暗記メーカー

お問い合わせ
ログイン
令和2年G問題
  • Hibiki Kanagawa

  • 問題数 75 • 8/7/2023

    問題一覧

  • 1

    88 歳の女性。 12 時間持続する胸痛のため救急車で搬入された。来院時の心電図(別冊 No. 25A)を別に示す。 冠動脈造影にて冠動脈の閉塞を確認し、急性心筋梗塞と診断された。経皮的冠動脈形成術を行い再灌流に成功 した。集中治療室に入室直後から再び胸痛が始まった。脈拍 93/分、整。血圧 135/85 mmHg。SpO2 89 %(マス ク 5 L/分 酸素投与下)。心尖部を最強点とする III/VI 度の収縮期雑音を聴取する。心電図は来院時と変わら ない。心エコーの心尖部 4 腔像(別冊 No. 25B)を別に示す。 集中治療室に入室後に起きた胸痛の原因はどれ か。

    心室中隔穿孔

  • 2

    26 歳の初妊婦。二絨毛膜二羊膜双胎と診断されている。妊娠 37 週 4 日、規則的な子宮収縮が出現した。胎児 心拍数陣痛図で 3 分毎に有痛性の子宮収縮を認め、内診で子宮口は 3 cm 開大している。破水はしていない。 児の心拍数は正常である。超音波検査で先進児は全足位であった。適切な対応はどれか。

    帝王切開術

  • 3

    28 歳の男性。下血を主訴に来院した。 3 週間前より下痢と腹痛を認めていた。昨夜より下血を認めたため受診し た。陰部潰瘍の既往がある。左下腿に圧痛を伴う皮下結節を認める。赤沈 98 mm/1 時間。血液所見 : 赤血球 298 万、Hb 11.0 g/dL、白血球 9,800、血小板 42 万。血液生化学所見 : AST 20 U/L、ALT 18 U/L、尿素窒素 14 mg/dL、クレアチニン 0.56 mg/dL。免疫血清学所見 : CRP 4.63 mg/dL、リウマトイド因子〈RF〉陰性。 最も考えられるのはどれか。

    Behçet 病

  • 4

    41 歳の男性。リンパ節腫脹と腹痛を主訴に来院した。4 年前から体重減少が出現した。1年前より慢性の下痢が あり、下部消化管内視鏡検査にてサイトメガロウイルス腸炎が判明した。 HIV 陽性でエイズと診断され、CD4陽 性リンパ球数は 25 個/μL であった。3 か月前より原因不明の全身リンパ節腫脹と腹痛があり受診した。腹部 C T(別冊 No. 26)を別に示す。原因疾患として考えられるのはどれか。 2 つ選べ。

    悪性リンパ腫, 非結核性抗酸菌症

  • 5

    65 歳の女性。交通事故のため救急車で搬入された。乗用車がカーブを曲がりきれず電柱に衝突した。患者は助 手席に乗車していたが車内に閉じ込められ、レスキュー隊により 30 分後に救出された。シートベルトは着用しエア バックは作動していた。意識は清明。脈拍 125/分、整。血圧 88/70 mmHg。呼吸数 28/分で浅い。SpO2 99 % (room air)。胸部にシートベルト痕を認め、前胸部痛を訴えている。迅速簡易超音波検査〈FAST〉で心嚢液の貯留 を認める。身体所見として考えられるのはどれか。3 つ選べ。

    心音減弱, 奇脈, 頸静脈の怒張

  • 6

    64 歳の男性。言葉が出にくいことを主訴に来院した。 現病歴 : 3 か月ほど前から仕事中に言葉がもつれることがあることを自覚していたが、日常生活に支障はなく放 置していた。 1 週間前に家人に言葉が出にくいことを指摘され、心配になり受診した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現 症 : 意識は清明で見当識障害を認めない。脳神経に異常を認めない。運動系に異常を認めない。腱反射は正 常で病的反射を認めない。感覚系に異常を認めない。歩行に異常を認めない。Mini Mental State Examination 〈MMSE〉 29 点(復唱-1)。 患者との会話を示す。 医師 「今日はどうやって来ましたか」 患者 「妻と一緒に市電で来ました。大学病院前で降りてそこからは歩いてきました」(妻がうなずく) 医師 「次の言葉を繰り返して言って下さい。瑠璃も玻璃も照らせば光る」 患者 「瑠璃も......瑠璃を......照らして」...... 医師 (白紙を患者の前の机上に置いて)「私の言う通りにして下さい。右手で紙を取って、三角に折って、私に渡し て下さい」 患者 (右手で紙を取って、三角に折って、医師に渡す) 医師 (眼鏡を示して)「これは何ですか」 患者 「めげね」 医師 「電話とはどういうものですか」 患者 「離れた場所と人で会話できるようする」 この患者で認められる言語障害として最も適切なのはどれか。

    運動失語

  • 7

    64 歳の男性。言葉が出にくいことを主訴に来院した。 現病歴 : 3 か月ほど前から仕事中に言葉がもつれることがあることを自覚していたが、日常生活に支障はなく放 置していた。 1 週間前に家人に言葉が出にくいことを指摘され、心配になり受診した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現 症 : 意識は清明で見当識障害を認めない。脳神経に異常を認めない。運動系に異常を認めない。腱反射は正 常で病的反射を認めない。感覚系に異常を認めない。歩行に異常を認めない。Mini Mental State Examination 〈MMSE〉 29 点(復唱-1)。 患者との会話を示す。 医師 「今日はどうやって来ましたか」 患者 「妻と一緒に市電で来ました。大学病院前で降りてそこからは歩いてきました」(妻がうなずく) 医師 「次の言葉を繰り返して言って下さい。瑠璃も玻璃も照らせば光る」 患者 「瑠璃も......瑠璃を......照らして」...... 医師 (白紙を患者の前の机上に置いて)「私の言う通りにして下さい。右手で紙を取って、三角に折って、私に渡し て下さい」 患者 (右手で紙を取って、三角に折って、医師に渡す) 医師 (眼鏡を示して)「これは何ですか」 患者 「めげね」 医師 「電話とはどういうものですか」 患者 「離れた場所と人で会話できるようする」 その後の経過 : 初診から 1 年後、文字を書くときに言葉を思い出しにくくなった。相手の言葉は理解できる。日常 生活に支障はないが、徐々に自発語が減少してきた。物品呼称は 問題ないが、発話速度の低下と吃音を認め た。脳神経に異常を認めない。筋力と筋トーヌス は正常である。歩行に異常を認めない。 最も考えられるのはどれか。

