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日本語文法論
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  • 問題数 88 • 7/5/2024

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    問題一覧

  • 1

    標準語を説明せよ

    人為的に作られ国家などによって制定される言語のことである。(p7)

  • 2

    共通語とは?

    国内に方言差があってもそれを超えて制定される言語のこと。(p7)

  • 3

    中央語とは?また、現代の中央語はどこで話されていたものか?

    中央語とはその時代の文化の中心地で使われていた方言のこと。近代語のうち後期江戸語と現代語においては江戸(東京)で話されていることばが中央語である。(p9)

  • 4

    現代日本語において、狭義の「口語文法」はどの口語体を扱うか?

    改まった場面での話しことば、日常の書きことば、改まった場面での書きことば(p23)

  • 5

    学校文法の基礎となっているのは誰の文法論か

    橋本進吉

  • 6

    文節の区切り方を説明せよ

    自立語だけから成るもの、また、自立語に付属語が付いて成るもので区切る。(p81,82)

  • 7

    学校文法で扱われている10品詞を全て挙げよ。

    動詞、形容詞、形容動詞、名詞、副詞、連体詞、接続詞、感動詞、助動詞、助詞

  • 8

    用言に分類される品詞は何か。また、用言の定義は?

    動詞・形容詞・形容動詞。自立語で活用があり述語になることができる品詞の分類。(p88)

  • 9

    体言に分類される品詞は?またその定義は?

    名詞。自立語であって活用がなく、主節文節になることができる単語。(用言に対して体言という)(p89)

  • 10

    副詞の定義は

    自立語で活用はないが主語となることはない。用言を含む文節を修飾する。(用言や用言文節を修飾するとのが全て副詞とは限らない)(p89)

  • 11

    連体詞の定義は

    体言を修飾し、自立語であって活用がなく主語となることがない。体言を修飾するものが全て連体詞であるとは限らない。(p89)

  • 12

    接続詞の定義は

    自立語であって活用がなく、主語・述語・修飾語・被修飾語にならず、接続文節となるだけのものである。(p90)

  • 13

    感動詞の定義は?

    独立した文節をつくり、感動や呼びかけ、応答に用いる語。自立語で活用がない。(p90)

  • 14

    助動詞の定義は

    用言や体言の下に付いて、種々の意味を添えたり、話し手の意図や判断を加えたりする語。付属語であり活用する語である。

  • 15

    助詞の定義は

    種々の語の下に接続してその後と他の語とこ関係を示したり、その後にある意味を添えたりする語。助詞は付属語であり活用しない語である。(p91)

  • 16

    形容詞と副詞の違いを例文をあげて説明せよ。

    形容詞は修飾する事物こ性質や状態を表す。例えば「白い犬」の形容詞「白い」は犬が白いということを表す。副詞は用言の程度や状態を表す。例えば「白く光る」の「白く」という副詞は「光る」という動作を修飾することで「光る」という動作の状態を示している。

  • 17

    「荷物が届く」の「荷物が」と、「白く光る」の「白く」は同じ連用修飾であるがこの二つは区別する必要がある。どのように区別できるか説明せよ。

    「荷物が届く」の「届く」という動詞には何が届くのかという情報が絶対に必要であり、「荷物が」はその必要な情報を与えるための連用修飾である。それに対して「白く光る」の「白く」は「光る」が絶対に必要としている情報ではなく、付加情報を付け加えるための連用修飾であり、このようにこれら2つの連用修飾は修飾することによって与える情報が必要なものであるか、そうではないかで区別することができる。

  • 18

    品詞の転生とは何か

    ある品詞がその意味や用法を変えて他の品詞になること。

  • 19

    活用形をすべてあげよ。

    未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形

  • 20

    活用の種類を全て上げよ

    五段活用、上一段活用、下一段活用、カ行変格活用、サ行変格活用

  • 21

    語幹と語尾に区別のない動詞があるが、これらはどのような動詞か

    打ち消しの助動詞「ない」が接続した時にその上が1音節の動詞。(p94)

  • 22

    未然形に接続する助動詞は?意味は?

    打ち消し助動詞「ない・ぬ」、意志・推量の助動詞「う・よう」、使役の助動詞「せる・させる」、自発・尊敬・受身・可能の助動詞「れる・られる」が接続する 動作や作用がまだ成り立っていないことを意味する

  • 23

    連用形には何が接続する?

    丁寧の助動詞「ます」、過去完了の助動詞「た(だ)」、願望の助動詞「たい」、様態の助動詞「そうだ」、「接続助詞「て・ても・でも・も・たり・ながら」、係助詞「は・も・さえ」(.p95)

  • 24

    連用形+接続助詞ての語形が表す特別な表現は?

    命令表現や依頼表現 「て」のあとのください・くれ・ちょうだいなどが省略されたものが固定化したものである p95

  • 25

    終止形に接続するのは?

    伝聞の助動詞「そうだ」、推定の助動詞「らしい」、接続助詞「と・けれど・けれども・が・から・し」、終助詞「か・な・なあら・ぞ・とも」 ある用言を単独で示す場合には終止形を用いるのが一般的で「基本形」ともいう(p.96)

  • 26

    連体形に接続するのは?

