問題一覧
1
無症候、正常洞調律で、左室収縮不全を認める慢性心不全患者に投与すべき薬物はどれか2つ選べ。 aα遮断薬 bβ遮断薬 cジギタリス d心房性ナトリウム利尿ペプチド eアンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬
be
2
冠動脈バイパス術に用いないのはどれか。 a内胸動脈 b橈骨動脈 c大伏在静脈 d気管支動脈 e右胃大網動脈
d
3
成人の大動脈弁狭窄症で正しいのはどれか3つ選べ。 a左室の求心性肥大が見られる b大動脈弁の石灰化が見られない c二尖弁は原因となる d弁口面積が3cm²以下で症状が出現する e心不全発症後の平均生存期間は約2年である f大動脈弁置換術の適応は最高血流速度≧3.0m/sec
ace
4
心外膜炎を合併しないのはどれか選べ。 a尿毒症 b甲状腺機能低下症 c膠原病 d肥大型心筋症 e急性心筋梗塞
d
5
高カリウム血症の心電図変化で正しいのはどれか2つ選べ。また、低K血症ではあるのはどれか。 ①QT延長 ②T波の先鋭化 ③QRS幅の増大 ④R波の増高 ⑤ST低下
②③/⑤
6
24歳の初産婦。緊急帝王切開で妊娠35週で児を出産した。翌朝、術後初めての歩行直後に呼吸困難、胸痛、気分不良を訴えた。 初期検査として適切なのはどれか。 a肺シンチグラフィ b動脈血ガス分析 c凝固・線溶検査 d下肢静脈超音波検査 e血球検査
b
7
健常成人の心エコー図(①~⑤)を次に示す。 探触子〈プローブ〉の位置が心尖部に最も近いのはどれか。
③
8
肺動脈楔入圧の上昇(18mmHg~)が見られると想起される病態は何か
肺うっ血
9
III音が聴取される疾患を3つ答えよ。
心不全、拡張型心筋症、僧帽弁閉鎖不全症
10
72歳女性。拡張型心筋症で長年通院中である。左室駆出率は18%、NYHAⅣ度で日常生活も困難である。現在、β遮断薬、利尿薬、ACE阻害薬は最大量で使用している。6ヶ月前に植え込み型除細動器を植え込まれたが、最近は頻回の作動により生活の質が低下している。心臓移植の適応はあるが、高齢のため待機リストには載っていない。現在、透析導入されており、HbA1cは高値を示す。 今後の方針として最も適切なのはどれか。 a補助人工心臓(VAD)の導入 bECMOの導入 cIABPの挿入 dICDの取り外し e心臓移植の再評価
a
11
冠循環について正しいのはどれか2つ選べ. a安静時冠血流量は心拍出量の約20%である. b心筋は心外膜側が心内膜側に比べて虚血になりやすい. c左冠動脈は主に拡張期に流れる. d左冠動脈主幹部は主肺動脈の前方を通過する. e左冠動脈前下行枝は左室前壁と心室中隔とを栄養する. f冠静脈洞は右室に開口する. gValsalva洞は肺動脈の起部に位置する.
ce
12
64歳の男性。胸部違和感を主訴に来院した。以前から高血圧を指摘されていたが放置していた。血圧220/110mmHg。胸部エックス線写真を別に示す。 合併する病態として考えにくいのはどれか。 a 嗄声 b 喀血 c 突然死 d 嚥下困難 e 口角下垂
e
13
72歳の女性.動悸を主訴に来院した.5年前に大動脈弁狭窄症に対して機械弁による大動脈弁置換術を受けており,定期的に受診し,ワルファリンを内服している.これまでの受診時の心電図検査では洞調律であったが,来院時の心電図は心拍数104/分の心房細動であった.意識は清明.脈拍96/分,不整.血圧120/76mmHg.眼瞼結膜に貧血を認めない.頸部血管雑音を認めない.呼吸音に異常を認めない.神経学的所見に異常を認めない.血液所見:赤血球468万,Hb 13.7g/dL,白血球7,300,血小板18万,PT-INR 2.3(基準0.9〜1.1). この患者への対応として適切なのはどれか. a止血薬の点滴静注を行う. bヘパリンの皮下注を追加する. c現在の抗凝固療法を継続する. dビタミンKの投与を直ちに行う. eワルファリン以外の経口抗凝固薬を追加する.
