問題一覧
1
軒近き荻のいみじく風に吹か[れ]て、くだけまどふが、
受身の助動詞るの連用形
2
ありがたきもの、舅にほめ[らるる]婿。
受身の助動詞らるの連体形
3
かの大納言、いづれの船にか乗ら[る]べき。
尊敬の助動詞るの終止形
4
住みなれしふるさとかぎりなく思ひ出で[らる]。
自発の助動詞らるの終止形
5
家の造りやうは、夏を旨とすべし。冬はいかなる所にも住ま[る]。
可能の助動詞るの終止形
6
恐ろしくて寝もね[られ]ず。
可能の助動詞らるの未然形
7
妻の嫗にあづけて養は[す]。
使役の助動詞すの終止形
8
髪上げなどさうして、髪上げ[させ]、裳着す。
使役の助動詞さすの連用形
9
人を苦しめ、法を犯さ[しめ]て、それを罪なはん事、不便のわざなり。
使役の助動詞しむの連用形
10
君はあの松原へ入ら[せ]給へ。
尊敬の助動詞すの連用形
11
入道殿の大井河にせうえうせ[させ]給ひしに、
尊敬の助動詞さすの連用形
12
明石の駅といふ所に御宿りせ[しめ]給ひて、
尊敬の助動詞しむの連用形
13
ゆく河の流れは絶え[ず]して、しかももとの水にあらず。
打消の助動詞ずの連用形
14
京には見え[ぬ]鳥なれば、みな人見知らず。
打消の助動詞ずの連体形
15
京より下り[し]時に、みな人、子どもなかりき。
過去の助動詞きの連体形
16
京より下りし時に、みな人、子どもなかり[き]。
過去の助動詞きの終止形
17
清涼殿の御前の梅の木の枯れたり[しか]ば、
過去の助動詞きの已然形
18
今は昔、竹取の翁といふものあり けり 。
過去の助動詞けりの終止形
19
いとうつくしう生ひなりに けり 。
詠嘆の助動詞けりの終止形
20
人もなき空しき家は草枕旅にまさりて苦しかり けり
詠嘆の助動詞けりの終止形
21
なよ竹のかぐや姫とつけ つ 。
完了の助動詞つの終止形
22
古き墳はすかれて田となり ぬ 。
完了の助動詞ぬの終止形
23
(雪ガ)積もり消ゆるさま、罪障にたとへ つ べし。
強意の助動詞つの終止形
24
黒き雲にはかに出で来ぬ。風吹き ぬ べし。
強意の助動詞ぬの終止形
25
組んづ組まれつ、討ちつ討たれつ、
並列の助動詞つの終止形
26
白波の上にただよひ、うき ぬ しづみ ぬ ゆられければ、
並列の助動詞ぬの終止形
27
くらもちの皇子おはし たり 。
完了の助動詞たりの終止形
28
五十の春を迎えて、家を出でて世を背け り
完了の助動詞りの終止形
29
その沢にかきつばたいとおもしろく咲き たり 。
存続の助動詞たりの終止形
30
富士の山を見れば、五月のつごもりに、雪いと白う降れ り 。
存続の助動詞りの終止形
31
少納言よ、香炉峰の雪いかなら む 。
推量の助動詞むの終止形
32
かのもとの国より迎へに人々まうで来 むず
推量の助動詞むずの終止形
33
こよひは、ここにさぶらは む 。
意思の助動詞むの終止形
34
いづちもいづちも足の向きたらむ方へ往な むず 。
意思の助動詞むずの終止形
35
子といふものなくてありな ん 。
適当の助動詞むの終止形
36
暗さは暗し。いかがせ んずる 。
適当の助動詞むずの連体形
37
などかくは急ぎ給ふ。花を見てこそ帰り給は め 。
勧誘の助動詞むの已然形
38
(犬ヲ)二人して打た む には侍りなむや。
仮定の助動詞むの終止形
39
心あら ん 友もがな。
婉曲の助動詞むの連体形
40
かかる目見むとは思はざり けむ 。
過去推量の助動詞けむの終止形
41
見わたせば山もとかすむ水無瀬河ゆふべは秋となに思ひ けむ
