問題一覧
1
1980年台から、人類がかつて経験したことがない感染症(1)が流行してきた。また、かつて人間を苦しめていた感染症が、いったんは制圧されたかに見えたが、近年、再び猛威をふるい始め、再興感染症とよばれている。 ・下線部(1)のような感染症は、()と呼ばれている。
新興感染症
2
再興感染症3つあげよ。選べ。 [ペスト、デング出血熱、コレラ、インフルエンザ、炭疽、ジフテリア、結核、肺炎]
ペスト、デング出血熱、結核
3
健康な人でも皮膚表面や、口腔、消化器・呼吸器、膣・尿道などの粘膜には細菌が定着している。 これらの細菌の集団はなんとよばれているか。
常在菌
4
(ア)~(オ)に入る適切な語句を書け。 病原微生物が、自分以外の生物の体内に侵入して増えることを、(ア)という。その時感染を受けた生体は(イ)とよばれる。感染の結果、宿主に見られる病的な状態を(ウ)といい、(ウ)を示すようになった場合を(エ)という。感染があってから発病するまでの期間を(オ)という。
感染症, 宿主, 症状, 発病, 潜伏期
5
病院内で、入院患者・外来患者や、医師・看護師などの医療従事者、あるいは見舞客などに起こる感染は総称して、なんとよばれるか。
院内感染
6
主な感染経路をあげよ。
接触感染, 空気感染, 飛沫感染
7
病原微生物の新入門戸をあげよ。
皮膚, 粘膜, 血液
8
母子感染について述べよ
病原体が子宮内、産道、母乳を介して母親から赤ちゃんに感染すること
9
(ア)~(ス)に入る適切な語句をかけ。 生まれながらに備わっていて、感染に対する抵抗力のことを(ア)といい、(ア)で処理できなかった病原微生物に対し、第二次防御として働く抵抗力を(イ)とう。病原微生物のような抗原に対するための成分を(ウ)という。B細胞が担い、抗原に対する(ウ)を中心とした(エ)反応を(オ)といい、ヘルパーT細胞によって活性化されたマクロファージや細胞傷害性T細胞など、細胞が中心の(エ)反応を(カ)という。(イ)には、(キ)と(ク)がある。(ク)は抗原を投与することによって得る(エ)で、感染後や予防接種によって得る。(キ)は、母体から受ける(ウ)、(ケ)療法やガンマグロブリン療法による抗体の獲得を言う。予防接種に用いられる抗原を(コ)とよぶ。(コ)には、抗原となる病原性微生物が弱くしてあるがまだ生きている(サ)、ウイルスや細菌をホルマリンで殺した(シ)、感染防御抗原のみを取り出した(ス)、毒素をホルマリン処理して無毒化した(セ)がある。
自然免疫, 獲得免疫, 抗体, 免疫, 液性免疫, 細胞性免疫, 受動免疫, 能動免疫, 血清, ワクチン, 生ワクチン, 不活化ワクチン, スプリットワクチン, トキソイドワクチン
10
感染症の対応において原則入院が必要となる感染症の分類は何か。
一類感染症, 二類感染症
11
薬剤耐性菌による感染の予防において重要なことを挙げよ。
抗菌薬の適正使用, 感染管理の徹底
12
消毒に使われる界面活性剤
ベンザルコニウム塩化物, 塩酸アルキルジアミノエチルグリシン
13
感染症予防において、針刺を避けるにはどうすればよいかを答えよ。
使用後すぐの適切な廃棄, 針のリキャップの禁止, 適切な手技の習得
14
化学療法薬の種類をあげ、抗細菌薬はウイルスに対しても有効かどうかを答えよ。
アルキル化薬, 代謝拮抗薬, 白金製剤, 有効ではない
15
細胞壁の外側にある模様の構造で、細菌の病原性や抵抗性に関係しているものの名称を答えよ
莢膜
16
細菌の生活環境が悪くなった時、菌体の内部に殻のような構造体ができ、加熱や消毒薬に対して非常に抵抗力が強くなる。この殻のような構造体の名称を答えよ。
芽胞
17
細菌の中には、酸素があると生きられない偏性嫌気性細菌がある。代表的なものをあげよ。
ビフィズス菌, クロストリジウム, ボツリヌス菌
18
感染症を起こす細菌を細胞壁の構造の違いによって分類する方法はなんとよばれているか。