    進行性非流暢性失語

  • 8

    64 歳の男性。言葉が出にくいことを主訴に来院した。 現病歴 : 3 か月ほど前から仕事中に言葉がもつれることがあることを自覚していたが、日常生活に支障はなく放 置していた。 1 週間前に家人に言葉が出にくいことを指摘され、心配になり受診した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現 症 : 意識は清明で見当識障害を認めない。脳神経に異常を認めない。運動系に異常を認めない。腱反射は正 常で病的反射を認めない。感覚系に異常を認めない。歩行に異常を認めない。Mini Mental State Examination 〈MMSE〉 29 点(復唱-1)。 患者との会話を示す。 医師 「今日はどうやって来ましたか」 患者 「妻と一緒に市電で来ました。大学病院前で降りてそこからは歩いてきました」(妻がうなずく) 医師 「次の言葉を繰り返して言って下さい。瑠璃も玻璃も照らせば光る」 患者 「瑠璃も......瑠璃を......照らして」...... 医師 (白紙を患者の前の机上に置いて)「私の言う通りにして下さい。右手で紙を取って、三角に折って、私に渡し て下さい」 患者 (右手で紙を取って、三角に折って、医師に渡す) 医師 (眼鏡を示して)「これは何ですか」 患者 「めげね」 医師 「電話とはどういうものですか」 患者 「離れた場所と人で会話できるようする」 その後の経過 : 初診から 1 年後、文字を書くときに言葉を思い出しにくくなった。相手の言葉は理解できる。日常 生活に支障はないが、徐々に自発語が減少してきた。物品呼称は 問題ないが、発話速度の低下と吃音を認め た。脳神経に異常を認めない。筋力と筋トーヌス は正常である。歩行に異常を認めない。 この患者でみられる所見はどれか。

    左前頭葉から島にかけての代謝低下

  • 9

    72 歳の男性。肝腫瘍の精査と治療のため来院した。 現病歴 : 自覚症状はなかったが、 1 か月前の健康診断で肝臓に径 6 cm の単発の腫瘍を指摘され受診した。 生活歴 : 飲酒は焼酎 3〜4 合/日を 50 年間。 検査所見 : 血液所見 : 血小板 7.3 万、PT 88 %(基準 80~120)。血液生化学所見 : 総蛋白 6.5 g/dL、アルブミン 3.7 g/dL、総ビリルビン 1.2 mg/dL、AST 30 U/L、ALT 31 U/L、 γ-GTP 67 U/L(基準 8~50)。 免疫血清学所見 : HBs 抗原陽性、HCV 抗体陰性、α-フェトプロテイン〈AFP〉 189 ng/mL(基準 20 以下)、CEA 1.0 ng/mL(基準 5 以下)、CA19-9 6.3 U/mL(基準 37 以下)。 腹部造影 CT(別冊 No. 27)を別に示す。

    肝細胞癌

  • 10

    72 歳の男性。肝腫瘍の精査と治療のため来院した。 現病歴 : 自覚症状はなかったが、 1 か月前の健康診断で肝臓に径 6 cm の単発の腫瘍を指摘され受診した。 生活歴 : 飲酒は焼酎 3〜4 合/日を 50 年間。 検査所見 : 血液所見 : 血小板 7.3 万、PT 88 %(基準 80~120)。血液生化学所見 : 総蛋白 6.5 g/dL、アルブミン 3.7 g/dL、総ビリルビン 1.2 mg/dL、AST 30 U/L、ALT 31 U/L、 γ-GTP 67 U/L(基準 8~50)。 免疫血清学所見 : HBs 抗原陽性、HCV 抗体陰性、α-フェトプロテイン〈AFP〉 189 ng/mL(基準 20 以下)、CEA 1.0 ng/mL(基準 5 以下)、CA19-9 6.3 U/mL(基準 37 以下)。 腹部造影 CT(別冊 No. 27)を別に示す。 この症例について正しいのはどれか。 2 つ選べ。

    肝以外の臓器の転移巣検索を行う。, 腫瘍は単発であるがサイズが大きくラジオ波焼灼療法は適さない。

  • 11

    45 歳の女性。不正性器出血の精査のため来院した。 現病歴 : 不正性器出血を主訴に近医を受診し、子宮頸部細胞診で異常を指摘されたため紹介され受診した。 現 症 : 酢酸加工後のコルポスコピーにて子宮腟部の 2 時方向に白色上皮が認められ、同部位から狙い生検術 を行った。 医療用器具(別冊 No. 28 1~5)を別に示す。 68 腟部の組織採取のために使用する器具はどれか。

    b

  • 12

    45 歳の女性。不正性器出血の精査のため来院した。 現病歴 : 不正性器出血を主訴に近医を受診し、子宮頸部細胞診で異常を指摘されたため紹介され受診した。 現 症 : 酢酸加工後のコルポスコピーにて子宮腟部の 2 時方向に白色上皮が認められ、同部位から狙い生検術 を行った。 医療用器具(別冊 No. 28 1~5)を別に示す。 検査所見 : 生検した子宮腟部組織の病理検査で高度異形成と診断された。 方針として正しいのはどれか。

    子宮頸部円錐切除術

  • 13

    18 歳の女子。労作時の胸痛を主訴に来院した。 現 症 : 脈拍 90/分、整。血圧 113/70 mmHg(右上肢)、98/67 mmHg(左上肢)。左橈骨動脈の触知は不良である。 左頸部から鎖骨上窩にかけて血管雑音を聴取する。 検査所見 : 赤沈 114 mm/1 時間。血液所見 : 赤血球 419 万、Hb 10.0 g/dL、Ht 33.0 %、白血球 9,100(好中球 70.1 %、好酸球 2.1 %、好塩基球 0.4 %、単球 4.8 %、リンパ球 22.6 %)、血小板 41.4 万。 血液生化学所見 : 尿素窒素 14 mg/dL、クレアチニン 0.61 mg/dL、総コレステロール 146 mg/dL、トリグリセリド 62 mg/dL、LDL コレステロール 70 mg/dL(基準 65~139)。CRP 6.6 mg/dL。 血管の 3D-CT(別冊 No. 29A)及び頸動脈超音波 像(別冊 No. 29B)を別に示す。 最も考えられるのはどれか。

    高安動脈炎〈大動脈炎症候群〉

  • 14

    18 歳の女子。労作時の胸痛を主訴に来院した。 現 症 : 脈拍 90/分、整。血圧 113/70 mmHg(右上肢)、98/67 mmHg(左上肢)。左橈骨動脈の触知は不良である。 左頸部から鎖骨上窩にかけて血管雑音を聴取する。 検査所見 : 赤沈 114 mm/1 時間。血液所見 : 赤血球 419 万、Hb 10.0 g/dL、Ht 33.0 %、白血球 9,100(好中球 70.1 %、好酸球 2.1 %、好塩基球 0.4 %、単球 4.8 %、リンパ球 22.6 %)、血小板 41.4 万。 血液生化学所見 : 尿素窒素 14 mg/dL、クレアチニン 0.61 mg/dL、総コレステロール 146 mg/dL、トリグリセリド 62 mg/dL、LDL コレステロール 70 mg/dL(基準 65~139)。CRP 6.6 mg/dL。 血管の 3D-CT(別冊 No. 29A)及び頸動脈超音波 像(別冊 No. 29B)を別に示す。 冠動脈造影検査の結果、左冠動脈起始部に 99 % 狭窄を認め、右冠動脈から左冠動脈 への良好な側副血行路 の発達を認めた。 今後の治療方針として正しいのはどれか。

