ポジショニング・マップ」は、消費者やの実態調査を経て作成され、縦軸と横軸で表された単純な変数を用いて視覚的に表 ものである。 ④ 製品属性にもとづくポジショニングを行うプロセスは、まず現行の位置づけを分析 次に自社の過去の販売実等と現行位置の適合性を分析し、再度位置を見直すといつの段階に分けられる。
②
90
第90問 次の文章を読み、文章中の空欄(A)と空欄( B )に当てはまる、最も 適切なものを下記の解答群から選びなさい。90 ポジショニング・マップの作成には、インタビューやアンケートなどで消費者や顧客への( A ) 調査を行う必要がある。この調査では、自社の製品やサービスとともに、同じ( B ) を提供する競合他社ブランドへの調査と分析も行われる。
④
91
第91間 サービス業のマーケティング・ミックスに関する次の記述のうち、最も不適 なものを選びなさい。 91 ① サービス業の中心となる特性は無形性、つまり形がないことである。サービスの質にサービス担当者の資質次第であり、サービスの標準化が困難である。 ② サービス業のマーケティング・ミックスは「エクスターナル・マーケティング」「インタラクティブ・マーケティング」「インターナル・マーケティング」の3つの要素がある。 ③ 多くのサービスは生産と消費が時間的・空間的に同時に行われる。サービスの提供しその場限りの一過性のものであり、そのため需要変動への対応が容易である。 ④ サービスの提供は担当者に属しているため、需要の標準化が困難であったり、人件費負担の大きいコスト構造となったりする。
③
92
第92間 製品の分類に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 9 2 ① 消費財は、生産財と産業財で構成され、前者は個人が購入、後者は企業が事業運営のために購入する消費財であり、目的のちがいによって区分される。 ② 最寄品は、食料品や雑誌などが該当し、マーケティングにおいては長い流通経路で広範囲のプロモーションが行われる。 ③ 買回品は、衣料品や家具などが該当し、ブランド忠誠度が高く、マーケティングにおいてはプランドの明示が行われる。 ④ 専門品は、カメラや自動車が該当し、競合品と比較され、マーケティングにおいては販売員の説明で差別化が行われる。
②
93
第93問 製品ミックスの構成要素に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさ い。 9 3 ① 製品ミックスは、各製品アイテムの特徴をかけあわせて作られた新たな製品アイテムのことである。 ② 同じ製品ライン内の各製品アイテムは、見かけの特徴、使用方法、販売チャネルなどの特徴が各々で大きくちがう傾向がある。 ③ 製品ラインは、企業が扱う個々の製品の集合体であるが、途中で増減はできない。 ④ 企業が販売する製品のラインナップのことを製品ミックスといい、製品ラインと製品アイテムの組み合わせで構成される。
④
94
第84間製品ミックスに関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 9 4 ① 製品ミックスの拡張象のひとつとして、市場を細分化して各製品ラインのターゲットを広げる方法がある。 ② 製品の種類や製品ラインの幅が増えると、他社製品ではなく自社製品どうしの競争になるカニバリゼーションが生じる。 ② 製品をックスの拡張策のひとつとして、製品ラインを拡張しつつも、製品アイテム数を減らす方法がある。 ④ 製品戦降として製品ラインを拡張すると、市場に多くの自社製品が投じられるため広告プロモーションのコストは減少する。
②
95
第95間 計画的陳腐化に関する下記の〔用語]と[説明文」の組み合わせのうち、最も 適切なものを下記の解答群から選びなさい。 9 5 〔用語〕 A 物理的陳腐化 B機能的陳腐化 C 心理的陳腐化 〔說明文〕 ア 新機能の追加や導入などにより、従来品の魅力を下げること。 イ 技術革新や心理的な新しさを出せない場合に行われるが、企業イメージの悪化につながるリスクがある。 ウ 頻繁なモデルチェンジの繰り返しにより、顧客の利便性を損なう危険性がある。
②
96
第96問 新製品開発に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 9 6 ① 新製品の捉え方には、まったく新しいもの、新たなカテゴリー、製品の改良、再ポジショニングの4つがある。 ② 新製品の開発には、投資コストがかかり環境負荷が増えるが、多様な市場ニーズに応え続けるという意義がある。 ③ テスト・マーケティングの段階では、消費者ニーズを満たしているか、市場成長の可能性について検証が行われる。 ④ 製品化にあたっては、想定されたコストの範囲で、生産が可能かどうかについての検証が行われる。
④
97
第97間 新製品開発のプロセスに関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさ 9 7 ① 新製品開発には、まずは社内において研究開発部門や営業活動においてアイデア 出を行うが、社外からのアイデアは取り入れないほうがよい ② アイデアの創出後に、すべてのアイデアについてすぐに製品化し、テスト・マー ィングを行わず市場導入を行うことで、市場投入後のリスクを減らすことができる。 ③ 新製品へのアイデアは一定の基準を持って評価、選別され絞り込む必要がある。 ④アイデア・スクリーニング後は、試作品を具体化させる段階となる。
③
98
第98問 ブランドに関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 9 8 ① 売り手のメリットとして、ブランド付与によって製品の特長が理解されやすくなるため、顧客に品質保証という安心感を与えることができる。 ② 買い手のメリットとして、ブランドによって模倣品でないことが明らかになり、品質に対する保証が得られる。 ③ 売り手のメリットとして、ブランドへの忠誠心が高くなるとリピート客を獲得できるため、少ないコストで大きな収益を得ることができる。 ④ ブランド・エクイティを機成する要素として、アーカーはブランド・ロイヤルティ、ブランド認知、ブランド連想、専有資産の4つを挙げている。
③
99
第99間消費者にとっての価格と品質の効果に関する次の記述のうち、最も適切なもの を選びなさい。 ① 消費者にとって、価格は製品やサービスを手に入れるための単なる負担である。 ② 消費者は、品質の程度により価格を想定することが多い。 ③ 消費者にとって、価格は品質を測るバロメーターとして機能する。 ④ 消費者が、「価格が高いなら、品質もよいはずだ」と考える価格を参照価格という。
③
100
第100問 参照価格と威光価格に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。 100 ① 外的参照価格は、消費者が想定する予算から店頭表示価格が高いといった、内的参照価格よりも高い場合に購買意欲が低下する。 ② 内的参照価格は、心理学の順応水準理論などが根拠とされ、消費者が過去に見聞きするなどした体験から形成される価格である。 ③ 威光価格は、縦軸に価格、横軸に知覚品質を設定したグラフで、価格に見合う直線上よりも横方向の右に位置するブランドが選択される価格をいう。 ④ 威光価格は、縦に価格、横軸に知覚品質を設定したグラフで、価格に見合う直線上 よりも縦方向の下に位置するブランドが選択される価格をいう。
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