EPSは、ポンプを常時駆動する必要がないので、エンジンの負荷損失が少なく、燃費の向上に寄与できる。

デュアルピニオン式は、ステアリングの操作を伝えるシャフトと、モータのアシスト力を伝えるシャフトの2本のラックシャフトで構成している。

EPSコントロールユニットに駆動されるアクチュエータは、トルクセンサがふくまれる。

トルクセンサは、路面反力によるトルク変化を検出して、EPSコントロールユニットへ信号を送っている。

舵角センサは、ステアリングホイールの転舵に同期して転舵角を検出している。

EPS警告灯は、システムが異常な時はPOWERモードスイッチONで点灯し、エンジンが始動すると消灯する。

VSAシステムは、車両が走る、曲がる、止まるなど車両の限界付近にある時に、車両の動きが不安定にならないようにする車両安定制御装置である。

ホイールセンサは、パルスジェネレータを使用した周波数信号センサである。

VSAコントロールユニットは、EPB装備車のEPBコントロールユニットを内蔵している。

VSAOFFスイッチは、スイッチを押すとVSAのすべての制御が停止する。

VSAシステム表示等は、VSA制御およびTCS制御が作動した時に、黄色で点滅しシステムが作動していることを知らせる。

VSAシステムは、PGM-FIECUとTCMとで通信して、エンジン、トランスミッション協調制御を行っている。

TCS制御は、滑りやすい路面で発進加速をする時に、過度な駆動力で駆動輪が空転するのを抑えている。

VSA制御のアンダステアを抑制制御は、外側前後輪へ最適に配分したブレーキ加圧信号を出力し等アンダステアを抑制するモーメントを発生させて車両を安定化させる。

アジャイルハンドリングアシスト（AHA）制御が作動したコーナリング中は、VSA作動灯が点滅する。

VSAシステムが正常であっても、12Vバッテリの電圧が低下すると異常と判断され、警告灯および警告表示が示される。

システムに異常が発生すると、ABS警告灯、VSA警告灯、ブレーキ警告灯（赤）を点灯させる。

電動サーボブレーキシステムは、運転席ドアを開ける。またはPOWERスイッチをONモードにするとシステムが起動する。

電動サーボブレーキシステムは、HYBRID車に採用されており、油圧ブレーキ量を最大限に高めるシステムである。

ペダルフィールシミュレータは、運転席のブレーキペダル踏力に応じた擬似的な反力を発生させている。

タンデムモータシリンダは、VSAモジュレータコントロールユニットが決定した油圧ブレーキ量を発生させる装置である。

ヒルスタートアシスト制御は、坂道発進時に車両の下がりを防止するための制御である。

ヒルスタートアシスト制御によるブレーキ液圧は、VSAモジュレータで生成したブレーキ液圧で車両保持を行っている。

ブレーキアシスト制御は！緊急ブレーキ時に運転者の操作量以上のブレーキ圧を発生させて制動距離を短縮させる。

オートマチックブレーキホールドは、車両停止時にブレーキペダルから足を離した時に、自動でパーキングブレーキをかけて停止状態を維持する機能である。

ブレーキライトリレーは、電動サーボブレーキコントロールユニットがブレーキライトリレーを駆動してブレーキライトを点灯させる。

EPBのシステム構成は、電子制御パーキングブレーキアクチュエータ、電子制御パーキングブレーキスイッチ、VSAモジュレータコントロールユニット、コンビネーションメータとなっている。

電子制御パーキングブレーキアクチュエータは、定期点検時に調整しパーキングブレーキの効きを維持する必要がある。

EPB作動警告灯は、赤色警告灯でパーキングブレーキスイッチに点灯して作動表示を行う。

アクセル連動解除機能は電子制御パーキングブレーキスイッチに故障が発生すると機能しない。

VSAモジュレータコントロールユニットは、POWERモードOFF（LOCK）にしたあともう一定の時間、他ユニットと通信を行っている。

パーキングブレーキのかけ忘れを防ぐため、POWERモードをOFF（LOCK）モードにすると自動的にパーキングブレーキの作動が標準設定となっている。

メンテナンスモード機能は、定期点検や車検時にパーキングブレーキを解除した状態を保持する機能である。

4WDシステムにはパートタイム4WD方式、リアルタイム4WD方式、フルタイム4WD方式がある

リアルタイム4WD方式は！4WD⇔2WDの切り替えを手動で行うタイプである。

ビスカスカップリングは、オイルポンプのせん断抵抗を利用してトルクを伝達している。

ビスカスカップリング式4WDは、通常走行では前後輪の回転差が発生しないため駆動輪による走行状態である。

ビスカスカップリングは、ケースプレートとハブプレートの圧着によりトルク伝達を機械的に行っている。

スピードメータテスタを使用する場合は、フリーローラか4輪スピードメーターテスタを使用する。

フリーローラはらスピードメーターテスタローラと直角な状態に配置する。

前輪駆動車のビスカスカップリングの点検は、パーキングブレーキを掛けずにプロペラシャフトの10回転あたりの時間を測定する。

後輪駆動のビスカスカップリングの点検は、前輪子片側をジャッキアップし、サイドシル補強部にリジットラックをかけて前輪を浮いた状態で行う。

けん引は、前輪または後輪を台車に載せた状態で行う。

AWDシステムの構造は、AWDリヤデファレンシャルとPGM-FIECUとなっている。

AWDリヤデファレンシャルの構成は、フルタイム湿式多板クラッチ、油圧回路、デファレンシャルの構成である。

AWDコントロールユニットは、オイルポンプの駆動を行うモータや作動油圧を調達するソレノイドバルブを制御している。

油圧回路では、基本的な作動として「加圧モード」「保持モード」「減圧モード」の3つのモードの組み合わせで制御している。

車両が乾いた水平な路面からの発進時は、前輪駆動状態で発進する。

AWDシステム機能点検を行う際は、HDSで油温値が規定温度以上であることを確認する。

クラッチの点検では、HDS"ソレノイドバルブの点検"の"7段"を実行して、タイヤが手で回ればクラッチは正常である。

AWDリヤデファレンシャルの指定オイルは！Honda純正ウルトラDPSF-Ⅱである。