    冠動脈バイパス手術, 抗血小板薬(アスピリン)投与, 副腎皮質ステロイド投与

  • 15

    5 歳の男児。最近、聞き返しが多くなったため母親に連れられて来院した。 既往歴 : 耳疾患を指摘されたことは ない。 検査所見 : 鼓膜所見(別冊 No. 30)を別に示す。 72. 診断として正しいのはどれか。

    右滲出性中耳炎

  • 16

    5 歳の男児。最近、聞き返しが多くなったため母親に連れられて来院した。 既往歴 : 耳疾患を指摘されたことは ない。 検査所見 : 鼓膜所見(別冊 No. 30)を別に示す。 この疾患について誤っているのはどれか。

    耳痛などの炎症症状を伴うことが多い。

  • 17

    68 歳の男性。近医で腎機能低下を指摘され来院した。 現病歴 : 38 年前から高血圧症と糖尿病の治療を受けており、 3 年前から労作時の胸部 絞扼感があった。 1 週間前に入院し心カテーテル検査を受けた。 3 日前から血清クレアチ ニンの上昇があり、徐々に悪化してきたため紹介され受診した。 生活歴 : 喫煙は 30 本/日を 45 年間。飲酒はビール大瓶 2 本/日を 30 年間。 現 症 : 意識は清明。身長 165 cm、体重 80 kg。体温 37.1 °C。脈拍 70/分、整。血圧 168/88 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。両下腿に軽度圧痕性浮腫を認める。昨 日から右第 1 趾先端に疼痛を伴う紫色の変色を認める。 検査所見 : 尿所見:蛋白 1+、糖 1+、潜血 3+。血液所見:赤血球 400 万、Hb13 g/dL、Ht 40 %、白血球 8,300、血小板 15 万。血液生化学所見 : 総蛋白 7.2 g/dL、アルブ ミン 4.2 g/dL、総ビリ ルビン 0.8 mg/dL、AST 30 U/L、ALT 22 U/L、LD 450 U/L(基準 176 ~353)、ALP 250 U/L(基準 115~359)、尿素窒 素 50 mg/dL、クレアチニン 3.4 mg/dL、尿 酸 8.0 mg/dL、血糖 178 mg/dL、HbA1c 7.5 %(基準 4.6~6.2)、トリグリ セリド 210 mg/dL、 LDL コレステロール 148 mg/dL(基準 65~139)、Na 140 mEq/L、K 5.1 mEq/L、Cl 101 mEq/L、 Ca 9.1 mg/dL、P 4.5 mg/dL。CRP 1.3 mg/dL。 74 この病態について正しいのはどれか。 2 つ選べ。

    喫煙は危険因子である。, 血管操作が誘因になることが多い。

  • 18

    68 歳の男性。近医で腎機能低下を指摘され来院した。 現病歴 : 38 年前から高血圧症と糖尿病の治療を受けており、 3 年前から労作時の胸部 絞扼感があった。 1 週間前に入院し心カテーテル検査を受けた。 3 日前から血清クレアチ ニンの上昇があり、徐々に悪化してきたため紹介され受診した。 生活歴 : 喫煙は 30 本/日を 45 年間。飲酒はビール大瓶 2 本/日を 30 年間。 現 症 : 意識は清明。身長 165 cm、体重 80 kg。体温 37.1 °C。脈拍 70/分、整。血圧 168/88 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。両下腿に軽度圧痕性浮腫を認める。昨 日から右第 1 趾先端に疼痛を伴う紫色の変色を認める。 検査所見 : 尿所見:蛋白 1+、糖 1+、潜血 3+。血液所見:赤血球 400 万、Hb13 g/dL、Ht 40 %、白血球 8,300、血小板 15 万。血液生化学所見 : 総蛋白 7.2 g/dL、アルブ ミン 4.2 g/dL、総ビリ ルビン 0.8 mg/dL、AST 30 U/L、ALT 22 U/L、LD 450 U/L(基準 176 ~353)、ALP 250 U/L(基準 115~359)、尿素窒 素 50 mg/dL、クレアチニン 3.4 mg/dL、尿 酸 8.0 mg/dL、血糖 178 mg/dL、HbA1c 7.5 %(基準 4.6~6.2)、トリグリ セリド 210 mg/dL、 LDL コレステロール 148 mg/dL(基準 65~139)、Na 140 mEq/L、K 5.1 mEq/L、Cl 101 mEq/L、 Ca 9.1 mg/dL、P 4.5 mg/dL。CRP 1.3 mg/dL。 血液検査でみられるのはどれか。 2 つ選べ。

    補体低下, 好酸球増加

  • 19

    膵体尾部癌に対する膵体尾部切除において、通常切除する動脈はどこか

    脾動脈

  • 20

    胸膜プラークについて正しいのはどれか

    石綿暴露があったことを示唆する

  • 21

    先天性副腎過形成症について正しいのはどれか。 2 つ選べ。

    常染色体劣性遺伝である。, 新生児マススクリーニングの対象疾患である

  • 22

    再発緩解型多発性硬化症の再発予防に用いる薬剤として最も適切なのはどれか。 2 つ選 べ。

    グラチラマー酢酸塩, ナタリズマブ

  • 23

    HLA が発症に関与するぶどう膜炎はどれか。

    急性前部ぶどう膜炎

  • 24

    脊髄損傷の Frankel 分類について正しいのはどれか。 2 つ選べ。

    筋力の残存を認めるも実用性のないのは Grade C である。, 運動は完全麻痺で知覚は残存していれば Grade B である。

  • 25

    組織の割面標本写真と H-E 染色標本 (別冊No. 1)を別に示す。 所見として正しいのはどれか。

    皮膚近傍の灰白色、充実性の腫瘍である。辺縁は不整で周囲脂肪組織への浸潤 が見られ、浸潤性が強いため間質に反応性の線維化を生じている。

  • 26

    生体肝移植について正しいのはどれか。 2 つ選べ。

    本邦では脳死肝移植より多く行われている。, ABO 血液型不適合の場合も実施可能である。

  • 27

    心臓の弁について正しいのはどれか。

    僧帽弁には腱索が付着する。

  • 28

    高心拍出性心不全をきたすのはどれか。2 つ選べ。

    貧血, 敗血症

  • 29

    皮膚リンパ腫について正しいのはどれか。2 つ選べ。

    菌状息肉症で特徴的な病理所見として、Pautrier 微小膿瘍がある。, 成人 T 細胞白血病・リンパ腫の腫瘍細胞は、CD4 陽性、CD8 陰性、CD25 陽性である。

