問題一覧
1
人形送りのときに虫の依り代として、ムラの境まで送り川に流す人形を、西日本を中心では( )と呼ぶ
サネモリ
2
姑が嫁に食事の差配(権利)を譲り渡す儀礼
シャモジワタシ
3
山中に( )を作り、周辺の木材を伐採して製炭を行っていた
炭焼小屋
4
捕鯨から加工・販売まで行う大規模な漁撈組織
鯨組
5
船に祀り込める神、新造した船の船下し直前に込める
船霊
6
稲刈りと乾燥は、鎌によって稲を刈り取り、( )に掛けて乾燥する
ハサ
7
先祖祭祀の機能を持たず、現世利益に特化した寺院
祈祷寺
8
日市・斎市のうち、午前中を中心に開かれる
朝市
9
関東・中部地方では生児を連れて厠神に参ることを( )と呼ぶ
雪隠参り
10
新暦の日付によらず、旧暦のままで行事を行う
旧暦
11
隠居により複数世帯のイエが形成されることから( )と呼ぶ
隠居制家族
12
緑日市を主な商いの場とする商人を( )といい、それより古い言い方を( )という
テキヤ、香具師
13
遺体を埋葬する埋め墓と、石塔を建て墓参する詣り墓を別に設けるもの
両墓制
14
一定期間夫が妻の家に通うこと
妻問い
15
大工・左官などの職人は( )を職祖とし、正月あるいは8月に( )を開き祀った
聖徳太子、太子講
16
小正月に、子どもや青年たちが木でさまざまな形の棒をつくり、新嫁のいる家々を訪れてその尻をたたいて回ること
嫁たたき
17
1970年代~1980年代にはこれら都市独自の民俗を分析しようとする( )が提唱された
都市民俗学
18
初田植えをする着飾った若い女性
早乙女
19
親が長男にあとを譲ったのち、次・三男や女子を連れて分家をくりかえし、最後に親と同居した子が親のあとをつぐこと
隠居分家
20
大きな風切り音を立てる猟具を投げつけ、雪穴に逃げだウサギを手づかみで生け捕る方法、ボウキレナゲ、シュウタンウチと言われた
威嚇猟
21
港近くの高台から雲行き、風向きを見る( )と呼ばれるような場所に寺社が置かれる
日和山
22
佐々木喜善の語る岩手県遠野の民話を記す、1910年
遠野物語
23
幕末~明治維新期以降、近代に成立した宗教
新宗教
24
子どもたちのうち長男から順に分家して、最後に残った末子が相続するなどの相続方法
末子相続
25
一年中水が抜けない、地域により田下駄や田舟を使う
湿田
26
( )では、前座が中座に霊を降ろす( )というシャーマニズム的儀礼を行う
木曽御岳、御座
27
田からとった苗を荒神やかまど神に供えること
サナブリ
28
分娩は( )の介助によって行われた。地域により、( )などの呼称がある。
産婆、トリアゲババ
29
鍛冶屋・鋳物師など金属に関わる生業の人々には荒神・稲荷・金屋子神などを( )とした。
職業神
30
渋沢敬三が設立
アチックミューゼアム
31
後産(胎盤)の呼び方
エナ
32
同一地域出身者が形成するコミュニティ
同郷者集団
33
( )に雑穀・イモが多いからこそ、白飯の高盛や餅は( )になる
日常食、儀礼食
34
同年齢の若者たちが中学を卒業すると( )を頼み、その家を( )とする( )として共同生活を送る。
寝屋親、寝屋、寝屋子
35
畑作地帯で儀礼食としてイモが重視されたことを示す事例と捉えられたきっかけの書籍
坪井洋文、イモと日本人
36
神や精霊と直接交流する呪的・宗教的職能者である( )を中心とした宗教現象を( )と呼ぶ。
シャーマン、シャーマニズム
37
漁業神としてのエビス信仰の特徴は寄ってくるものに対する信仰にある
寄神
38
民俗学が研究対象としてきた信仰的事象
民間信仰
39
比較による地域差から時代的な変遷を推論した方法
重出立証法
40
特に西日本で石を御神体とすることが多く見られ、独特の信仰がある
エビス信仰
41
民俗学の文献・論文では、調査対象の地域を( )と表記してきた
ムラ
42
カタツムリの地方呼称(方言)の周圏的な分布を明らかにする、1930年
蝸牛考
43
稲の種を直接田に播く
直播
44
千葉県北部・茨城県などでは安産祈願として( )を行う
犬供養
45
農耕・養蚕が成功する様子を表現したもの
予祝
46
同年齢の若者たちが集まって過ごしたり、共同生活を送る場所
若者宿
47
それまでの日付から1か月遅らせて、新暦の日付で行う
月遅れ
48
子どもたちが藁束などで地面をついて回り、イノコモチをもらう行事を伴う
亥の日
49
五来重は( )をキーワードに、庶民の間の民俗として伝承された仏教、仏教民俗を研究する
仏教の民俗化
50
死にゆく人の名を屋根の上から、あるいは井戸の底に向かって叫ぶなど蘇生を願う儀礼
魂よばい
51
苗代の水口に木や竹を立て、焼米を供えて田の神を迎える
水口祭り
52
