問題一覧
1
細胞質にはミトコンドリア(ATP合成)、リボソーム(蛋白質合成)などの構造物が存在する。
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2
細胞内液は体重の20%(体重が60kgの場合には約12L)、細胞外液は体重の40%(約24L)に相当する。
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3
人体の周囲の外部環境が変化人体のすると、細胞を取り囲む内部環境も変化する細胞をことをホメオスタシス(homeostasis)という。
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4
浮腫(edema)とは、血漿が毛細血管から外に出て、間質液が増加した状態をいう。
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5
細胞内液に多い陽イオンはK+、細胞外液に多い陽イオンは Na+である。このように細胞内外のイオンの分布が異なるために膜電位が生ずる。非興奮時の膜電位(細胞内電位)を静止電位という。
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6
血漿の正常な浸透圧濃度と等しい濃度の溶液を等張液といい、0.09%のNaCl溶液に相当する。これを生理的食塩水という。
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7
不可避尿量とは、摂取しなくても体内で産生される老廃物を排出するために必要な最小限の尿量のことで、1日あたり約500mLに相当する。
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8
全体液量の1/4が損失すると死亡するといわれて、体液量36Lの人が全く水分摂取を行わないが場合、脱水によって10日足らず(9日)で死亡する。
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9
活動電位は、刺激によって脱文極が闘膜電位(臨界膜電位)を超えると発生するが、これにはカリウムイオン(k+)が関係する。
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10
刺激が弱い時には何の反応も生じないが、刺激が閾値に達すると一定の大きさの反応が起こ り、それ以上刺激を強くしても反応の大きさが変 化しない現象を“全か無の法則(all-or-none law)”といい、すべての細胞にあてはまる。
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11
血液の液体成分を血清(serum)といい、遠心分離した時に試験管の上半分に残る淡黄色の透明な液体で、その90%以上はその90%以上は水である。
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12
血漿蛋白のうち,アルブミンは膠質浸透圧の維持に関係し, γ -グロブリンは免疫機能に関係する。
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13
赤血球成熟因子にはビタミンB6や葉酸があり,これらが不足すると鉄欠乏性貧血になる。
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14
赤血球生成の調節因子はエリスロポエチンで,主に腎臓で産生される。
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15
胆汁の分泌に障害があると血液中のビリルビン濃度は増加し,皮膚は黄色くなる.このような現象を黄疸という.この場合,間接ビリルビ ンの濃度が増加する
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16
細菌感染などによって好中球が増加すると、核分葉の少ない幼弱型の細胞が増加する。これを“核の左方移動”という。これに対して、悪性 貧血では分化成熟した分葉核の細胞が増加する、これを“核の右方移 動”という。
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17
採血した血液の凝固を阻止するためには、カルシウムを追加したり、 肝臓などで産生されるヘパリン(heparin)を使用する。
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18
血液型がA型の人は、A凝集原(A抗原)とβ凝集素(抗B血清) が存在する。また、O型の人は、α凝集素(抗A血清)とβ凝集素(抗B 血清)が存在する。
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19
血液型不適合妊娠で一番問題になる妊娠は,父親がRh(-)、Rh(+) の母親がRh(+)の胎児を妊娠した場合である.