グラム染色法
19
主な細菌性食中毒の病原菌を3つあげよ。
サルモネラ属菌, 腸炎ビブリオ, カンピロバクター
20
ウィルス感染は、永続(終生)免疫ができる場合が多い。ウィルス感染を予防するために用いられるものをなんと呼ぶか。
ワクチン
21
定期接種が薦められている対象感染症を3つあげよ。
風疹, 麻疹, B型肝炎
22
真菌感染を起こす代表的真菌を2つあげよ。
白癬菌, カンジダ
23
原虫感染症を起こす原虫を2つあげよ。
マラリア, トキソプラズマ
24
呼吸器疾患について、喫煙とは関連の低い疾患を1つ選びなさい。 ①喉頭がん ②肺気腫 ③間質性肺炎 ④扁平上皮がん
③
25
肺炎について誤っているものを選びなさい。 ①細菌性肺炎のほとんどが肺胞性肺炎である。 ②間質性肺炎の90%以上が肺炎球菌が原因である。 ③栗粒結核とは、結核菌が様々な臓器に広がって結核結節巣を作った状態である。 ④大葉性肺炎は、重症の肺胞性肺炎である。
②
26
正しい組み合わせを2つ選びなさい。 ①ウェゲナー肉芽種ー糸球体腎炎 ②胸膜悪性中皮腫ーアスベスト ③肺腺がんー神経内分泌腫瘍 ④アレルギー性鼻炎ーIV型アレルギー反応
①②
27
心臓は(1 )、(2)、(3)、(4)からなり(1)は収縮し、 全身の臓器に血液を送る。全身に送られた血液は、大静脈から (4)に戻る。その後(2)は肺へ血液を送り、肺で酸素をもらった血液は(3)に戻る。 選択肢:a左心室 b右心室 c大動脈 d右房 e左房
a, b, e, d
28
ファロー四徴症は(1 )、(2 )、(3 )、(4 )をきたす 心奇形であり、酸素濃度が低い右心室の血液が大動脈に流れ(5 )をきたす。 選択肢: a 右室流出路狭窄 b 心房中隔欠損c 心室中隔欠損 d 大動脈騎乗e 肺動脈騎乗 f 左室肥大g 右室肥大 h 肺高血圧症i チアノーゼ
a, c, d, g, i
29
心臓は冠状動脈によって栄養されており、冠状動脈の血流が障害されると心筋に必要な酸素が行きわたらなくなるため、さまざまな症状をきたす。そのような疾患をまとめて(1 )と呼ぶ。(1)の危険因子には、 (2 )、肥満、(3 )、高血圧、糖尿病などがある。 選択肢: a うっ血性心不全b 先天性心疾患c虚血性心疾患 d お酒e 脂質異常症f 喫煙
c, e, f
30
(1 )は左室前壁と心室中隔2/3領域、 (2 )は左室側壁の領域、 (3 )は左室後壁と心室中隔後1/3領域の心筋梗塞責任病変である。 選択肢:a 右冠動脈 b 左冠動脈前下行枝c 左冠動脈回旋枝
b, c, a
31
(1 )は一過性の胸痛で心筋の懐死は見られないのに対し、(2 )では心筋は懐死し、時には破裂して心(3 )を引き起こす。心()は、上行大動脈解離でも生じること がある。 選択肢:a心筋梗塞 b狭心症 c心身症 dセレナーデ eタンポナーデ
b, a, e
32
感染性心内膜炎では(1 )や大動脈弁に(2 )を形成し、弁膜症の原因となる。 選択肢:a 僧帽弁b 僧房弁c アテロームd 細菌集塊(疣贅)
a, d
33
川崎病は乳幼児に発症し、発熱、(1 )、皮膚発疹、リンパ節腫大などがみられる。血管炎の好発部位は(2 )である。 選択肢: a 口腔粘膜の発赤b 間欠性跛行c 大動脈弓d 冠状動脈
a, d
34
(1 )不全では心臓から大動脈に押し出される動脈血の量が低下するために、(2 )に血液がうっ滞して(3 )をきたす。 選択肢:a 右心b 左心c 全身d 肺e 呼吸困難 f 胸痛
b, d, e
35
心臓の構造に関して、正しいのはどれか。 A 心臓の栄養血管は冠状動脈である。 B 心筋は平滑筋である。 C 心臓には迷走神経は分布しない。 D 心臓のペースメーカーは左心室にある。
A
36
虚血性心疾患について、正しいのはどれか。 A 狭心症は心筋の限局した壊死が起こる。 B 冠状動脈の狭窄や閉塞によって起こる。 C 心筋梗塞は心筋の炎症を引き起こす。 D 心筋梗塞の部位は組織が肥厚する。
