問題一覧
1
えんがんとうひつ
燕頷投筆 思いきった決意をして志を立てる。 または、文章を書く仕事を辞めて、武の道に進むこと。 「燕頷」強く勇ましい人の人相 「投筆」筆を捨てること
2
えんきょくうえん
婉曲迂遠 回りくどいこと
3
えんけいきょしょう
延頸挙踵 人の来訪を待ち望むこと。 「頸(くび)を延べ踵(かかと)を挙(あ)ぐ」
4
えんこうしゅげつ
猿猴取月 自分の力を過信して身を滅ぼす 「猴」猿、ましら 「猿猴月を取る」 猿の群れが井戸の底に写った月を取ろうとして井戸に落ちて溺れ死んだ故事から
5
えんじょこうふ
怨女曠夫 結婚してもいい条件なのに結婚していない人。または、死別や離別で伴侶のいない人。 「怨女」夫のいない女性 「曠夫」妻のいない男性 「曠」の訓読み あき(らか) ひろ(い) むな(しい)
6
えんぱひょうびょう
烟(煙)波縹渺(眇) 空と水面との境界がよくわからない 「縹渺」ぼやけていてはっきりと区別できない様子。
7
えんぴのいきおい
猿臂之勢 攻守を自在に変化できる軍隊 「猿臂」猿のような長い肘
8
えんぶしゅうぶん
偃武修文 武器を伏せて戦いを止め、文徳によって平和な世の中を築くこと。 「偃武」戦いをやめ、武具を片付ける。 「修文」学問を修めること 「武を偃(ふ)せて文を修(おさ)む」
9
えんぶだごん
閻浮檀金 良質の金のこと。 閻浮堤(古代インド神話で須弥山の南海上にある島)に生い茂る閻浮樹の大森林を流れる川の中から採掘できる美しい砂金から。
10
えんぶんよちょう(えんぶんよてい)
厭聞飫聴 何度も聞きすぎて飽きること。 「厭」「飫」飽きる
11
えんべんちょうじゅう (えんばんちょうじゅう)
婉娩聴従 物言いや態度が穏やかで優しく、人の言うことに素直に従うさま。 「婉娩」上品で素直なこと 「聴従」言われたことに素直に従うこと 「婉娩として聴き従う」
12
えんまんりゅうらん
衍曼流爛(衍漫流爛) 悪が蔓延り、世の中全体に広がっていくこと。 「衍曼」どこまでも広がる様子 「流爛」離れ離れになること
13
えんもんにりょう
轅門二竜 唐の時代に優れた軍功をあげた二人 「轅門」 戦場の喩え。二台の戦車の舵棒を向かい合わせて門にしたことから。
14
えんろほうし
円顱方趾 人間のこと。円顱は丸い頭、方趾は四角い足のこと。 「顱」の訓読み あたま かしら こうべ どくろ 「趾」の訓読み あし あと ねもと
15
おうあちょうたつ
嘔唖嘲たつ(口へんに折) 乱れていて品がなく、聞き苦しい音。 「嘔唖」子供の声。または、騒々しい音 「嘲たつ」調子の外れた聞き苦しい音
16
おうこうかっぽ
横行闊歩 威張って自分勝手に歩き回ること。
17
おうこうばっこ
横行跋扈 我が物顔で歩き回り、横暴に振る舞うこと。
18
おうじびょうぼう
往事渺茫 過ぎて行った昔のことははっきりしない 「往事」過ぎ去った昔のこと 「渺茫」遥か遠い様子。または、果てしなく広い様子。
19
おうせきちょくじん
枉尺直尋 大きな利益を得るためには、多少の犠牲は仕方がないということ。 「枉」曲げること 「尺」「尋」長さの単位。8尺=1尋 1尋(=8尺)の真っ直ぐな道を作る為なら、1尺の道を曲げる事は仕方ない。
20
おうほうじゅんし
枉法徇私 自分の利益の為に法を変える。 「枉」曲げる。歪める。 「徇」従う。
21
おうようろらく
王楊盧駱 唐代初期活躍した四人の詩人
22
おうりけいけい
甕裡醯鶏 見識が狭く、世間の事情が分からない人のたとえ。 「醯鶏」酢や酒にわく小さな羽虫。 孔子が老子に面会した後、弟子に自分の見識の狭さを痛感した事を話した故事。
23
おんしゅうぶんめい
恩讎分明(恩讐分明) 恩と仇をはっきり区別し、それぞれに必ず報いること。
24
おんせいていせい
温(にすいに靑)定省 親に孝行を尽くすこと。
25
おんりえど
厭離穢土 この世は穢れたものとして嫌い離れること。「厭離穢土、欣求浄土。」で用いられる仏教用語。
26
あいめいしゅうしゅう
哀鳴啾啾 鳥や虫の悲しそうに鳴く声。
27
あじゃくむせい
鴉雀無声 周囲に動くものもなく、静まり返った様子のこと。
28
かいいんかいとう
誨淫誨盗 人を悪事に誘い入れること。 「誨」教えること
29
がいがきゅうせん
蓋瓦級甎 屋根瓦と階段に敷かれている敷瓦のこと。 「蓋瓦」屋根を覆っている瓦 「級甎」階段に敷かれている瓦
