問題一覧
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話の「キッカケ」で使えるこの言葉・・・・あいさつする ◎お互いに気持ちが良くなる天気と季節のあいさつ
⭐️いいお天気ですね とくに話すことのない相手には、天気に関する話題をあいさつ代わりにするのが無難。 この言葉は、日が射している日なら、一年中いつでも使える。一方、雨なら「あいにくのお天気で」、晴れたり盛ったり、雨が降ったり止んだりといったときには「はっきりしないお天気ですね」と言うのが定番。 ⭐️あいにくのお天気で 運動会や旅行など、晴れてほしい日に、雨が降った場合に用いるフレーズ。「楽しみにしていたのに、あいにくのお天気で残念ですね」などと使う。また出かけようとする近所の人とすれ違うとき、相手の用向きを知らなくても「あいにくのお天気ですね」と、あいさつ代わりに用いてもいい。 ⭐️ひと雨来そうですね 空がってきて、いかにも雨が降り出しそうなときに使えるフレーズ。とくに、にわか雨が降ってきそうなときによく似合う。蒸し暑いときには、「これでひと雨来ると、涼しくなりますね」などと言ってもいい。ただし、梅雨どきや、毎日雨が降っているような場合にはやや不似合い。 ⭐️けっこうな、おしめりですね 春先から夏にかけて、久しぶりに雨が降ったときに用いるあいさつの言葉。「おしめり」は、乾燥した地面を適度に湿らせる雨。雨が降ることで、暑さが和らぐ、ほこりがおさまる、作物が青々と育つことなどを喜ぶ意味で用いる。どしゃ降りのときや、雨が長く続いているときには使わない。 ⭐️ようやく寒さがゆるんできましたね 春の訪れを感じはじめる、三月初めごろに用いるあいさつの言葉。春一番が吹き始めるころ、暖かくなってきたことを喜ぶ気持ちを表す。梅が開花しはじめた頃には「梅がほころびはじめましたね」、春一番が吹いたあとには「春一番が吹きましたね」というのも、春のあいさつの定番。 ⭐️ずいぶん蒸しますね 梅雨どきや夏など、蒸してジメジメするときに用いるフレーズ。本当は「蒸し蒸しして、いやですね」と言いたいところを、あえて「蒸しますね」でとどめる。"マイナス言葉”を用いないことで、不快な気分をあからさまにしないように配慮した表現。 ⭐️いつまでも暑いですね 残暑の頃、よく用いられる時候のあいさつ。暦のうえでは、八月七日頃に立秋を迎えるわけだが、現実的には八月前半に使うのは時期尚早。地球温暖化の昨今は、九月になっても、いっこうに涼しくならないときに、「いつまでも暑いですね」「もうすぐお彼岸なのに、暑い日が続きますね」などと用いるといい。 ⭐️過ごしやすくなりましたね 暑い盛りを過ぎ、涼しさを感じ始めた頃に用いるフレーズ。昼間はまだまだ暑いが、「朝晩は過ごしやすくなりましたね」と、限定的にも使える。また、厳寒期を過ぎて、寒さがやわらいできたときにも用いる。「しのぎやすくなりましたね」も同じ意味。 ⭐️めっきり涼しくなりましたね 秋の半ば以降、気温の低下をはっきり感じはじめるころに用いるあいさつの言葉。「秋も深まってまいりましたね」「紅葉の色も鮮やかになってまいりましたね」「吐く息もだんだん白くなってきましたね」なども、よく使われるフレーズ。 ⭐️冷え込んできました。もう立冬ですね 「立冬」は二十四節気の一つで、十一月七日ごろ。このころから、朝夕が冷え込みはじめることから、よく使われるあいさつの言葉。「日増しに寒くなってきますね」「風が冷たくなってきましたね」なども、晩秋から冬のはじめにかけての定番フレーズ。 ⭐️〇〇の季節になりましたね 「桜の季節になりましたね」など、時候のあいさつの定番フレーズ。「新線(五月)」や「紅葉(十月、十一月)」、「ひなまつり(三月)」や「入学式(四月)」「初盤(五月)」や「ふぐ(十二月、一月)」など、植物や年中行事、食べ物で表すことが多い。 ⭐️桜前線もだいぶ北上してきているようですね 桜前線は、地方ごとの桜の開花日をつないだ線。例年どおりであれば、三月下旬ごろ九州南部に上陸し、北海道まで順次、北上していく。その桜の開花時期に結びつけて、春が訪れる喜びを表すあいさつの言葉。「そろそろお花見の時期ですね」「桜のつぼみがふくらんできましたね」なども同じ。 ⭐️日が長くなりましたね 冬至(昼がいちばん短くなる日。十二月二十二日ごろ)を過ぎると、日が徐々に長くなっていく。実際に日の入りが遅くなるのを感じはじめるのは、二月後半ごろ。そのころから三月にかけて、よく使われるあいさつ。おもに夕刻、知人と出会ったときに用い、午前中には使わない。 ⭐️日の暮れが早くなりましたね 秋のはじめに、よく使われるあいさつ語。「秋の日は釣瓶落とし」といわれるように、秋の太陽は、夏場と違って、あっという間に沈んでしまう。そこから、「日が短くなりましたね」「あっという間に暗くなりますね」なども、よく使われる言葉。 ⭐️一年はあっという間ですね 年末など、一年の節目に用いるあいさつ言葉。単に「今年も終わりですね」と言うよりも、感慨深さを感じさせる。転勤して丸一年になる人などには、一年間の節目としても使える。 ⭐️いよいよ、おし迫ってきましたね 年の暮れが近づき、あわただしい雰囲気を伝えたいときに用いるフレーズ。「いよいよおし迫ってまいりました。あと十日で今年も終わりですね」「おし迫ってきましたね。 そろそろ正月の準備を始めませんと」などと用いる。 ⭐️よいお年をお迎えください 年末のあいさつで、この一年のお礼を述べたあと、来年がよい年になるように願いを込めて用いるフレーズ。通常は、人との別れ際に「さようなら」代わりに使う。「今年一年、大変お世話になりました。それでは皆さん、よいお年をお迎えください」など。 ⭐️お早いですね 早朝に出会った相手に用いる定番フレーズ。朝早くから活動する相手への敬意が含まれている。ただし、いつも早朝に出会う人や、早朝に出かけることを知っている人に使うのは滑稽。単に「おはようございます」で十分だ。 ⭐️お出かけですか 玄関先で出会ったり、駅へ向かおうとする知人に使うフレーズ。ただし、外出理由を知るのが目的ではないので、相手が「ええ、ちょっとそこまで」などと曖昧に返事したときは、それ以上詮索しないこと。「お気をつけて」「いってらっしゃい」と返せばいい。 ⭐️ご精が出ますね 庭いじりや洗車など、趣味的な作業に励んでいる人に対して、用いるフレーズ。「日曜の朝から、ご精が出ますね」などと使う。ただ、農家の人が田畑の手入れをしているなど、本業をしている人にはやや不似合い。農家同士など、同業者間なら使っても可。 ⭐️今日はよくお会いしますね ふだんは、それほど会わないのに、その日に限って偶然、二回以上顔を合わせた人に対して用いる語。何度も会ってるのに、毎回「こんにちは」では工夫がないうえ、冷たい印象を与える。「また、お会いしましたね」でもOK。 口道路混んでたでしょう 待ち合わせに遅れた相手を気遣うときのフレーズ。「遅いじゃないか」「何分待ったと思ってるの」と相手を責める言い方は、その場の雰囲気を悪くするもと。「あなたを責めるつもりはない」という気遣いを示したほうが、相手も遅刻したことを素直に反省するもの。 ⭐️こんばんは。遅くまで大変ですね 夜、遅めの時間帯に帰宅途中らしい人と会ったときに用いるあいさつ。仕事帰りだけでなく、買い物や遊びで遅くなった人に用いてもよい。単に「こんばんは」と言うより、遅く帰ってきた相手への気遣いを示せる。なお、「遅くまで大変ですね」の後に「残業ですか」などと言うと、詮索めいて聞こえるので避けること。 ⭐️いま、お帰りですか 近所の人が、仕事や買い物などから戻って来たときに用いる定番フレーズ。「お帰りなさい」でも可。さほど親しくなくとも、面識のある相手なら黙って通り過ぎず、ひと言くらいは声をかけたい。 ⭐️お気をつけて 遠方へ出かけると見受けられる人に用いるあいさつ語。たとえば、スーツケースなど大きなカバンを持って出かける人に、「ご旅行ですか?」と尋ねたあとなどに用いる。帰ってきたときには、「お帰りなさい。いかがでした?」などと軽く様子を尋ねるといい。 ⭐️御無泌決しております しばらく会う機会がなく、手紙や電話などで近況報告もしていない相手に用いるフレーズ。とくに目上に対しては、「御無沙汰しております。すっかり失礼しておりまして、申し訳ございません」などと、お詫びの言葉を添えると、謙虚さを表せる。 ⭐️しばらくでございます 久しぶりに会った相手に、やや改まって、あいさつするときのフレーズ。「しばらくぶりでございます」「お久しゅうございます」なども同じ。続けて「お変わりございませんか」と相手の様子を伺ったり、「じつは先月まで…・・・・・」などと、こちらの近況を報告するといい。 ⭐️お久しぶりです。お元気そうですね 久々に会う人に、「お久しぶりです」とだけ言って、用件を切り出すと、素っ気ない印象を与える。「お元気そうですね」「ご活躍の様子、伺っております」など、しばらく会っていない間も、相手のことを気にかけていたことが伝わると、好感度がアップする。 ⭐️これは珍しいところで 近所や取引先の人と、ふだん会わないところで、ばったり出会ったときに用いるフレーズ。ただ、「どんなご用事で?」などと、具体的に詮索するのはNG。「これは珍しいところでお会いしましたね。最近、いかがですか」などと、無難な会話にとどめたい。 「これは奇遇ですね」も同じ意味。
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🟠次も会いたいと思わせる別れのひと言
⭐️ごめんくださいませ 訪問先やパーティ会場など、改まった場での別れのあいさつに「さようなら」では、いささか子どもっぽい。かといって、「失礼いたします」では、ビジネスライクな印象を与えてしまう。「ごめんくださいませ」なら、フォーマルかつ上品な印象を与えられる。 ⭐️お風邪など召しませんように 手紙やメールで、結びのあいさつとして使えるフレーズ。「寒い日が続きますので、お 風邪など召しませんよう、ご自愛のほど」などと用いる。単に「お体をたいせつに」とするより、相手の健康を気遣う気持ちを伝えられる。 ⭐️よい週末を ふだんは「さようなら」「お疲れさまです」ですませる別れのあいさつも、週末などいつもと違う日には、このひと言を添えると、世間慣れした印象を与える。連休前なら「よい連休を」、年末なら「よいお年を」となる。 1 できる大人は「社交辞令」が堂々と言える! ⭐️いずれ、あらためまして 知人と出会ったが、その日はあいさつ程度で、ゆっくり話す時間がとれなかったときなどに使う別れの言葉。ビジネスシーンでは、次回接待することを匂わせる場合にも使う。 ⭐️では、また連絡させていただきます 仕事関係の知人と別れるときに、よく交わされる別れのあいさつ。たとえば、取引先との打ち合わせを終えるときなどに使う。その場合、すぐに連絡する用事がなくても、使うことができる。一方、本当に連絡する必要があるときは、「明日中にはメールでご連絡致します」など、時間や連絡方法を伝えること。 ⭐️どうぞお気をつけて、お帰りくださいませ 来客が帰るとき、玄関先で使う定番フレーズ。時間や天候などによって「夜も遅いですから、どうぞお気をつけて、お帰りくださいませ」「雨の中大変ですが、どうぞお足元に気をつけて、お帰りくださいませ」などと使うと、相手への十分な気配りを表せる。 ⭐️皆さんにもよろしくおっしゃってください 別れのあいさつの定番フレーズ。「ご家族の皆様にも、よろしくおっしゃってください」「OO課長にも、よろしくお伝えください」など。訪問してくれた相手なら、「今度は皆さんご一緒に、ぜひいらしてください」という言い方も。 ⭐️そのうち落ちついたら会いましょう 会いたくない相手に誘われたとき、「いえ、会えません」と断るのは大人げない言い方。 「そのうち」「落ちついたら」などと時期を曖昧にして、「会いましょう」と言うことで、腕曲に誘いを断っていることになる。 ⭐️また、お目にかかれますのを楽しみにしております 別れ際、「今日は楽しかったです」「今日はありがとうございました」などと、単にお礼を言うだけでは、やや素っ気ない。次回を楽しみにしていることを告げると、その日楽しかったこと、あるいは有意義だったこと、そして相手を大事に思う気持ちを伝えることができる。
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🟠親近感を持ってもらえる社交辞令のフレーズ
🟠親近感を持ってもらえる社交辞令のフレーズ ⭐️いつまでも、お変わりありませんね 年輩の人が、いつまでも元気なさまでいることを喜んで使うフレーズ。久しぶりに会った親戚のおじさんや、学生時代の恩師などが、めっきり老け込んでいることもあるが、そんなときもとりあえず口にしておきたい。本人が老いを自覚していないこともあるし、自覚していても「変わらない」と言われるのはうれしいもの。 ⭐️その後いかがですか 以前、会ったことのある相手と、久しぶりに再会したときに用いるご機嫌伺いの言葉。 前回、体調の話をしたなら「その後、体調はいかがですか」、趣味のゴルフの話をしたなら「その後、ゴルフのほうはいかがですか」などと言えば、前回会ったときの話を覚えていることをアピールできる。 ⭐️最近、お仕事のほうはいかがですか あまり親しくない親戚や近所の人と話をするとき、共通の話題が見つからないことがある。そんなとき、場をもたせるのに便利なフレーズ。漠然とした聞き方なので、相手は話したくなければ適当に答えるだろうし、話したければ具体的な内容を話すはず。 ⭐️近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください 引っ越しのあいさつで用いる定番フレーズ。とくに手紙やハガキでの通知に、よく用いられる。さらっと述べておけば、相手も社交辞令ととらえるので、実際の訪問にはいたちない。 ⭐️その節は、お世話になりました ごちそうになったり、仕事で世話になったとき、その場でお礼を述べるのは当然のこと。 次回会ったとき、もう一度感謝の気持ちを伝えておくと、ぐんと好感度が高まる。お世話になって日が浅い場合は、「このたびは、お世話になりました」と言えばよい。 ⭐️その節は、たいへん勉強になりました 取引先など、目上の人から苦言や小言をもらったとき、後日、言っておきたいフレーズ。 苦言に対する感謝の気持ちを表すと同時に、「言いすぎたかな」と不安に思っている相手を安心させる効果もある。なかなか会う機会がない場合、手紙やメールで使うのも手。 ⭐️当日は、よろしくお願いいたします パーティや異業種交流会などに出席するとき、招待状の「出席」に丸を付けると同時に、肉筆でひと言添えておくと、丁寧な印象になる。「当日は、よろしくお願いいたします」「当日は、お世話になります」といったフレーズで、幹事をねぎらう気持ちを伝えられる。 ⭐️いずれ改めてお礼に伺います 仕事で格別の便宜を図ってもらったとき、内容によっては、改めてお礼しなければ失礼にあたることがある。そんな場合は、とりあえず感謝の言葉を述べたあと、こう言っておくといい。 ⭐️これにこりずに、またよろしくお願いします 何かを手伝ってもらったときなどに用いる社交辞令。たとえば、スポーツ大会の手伝いなど、プライベートなイベントでお世話になった相手に、「おかげさまで本日はとどこおりなく進行しました。これにこりず、またぜひよろしくお願いします」などと用いるといい。ただし、自腹を切らせるなど、かなりの負担をかけた場合は、失礼になる。 ⭐️たまには、おつきあいください 多忙な人に、とりあえず親愛の情を示しておく言葉。実際にいまは誘わない場合でも使える。「今度、久しぶりにいかがですか。お忙しいでしょうが、たまにはおつきあいください」などと用いる。 ⭐️ご活躍との噂を伺っております 風の噂で、何となく動向を知っている相手に、お世辞をこめて用いるフレーズ。「お久しぶりです。独立してご活躍との噂を伺っております」などと用いる。まったく噂を聞かない場合や、悪い噂しか聞かない場合は、嫌味に聞こえかねないので使わないこと。 ⭐️いいことを教えていただきました 上司や取引先などから、役立つ情報を聞いたときに用いるフレーズ。「いいことを教えていただきました。さっそく試してみます」「いいことを教えていただきました。勉強になります」などと用いる。すでに知っている情報でも、こう言って知らなかったふりをして、相手を立てるのが大人の態度というもの。 ⭐️お懐かしゅうございます 長らく会っていなかった目上の人に対し、感慨を込めて用いる。やや時代がかった言い回しなので、使う場所や相手によっては滑稽になるが、何十年ぶりに会う恩師やお世話になった人など、高齢の人に用いると、こちらの喜びをより感慨深く伝えられる。 ⭐️いつもうちの〇〇がごやっかいになりまして 自分の子どもがお世話になっている先生などに対し、保護者としてお礼を述べるときのフレーズ。「お世話になりまして」より「ごやっかいになりまして」というややくだけた表現のほうが親密な雰囲気を演出できる。