B
37
失神とは(1 )に(2 )の血流が低下することで起こる意識消失発作である。 選択肢:a 一過性 b 永続性 c 脳 d 心臓 e 肝臓
a, c
38
失神の原因には(1 )、(2 )、(3 )などがあり、その中で (1 )の頻度が一番高い。 選択肢:a 心原性失神 b 反射性失神 c 起立性低気圧 d てんかん e 心因性発作
b, a, c
39
疾患の原因のうち内因として正しいものはどれか? ①高山病 ②皮膚がん ③フェニルケトン尿症 ④アスペスト肺
③
40
誤っているものを選びなさい。 ①細胞内にある遺伝情報を有する校内物質をDNAという ②肉眼的に明らかな外観や臓器の形の異常を奇形という ③口蓋裂や多指症は外表奇形である ④母体が妊娠後期に風疹に罹患すると、児が先天性風疹症候群を発症する確率が高い
④
41
誤っているものを選びなさい。 ①人の染色体は22対の常染色体と1対の性染色体がある ②ダウン症(21トリソミー)は常染色体の数の異常である ③クラインフェルター症候群は、性染色体の数的異常により生じる ④ターナー症候群は、常染色体の数的異常により生じる
④
42
誤っているものを選びなさい。 ①一度ある程度の大ききになった臓器や組織が小さくなることを変性という ②萎縮は生理的萎縮と病的萎縮がある ③長期臥床により廃用性萎縮が起こる ④刺激に反応して細胞の大きさが増して、それにより臓器や組織が大きくなることを肥大という
①
43
誤っているものを選びなさい。 ① 細胞の死には、壊死とアポトーシスがある ②細胞に加わった傷害の結果、機能が加なわれてもとに戻らない状態になることを壊死という ③細胞がなんらかの原因で欠損した時に、以前と同じ組織で補充することを変性という ④アポトーシスは成長の過程で形を変えるために必要な細胞死のことで、 プログラムされた細胞死とも言われる
③
44
正常の体液の流れに関して正しいものを選びなさい。 ①右心室→右心房→肺動脈→肺→肺静脈→左心房→左心室→大動脈 ②右心房→右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房→左心室→大動脈 ③右心室→右心房→肺動脈→肺→肺静脈→左心室→左心房→大動脈 ④右心房→左心房→肺動脈→肺→肺静脈→右心室→左心室→大動脈 ⑤右心室→左心室→肺動脈→肺→肺静脈→右心房→左心房→大動脈
②
45
誤っているものを選びなさい。 ①組織(間質)の中に水分が多く貯留した状態を浮腫という ②漏出液はがんや炎症などが原因になる ③血管の中で血液が固まったものを血栓という ④正常な血液循環が保てず、重要組織臓器への酸素供給が障害される状況をショックという
②
46
.誤っているものを選びなさい。 ①発赤、腫脹、発熱、疼痛、感染を炎症の五徴候という ②感染(ストレス)は起こると好中球が最初にその場に集まり、それに続いて単球が集まってくる ③免疫とは、体内に侵襲した病原体などの異物に対して、抵抗する仕組み、働きのことである。 ④慢性炎症では、マクロファージやリンパ球といった単核球が主体の白血球の集積が見られる
①
47
アレルギーについて、誤っているものはどれか。 ①I型アレルギーは即時型アレルギーともいう ②アレルギー性接触皮膚炎はIV型アレルギーである ③アナフィラキシーショック時は血圧が上昇する ④アトピー性皮膚炎は血中IgEが高値となる
③
48
誤っているものを選べ。 ①免疫の機能が正常に働かず、病原体に対する抵抗力が低下した状態をアレルギーという ②感染症に罹患しやすくなることを易感染症という ③免疫の異常によって自己に対して免疫反応が起き、自己の組織を破壊してしまう疾患を自己免 疫疾患という ④健常時には病原性を示さない微生物や非常に弱い微生物にも感染しやすくなることを日和見感 染という
①