30
かいかつてんくう
海闊天空 性格がおおらかでさっぱりしている
31
がいさいのうらみ
睚眥(眦)之怨 ほんの少しの怨みのこと。 睨まれた時に抱く、僅かな怨みの事から。。
32
かいししんろう
海市蜃楼 現実性に乏しい考えや、根拠のない物事のたとえ。
33
がいしのか
亥豕之譌 文字を書き間違えること。 「譌」誤り
34
かいしゃじんこう
膾炙人口 多くの人の話題になり、人気を集めること。
35
かいちょうさんじゃく
喙長三尺 極めて口が達者なこと。
36
かいていろうげつ
海底撈月 実現不可能な事をやろうとして、無駄骨を折ること。
37
かいてんへきち
開天闢地 天地の始まり
38
がいふうしょうう
磑風舂雨 物事の起こる前触れ
39
かいもんきょくろ
槐門棘路 政界の最高幹部。中国周代に、君主が朝廷の庭で、三公の位置を示す所に槐(えんじゅ)の木を植え、九卿(きゅうけい)の位置を示す所になつめの木を植えた事から。 「槐門」三公(丞相など)の別称 「棘路」九卿(実務担当)の別称 (類)三槐九棘(さんかいきゅうきょく)
40
かいらいせいけん
傀儡政権 実権を持たず、他国からの言い分をそのまま受け入れるだけの政府。
41
かいろこうり
薤露蒿里 人生のはかなさのたとえ。 「薤露」韮に降りた朝露。すぐに消えてしまうものの喩え。 「蒿里」死者の魂が集まるとされる山の名前。墓地の喩え。
42
かかいのめい
柯会之盟 約束した事を成し遂げ信頼を得ること。 「柯」中国の地名 春秋時代、斉の桓公は魯の荘公と柯で会合して、侵略して得た土地を返す約束をして、信義を守り約束を果たし、信頼を得た故事から。
43
かかくのあらそい
蝸角之争 取るに足らない小さな争いのこと。
44
かかたいしょう
呵呵大笑 大きな声で大笑いすること。
45
かきいんしん
夏癸殷辛 暴君のたとえ。 夏王朝の桀王と殷王朝の紂王。 「癸」桀王の名前 「辛」紂王の名前
46
かぎゅうかくじょう
蝸牛角上 取るに足らない小さな争い。
47
がくがくのしん
諤諤之臣 相手に対して控えることなく、正しいと思ったことをはっきりと言う人。
48
かくりつきちょ
鶴立企佇 心から待ち望むこと。 「企」爪先立つこと。
49
かけいやち
家鶏野雉 古いものを嫌い、新しいものを好む。 家で飼っている鶏を嫌い、野生のキジを愛好するところから。
50
かこうしょうとく
歌功頌徳 他人の功績や徳を褒め称えた歌を歌う。 「歌功」功績を褒め称えて歌う事 「頌徳」徳の高さを褒め称える事 「功を歌い徳を頌(たた)う」
51
がしろうひょう
画脂鏤氷 意味の無いことに力を使うこと。
52
かしんだんき
軻親断機 物事を途中でやめたり、諦めてはいけないという戒め。 「軻親」孟子の母親 「断機」織りかけている機織りの糸を切断する事。 (類)孟母断機(もうぼだんき) 断機之戒(だんきのいましめ)
53
かちょうふうえい
花鳥諷詠 自然の世界の事象と、それに影響される人間の世界の事象を客観的にそのまま詠むべきという俳句の理念。
54
かっかそうよう
隔靴掻痒 望み通りにならないことに苛立つこと。
55
かっきほんせん
渇驥奔泉 勢いが非常に激しい。 「驥」駿馬のこと 「奔」非常に速く走ること 喉が渇いて水を飲みたい駿馬が、全力で泉に向かって走る意味から。 「渇驥泉に奔(はし)る」
56
かつぜんたいご
豁然大悟 迷いや疑いがなくなって、真理を悟ること。
57
かったつじざい
闊達自在 心が広く、小さなことにこだわらないこと。
58
かったつたいど
豁達大度 心が広く、小さなことにこだわらないこと。
59
かつもくそうたい
刮目相待 人の著しい進歩や成長を待ち望む。 または、今までと違う見方をして、相手の事を見直すこと。 「刮目」目を擦った後に、しっかりと目を見開いて見ること。 「刮目して相待つ」
60
かていかくれい
華亭鶴唳 栄華を極めた昔を懐かしみ、衰退した今を嘆く。 「華亭」地名 「鶴唳」鶴の鳴き声 讒言により処刑される寸前に、故郷の華亭で鶴の鳴き声を聞く楽しみを思い出して嘆いた故事から。
61
かふくいふく
禍福倚伏 災いと幸せは交互にやってくる。 「禍福」災いと幸せ 「倚伏」交互に起こること (類)塞翁失馬(さいおうしつば)
62
がりょうてんせい
画竜点睛 物事の一番大事な部分。または、最後の仕上げに手を加える大切な部分。
63