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🟠お店で、街で・・・・・・相手と微妙な「距離」をとる言葉
🟠お店で、街で・・・・・・相手と微妙な「距離」をとる言葉 ⭐️見ているだけですから。ありがとう 商店で、一人で商品を見たいときに、使えるセリフ。店員が声をかけてきても、一見ているだけですから。ありがとう」といえば、一人にしてもらえる。ほかにも「じっくり見させていただきたいので」「いろいろ、見てから決めたいので」などと言ってもいい。 ⭐️同席させていただいてよろしいですか 飲食店で相席させてもらうとき、先客に対してかけるひと言。「ここ空いてますか?」と言っても意味は通じるが、「すみません、同席させていただいてよろしいですか」と言うほうが、感じがよい。 ⭐️申し訳ありません。大丈夫ですか 電車の中で、うっかり他人の足を踏んでしまったときなどに使えるひと言。たとえ不可抗力であったとしても、踏まれた方の気持ちになって謝るのが、大人の礼儀。無視したりせず、「ごめんなさい、大丈夫ですか」「申し訳ありません」と素直に謝りたい。 ⭐️お呼び止めいたしまして申し訳ありません 歩いている人に道を尋ねるときなどに、「すいません」と声をかけたあとに用いる語。 こちらの都合で相手の足を止めたり、手を休ませるのだから、丁寧な物言いが大切。それから、「少々お伺いしますが」などと言って、質問を切り出す。 ⭐️すいません。ちょっと通していただけませんでしょうか 歩行中、人だかりで前に進めないときの常套句。見知らぬ人に場所を移動してもらうのだから、丁寧な言葉づかいが大事。相手が非常識な場所で止まっている場合でも、「ちよっとどいて」「邪魔だよ」などと、ぞんざいに言うのは、トラブルのもとなので避けること。
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🟠相手の自慢話に効くあいづち
🟠相手の自慢話に効くあいづち ⭐️よかったですね 自慢話に対する定番のあいづち。相手が自慢げだったり、何度も聞かされた話だと、つい皮肉の一つも言いたくなるものだが、それでは反感を買いかねない。内心ではムッとしていても、一緒に喜ぶ姿勢をみせるのが、大人の振る舞いというもの。 ⭐️それは何よりです 子どもが有名大学に受かった、良縁に恵まれたなど、身内の自慢話をする相手に使いたいあいづち。聞くほうにはどうでもいい話でも、話し手にとっては何よりもうれしい話 ⭐️うらやましいですねえ 人は、自慢話をするとき、単に話したいだけでなく、「うらやましがってほしい」と思っているもの。そんな相手には、何より効果的なのがこのあいづちである。ただし、多用すると卑屈な印象を与えたり、やっかんでいると思われかねないので、何度も使わないこと。 ⭐️それは、それは 自慢話に対して、ことさら驚いて見せたいときに用いるフレーズ。たとえば、相手がよりおもしろがらせようと誇張して言っているとき、こちらも大げさにうなずきながら言うと、場をいっそう盛り上げられる。 ⭐️さすがですねえ 相手の自慢話を聞くとき、敬意を表すあいづち。「よくご存じですね。さすがです」「さすが〇〇さん。目のつけどころが違いますねぇ」などと具体的にほめれば、相手により大きな満足感を与えられるはず。 ⭐️素晴らしい! 相手の自慢話を聞いているとき、「ここぞ」というところで使いたいあいづち。「へぇ」「なるほど」など、同じようなあいづちばかりを使っていると、真剣に話を聞いているという印象を与えられない。そこで、相手の話がクライマックスを迎えたと思えるところで、「素晴らしい!」と称賛のあいづちを送ると、真剣に聞いていることを伝えられ、同時に相手に満足感を与えられる。 ⭐️すごいですねえ 相手の自慢話を聞くとき、いかにも感心していることを示すためのあいづち。自慢話を聞くときは、この「すごいですねえ」と前項の「素晴らしい!」を繰り返すだけで、たいていの場合、話し手を満足させられるもの。 ⭐️それはようございましたね 楽しかった話やうれしい話を聞くときに使うといいあいづち。相手の気持ちに共感を示すことで、相手をよりいい気分にさせられる。なお、素っ気なく「それはようございましたね」と言うと、かなり嫌味な言葉になるので、要注意。ただし、「もうその話を終わらせてほしい」という意思表示には使える。
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🟠話を引き出すのに効果的なあいづち
🟠話を引き出すのに効果的なあいづち ⭐️と、おっしゃいますと 相手が言葉を濁したり、抽象的な言い方をしたときに、続けて使うフレーズ。たとえば、相手が「あちらも、いろいろとあるようですよ」などと、何か面倒が起きていそうな口ぶりのときに、「と、おっしゃいますと」と応じれば、相手はより具体的に話しやすくなる。 ⭐️なるほど 人の話に対するあいづちの定番。納得できない話であったとしても、はっきり同意したわけではないので、こう応じておけば間違いはない。相手も、積極的に肯定されたわけではないにしても、何となく同意されたように感じて、少なくとも不快には思わないだ ⭐️ほう、そういうものですか 上司や先輩などからウンチク話を聞かされたときに、使うと便利なあいづち。「いやあ、知りませんでした」というよりも、話題に関心を抱いている印象を与えるので、相手はより気持ちよく続きを話すことができる。 ⭐️いやそれは、おもしろいですね いまの話題について、相手にもっと話してほしいときに使うあいづち。「おもしろい」という言葉に、相手は自分の話を肯定された気分になり、もっと話したい気持ちになる。 真面目な話で「おもしろい」が使いにくい場合には、「興味深いお話ですね」と言いかえればいい。 ⭐️それからどうしたのですか 相手の話をさらに引き出したいときに用いるフレーズ。話し手は、聞き手が自分の話を場所に思っていないか、不安に思っているもの。「それから?」と水を向ければ、相手 1 できる大人は「社交辞令」が堂々と言える! はより気分よく話すことができる。
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🟠共感していることが自然に伝わるあいづち
🟠共感していることが自然に伝わるあいづち ⭐️まったくです 相手の言うことに、深い同意を表したいときに使うあいづち。「まったく」には「完全に」という意味があるので、相手の話をすべて肯定しているという印象を与えられる。 さらに深く同意したければ、「まったく、おっしゃるとおりです」「まったく、ごもっともです」と言えばいい。 ⭐️お察しします 仕事やプライベートの愚痴を聞いたときのあいづち。とりわけ酒の席では、安易に「そのとおりです」「わかります」などと言うと、相手によっては「お前に何がわかる」とからまれかねない。殊勝な顔つきで「課長のご苦労、お察しします」などと言っておいたほうが無難だ。 ⭐️そう考えるのも当然だと思います 悩みを口にするとき、人はその人なりにどうすればいいか、解決法を考えていることもある。その方法が多少おかしく思えても、まずは「そう考えるのも当然ですね」と肯定したい。本人なりに真剣に考えた結果なのだから、頭から否定するのは相手を傷つけることになる。 ⭐️わかりますよ、その気持ちは 愚痴を聞くとき、話し手に非があると思っても、まずはこう言っておきたいフレーズ「気持ちはわかる」と言われると、話し手はとりあえず気分を晴らせる。話し手は、問題の解決法よりも、不満のはけ口を求めているのだから、その気持ちを察して、こう応じておけばよい。 ⭐️それはさぞ、お困りでしたでしょう 悩みを相談されたとき、まず大事なのは相手に同調するということ。「それはさぞ、お困りでしたでしょう」と気持ちをこめて言えば、相手は「この人は味方だ」と思ってくれる。「この人になら話してもいい」と心を許すようになるので、より具体的な話を聞きやすくなる。 ⭐️ご苦労なさったんですね 上司や先輩など、目上の人が苦労話をはじめたとき、話を早く切り上げてもらうために使うといいあいづち。相手の苦労に共感していることを伝えつつも、具体的な話にまでは立ち入らない態度を表せば、相手を満足させつつ、話を早めに切り上げさせることができる。 ⭐️がっかりですね 相手の失敗談や残念な話を聞くときに使うといいあいづち。話し手の気持ちに共感することで、相手をなぐさめられる。失敗の原因が相手にあっても、下手なアドバイスは、機嫌を損ねるもと。あまり親しくない相手には、その感情に共感するぐらいでちょうどいい。 ⭐️なるほど、一理ありますね 相手が何か提案してきたとき、それがつまらない案でも、一蹴したのでは相手に不快感を抱かせる。以後、「何を提案しても無駄だ」という無力感を抱かせることにもなりかねない。採用しない場合も「なるほど、一理ありますね」「おもしろい発想ですね」と肯定的なフレーズを使えば、相手のモチベーションを損なうことなく、「もっといい案を出そう」と思わせることができる。
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🟠話題を振るときの前置きの常套句
🟠話題を振るときの前置きの常套句 ⭐️手前味噌で恐縮ですが 自慢話になりかねない話の前置きとして使うフレーズ。まず恐縮して見せることで、相手が鼻白むのを予防できる。一方、「自慢話に聞こえるかもしれませんが」というのは、同じ趣旨であっても、やや嫌味に聞こえる。 ⭐️じつは私にもうれしいことがありまして これも、自慢話に聞こえかねない話をするときに使うフレーズ。相手の自慢話やうれしい話をひとしきり聞いたあと、「じつは私にもうれしい話がありまして」と切り出せばよい。相手も、自分が自慢話をしたあとであれば、好意をもってこちらの話を聞いてく れるもの。 ⭐️こんなことを話すと、笑われるかもしれませんが 悩み話を打ち明けるときに、使うといいフレーズ。悩みごとは、自分にとっては深刻でも、他人からはくだらなく思えることが少なくない。事前に「笑われるかもしれませんが」と客観性を示したほうが、自分なりの悩みの深刻さを伝えられることが多い。 ⭐️いまとなっては笑い話ですが 過去の失敗談をするときに用いる定番フレーズ。「いまとなっては笑い話ですが」と言って、若いころの失敗談などを話すと、場がなごみ、相手との距離を縮めることができ る。
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🟠覚えておきたい依頼の基本フレーズ
🟠覚えておきたい依頼の基本フレーズ ⭐️ご検討いただけませんか 取引先や上司に、何かを提案するときに用いるフレーズ。「こんなプランを考えてみたのですが、ご検討いただけませんでしょうか」などと用いる。「考えてもらえませんか」よりも、改まった印象になる。 ⭐️〇〇願えませんでしょうか 取引先や上司に、ものを頼むときの定番フレーズ。「〇〇いただけませんでしょうか」よりは言いやすいので"噛む”可能性は低くなる。「ぜひとも、ご出席いただきたく存じ、ご返答願えませんでしょうか」など。 ⭐️切にお願い申し上げます 何としても聞いてほしい頼み事をするときに効果的なフレーズ。頼みごとの内容を述べたあと、最後に当方の強い思いを示すために用いる。「切に」は「ぜひとも」と同意だが、ふだんあまり使わない言葉なので、よりせっぱつまった印象を与えられる。「身勝手なお願いとは重々承知しておりますが、切にお願い申し上げます」など。 ⭐️ひとつお骨折りお願いいたします 年上の部下など、自分より年齢は上だが、地位が低い人に頼むときによく似合うフレーズ。「今回の幹事役は、山本さんにひとつお骨折りお願いいたします」など。低姿勢な物言いをすることで、命令しながらも相手を立てている印象を与えられる。 ⭐️ご配慮いただけないでしょうか 多少の無理を承知で、頼みごとをするときに用いるフレーズ。「~でしょうか」と問いかけるかたちだが、実際は「ぜひ、聞き入れてほしい」と懇願している状態に近い。 お忙しいのは承知していますが、何とかご配慮いただけないでしょうか」などと用いる。 ⭐️まことに勝手なお願いですが 頼みごとをするときの定番フレーズの一つ。「まことに勝手な」と恐縮しているが、本当に勝手なお願いのときは、あまり用いない。「すみませんが」「ご足労ですが」程度の意味で使う。「まことに勝手なお願いですが、今週の金曜日までにお預かりできればありがたく存じます」など。 ⭐️ぶしつけなお願いで恐縮ですが 初対面の相手、さほど親しくない相手に頼むときに用いられるフレーズ。「ぶしつけ」は「不作法」「無礼」という意味。「はなはだ、ぶしつけなお願いで恐縮ですが、一度お目にかかることはできないでしょうか」など。 ⭐️折り入ってお願いしたいことがあるのですが 気心の知れた人に、相手の負担になるであろう頼みごとをするときのフレーズ。「これから深刻な相談をするから、そのつもりで聞いてほしい」というニュアンスを含んでいる。「折り入って」は、「とくに心を込めて」「じっくりと」の意。「折り入ってお願いしたいことがあるのですが、近々お時間をいただけますでしょうか」などと用いる。 ⭐️Oしていただけるとありがたいのですが ビジネスでの計画変更、手直しから、プライベートでのちょっとした依頼まで、さまざまなことに使える依頼用のフレーズ。「ありがたいのですが」を「嬉しいのですが」「助かるのですが」に変えてもよい。改まったメール文や手紙文では「〇〇していただければ幸甚です」とするのが、大人の表現。 ⭐️日頃の好意に甘えまして•・・・ 日頃、お世話になっている人に対し、さらに願いごとをするときに使うフレーズ。初対面の人や、友好的ではない人に対して使っても無意味で、こう言われた人が、「しかたないなァ」と苦笑しながらも、受け入れてくれるような人間関係を前提にしたフレーズ。
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🟠「状況」が変われば、「頼み方」も変わる!