  • 30

    高血圧と耐糖能異常をきたす疾患はどれか。

    褐色細胞腫

  • 31

    躁状態に見られる症状はどれか。

    行為心迫

  • 32

    胸部中部食道癌の根治手術後の再建に最も多く使用される臓器はどれか。

  • 33

    冠動脈バイパスに用いるグラフトについて誤っているのはどれか。

    大伏在静脈の長期開存率は内胸動脈と同等である。

  • 34

    34 歳の女性。職場健診の胸部エックス線写真で異常を指摘され来院した。自覚症状はない。意識は清明。体温 36.1°C。脈拍 64/分、整。血圧 110/76 mmHg。呼吸数 12/分。SpO2 97 %(room air)。左の鎖骨上窩に径 1 cm のリ ンパ節を 3 個触知する。胸部の聴診で異常を認めない。眼所見と神経学的所見とに異常を認めない。 血液所見 : 赤血球 512 万、Hb 14.6 g/dL、白血球 3,900、血小板 28 万。血液生化学所見 : 総蛋白 6.5 g/dL、 アルブミン 3.8 g/dL、AST 27 U/L、ALT 42 U/L、LD 151 U/L(基準 176~353)、CK 37 U/L(基準 30~140)、クレア チニン 0.9 mg/dL、Ca 9.8 mg/dL、P 4.5 mg/dL。免疫血清学所見 : CRP 0.1 mg/dL、抗核抗体陰性、ACE 41.2 U/L(基準 8.3~21.4)、可溶性 IL-2 受容体 726 U/mL (基準 550 以下)。胸部エックス線写真で両側の肺門リンパ 節腫脹を認める。心電図は洞調律で心拍数 68/分、不完全右脚ブロックを認める。左鎖骨上窩リンパ節の生検組 織の H-E 染色標本(別冊 No.2A、B)を別に示す。 この患者で予測される気管支鏡検査所見はどれか。2 つ選べ。

    気管支肺胞洗浄液中のリンパ球分画上昇, 粘膜下血管の編目形成所見

  • 35

    10 歳の男児。呼吸困難を主訴に来院した。朝から部活の試合があり、昼過ぎから咳や息苦しさを自覚していた。帰 宅後から息苦しさが悪化してきたため救急外来を受診した。5 年前ころから、運動時や夜間に発作性の呼吸困難を 繰り返し認めていた。母親が気管支喘息、父親がアトピー性皮膚炎である。父親は喫煙をしている。常用薬はな い。体温 36.5 °C。脈拍 130/分。血圧 120/85 mmHg。呼吸数 45/分。SpO2 86 %(room air)。肺野全体にわずかに 呼気性喘鳴を聴取する。心音に異常を認めない。肋骨弓下および肋間に陥没呼吸を認める。酸素投与を開始し、 SpO2 は 95%以上保てるようになった。血液所見:白血球 10,000(好中球 51 %、リンパ球 30 %、好酸球 10 %、単球 5 %、好塩基球 4 %)。免疫血清学所見 : 総 IgE 1,250 IU/mL(年齢別基準 120 未満)、ハウスダスト特異的 IgE 100 UA/mL 以上(基準 0.34 以下)、ヤケヒョウヒダニ特異的 IgE 100 UA/mL 以上(基準 0.34 以下)、 イヌ上皮特異的 IgE 0.34 UA/mL 未満(基準 0.34 以下)。 保護者への説明として誤っているのはどれか。

    今後は積極的な運動は避けましょう。

  • 36

    33 歳 の 女 性 。 2 週間前からの微熱、倦怠感および咽頭痛を主訴に来院した。皮膚科に通院中である。 体 温 37.5 °C。心拍数 108/分。血圧 120/64 mmHg。呼吸数 17/分。舌に白苔を認める。血液所見:赤血球 477 万、 Hb 13.7 g/dL、白血球 3,140(好中球 37.7 %、リンパ球 40.8 %、単球 16.4 %)、血小板 24.6 万。血液生化学所見: 総蛋白 7.3 g/dL、アルブミン 3.9 g/dL、総ビリルビン 0.1 g/dL、AST 23 U/L、ALT 25 U/L、γ-GTP 13 U/L(基準 8 ~50)、尿素窒素 9 mg/dL、クレアチニン 0.6 mg/dL。 HIV 抗原陽性。 この疾患のリスク要因として最も可能性が低いのはどれか。

    喫煙歴

  • 37

    48 歳の女性。2 妊 1 産。健診で腹部腫瘤を指摘されたため来院した。月経は不順で経血量の増加を自覚している。 身長 156 cm、体重 45 kg。内診で臍上までおよぶ固い腫瘤を認める。腫瘤の可動性はやや不良で圧痛はない。 Douglas 窩に腫瘤触知や圧痛を認めない。付属器を触知しない。骨盤単純 MRI の T2 強調矢状断像(別冊 No. 3)を 別に示す。 治療として適切でないのはどれか。

    結合型エストロゲン投与

  • 38

    29 歳の女性。発熱と多関節痛を主訴に来院した。3 年前から光線過敏に気付いていた。1 年前の冬に Raynaud 現 象が出現した。6 か月前から時々両側の手関節の関節痛を自覚していた。3 か月前から多数の関節に腫脹と疼痛 とがみられ、持続するようになったため受診した。体温 38.6 °C。脈拍 92/分、整。血圧 114/62 mmHg。頸部に可 動性のあるリンパ節腫脹を認める。両側の手関節、第 2~4 指の近位指節間関節および中手指節間関節に腫脹と 圧痛を認める。赤沈 56 mm/1 時間。血液所見:赤血球 312 万、Hb 10.8 g/dL、Ht 32 %、白血球 3,200、血小板 9 万。血液生化学所見:AST 39 U/L、ALT 44 U/L、LD 376 U/L(基準 176~353)。CRP 1.2 mg/dL。 この疾患の診断に最も感度の高い検査項目はどれか。

    抗核抗体

  • 39

    18 歳の男性。左陰嚢の違和感を主訴に来院した。体温 36.5 °C。左陰嚢内容は軽度に腫大しているが、精巣の圧 痛はない。尿所見に異常を認めない。左精索のカラードプラ超音波像(別冊 No. 4)を別に示す。 正しいのはどれか。

    男性不妊症との関連性が指摘されている。

  • 40

    28 歳の男性。労作時の息切れと動悸を主訴に来院した。 5 年前から健康診断を毎年受 診して いたが、異常は指摘されていなかった。 3か月前から早朝尿が暗褐色になることがあ った。最 近、労作時の息切れと動悸が出現したため受診した。意識は清明。脈拍 98/分、 整。SpO2 96 % (room air)。眼瞼結膜は貧血様である。眼球結膜に黄染を認めない。血液所 見 : 赤血球 243 万、Hb5.2g/dL、Ht19.9 %、網赤血球 1.5 %、白血球 2,800、血小板 14.3 万。血液生化学所 見 : ハプトグロビン 5 mg/dL 未満(基準 19~170)、総ビリルビン 1.7 mg/dL、直接ビリルビ ン 0.3mg/dL、AST42U/L、ALT19U/L、LD1,691U/L(基準 176~ 353)、尿素窒素 12mg/dL、 クレアチニン 0.8 mg/dL、Fe 75 μg/dL、総鉄結合能〈TIBC〉 301 μg/dL (基準 290~390)、 フェリチン 25.7 ng/mL(基準 20~120)。直接 Coombs 試験陰 性。フローサイトメトリーで CD55、CD59 陰性の血球を末梢血好中球の 90 %、赤血球の 50 % に認める。 治療として正し いのはどれか。 2 つ選べ。