c
14
右下肢の浮腫とそれに伴う呼吸困難が主訴の患者。意識は清明。バイタルに異常はない。足背動脈の拍動は両側で触知する。右下肢全体に圧痕性浮腫を認める。右殿部に手拳大で弾性硬の無痛性腫瘤を認める。血液生化学所見:総蛋白6.5g/dL、アルブミン2.9g/dL。骨盤部単純CTで右殿部から骨盤腔内に連続する巨大腫瘤を認める。 この患者の病態で正しいのはどれか。 a腎性浮腫 bリンパ性浮腫 c静脈性浮腫 d内分泌性浮腫 e心性浮腫
c
15
左右総腸骨動脈塞栓発生3日後の患者に局所麻酔で塞栓・血栓除去術を行った。血流再開後に起こりうる病態はどれか3つ選べ。 aミオグロビン血症 b対麻痺 cアシドーシス d腸管壊死 e腎不全
ace
16
36歳の男性。息切れと疲労感とを主訴に来院した。2年前から労作時の息切れを自覚していた。意識は清明。脈拍84/分、整。血圧112/72 mmHg。胸部聴診でIII音を聴取するが、心雑音は聴取しない。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。浮腫を認めない。胸部エックス線写真での心胸郭比66 %。心エコー図を別に示す。 この患者の予後を改善するのはどれか。2つ選べ。 a 強心薬 b α遮断薬 c β遮断薬 d カルシウム拮抗薬 e アンジオテンシン変換酵素阻害薬
ce
17
17歳女子。失神を主訴に来院した。心エコー図を示す。 この疾患は何か。
肥大型心筋症
18
房室ブロックが見られやすいのはどれか3つ選べ。 a WPW症候群 b心サルコイドーシス c心アミロイドーシス d急性心筋炎 e僧帽弁閉鎖不全症
bcd
19
問いに答えよ。
e
20
IABPで誤っているのはどれか。 a心拍出量増大 b冠血流量増大 c収縮期血圧上昇 d拡張期血圧上昇 e左心室後負荷減少
c
21
68歳の男性。重い荷物を持って駅の階段を昇っているときに呼吸困難が生じ、意識を失って救急車で搬入された。3年前から労作時に軽度の動悸と息切れとがあり、安静によって軽快していた。脈拍64/分、整。血圧100/60mmHg。頸部に放散する4/6度の収縮期雑音を胸骨右縁第2肋間から胸骨左縁第4肋間にかけて聴取する。心臓カテーテル所見を別に示す。 この疾患で誤っているのはどれか。 a 突然死の原因となる。 b 胸痛をきたす。 c 左室が肥大する。 d 速脈を特徴とする。 e 二尖弁が原因となる。
d
22
28歳の男性。めまいと嘔気のため搬入された。1か月前から微熱を自覚していた。今朝から回転性のめまいと嘔気とが持続している。体温37.8℃。脈拍96/分、整。血圧122/58mmHg。胸骨左縁第3肋間に拡張期雑音を聴取する。水平性の眼振と構音障害とを認める。眼底に小出血斑を認める。血液所見:赤血球413万、白血球10,200。CRP 6.6mg/dL。頭部単純MRIのFLAIR像(A、B)を別に示す。 まず行うのはどれか。2つ選べ。 a 血液培養 b 冠動脈造影 c 心エコー検査 d 頸動脈超音波検査 e 抗リン脂質抗体測定
ac
23
60歳の男性。顔面と上肢とのむくみを主訴に来院した。1か月前から、ワイシャツの首のボタンをかけるのが苦しくなり、時計バンドがきつくなった。家族から顔面のむくみを指摘された。喫煙は40本/日を40年間。顔面と両上肢とに浮腫を認める。両側頸静脈の怒張と胸部から上腹部にかけての静脈怒張とを認める。下肢に浮腫を認めない。 考えられるのはどれか。 a 肝腫大を認める。 b 胸部浅在静脈の血流は末梢に向かう。 c 超音波検査で下大静脈は拡大している。 d Valsalva試験で頸静脈の怒張は軽減する。 e 下肢から輸液をすると頸静脈怒張は増強する。
b
24
78歳の女性。繰り返す失神を主訴に来院した。自宅近くの診療所で発作性心房細動の治療中であり、最近、抗不整脈薬を増量した。意識は清明。脈拍56/分。血圧138/78mmHg。心音に異常を認めない。症状出現時のHolter心電図を別に示す。 現時点で行う処置として適切なのはどれか2つ選べ。 a ジギタリス投与 b 抗不整脈薬の中止 c 一時的ペーシング d 植え込み型除細動器移植術 e 永久型ペースメーカー移植術
bc
25
82歳の男性。意識消失のため搬入された。 現病歴:本日、ビールを飲みながら夕食をとった後、入浴のため食卓から立ち上がり歩き始めたところ、突然意識を消失し倒れた。驚いた妻が駆けつけ大声で呼びかけたところ、すぐに意識は清明となった。明らかな外傷やけいれんはなかったという。最近、椅子から立ち上がる時にふわっとすることがよくあったという。 既往歴:高血圧症のためカルシウム拮抗薬を内服している。1か月前から持病の腰痛症悪化のため非ステロイド性抗炎症薬を内服している。 生活歴:長男夫婦と同居。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。 家族歴:特記すべきことはない。 現 症:意識は清明。体温36.8℃。脈拍88/分、整。