🟠「状況」が変われば、「頼み方」も変わる! ⭐️お力添えくださいますか 仕事を手伝ってほしいときに用いるフレーズ。取引先や目上の人、あまり親しくない相手に用いる。単に「協力してください」と言うより、「私だけでは力不足なので、ぜひあなたの力を貸してほしい」と、へりくだった印象を与えられる。 ⭐️お手すきの折りにでも 急ぎではない仕事を頼むときの定番フレーズ。「暇なときに」と同じ意味だが、「暇」というと、「暇な時間なんてない」と反発を感じる人もいるだろう。「お忙しいとは存じますが、お手すきの折りにでも、お手伝いいただければ幸いです」と言えば、相手を憤慨させることはない。 ⭐️ご猶予いただくわけには、参りませんでしょうか 締め切りを延ばしてほしいときに、よく用いるフレーズ。「ご予」「いただく」「参る」と敬語を多用することで、期限を守れないことに対するお詫びの気持ちを込めている。 「お借りしたお金、今月お返しするお約束でしたが、もう少しご予いただくわけには、参りませんでしょうか」など。 ⭐️ご一読いただければ幸いです 商品パンフレットなど、読んでもらいたいものを渡すときの定番フレーズ。とくに相手からの求めでなく、こちらが読んでもらいたくて渡す場合に用いる。単に「ぜひお読みください」「ご覧ください」と言うと、押しつけがましい印象を与えかねない。「別紙に記しましたので、ご一読いただければ幸いです」などと、手紙文にも使える。 ⭐️よろしくお取りなし、お願いいたします 仲裁を頼むときの定番フレーズ。「三田様の件、ご面倒とは存じますが、よろしくお取りなし、お願いいたします」など。 ⭐️ご善処いただきたく、お願い申し上げます 相手に、しかるべき処置を取ってほしいときに用いるフレーズ。故障した製品の修理になかなか来てもらえないが、「至急来てください」とあからさまな催促はしたくない。 そんなとき、「なかなかご連絡いただけませんが、早急にご善処いただきたく、お願い申し上げます」などと用いる。商品発送が遅い場合のクレームにも使える。 ⭐️ご一考いただければ幸いです 相手に新しい仕事を提案するときなどに、相手の都合への配慮を表しながら、依頼するフレーズ。単に「お願いいたします」というよりも、あらたまった印象を与えることができる。「お忙しいとは存じますが、今回の企画の件、ご一考いただければ幸いです」など。 ⭐️適当なお心当たりがあれば 何かを依頼するとき、とりわけ人や就職の紹介や縁談などを頼むときに使われる言葉。 「適当な人(会社や場所)があれば、ご紹介ください」という意味。 ⭐️勝手を言って、申し訳ありません 今無理なことを、相手の気分を害さないように、依頼するときの言葉。「勝手」という言葉で、無理筋であることを認識していることを示し、謝意を表わす。たとえば、取引先に急ぎの仕事を頼んだり、仕事に私事を持ち込むときなどに使う。「勝手を言って申し訳ありませんが、本日家庭の事情で半休をいただければと思います」など。
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🟠かけひき上手は「聞き方」「頼み方」のツボを知っている!
🟠かけひき上手は「聞き方」「頼み方」のツボを知っている! ⭐️まずはお試しください 相手に何事かを紹介するときに使うフレーズ。「まずは」「お試しください」という言葉が、相手の気持ちをダブルで軽くし、「じゃあ、一度試してみるかな」という気持ちにさせる。「ぜひ一度お試しください」と言ってもよい。また、商品紹介文の最後はこのフレーズで締めくくるとよい。 🟠面倒なことをお願いするときの言葉 ⭐️ほかに相談できる方もなく・・・・・・・ 相手に何かを相談するとき、自分にとって「頼れるのはあなただけ」という気持ちを伝えるための言葉。このフレーズで頼られると、相手も悪い気はしないので、多少の無理は聞いてやろうかという気持ちになってくれるものだ なかなか来てもらえないが、「至急来てください」とあからさまな催促はしたくない。 そんなとき、「なかなかご連絡いただけませんが、早急にご善処いただきたく、お願い申し上げます」などと用いる。商品発送が遅い場合のクレームにも使える。 ⭐️ご一考いただければ幸いです 相手に新しい仕事を提案するときなどに、相手の都合への配慮を表しながら、依頼するフレーズ。単に「お願いいたします」というよりも、あらたまった印象を与えることができる。「お忙しいとは存じますが、今回の企画の件、ご一考いただければ幸いです」 など。 ⭐️適当なお心当たりがあれば 何かを依頼するとき、とりわけ人や就職の紹介や縁談などを頼むときに使われる言葉。 「適当な人(会社や場所)があれば、ご紹介ください」という意味。 ⭐️勝手を言って、申し訳ありません 多少無理筋なことを、相手の気分を害さないように、依頼するときの言葉。「勝手」と いう言葉で、無理筋であることを認識していることを示し、謝意を表わす。たとえば、取引先に急ぎの仕事を頼んだり、仕事に私事を持ち込むときなどに使う。「勝手を言って申し訳ありませんが、本日家庭の事情で半休をいただければと思います」など。 ⭐️まずはお試しください 相手に何事かを紹介するときに使うフレーズ。「まずは」「お試しください」という言葉が、相手の気持ちをダブルで軽くし、「じゃあ、一度試してみるかな」という気持ちにさせる。「ぜひ一度お試しください」と言ってもよい。また、商品紹介文の最後はこのフレーズで締めくくるとよい。 ◎面倒なことをお願いするときの言葉 口ほかに相談できる方もなく・・・・ 相手に何かを相談するとき、自分にとって「頼れるのはあなただけ」という気持ちを伝えるための言葉。このフレーズで頼られると、相手も悪い気はしないので、多少の無理は聞いてやろうかという気持ちになってくれるものだ。 ⭐️身勝手なお願いとは承知しておりますが 借金の申し入れや、いったん引き受けた仕事の延期や中止など、相当面倒なことを依頼・要求するときのフレーズ。逆に、相手からこのように切り出されたときは、心して聞くようにしよう。 ⭐️なにとぞ内情をお汲み取りいただきまして 何かを依頼するとき、やむにやまれぬ事情があることを表すフレーズ。内情を説明したあとにも使えるし、また詳しい内情説明を避けたいとき、「詳しくは説明できないのですが•••••」という意味にも使える。 ⭐️お願いするのは忍びないことですが 「忍びない」は「耐えられない」という意味。「自分としては、お願いするのは耐えられないほど、恐縮なことなのですが・・・・・・」というニュアンスを相手に伝える。「お願いするのは忍びないことですが、退職に応じていただけませんでしょうか」のように使う。 ⭐️伏してお願い申し上げます 「伏して」は「ひれ伏す」という意味なので、強く願するときに使う表現になる。「ご理解、ご協力のほど、伏してお願い申し上げます」のように用いる。「伏して」と似た意味の言葉に「切に」がある。意味はどちらも「くれぐれもよろしく」ということ。 ⭐️無理を承知でお願いしたことですので、気になさらないでください ハードルの高いお願いごとをすると、当然断られる確率が高くなるが、これは断った側の心理的な負担を軽くする言葉。相手は、断ったことを気にして、その後の人間関係がぎくしゃくするかもしれない。そこで、この言葉を繰り出して、相手に「気になさらないでください」と告げ、その後の人間関係を手当てしておくといい。 ⭐️経験の深い人に引き受けてもらいたいので 年上の部下や少し斜に構えた相手に、仕事を頼む(命令する)ときのフレーズ。相手の実績や経験を評価していることを表して、自尊心を呼び起こし、モチベーションを高めることができる。「この仕事は微妙な判断が要求されますからね。ぜひ、〇〇さんのような経験の深い人に引き受けてもらいたいんですよ」など。
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🟠ざっくばらんにお願いするときのひと言
🟠ざっくばらんにお願いするときのひと言 ⭐️いま、忙しい? 後輩や部下などに、仕事を頼むときに用いるフレーズ。「いま、暇?」という言い方をする人もいるが、仕事中に「暇?」と聞かれて、いい気分になる人はいない。「いま、忙しい?」なら角をたてず、相手の都合を聞くことができる。 ⭐️私の分もお願いしていい? たとえば、コーヒーを入れようとしている同僚に、自分の分も入れてほしいとき、「ついでに私の分もお願い」では失礼。たとえ同僚や後輩相手でも、頼みごとをするときは、「これ、やって」ではなく、「やってもらえる?」と謙虚な姿勢を示したい。「悪いんだけど、私の分もお願いしていい?」と言えば、相手も快く応じてくれるだろう。 ⭐️〇〇さんしか、できないと思うんです どうしても引き受けてほしい仕事を頼むとき、使うと効果的なフレーズ。「この仕事は 真鍋さんしか、できないと思うんです」「ぜひとも真鍋さんに、お願いしたいんです」などと名指しで頼むことで、断りづらいムードを演出できる。とくに、何度も一緒に仕事をしている相手に用いると説得力が高くなる。 ⭐️••さんなら、楽勝です 責任が重すぎる、自分には能力がない、といった理由で、依頼を断ろうとする相手を説得するときに使えるフレーズ。「楽勝」という軽い言葉を使うことで、さほど大変な仕事ではないというイメージを与えられる。それでも、相手が尻込みするときは「私もお手伝いしますから」と、フォローの言葉を添えるといい。
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🟠気持ちよく依頼を引き受けられますか?
