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評価学Ⅱ
  • 弓矢 心瑠.

  • 問題数 25 • 7/2/2024

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    問題一覧

  • 1

    協調運動を説明でき、その障害で観察できる徴候をあげる

    協調運動とは,動作に際して運動に関与する筋や筋群が協同的に正しい順序で収縮し,効果的に起こる運動である。 協調運動障害 運動失調,測定障害,変換運動障害,共同運動不能,筋トーヌス低下,振戦などの徴候を示す.

  • 2

    運動失調症における動作の特徴

    ・立位…ワイドベース、不規則な動揺 ・歩行…ワイドベース、よろめき歩行、酔っ払い歩行、継ぎ足歩行でバランス崩す ・更衣…ボタンうまくとめられない、着脱に時間がかかる ・発語…爆発的、不明瞭、緩慢 ・眼球運動…眼振が見られる場合あり

  • 3

    運動失調の検査ポイント

    その検査が何を調べているのかを考えながら検査する。 必ず速度を変えながら調べる。 四肢の検査の場合,必ず左右差も調べる。

  • 4

    運動失調の分類 P251~252

    ・脊髄性失調 脊髄の病変で起こる.深部感覚の障害で起こる.ロンベルグ徴候を示し,足元を見て歩行する。深部感覚が障害されているので下肢の位置を把握できず視覚によって代償する。失調は下肢で著明. ・迷路性失調 平衡感覚をつかさどる器官である、前庭器官が障害されて起こる運動失調。身体は不安定で必ず眼振を伴い、随意運動には障害はなく、深部感覚にも異常なし。 ・小脳性失調 小脳半球の病変であり、複数の筋肉をバランスよく協調させて動かすことができなくなる運動失調。 ・大脳性失調 前頭葉・頭頂葉・側頭葉の障害で起こる運動失調。失調は病巣と反対側の身体に出現する。

  • 5

    運動失調の種類をあげ、それぞれ説明

    🔥測定障害(ジスメトリア) 随意運動を行わせたとき,目標となる地点に止めることができない現象のこと.目的のところまで達しないのが測定過小,行き過ぎてしまうのが測定過大. 🔥運動分解 物を把持するときのリーチ動作など直線的に目標物に手を伸ばすことができず,運動方向に誤りがあり,途中で修正して目標物に達すること. 🔥振戦(企図振戦) 机の上のコップを把持しようとリーチ動作すると,目標物であるコップに近づくにつれて,より上肢の震えが著明になる.これを企図振戦と呼ぶ. 🔥共同運動不能 共同運動とはある1つの動作を構成するいろいろな動きを同時に行う能力。背臥位からの起き上がりなどの動作で各肢節が共同して働かず,動作困難な状況のこと. 🔥変換運動障害 前腕の回内・回外のように主動作筋と拮抗筋を交互に収縮させる運動がスムーズに行なえない状態のこと. 🔥時間測定障害 動作の開始や終了が遅れ,動作全体が緩慢になる状態.

  • 6

    共同運動を説明できる。加えて屈筋共同運動パターンと伸筋共同運動パターンを上肢,下肢で説明できる.

    共同運動…伸筋反射、屈筋反射と本質的に同一のものであり、脊髄における上下の連絡による伸筋系ニューロン同士、または屈筋系ニューロン同士の間で起こる運動。 上肢 屈筋共同運動→患者に上肢を肘関節を屈曲してください。というと屈曲共同運動がおこる。つまり肩甲帯の挙上、前腕の回外、手指屈曲などが勝手に起こってしまうこと。 伸筋共同運動→肘関節を伸展させてというと伸筋共同運動がおこる。前腕回内、手指伸展、手関節背屈などが勝手に起こる。 下肢(例) 屈曲共同運動→股関節屈曲してください→股関節屈曲、外転、外旋や膝関節屈曲が勝手に起こってしまう。 伸筋共同運動→股関節伸展してください→股関節伸展、内旋、内転や膝関節伸展が勝手に起こる。

  • 7

    連合反応を説明できる。加えて上肢と下肢での連合反応も説明できる

    連合反応…身体の一部が随意的な努力、または反射による刺激によって動作を行おうとすると体の他の部分の構えが変化したり、固定したりする自動的な反応である。 上肢→概ね左右の同じ筋が活動 下肢→概ね左右で異なる筋が活動。内転筋のみ左右で同じ