    赤血球輸血, 抗補体(C5)ヒト化モノクローナル抗体投与

  • 41

    54 歳の男性。両足底のしびれを主訴に来院した。 1 年前より誘因なく両足底にしびれ感 を自覚してい た。両足背動脈の拍動を触知する。腰椎 MRI の矢状断像(別冊 No. 5A)、横 断像(別冊 No. 5B)及び脊 髄腔造影像(別冊 No. 5C)を別に示す。 この疾患について誤っているのはどれか。

    歩行により下肢症状が軽快する。

  • 42

    57 歳の男性。嘔吐を主訴に来院した。毎年の健診で 3 年前から便潜血陽性を指摘され ていた が、医療機関を受診していなかった。最近嘔吐が出現し、改善しないため受診した。 眼瞼結膜は 貧血様である。腹部に膨満を認める。 まず行うべき検査はどれか。

    腹部エックス線撮影

  • 43

    62 歳の女性。右眼の急激な視力低下を自覚したため来院した。視力は右眼 0.3(矯正不 能)、 左眼 1.0(矯正不能)であった。眼圧は両眼とも 12 mmHg であった。右眼の眼底写真(別 冊 No. 6)を別に示す。 この疾患の原因とならないのはどれか。

    骨粗鬆症

  • 44

    55 歳の女性。骨粗鬆症を疑われ来院した。腰痛のため近医を受診した。腰椎エックス線 写真 で骨粗鬆症を疑われ、紹介され受診した。数年前から時折、頭痛や夜間頻尿を自覚し ている。血 液生化学所見 : ALP 528 U/L(基準 115~359)、Ca 12.3 mg/dL、P 2.1 mg/dL。 最も考えら れるのはどれか。

    原発性副甲状腺機能亢進症

  • 45

    52 歳の男性。紅斑を主訴に来院した。半年前より体幹に鱗屑を伴う紅斑が出現し、全身 に拡大 した。近医を受診し副腎皮質ステロイド外用を行うも改善しないため受診した。背部 の写真(別 冊 No. 7A)及び病変部生検の H-E 染色標本(別冊 No. 7B)を別に示す。 治療として適切なの はどれか。 2 つ選べ。

    シクロスポリン内服, 抗 IL-17A 抗体製剤注射

  • 46

    48 歳の女性。倦怠感を主訴に来院した。 12 年前に慢性腎炎と診断され、 3 年前から腎 機能 が低下していると言われていた。最近、倦怠感を感じるようになり受診した。尿所見 : 蛋 白 2 +、糖(-)、沈渣に赤血球 5~10/HPF。血液生化学所見 : アルブミン 4.0 g/dL、尿素 窒素 69 mg/dL、クレアチニン 7.8 mg/dL。 この患者の検査結果として最も予想されるのはどれか。

    Ca 6.8 mg/dL

  • 47

    18 歳の初妊婦( 1 妊 0 産)。腹痛と出血のため救急車で搬入された。腹部は膨隆してい た。 腹部超音波検査で腹腔内に胎児が描出された。児は頭位で、児頭大横径は 85 mm であった。子 宮口は 8cm 開大しており、陣痛は 3 分ごとであった。搬送から 1 時間後に 児を娩出した。こ の新生児を診察する際、妊娠週数を推察するために行う手法はどれか。

    Dubowitz 法

  • 48

    32 歳の女性。腹痛と悪心を主訴に来院した。毎年健診は受診しているが、異常を指摘さ れたこ とはなかった。 5 日前から 37°C 台の発熱と咽頭痛があったが、軽い感冒と考えその ままにし ていた。昨日夜から上腹部痛と悪心を自覚したため、今朝になり受診した。意識は 清明。身長 158 cm、体重 46kg。脈拍 96/分、整。血圧 102/58mmHg。腹部に圧痛を認め ない。尿所見 : 蛋 白(-)、糖 3 +、ケトン体 3 +。血液所見 : 赤血球 510 万、Hb15.0g/dL、Ht45 %、白血 球 11,500、血小板 27 万。血液生化学所見 : クレアチニン 1.2 mg/dL、アミラーゼ 270 U/L (基準 37~160)、空腹時血糖 328mg/dL、HbA1c6.2 %(基準 4.6~6.2)、ケトン体 1,885μmol/L (基準 28~120)、トリグリセリド 388 mg/dL、HDL コレステ ロール 28 mg/dL、LDL コレス テロール 58 mg/dL (基準 65~139)。CRP 2.0 mg/dL。動脈血 ガス分析(room air) : pH 6.99、 PaCO2 22.1 Torr、PaO2 83.5 Torr、HCO3 - 5.2 mEq/L。腹 部単純 CT で異常を認めない。生 理食塩液の輸液を開始した。 次に行うべきなのはどれか。

    速効型インスリンを持続静注する。

  • 49

    45 歳の男性。右利き。ふらつきと朝方の頭痛を自覚したため来院した。高血圧症のため 内服治 療中である。頭部ガドリニウム造影 MRI の T1 強調画像(別冊 No. 8A)と脳血管造影 像(別冊 No. 8B)を別に示す。 この症例について正しいのはどれか。 2 つ選べ。

    病変は中頭蓋窩に進展している。, 病変は外頸動脈系から濃染される。

  • 50

    32 75 歳の女性。肺炎で入院中である。数年前から、農作業で前かがみになったり仕事をし た 際に突然後頸部痛が出現し、安静にて 5 分ほどで改善していた。今回の入院中に同様 の症状が 出現し、その時血圧を測定したところ 210/108 mmHg と高値だった。普段の血圧 は 110/60 mmHg 程度と落ち着いている。身長 151 cm、体重 48 kg。脈拍 84/分。血圧 113/68 mmHg。 身体診察では異常所見を認めない。尿所見 : 蛋白(±)、糖(-)、ケトン体 (-)、潜血(-)。 血液生化学所見 : 尿素窒素 18 mg/dL、クレアチニン 0.60 mg/dL、空腹 時血糖 113 mg/dL、 HbA1c5.8 %(基準 4.6~5.2)、Na142mEq/L、K4.3mEq/L、Cl104mEq/L。胸部エックス線 写真と心電図に異常を認めない。 最も考えられるのはどれか。

    褐色細胞腫

  • 51

    12 か月の乳児。誤飲のため救急車で搬入された。パッケージから取り出したばかりのボタ ン電 池を飲み込んだという。直ちに母親が救急車を要請した。搬入時には児の機嫌は良く、 顔色は良 好である。努力呼吸を認めず、呼吸音に異常を認めない。胸腹部エックス線写真 で気管分岐レベ ルの縦隔にボタン電池を認める。緊急で内視鏡的摘出術を行うこととした。 緊急で行う主な理由 として正しいのはどれか。