年中行事の日は、日付もしくは( )により定められる
十干十二支
53
夫が妻方に一定期間通った後、妻が実家を出て夫の家に移るという形式の婚姻
聟入り婚
54
出羽三山など、各地に講を結成して祈祷して回り、参拝者を宿泊させて参拝の手配をする活動をした宗教者
御師
55
木地屋文書には小野宮( )が近江国小倉で木地屋をしたとするものがある=( )
惟喬親王、職祖
56
庚中の日の夜に青面金剛などの掛け軸を祀り日の出まで飲食する
日待
57
男女の性器の形を象った石
陰陽石
58
本家分家からなる( )という集団が各地に存在し 、甲信越地方から東日本では( )、沖縄では( )という呼称がある
同族団、マキ、門中
59
海上や天上から来訪する神々
まれびと
60
海上の現在地や港の位置を知る技術に関わる山が、仰の対象となる
山アテ
61
シャーマンは、脱魂状態でも憑依状態でも自意識を失った( )という状態である
忘我
62
沖縄・奄美では、墓室内に遺体を数年間遺体を安置して骨化を待つ( )を行い、その後近親の女性たちが遺骨を水や酒で洗い清めてから甕に納める( )をする
風葬、洗骨
63
同年齢のもの同士が、吉内ともに親密な連帯感を持つこと
同齢感覚
64
身を清める方法の一つで、山に登って参拝し一人前として認められること
別火精進
65
宮崎県椎葉村の村長中瀬淳が伝えていた狩猟伝承を記す、1909年
後狩詞記
66
石川県の奥能登地方など、家の主人が田の神を迎え、料理や風呂で歓待する行事
アエノコト
67
シカ・イノシシはともに罠猟・銃猟で捕獲される、銃猟では( )も使う
猟犬
68
潜水漁、素潜りの潜水で貝類を獲る、女性を( )、男性を( )と表記する
海女、海士
69
家の敷地の一隅あるいは付属地に祀られる神
屋敷神
70
自由伐採可の伝承を支えたのが、近世期の木地屋独自の支配体制と( )であった
木地屋文書
71
冬季は専らクマ猟に従事する( )が生業として成り立つ
マタギ
72
その一年間に新たな死者があったときは( )と称し、軒先に灯籠をつるすなど特別な方式で祀る。
新盆
73
農耕馬あるいは運送馬の供養と守護のため、多くは辻に祀られる仏
馬頭観音
74
江戸時代に( )が普及=深耕に向く、田の荒耕しに使う
備中鍬
75
正月行事の中心は、元来( )を迎え祀ることにあった
年神、歳徳神
76
妊娠5か月目の戌の日に、妊婦が( )を巻きこれを祝う。これを( )という。
腹帯、帯祝い
77
食の管理、衣服の管理などの家事は女性の仕事であったが、その主導権を誰が持つかが明確に表されていたところから、その権限を( )と呼ぶ
主婦権
78
海中に網を張るために用いる
浮子、アバとも
79
生活文化を記述するため( )を行う
聞き書き
80
沖積平野の場合、多数のムラで組織される( )が発達する
水利組織や番水・水番などの水利慣行
81
農耕に限らず、望ましい現象と似たことを行う呪術
類感呪術
82
燃料・肥料の採取に用いられる山林
サトヤマ
83
子どもたちがワラデッポウという藁の束で地面を叩くモグラ打ちなどと呼ばれる行事が伴う
十日夜
84
聟入り婚と嫁入り婚の中間的な形態、主に伊豆諸島の習俗。
足入れ婚
85
ムラの仕事には、道を掃除し修繕する( )、農業用水路やその堰を掃除・修繕する( )などがあった
道普請、堰普請
86
西日本ではブリ、東日本ではサケが食されている。現在ではおせち料理の一部に入れられていることも多い。
年取り魚
87
墓地の入り口には、六体の仏像が並べられて祀られていることがあるが、このように祀られる仏は?
地蔵菩薩
88
狩猟の猟期
冬
89
サツマイモ・ジャガイモの普及以前の主食
サトイモ
90
松飾りや注連(しめ)を集めて焼くこと
左義長
91
ムラの自治・運営を行うため、主に家の戸主が集まって行う会合
寄合
92
風の地域名称や漂着物から南方から日本列島に至る、学生時代、伊良湖岬(愛知県)でヤシの実を拾った原体験(島崎藤村の詩)、1961年
海上の道
93
そばの古い形
そばがき
94
米・餅が中心に見える正月儀礼にあって、( )を伝える地域がある、サトイモ・ヤマイモなどを用いる
餅なし正月
95
琉球文化圏に顕著で、本土では寄神に対する信仰
海上他界
96
天神社、将門塚など、不幸な死に方をした人の霊が祟り、災いをもたらすと信じられることから、これを祀って鎮めるという信仰
御霊信仰
97
世代をまたいで受け継がれた生活文化
伝承
98
複雑な構成を持つ大型定置網、魚の通り道に垣網を張って身網(袋網)の中へ誘導する方法
建網
99
お盆には仏壇とは別に、位牌を安置し供物を供えるところ
盆棚
100
年齢に応じて自分が所属する集団が上の世代の集団へ移っていく仕組み
年齢階梯制