問題一覧
1
診療における身体診察の有用性と役割について正しい選択肢をすべて選べ
検査は診断の最終的な確認が目的で行われることが多い, 問診の寄与する割合は80%程度である
2
Semantic qualifier(SQ)について正しい選択肢をすべて選べ
「2ヶ月前から両方の手足の関節が腫れて痛む」という訴えは「小関節中心の慢性対称性多関節症」と変換できる, 患者の経験を医学的な枠組みにはめ込むことである
3
社会歴・嗜好に関する問診について正しい選択肢をすべて選べ
純アルコール摂取量を推定できるように、量と頻度を聴取する, 認知症患者のADLを確認する場合は、具体的な動作について確認する必要がある
4
主訴・現病歴の問診について正しい選択肢をすべて選べ。
何が原因で症状が改善または悪化したかを確認, 突然発症だと判断したら、原則として医師に相談する
5
既往歴・薬剤歴・アレルギーの問診について正しい選択肢をすべて選べ
薬剤歴では、最近開始、変更、中止しているものがないかを確認する, アレルギー歴の申告があったときは、発症のタイミングや具体的な症状まで確認する, 既往歴では手術、入院、通院、健診異常などを具体的に聞く
6
以下の病歴において、優先度の高い身体診察はどれか、正しい選択肢をすべて選べ「脳梗塞後遺症の80歳男性。意識消失発作があったと連絡があり看護師が自宅を訪問した。本人は記憶がなく、妻によるとソファに腰掛けてTVを観ていたら横にゆっくり倒れた。30秒くらい反応がなかったが、目が覚めたらいつも通りだった。どこもぶつけていない。」
血圧測定, 胸部聴診, 意識レベルの評価
7
心窩部痛を引き起こす疾患について、頻度と緊急度の組み合わせが正しい選択肢をすべて選べ。
感染性胃腸炎:高頻度ー非緊急, 胆石胆嚢炎:中頻度ー緊急
8
頭痛のレッドフラッグとして適切なものはどれか、正しい選択肢をすべて選べ。
髄膜刺激徴候, 発熱, 複視
9
以下の病歴において、優先度の高い身体診察はどれか、正しい選択肢をすべて選べ。「糖尿病と脂質異常症で通院中の64歳男性。1ヶ月ほど前から歩行中に足の痛みが出るようになり、途中で休憩しないと歩けなくなってしまう。整形外科では、骨の隙間が狭くなっていると言われている。」
下肢の血圧測定, 足背動脈の触診, 下肢の知覚
10
以下の病歴において、出現が予想される身体所見はどれか、正しい選択肢をすべて選べ。「2日前に変形性股関節症に対する人工股関節置換術を施行された77歳女性。内科疾患の既往はない。夜間にナースコールがあり訪室したところ、胸の痛みと息苦しさを訴えている。一見して顔面蒼白で、非常につらそうである。」
頻呼吸, 頻脈, 下肢の腫脹・圧痛
11
尤度比について正しい記述をすべて選べ
尤度比は、ある情報が診断にどの程度有用かを示す指標になる。, 陽性尤度比5の情報は、診断確定に対する有用性が高い
12
感度・特異度の診断への適用について正しい記述をすべて選べ
特異度が高い検査が疾患の診断に適しているのは、偽陽性が少ないからである, 感度が高い検査が疾患の除外に適しているのは、偽陰性が少ないからである
13
エビデンスに基づく身体診察について正しい記述をすべて選べ。
複数の所見を組み合わせることで、診断精度をより高めることができる, 特異度の低い検査では、陽性尤度比が低いことが多い
14
感度と特異度について正しい記述を1つ選べ
感度と特異度は、有病率によって変化しない
15
ワルトン管が排泄管である唾液腺は次のうちどれか、1つ
顎下腺
16
色覚異常について、正しいものを一つ選びなさい
先天性色覚異常は男性に多い
17
屈折異常について、正しいものを一つ選びなさい。
乱視とは、縦と横の屈折率が、異なる状態のことである。
18
鼓膜に接している耳小骨は次のうちどれか。一つ選びなさい。
ツチ骨
19
Weber法にて左側に音が響く場合、考えにくい病態はどれか、一つ
左感音難聴
20
ベイズの定理について正しい記述を全て選べ。
情報を患者に当てはめた場合、ある疾患を有する確率が上下する, 事後オッズを大きく変化させられる情報ほど質が高い, 事後オッズ=事前オッズ×尤度比で表される
21
次のうち、20歳男性において異常なバイタルサインを1つ選べ
呼吸数:26回/分
22
次のうち呼吸音が増強するものを選んでください。
過換気症候群
23
次のうち誤った行動、アセスメントはどれでしょう
モニターでは呼吸回数が16回/分で呼吸状態は安定していると評価した
24
次のうち背側で横隔膜に接する肺区域はどれですか
9&10
25
次のうち下気道に属するのはどれですか
気管
26
次のうち低音性連続性副雑音はどれか
rhonchi
27
次のうち血圧が上昇するものを1つ選べ
喫煙した
28
次のうち、誤った行動アセスメントはどれでしょう