血圧132/68mmHg。呼吸数18/分。SpO2 95%(room air)。瞳孔径は両側3mmで対光反射は正常である。眼瞼結膜はやや蒼白である。眼球結膜に黄染を認めない。口腔内に出血を認めない。舌と粘膜とに損傷を認めない。項部硬直を認めない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。咽頭に腫脹と発赤とを認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腹部に圧痛を認めない。四肢に浮腫、チアノーゼ、ばち指および皮疹を認めない。 検査所見:心電図に異常を認めない。 Q1.意識消失の原因として最も考えられるのは何か Q2.追加すべき診察は何か a直腸指診 b指鼻試験 c棘突起叩打 dバビンスキー徴候 e上肢バレー試験
Q1.起立性低血圧 Q2.a
26
胸部造影CTと再構成三次元画像を示す。 Q1.この患者に起こりうるのはどれか2つ選べ。 a嚥下痛 b呼吸困難 c嗄声 d左手上肢麻痺 e出血性ショック Q2.この患者の腫瘤が破裂した場合の治療として適切なのはどれか2つ選べ。 a人工血管置換術 bステントグラフト内挿術 c血栓溶解療法 d経皮的ドレナージ e動脈塞栓術
Q1.ce Q2.ab
27
僧帽弁閉鎖不全症の治療と僧帽弁狭窄症の治療をそれぞれ2つ選べ(重複回答アリ)。 a僧帽弁交連切開術 b僧帽弁置換術 c冠動脈バイパス術 d僧帽弁形成術 e左室形成術
閉鎖不全:bd 狭窄:ab
28
スワンガンツカテーテルで評価可能なのはどれか2つ選べ。 ①左室駆出率 ②心拍出量 ③左房圧 ④左室収縮期圧 ⑤心筋酸素消費量
②③
29
感染性心内膜炎(IE)はMRなどで逆流した血液がジェット血流となって疣贅を作り、その疣贅に黄色ブドウ球菌や腸球菌などの菌がすみつくことで起こる。このジェット血流は①と②以外の弁膜症で起こる。 IEは多様な臨床像を示し、③と④を見たらまずはこれを疑う。他にも、脳動脈瘤(破裂すると⑤)や脳塞栓、点状出血などがある。
①心房中隔欠損症 ②僧帽弁狭窄症 ③発熱 ④心雑音 ⑤脳出血
30
54歳の女性。2週前からの動悸を主訴に来院した。半年前から労作時の息切れを自覚している。意識は清明。身長162cm、体重50kg。脈拍108/分、不整。血圧102/72mmHg。心尖部でI音の亢進と拡張期雑音とを聴取する。右肋骨弓下に肝を2cm触知する。下腿に浮腫を認めない。心電図(A)と心エコー図(B、C)とを別に示す。 治療薬はどれか。2つ選べ。 a アトロピン b ジギタリス c リドカイン d ワルファリン e ニトログリセリン
bd
31
78歳の男性。3時間前から持続する胸痛と冷汗とを主訴に来院した。1か月前に受けた健康診断では心電図の異常を指摘されなかった。10年前から脂質異常症を指摘されている。喫煙は20本/日を50年間。脈拍88/分、整。血圧162/98mmHg。来院時の心電図を別に示す。 診断として最も考えられるのはどれか。 a 急性心膜炎 b 肥大型心筋症 c 急性冠症候群 d 高血圧緊急症 e 大動脈弁狭窄症
c
32
左室駆出率が低下した心不全を増悪させる薬剤はどれか。 aスタチン bベラパミル cACE阻害薬 dSGLT2阻害薬 eプロトンポンプ阻害薬
b
33
高血圧症の患者でACE阻害薬が適応となる病態はどれか3つ選べ。 a糖尿病性腎症 b左心不全 c心筋梗塞後 d両側腎動脈狭窄 e高カリウム血症
abc
34
75歳の女性。突然の背部痛を主訴に来院した。高血圧のため投薬を受けている。胸部造影CTを別に示す。 合併する病態として考えにくいのはどれか。 a 喀血 b 腸管壊死 c 急性腎不全 d 下肢急性虚血 e 大動脈弁閉鎖不全
e
35
55歳の男性。胸痛と息苦しさとを主訴に来院した。3か月前から、時々、めまいと前胸部痛とを自覚していた。意識は清明。身長166cm、体重66kg。脈拍88/分、整。血圧102/28mmHg。胸骨左縁第4肋間に拡張期雑音を聴取する。呼吸音に異常はない。肝・脾は触知しない。大動脈造影(A、B、C)と冠動脈造影(D、E、F)とを別に示す。 治療として適切なのはどれか。 a IABP b 僧帽弁置換術 c 大動脈弁置換術 d 冠動脈バイパス術 e 心室中隔穿孔閉鎖術
c
36
β遮断薬が禁忌となるものを3つ選べ。 a洞性徐脈 b洞性頻脈 c気管支喘息 dWPW症候群に合併した心房細動 e心不全を伴う頻脈性心房細動
acd
37
79歳の男性。胸部エックス線写真の異常陰影を指摘されて来院した。精査のために行った胸腹部造影3D-CTを別に示す。 この疾患に対する手術に際し、最も注意すべき合併症はどれか。 a 髄膜炎 b 脊髄梗塞 c 正常圧水頭症 d 胸郭出口症候群 e 急性硬膜下血腫
b
38
高心拍出性心不全をきたさないのはどれか。 a貧血 b動静脈瘻 c肺血栓塞栓症 d甲状腺機能亢進症 eビタミンB1欠乏症
c
39