かれんちゅうきゅう
苛斂誅求 年貢や税金を手加減せず、取り立てること。
64
かろとうせん
夏鑪(炉)冬扇 時期が合っていない為に、役に立たないもののこと。
65
がんあいちせい
銜哀致誠 哀しみと誠意をもって死者を弔うこと。 哀悼の気持ちをもって、真心を捧げるという意味から。 「哀を銜(ふく)み誠を致す」
66
がんえいしょか
含英咀華 文章の良い部分をしっかりと味わって、それを理解して身につけること。 「英を含み華を咀(くら)う」
67
かんかこうそう
干戈倥偬 いつも戦争をしていて、休む暇が無いこと。 「干戈」盾と矛のことで、戦争の喩え。 「倥偬」忙しいこと。
68
かんかこどく
鰥寡孤独 親族が誰もいなく、寂しいこと。 「鰥」年老いて妻のいない男 「寡」年老いて夫のいない女 「孤」親のいない子供 「独」子供のいない老人
69
がんかのしゅ
頷下之珠 手に入れるのが非常に難しく、貴重なもののたとえ。
70
かんかふぐう
轗軻不遇 優れた才能を持ちながら、世に受け入れられないこと。
71
かんかんがくがく
侃侃諤諤 相手に遠慮することなく、議論を戦わせるさま。
72
かんかんしょきゅう
関関雎鳩 夫婦の仲が良いこと。
73
かんきべんぶ
歓喜抃舞 思いきりよろこぶこと。 「抃舞」手を打ちならして踊ること
74
かんきれいそく
管窺蠡測 狭い見識で物事の全体を判断すること。
75
がんこうけいけい
眼光炯炯 目が鋭く光る様子。
76
がんこうじくじ
顔厚忸怩 恥ずかしいと深く感じること。
77
かんしょのか
関雎之化 夫婦の仲が良く、家庭が穏やかなこと。
78
かんしんほふく
韓信匍匐 将来的な目標の為に、恥辱や苦労を耐え忍ぶ喩え。
79
かんせいせんけつ
甘井先竭 才能がある人ほど、衰退するのが早いという喩え。
80
かんせきうぼう
干戚羽旄 武の舞と文の舞のこと。 「干戚」武器を持って踊る武の舞 「羽旄」キジの羽と旄牛(ぼうぎゅう:中国種の毛の長い牛)の尾を飾った旗を持って踊る文の舞。
81
かんだんきほう
寒煖饑飽(寒暖饑飽) 普段の生活で感じる苦楽のこと。 「饑飽」空腹と満腹
82
かんたんのほ
邯鄲之歩 他人のやり方を真似したが上手くいかず、本来の自分のやり方も忘れてしまい、どちらも上手くいかなくなること。
83
かんたんのゆめ
邯鄲之夢 人生が儚いことの喩え。
84
かんちじゅっすう
奸智術数 悪い知恵や策略。わるだくみ。
85
かんてんじう
旱天慈雨(干天慈雨) 辛い状況の時に、助けを受けること。
86
かんてんどうち
撼天動地 世間の人を驚かせる大きな出来事の喩え。「撼」動かす意 天地を揺り動かす意味から。 (類)驚天動地
87
かんとうのあい
甘棠之愛 優れた為政者を慕う気持ちが強いこと。
88
かんとしょうぜん
環堵蕭然 荒れ果てていて、狭く質素な家。
89
かんなんしんく
艱難辛苦 困難な状況に苦しみ悩むこと。
90
かんねいじゃち
奸佞邪智 性格がひねくれていて、悪知恵が働くこと。
91
かんびそうずい
銜尾相随 一列に連なって、途切れずに進む様子。 「銜尾」後ろにいる馬が前にいる馬の尾を口に咥えること。 「相随」前のものについていくこと。
92
かんぴゃくふういつ
勧百諷一 役立つことがあまりなく、悪影響や損害を与える方が多いこと。 「百を勧めて一を諷す」 元々は、百の贅沢を勧めて一の節約をする事を諌めた言葉。
93
かんぽうのまじわり
管鮑之交 お互いのことを理解し合い、利害を越えた親密な友情のこと。
94
がんめいころう
頑迷固陋 頑固で視野が狭く、正しい判断が出来ないこと。
95
がんれんだりつ
頑廉懦立 立派な人から影響を受けて、悪い人も改善すること。 「頑」強欲なこと 「廉」心に汚れが無く、清らかなこと。 「懦」物事をやり通す気構えがない 「立」目標を持つこと
96
ぎうんさいむ
疑雲猜霧 周りの人の疑惑や嫉妬が解消しないこと。
97
きおうふきゅう
既往不咎 過去のことはもう咎めないこと。 「既往」済んでしまったこと
98
きかんのわざわい
鬼瞰之禍 良い出来事には邪魔が入りやすいことの喩え。
99
ききかげき
騏驥過隙 一瞬の出来事。または、時の経過の非常に早いこと。 「過隙」戸の隙間の向こう側をすっと走り抜けること
100
ききじょうじょう
煕煕壌壌 人が多くて活気のある様子。 「煕煕」喜び楽しむこと 「壌壌」沢山の人が入り乱れること