問題一覧
1
(わざと)かねて外のをも散らして、庭に敷かれたりけるにや。
わざわざ
2
(わざと)めできき草子ども、硯の箱の蓋に入れておこせたり。
特別に
3
(わざとの)僧膳はせさせ給はで、湯漬けばかり給う。
本格的な
4
(うたて)、なにしに、さ申しつらむ。
いやなことに
5
死期についでを待たず。死は前よりしも来らず。(かねて)後ろに迫れり。
前もって
6
五日(かねて)は、見むもなかなかなべければ、内にも入らず。
前から
7
人の臥したるを、奥の方より(やをら)のぞいたるも、いとをかし。
そっと
8
二月八日、(よもすがら)雨やまず。今朝も。
一晩中
9
御よろこびなど言ひおこする人も、かへりては弄する心地して、(ゆめ)うれしからず。
まったく
10
関白をば次第のままにさせ給え。(ゆめゆめ)違えさせ給うな。
決して〜てはいけない
11
冬枯れのけしきこそ、秋には(をさをさ)劣るまじけれ。
ほとんど〜ない
12
(あなかま)、人に聞かすな。いとをかしげなる猫なり。飼わむ。
し、静かに
13
仁和寺にある法師、年寄るまで岩清水を拝まざりければ、心憂くおぼえて、ある時思ひ立ちて、ただひとり(徒歩より)詣でけり。
歩いて
14
木霊などいふ、(けしからぬ)かたちも現るるものなり。
異様な
15
今日は都のみぞ(思いやら)るる。
想像さ
16
さは、三条院の、御末は絶えぬとおぼしめし、(おきて)させ給ふか。
あらかじめ決め
17
汝等は古い者どもなり。いくさのやうをも(おきてよ)。
指図せよ
18
女もいやしければ、(すまふ)力なし。
抵抗する
19
門強く(させ)。
閉めろ
20
など、あたら夜を御覧じ(さし)つる。
途中で
21
あかぬ別れの涙には、袖(しほたれ)てほしあへず。
涙で濡れ
22
さりぬべき折見て、対面すべく(たばかれ)。
工夫しろ
23
佐々木に(たばから)れけり。浅かりけるぞや。渡せや渡せ。
だまさ
24
それにこそ、菅原の大臣、御心のままに(まつりごち)給ひけれ。
政治を行い
25
いと(らうらうじく)、歌詠み給うことも、おとうとたち、御息所よりもまさりてなむいますかりける。
もの慣れていて
26
姫君は、(らうらうじく)、深く重りかに見え給ふ
気品があり
27
しばし見るも(むくつけければ)、往ぬ。
不気味である
28
昔のよしみを忘れることはあはれなれども、思い立つこそ(おほけなけれ)。三日平氏とはこれなり。
身の程知らずだ