成人における異常値はどれか。 ①中心静脈圧ー6mmHg ②右心室収縮期圧ー20mmHg ③肺動脈拡張期圧ー10mmHg ④左心室拡張期圧ー20mmHg ⑤平均肺動脈楔入圧ー8mmHg
④
40
57歳の女性.労作時の胸部圧迫感を主訴に来院した.1ヵ月前から通勤時の坂道歩行で呼吸困難と胸部圧迫感とを自覚したが,立ち止まると軽快していた.症状が徐々に増悪するため来院した.意識は清明.呼吸数16/分.脈拍76/分,整.血圧 146/82mmHg.心音に異常を認めない.トレッドミル運動負荷心電図を次に示す. 予想される疾患は何か. a心筋梗塞 b閉塞性肥大型心筋症 cII度房室ブロック d労作性狭心症 e冠攣縮性狭心症
d
41
進行していない閉塞性動脈硬化症の治療として適切でないのはどれか。 a運動療法 b血管拡張薬 cバイパス術 d経皮血管形成術(PTA) eバルーンカテーテルによる血栓除去
e
42
心臓手術中のモニターで用いられないのはどれか。 a食道超音波検査 b食道温度計 c心筋シンチグラフィ dパルスオキシメトリー eスワンガンツ・カテーテル
c
43
65歳男性。夕食後,突然左下肢の疼痛とともに,左下腿が冷たくなった。疼痛が持続し,左下肢を動かすことができなかった。翌日来院時の下腿の写真を別に示す。右大腿動脈および右足背動脈の拍動はよく触知されるが,左側は膝窩動脈から末梢の動脈拍動を触知しない。 まず行うべき治療はどれか。 a抗血小板薬投与 b動脈血栓摘除術 c静脈血栓摘除術 d動脈バイパス手術 e腰部交感神経節切除術
b
44
40歳男性。心エコーで前壁から心尖部にかけての軽度の収縮低下を認める。心筋トロポニンT陰性。 Q1.心電図所見で認められるのはどれか。 a高電位 bST上昇 c右軸偏位 d異常Q波 e陰性T波 Q2.虚血している血管はどこか。 a左冠動脈前下行枝 b左冠動脈回旋枝 c右冠動脈
Q1.e Q2.a
45
肺高血圧を伴わないのはどれか。 a強皮症 b肺血栓塞栓症 c僧帽弁狭窄症 d急性心筋梗塞 e心タンポナーデ
e
46
心タンポナーデで見られる所見はどれか3つ選べ。 a頻脈 b高血圧 c肝腫大 d心音減弱 e肺動脈楔入圧上昇 f肺うっ血
acd
47
刺激伝導に最も時間がかかるのはどれか。 ①His束 ②洞結節 ③房室結節 ④プルキンエ束 ⑤Kent束
③房室結節
48
弁膜症について正しいものを選べ。 a僧帽弁閉鎖不全は左室圧負荷が増大する b大動脈弁閉鎖不全は拡張期血圧が上昇する c大動脈弁狭窄は左室容量負荷が増大する d僧帽弁狭窄は左室圧負荷が増大する e僧帽弁閉鎖不全は左房圧負荷が増大する
e
49
Stanford B型急性大動脈解離の合併症として可能性が最も低いのはどれか。 a血胸 b腎不全 c下肢虚血 d腸管壊死 e急性心筋梗塞
e
50
Q1.次の左冠動脈造影で狭窄されているのはどこか。 Q2.治療として適切なのはどれか3つ選べ。 aヘパリンの持続静注 bt-PAの静注 c硝酸薬投与 d経皮的心肺補助(PCPS) e冠動脈バイパス術
Q1.左冠動脈主幹部 Q2.ace
51
冠攣縮性狭心症の発作時の心電図を示す。 Q1.心電図から当てはまるのはどれか2つ選べ。 a 房室伝導遅延 b 左軸偏位 c 異常Q波 d STレベルの偏位 e 心室固有調律 Q2.狭窄部位はどこか。
Q1.ad Q2.右冠動脈
52
QT延長に注意すべき抗菌薬はどれか2つ選べ. aセフェム系 bペニシリン系 cマクロライド系 dニューキノロン系 eアミノグリコシド系
cd
53
79歳の男性。急激に生じた胸痛と嘔吐のため搬入された。救急隊接触時の血圧は80/56mmHgであった。高血圧症で治療中である。来院時、胸痛は軽快しており、意識は清明。脈拍72/分、整。血圧184/96mmHg。頸静脈の怒張はなく、全身状態は安定している。血液生化学所見と心電図とに明らかな異常を認めない。胸部造影CT(A、B)を別に示す。 まず行うべき治療はどれか。 a降圧療法 b緊急手術 c心嚢ドレナージ
a
54
62歳の女性.労作時の息切れを主訴に来院した.20歳ころに微熱が続き,抗菌薬治療を受けたことがある.心尖部領域に雑音を聴取する.心エコー図(A,B)を次に示す. 心音聴診で聴取されるのはどれか.2つ選べ. aopening snap b収縮中期クリック c収縮期駆出性雑音 d拡張早期高調性雑音 e拡張中期低調性雑音
ae
55