  • 8

    Brunnstrome testにおける6段階のstageをそれぞれ詳細に説明

    stageⅠ…運動の発現、誘発なし。回復段階の初期で、弛緩性の完全麻痺の状態で、随意的筋収縮はもちろん、連合反応もない状態である。 stageⅡ…運動またはその要素の最初の出現。基本的共同運動の要素が連合反応として出現し、あるいは患者自身の随意的運動として、わずかに可能となる。 stageⅢ…共同運動またはその要素の随意的発現。随意的な筋収縮は共同運動の形をとり、初めは不十分な動きであるが、徐々に大きくなり、やがて完全な屈筋共同運動か、伸筋共同運動を起こすようになる。 stageIV…基本的共同運動から離脱した運動。共同運動パターンの支配力が部分的に崩れ、個々の動作の分離独立が一部可能となる。 stageⅤ…基本的共同運動から独立した運動。共同運動パターンの支配からより分離度の高い、独立した運動が可能になる状態である。 stageⅥ…協調運動はほとんど正常。共同運動の支配下からほとんど完全に脱し、自由な運動が可能となり、動作のスピードや巧緻性も正常に近づいた状態である。

  • 9

    上肢と下肢におけるBrunnstrome stageの判定方法(Ⅰ~Ⅵまで)を説明

    stageⅠ …弛緩性で随意運動がまったくみられない状態。 stage II …多少の痙縮と共同運動パターンがみられるようになった状態。 stage Ⅲ… 共同運動パターンが最も強くなった状態。上肢帯、肩、肘、前腕の共同運動が出現したとき。 stage IV …共同運動パターンから分離しはじめた状態。 stage V…より分離動作ができるようになった状態。 stage VI ほぼ正常な動作ができる状態。

  • 10

    12個の脳神経のうちどの神経が運動神経、感覚神経、副交感神経を司るのか説明できる。

    運動神経…動眼神経、滑車神経、外転神経、舌下神経、副神経 感覚神経…嗅神経、視神経、内耳神経 副交感神経…動眼神経、顔面、舌咽神経、迷走神経 混合神経…舌咽神経、迷走神経、顔面神経、三叉神経 知覚神経…内耳神経 ・顔面神経の運動神経は表情筋。感覚神経は舌の前2/3の味覚。副交感神経は唾液分泌 ・三叉神経の感覚神経は舌の前2/3温痛覚、触覚。運動神経は咀嚼筋。

  • 11

    動眼神経、滑車神経、外転神経がどの外眼筋を支配しているか

    ・動眼神経…上直筋、下直筋、内直筋、下斜筋 ・滑車神経…上斜筋 ・外転神経…外直筋

  • 12

    三叉神経障害でどのような症状が起きるか説明

    顔面がズキズキ痛い、ヒリヒリ痛いなど様々。

  • 13

    舌の運動、温痛覚、触覚、味覚にどの神経が関与しているか説明できる

    舌下神経→舌の運動、触覚、味覚 三叉神経→舌の前2/3の温痛覚、触覚

  • 14

    12個の脳神経どこから出ている

    間脳→大脳と中脳の間。 脳幹→中脳、橋、延髄から構成。 ・嗅神経、視神経は間脳 ・動眼神経、滑車神経は中脳 ・三叉神経、外転神経、顔面神経、内耳神経は橋 ・舌咽神経、迷走神経、副神経、舌下神経は延髄

  • 15

    バランス能力の評価指標

    心理的安定感 姿勢保持時間 動作遂行範囲 課題遂行時間 動的、静的アライメント 動作の円滑性 身体動揺の程度 転倒の有無

  • 16

    姿勢に関連する要素

    平衡、防御反応。立ち直り反応。緊張性頸反射。伸張反射。

  • 17

    姿勢に関わる反射、反応の責任部位が挙げられる。

    傾斜反応、保護伸展反応 →大脳皮質 頚部・体幹からの立ち直り反応、迷路の立ち直り反応 →中脳 運動発達過程で出現、生涯続く反応 ━━━━━━━━━━━━━━━ 非対称性緊張性頸反射、対称性緊張性頸反射→橋、延髄 屈筋吸引反射、伸筋突張反射 →脊髄 運動発達過程で出現し、消滅する反射、反応