🟠気持ちよく依頼を引き受けられますか? ⭐️〇〇の件、かしこまりました 上司など目上の人から仕事を依頼されたときに使えるフレーズ。「かしこまる」は、「誰んで承る」の意。「わかりました」よりも相手を立て、かつ「承諾しました」というこ エアンスが強くなる。「資料を用意する件、かしこまりました」などと用いる。 ⭐️ご依頼の件、承りました 取引先や顧客から、何かの依頼を引き受けるときの定番フレーズ。「承る」は、「引き受ける」「承諾する」の謙譲語。「謹んでお受けいたします」という意味で、単に「了解しました」と言うよりも、へりくだった印象になる。 ⭐️精いっぱいがんばらせていただきます 自分の能力を超えるかもしれない大きな仕事をまかされたときに用いるフレーズ。「期待に応えたい」という前向きの意欲を表せる。「自居はありませんが」「とりあえず、やってみます」といった言い方は、いかにも自倍なさげに聞こえるので通常はNG。「A 社の説得の件、精いっぱいがんばらせていただきます」などと用いる。 ⭐️おやすい御用です 親しい取引先や先輩などから、さほど難しくない仕事を依頼されたときに用いるフレーズ。「これぐらいの仕事なら、いつでも言ってください」という意味で、相手に負担に感じさせないのと同時に、好意も表せる。 ⭐️私でよければ喜んで 結婚式の司会やパーティの幹事、ちょっとした会合の司会などを依頼され、引き受けるときのフレーズ。「わかりました」「いいですよ」よりも、謙虚な印象を与えられる。 「私のような者でよければ、喜んで務めさせていただきます」「私のような者でお役に立つなら、喜んでお引き受けいたします」と言えば、いっそう謙虚さを表せる。 ⭐️願ってもないお話です ぜひとも成立させたい商談を持ち込まれたとき、まず述べておきたい言葉。具体的な条件はさておき、自分がその話にいかに乗り気であるかを伝えることで、その後の話をスムーズに進めやすくなる。また、かつては縁談で、すばらしい相手を紹介してもらったとき、よく使われたフレーズ。 ⭐️大変けっこうなお話をありがとうございます 新規の取引の仲介などを持ち込まれたとき、とりあえず感謝の気持ちを表す言葉。たとえ乗り気でなくとも、まずはお礼の言葉を述べるのが大人の態度。承知する場合は、こ あいさのあと「ぜひ、お話を進めていただきたいと思います」と述べる。 ⭐️何なりとお申しつけください お客や目上の人からの要望を受け付けるときの定番フレーズ。なお、「お申し出ください」という言い方は間違い。「申す」は謙護語なので、相手の行為に「申し出る」を使うと、相手をへりくだらせることになってしまう。そこで「しつける」を使って、「お申しつけください」とする。 ⭐️さっそく取りかからせていただきます 締切まで時間がない仕事をするとき、取引先や上司に対して使うフレーズ。「さっそく」と言うことで、時間がない仕事に取り組む意気込みを表す。また、「~させていただきます」と言うと、その仕事を自分に振ってくれた相手への感謝の気持ちを表せる。 ⭐️私などでよろしいのですか 役職などへの就任を打診されたときに用いる定番フレーズ。受けるつもりでいても、とりあえずは遠慮するそぶりを示すのが大人の引き受け方。ただ、オドオドした言い方だと、相手を不安にさせるので、口では謙遜しても態度は堂々としていたい。 ⭐️やぶさかではありません おもにビジネスの場で、相手の要求に「進んで応じましょう」という意味で用いる語。 「やぶさか」は、思い切りの悪いさま、物惜しみをするさま。「やぶさかでない」と否定形で用いることで、「~する努力を惜しまない」「喜んで~する」という意味になる。 「その件を受けるのに、やぶさかではありません」など。 ⭐️かまいませんよ 親しい人から頼まれたことを引き受けるときのフレーズ。相手に負担を感じさせないため、あえて気軽な口調で言いたい。ただ、くだけた印象があるので、目上やあまり親しくない人には使えない。そういう場合は、「承りました」「承知しました」「かしこまりました」などの謙譲語で応じること。 ⭐️できるだけやってみましょう いつもより複雑な仕事、急を要する仕事など、無理な注文をされたとき、「完璧にできるか確約できない」という意味で用いるフレーズ。「ふつうなら、一か月は欲しいところですが、できるだけやってみましょう」などと用いる。さほど困難でない仕事で用いると高飛車な印象を与えたり、誠意を疑われかねないので注意。 ⭐️難しいと思いますが、何とかやってみます 上司から指示された仕事で、困難が予想されるとき、予防線を張る意味で使うフレーズ。 最初に「難しい」と伝えておくことで、上司も無理だった場合の手だてをあらかじめ考えておける。また「難しい」と言ったあと、「できればあと一週間あれば、ありがたいのですが」などと条件を提示するのも手。 ⭐️この件に関しては、今回限りということで 引き受けたくない仕事だが、特別な事情があって引き受けざるを得ない場合に用いるフレーズ。「今回はお引き受けいたしますが、あくまで今回限りということでお願いしますよ」などと、「次回はない」ことをはっきり伝えておくためのフレーズ。
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🟠「聞きたいこと」がズバリ聞ける基本フレーズ
🟠「聞きたいこと」がズバリ聞ける基本フレーズ ⭐️お教えいただきたいのですが 人に質問したいときや、アドバイスを求めるときに使う言葉。普通に「少々お尋ねしたいのですが」と聞くよりも、相手の自尊心をくすぐることができる。親しい人には「教えてください」でもよいが、目上の人やあまり親しくない人には、「お教えいただきたいのですが·・·」と、より下手に出て相手のプライドをくすぐりたい。 ⭐️お考えをお聞かせください 相手の意見を聞くときのフレーズ。なお、「••さまなりのお考え」という言い方は失礼。これは「自分なりの考え」という形で謙遜を示すためのフレーズ。人に対して使うと、相手を見下した言い方になってしまう。 ⭐️恐縮ですが、質問させていただいてよろしいでしょうか相手に質問するときの丁重な前置き。会議でも使えるし、一対一の場面でも使える。また、就職の面接など、通常、相手側が質問するような場面でも、こう言えば自分のほうから質問しやすくなる。 ⭐️少々お尋ねします 質問するときの定番フレーズ。「ちょっとお尋ねしますが・・・」という人もいるが、「ちょっと」を「少々」に変えるだけで、ぐっと大人っぽい言葉になる。より丁寧に言いたければ「少々お尋ねしてもよろしいですか?」と言えばよい。 ⭐️ご教示ください 目上の人や専門家に対して、敬意を表す定番フレーズ。自分の未熟さを自覚し、相手からの指導を待つ姿勢を表す。「よろしくご指導ください」「よろしくご教授ください」も同じ意味。もっと丁寧に言えば、「よろしくご教示を賜りたく存じます」となる。 ⭐️つかぬことをお尋ねいたしますが 人に質問をするときに使う、定番の前置き。「つかぬことをお尋ねいたしますが、〇〇さんをご存じでしょうか」などと使う。とくに、それまでの話題とは関係のない質問をするときの前置きにふさわしい。また一般的に聞きにくい、お金にまつわる話や、少々立ち入った事情などについて尋ねるときにも使えるフレーズ。 ⭐️念のためにお尋ねしたいのですが 一度聞いたことを、もう一度確認したいときに便利なフレーズ。大事なことをうっかり聞き帰らしてしまったときも、「すみません、念のためにお尋ねしたいのですが」と言えば、相手は「確認したいんだな」と思ってくれる。 ⭐️後学のために、お伺いしたいのですが 「後学」は、後日、自分のためになる知識や学問のこと。「後学のため、その件について、詳しくお伺いしたいのですが」などと使う。詳しい人から情報を聞き出すときや、本題とは関係のない話を質問したいときなどに使える前置き。 ⭐️こういう理解でよろしいでしょうか 相手の話をまとめて、要点を確認したいときに使えるひと言。「〇〇さんのお話だと、<Aということになりますね。こういう理解でよろしいでしょうか」などと使う。また、先方の話の要点がはっきりしないときにも、「〇〇という主旨と理解してよろしいでしようか」などと、相手の話をまとめてしまうこともできる。 ⭐️もっと詳しい事情を知りたいのですが 先方から、さらに詳しい情報を得たいときに使えるフレーズ。「失礼かと存じますが、もっと詳しい事情を知りたいのですが」などと、前置きした上で質問を続けると、いきなり質問を重ねるよりは"尋問色”を薄められる。 ⭐️〇〇という点については、いかがお考えでしょう これも、質問用の定番フレーズだが、言い方によっては、相手に対して論戦を挑むニュアソスが生じる。使い方に多少の注意が必要なフレーズ。 ⭐️私はこのように理解させていただきましたが・ 相手の言うことがあやふやにしか理解できないときに、内容確認のために使うフレーズ。 まず、自分が理解したことを短く述べ、「・・・・・」のあとには「......ということでよろしいでしょうか」のように続ければよい。 ⭐️何かよい方法はありませんか 目の前に自分の力で解決できないようなことがあって、その状況をうまくおさめるための知恵や方法を知りたいときに使う言葉。交渉事では、こう言って問題点の解決を相手に預けることもできる。 ⭐️念のために、確認させていただきますが、この点はどうなさいますか大切な商談では、疑問点や不明点を残さないようにしたい。相手の発言中、わかりづらい部分があるときに、このフレーズを使うと、一つずつ疑問点をつぶし、確認を取りながら、話を進められる。 ⭐️1、3はっきりさせておきたい点があるのですが これは、質問の形をとった反論用のフレーズ。自分とは意見が異なる人に対して、否定的な言葉を返すときの前置きに使える。あからさまに反論すると、相手の気分を害するばかりで、自分の意見を通すことは難しくなる。そこで、質問の形をとりながら、相手の意見の久点や穴を指摘するのである。
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🟠これは便利!その場にふさわしい質問フレーズ
🟠これは便利!その場にふさわしい質問フレーズ ⭐️いかほどですか 物の値段を尋ねるときのひと言で、単に「いくらでしょうか」というよりも、上品に聞こえる。「すみません、この帽子はいかほどですか」などと用い、物の量に関しても「いかほど差し上げましょうか」などと使える。ワンランク上の敬語として、覚えたい。 ⭐️どこでお求めになりましたか 商品を、どこで買ったか聞きたいときに使うフレーズ。「それ、どこで買ったんですか」と聞くと、いかにもぶしつけな感じが拭えない。「そちらの品、どちらでお求めになりましたか」と尋ねれば、ぶしつけな質問も少しは上品に聞こえる。 ⭐️どちらにお伺いすればよろしいでしょうか 初めて訪問するときに使える確認のフレーズ。「当日は、どちらにお伺いすればよろしいでしょうか」などと尋ねる。大企業で、どの部署に行けばいいのかわからないときや、待ち合わせ場所が広すぎて、不明確な場合などにも用いる。 ⭐️恐れ入ります。道をお尋ねしたいのですが 「あのう、道を尋ねたいのですが」や「ちょっと道をお尋ねしたいのですが」などを、より丁寧にしたフレーズ。道を尋ねると、相手の時間をわずかでも奪うことになるのだから、まずは「恐れ入ります」と丁重に切り出したい。
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🟠一目置かれる「答え方」のコツ
🟠一目置かれる「答え方」のコツ ⭐️ただいま〇〇さんから質問が出ましたAAの件ですが会議や商談などで、自分の発言に対する質問に答えるときのフレーズ。 ⭐️ご依頼の件、承りました 取引先や顧客から、何かの依頼を引き受けるときの定番フレーズ。「承る」は、「引き受ける」「承諾する」の謙譲語。「謹んでお受けいたします」という意味で、単に「了解しました」と言うよりも、へりくだった印象になる。 ⭐️精いっぱいがんばらせていただきます 自分の能力を超えるかもしれない大きな仕事をまかされたときに用いるフレーズ。「期待に応えたい」という前向きの意欲を表せる。「自居はありませんが」「とりあえず、やってみます」といった言い方は、いかにも自倍なさげに聞こえるので通常はNG。「A社の説得の件、精いっぱいがんばらせていただきます」などと用いる。 ⭐️おやすい御用です 親しい取引先や先輩などから、さほど難しくない仕事を依頼されたときに用いるフレーズ。「これぐらいの仕事なら、いつでも言ってください」という意味で、相手に負担に感じさせないのと同時に、好意も表せる。 ⭐️私でよければ喜んで いたわる結婚式の司会やパーティの幹事、ちょっとした会合の司会などを依頼され、引き受けるときのフレーズ。「わかりました」「いいですよ」よりも、謙虚な印象を与えられる。 「私のような者でよければ、喜んで務めさせていただきます」「私のような者でお役に立つなら、喜んでお引き受けいたします」と言えば、いっそう謙虚さを表せる。 ⭐️願ってもないお話です ぜひとも成立させたい商談を持ち込まれたとき、まず述べておきたい言葉。具体的な条件はさておき、自分がその話にいかに乗り気であるかを伝えることで、その後の話をスムーズに進めやすくなる。また、かつては縁談で、すばらしい相手を紹介してもらったとき、よく使われたフレーズ。 ⭐️大変けっこうなお話をありがとうございます 新規の取引の仲介などを持ち込まれたとき、とりあえず感謝の気持ちを表す言葉。たとえ乗り気でなくとも、まずはお礼の言葉を述べるのが大人の態度。 ⭐️いたしかねます 「できません」と言ってしまっては、身もふたもない。そこで、自分の本意ではないが、という意味合いを含んだ「いたしかねます」を用いたい。たとえば、取引先から問い合わせを受けたとき、自分で答えられるものではなかった場合、「その件につきまして、私ではご返答いたしかねます」などと使う。 ⭐️今回は見送らせてください ポイントは「今回は」という言葉。断っても「今回は」と付け加えると、次の機会には可能性があるという意味が含まれ、相手と縁を切ることにはならない。 ⭐️お役に立てず残念です 断るときに「少々お時間をください」というような「時間稼ぎ」をして、あいまいに拒む方法もある。だが、ハッキリ断りながら、相手の気持ちを損なわないようにするには「お役に立てず残念です」が定番フレーズ。こう言えば、「力になりたいのはやまやまですが」というニュアンスを伝えられる。 ⭐️よく考えさせていただいたのですが いったん返事を保留しておいたが、熟考しても、やはり「ノー」と返事をするときに使う。「先日の案件につきまして、よく考えさせていただいたのですが、やはり私では力不足で、お役に立てそうにありません」などと使う。 ⭐️あいにくですが 「あいにく」は「具合が悪いことに」という意味。たとえば、仕事中にかかってきたセールスの電話を切りたいときなど、「あいにくですが、今から出かけるところなので..」といった使い方をすれば角がたたない。 ⭐️けっこうなお話ではありますが 相手の要求を断らざるをえないが、人間関係は円滑に続けたい場合に用いるフレーズ。 「けっこうなお話」という言葉で、相手を尊重する気持ちを表す。「けっこうなお話ではありますが、わが社でお引き受けするのは無理だと思います」など。 ⭐️お汲みとりください 取引先などの無理な要求に「できません」「無理です」と露骨にいうのは、子どもの日本語。「何卒お汲みとりください」と言えば、当方にとって無理な要求であることを焼曲に伝えられる。 ⭐️ご容赦いただけませんでしょうか おきや目上の人の要求に対し、低姿勢で断りを入れるときに用いるフレーズ。「これ以上の値引さは、ご容赦いただけませんでしょうか」など。「ご勘弁願えませんでしょう かとも同じ意味。 ⭐️なにとぞ、あしからずご了承ください 断りの基本フレーズ。ただし、形式的で紋切り型の言葉だけに、お得意様などには使えない。飛び込みセールスマンを断るときなど、一過性の相手限定の言葉。 ⭐️ほかのことでしたら、考えられますが 話にならないような案件でも、断るときに「考える余地はありませんね」と言っては、身もふたもない。「ほかのことでしたら、考えられますが」と言えば、「その話は100%無理」という、こちらの意思を焼曲に伝えられる。 ⭐️時期が時期だけに難しいと思いますよ 理由をはっきりさせず、ただ「時期」だけを理由にして断るのも、大人のテクニック。 誰のせいにもできず、特段の理由をあげられないときに使える。 ⭐️説に不本意ではございますが 相手の期待に添いかねる結果を知らせるときに、枕詞のように使う定型句。「不本意」は「私どもが望んだことではないのですが」という意味。また、もっと短くして「誠に不本意ながら」という表現も使われる。 ⭐️まことにおあいにくさまですが 相手からの要求を断るときに使うフレーズ。たとえば、仕事を依頼されたが、スケジュール的に難しいような場合、「誠におあいにくさまですが、その時期はスケジュール的に難しいようで」などと言えばよい。 ⭐️難しいお話ですね 相手が親しければ「バカバカしい」と言ってしまうような話でも、相手が取引先だったり、上司の場合は、リアクションに困るもの。そうしたときに使えるのが「難しいお話ですね」という言葉。「わかりました」とも「お話になりません」とも言っていないところがミソ。 ⭐️お受けいたしかねます に事を致るときの基本フレーズ。丁寧な表現ながら、きっぱりと断る意向を伝える。お得意様には少々きつい表現なので、この言葉の前に「残念ながら」や「誠に申し訳ないのですが」などのフレーズを添えたい。「お引き受けいたしかねます」と言ってもよい。 ⭐️ご無理をおっしゃらないでください 「そこを何とか」などと粘ってくる相手に断るときの言葉。「できないといったら、できないんです」と言うのでは、いかにも子どもの会話。大人なら、しつこい要求に対しても、丁寧な言葉で、なおかつきっぱりと断りたい。 ⭐️物理的に無理なようです ビジネスシーンで「物理的に」という言葉を使うと、時間、人員、能力など、さまざまな要素が含まれる。こう言うことで、決して引き受けるのが嫌なのではないというニュアンスを出すことが、うまく断るコツとなる。もっとも、無愛想な表現なので、気心の知れた上司などには使えても、取引先などには使わない方が無難。 ⭐️そのようなことは、いっさいお断りさせていただいておりますこれも、筋違いな要求や困った依頼をきっぱり断るときのフレーズ。はっきり断りたいのに、「考えてはみますが・・・」などと言うと、相手に食い下がる余地を残すことになって話がより面倒になる。丁寧な言い回しをしながらも、きっぱりと断ることがポイント。 ⭐️お話は承りました 相手から何かを要求されたり、提案されたとき、すぐに答えたくなければ、こういっておけばよい。単に「承りました」とだけ言うと、「承知しました」の意味にとられかねないので、頭に「お話は」をつけてぼかすのがポイント。おおむね、大人社会では、こう言えば、相手も「脈はないな」と察してくれるものである。 ⭐️すぐにはご返答できないのですが イエスかノーか曖昧なままにして、話が自然消滅するのを待ちたいときに用いるフレーズ。こう言うと、下手に断るよりも、相手も空気を読んで、あっさり引き下がってくれることが多い。 1今日はできませんが、明朝一番でさせていただきます。正午までに仕上げますしても買りにくい仕事なら、譲歩することで許してもらう。日程的に都合が悪い場 合、代案を示し、期限を切って約束すればよい。その場合、「明朝一番で”やらせて”いただきます」は下品な表現。とくに、取引先や目上の人には要注意。
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🟠スマートに断りたいときのウマい言い方
🟠スマートに断りたいときのウマい言い方 ⭐️いま、取り込んでいますので(セールスを断る) 忙しくて、相手をしている暇がない状態を表す表現。予約なしの訪問や突然の電話を断りたいとき、本当はヒマでも、こう言ってドアを閉めたり、インターホンや電話を切ればよい。遠まわしながら、セールスをはっきり断ることができる文句として、市民権”を得ている。 ⭐️いま、間に合っていますから、どうぞお引取りください(セールスを断る) 相手のセールストークが始まった後に、断るときの表現。「間に合っています」と言えば、常識的には「いらない」という意味になる。それでも、相手が引き下がらなければ、「いりません」ときっぱり否定形で断ること。 ⭐️このように、お心遣いをいただいても困りますので(金品の申し出を断る) 要するに「ありがた迷惑だ」の大人的表現。たとえば、新規事業の契約を断ったにもかかわらず、多額の金品を贈ってくるような業者に対して、それを拒絶するときに使う。 ⭐️お気持ちだけいただいておきます(贈り物を断る) 物を贈られると迷惑な場合もあるが「いりません」と言えないのが大人の社会。そうした場合は「お気持ちだけ、ありがたくいただきます」という言葉でやんわり断る。 ⭐️次にお願いしにくくなりますから(過分な申し出を断る) お礼など、過分な申し出を断るときのフレーズ。「長くおつきあいしたいと考えていますので、お気遣いなく」といったニュアンスを含ませることができる。「ごちそうしてくれる」という相手に対して、「割勘にしましょう」と切り出すときなどに使える。 ⭐️安請け合いして、かえってご迷惑をおかけしてはと......(危介ごとを断る) これは、知り合いから、借金などの厄介ごとを申し込まれたときに、やんわりと断るフリーズ。本当に迷惑しているのは、借金を申し込まれた自分のほうであっても、「迷惑をかけたくない」という言い方で、相手の顔をつぶさないようにすることができる。 ⭐️ご事情、重々お察しします(借金の申し込みを断る) おもに、知り合いから「お金を貸してほしい」と言われた場合の断り方。相手が困っていることに理解を示すのも、大人のたしなみ。こう言えば、結果的に断っても、相手の気持ちが少しはやわらぐというもの。 ⭐️しばらくは仕事に専念したいと思っております(縁談を断る) 「お見合い」をすすめられたり、交際相手を紹介されたときに使える断りのフレーズ。 「まだ結婚する気はないんですよ」と言うよりも角はたたない。 ⭐️とてもその任ではございません(保証人を断る) 保証人など、何かの手伝いや仕事を頼まれたときに使える言葉。「自分は、〇〇になれるような器の人間ではない」とへりくだることで、相手にあきらめてもらいやすくなる。 謙虚な態度で伝えれば、「種情なやつ」とは思われないはず。 ⭐️せっかくですが(誘いを断る) 飲み会に誘われたときに、ただ「すみません、予定があって……」と断ったのでは、「誘ってくれた相手に感謝している」というニュアンスが伝わらない。「せっかくですが、今夜は都合がつきませんもので·・・・・」というと、「誘っていただき、ありがたいのですが…•••」という気持ちを伝えられる。 ⭐️今度は、ぜひ誘ってください(誘いを断る) これも、お誘いを断るときの定番フレーズ。丁寧に断った後に、こう付け加えれば、相手も悪い気はしない。また、あえて理由を口にしなくても、こう言えば、理由を詮索されにくい。さらに、大人社会の常識では、相手が作り笑いを浮かべながら、このフレーズを口にしたときには、二度と誘ってはいけないことになっている。 ⭐️あいにく先約がありまして(誘いを断る) 予定が入っていて都合がつかないとき、あるいは行きたくない場合には、「申し訳ないのですが、あいにく先約がありまして」というのが定番の断り文句。具体的な理由を言 わないですお便利は言い回しだ。 ⭐️もう一軒、まわるところがございまして(誘いを断る) デートの予定があるのに、取引先の人から「今夜、一杯、いかがですか」と誘われた場合、「もう一軒、まわるところがございまして」あたりが無難なフレーズだ。最初に「ありがとうございます」、最後に「ぜひ、また別の機会に」と、つけ加えればベター。 ⭐️あいにく動かせない予定が入っておりまして(誘いを断る) 誘いを受けたが予定が入っているとき、「その日は別の予定があるから行けませんね」と断るのは、相手の気持ちをまるで考えていない返事。「あいにく動かせない予定が入っておりまして、申し訳ないことに、伺うことができません」程度には丁寧に断りたいもの。実際に予定が入っているか、いないかにかかわらず使えるフレーズだ。 ⭐️不調法なものですから(宴席でお酒を断る) 体質的にお酒を飲めない人もいる。そうした場合、「飲めません」では、あまりに芸がない。せっかくの宴席をしらけさせずに、コミュニケーションをはかる場として活用するためには「不調法でして」くらいの言葉を使いたいところ。 ⭐️急な差支えができまして…•••(直前になって断る) 誘いをドタキャンするときに使える表現。「たいへん申し訳ないのですが」という、お詫びの言葉も合わせて使うのが大人のマナー。「また何かの折には、ぜひ、お声をかけてください」といったフォローもしておくとよい。 ⭐️よんどころない急用ができまして(身内の不幸で祝いの席への出席を断る) 結婚式や披露宴、あるいはパーティといった慶事と、身内に不幸があったというような場合、優先するのは弔事のほう。その場合、慶事に出席する予定をキャンセルすることになるが、「不幸」があったことを伝えるのは控えたい。「よんどころない急用ができまして」と、あえて曖昧に言うのが大人というもの。
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🟠上手に辞退したいときにはどう言えばいい?
🟠上手に辞退したいときにはどう言えばいい? ⭐️大変光栄に存じますが 役職への就任要請など、大役と思える仕事を断るときの定番フレーズ。続いて「私では力不足かと存じます」などと、自分をへりくだりながら断りの言葉を述べるとよい。大役への就任や賞の受賞を打診されたとき、協力や援助を申し出られたときなどに用いる。 ⭐️身に余るお話ですが 「身に余るお話」は、自分の能力や過去の業績に比べ、与えられた仕事や責任が重すぎる場合に使う言葉。過分に評価してもらったことに感謝を示しつつ、「私には、とても務まりそうにありません」などと言って断る。 ⭐️生来の怠け者で 「生来」は、生まれついたときから持っている性質や能力。「生来の怠け者で、とてもご期待に添うことはできません」「生来の怠け者で、皆様のご迷惑になるばかりです」など、自分の性格・能力を理由に就任を断るためのフレーズ。 口ほかを当たっていただいたほうが、よろしいかと引き受けたくない仕事について、直接断るのでなく、「ほかに適任者がいる」と指摘することで、暗に「自分には無理」と示す。このとき、実際に思い浮かぶ人がいても、自分から口にすると、のちに面倒を招きかねないので、避けたほうが無難。 ⭐️先輩方を差し置いて、私のような若輩者が 後輩が先輩以上の大役を引き受けると、嫉妬されて、足を引っ張られたりするもと。断りたいときは、「自分より先輩のほうがふさわしい」と言って身を引くと、「分をわきまえている」と、先輩たちから悪感情を抱かれずにすむ。「若輩者」は「未熟者」の意。 ⭐️従来どおり、自由な立場から協力させていただきます たとえば、オブザーバーやボランティアとして協力していたが、正式メンバーへの就任を求められたときなどに使う断りのフレーズ。今後もつきあいを続けることを前提にした、角の立たない断り方。
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🟠「結論先送り」ならこのひと言で上手に逃げる
🟠「結論先送り」ならこのひと言で上手に逃げる ⭐️とにかくもう少しよく話し合いましょう 相手が、自分にとって意に沿わない結論を出そうとしたとき、とりあえず相手を抑えるためのフレーズ。「話し合いはまだ終わっていない」「自分はその結論に満足していない」と伝えることで、相手の一方的な結論に「待った」をかけられる。 ⭐️あらためて、ゆっくり話しましょう この言葉は当方は話を早く終わらせたいと思っているのに、相手の話がまだ続きそうなときに使うといい。「今日はもう時間がないが、また話を聞きたい」というニュアンスを伝えられ、相手を満足させながら、その日の話を打ち切れる。 ⭐️今度またゆっくり聞かせてください それまでに受け取った情報だけでは、結論を出せないときに、使うといいフレーズ。相手の話をもっと聞きたいが、その日は聞く時間がないときにも使える。「今日のところは判断がつきかねますので、今度またゆっくり聞かせてください」など。 ⭐️検討してみましょう 気持ちは「ノー」だが、相手との関係などで、はっきり「ノー」と言えないときに用いるフレーズ。「考えておきます」も同じ。相手がその真意に気づかず、「その後、どうなったでしょうか」と催促されたときは、「じっくり検討しまして、こちらからご連絡致します」と答えればよい。 ⭐️いい加減な答えを出したくないので、もう少し考えさせてください結論の先送りは相手に「拒絶のサイン」と思われることもある。そんな行き違いを避けるために使うといいフレーズ。「優柔不断」という印象を与えるのを避ける効果もある。 ⭐️慎重になり過ぎてしまいまして 相手は結論を急いでいるが、すぐに結論を出せないときに使う。真面目に考えている印象を与え、相手を「もう少し待ってみよう」という気持ちにさせることができる。 ⭐️決め手に欠けるんですよ 話し合いはひととおり終わったが、まだ結論を出せないときに使うフレーズ。こういうと、相手も"決め手"をつくろうと、条件を譲歩したり、新たな情報を持ち出すなど、同らかのアクションを起こしてくるもの。「上司を説得するには、もう一つ決め手にけんでしゅよいなどという形で使うのが定番。
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🟠すぐに使える「お詫び」フレーズの基本
🟠すぐに使える「お詫び」フレーズの基本 ⭐️申し訳ありませんでした お詫びの言葉の定番中の定番。たとえば、頼まれごとを断りたいときは、「申し訳ありませんが」と頭を下げつつ言えば、やんわりと断れる。なお「申し訳」とは「言い訳」「弁解」のことで「申し訳ありません」は本来、「弁解の余地もありません」という意味。 ⭐️お詫び申し上げます 「詫びる」に「申し上げる」という謙譲語をくっつけたもので、「お詫びします」よりも、あらたまったお詫びの言葉になる。「謹んでお詫び申し上げます」とすると、よりかし こまった表現になり、真摯に謝罪している姿勢を表せる。 ⭐️大変ご迷惑をおかけいたしました さまざまな場面で使える便利な言葉。自分の過失で相手に迷惑をかけたとき、迷惑の種類、レベルを問わず、幅広く使える。たとえば、「ご連絡が遅くなりまして、大変ご迷惑をおかけしました」のように、冒頭に謝罪する事柄を入れるのが、お約束のパターン。 ⭐️大変ご心配をおかけいたしました 相手に実害を与えたときではなく、「心労などの心の負担をかけた」ときに使える言葉。 「先日、入院した際には、ご心配をおかけしました」のように、お詫びとともに「心配していただき、ありがとうございました」という感謝の気持ちも同時に表せる。 ⭐️面目ありません 「面目」は、世間に対する体面や立場のこと。この言葉は、何かの失敗をして、恥ずかしくて人様に合わせる顔がない、世間に顔向けができないほど恥ずかしい、という意味 で使える。似たニュアンスの言葉の「穴があったら入りたいほどです」「顔から火が出そうです」なども、大人の常套句。 ⭐️お気を悪くなさらないでください 悪気はないものの、相手の意に沿わないことをしてしまったり、本当のことを伝えなくてはならないときに、相手に真意を理解してもらうために使うフレーズ。 ⭐️このたびは、お騒がせいたしました 周囲を騒がせるような出来事を起こし、一段落ついたあとに述べる定番フレーズ。直接迷惑をかけたり、便宜を図ってもらっていない場合でも、心配をかけた相手には、こう言うのが大人の礼儀。心配してくれたことへのお礼として、「ありがとうございました」とつけ加えてもいい。 ⭐️このようなことになり お詫びする内容を具体的に述べず、謝罪する場合に用いるフレーズ。「今回はこのようなことになり、まことに申し訳ありませんでした」など。内容が周知のことで、あらためて言うまでもない場合や、内容をひと言で説明しにくい場合に、「このような」で代用する。
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🟠これだけは覚えたい丁重な謝り方