    食道穿孔の回避

  • 52

    56 歳の男性。吐血を主訴に救急車で搬入された。 2 週間前より心窩部痛と黒色便を自覚 して いたが様子をみていた。今夜、悪心に引き続き洗面器一杯分の鮮紅色の吐血がみられた ため救急 車を要請した。意識は清明。体温 36.5 °C。脈拍 125/分、整。血圧 95/77 mmHg。 腹部は平坦 で、心窩部に軽度の圧痛を認めるが、反跳痛や筋性防御はみられない。血液所 見 : 赤血球 253 万、Hb8.1g/dL、Ht23.0 %、白血球 10,700、血小板 11.2 万。血液生化学 所見 : 総蛋白 5.2 g/dL、アルブミン 2.9g/dL、総ビリルビン 0.3mg/dL、AST13U/L、ALT14U/L、尿素窒素 73 mg/dL、クレアチニン 1.2mg/dL、血糖 168mg/dL、Na142mEq/L、K4.5mEq/L、Cl110mEq/L。 CRP 0.8 mg/dL。緊急上部消化管内視鏡像(別冊 No. 9)を別に 示す。 初期対応として適切なの はどれか。 3 つ選べ。

    静脈路確保, プロトンポンプ阻害薬の投与, クリップを用いた内視鏡的止血

  • 53

    55 歳の女性。右乳房のしこりを主訴に来院した。胸部の触診で右乳房に径 3 cm の腫瘤を 触知する。両側のマンモグラム(別冊No. 10)を別に示す。 まず行うべき検査として適切なのはどれか。

    超音波検査

  • 54

    32 歳の女性。発熱と咳嗽を主訴に来院した。 5 日前から発熱と咳嗽が出現し、近医を受診 した。ペニシリン系抗菌薬を投与されたが改善しないため、紹介され受診した。既往歴に特記 すべきことはなく、妊娠はしていない。アレルギー歴はない。喫煙歴はない。意識は清明。体 温 39.1 °C。脈拍 105/分、整。血圧 112/72 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 97 %(room air)。心 音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見 : 赤血球 440 万、Hb 14.1 g/dL、Ht 40 %、白血球 5,200(桿状核好中球 15 %、分葉核好中球 43 %、 好酸球 1 %、好塩基球 1 %、単球 5 %、リンパ球 35 %)、血小板 22 万。血液生化学所見 : AST 86 U/L、ALT 82 U/L、尿素窒素 15 mg/dL、クレアチニン0.7 mg/dL、尿酸 3.5 mg/dL、 血糖 101 mg/dL、Na 138 mEq/L、K 3.7 mEq/L、Cl 100 mEq/L。CRP 12.3 mg/dL。尿中肺炎 球菌抗原陰性、尿中レジオネラ抗原陰性。喀痰グラム染色で有意な菌を認めない。胸部エッ クス線写真(別冊No. 11)を別に示す。 この患者に有効と考えられる抗菌薬はどれか。 3 つ選べ。

    マクロライド系, ニューキノロン系, テトラサイクリン系

  • 55

    4 か月の乳児。けいれんを主訴に来院した。 1 週間前より、突然両側の手足を一瞬挙上 する動きが数十秒の間隔で数分間断続的に持続するようになった。母親が心配し受診し た。皮膚の写真(別冊No. 12A)及び脳波(別冊No. 12B)を別に示す。 基礎疾患として最も考えられるのはどれか。

    結節性硬化症

  • 56

    23 歳の女性。失神と労作時の息切れを主訴に来院した。生来健康であったが、 2 か月前 から足のむくみを自覚するようになった。 1 週間前にバスに乗り遅れそうになり、 50 m ほど 走ったところで失神した。労作時の息切れも自覚するようになったため受診した。来院時の 心電図(別冊No. 13A)及び心エコー像(別冊No. 13B)を別に示す。 この患者の心音所見として適切なのはどれか。

    II 音の亢進と胸骨左縁第 4 肋間に最強点を有する汎収縮期雑音

  • 57

    67 歳の男性。脳梗塞を発症し入院した。その際の血液検査にて血球増多を指摘された。 体温 36.5 °C。脈拍 84/分、整。血圧 136/76 mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認め ない。心音と呼吸音とに異常を認めない。肝脾腫を認めない。表在リンパ節を触知しない。 血液所見 : 赤血球 635 万、Hb 19.4 g/dL、Ht 57.6 %、白血球 14,000(分葉核好中球 62 %、好酸球 3 %、好塩基球 3 %、リンパ球 24 %、単球 8 %)、血小板 46.3 万。 診断のために有用な検査はどれか。 2 つ選べ。

    骨髄細胞染色体検査, JAK2 遺伝子変異検査

  • 58

    32 歳の女性。労作時の息切れと動悸を主訴に来院した。 2 か月前から労作時の息切れと 動悸が出現していたが、次第に呼吸苦が強くなってきたため受診した。体温 37.9 °C。脈拍 106/分、整。右上肢血圧 134/52 mmHg、左上肢血圧 88/46 mmHg。左頸部から左鎖骨上窩 にかけて血管雑音を聴取する。胸骨左縁第 3 肋間を最強点とする III/VI の拡張期雑音を聴 取する。赤沈 112 mm/1 時間。血液所見 : 赤血球 412 万、Hb 12.2 g/dL、白血球 13,600(桿 状核好中球 13 %、分葉核好中球 69 %、好酸球 1 %、好塩基球 1 %、単球 3 %、リンパ球 12 %)、血小板 22 万。血液生化学所見 : AST 49 U/L、ALT 41 U/L、LD 367 U/L(基準 176 〜353)。CRP 10.3 mg/dL。心エコー検査で左室拡張末期径 58 mm、左室駆出率 60 %、中 等度の大動脈弁逆流を認める。胸部エックス線写真で心胸郭比 58 %、少量の胸水を認め る。胸部造影 CT で上行大動脈壁の肥厚を認める。大動脈弓部と頸部血管の再構築画像 (別冊No. 14)を別に示す。入院後、利尿薬の投与を開始したところ息切れは速やかに改善し た。 次に行うべき治療はどれか。

    副腎皮質ステロイド投与

  • 59

    68 歳の男性。排尿困難を主訴に来院した。 1 か月前より排尿困難を自覚していた。1 週間 前より腰痛があり、次第に増強していた。昨夜から急に排尿ができなくなったため受診した。下 腹部は膨隆している。直腸診で前立腺は超鶏卵大で圧痛はなく、表面不整、石様硬である。 腰椎エックス線写真で骨硬化像を認める。骨シンチグラム(別冊No. 15)を別に示す。 異常高値を示す可能性の高い検査項目はどれか。 2 つ選べ。