モニターでは呼吸回数が18回/分で呼吸状態は安定していると評価した
29
次のうち、股関節の診察法を2つ選べ
Patrickテスト, Thomasテスト
30
次のうち、逃避性跛行がおこりにくい疾患を1つ選べ
多発性筋炎
31
次のうち踵打ち歩行となる疾患を2つ選べ
亜急性脊髄連合変性症, 脊髓癆
32
次のうち胸郭出口症候群の有無を調べる徒手検査法でないものを1つ選べ
Thomsenテスト
33
次のうち深部感覚の診察手技を2つ選べ
振動させた音叉を患者の骨突出部にあて振動がとまったら教えてもらう, 患者の指を屈曲もしくは伸展させどちらに動いたか問う
34
.ERを受診した患者が不穏状態で、チアノーゼを認めています。HR100回/分でSpO2は70%台でした。この人のおおよそのPa02を1つ選べ。
40mmHg
35
次のうち体温のセットポイントが上がらないものを1つ選べ
熱中症
36
前立腺特異抗原PSA値を下降させるのはどれか
フィナステリド(プロペシア)内服
37
触診で触れる可能性があるのはどちらか
右腎
38
直腸診(直腸内指診)で前立腺が石様硬であった。疑う疾患はどれか
前立腺癌
39
陰嚢の腫大があり、ライトを使用したところ透光性を認めた。疑うべき疾患はどれか
陰嚢水腫
40
CVA(肋骨脊柱角)の叩打痛を認める可能性が低いのはどれか
腎嚢胞
41
乳がんの触診について間違っているものを1つ選べ
乳房は指でつまんで触診する
42
乳がんの術後は創部の安静が保てないので、リハビリテーションはなるべくしない方が良い
誤っている
43
乳がんの治療について正しいものを1つ選べ
主な治療方法は手術、放射線、抗がん剤、ホルモン療法である
44
乳がんの罹患率、死亡率について正しいものを1つ選びなさい
女性がんの中で罹患率は1位だが、死亡率は1位ではない
45
乳がんの診断について間違っているものを1つ選びなさい
確定診断はマンモグラフィと超音波で行う
46
意識レベルの確認に使用されるGCSの特徴について正しいものを1つ選べ
国際的に広く用いられている
47
呼びかけに反応しない意識障害のある患者に痛み刺激を加えたところ開眼せず、写真のような姿勢を示した。JCSによる評価はどれか。
JCSⅢ-200
48
次の記述のうち誤っているものを1つ選びなさい
痛み刺激を加える場合、掛け物は掛けたまま行ったほうがよい
49
上位運動ニューロンが共通して通過する部位はどこか。正しいもの1つ選べ
内包
50
患者の状態をアセスメントする際のポイントについて最も適切だと思うものを1つ選びなさい。
意識レベルはバイタルサインの一つである
51
次のうち不随意運動について誤って述べているものを1つ選べ
バリスムは両側上下肢の投げ出すような粗大な激しい運動である
52
次のうち振戦について誤ってのべているものを1つ選べ
姿勢時振戦はβ遮断薬で発症する
53
筋萎縮について誤って述べたものを1つ選べ
下位運動ニューロン障害では近位筋優位に萎縮が起こる
54
座位で右上肢を外転してもらおうとしたところ、上肢は持ち上がらなかった。仰臥位で同じく外転してもらおうとしたところ、90°以上外転することができた。MMTは何点か
2点
55
次のうち、骨格筋について誤って述べているものを1つ選べ
骨格筋細胞にKイオンが流入すると筋小胞体からCaイオンが放出される
56
舌の麻痺による著しい嚥下障害を改善するために有効な口腔内装置はどれか
舌接触補助床
57
嚥下反射が起きる嚥下の時期はどれか
咽頭期
58
嚥下障害のスクリーニングテストはどれか
改訂水飲みテスト, 反復唾液嚥下テスト, 頸部聴診
59
嚥下障害の診断法はどれか
嚥下造影検査, 嚥下内視鏡検査
60
咀嚼が行われる嚥下の時期はどれか
準備期
61
呼吸障害の説明について正しいものを選べ
呼吸運動の障害や気道抵抗の上昇などが原因で、肺胞レベルまで充分に空気を送り込めなくなることで肺胞内の換気量が低下することを肺胞低換気と呼ぶ
62
吸気時に使用する筋肉について、正しいものを2つ
外肋間筋, 横隔膜
63
通常の呼吸パターンについて、誤っているものを1つ
通常の呼吸パターンで休止時間がなければ、30回/分まで呼吸が可能である
64
動脈血酸素含量(CaO2)を求めるのに関係ないものを1つ
心拍出量(CO)
65
機能的残機量(FRC)について、正しいもの1つ
予備呼気量と残機量を足したものをいう
66
以下の選択肢のうち、2018年に改訂された「WHOがん疼痛に関する薬物/放射線治療のガイドライン」に沿わない選択肢を1つ選べ
ラダーに沿って(Pain Management Ladder)
67
がん患者における便秘について、以下の選択肢のうちで正しいものを1つ選べ
便秘は悪心の原因にもなりうる