52歳の男性.歩行時の胸痛を主訴に来院した.1週間前から階段を昇ったときに前胸部痛を感じていた.前胸部痛は下顎にも放散し,安静にすると1分程度で消失していた.4日前から平地歩行でも胸痛が出現.今朝からは安静時にも2〜3分続く症状が出現するようになったため,家族に付き添われて来院した.3年前から高血圧症で,カルシウム拮抗薬とアンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬を内服中.喫煙は15本/日を30年間.飲酒は機会飲酒.父親が脂質異常症.身長168cm,体重88kg.脈拍72/分,整.血圧136/78mmHg.呼吸数28/分.眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない.心音と呼吸音とに異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.下腿に浮腫を認めない.血液所見:赤血球450万,Hb 14.5g/dL,Ht 42%,白血球6,800,血小板25万.血液生化学所見:アルブミン4.0g/dL,AST 25U/L,尿素窒素15mg/dL,クレアチニン1.0mg/dL,総コレステロール280mg/dL,トリグリセリド150mg/dL,CK 128U/L(基準30〜140),尿酸6.6mg/dL.心電図で洞調律,心拍数84/分,整.V1,V2,V3,V4に軽度のST低下を認める.冠動脈ステント留置術が行われた. これまでの内服に加えて,追加投与が必要な薬剤はどれか.2つ選べ. aスタチン b抗凝固薬 c経口強心薬 d抗血小板薬 e尿酸降下薬
ad
56
生体弁と機械弁について正しいのはどれか3つ選べ。 a機械弁置換術後は生涯ワルファリンを投与する b生体弁は機械弁より耐久性が高い c生体弁は血栓が生じにくい d挙児希望がある患者には機械弁を勧める e高齢者には生体弁を勧める f生体弁より機械弁の方が感染性心内膜炎リスクが高い
ace
57
76歳の男性。1か月前から次第に増強する呼吸困難と四肢冷感とのために来院した。6か月前に夜間,激しい前胸部痛があったが,1時間後に軽快したため放置していた。来院時,呼吸数24/分。脈拍96/分,整。血圧98/64mmHg。心雑音は聴取されない。胸部エックス線写真(A)と心電図(B)とを示す。 適切な治療法はどれか。 a降圧薬投与 b僧帽弁置換術 c左室瘤切除術 dアドレナリン投与 e上行大動脈置換術
c
58
52歳の男性。労作時の息切れを主訴に来院した。1か月前に歯科治療を受け、数日後に全身倦怠感と発熱とが出現した。その後、労作時の息切れが出現し、徐々に増悪したため来院した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。体温38.5℃。脈拍104/分、整。血圧140/82mmHg。心尖部で3/6度の全収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。神経学的に異常を認めない。血液培養検査にてグラム陽性球菌が検出された。抗菌薬の静注を開始したが、炎症所見の改善はみられなかった。心エコー図を別に示す。 この病態で出現すると考えにくいのはどれか。 a 脳塞栓症 b 肺塞栓症 c 眼底出血 d Osler結節 e 心不全の増悪
b
59
インターベンショナルラジオロジー〈IVR〉による心血管治療の適応であるものはどれか3つ選べ。 a異型狭心症 bWPW症候群 c急性心筋梗塞 d左心房内血栓 e腹部大動脈瘤
bce
60
僧帽弁狭窄症の所見はどれか
f
61
ARで必要な検査はどれか2つ選べ。 a心単純MRI bホルター心電図 c心血管造影 d心エコー検査 e心筋シンチグラフィ
cd
62
75歳の女性。2時間持続する激しい前胸部痛を主訴に来院した。意識は清明。脈拍88/分、整。血圧104/88mmHg。呼吸数16/分。心音と呼吸音とに異常を認めなかった。心電図のV1~V5誘導でST上昇を認めたため、緊急入院し、治療を行った。入院後3日、突然の呼吸困難を自覚した。脈拍104/分、整。血圧90/70mmHg。呼吸数24/分。心音の聴取で、入院時に認めなかった全収縮期雑音を認める。 この時点の病態として考えられるのはどれか。2つ選べ。 a 心室瘤 b 乳頭筋断裂 c 収縮性心膜炎 d 心室中隔穿孔 e 心タンポナーデ
bd
63
閉塞性肥大型心筋症(HOCM)で見られるのはどれか2つ選べ。 a期外収縮後に増強する収縮期雑音 b駆出率の低下 c心拡張機能の亢進 d大動脈弁の収縮期半閉鎖
ad
64
55歳の男性。登坂時の突然の胸痛を主訴に3日前に緊急入院した。集中治療室に収容され,内科的治療により胸痛は消失し,循環動態も脈拍108/分,血圧160/110mmHg以外は安定していた。しかし今朝,診察中に突然意識が消失した。頸動脈と大腿動脈との脈拍を触知せず,血圧は測定不能となった。入院時の心電図(A)と意識消失直後のモニター上の心電図(B)とを示す。 直ちに行うべき処置はどれか。2つ選べ。 a電気的除細動 b血液透析 c経皮的心肺補助循環(PCPS) d緊急開胸手術 e大動脈内バルーンパンピング
cd
65
心臓の弁について正しいのはどれか2つ選べ. a僧帽弁は三尖で構成される. b大動脈弁には腱索が付着する. c肺動脈弁輪周囲を刺激伝導系が走行する. d三尖弁と肺動脈弁には線維性連続がある. e僧帽弁輪周囲を左冠動脈回旋枝が走行する. f僧帽弁は半月弁である. g房室弁に付着する腱索は心室収縮時に牽引される. h左冠動脈は房室結節の血流の主たる供給源である.