🟠これだけは覚えたい丁重な謝り方 ⭐️深く反省しております 謝罪するとき、一般によく用いられるフレーズ。ただし、紋切り型すぎるので、言い方によると、「口先だけで反省していないな」と取られる可能性もある。この言葉を使うときは、真摯な態度で臨むのはもちろん、どのような行為に対し、どのように反省しているのか、具体的に述べることが必要になる。 ⭐️お詫びの言葉もありません あまりに申し訳なさすぎて、表現できないほど詫びる気持ちが強いことを表す言葉。先方の怒りがひじょうに大きいときは、余計な弁解をせずに、このフレーズを使うしかない。「なんとお詫びしてよいやら、わかりません」も、同じニュアンスの言葉。 ⭐️陳謝いたします 公式な場で謝罪するときによく似合うフレーズ。本来、「陳謝」は、事情を陳べて謝る”ことなので、「~の事情で・・・・・のようなご迷惑をおかけしたことを陳謝いたします」などと用いるとよい。事情を述べない場合は「謝罪いたします」「お詫び申し上げます」などを使う。 ⭐️平にご容赦ください 「平に」は副詞で、「何卒」「どうにか」という意味。「容赦」は「赦す」「手加減する」ことだから、「何卒お赦しください」という意味になる。この言葉は、畳の部屋によく似合い、おでこを畳にすりつけるくらい平身低頭しながら使うのがコツ。さらに改まった言葉に「伏してお願い申し上げます」がある。 ⭐️肝に銘じます 注意されたり、叱られたときに、謝罪と反省の気持ちを同時に表せるフレーズ。「ご忠告いただき、ありがとうございました。肝に銘じておきます」のように使う ⭐️まったく私の認識不足で 自分に非があると認める場合の謝り方。たとえ相手側に問題があっても、立場上、こちらが下手に出なければならないときにも用いる。「まったく私の認識不足で、ご迷惑をおかけしました」など。 ⭐️あってはならないことでした 大きな失態や誤りを犯したとき、その行為を振り返って述べる反省のフレーズ。自分の行為を全否定することで、猛省している姿勢を示す。「書類の置き忘れなど、あってはならないことでした。本当に申し訳ありませんでした」などと用いる。 ⭐️申し開きのできないことです 全面的に自分に非があるときに用いるフレーズ。「申し開き」は、「言い開き」の謙譲語で、非難を受けたり、疑惑を招いたことに対し、そうせざるをえなかった理由を述べること。それが「できない」と言うことで、深い謝意や反省の気持ちを表す。「弁解の余地もございません」も同じ意味。 ⭐️お恥ずかしいかぎりです 「かぎり」は「最大の」「きわみ」のことなので、「きわめて恥ずかしい」という意味になる。ただし、現実には、謙遜の意味合いで使われることが多いので、大きな失敗や重大な事態については使わないほうがいい。小さな不始末をめぐって「年甲斐もなく、お恥ずかしいかぎりです」といったように使う。 ⭐️今後はこのような不手際のないよう 場合によっては、謝ったうえで、今後、反省をふまえて、どうするかまで伝える必要がある。そんなとき、便利なのが「今後は、このような不手際のないよう、注意いたします」というフレーズ。ただ、この言葉、小さな不手際には使えるが、取返しのつかない大失敗には使えない。 ⭐️やむなく、〇に至った次第です 自分の側の不始末ではあるのだが、怠慢や無能さによるものではなく、不可抗力でそうなったという意味合いを含む表現。不始末、失敗の事情を説明する際、やむを得ない事情があったことを相手に伝える常套句。 ⭐️考えが及びませんでした 自分の力不足や不注意でトラブルが起きたとき、反省をあらわすフレーズ。「まったく気をつけていなかったわけではないが、予想を超えた事態だった」という場合に多く使われる。「想像以上でした」などと言うと、大人としての言語能力を疑われかねない。 ⭐️非礼の数々、お許しください 自分の態度や言葉に失礼があったとき、あるいは、部下の過失を上司が相手に謝るときに使う言葉。「このたびの非礼の数々、何卒お許しください」などと使う。 ⭐️とんだ失態を演じてしまいまして 「失態を演じる」は「ひどく体裁の悪いことをする」という意味で、このフレーズは平たく言えば「みっともないところをお見せしまして」といったところ。自分の失態だけでなく、身内のミスに対して、「部下がとんだ失態を演じ、まことにお恥ずかしいかぎ りです」などとも使える。 ⭐️心から反省して、以後、気をつけます 小さなミスや遅刻などを謝るときは、「以後、気をつけます」と謝罪の言葉をしめくくればいいが、大きな失敗をしたときには、それでは言葉が足りない。頭を深く下げ、「心から反省して」というフレーズを付け加えたい。 ⭐️猛省しております 反省よりも、さらに強い言葉が「猛省」。深く反省していることをあらわす。「このたびの一件につきまして、猛省しているしだいです」といったぐあいに使う。話し言葉としてよりも、文字としてインパクトがあるため、手紙文で使うとさらに効果的。
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🟠クレーム対応で丸くおさめるためのコツ
🟠クレーム対応で丸くおさめるためのコツ ⭐️さっそく飛んで参りました 誰だってミスをすることはある。大切なのは、そのフォローの仕方だ。電話やメールで「すみませんでした」と謝ったところで、誠意を伝えられない。とにかく直接会って、頭を下げることが肝心だ。それも、早ければ早いほどいい。「さっそく飛んで参りました」と駆けつけることだ。 ⭐️ご指摘の通りです 取引先や上司から、叱責されている最中に「はい」「すみません」ばかりでは「本当に反省しているのか」「自分のやったことがわかっているのか」と、さらなる叱責を食らいかねない。自分が悪いと思ったら、素直に「ご指摘の通りです」「おっしゃるとおりです」という言葉で、話を理解していることを伝えること。 ⭐️ご親切に、ご注意いただきましてありがとうございます お客からのクレームには、ときとして、的はずれな指摘や、こちらの責任ではない苦情が寄せられるもの。でも、それを「面倒な話」とは思わないこと。相手は親切心で言っていることが少なくないので、「ご注意いただき、ありがとうございます」と応じるのが、大人の対応。 ⭐️断手ではございますが、これにこりずに今後ともおつきあいください 長いつきあいのあるお客や取引先に対して、ミスやトラブルで迷惑をかけたときに使えるフレーズ。まずていねいに謝罪し、納得してもらったうえで、「今後とも、これまでどおりにお願いします」という気持ちを伝える言葉。ただし、相手の怒りがおさまらないうちに使うと、逆効果になりやすい。 ⭐️こちらの手違いでした 自分側に非があり、相手には過失のない場合に使う。ミスやトラブルが生じたときは、責任の所在を明らかにしなければならないときがあるもの。そんなとき、非が相手側ではなく、自分側にあることを認めて謝罪する言葉。 ⭐️早急に原因を究明いたします ビジネス・シーンにおいては、トラブルやミスの原因が究明できないと、取引きを再開できないという局面もある。とくに、人命にかかわるような事故が起きた場合に、何より急がれるのが、原因の究明。その次に問題になるのが、責任の所在となる。 ⭐️ご指摘いただけなければ気づきませんでした 騒音やゴミ出しのルールなど、ご近所からクレームを受けた場合は、感謝の言葉を添えて頭を下げるのが、人間関係を円満に保つコツ。「教えていただいて、ありがとうございます」という気持ちを伝えることだ。また、子どものイタズラで迷惑をかけたときなどは、「よく言ってきかせます」といった言葉を添えたい。
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🟠「うっかりミス」ならどう詫びるのが正しい?
🟠「うっかりミス」ならどう詫びるのが正しい? ⭐️うかつにも 「うかつにも」は、うっかりしていて不注意をすること。「当方の不注意で迷惑をおかけして申し訳ありません」といった気持ちを伝えられる。類似の表現に「不覚にも」があ る。 ⭐️心得違いで うっかりミスや勘違いで相手に迷惑をかけた場合に用いる。「心得違い」は、思い違いや誤解のこと。あくまで誤解であり、悪気はなかったという意味を含む。「不注意で」も同じ。「こちらの心得違いで、別の日に配送してしまいました。申し訳ありません」など。 ⭐️ぼんやりしていて・・・・・.。これから気をつけます 不注意を指摘されたときの受け答え。上司や先輩からミスを指摘されたときは、まず自分の至らなさや不注意を認め、「これから気をつけます」と今後精進するという姿勢を示したい。 ⭐️うっかりしておりました。わたくしの不注意です 間違いやミスを指摘されたとき、それが事実であるなら、たとえ言い分や反論があっても、まずは反省の言葉を述べること。その反省の言葉を述べるとき、一人称に「ぼく」や「わたし」を使うと、反省の気持ちが伝わりにくい。「わたくし」という、あらたまった自称を使いたい。
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🟠「言い過ぎたかな......」と思ったときのひと言
🟠「言い過ぎたかな......」と思ったときのひと言 ⭐️言い過ぎてしまってごめんなさい ケンカのあとの気まずさは多くの人に経験があり、仲直りの難しさは誰しも知るところ しかも時間が経てば経つほど、関係修復は難しくなっていく。大人なら、先手必勝よろしく、先に謝ってしまうことだ。その場合、具体的なことを持ち出すと、話を蒸し返すことになりかねないので、「この間は、言い過ぎてしまってごめんなさい」とサラリと言うほうがベター。 ⭐️暴言でした。取り消します 感情がエスカレートして、乱暴な言葉や極論を口にしたとき、それを反省して用いるフレーズ。気づいた時点で、すぐに撤回するのが大人のマナー。暴言を吐いたことはともかく、それを取り消すだけの理性を持っていることは示せる。 ⭐️軽はずみな発言だったと反省しています 何の気なしに言ったセリフで、相手を不快にさせたときに用いるフレーズ。自分の言葉が「軽はずみ」だったと気づいた時点で、すぐに反省の意を表したい。 ⭐️失礼いたしました。不用意な発言でした うつかり無責任な発言をして、相手に指摘されたときは、下手に反論しても、さらに突 つ込まれるだけ。その後の議設を生産的に展開させるためにも、発言に問題があったことを素直に詫びたほうが得策。 ⭐️言葉が足りなかったかもしれません 自分の意図するところがきちんと伝わらず、その結果、相手を不快にさせることが、ままあるもの。そんなときは、相手の理解力不足を問題にするのでなく、「自分の説明が悪かった」という態度で、もう一度説明し直すとよい。 ⭐️私の言葉に意を尽くせないところがございました こちらの説明を相手が誤って受け取り、誤解や問題が生じたときに用いるフレーズ。たとえ、相手の聞き違いや勘違いが原因であっても、こちらに賠償責任が生じるような重大問題でないかぎり、「自分に非があった」と詫びたほうが、相手の信頼を得られ、スムーズに事を運べるもの。 ⭐️感情的になって悪かったね 部下や目下の人間に、ついきつい態度や発言をしてしまった場合に用いるフレーズ。相手のためと思っても、厳しい態度や発言は相手を萎縮させたり、反発させることがある。 言い過ぎたと思ったら、相手が部下であっても、反省と謝りの言葉を述べたい。 ⭐️不愉快にさせてしまったら、ごめんなさい この世の中、自分では正しいと思っても、相手にとっては正しくないことが少なくない。 また正しいことであっても、「あなたに言われたくない」「いまは聞きたくない」ということもある。相手の態度に反発を感じたら、とりあえず「不愉快にさせたこと」について詫びるのが、円滑な人間関係を続けるための大人の態度。
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🟠謝罪を受け入れるときの大人のひと言
🟠謝罪を受け入れるときの大人のひと言 ⭐️お気になさらないでください 謝罪を受け入れるフレーズ。先方が心から謝っていることがわかったときは、「もう大丈夫ですから」と応じるよりも、「あまりお気になさらないでください」と伝えた方が、先方の心中を察していることが伝わって、相手への優しさがにじみ出る言葉になる。 ⭐️誰にでも過ちはありますから 単に「何とも思っていませんから」「もう気にしていませんから」と慰めるよりも、相手を許す気持ちが伝わる言葉。「誰にでも過ちはありますから」と言って、相手の過ちを弁護しているので、相手の心中を察する優しい言葉になる。 ⭐️今回は目をつぶりましょう 裏を返すと、「次は許さないよ」という意味の言葉。しかし、今回の過ちについては一切非難しておらず、温情の伝わる言葉でもある。ただし、「今回は我慢してやろう」という意味なので、使える相手は目下の人に限られる。 ⭐️考えが及びませんでした 自分の力不足や不注意でトラブルが起きたとき、反省をあらわすフレーズ。「まったく気をつけていなかったわけではないが、予想を超えた事態だった」という場合に多く使われる。「想像以上でした」などと言うと、大人としての言語能力を疑われかねない。 ⭐️非礼の数々、お許しください 自分の態度や言葉に失礼があったとき、あるいは、部下の過失を上司が相手に謝るときに使う言葉。「このたびの非礼の数々、何卒お許しください」などと使う。 ⭐️とんだ失態を演じてしまいまして 「失態を演じる」は「ひどく体裁の悪いことをする」という意味で、このフレーズは平たく言えば「みっともないところをお見せしまして」といったところ。自分の失態だけでなく、身内のミスに対して、「部下がとんだ失態を演じ、まことにお恥ずかしいかぎ りです」などとも使える。 ⭐️心から反省して、以後、気をつけます 小さなミスや遅刻などを謝るときは、「以後、気をつけます」と謝罪の言葉をしめくくればいいが、大きな失敗をしたときには、それでは言葉が足りない。頭を深く下げ、「心から反省して」というフレーズを付け加えたい。 ⭐️猛省しております 反省よりも、さらに強い言葉が「省」。深く反省していることをあらわす。「このたびの一件につきまして、省しているしだいです」といったぐあいに使う。話し言葉としてよりも、文字としてインパクトがあるため、手紙文で使うとさらに効果的。
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🟠クレーム対応で丸くおさめるためのコツ
🟠クレーム対応で丸くおさめるためのコツ ⭐️さっそく飛んで参りました 誰だってミスをすることはある。大切なのは、そのフォローの仕方だ。電話やメールで「すみませんでした」と謝ったところで、誠意を伝えられない。とにかく直接会って、頭を下げることが肝心だ。それも、早ければ早いほどいい。「さっそく飛 んで参りました」と駆けつけることだ。 ⭐️ご指摘の通りです 取引先や上司から、叱責されている最中に「はい」「すみません」ばかりでは「本当に反省しているのか」「自分のやったことがわかっているのか」と、さらなる叱責を食らいかねない。自分が悪いと思ったら、素直に「ご指摘の通りです」「おっしゃるとおりです」という言葉で、話を理解していることを伝えること。 ⭐️ご親切に、ご注意いただきましてありがとうございます お客からのクレームには、ときとして、的はずれな指摘や、こちらの責任ではない苦情が寄せられるもの。でも、それを「面倒な話」とは思わないこと。相手は親切心で言っていることが少なくないので、「ご注意いただき、ありがとうございます」と応じるのが、大人の対応。 ⭐️断手ではございますが、これにこりずに今後ともおつきあいください 長いつきあいのあるお客や取引先に対して、ミスやトラブルで迷惑をかけたときに使えるフレーズ。まずていねいに謝罪し、納得してもらったうえで、「今後とも、これまでどおりにお願いします」という気持ちを伝える言葉。ただし、相手の怒りがおさまらないうちに使うと、逆効果になりやすい。 ⭐️こちらの手違いでした 自分側に非があり、相手には過失のない場合に使う。ミスやトラブルが生じたときは、責任の所在を明らかにしなければならないときがあるもの。そんなとき、非が相手側ではなく、自分側にあることを認めて謝罪する言葉。 ⭐️早急に原因を究明いたします ビジネス・シーンにおいては、トラブルやミスの原因が究明できないと、取引きを再開できないという局面もある。とくに、人命にかかわるような事故が起きた場合に、何より急がれるのが、原因の究明。その次に問題になるのが、責任の所在となる。 口ご指摘いただけなければ気づきませんでした 騒音やゴミ出しのルールなど、ご近所からクレームを受けた場合は、感謝の言葉を添えて頭を下げるのが、人間関係を円満に保つコツ。「教えていただいて、ありがとうございます」という気持ちを伝えることだ。また、子どものイタズラで迷惑をかけたときなどは、「よく言ってきかせます」といった言葉を添えたい。
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🟠「うっかりミス」ならどう詫びるのが正しい?