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20
輸血施行時、供血者および受血者の赤血球と血漿を互いに交叉して混合し、いずれの場合も凝集しないことを確認する試験を交叉試験という。
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21
心室筋の活動電位の持続時間は約300msecで、骨格筋よりも約100倍長いのが特徴である。これはカルシウムイオン( Ca+)の細胞内流入 が関係している。
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22
心臓の規則正しい拍動リズムは房室結節の細胞で発生し、心電図 (ECG)ではP波で示される。
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23
心電図の単極導出法には、第I誘導、第II誘導、第III誘導の3つがあり、これを標準肢誘導法という。QRS波の振幅は、第II誘導が最も大きい。
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24
心電図を記録する際、心筋の興奮によって生ずる電位変化が、記録電極に近づいてくる時には心電計の針は上向きに振れ、記録電極から遠ざ かる時には下向きに振れる。
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25
心筋の収縮によって左心室内圧が大動脈圧を超えると大動脈弁は開放し、左心室内の血液は大動脈に駆出される。
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26
心音の第I音は収縮期の開始時に発現し、大動脈弁の閉鎖によって生ずる。
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27
心臓は、胸髄前角にある心臓促進中枢から出る交感神経によって促 進し、心臓抑制中枢(延髄迷走神経背側核など)から出る迷走神経によって抑制される。
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28
末梢動脈の平均血圧は、拡張期血圧(最低血圧)に脈圧の1/3を加 えたもので示される。
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29
単位時間の血流量が一定であれば、血管の総横断面積が大きくなるにつれて血流速度は遅くなる。
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30
正常な心臓で大動脈圧が上昇すると心拍出量は増加する。
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31
血圧測定における触診法では、最高血圧(収縮期血圧)しか測定できない。
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32
年齢とともに収縮期血圧、拡張期血圧はともに上昇する傾向がある。これは主に大動脈や動脈の血管壁の伸展性が低下することによる。
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33
成人に小児用のマンシェットを用いて血圧測定を行った場合、最高血圧(収縮期血圧)の値は実際の値よりも低く測定される。
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34
立位で、足背動脈から血圧を測定すると、真の血圧値(血液駆動圧)から静水圧を加えた値になる。
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35
リンパ管は、細胞から間質液中に漏出する蛋白質などの大きな分子の物質を血液循環系へ排出したり、脂肪の吸収に重要な経路である。
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36
頸動脈洞反射とは、血圧上昇時,化学受容器である頸動脈洞を介して延髄の降圧領域が刺激され、内臓や皮膚の血管が拡張したり、迷走神経 活動が亢進して心臓機能が抑制され、血圧下降と徐脈を起こす反射のこ とである。
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37
腎動脈が動脈硬化などによって狭窄すると腎血流量は減少し、糸球体 近接細胞(傍糸球体細胞)から分泌されるアンギオテンシンIIによって血 圧は上昇する。
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38
乳酸や二酸化炭素(CO2)は血管拡張物質であり、アドレナリンやバゾプレッシン(抗利尿ホルモン)は血管収縮物質である。
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39
吸息運動によって取り込まれた気体と周囲の毛細血管内の血液との間のガス交換は,主に呼吸細気管支、肺胞管および肺胞嚢にある肺胞(肺 実質)で行われる。
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40
主吸息筋は、主に第3~5頸髄(C3~C5)から出る横隔神経に支配 される横隔膜と、肋間神経に支配される内肋間筋である。
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41
1回換気量(tidal volume)とは1回の呼吸で吸入あるいは呼出される空気量のことで,安静呼吸時では約500mLである。
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42
死腔量(deadspace)とは,換気に役立たない気道中のガスの占める容量のことで約300mLである。
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43
閉塞性換気障害では肺活量の減少は顕著ではないが,1秒率や3秒率は著しく減少するのに対して,拘束性換気障害では肺活量が正常の 80%以下に減少するが,1秒率はあまり変化しない。
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44
分時換気量を一定にした場合、深くてゆっくりとした呼吸の方が、浅くて頻回の呼吸よりも分時肺胞換気量は増加する。
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45
肺胞の内表面に存在する表面活性物質(サーファクタント)は肺胞の大きさに応じて表面張力を変化させることができる化学物質で、レシチン(lecithin)を含むリポ蛋白質である。
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46
通常、ガス分圧差が1mmHgあった時に、1分間に肺胞と血液の間を移動する肺胞とガス量を拡散能といい、CO2の拡散能O2の拡散能の2倍である。