eg
66
75歳の女性.交通外傷による肝損傷の緊急手術後で2日前からICUに入院中である.術前,術中に一時的に大量の輸液と輸血が行われた.術後はICUに入室して人工呼吸管理を受けていたが,気管からピンク色泡沫状の分泌物が吸引されるようになった.心拍数110/分,整.血圧112/64mmHg.中心静脈圧16mmHg.頸静脈の怒張を認め,両側の胸部にcoarse cracklesを聴取する.動脈血ガス分析(FIO2 0.6):pH 7.35,PaCO2 40Torr,PaO2 70Torr,HCO3¯ 23mEq/L.胸部X線写真で心胸郭比75%,両肺野に浸潤影を認める.心エコーで左室駆出率35%. この時点で考えるべき治療薬はどれか.2つ選べ. aドブタミン bフロセミド cジルチアゼム dノルアドレナリン eプロプラノロール
ab
67
53歳の男性。胸部X線写真側面像(A)と心臓カテーテル検査での右室圧曲線(B)とを次に示す。この疾患は①である。①は心膜の線維化、②化により拡張障害がおき、その結果③(右心/左心)不全となる。治療は④などである。
①収縮性心膜炎 ②石灰 ③右心 ④利尿薬、塩分制限、心膜剥離術
68
65歳男性。急性心筋梗塞でカテーテル治療後も収縮期血圧が70mmHg以下であり、尿量は30mL/hr以下、皮膚は冷たく、意識も傾眠傾向である。心エコーでは左室駆出率が20%と著明に低下し、肺うっ血も認められる。呼吸状態も悪化し、挿管管理下にある。 この患者にまず行うべき循環補助はどれか。 aIABP bECMO(VA-ECMO) cVV-ECMO dペースメーカー e植え込み型除細動器
b
69
67歳の男性。5年前に左心不全を伴う心筋梗塞で3か月入院した。退院後も階段や坂道で息切れと動悸とを感じていた。2週前から平地を歩いても息苦しく,夜間床に就くと空咳と呼吸困難とを生じるようになった。呼吸困難で寝ていられないので救急車で来院した。来院時,四肢に冷感と冷汗とはない。呼吸数24/分。脈拍102/分,整。血圧120/86mmHg。全肺野に湿性ラ音を聴取する。下肢に浮腫を認め,腫大した肝を触れる。 Q1.この患者のSwan-Ganzカテーテルの検査所見として最も考えられるのはどれか。 Q2.この患者の治療薬として適切なのはどれか。 a硝酸薬 b利尿薬 cIABP d強心薬 eβ遮断薬
Q1.e Q2.b
70
IV音が聴取される疾患を3つ答えよ。
心不全、肥大型心筋症、大動脈弁狭窄症
71
僧帽弁閉鎖不全が見られる感染性心内膜炎に合併する病態として考えにくいのはどれか。 a貧血の進行 b肺うっ血 c脳出血 d脳塞栓 e低γグロブリン血症 f脾腫
e
72
総腸骨静脈血栓症が左側に好発する原因となるのはどれか。 a 左外腸骨動脈 b 左総腸骨動脈 c 右総腸骨動脈 d 左閉鎖動脈 e 右閉鎖動脈
c
73
正しい組み合わせはどれか2つ選べ。 a 遅脈ー大動脈弁閉鎖不全症 b 速脈ー閉塞性肥大型心筋症 c 二峰性脈ー大動脈弁狭窄症 d 交互脈ー拡張型心筋症 e 奇脈ー心タンポナーデ
de
74
58歳の男性。職場の定期健康診断で初めて不整脈を指摘されたため来院した。自覚症状はない。7年前から高血圧症のため治療中である。家族歴に特記すべきことはない。脈拍64/分、整。血圧134/78mmHg。身体診察所見、12誘導心電図および胸部エックス線写真に異常を認めない。心エコー検査で軽度の左室肥大を認める。24時間Holter心電図を別に示す。この心電図にみられる異常波形は1日102回あったが、自覚症状は認められなかった。 対応として適切なのはどれか。 a 経過観察 b 抗不整脈薬の投与 c ジゴキシンの投与 d 植え込み型除細動器の留置 e カテーテルアブレーション
a
75
72歳の女性。労作時呼吸困難を主訴に来院した。 現病歴:約半年前から労作時の呼吸困難を自覚していた。当初は階段や急な坂を登る時のみであったが次第に悪化し、より軽い労作でも呼吸困難を感じるようになった。現在では2~3分の平地歩行でも呼吸困難を自覚するようになったが、安静時には症状はない。 既往歴:20歳時に副鼻腔炎手術。38歳時に子宮筋腫手術。10年前から高血圧症に対し内服治療中。 生活歴:喫煙歴はない。1年前から室内でネコを飼っている。 家族歴:夫が3年前に肺癌で死亡。 現 症:意識は清明。身長152cm、体重52kg。体温36.1℃。脈拍88/分、整。血圧122/68mmHg。呼吸数18/分。SpO2 97%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸静脈の怒張と口唇のチアノーゼとを認めない。心雑音を聴取しないが胸骨左縁第2肋間でII音の亢進を認める。呼吸音は正常で、呼吸副雑音を聴取しない。腹部診察で異常を認めない。下腿に浮腫を認めない。 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球396万、Hb 13.0g/dL、Ht 38%、白血球6,800、血小板23万、Dダイマー3.6μg/mL(基準1.0以下)。血液生化学所見:総蛋白7.2g/dL、アルブミン4.2g/dL、総ビリルビン0.7mg/dL、AST 22U/L、ALT 20U/L、LD 256U/L(基準176~353)、尿素窒素10mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、Na 139mEq/L、K 4.9mEq/L、Cl 109mEq/L、脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉140pg/mL(基準18.4以下)。CRP 0.2mg/dL。 胸部エックス線写真を別に示す。 Q1.認められるのはどれか。2つ選べ。 a 肺過膨張 b 心陰影拡大 c 肺円形陰影 d 肺間質性陰影 e 中枢肺動脈拡張 Q2.胸部造影CT(A)と心電図(B)とを別に示す。 重症度判定に有用な検査はどれか。 a 心エコー検査 b 呼吸機能検査 c 特異的IgE検査 d 気管支肺胞洗浄 e 経気管支的肺生検