  • 18

    体重心、足圧中心,重心線、支持基底面を説明し、それらの関連性を説明できる

    体重心(COM)…仙骨のやや前方に位置。足底から身長の約55%に位置しており、小児ではCOMの位置はやや高く不安定。 足圧中心(COP)…足底にかかる圧力の中心点 重心線…COMを通る鉛直線。姿勢が保持されている時にはCOPが重心線上に一致する。(COMとCOPが一直線上に並ぶ) 支持基底面…身体を支えるために床と接している部分を結んだ範囲。 体重を支える面積のこと 支持基底面内に体重心が収まっており、足圧中心と体重心を通る重心線が鉛直線上にある。重心線が支持基底面の中心に近いほど安定する。

  • 19

    重心線が通るランドマーク

    耳垂→肩甲骨の肩峰→大転子→膝関節の前面→足関節の外果より5~6cm前方

  • 20

    ロンベルグ試験、マン試験、片脚立位試験を説明できる

    ロンベルグ試験…立位姿勢における静的平衡機能を調べるもの。 視覚情報がなくなったとき体制感覚系の重み付けが増大する。 立位姿勢で、両足内側を接して、両上肢は手掌を上に向けて前方90°挙上し、顔は正面を向いて立つ。立位での開眼時と閉眼時との身体動揺を比較する。 マン試験…立位姿勢における静的平衡機能を調べるもの。 立位姿勢で、左右の足を前後につけて一直線上に揃えて両上肢は体側に垂らし、顔は正面を向いて立つ。左右の足の前後を替えて行う。閉眼開眼ともに身体動揺を30秒保持するのが困難な場合陽性。 片足立ち検査…足の筋力やバランス能力を確かめるための検査。壁から50cm程度離れた位置で壁に向かって素足で立ち、両目を開けたまま両手を胸の前でクロスし、左右どちらかの足を前方に5cm程度上げる方法で行います。横にはバランスを崩した時支えられるように椅子や手すりを置く。 床に着けている「支持足」がずれるか、支持足以外の体の一部が床や壁に触れるまでの時間を最大一分まで測り、記録。 支持足にあげている足がつかないように!支持足5°くらい屈曲

  • 21

    姿勢抑制に影響を与える感覚系3つ

    視覚、前庭、体性感覚

  • 22

    FRT,TUG,BBSのバランス検査について説明できる

    FRT…この検査は立位姿勢で支持基底面内で重心を移動させる、動的バランスを評価するもので、歩行能力との相関が高い。バランスを保つ機能を測定、評価することで転倒のリスクの判定をする。 TUG…この検査は立ち上がり、歩行、方向転換、着坐の動作を組み合わせて、動的バランスを評価するものである。歩行や生活動作における転倒リスクを判定する。 BBS…この検査は静的課題と動的課題を組み合わせたバランステスト。あらかじめ決めた一連の動作において患者が安全にバランスをとることができる能力を判定する。

  • 23

    姿勢保持における4つのレベルを説明できる

    ・静的姿勢保持…支持基底面の中心に体重心を保持し続ける能力があるかを確かめる (ずっと立っているだけの検査) ・外乱負荷応答…軽度の外乱刺激による身体の動揺に対して支持基底面の中心に体重心を戻す能力があるかを確かめる。 (立っている人の肩を押したりして留まれるか) ・随意運動中のバランス(支持基底面固定) …自分で体重心を支持基底面の端へ移動させ再び体重心を中心に戻す能力を確かめる (自分で身体を倒して戻れるか) ・随意運動中のバランス(支持基底面移動) …新たな支持基底面を作りそこに体重心を移動させ保持する能力を確かめる。 (1歩バランス崩してまた立位に戻る)

  • 24

    3つの姿勢戦略を説明し、状況に合わせた姿勢戦略について説明

    ・アンクルストラテジー(足関節戦略) →腕を胸の前でクロスし、足を動かさず前に身体を倒す。時計の55分くらいの位置。 小さな細かな姿勢動揺に対する戦略。 ・ヒップストラテジー(股関節戦略) →腕を胸の前でクロスし足を動かさず前に身体を90度くらいになるまで倒す。 大きな姿勢動揺に対する戦略。 ・ステッピングストラテジー(踏み出し戦略) →腕を胸の前でクロスし足が1歩前に出るまで身体を前に倒す。 姿勢を保持できない動揺に対する戦略。

  • 25

    ブルンストロームテスト6段階 簡単編

    Stage 1 完全弛緩 Stage || 連合反応・共同運動出現 Stage I|l 共同運動パターンの完成 Stage IV 分離運動の出現(一部) Stage V分離運動(概ね) Stage VI 巧緻性・速度がほぼ正常