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47
7.二酸化炭素(CO2)の大部分(90%)は赤血球内でH2Oと反応して炭酸(H2CO3)となり,直ちにHCO3-(重炭酸イオン)とH+になる。
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48
動脈血の酸素分圧(Po2)は100mmHgであり、酸素飽和度(Hbの 結合割合)が97.5%である。それに対して、静脈血のPo2に相当する 40mmHgでは酸素飽和度は約25%で、約75%の酸素はHbから遊離して組織に酸素を供給する。
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49
何らかの原因で呼吸の促進が生じ、過剰に肺胞が換気されると血液のpHはアルカリ性側に移動する。この状態を呼吸性アルカローシスという。
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50
呼吸中枢(吸息中枢・呼息中枢)は間脳にあり、橋上部には規則 正しい呼吸リズムを形成する呼吸調節中枢が存在する。
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51
ヘーリング・ブロイエルの反射(肺迷走神経反射)とは、肺の拡張により呼息運動が抑制され、吸息運動に変化する反射のことである。
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52
チェーン・ストークス(Cheyne-Stokes)型呼吸は無呼吸の後,次第に呼吸の深さが増加し、その後、漸次減少して、再び無呼吸となる周期が 繰り返される呼吸型で、脳疾患、尿毒症、各種中毒や病気の末期にみられる。
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53
コリン作動性線維は消化管の運動を抑制(収縮減少)させ、アドレナリン作動性線維は消化管の運動を促進(収縮増強)させる。
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54
セクレチン(secretin)は胃酸分泌促進作用や胃蠕動運動促進作用があり、ガストリン(gastrin)は胃酸分泌抑制作用や胃蠕動運動抑制作用 を有する。
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55
食道の生理的狭窄部位は3ヶ所あり、食道入口、気管分岐部、横隔膜を貫く部分である。
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56
食塊が咽頭に触れると咽頭は硬口蓋の挙上により鼻腔への出口が塞がれ、喉頭蓋の閉鎖により気管への出口が塞がれ、舌根を押し上げることにより、口腔への出口が塞がれ、咽頭の筋が収縮して咽頭内圧が上昇し食道の入口が開き、咽頭部の食塊は食道へ送られる。
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57
咽頭腔や舌根に対する過度の刺激や悪臭などによって、胃の内容物が口腔から急激に吐き出される反射を嘔吐(vomiting)といい、嘔吐中枢は脊髄である。
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58
小腸の運動で、分節運動は内容物を口側から肛門側に移送する運動、蠕動運動は腸内容物を混和し、消化液とよく混合させる運動である。
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59
大腸には消化作用はほとんどなく、水分や電解質を吸収して糞便を形成し、滞留や排泄を調節することが主な作用である。
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60
直腸と内肛門括約筋は下腹神経(交感神経)と骨盤神経(副交感神 経)の二重支配を受け、外肛門括約筋は陰部神経(体性神経系)によって支配されている。
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61
胃底腺の主細胞からは不活性酵素であるペプシンが分泌され、壁細胞(旁細胞)から分泌された塩酸(HCl)によって活性型のペプシノーゲンに変化する。
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62
膵液には、澱粉分解酵素であるアミラーゼ、蛋白質分解酵素のトリプシン(活性型)、脂肪分解酵素のリパーゼなどの三大栄養素の消化酵素が含まれる。
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63
胆汁は肝臓で生成され,主な成分は胆汁酸,コレステロール,レシチンや胆汁色素(ヘモグロビンの最終産物;ビリルビン)などであり、脂 肪の消化・吸収を促進する消化酵素である。
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64
肝臓の機能には、1胆汁の生成、2物質代謝(糖質代謝、脂質代謝、蛋白質代謝、胆汁色素(ビリルビン)の代謝)、3解毒作用、4生体防 御作用、5血液凝固作用物質の産生などがある。
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65
澱粉(デンプン)の消化によって生じたオリゴ糖、マルトース、イソマルトースは小腸上皮細胞の表面の刷子縁膜にある消化酵素(グルコアミラーゼ、マルターゼ、イソマルターゼ)によって、単糖であるブドウ 糖まで分解される。
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66
小腸上皮細胞内で再合成された中性脂肪はリン脂質、アポリポ蛋白質やコレステロールを取り込んでキロミクロンを合成し、門脈を通って肝臓に運ばれる。
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67
ネフロンとは、尿生成の機能単位のことで、腎小体(糸球体、ボーマン嚢)と尿細管(近位尿細管、ヘンレ係蹄、遠位尿細管)で構成される。
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68
腎血流量(renal blood flow;RBF)は心拍出量の約1/10に相当し、毎分約500mLである。
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69
糸球体濾過液量(糸球体で1分間に濾過される血漿流量)の99%は尿細管で再吸収され、実際に尿として排泄される量は約1.5 L(1mL/分)である。
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70
糸球体の血圧は通常50~60mmHgであるが、糸球体の血圧が低下し、約35mmHgになると有効濾過圧は0mmHgになり、濾過できなくなる。