    体言(名詞)、比況の助動詞「ようだ」(これはようだ、が「様」という名詞だったから)、準体助詞「の」(体言と同等の資格を持つ助詞)、接続助詞「ので・のに」

  • 27

    仮定形には何が接続する?意味は?

    接続助詞「ば」が接続する 仮定条件「〜なら(ならば)」や並立の意味を表す 文末の昇調イントネーションて「仮定形+ば」となる時は「仮定形+ば、良いのではないか」などの省略形となり、適当・勧告・提案・放任を表す

  • 28

    命令形の意味は?

    相手に向かって動作・作用を行うように要求したり希望したりする意味で文を終わらせることができるp98

  • 29

    「ある」を打ち消すには何を接続させることができるか

    打ち消しの助動詞「ず」のみ 打ち消しの助動詞「ない」は接続しない

  • 30

    連用形に音便形がない活用の種類は?

    サ行五段活用

  • 31

    音便が起こるのはどの助動詞が接続するときか

    丁寧の助動詞「ます」以外

  • 32

    イ音便が起こる時の活用の種類は?

    カ行・ガ行五段活用 ただし、「行く」に限ってはイ音便が現れない

  • 33

    撥音便が起こる時の活用の種類は?

    ナ行・マ行・バ行五段活用 これらの動詞の連用形に過去完了の助動詞「た」、接続助詞「て・たり」が接続すると、「だ・で・だり」と濁音になる。願望の助動詞「たい」が接続する場合は撥音便化しない。

  • 34

    促音便化が起きるときの活用の種類は?

    タ行、ラ行、ワ・ア行五段活用

  • 35

    ラ行五段活用のうち特別な活用の仕方をするのは?(特別ラ行五段活用動詞)

    なさる、いらっしゃる、おっしゃる、くださる

  • 36

    特別ラ行五段活用動詞の連用形は?命令形は?

    「り」、促音便形の「っ」、丁寧の助動詞「ます」が接続する場合にはイ音便形で「い」となる。 命令形は「い」が一般的。

  • 37

    「いらっしゃる」「くださる」が補助動詞となる時は何の助動詞を伴うか

    接続助詞「て(で)」 例 泣いていらっしゃいました

  • 38

    「なさる」の命令形「なさい」が補助動詞になる時は?

    動詞の連用形、漢語サ変動詞の語幹につく時 例 入りなさい   直視なさい

  • 39

    下一段動詞「得る」の命令形は?

    「得よ」が一般的

  • 40

    現代後の可能表現形式を全てあげよ

    ①可能動詞 ②可能の意味を表す助動詞「れる・られる」を動詞の未然形に接続させて可能の意味を表す方法 ③補助動詞「〜できる」を接続させる方法

  • 41

    助動詞「れる」が接続する動詞の種類は?

    ・五段活用動詞の未然形(「ある」以外) ・サ行変格活用動詞の未然形

  • 42

    助動詞「られる」が接続する動詞の種類は?

    ・上一段活用動詞 ・下一段活用動詞 ・カ行変格活用動詞 また助動詞「せる・させる」の未然形に接続する p113

  • 43

    サ行変格活用の未然形の語形には何があるか またそれらには何が接続するか

    ・「し」(「ない」・「よう」が接続) ・「せ」、「ぬ」・「られる」が接続 ・「さ」、「せる」・「れる」が接続

  • 44

    ら抜き言葉とは?まだら抜き言葉の発生はどのようにして起こるか?

    ら抜き言葉とは、助動詞を用いて可能の意味を表す時に、ア段音で終わる動詞には助動詞「られる」を接続しなければならないが、その際に「ら」が脱落してしまうという誤用表現のことである。 動詞に助動詞「れる」「られる」のどちらが接続しても「ーaれる」という形式になるのが正しい。しかし近代になってエ段音の「ーeる」の形式が可能動詞で優勢になったことにより、同様に助動詞「られる」を用いた可能表現でも「ーeる」の形式が強固になってしまったためこのような誤用が発生するようになった。 (第4回の20:00あたり)(p114)

  • 45

    ミスする、は言えるが「ノーミスする」とは言えないのはなぜ?

    「ミスする」は動作を表すのに対し、「ノーミス」は状態を表すものであり、状態に「する」を付けて動作を表すことはできないため。

  • 46

    「鳥が空をとぶ」と「犬がビンを倒す」の格助詞「を」のちがいを説明せよ。

    「飛ぶ」は移動を表す自動詞であり、移動を表す自動詞がとるヲ格は場所を表す。「倒す」は他動詞であり、他動詞が取るヲ格は対象を表しその対象に対して意図的に働きかけている。(第4回の65:00ぐらい)

  • 47

    同じ自動詞であっても「人を笑う」は言えるが「ケガを治る」とは言えないのはなぜか?

    自動詞でヲ格をとりやすいのは意志的な動詞で、「笑う」は意志的な動詞であるが「治る」は非意志的な動詞でありヲ格を取ると不自然な表現になるため。(p120)

  • 48

    「白くない」の「ない」と「走らない」の「ない」は品詞が異なるがそれぞれなんの品詞か?

