問題一覧
1
むげなり(無下なり)
まったくひどい。〔「むげに」の形で〕むやみに、〔下に打ち消しを伴って〕全く(〜ない)
2
いはけなし(幼けなし)
幼い
3
おとにきく(音に聞く)
うわさに聞く。評判が高い
4
しるし(験、徴)
〔験〕(神仏の)ご利益。〔験〕効果。〔徴〕前兆
5
よろづ(万)
さまざまなこと。〔副詞として〕すべて
6
わざ(業)
仏事。〔形式名詞として〕こと
7
きは(際)
身分。程度
8
さがなし
性質がよくない。いたずらだ
9
さばかり
その程度、それほど。非常に
10
いつしか
早く(〜したい、〜してほしい)。早くも
11
さるべき
(そうするのが)適当な。そうなるはずの。立派な
12
おこなふ(行ふ)
仏道の修行をする
13
つゆ〜打消
少しも〜ない
14
とかく
あれこれと
15
おほやけ(公)
朝廷。天皇
16
ならふ(慣らふ、馴らふ)
慣れる。親しむ
17
いたし
〔連用形「いたく、いたう」で〕とても。〔打ち消しを伴って〕たいして(〜ない)。すばらしい
18
かしづく
大切に養育する。大切に世話をする
19
ことわり(理)
道理
20
まどふ(惑ふ)
心が乱れる、途方に暮れる。〔動詞の連用形に用いて〕ひどく(〜する)
21
わづらふ
思い悩む。苦労する。〔補助動詞として〕〜するのに困る
22
すさまじ
興醒めだ。殺風景だ
23
あさまし
驚きあきれるほどだ。あきれるほどひどい。情けない
24
ためし(例)
例。語り草
25
ここち(心地)
気持ち。病気
26
つれなし(連れ無し)
平然としている。冷淡だ。何の変化もない
27
さらなり(更なり)
〔「言へば、言ふも」に続けて〕(いまさら)言うまでもない。〔「言へば、言へも」を省略して〕(いまさら)言うまでもない
28
かたくななり(頑ななり)
情趣を解さない。見苦しい
29
かつ
一方では。すぐに
30
ついで
(物事の)順序。機会
31
よしなし(由無し)
関係がない。方法がない。つまらない
32
はかなし(はか無し)
頼りない。ちょっとした
33
あらまほし
理想的だ
34
とく(疾く)
早く。すでに
35
なでふ、なんでふ
〔疑問〕どうして(〜か)。〔反語〕どうして(〜か、いや、〜ない)
36
さ
そう、そのように
37
はかばかし
しっかりしている。はっきりしている
38
あらはなり(顕はなり)
まる見えだ。明らかだ
39
さすがに
そうはいってもやはり
40
うす(失す)
消える。亡くなる
41
きこゆ(聞こゆ)
聞こえる、(自然に)耳に入る。世間に知られる。理解できる
42
わたる(渡る)
行く。ずっと(〜する)、一面に(〜する)
43
あぢきなし
どうにもならない。つまらない
44
なかなか(中中)
かえって
45
わななく
ふるえる
46
こころもとなし(心もとなし)
待ち遠しい。不安だ。はっきりしない
47
かしこし(畏し、恐し、賢し)
(畏し、恐し)おそれ多い。(賢し)すばらしい。〔連用形「かしこく」で〕非常に
48
て(手)
筆跡。演奏法
49
いふかひなし(言ふ甲斐無し)
どうしようもない。取るに足りない。ひどい
50
いぬ(住ぬ、去ぬ)
行く。(時が)過ぎ去る
51
よも〜じ
まさか〜ないだろう
52
さながら
そのまま。全部
53
いざたまへ(いざ給へ)
さあ、(一緒に)いらっしゃい
54
にほふ(匂う)
美しく照り映える
55
あてなり(貴なり)
身分が高い。上品だ、優美だ
56
つごもり(晦、晦日)
月末
57
びんなし(便無し)
都合が悪い。困ったことだ
58
やさし(痩さし)
優雅だ。けなげだ
59
うるはし
端正だ。親しい
60
むつかし
うっとうしい。わずらわしい。むさくるしい
61
まうく(設く)
準備する
62
ありし、ありつる
〔「ありし」で〕かつての。〔「ありつる」で〕さっきの
63
こころざし(志)
(相手に寄せる心)愛情。贈り物
64
おこす
よこす
65
うつつ(現)
現実。正気
66
など、などか
〔疑問〕どうして(〜か)。〔反語〕どうして(〜か、いや、〜ない)
67
あいなし(合い無し)
筋違いだ。つまらない。〔連用形「あいなく、あいなう」で〕むやみに
68
さうざうし(索々)
物足りない
69
あだなり(徒なり)
(物事についての場合)はかない。(人間(特に男女関係)についての場合)不誠実だ
70
とぶらふ(訪ふ、弔う)
訪れる。見舞う。弔問する、供養する
71
まもる(守る)
見つめる
72
やむごとなし(止む事無し)
高貴だ。この上ない
73
いとほし(厭ほし)
かわいそうだ。かわいい
74
すなはち(即ち、則ち)
すぐに
75
いらふ(答ふ)
答える
76
きよらなり(清らなり)
美しい
77
なべて(並べて)
総じて。普通
78
たのむ(頼む)
あてにする(四段活用)。あてにさせる(下二段活用)
79
あそぶ(遊ぶ)
管弦を楽しむ
80
しか
そのように
81
いかがせむ、いかがはせむ
〔疑問〕どうしようか。(困惑)〔反語〕どうしようもない(あきらめ)
82
たより(頼り、便り)
頼れるもの。縁故。便宜。機会
83
れいの(例の)
〔用語を修飾して〕いつものように。〔体言を修飾して〕いつもの
84
つとめて
早朝。翌朝
85
ゆゆし
不吉だ。すばらしい。はなはだしい
86
かく
このように
87
かたはらいたし(傍ら痛し)
見苦しい。気の毒だ。恥ずかしい。ばかばかしい
88
めづ(愛づ)
感嘆する。愛する
89
うつろふ(移ろう)
色が変わる。心変わりする
90
おもしろし(面白し)
(景色などが)素晴らしい。興趣がある
91
かづく(被く)
〔四段活用〕(ほうびを)いただく。〔下二段活用〕(ほうびを)与える
92
ぐす(具す)
(引き)連れる。つき従う。添える。
93
いとど
いっそう
94
ものす(物す)
いる。行く、来る(色々な動詞の代わりに用いられる)
95
おぼえ(覚え)
評判。寵愛(を受けること)
96
すずろなり(漫ろなり)
あてもない。思いがけない。〔連用形「すずろに」の形で〕むやみに
97
おのづから(自ら)
自然に。偶然に。〔仮定、推量を伴って〕万一
98
あからさまなり
ちょっとの間だ
99
よし(由)
縁。方法。由緒、風情。事情。そぶり