    ALP, PSA

  • 60

    63 歳の男性。 2 週間前から続く悪心と全身倦怠感を主訴に来院した。両親はともに西九 州地方の出身である。両側頸部、腋窩および鼠径部に径 1〜2 cm のリンパ節を複数触知す る。血液所見 : 赤血球 504 万、Hb 15.9 g/dL、Ht 45 %、白血球 23,100(異常リンパ球 85 %)、血小板 13 万。血液生化学所見 : 総蛋白 6.4 g/dL、アルブミン 3.5 g/dL、総ビリルビ ン 1.7 mg/dL、AST 93 U/L、ALT 28 U/L、LD 1,834 U/L(基準 176〜353)、尿素窒素 39.9 mg/dL、クレアチニン 1.5 mg/dL、Na 140 mEq/L、K 4.2 mEq/L、Cl 105 mEq/L、Ca 13.4 mg/dL。末梢血塗抹 May-Giemsa 染色標本(別冊No. 16)を別に示す。 まず行うべき治療として正しいのはどれか。 2 つ選べ。

    生理食塩液点滴, カルシトニン製剤点滴

  • 61

    34 歳の男性。労作時の息切れを主訴に来院した。意識は清明。身長 185 cm、体重 58 kg。脈拍 92/分、整。血圧 162/48 mmHg。四肢は細長く、口蓋は高い。胸骨左縁第 3 肋間 に III/VI 度の収縮期・拡張期(to and fro)雑音を聴取する。 診断はどれか。

    大動脈弁閉鎖不全症

  • 62

    52 歳の男性。 3 か月前より続く背部痛と心窩部痛を主訴に来院した。以前より同様の痛み を繰り返し自覚していたが放置していた。意識は清明。身長 175 cm、体重 54 kg。脈拍 76/ 分。血圧 122/76 mmHg。腹部は平坦、軟で、上腹部に圧痛を認める。肝・脾を触知しない。腹 部および背部の皮膚に異常を認めない。血液所見 : 赤血球 440 万、Hb 13.8 g/dL、白血球 6,700、血小板 26 万。血液生化学所見 : 総蛋白 6.3 g/dL、総ビリルビン 0.7 mg/dL、AST 48 U/L、ALT 43 U/L、ALP 259 U/L(基準 115~359)、γ-GTP 168 U/L(基準 8~50)、アミラ ーゼ 230U/L(基準37~160)、空腹時血糖118mg/dL。CRP1.2mg/dL。腹部CT(別冊No. 17)を別に示す。 この患者にみられる可能性が高いのはどれか。 2 つ選べ。

    アルコール多飲歴, 耐糖能異常

  • 63

    68 歳の女性。 1 か月前からの全身倦怠感を主訴に来院した。 65 歳時に右乳癌の治療を 受けている。乳癌はエストロゲン受容体陰性、 HER2 陰性であった。身長 158 cm、体重 54 kg。体温 36.4 °C。脈拍 60/分、整。血圧 115/65 mmHg。眼球結膜に黄染を認めない。腹部 は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝の右縁を触知する。血液所見 : 赤血球 410 万、Hb 11.1 g/dL、Ht 40 %、白血球 5,300、血小板 23 万。血液生化学所見 : 総蛋白 6.8 g/dL、アルブ ミン 4.0 g/dL、尿素窒素 16 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL、総ビリルビン 0.6 mg/dL、AST 68 U/L、ALT 80 U/L、CEA 12 ng/mL (基準 5 以下)、CA15-3 56 U/mL(基準 30 以下)。腹 部造影 CT(別冊No. 18)を別に示す。手術標本の免疫組織化学法では PD-L1 は 0 %、遺 伝子検査では BRCA 変異陰性であった。 治療として適切なのはどれか。

    全身抗癌化学療法

  • 64

    88 歳の男性。尿路感染症のため入院中である。抗菌薬が投与され尿路感染症の症状は 軽快していたが、 4 日前から頻回の水様下痢が続いている。糖尿病のため内服治療中であ る。意識は清明。体温 37.8 °C。脈拍 78/分、整。血圧 135/77 mmHg。腹部は平坦、軟。下腹 部に軽度の圧痛を認めるが、反跳痛と筋性防御を認めない。下部消化管内視鏡像(別冊No. 19)を別に示す。 この疾患について正しいのはどれか。 2 つ選べ。

    左半結腸に多い。, メトロニダゾールの経口投与が有効である。

  • 65

    25 歳の女性。未婚。過量服薬のため救急車で搬入された。これまでも死にたいとしきりに 訴え、リストカットなどの自傷行為や家族の目の前で車に飛び込もうとする行動がみられてい た。こうした衝動行為の後にはイライラ感が減少するという。気分がよいときは相手に好意を 寄せてつきあうかと思うと、些細な行き違いから急に怒り出しては相手をひどく責めることが たびたびあった。また、男女関係ではこれまで同棲しては別れるということを繰り返し、仕事も 転職を繰り返して、現在は無職である。会話は普通にできるが、家庭内葛藤が強い。 この疾患の特徴として考えにくいのはどれか。

    引きこもりとなる。

  • 66

    18 歳の男子。全身倦怠感と鼻出血を主訴に来院した。 1 か月前から労作時息切れを自 覚し、 2 週間前から全身倦怠感と鼻出血が出現したため受診した。体温 37.2 °C。眼瞼結膜 は貧血様である。眼球結膜に黄染を認めない。口腔粘膜に点状出血を認める。心基部を最 強点とする II/VI の収縮期駆出性雑音を聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾は触知しな い。両側下腿に紫斑を認める。血液所見 : 赤血球 187 万、Hb 5.8 g/dL、Ht 16.4 %、網赤 血球 0.4 %、白血球 1,500 (分葉核好中球 2 %、単球 1 %、リンパ球 97 %)、血小板 1 万、 PT 80 % (基準 80〜120)、APTT 28.4 秒 (基準対照 32.2)、血漿フィブリノゲン 274 mg/dL (基準 200〜400)、血清 FDP 8 μg/mL 以下(基準 10 以下)。血液生化学所見 : 総蛋白 7.7 g/dL、アルブミン 4.3 g/dL、総ビリルビン 0.8 mg/dL、AST 18 U/L、ALT 14 U/L、LD 185 U/L(基準 176〜353)、尿素窒素 13 mg/dL、クレアチニン 0.61 mg/dL、尿酸 3.8 mg/dL、ハ プトグロビン 74 mg/dL(基準 19〜170)、Fe 325 μg/dL。CRP 0.23 mg/dL。骨髄生検では脂 肪髄であった。 22 歳の健康な兄と HLA が適合した。 対応として最も適切なのはどれか。