Q1.be Q2.a
76
50歳の男性。夜間の呼吸困難で来院した。20年前に心雑音を指摘され、心電図で心肥大を認めている。血圧152/34 mmHg。胸骨右縁第3肋間に駆出性収縮期雑音と拡張早期雑音を聴取する。 この疾患で見られるのはどれか2つ選べ。 a速脈 b奇脈 cII音分裂 d僧帽弁解放音 eAustin Flint雑音
ae
77
29歳の女性。頻回に生じる動悸発作を主訴に来院した。以前から年に数回、1~2時間持続する動悸を自覚していたが、自然に消失するために放置していた。意識を失ったことはない。血圧126/74mmHg、心音と呼吸音に異常を認めない。非発作時の12誘導心電図を別に示す。 動悸の原因として最も考えられるのはどれか。 a心房細動 b心房粗動 c心室頻拍 d心室期外収縮 e発作性上室性頻拍
e
78
70歳の女性。胸背部痛のため救急車で搬入された。自宅で家事中に突然、胸背部痛を訴え、その後意識が低下したため夫が救急車を要請した。健診で血圧が高いと指摘されたことがある。ADLは自立しており、発症前の状態はいつもと変わりなかった。搬入時、意識レベルはJCS III-100。心拍数100/分、整。上肢の血圧は 計測不能。下肢の血圧は70mmHg(触診)。呼吸数30/分。SpO2計測不能。頸静脈の怒張を認める。橈骨動脈は両側とも微弱にしか触知しないが、両側頸動脈と両側大腿動脈は触知する。胸部聴診でI音とII音が減弱している。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に網状皮斑を認める。 最も優先される検査はどれか。 a 下肢静脈超音波検査 b 心エコー検査 c 胸椎MRI d 頭部CT e 胸部CT
b
79
心拍数と脈拍数が一致しにくいのはどれか。 a4:1伝導の心房粗動 bI度房室ブロック c心房細動 d完全房室ブロック e心房頻拍
c
80
③、④の名称を答えよ。
③総頸動脈 ④内頸静脈
81
深部静脈血栓症(DVT)のリスクファクターでないのはどれか。 aるいそう b妊娠 c悪性腫瘍 dプロテインC欠乏 e中心静脈カテーテル留置
a
82
26歳の女性。会議中に突然起こった動悸を主訴に来院した。以前から同様の規則的に早く打つ動悸が年に数回あるという。気管支喘息で治療中である。意識は清明。脈拍148/分、整。血圧104/52mmHg。呼吸数20/分。心雑音と肺雑音とを聴取しない。心電図を別に示す。 対応として適切なのはどれか2つ選べ。 a 硝酸薬投与 b ベラパミル投与 c ATP投与 d プロプラノロール投与 e Valsalva手技
be
83
Q1.この弁膜症の所見は何か Q2.この弁膜症にあてはまるのはどれか3つ選べ a収縮後期雑音を聴取する b僧帽弁閉鎖不全を引き起こすことがある c拡張期雑音を聴取する d収縮前期クリック音を聴取する eMarfan症候群に合併することがある f収縮低調雑音を聴取する
Q1.僧帽弁逸脱症 Q2.abe
84
56歳の男性.胸痛のため救急車で搬入された.起床時に胸痛を自覚した.10分経過しても胸痛が改善しないため救急車を要請した.救急隊の到着時,冷汗が著明で,搬送中に悪心を訴えた.建築業で普段から重労働をしているが,今回のような胸痛が起こったことはない.高血圧と高血糖とを職場の健康診断で指摘されていたが,受診はしていない.喫煙は20本/日を36年間.飲酒は機会飲酒.3歳年上の兄が48歳時に心筋梗塞で死亡.意識は清明.表情は苦悶様である.身長165cm,体重84kg.体温36.2℃.脈拍120/分,整.血圧160/96mmHg.呼吸数20/分.SpO2 97%(鼻カニューラ3L/分 酸素投与下).眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない.肥満のため頸静脈は評価できない.心雑音を聴取しない.呼吸音は両側肺下部にcoarse cracklesを聴取する.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.下肢に浮腫を認めない.尿所見:蛋白1+,糖2+.血液所見:赤血球463万,白血球12,000,血小板28万.アルブミン3.2g/dL,尿素窒素30mg/dL,クレアチニン1.5mg/dL,血糖230mg/dL,Na 130mEq/L,K 4.4mEq/L,Cl 97mEq/L.心筋トロポニンT迅速検査陽性.12誘導心電図で洞性頻脈と前胸部の広範なST上昇とを認める. この患者の胸痛について,診断に有用な情報はどれか. a左乳房付近の痛み b飲水で増悪する痛み c下顎へ放散する痛み d吸気時に増悪する痛み e衣類が触れた際の痛み