過去の原因推量の助動詞けむの終止形
42
吾を待つと君が濡れ けむ あしひきの山のしづくに成らましものを
過去の伝聞の助動詞けむの連体形
43
風吹けはを沖つ白波たつた山夜半にや君がひとり越ゆ らむ
現在推量の助動詞らむの終止形
44
久方の月の桂も秋はなほもみぢすればや照りまさる らむ
現在の原因推量の助動詞らむの終止形
45
(鸚鵡ハ)人の言ふ らむ ことをまねぶらむよ。
婉曲の助動詞らむの連体形
46
(鸚鵡ハ)人の言ふらむことをまねぶ らむ よ。
伝聞の助動詞らむの終止形
47
潮満ちぬ。風も吹きぬ べし 。
推量の助動詞べしの終止形
48
毎度ただ得失なく、この一矢に定む べし と思へ。
意思の助動詞べしの終止形
49
すでに頽廃空虚の草むらとなる べき を、
当然の助動詞べしの連体形
50
人死を憎まば、生を愛す べし 。
義務の助動詞べしの終止形
51
作文のにぞ乗る べかり ける。
適当の助動詞べしの連用形
52
羽なければ、空をも飛ぶ べから ず。
可能の助動詞べしの未然形
53
これは汝が髻と思ふべからすまら主の髻と思ふ べし 。
命令の助動詞べしの終止形
54
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけから まし
反実仮想の助動詞ましの終止形
55
これに何を書か まし 。
ためらいの意思の助動詞ましの終止形
56
見る人もなき山里の桜花ほかの散りなむ後ぞ咲か まし
実現不可能な希望の助動詞ましの終止形
57
春過ぎて夏来たる らし 白妙の衣干したり天の香具山
推定の助動詞らしの終止形
58
簾少し上げて、花奉る めり 。
推定の助動詞めりの終止形
59
める
婉曲の助動詞めりの連体形
60
男もす なる 日記といふものを、女もしてみむとてするなり。
伝聞の助動詞なりの連体形
61
秋の野に人まつ虫の声す なり われかと行きていざとぶらはむ
推定の助動詞なりの終止形
62
春来ぬとひとは言えどもうぐひすの鳴かぬかぎりはあら じ とぞ思ふ
打消推量の助動詞じの終止形
63
月ばかりおもしろきものはあら じ 。
打消推量の助動詞じの終止形
64
京にはあら じ 。
打消意思の助動詞じの終止形
65
冬枯れの景色こそ、秋にはをさをさ劣る まじけれ 。
打消推量の助動詞まじの已然形
66
なほ仕うまつる まじき ことを参りて申さむ
打消意思の助動詞まじの連体形
67
傷害のおそれおはします まじき 御身にて、
打消当然の助動詞まじの連体形
68
妻といふものこそ、男の持つ まじき ものなれ。
不適当の助動詞まじの連体形
69
世にある まじき 心地のしければ、
不可能の助動詞まじの連体形
70
家にあり たき 木は、松・桜。
希望の助動詞たしの連体形
71
紫のゆかりを見て、続きの見 まほしく おぼゆれど、
希望の助動詞まほしの連用形
72
おのが身はこの国の人 に もあらず。月の都の人なり。
断定の助動詞なりの連用形
73
おのが身はこの国の人にもあらず。月の都の人 なり 。
断定の助動詞なりの終止形
74
心といふもののなき に やあらむ。
断定の助動詞なりの連用形
75
天の原ふりさけ見れば春日 なる 三笠の山に出でし月かも
所在の助動詞なりの連体形
76
忠盛、備前の守 たり し時、
断定の助動詞たりの連用形
77
おごれる人も久しからず。ただ夢の ごとし
比況の助動詞ごとしの終止形
78
和歌、管弦、往生要集 ごとき の抄物を入れたり。
例示の助動詞ごとしの連体形