🟠「うっかりミス」ならどう詫びるのが正しい? ⭐️うかつにも 「うかつにも」は、うっかりしていて不注意をすること。「当方の不注意で迷惑をおかけして申し訳ありません」といった気持ちを伝えられる。類似の表現に「不覚にも」があ る。 ⭐️心得違いで うっかりミスや勘違いで相手に迷惑をかけた場合に用いる。「心得違い」は、思い違いや誤解のこと。あくまで誤解であり、悪気はなかったという意味を含む。「不注意で」も同じ。「こちらの心得違いで、別の日に配送してしまいました。申し訳ありません」 などし。 ⭐️ぼんやりしていて・・・・・.。これから気をつけます 不注意を指摘されたときの受け答え。上司や先輩からミスを指摘されたときは、まず自分の至らなさや不注意を認め、「これから気をつけます」と今後精進するという姿勢を示したい。 ⭐️うっかりしておりました。わたくしの不注意です 間違いやミスを指摘されたとき、それが事実であるなら、たとえ言い分や反論があっても、まずは反省の言葉を述べること。その反省の言葉を述べるとき、一人称に「ぼく」や「わたし」を使うと、反省の気持ちが伝わりにくい。「わたくし」という、あらたまった自称を使いたい。
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🟠「言い過ぎたかな......」と思ったときのひと言
🟠「言い過ぎたかな......」と思ったときのひと言 ⭐️言い過ぎてしまってごめんなさい ケンカのあとの気まずさは多くの人に経験があり、仲直りの難しさは誰しも知るところ しかも時間が経てば経つほど、関係修復は難しくなっていく。大人なら、先手必勝よろしく、先に謝ってしまうことだ。その場合、具体的なことを持ち出すと、話を蒸し返すことになりかねないので、「この間は、言い過ぎてしまってごめんなさい」とサラリと言うほうがベター。 ⭐️暴言でした。取り消します 感情がエスカレートして、乱暴な言葉や極論を口にしたとき、それを反省して用いるフレーズ。気づいた時点で、すぐに撤回するのが大人のマナー。暴言を吐いたことはともかく、それを取り消すだけの理性を持っていることは示せる。 ⭐️軽はずみな発言だったと反省しています 何の気なしに言ったセリフで、相手を不快にさせたときに用いるフレーズ。自分の言葉が「軽はずみ」だったと気づいた時点で、すぐに反省の意を表したい。 ⭐️失礼いたしました。不用意な発言でした うつかり無責任な発言をして、相手に指摘されたときは、下手に反論しても、さらに突 つ込まれるだけ。その後の議設を生産的に展開させるためにも、発言に問題があったことを素直に詫びたほうが得策。 3 カシコい大人はこの「断り方」「割り方」でピンチを抜け出す! ⭐️言葉が足りなかったかもしれません 自分の意図するところがきちんと伝わらず、その結果、相手を不快にさせることが、ままあるもの。そんなときは、相手の理解力不足を問題にするのでなく、「自分の説明が悪かった」という態度で、もう一度説明し直すとよい。 ⭐️私の言葉に意を尽くせないところがございました こちらの説明を相手が誤って受け取り、誤解や問題が生じたときに用いるフレーズ。たとえ、相手の聞き違いや勘違いが原因であっても、こちらに賠償責任が生じるような重大問題でないかぎり、「自分に非があった」と詫びたほうが、相手の頼を得られ、スムーズに事を運べるもの。 ⭐️感情的になって悪かったね 部下や目下の人間に、ついきつい態度や発言をしてしまった場合に用いるフレーズ 手のためと思っても、厳しい態度や発言は相手を萎縮させたり、反発させることがある。 言い過ぎたと思ったら、相手が部下であっても、反省と謝りの言葉を述べたい。 ⭐️不愉快にさせてしまったら、ごめんなさい この世の中、自分では正しいと思っても、相手にとっては正しくないことが少なくない。 また正しいことであっても、「あなたに言われたくない」「いまは聞きたくない」ということもある。相手の態度に反発を感じたら、とりあえず「不愉快にさせたこと」について詫びるのが、円滑な人間関係を続けるための大人の態度。
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🟠謝罪を受け入れるときの大人のひと言
🟠謝罪を受け入れるときの大人のひと言 ⭐️お気になさらないでください 謝罪を受け入れるフレーズ。先方が心から謝っていることがわかったときは、「もう大丈夫ですから」と応じるよりも、「あまりお気になさらないでください」と伝えた方が、先方の心中を察していることが伝わって、相手への優しさがにじみ出る言葉になる。 ⭐️誰にでも過ちはありますから 単に「何とも思っていませんから」「もう気にしていませんから」と慰めるよりも、相手を許す気持ちが伝わる言葉。「誰にでも過ちはありますから」と言って、相手の過ちを弁護しているので、相手の心中を察する優しい言葉になる。 ⭐️今回は目をつぶりましょう 裏を返すと、「次は許さないよ」という意味の言葉。しかし、今回の過ちについては一切非難しておらず、温情の伝わる言葉でもある。ただし、「今回は我慢してやろう」という意味なので、使える相手は目下の人に限られる。
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🟠「感謝」を伝えるちょっとしたフレーズ
🟠「感謝」を伝えるちょっとしたフレーズ ⭐️お世話になりました 自分のために何かしてくれた人、自分の面倒を見てくれた人に対するお礼の言葉。同じような表現に「お世話さまです」があるが、これはかなり軽い表現なので、親しい人にしか使えない。 ⭐️いつもありがとう 継続的に世話になっている人に対する感謝の言葉。たとえば、夫が妻に感謝するときに使うと、より夫婦愛が高まる効果があるだろう。また、雑用を一生懸命しているような 部下に対して使うと、感識してくれるかもしれない。類似の言葉に「いつもすみませんね」がある。 ⭐️お心遣いうれしく存じました 人に対して感謝するときは、単に「ありがとうございました」と言うよりも、自分が具体的に何に対して感謝しているかを明らかにしたほうが、より深く感謝の気持ちを伝えられるもの。そこで、この言葉は、相手の「お心遣い」と感謝の対象を明示しているわけだ。なお、「存ず」は「思う」「考える」の謙譲語。 ⭐️ご親切にありがとうございました これも、感謝の対象をより明らかにする表現。単に「ありがとうございました」と言うよりも、「ご親切」また「ご丁寧に」と付け加えることで、心より感謝しているというニュアンスが出てくる。 ⭐️おかげさまで助かりました 「おかげさまで」は、いろいろな場面で使える枕詞。もちろん「”あなたの"おかげで」という意味が含まれているのだが、あえて「あなた」という主語を言わないほうが、感謝の気持ちが伝わるという不思議な言葉。なお、このフレーズをさらに丁寧にした言葉に「おかげさまをもちまして」がある。 ⭐️恩に着ます 何かをしてもらった人、これから何かをしてもらう人に、軽い感謝の気持ちを伝える表現。現在では、多少軽々しく聞こえる表現なので、親しい間柄限定のフレーズ。目上の人には使えない。 ⭐️〇〇していただき、うれしく存じます 相手の好意に対し、やや丁重に感謝の気持ちを伝える言葉。「〇〇していただきまして、ありがたく存じます」「〇〇していただき、感謝いたします」と言っても同じ意味にな る。 ⭐️かたじけなく思います 「かたじけない」は、相手の好意に甘えたことを申し訳なく、同時にありがたいと思う 気持ちを表す言葉。おもに「お心遣い、かたじけなく思います」などと、手紙の文面で相手に感謝の気持ちを表すときに用いることが多い。 ⭐️これも〇〇さんのおかげです 仕事などで一定の成果を得たとき、協力してくれた人に感謝の気持ちを表す言葉。単に「ありがとうございます」と言うよりも、厚い感謝の念を伝えられる。 ⭐️いつもお心にかけていただき恐縮です いつも気にかけてくれたり、具体的に手助けしてくれる相手に対して、感謝の気持ちを表す言葉。感謝の気持ちをより強く伝えたい場合は、語尾を「恐縮です」ではなく、「ありがとうございます」や「感謝しております」に変えるとよい。 ⭐️もう大丈夫です。ありがとうございます 何かのトラブルに見舞われたが問題が解決したときや、病気になったが快復したときなどに、心配してくれた相手に対して使う感謝のフレーズ。実際に手助けをしてもらった人には、「〇〇様のご親切が身にしみました」と言えばよい。 ⭐️ご一緒していただいて助かりました 会合などで一緒になったり、世話をしてもらった人への感謝の言葉。道案内をしてもらった人に対しても使える。この言葉のあと、「おかげさまでよくわかりました」や「早くできました」など、具体的な効果のほどを付け加えると、さらに気持ちがよく伝わる。 ⭐️いつも頼ってばかりで・・ 頻繁に世話になっている人に対して、感謝の気持ちを表す言い回し。なお、「いつも甘えてばかりで・・・...」という人がいるが、ビジネスの場面で使うのは考えもの。「頼る」はその人への「信頼」を表すが、「甘える」はビジネスにはふさわしくない。 ⭐️相談して良かったです 相談相手になってくれた人への感謝の言葉。相談された人は、心中「自分なんかでいいのかな」と思っているもの。この言葉を使うと、そんな相手の不安を払拭し、同時に素直な感謝の気持ちを表せる。 ⭐️話したら、ずいぶん楽になりました これも、相談相手への感謝の言葉。普通、人の相談に乗るのは面倒なものだが、こんな言葉で謝意を表されると、誰でも悪い気分はしないもの。 ⭐️ありがとうございます。早速拝読いたします 本や関係資料など、何か"読むもの”を贈られたときのお礼の言葉。「早速」という言葉を使うことで、その本などに対する興味、ひいては相手の心遣いへの感謝を表せる。 ⭐️いいお湯でした 人の家でお風呂に入れてもらったときには、こう言うといい。また、温泉旅館などに宿泊したときは、係りの人などにこう声をかけるのが、大人の世慣れた態度。
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🟠お世話になったら伝えたい大事なひと言
🟠お世話になったら伝えたい大事なひと言 ⭐️心から感謝いたします 単に「感謝いたします」ではなく、「心から」と付け加えることで、深い感謝の気持ちを伝えられる。ポイントは、この言葉を使うときは、言いながら深々と頭を下げること。 この項の言葉は、他もそういう身振りを必要とする。 ⭐️感謝のかぎりです 「かぎり」とは「最上、極み、上限」のことで、ここでは感謝の気持ちを最大限に表す言葉。「ピンチを救ってくださり、感謝のかぎりです」など、最大限に感謝したい場面で使うとよい。文章では「深謝のかぎり」とするのが、決まり文句。 ⭐️お手数をおかけして、恐れ入ります 人になにかをしてもらったときに使えるお礼言葉の定番。「すみません」と「ありがとう」という二つのニュアンスを込められる。「お手間をとらせました」「ご面倒をおかけして、恐れ入ります」もほぼ同じ意味。前者はやや感謝の度合いが軽い言葉、後者はよ り丁重な表現。 ⭐️お骨折りいただきまして 「おまからだいご感」や「お手数」と同じような意味。このフレーズも、何か援助 をしてくれた人への感謝の言葉として使える。 ⭐️頭が下がる思いです 雑続的に、親切、配慮、応援を受けている相手に対して使うと、ふさわしいフレーズ。 使うときは、「日頃のご親切に頭の下がる思いです」 ⭐️痛み入ります 相手の親切に対して、感謝と申し訳なく思う気持ちを同時に表す言葉。「恐縮です」をより丁寧にしたニュアンスが含まれ、ありがたすぎて心苦しく思う気持ちを表現できる。 目上の人に対しては、「おそれおおいことです」という最上級の表現もある。 ⭐️うれしゅうございます 「うれしゅう」は「うれしく」が音変化したもので、単に「うれしく思います」と言うよりも、上品に聞こえる感謝の言葉。貴重なものをいただいたときなど、「大変けっこを伝えられる。ポイントは、この言葉を使うときは、言いながら深々と頭を下げること。 この項の言葉は、他もそういう身振りを必要とする。 ⭐️感謝のかぎりです 「かぎり」とは「最上、極み、上限」のことで、ここでは感謝の気持ちを最大限に表す言葉。「ピンチを救ってくださり、感謝のかぎりです」など、最大限に感謝したい場面で使うとよい。文章では「深謝のかぎり」とするのが、決まり文句。 ⭐️お手数をおかけして、恐れ入ります 人になにかをしてもらったときに使えるお礼言葉の定番。「すみません」と「ありがとう」という二つのニュアンスを込められる。「お手間をとらせました」「ご面倒をおかけして、恐れ入ります」もほぼ同じ意味。前者はやや感謝の度合いが軽い言葉、後者はより丁重な表現。 ⭐️お骨折りいただきまして 「お骨折り」は「ご面倒」や「お手数」と同じような意味。このフレーズも、何か援助 をしてくれた人への感謝の言葉として使える。 ⭐️頭が下がる思いです 継続的に、親切、配慮、応援を受けている相手に対して使うと、ふさわしいフレーズ。 使うときは、「日頃のご親切に頭の下がる思いです」「ひとかたならぬご尽力に、頭が下 感謝の気持ちを伝えられる。 がる思いがしています」などと言いながら、本当に頭を深々と下げると、なお効果的に ⭐️痛み入ります 相手の親切に対して、感謝と申し訳なく思う気持ちを同時に表す言葉。「恐縮です」をより丁寧にしたニュアンスが含まれ、ありがたすぎて心苦しく思う気持ちを表現できる。 目上の人に対しては、「おそれおおいことです」という最上級の表現もある。 ⭐️うれしゅうございます 「うれしゅう」は「うれしく」が音変化したもので、単に「うれしく思います」と言うよりも、上品に聞こえる感謝の言葉。貴重なものをいただいたときなど、「大変けっこうなものをいただきまして、うれしゅうございます」のように使うと、育ちがいいように思ってもらえることもある。 ⭐️お眼鏡に適って光栄です 目上の人に、何かを認められたり、気にいられたことに対する感謝の気持ちを表す言葉。 この場合の「お眼鏡」は、人の資質や物事のよしあしを見抜く鑑識眼のこと。 ⭐️足を向けて眠れません 多少、時代がかった言葉ではあるが、これもハイレベルの感謝の気持ちを伝えられるフレーズ。「〇〇様には、いつもご配慮いただき、足を向けて眠れません」のように、言葉の頭に特定の「個人名」を入れて使うのが、定番の用法。 ⭐️貴重なお話を聞かせていただきました 目上の人から、ためになる話を聞かせてもらったときの定番フレーズ。「大変ためになるお話、ありがとうございました」「深く感じ入りました」と言っても、感謝の気持ちを広えられる。 ⭐️〇〇さんのご助言があればこそです 何かに成功したとき、協力してくれた人を立てる言葉。〇〇さんには、上司や先輩の名前を入れるとよい。この言い方なら、過剰なお世辞にも、ごますりにもならず、言われたほうも心地よく聞けるはず。 ⭐️このご恩は一生忘れません たとえば、会社をクビになるところを救ってもらった、借金の肩代わりをしてもらったなど、人生全体に影響を及ぼすようなピンチを救ってもらったときに、感謝を表す表現。 かなり強い表現なので、軽々しく使うと「言葉の軽い人物」とみられる。 ⭐️何とお礼を申し上げればよいか、言葉もありません これも、深い感謝の気持ちを表すフレーズ。この言葉を使うときは、「言葉もない」という分、早口で立て板に水のように言うと、嘘っぽく聞こえる。「何とお礼を申し上げればよいか…·•・・」でいったん言葉に詰まり、短い間をおいて「言葉もありません」と続けるとよい。本当に言葉もなければ、自然にそうなるはず。 ⭐️広い心に救われました。本当にありがとうございましたこちらのミスに対して、寛容な対応をしてくれた人などに対して、感謝の気持ちを伝える言葉。この言葉のあと、その後の状況を伝えることは、寛容に応じてくれた人への礼儀でもある。たとえば、「おかげさまで、その後、なんとか軌道に乗って参りました」などと付け加えるとよい。 ⭐️皆様のご親切が身にしみます 大勢の人に対して、感謝の気持ちをあらわすときの定番フレーズ。「身にしみる」は、しみじみと伝わってくるものがあることを表している。また、募金活動で集まったお金を受け取ったときなど、顔が見えない相手に対する感謝の言葉としても使える。 ⭐️皆様のご支援に厚く感謝申し上げます 「皆さんのお力添えにお礼申し上げます」と同じ意味のフレーズだが、少し硬めのあいさつや定型文の中で使える。壇上からのあいさつ、不特定多数の人に対するあいさつ文などで、感謝の気持ちを表すときに、よく用いられる言葉。 ⭐️思わめ散跡をおかけしました ごちそうになったときに、感謝の気持ちを伝える言葉。ただ、値段の安い店でごちそうになったときに使うのは場違い。それなりに高そうな店で使うのがふさわしい。
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🟠「感動した!」ときは、こんな言葉で表現できる!
