問題一覧
1
四塩化炭素は肝細胞懐死などの肝障害の原因となる。
〇
2
四塩化炭素は、シトクロムP450によって還元的に脱ハロゲン化されて肝障害を引き起こす。
〇
3
ハロタンは、アレルギー反応を引き起こし、肝毒性を発現する。
〇
4
硫化水素は肺から吸収され、シナプスにおけるアセチルコリンエステラーゼを阻害し、神経障害を引き起こす。
✕
5
硫化水素は、ミトコンドリアのシトクロムオキシダーゼの阻害により、細胞呼吸を抑制する。
〇
6
シアン化水素は、シトクロムオキシダーゼを阻害して細胞呼吸を停止させる。
〇
7
カルバリルは、活性酸素種の産生を介して肺毒性を発現する。
✕
8
カルバリルは、アコニターゼの阻害により、呼吸器障害を生じる。
✕
9
カルバリンは、代謝による活性化がなくても、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用を示す。
〇
10
フェニトロチオンは、近位尿細管細胞に蓄積して腎障害を引き起こす。
✕
11
フェニトロチオンの毒性発現機構は、アセチルコリンエステラーゼ阻害によるものである。
〇
12
マラチオンは、動物体内でカルボキシエステラーぜによって分解される。
〇
13
ジクロルボスは、シトクロムcオキシダーゼに結合し、神経毒性を発現する。
✕
14
ベンゼンは慢性毒性として、メトヘモグロビン血症を引き起こす。
✕
15
代謝物が、主としてメトヘモグロビン血症を引き起こすのはどれか。1つ選べ。
アニリン
16
アスベストによってアレルギー性肝炎が起こる。
✕
17
アスベストは、肺がんや悪性中皮腫の原因となる。
〇
18
ホルムアルデヒドは、紫外線による活性化を受けることなく、皮膚毒性を発現する。
〇
19
塩化ビニルモノマーは、膀胱がんを引き起こす。
✕
20
塩化ビニルモノマーは、アセチルコリンエステラーゼの阻害により、神経毒性を示す。
✕
21
ベンジジンは、造血機能障害を引き起こす。
✕
22
DEHP[フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)]は、ヘム合成に関わる酵素を阻害することで、造血機能障害を生じる。
✕
23
48歳男性。アセトアミノフェン錠を大量に服用し、病院に搬送されてきた。服用後4時間程度と推定され、血漿中アセトアミノフェン濃度は200 µg/mLを超えており、解毒薬による治療が必要と判断された。 この男性に使用すべき解毒薬はどれか。1つ選べ。
N-アセチルシステイン
24
エチレングリコールの摂取により、尿細管に不溶性の塩が析出し腎障害が起こることがある。この不溶性の塩を形成するエチレングリコールの代謝物はどれか。1つ選べ。
シュウ酸
25
エチレングリコールは、主として肝臓でアルコール脱水素酵素及びアルデヒド脱水素酵素により代謝される。
〇
26
エチレングリコールは、主として肝臓のシトクロム P450により代謝される。
✕
27
エチレングリコールの代謝により生成するグリコール酸は、カルシウムと結合して不溶性となり、尿細管に沈着して腎臓を障害する。
✕
28
炭酸水素ナトリウムは、エチレングリコールの代謝物による代謝性アシドーシスを補正する。
〇
29
ホメピゾールは、肝臓のアルデヒド脱水素酵素を阻害することにより、エチレングリコールを解毒する。
✕
30
74歳男性。認知症。最近、異食をすることがあるため家族は気をつけていたが、一時間ほど目を離した際にエチレングルコール入り保存剤を飲み込み、嘔気、頭痛、めまいを訴えたため、救急搬送された。 担当医師より、解毒薬のホメピゾール(4−メチルピラゾール)がないか薬剤部に問い合わせがあったが、在庫がなかった。代わりに医師に提案するものとして最も適切なのはどれか。1つ選べ。
エタノール
31
球形吸着炭細粒(活性炭)を投与する。
32
無機水銀の毒性発現における主な標的臓器・組織はどれか。1つ選べ。
腎臓
33
✕
34
水俣病は無機水銀中毒による神経症状を主な症状としている。
✕
35
メチル水銀は、生物濃縮されるため、マグロなどの大型魚類に蓄積されやすい。
〇
36
カドミウム及び無機水銀の消化管からの吸収率は、いずれも90%以上である。
✕
37
我が国におけるカドミウムの主な曝露源となる食品は、米である。
〇
38
現在、我が国で収穫された米からカドミウムは検出されなくなっている。
✕
39
ヒトにおけるカドミウムの消化管吸収率は、およそ90%である。
✕
40
体内に吸収されたカドミウムは、メタロチオネインと結合することにより毒性が高まる。
✕
41
カドミウムの主要な慢性毒性は、腎近位尿細管障害である。
〇
42
カドミウムは、生物学的半減期が長いため、一般的にヒトの組織中濃度は若年者よりも中年者の方が高い。
〇
43
カドミウムは、国際がん研究機関(IARC)において、ヒトに対する発がん性がある化学物質に分類されている。
〇
44
カドミウム及び無機ヒ素は、国際がん研究機関(IARC)において、グループ1(ヒトに対する発がん性が認められる)に分類されている。
〇
45
我が国における無機ヒ素の主な曝露源となる食品は、米とヒジキである。
〇
46
ヒ素化合物が多く含まれている食品として、ヒジキがあげられる。
〇
47
無機ヒ素は、皮膚がんの原因となる。
〇
48
無機ヒ素はヒト体内でメチル化を受け、毒性の低いアルセノベタインに変換される。
✕
49
6価クロムの慢性中毒の症状は、鼻中隔穿孔である。
〇
50