    同種造血幹細胞移植

  • 67

    57 歳の女性。以前より C 型肝硬変(HCV-RNA 6.2 LogIU/mL)と診断され、食道静脈瘤と肝性脳症の治療を うけていたが、最近、腹水が出現した。腹部造影 CT にて肝細胞癌を 3 か所( S8 に径 1 cm、 S5 に径 2.5 cm、 S4 に径 3.0 cm)指摘された。血液所見 : 赤血球 250 万、Hb 12.1 g/dL、白血球 2,200、血小板 8 万、 PT 34 %(基準 82〜127)。血清生化学所見 : アルブミン 2.1 g/dL、総ビリルビン 4.3 mg/dL、AST 36 U/L、 ALT 50 U/L、アンモニア 153 μg/mL(基準 18~48)。ICG 試験( 15 分値) 48 %(基準 10 以下)。 治療として適切なのはどれか。

    肝移植術

  • 68

    62 歳の男性。半年間で5kgの体重減少があり、ここ数週間で食欲低下や抑うつ状態も出現したため妻に付き添わ れて来院した。身長 172 cm、体重 52 kg。体温 37.2 °C。脈拍 80/ 分、整。血圧 90/62 mmHg。全身の皮膚、特 に関節部に色素沈着を認める。血液所見 : Hb 10.2 g/dL、白血球 3,000、血小板 16 万。血液生化学所見 : 尿 素窒素 22 mg/dL、クレアチ ニン 1.1 mg/dL、血糖 73 mg/dL、Na 123 mEq/L、K 5.3 mEq/L、Cl 92 mEq/L、Ca 9.0 mg/dL。 この患者の血中で最も低下していると考えられるのはどれか。

    コルチゾール

  • 69

    65 歳の男性。健診の胸部エックス線写真で異常陰影を指摘され来院した。喫煙は 18 本 /日を 43 年間。血液 生化学所見 : CEA 9.7 ng/mL(基準 5 以下)。胸部エックス線写真(別 冊 No. 20A)及び胸部造影 CT(別冊 No. 20B)を別に示す。 症状として考えにくいのはどれか。

    耳鳴り

  • 70

    42 歳の女性。朝起床後、朝食の準備中に急に倒れたため救急車で搬入された。 3 か月前より、空腹時と運動後 に意識が遠のくような症状があり、間食にて自覚症状の改善を認めていた。常用薬はない。呼びかけにかすかにう なずき、痛み刺激に反応する。身長 164 cm、 体重 58 kg。体温 36.3 °C。心拍数 120/分、整。血圧 140/64 mmHg。呼吸数 18/分。全身に著明な発汗を認める。対光反射に異常を認めない。胸腹部に異常所見を認めな い。血液生 化学所見 : 血糖 29 mg/dL、Na 136 mEq/L、K 3.8 mEq/L。ブドウ糖を静脈内投与したところ、意識レ ベルは速やかに改善した。心電図、胸部エックス線写真および頭部 CT で異常を認めない。 鑑別に必要な検査 として誤っているのはどれか。 a 低血糖時の血中インスリン値の測定 b 低血糖時の血中 C ペプチド値の測定 c 血中抗 TSH 受容体抗体の測定 d 血中抗インスリン抗体の測定 e 腹部造影 CT

    血中抗 TSH 受容体抗体の測定

  • 71

    10 歳の男児。歩行障害を主訴に来院した。 1 か月前に運動会の後に左大腿部痛があった。本日走り高跳びで 足を踏み込んだときに左股関節痛のため転倒し、歩行不能となったため受診した。身長 132 cm、体重 55 kg、 BMI 31.6。股関節エックス線写真(別冊 No. 21)を別に示す。 この疾患について正しいのはどれか。 2 つ選べ。

    観血的治療が必要である。, ドレーマン徴候が陽性となる。

  • 72

    52 歳の女性。発熱と倦怠感を主訴に来院した。 1 週間前から 38 °C 台の発熱を認め、昨日から倦怠感も出現し たため受診した。生来健康。常用薬はない。意識レベルは JCSI-1。 体温 38.2 °C。眼瞼結膜は貧血様である。 眼球結膜に黄染を認める。口腔粘膜と両下肢とに点状出血を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は 平坦、軟で、圧痛や抵抗を 認めない。肝・脾を触知しない。血液所見 : 赤血球 301 万、Hb 7.1 g/dL、Ht 31 %、 網赤血球 7.5 %、白血球 6,300、血小板 0.3 万、PT 93 %(基準 80~120)、PT-INR 1.03(基準 0.9〜1.1)、 APTT 27.8 秒(基準対照 32.2)、血漿フィブリノゲン 241 mg/dL(基準 200〜 400)、血清 FDP 1.5 μg/mL(基準 10 以下)。血液生化学所見 : 総ビリルビン 3.2 mg/dL、 直接ビリルビン 0.3 mg/dL、AST 88 U/L、ALT 28 U/L、 LD 801 U/L(基準 176〜 353)、尿素窒素 47 mg/dL、クレアチニン 1.60 mg/dL、ハプトグロビン 3.6 mg/dL 未満 (基準 19~ 170)。CRP 0.13 mg/dL。直接 Coombs 試験陰性、Ham 試験陰性、ショ糖試験陰性、 ADAMTS13 活性 2 %(基準 70〜120)。 診断として最も考えられるのはどれか。

    血栓性血小板減少性紫斑病

  • 73

    問題文 72 歳の女性。起床時、鏡をみると左眼が赤くなっていて違和感があるため来院した。視力は右 0.2( 1.0× -1.0 D)、左 0.4( 1.2×-0.75 D)。眼圧は右 13 mmHg、左 14 mmHg。左 眼の写真(別冊 No. 22)を別に示す。 対応として適切なのはどれか。

    経過観察

  • 74

    60 歳の男性。胸痛と呼吸困難を主訴に来院した。 3 か月前から胸痛を自覚し、最近呼吸困難が出現するように なったため受診した。 18 歳から 30 歳まで造船業、その後現在まで解体業に従事している。胸腔鏡下生検でカル レチニン免疫組織染色が陽性である腫瘍細胞を認めた。胸部エックス線写真(別冊 No. 23A)、胸部造影 CT(別冊 No. 23B)及び PET/CT (別冊 No. 23C)を別に示す。 この疾患について正しいのはどれか。 2 つ選べ。

    胸水ヒアルロン酸高値を認める。, 組織型では上皮型が最も多い。

  • 75

    日齢 2 の新生児。在胎 31 週 1 日、常位胎盤早期剥離のため緊急帝王切開で出生した。 出生体重 1,550 g。 生後 3 分で気管内挿管を行い、生後 10 分で NICU に入院した。人工換気療法を行い呼吸状態は安定してきた が、日齢 2 に突然 SpO2 の低下を認めた。体温 37.2 °C。心拍数 150/分、整。血圧 52/24 mmHg。呼吸数 65/ 分。SpO2 80 %(FiO2 0.35)。大泉門は平坦。呼吸音は左で減弱を認め、陥没呼吸を認める。腹部は軽度膨満して いるが軟らかい。四肢の運動があり、筋緊張に異常を認めない。胸腹部エックス線写真(別冊 No. 24)を別に示す。 考えられる疾患はどれか。

    緊張性気胸