🟠「感動した!」ときは、こんな言葉で表現できる! ⭐️感激です! 物をもらったときや、ほめられたときなど、うれしい気持ちを表す言葉は、多少オーバーでもかまわない。言われたほうも「大げさな」と思いつつ、自分の言動への感動を表してもらえれば悪い気はしないもの。「涙が出るほどうれしいです」「こんなにしてもらえるなんて光栄です」なども可。 ⭐️夢を見ているようです この世のものとは思えないほど、素晴らしいものを見たり、素晴らしい体験をしたという感動を表すときのフレーズ。素晴らしさにうっとりする気持ちを表す。「夢見心地です」も同じ。 ⭐️天にも昇る気持ちです 長年願っていたものをようやく手に入れたときなど、天に昇るほど心が浮き立っている気持ちを表すときのフレーズ。「宙を舞う心地です」とも。 ⭐️心に染みました 深く、静かな感動を表すときに用いるフレーズ。「染みる」は、心にしみじみと感じるさまで、「感動しました」よりも、さらに深い感動を表せる。人から思いやりある言葉をかけられたときや、小説を読んだり映画を見て感動したときなどに使うといい。●様の親切が心に染みました」など。 ⭐️心を打たれる思いです 他人の言動に感心したり、感動したときに用いるフレーズ。「心を打たれる」は、強く感動するという意味。単に「素晴らしい」と言うより、相手に感服している様子を伝えられる。「含蓄あるお言葉に、心を打たれる思いです」など。
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🟠忘れてはいけない「いたわり」の言葉
🟠忘れてはいけない「いたわり」の言葉 ⭐️お疲れになりましたでしょう 目上の人をねぎらう言葉としては、一般に「お疲れさまでした」が定番フレーズになっている。しかし、「お疲れになりましたでしょう」と半ば疑問形にすると、相手も「いや、そうでもないよ」とか、「うん、疲れたね」と応じることができる。相手に返答の余地を与えることで、コミュニケーションをより深めることができる。 ⭐️くれぐれも大事になさってください 病み上がりの人や高齢の人へのいたわりの言葉。とりわけ、真冬や真夏などにふさわしく、「まだまだ寒さの厳しい日が続きますので」「毎日暑いですから」と言った後、「くれぐれも大事になさってください」と言えば、相手をいたわる気持ちがよく伝わる。退院直後の人には、「退院後こそ、お大事になさってくださいね」と言えばよい。 ⭐️とんだ災難でしたね 不慮の事故にあった人をいたわるフレーズ。こう言えば、詳しい事情を知らなくても、ねぎらいの気持ちを伝えることができる。また、「でしたね」と過去形にすることで、言外にどん底は脱したと元気づけることもできる。現在形にするときは、「このたびはとんだ災難で」の後に「案じております」と付け加えれば、心配している気持ちを伝えられる。 ⭐️ご心痛のほどお察しいたします 家族が入院した人などをいたわる言葉。「さぞかしご心配でしょう」と言うと、相手は「当たり前だろう」という気持ちになりかねないが、「お父様が入院されたと伺いました。 ご、心痛のほどをお察しいたします」と言えば、相手は自然に「ありがとうございます」とかじることができる。少なくとも、相手の感情を逆なでせずにすむ。 ⭐️大変だったね。ご苦労様でした 部下や目下の人をねぎらう基本フレーズ。部下が仕事をやり遂げたときにも、ねぎらいの言葉を言い忘れる上司が少なくない。とりあえず、仕事の評価にかかわらず、まずやり遂げたことに対して誉めれば、部下はそれだけでもホッとできる。同時に、「自分のことを見ていてくれたんだな」と上司に親しみを感じるもの。 ⭐️言いたい人には言わせておきましょうよ 悪口を言われた人や、悪い評判を立てられた人に用いるフレーズ。世の中には、人のことをとやかく言う人や、無責任な噂話を好む人がいるもの。そんな人のことを気にしても始まらないと励ませる。この言葉には「自分はそんな悪口を本気にしていない」「私はあなたの味方です」という意味が含まれている。 ⭐️お役に立てることがありましたら、どうぞお声をかけてください悩み事や困り事を抱える相手に、援助を申し出るときの定番フレーズ。押しつけがましくなく好意を表明できる。「お力になれることがございましたら、気軽に声をかけてください」でもOK。
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🟠落ち込んでいる人の心に響くなぐさめフレーズ
🟠落ち込んでいる人の心に響くなぐさめフレーズ ⭐️私でよかったら、いつでも聞くから 落ち込んでいるときは、誰かに話を聞いてもらうだけでも、気分が晴れるもの。「よかったら話してみて」とうながすことは、それだけでなぐさめになる。いいアドバイスを与える自官がなくとも、とりあえずよき聞き手になればよい。 ⭐️いつでも連絡してください。すぐに時間をつくりますから 落ち込んでいる人に対して、必要なときはすぐに駆けつけるという姿勢を示す言葉。こう言われると、落ち込んでいる人はうれしく思うはず。「見守ってくれている人がいる」と思うだけで、相手にとっては大きななぐさめになる。 ⭐️気に病むことはありません ミスやトラブルなどで、迷惑をかけられた人から謝られたときに用いるフレーズ。「気に病む」は、悩む、心配するの意。恐縮する相手に、「たいしたことではない」と伝えることで、気を楽にしてもらい、その後の人間関係を円滑にする言葉。 ⭐️たいしたことはないよ これも、何かで失敗し、落ち込んでいる同輩や後輩を慰めるフレーズ。たとえば、後輩にとっては大失敗に思えることも、先輩から見ると、たいしたことではなく、誰もが経験する失敗ということも少なくない。そんな話をしながら慰めれば、説得力はより高まる。 ⭐️相手がよくありませんよ 協調性や社会性に久ける人とトラブルになった人を慰めるフレーズ。この言葉には、「あなたが悪くないことは、ちゃんとわかっている」「あの人にはみんな迷惑をかけられている」というニュアンスが含まれている。 ⭐️お互い、いい経験にしましょう 人は失敗によって学ぶことがあるもの。失敗した人だけでなく、相手の失敗によって逃惑を被った側も、そこから学ぶことがあるものだ。そんな意味合いを込めて、迷惑をかけられた側が、迷惑をかけた側に励ましの気持ちも含めて慰めるときのフレーズ。 ⭐️失敗は誰にでもあるよ 失敗した人を元気づける定番フレーズ。失敗してへこんでいる人を非難したり、叱ったりすると、さらに落ち込ませることになる。「失敗は誰にでもあるよ」と慰めた方が、人を前向きな気分にさせるもの。「失敗も勉強のうちですよ」と言ってもいい。 ⭐️その〇〇とは縁がなかったんですよ 恋愛や人間関係、あるいはビジネスや就職活動がうまくいかないときには、自分の至らなさを責めがちだが、はっきりした失敗原因がわかりにくいときもある。そんなときは、「〇〇とは縁がなかったのよ」と声をかければ、相手は救われたような気分になれる。 原因を縁”に転嫁しているので、「またがんばればいいじゃない」と言われるよりも、よほど前向きな気持ちになれるだろう。 ⭐️今回は運が悪かったんだよ ミスをした相手の気分を軽くする定番フレーズ。ミスを運のせいにして、相手の責任を一切問わないことを表している。また、「今回は運が悪かったんだよ」、「今回はツイていませんでした」と「今回」を強調して、相手に「次回の成功」を意識させて励ますこともできる。 ⭐️私にも似たような経験があります ミスをした相手を慰めるフレーズ。同じ経験をしたと言うことで、「誰にでもあることですから」と慰め、「いまの気持ちがわかります」という同情を表せる。さらに、お互いに仲間であることも伝える優しい表現である。しかし、それだけに、使えるのは同僚以下の立場の人。目上に使うと、生意気なヤツと思われ、逆効果になる。
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🟠相手を誘うのが上手い人のこんな言い方
🟠相手を誘うのが上手い人のこんな言い方 ⭐️お目にかかりたいのですが 相手に会いたい気持ちを伝える基本フレーズ。「お目にかかる」は「会う」の敬語表現で、「御目見得する」「御目通りを許される」といった表現に由来する言葉。丁寧な印象を与える言葉なので、ビジネスの場面などで使いこなしたい。 ⭐️さしつかえなければ 人を誘うときの定番フレーズ。本当は「ぜひ」と言いたいところでも、押しが強すぎると、相手を不快にしかねない。「このあと一席設けたいのですが、さしつかえなければ、いらしていただけませんでしょうか」などと用いるといい。 ⭐️ご都合がよろしければ 会合などに参加してほしいとき、「ご都合がよろしければ、ご参加くださいませ」などと使う。相手の都合を配慮する気持ちをほどよく表せる誘いの言葉である。なお、「万障お繰り合わせのうえ」を使う人もいるが、これは「どうにか都合をつけてほしい」という意味なので、押しつけがましく非礼と感じる人もいるので避けること。 ⭐️皆様お誘い合わせのうえ 参加を呼びかける相手が大人数のときに使われる呼びかけの表現。「皆様お誘い合わせのうえ、ご参加くださいませ」のように使う。口頭で呼びかけるほか、講演会や忘年会の案内状などの書状でもよく使われる表現。 ⭐️お誘いしてもよいでしょうか デートの誘い文句として使える表現。「誘う」という自分の行為に対して、「よいでしょうか」と相手の許可を求めることで、控えめで謙虚な姿勢をアピールできる。しかも、いきなり誘うよりも、相手が断りにくい言い方でもある。相手が承詰すれば、「では、今度の週末はいかがですか」などと具体的に切り出せばよい。 ⭐️軽く、どうですか 飲みに誘うときの定番フレーズ。少し先輩にあたる人などを格式張らずに誘うときに、最もふさわしい。 ⭐️どうぞいらしてください 参加を呼びかけるさいの、カジュアルながら、丁寧で優しいフレーズ。「お越しください」「お運びください」としても、同じような意味になる。お茶会、ホームパーティ、お誕生日会、結婚式の二次会など、いろいろな場面で幅広く使えるので覚えておくと便利な言葉。 ⭐️ご足労いただけませんでしょうか 「ご足労いただく」は、先方にわざわざ来てもらうときに使う言葉で、相手の労力をねぎらう丁寧な表現。こちらからお願いすることなので、「ご足労ください」と頼むのは間違いになる。あくまで、例文のように相手の都合を伺う姿勢を見せること。 ⭐️お運びください 目上の人に、自分のところへ来て欲しいときや、どこかへ出向いてほしいときに用いるフレーズ。「運ぶ」は「行く」や「来る」の尊敬表現。「遠いところ恐縮ですが、お時間がございましたら、ぜひ私どもの家までお運びください」など。 ⭐️おいしいコーヒーを飲みに行きませんか 親しくなりたい異性を誘いたいとき、「喫茶店に行きませんか」とストレートに言いにくい場合は、「おいしいコーヒーを飲みに行きませんか」と理由をつくって誘うといい。 このほうが相手もOKしやすく、成功率は高くなるはず。相手の好みに応じて、「おいしいケーキ」や「おいしい紅茶」など、臨機応変に内容を変えるといい。 ⭐️いい店を見つけたのですが ある程度、親しくなった人と夕飯を一緒にしたい、あるいは酒を飲みたいときに使えるフレーズ。あらたまって誘いにくい相手でも、話のついでに「そういえば、いい店を見つけたのですが、今度ご一緒しませんか?」と言えば、不自然な印象を与えない。 ⭐️ご同席できるとうれしいのですが パーティなどに、ぜひ参加してほしい人を誘うときのフレーズ。「来月の懇親会は、ご出席なさいますか。ご同席できると、大変うれしいのですが」などと用いる。控えめな表現ながら、かなり積極的に「ぜひ会場で、お会いしたい」という気持ちを表せる。 ⭐️いらしていただけたら、とてもうれしいのですがパーティなどの主催者や幹事が、ぜひ来て欲しい招待客を誘うときに用いるフレーズ。 一見、控えめな物言いだが、単に「お越しください」というよりも、「ぜひ来て欲しい」という強い気持ちを伝えられる。「お花見会のお知らせは届きましたでしょうか。〇〇様にいらしていただけたら、とてもうれしいのですが」など。 ⭐️以前からゆっくりお話したいと思ってました 面識はあったものの、なんとなく話をするきっかけを持てなかった相手を誘うときのフレーズ。この後に、「来週あたり、いかがですか」などと誘えばよい。初めてゆっくり 話すときのあいさつにも使える。 ⭐️ご都合のよろしい場所でけっこうです 待ち合わせ場所を決めるときの基本フレーズ。待ち合わせ場所や落ち合う店を決めるさいには、双方にとって便利な場所を指定するのがエチケットになるが、まずはこう言って、相手の都合に合わせる態度を示すのが大人のマナー。 ⭐️ご都合をつけていただければ幸いです 目上の人を誘うときのやや格式張った言い方。「ご都合をつけていただければ幸甚です」「お忙しいなか恐縮ですが、どうぞいらしてください」「お忙しいとは思いますが、ご出席いただければ幸いです」なども、目上を誘うのにふさわしい丁重なフレーズ。 ⭐️〇〇さんがいないと始まりませんので 相手を会合に誘いたいときの殺し文句。「あなたが主役なのですよ」というニュアンスを強調できる。こういわれると、乗り気でなかった人も悪い気はしないはず。「それほどまでに言われるのなら出席してみようかな......」と気持ちが変わるかもしれない。