問題一覧
1
87 歳の女性。脳卒中による重度の右片麻痺。回復期リハビリテーション病棟に入院中。座位での基本動作は自立。認知機能は保たれている。短下肢装具と4点杖で5mまでは自力での歩行が可能。介助があればT字杖で20m程度の歩行は可能。ここ2 か月は状態に大きな変化はみられない。最近、介護老人保健施設への退院が決まった。 退院後の生活上の移動手段で実用的なのはどれか。
車椅子
2
ASIA 機能障害尺度で L4 の key muscle はどれか。
前脛骨筋
3
重症筋無力症で正しいのはどれか。
感染はクリーゼの誘発因子である。
4
65 歳の男性。右利き。脳梗塞による片麻痺。Brunnstrom 法ステージは上肢、手指、 下肢ともにIII。回復期リハビリテーション病棟では車椅子で移動している。発症後 3 か月の頭部 MRIを別に示す。この患者が基本動作練習を開始した際に観察されるのはどれか。
車椅子駆動の際に廊下の左壁によくぶつかる。
5
脳血管障害の評価として用いられる評価法について正しいのはどれか
Fugl-Meyer Assessment の評価項目に感覚機能がある。
6
62 歳の男性。 5 年前に脊髄小脳変性症と診断され、徐々に歩行障害が進行している。体幹失調が顕著で、下肢には協調運動障害があるが筋力は保たれている。歩隔をやや広くすることで左右方向は安定しているが、前後方向への振り子様の歩容がみられる。最近になって自力歩行が困難となり、理学療法で歩行器を用いた歩行を練習している。 この患者の歩行器に工夫すべき点で適切なのはどれか。
上肢支持面は前腕部で支持できる高さにする。
7
重症筋無力症について正しいのはどれか。
自己免疫性疾患である。
8
脳血管障害について誤っているのはどれか。
くも膜下出血は女性よりも男性に多い。
9
胸髄損傷者の褥瘡予防で正しいのはどれか。
30 度側臥位にする。
10
右延髄背外側部の脳梗塞による障害で認められるのはどれか
右下肢の運動失調
11
運動障害と評価方法の組合せで正しいのはどれか
運動失調ーーー指鼻試験
12
脳卒中右片麻痺の麻痺側運動機能について Brunnstrom 法ステージの検査を行ったところ、図に示す段階までの運動が可能であった。 評価の組合せで正しいのはどれか。
上肢Vー手指Vー下肢V
13
80歳の女性。多発性脳梗塞。動作の観察から、明らかな運動麻痺はみられないが軽度の感覚障害が予想される。軽度の認知症があり、口頭での詳細な手順の説明は理解しにくい。深部感覚検査として適切なのはどれか。
関節定位覚(母指探し)検査
14
脳卒中片麻痺に対する斜面台を用いた運動療法の目的で適切でないのはどれか。
膝関節伸展筋の痙縮抑制
15
19 歳の男性。オートバイ事故による頭部外傷で入院加療中。受傷後 1 か月。JCS (Japan coma scale)はI- 1 。右上下肢はよく動かすが、左上下肢の筋緊張は亢進し、上肢屈曲位、下肢伸展位の姿勢をとることが多い。座位保持は可能であるが、 体幹の動揺がみられる。 この時期の理学療法で適切なのはどれか。 2つ選べ。
座位での左下肢筋の持続伸張, 立位でのバランス練習
16
右後下小脳動脈の閉塞で発症した脳梗塞でみられないのはどれか。
右片麻痺
17
26 歳の男性。仕事中の事故によって頸髄損傷を生じた。S4、5 領域の運動機能 と感覚機能とは完全に喪失していた。徒手筋力テストの結果を表に示す。 到達可能と予測される動作はどれか。
自助具を用いた食事動作
18
Guillain-Barré 症候群について正しいのはどれか。
髄液中の蛋白が上昇する。
19
45 歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。発症から1年経過している。ADLは自立しているが、主に下肢の筋力低下、バランス不良および鶏歩が認められる。 理学療法で適切なのはどれか。
プラスチック AFO を装着した歩行練習
20
中脳レベルの横断面の模式図を示す。 錐体路はどれか。
5
21
深部腱反射と反射中枢の組合せで正しいのはどれか。 2 つ選べ。
アキレス腱反射ーーー L5〜S2, 回内筋反射ーーーC6〜T1
22
中心性脊髄損傷について正しいのはどれか。2つ選べ。
高齢者に多い。, 下肢より上肢機能が強く障害されることが多い。
23