6価クロム化合物は、血液脳関門を容易に通過して中枢神経障害を引き起こす。
✕
51
下記の化学式で示す内分泌撹乱が疑われている化学物質に関する記述の〔 〕に入るべき字句の正しい組合せはどれか。1つ選べ。 (C4H9)3SnCl この化合物は、〔 a 〕に用いられてきたが巻貝に蓄積すると、〔 b 〕を起こすことがある。
1
52
ビス(トリブチルスズ)オキシドは、巻貝に対し内分泌かく乱作用を示す。
〇
53
有機スズ化合物に内分泌かく乱作用が認められるため、缶詰の内側をスズメッキするのは禁止されている。
✕
54
慢性毒性として、成人では貧血、小児では中枢神経障害が問題となるのはどれか。1つ選べ。
無機鉛
55
✕
56
鉛の消化管吸収率は、成人より幼児の方が高い。
〇
57
〇
58
体内でメチル化されて、有害作用を示す。
59
「ダイオキシン類対策特別措置法」において、ダイオキシン類とは、PCDD(ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン)、PCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)、コプラナーPCB及び2,4,5-Tをさす。
✕
60
ダイオキシン類は、コプラナーPCBを除き、有機化合物の燃焼時や2,4,5−Tなどの除草剤製造時の不純物として生成される非意図的生成物である。
〇
61
PCDDのうち、八塩化体の毒性が最も強い。
✕
62
2,3,7,8−テトラクロロジベンゾ−p−ジオキシンの毒性等価係数は1である。
〇
63
ダイオキシン類の毒性は、塩素の置換数が多いほど強い。
✕
64
ゴミ焼却施設では、ダイオキシンなどがあるの発生を抑えるために燃焼温度を700℃以下に保っている。
✕
65
ダイオキシン類の内分泌かく乱作用は、ダイオキシン類がアンドロゲン受容体にアンタゴニストとして結合することに基づく。
✕
66
以下の構造を示す農薬は、殺虫・殺菌効果があり、容易に気化するので、土壌や米穀倉庫のくん蒸剤として使用する。
〇
67
ほ乳類の体内で、有機リン系農薬マラチオンを代謝して無毒化する酵素はどれか。1つ選べ。
カルボキシルエステラーゼ
68
フェニトロチオンは、シトクロムP450による酸化的脱硫反応により代謝的活性化を受けてアセチルコリンエステラーゼを阻害する。
〇
69
マラチオンは残留性が低いので、残留農薬基準値は定められていない。
✕
70
メソミルは、アセチルコリンエステラーゼの活性中心を可逆的にカルバモイル化する。
〇
71
77歳男性。3月中旬のある日、昼食の時間になり、家族が男性を探したところ、男性は農機具等が置いてある小屋でうずくまっていた。顔面は蒼白であり、声をかけてもうなずくだけで言葉が出なかった。また、足下に嘔吐物があった。支えても歩くことができなかったため、救急車で病院に搬送した。家族の話から、この男性は朝10時頃から小屋で畑仕事の準備をしていたという。診察した医師は、化学物質による中毒を疑い、検査を依頼した。 この男性の血液を検査したところ、コリンエステラーゼ活性が著しく低下していた。中毒の原因と考えられる化学物質はどれか。1つ選べ。
メソミル
72
2, 5
73
パラコートの毒性は、肺障害である。
〇
74
✕
75
スミスリン®Lシャンプ―に含まれるフェノトリンは殺虫剤の成分である。フェノトリンの構造式はどれか。1つ選べ。
4
76
フェノトリンは、ニコチン性アセチルコリン受容体に結合し、神経を興奮させる。
✕
77
アセタミプリドは、1電子還元されてラジカルを生成し、スーパーオキシドアニオンを生じる。
✕
78
シトクロムP450により代謝され、主としてメトヘモグロビン血症を引き起こすのはどれか。1つ選べ。
アニリン
79
アニリンとニトロベンゼンの血液毒性発現には、共通の代謝物の生成が関与する。
〇
80
✕
81
シアン化水素は、メトヘモグロビンの産生を介して呼吸を阻害する。
✕
82
アスベストはケイ素を含む有機化合物である。
✕
83
アスベストは酸やアルカリに耐性である。
〇
84
アスベストは大気汚染防止法では、特定粉じんに指定されている。
〇
85
アスベストは潜伏期間が比較的短い。
✕
86
アスベストは、Ames試験で陽性を示す。
✕
87
活性炭は、サリチル酸を吸着することにより、消化管内の毒物や薬物の解毒に用いられる。
〇
88
メタロチオネインは、システインを多く含む分子量6000~7000の金属結合タンパク質である。
〇
89
生体内に取り込まれた水銀(Ⅱ)イオンは、主にメタロチオネインと結合して臓器に蓄積する。
〇
90
メタロチオネインは、構成アミノ酸であるシステイン残基が金属イオンと相互作用することで、解毒作用を示す。次のうち、金属イオンとシステイン残基との相互作用として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
配位結合
91
カタラーゼは、生体内においてスーパーオキシドアニオンを水に変換する酵素である。
✕
92
過酸化水素を水に変換するSeを含む酵素はどれか。1つ選べ。
グルタチオンペルオキシダーゼ
93
グルタチオンペルオキシダーゼは、活性中心に亜鉛をもち、過酸化水素を水に変換する酵素である。
✕
94
ジメルカプロール, エデト酸カルシウムナトリウム水和物
95
亜硝酸アミルは、シアン及びシアン化合物の解毒に用いられる。
〇
96
シアン中毒の解毒剤として用いられる薬物はどれか。1つ選べ。
ヒドロキソコバラミン酢酸塩