c
85
I音の亢進する病態は何か。
房室弁狭窄
86
洞不全症候群や房室ブロックの原因とならないのは次のうちどれか。 a β遮断薬 b サルコイドーシス c 加齢 d 抗不整脈薬 e ACE阻害薬
e
87
心エコー検査で計測できるのはどれか。 ①中心静脈圧 ②僧帽弁口面積 ③平均大動脈圧 ④左室収縮期圧 ⑤混合静脈血酸素飽和度
②
88
心臓移植の原疾患で最も多いのは何か
拡張型心筋症
89
25歳の女性。呼吸困難を主訴に来院した。5日前から38℃前後の発熱、咽頭痛、上腹部痛および食欲低下があり、3日前に自宅近くの診療所で感冒に伴う胃腸炎と診断され総合感冒薬と整腸薬とを処方されたが症状は改善しなかった。昨夜から前胸部不快感が出現し、本日、呼吸困難が出現したため受診した。既往歴に特記すべきことはない。妊娠歴はない。最終月経は2週間前。意識は清明だが表情は苦悶様。体温36.8℃。脈拍92/分、整。血圧72/48mmHg。呼吸数36/分。SpO2 82%(room air)。四肢末梢の冷感を認める。口唇にチアノーゼを認める。頸静脈の怒張を認める。心音にIII音とIV音とを聴取する。呼吸音は両側でwheezesとcoarse cracklesとを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球482万、Hb 14.1g/dL、Ht 41%、白血球14,200、血小板17万。血液生化学所見:総蛋白6.4g/dL、アルブミン3.8g/dL、総ビリルビン1.1mg/dL、AST 519U/L、ALT 366U/L、LD 983U/L(基準176〜353)、CK 222U/L(基準30〜140)、尿素窒素23mg/dL、クレアチニン1.0mg/dL、血糖199mg/dL、Na 128mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 99mEq/L。CRP 2.1mg/dL。心筋トロポニンT陽性。動脈血ガス分析(room air):pH 7.32、PaCO2 20Torr、HCO3- 10mEq/L。仰臥位のポータブル胸部エックス線写真(A)、心電図(B)及び心エコー図(C)を別に示す。 最も可能性の高い疾患はどれか。
e
90
47歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。以前から1か月に2回程度の5分ほど続く動悸を自覚しており、2年前の健康診断でWPW症候群を指摘されていたが、医療機関は受診していなかった。本日20時ごろに突然意識を失って倒れたため、家族が救急車を要請した。脈は微弱(頻脈)。意識レベルはJCS II-30。心拍数172/分。血圧64/48mmHg。呼吸数28/分。SpO2 92%(リザーバー付マスク10L/分酸素投与下)。顔色は不良である。2年前の心電図(A)と今回の心電図(B)とを別に示す。 次に行うべき処置はどれか。 a α遮断薬投与 b β遮断薬投与 c ジギタリス投与 d カテコラミン投与 e カルディオバージョン
e
91
慢性心不全の薬物治療4つ答えよ。
β遮断薬、ACE阻害薬やARB、 アルドステロン拮抗薬、利尿薬やジギタリス
92
急性心筋炎を疑わせる症候でないのはどれか。 a腹部症状 bST-T異常 c奔馬調律 d先行する感冒様症状 e左室壁のびまん性の菲薄化
e
93
大動脈内バルーンパンピング〈IABP〉が適応となるのはどれか。2つ選べ。 a心室性頻脈 b完全房室ブロック c肺水腫を伴う急性心筋炎 d起坐呼吸を伴う僧帽弁狭窄症 e心室中隔穿孔を伴う急性心不全
ce
94
Q1.次の心電図波形は何か。 Q2.この心電図波形の疾患で合併しやすいのはどれか2つ選べ。 a WPW症候群 b 肥大型心筋症 c 大動脈弁狭窄症 d 急性心筋梗塞(下壁) e 心サルコイドーシス
Q1.完全房室ブロック Q2.de
95
左冠動脈造影写真を示す。虚血している部位はどこか。
(左冠動脈)前下行枝
96
45歳の男性.運動中に突然の胸やけと吐き気が出現したため救急車で搬入された.意識は清明.体温36.2℃.心拍数88/分.血圧136/96mmHg.呼吸数18/分.SpO2 99%.トロポニンT陰性.心電図を次に示す.モニター装着や静脈路確保などの処置を行った. この患者を専門医に引き継ぐまでの間に,特に注意すべき合併症はどれか.3つ選べ. a洞停止 b心室細動 c上室性期外収縮 d完全房室ブロック e発作性上室性頻拍
abd
97
プロプラノロールは何の薬か
β遮断薬
98
次の運動負荷シンチグラフィで示した長軸断面像と短軸断面像では虚血している部位はそれぞれどこか。 長軸断面像:① 短軸断面像:②
①前壁、心尖部(LAD) ②前壁、側壁、後壁(LCX)
99
高齢者における高血圧症について正しいのはどれか。 a拡張期高血圧症が多い b若年者より降圧目標とする血圧値が低い c後期高齢者(75歳~)の降圧目標は140/90mmHg未満 d起立性低血圧合併が少ない e家庭血圧での降圧目標は診察室血圧+5である
c
100
血管の構造で正しいのはどれか。 a動脈壁は2層からなる b動脈では外膜が最も厚い層である c外膜は平滑筋細胞からなる d中膜と外膜とは内弾性板で区切られている e血管壁の内腔側は単層の内皮細胞からなる
e