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71
血糖値は正常であるが、本質的に尿細管におけるブドウ糖の再吸収能力が低いために糖尿が出現する状態を食餌性糖尿(overflow diabetes)という。
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72
糸球体で濾過された水の約75%は、近位尿細管で[Na+]の再吸収に伴って受動的に再吸収される。残りの20%はヘンレ係蹄(ヘンレルー プ)、5%は集合管で、下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンによって再吸収される。
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73
遠位尿細管における[Na+]の再吸収は,[H+]あるいは[K *1/1 +]との交換によって行われ、この反応は副腎皮質ホルモンのアンドロ ゲンによって促進される。
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74
腎臓の重要な機能は,尿細管壁の細胞内で産生された[H+]を尿 細管腔内に分泌することによって、血漿浸透圧の維持に必要な[Na+] と、血漿[H+]の調節に重要なイオンである重炭酸イオン[HCO3-] を血液中に回収することである。
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75
ブドウ糖のクリアランス(clearance)は100(mL/分)である。
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76
パラアミノ馬尿酸(PAH)は腎血漿流量の測定に用いられる物質 で、近位尿細管の周囲毛細血管壁から尿細管腔内に分泌される。
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77
下痢で腸液が大量に失われたり、糖尿病などでケトン体が大量に産生された状態を代謝性アシドーシスという。
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78
通常は骨盤神経(副交感神経)が亢進し、膀胱壁(排尿筋)を弛緩 し、膀胱括約筋(内尿道括約筋)を収縮させることによって排尿を抑制 している。
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79
神経細胞(ニューロン)は神経細胞体と突起(樹状突起、軸索)で 構成され、一般に樹状突起(dendrite)を神経線維という。
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80
脳に血液を送る動脈は、左右の内頸動脈と椎骨動脈である。これら4本の動脈は脳底部のウィリス動脈綸により互いに吻合している。
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81
神経線維の直径が太いほど興奮性は大きく、閾値は小さい。また、神経線維の直径が太いほど伝導速度は速い。
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82
末梢神経に麻酔薬を作用させると太い神経から先に伝導の遮断が起こる。また、四肢の圧迫や虚血では細い神経から伝導遮断が起こる。
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83
シナプス前線維を刺激すると興奮はシナプス後線維に伝達されるが、シナプス後線維を刺激してシナプス前線維には伝達されない。
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84
シナプスで興奮性の伝達物質が放出されると、シナプス後電位は過分極性の膜電位変化を示す.これを興奮性シナプス後電位(EPSP)という。
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85
アセチルコリン(acetylcholine)やグルタミン酸(glutamate)は興奮性伝達物質であり、γ-アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid;GABA)は抑 制性伝達物質である。
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86
脳神経(12対)で感覚機能しかない神経は、第I脳神経(嗅神経)、第II脳神経(視神経)、第VII脳神経(顔面神経)、第VIII脳神経(内耳神経)の4つである。
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87
交感神経節前線維は胸髄および腰髄の脊髄側角から出て、交感神経節に達する。交感神経および副交感神経の節前線維はコリン作動性線維である。
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88
脳脊髄液を採取したり、脊髄神経の下部(馬尾)を麻酔する場合には、患者の体を前屈させ、第1腰椎および第2腰椎の間で腰椎穿刺を行う。
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89
脊髄の各分節の脊髄神経に含まれる感覚神経と、その神経が支配する皮膚の領域との間には対応関係がある。この関係を皮膚分節 (dermatome)といい、ヒトでは胸髄部は非常にはっきりとした対応関 係がみられる。
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90
中脳には循環中枢や呼吸中枢があり、延髄には瞳孔反射や姿勢調節反射に関係した中枢が存在する。
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91
上行性網様体賦活系は大脳皮質の広い領域の活動を亢進させて覚醒状態を保持すると考えられ、この系を非特殊投射系または広汎性投射系という。
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92
視床には体温調節や摂食調節に関係した中枢が存在し,自律神経系の上位中枢であると同時に、本能行動や情動行動の重要な統合中枢でもある。
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93
小脳症状を調べる検査で、指-鼻試験や線引き試験は筋緊張の低下を調べるものである。
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94
パーキンソン病は、主として黒質の病変を伴うことが多く,筋の固縮、振戦、無動症を主症状とする疾患で,運動亢進-筋緊張減少症候群 に含まれる。
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