中枢神経障害の回復機序に関するアンマスキングunmaskingの説明として適切なのはどれか。
神経損傷で抑制シナプスが活動しなくなったために機能が発現する。
24
前大脳動脈閉塞で最も生じやすい症状はどれか。
強制把握現象
25
Parkinson 病で主にみられる徴候はどれか。2つ選べ。
突進現象, 歯車様固縮
26
脳卒中患者の状態を症状なしから死亡までに分類できるのはどれか。
Modified Rankin scale
27
65 歳の男性。被殻出血による右片麻痺。発症後2か月。意識レベル、認知機能および左下肢の機能に問題はない。右足関節の位置覚障害がみられる。起居動作は自立し、座位は安定している。現在、平行棒内での歩行練習中である。歩行中、右下肢の振り出しは可能であるが、踵接地がみられず、右下肢立脚中期に膝折れを認める。Brunnstrom 法ステージ右下肢III、右下三頭筋の MAS modified Ashworth scaleは2である。 歩行に用いる最も適切な装具はどれか。
3
28
脳血管とその還流域の組合せで正しいのはどれか。
後大脳動脈ーーー視 床
29
46 歳の男性。前日夜に冷たい風に当たり、翌朝目が覚めると右顔面の腫れぼったさを感じた。昼食時に食事が口からこぼれることに気が付き、近くの神経内科を受診した。開眼安静時の顔面の状態を図に示す。 この患者で正常に保たれる運動はどれか。
奥歯を嚙む。
30
78 歳の女性。左片麻痺。Brunnstrom 法ステージは上肢III、手指III及び下肢IV。 高次脳機能障害あり。要介護2。娘と2人暮らしであるが、日中、自宅で1人で過ごす時間があるため、回復期リハビリテーション病棟退院後、通所リハビリテーシ ョンを受けることとなった。通所リハビリテーションの目標として優先順位が低いのはどれか。
家事動作の自立
31
脳卒中片麻痺の上肢に対する CI 療法(constraint-induced movement therapy)で 正しいのはどれか。
非麻痺側上肢を拘束する。
32
脊髄小脳変性症に比べて多発性硬化症に特徴的なのはどれか。
有痛性けいれん
33
50 歳の男性。Parkinson 病。発症後 5 年を経過し、すくみ足が出現してきている。 自宅で転倒が頻回に生じている。 転倒予防として自宅の廊下に模様を入れる際に効果的な図柄はどれか。
1
34
Guillain-Barré 症候群について正しいのはどれか。
髄液に異常所見が認められる。
35
すくみ足現象がみられる Parkinson 病患者の歩行練習を理学療法士の近位見守り下で実施した。このときの練習法で適切でないのはどれか。
歩隔を狭めた歩行
36
フィードバックの説明で正しいのはどれか。
同時フィードバックは運動課題を実行している最中に与える。
37
視床出血の発症後 2 か月で患側上肢にアロディニアを認める。 発症要因はどれか。
中枢神経系の可塑的変化
38
Parkinson 病の Hoehn & Yahr の重症度分類ステージで適切なのはどれか。
ステージIVでは日常生活に制限があり転倒しやすい。
39
家族性が孤発性よりも多いのはどれか。
Huntington 病
40
頭部 CTを別に示す。出血部位はどれか。
視床
41
脊髄損傷の感覚障害について正しいのはどれか。
脊髄円錐症候群では肛門周囲が障害される。
42
局所性脳損傷と比べた場合のびまん性軸索損傷の特徴として正しいのはどれか。
脳幹部の症状が出現しやすい
43
頭頂葉の病変で生じる症候はどれか
Gerstmann 症候群
44
脊髄損傷患者(第5頸髄節まで機能残存)が可能な動作はどれか。2つ選べ。
肩関節外転, 前腕回外
45
79 歳の女性。脳卒中後の左片麻痺。プラスチック AFO を装着して T 字杖歩行 が可能である。装具は足尖までの長さで足継手はない。Brunnstrom 法ステージで は上肢IV、下肢V。左立脚後期が歩行周期の中で極端に短く安定性も低下している。歩容を改善するために有用な方法はどれか。
装具の中足指節関節部から遠位部を切除する。
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患者の鼻(A)から目標(B)に向かって患者の示指を動かしたときの水平面上の軌跡を図に示す。この患者にみられる可能性が高いのはどれか。
断綴性発語