68
次のうち浮腫について述べたもので正しいものを2つ選んでください
静水圧の変化や膠質浸透圧の変化が原因, 前脛骨部分を圧迫して40秒以内に戻るものをfast edemaという
69
次のうちチアノーゼについて述べたもので誤ったものはどれでしょう
中枢チアノーゼでは口腔粘膜にチアノーゼが生じない
70
次のうち心音について正しく述べたものを2つ選べ
Ⅲ音やⅣ音はベル型が聴取しやすい, Ⅰ音は僧帽弁と三尖弁が閉鎖する音である
71
次のうち総頸動脈の触診について誤っているものを選べ
内頸動脈と外頸動脈の分岐点を触る
72
次のうち右房圧を反映するのはどこか
内頸静脈
73
以下に挙げるがん患者に生じる頻度の高い症状の中で、1番高いと思われるものを1つ選べ
痛み
74
以下の選択肢のうち、2020年に刊行された「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン」において、コデインやトラマドールなどの弱オピオイドのがん疼痛への使用に関して、どのような見解を示されているか。正しいものを1つ
使用については条件的推奨とされている
75
以下に挙げる終末期を迎えたがん患者(予後が短い週単位)に生じやすい症状のうち、症状による苦痛の程度が強くなりやすいと報告されているものを1つ選べ
倦怠感
76
嘔吐の原因について正しいものを1つ選べ
頭蓋内出血にはCTが有用である
77
嘔吐に関して正しいものを1つ選べ
嘔吐中枢は延髄に存在する
78
嘔吐の病態生理について正しいものを1つ選んでください
前庭器にはヒスタミン受容体が存在する
79
小児に関連する嘔吐について正しいものを1つ選べ
新生児期には生理的嘔吐が見られる
80
がんに関連する嘔吐について正しいものを1つ選べ
催吐リスクが高い抗がん薬に対しては複数の制吐薬が有用である
81
高齢者医療で間違っているものをすべて選べ
高齢者の疾患は、医師の指示を行うだけでよい, 高齢者の疾患は薬剤治療をおこなうだけでよい, 高齢者では、症状が軽ければ、重篤な状態はないと考えてよい
82
次のうち正しい記述を選びなさい
フィジカルアセスメントは、身体機能評価のみでなく、全人的な視点が求められる
83
次のうち正しい記述をすべて選べ
高齢者のめまいでは、筋力低下や関節・靱帯の老化も考えなければならない, 喫煙、飲酒も骨折危険因子と考えられる, 難聴や白内障などで視力低下した人は認知症になりやすい
84
フレイルおよび関連した状態について正しいものをすべて選べ
フレイルを考えるとき、精神・心理的や、社会的問題の評価もしなければならない, フレイルは進行性である, ロコモティブ症候群の原因となる疾患は骨粗鬆症、変形性膝関節症、変形性脊椎症、サルコペニアなどである
85
CGAに関し正しい記述をすべて選べ
CGAは疾病治療、QOL維持・改善のために行う, CGA結果は、多職種で共有すべきである
86
高齢者の転倒の予防策として不適切となりうるのはどれか
遠近両用メガネを使用する
87
認知症の診断をするときに可逆的な認知症の原因として考慮すべき疾患は次のうちどれか
正常圧水頭症
88
フレイルの概念には身体的問題のみならず、次の問題も包含している。適切なものをすべて選びなさい。
社会的問題, 認知機能障害, 精神・心理的問題
89
フレイルとは「加齢に伴って不可逆的に老い衰えた状態」である
誤っている
90
高齢者の視力低下が進む主な原因として含まれないのはどれか1つ選びなさい
斜視
91
がん患者に生じる痛みについて、正しいものを1つ選べ
昨今、がん治療の進化や高齢化、基礎疾患の有病率が高まってきており、がん患者の基礎疾患に関する痛みの対処が大事になってきている
92
「痛みの定義」に誤っているもの1つ
痛みは情動に左右されない
93
慢性痛/神経障害性疼痛への鎮痛補助薬の有効性について、正しいものを1つ選べ
オピオイドの有効性は他の薬剤と比較しても遜色ないが、依存嗜癖なども含め有害事象が生じるリスクが懸念されている
94
体性痛の説明として誤っているものを1つ選べ
転移性骨髄症の椎体・神経根湿潤に因って生じた、下肢のしびれを伴う電撃痛
95
痛覚変調性疼痛について、正しいものを1つ選べ
非薬物療法が治療の第一選択になる
96
体温39.1度、心拍数96/分の発熱患者は、全身性炎症反応症候群の診断基準に当てはまる。
正しい
97
悪性腫瘍など、感染症以外の疾患では、発熱をきたすことはない
誤り
98
肋骨脊椎角の叩打は、転移性脊椎腫瘍の診断に有用である
誤り
99
ペンライトを用いた口腔内の診察では、下咽頭や咽頭も観察できる
誤り
100
発熱患者に、発熱以外のバイタルサインの異常を伴う場合は、全身の反応が強い場合があり、注意が必要である
正しい