    「白くない」の「ない」は形容詞(補助形容詞)で自立語 「走らない」の「ない」は打ち消しの助動詞「ない」で付属語である。 p185 (自立語の場合間に係助詞を入れることができるためよく"は"ない、というふうにもいうことができる。

  • 49

    「すごくきれい」と「すごいきれい」は一方は正しくもう一方は誤りである。どちらが誤りか?またなぜ誤りなのか?

    「すごいきれい」が誤りである。「きれい」は形容動詞で用言であるため「きれい」を修飾する場合には連用形「すごく」を使う必要があるが、 「すごい」は終止形または連体形だから用言を修飾することができないため。

  • 50

    楽しいです、を丁寧形にすると?

    楽しいです、楽しゅうございます (楽しいです、はもともと誤用だった)

  • 51

    形容詞で連体修飾するときに「い」で終わる形をとらない、もしく「い」の形で終わると意味が変わるものは?

    遠い、多い、近い、少ない (遠くの、多くの、という形で連体修飾することはできる)

  • 52

    形容詞の未然形は何と接続するか

    「なる」「する」のような用言や、過去・完了の助動詞「た」

  • 53

    形容詞連用形「-く」の形はどのようにもちいられるか

    ①用言を修飾して副詞のように用いる ②形容詞「ない」が接続して打ち消しの意を表す ③接続助詞「て・ても」・係助詞「は・も・さえ」が接続 ④文の途中で文を中止する

  • 54

    ①「日本だけの問題でない」と②「生活に余裕がない」のそれぞれの「ない」の違いを説明せよ

    ①の「ない」は「問題だ」打ち消す「補助形容詞」で、②の「ない」は非存在を表す形容詞である。

  • 55

    ①現実はそう甘くない。②どれだけ時間が経ったかわからない。 それぞれの「ない」の違いを説明せよ。

    ①の「ない」は補助形容詞で自立語であるが、②の形容詞は打消しの助動詞であり付属語である。

  • 56

    語を品詞ごとに明確に分類するのは難しいがその理由はなぜか?

    品詞は連続的であり、同じ語でも文脈によっては違う品詞として機能する場合があるから。

  • 57

    格助詞「が」には2つの種類がある それぞれ何か、例文をあげて説明せよ。

    「が」には中立と総記がある。 中立の「が」は「彼が彼女をばかにした。」という状況で「彼女が怒った」というときに使われる。総記の「が」は「彼がAさんとBさんとCさんと彼女をばかにした」という状況で「彼女が怒った」というときに使われる。総記の「が」は中立の「が」と比較して、他にもAさんやBさんといった様々な要素がある中で彼女に焦点を当てている、という点で違いがある。

  • 58

    係助詞「は」と「も」の違いを例文をあげて説明せよ。

    「も」は取り立てられたもの以外の意味を含み、「は」は取り立てられたもの以外の意味を捨てる。例えば、「私もケーキが好き」という場合は私以外にもケーキが好きな人がいるという意味を包むが、「私はケーキが好き」という場合は私以外にケーキが好きな人がいるという意味はない。

  • 59

    「私は冬はアイスは食べない」のように1つの文に係助詞「は」は何回も使えるが、「私も冬もアイスも食べない」というように「も」が1つの文に何回も使われると不自然になるのはなぜか?

    「も」は上接語で取り立てられたもの以外の意味も含むため、「も」が何回も使われるとそれぞれ取り立てられた要素にそれ以外の意味も含まれてしまい意味が明確に伝わらなくなってしまうから。

  • 60

    酒屋の前で店主が「日本酒はあります」「日本酒があります」というのは不自然である。「日本酒あります」というのが自然であるがなぜか?

    「は」は主題を表し、「が」は総記であり、これらは上接語の「日本酒」以外の要素を捨てて「日本酒」に焦点が当てているが、酒屋にお酒があるのは当たり前であり、それなのにわざわざ「日本酒」に焦点を当てた表現をするのは不自然だから。

  • 61

    係助詞と副助詞の違いは

    副助詞は後に接続することでそれらに意味を添えるが、係助詞には意味は付与する役割はない。

  • 62

    「薬だけで治る」「薬でだけ治る」の違いを説明せよ

    「だけ」は副助詞で「で」は格助詞であり、それぞれ格助詞と副助詞の位置が違う。副助詞、格助詞の順の場合、「だけ」は様々な治療方法の中から上接語の「薬」だけに限定している。格助詞、副助詞の順の場合は 、「だけ」は句全体を限定しており、治療方法が薬だけであるという意味を含んでいる。

  • 63

    「3人の友だちが来た。」という文章は数量詞3人の位置を変えることができ「友だち3人が来た」「友だちが3人来た」と言い換えることができる。しかし「東海道を200km歩く」という文の数量詞の位置を変えると「200kmの東海道を歩く」となり意味が変わってしまう。なぜか?

    名詞そのものがいくつあるのかを表す数量詞でなければ自由に位置を変えることができない。「3人」という数量詞は友だちの人数を表すため自由に位置を変えることができるが「200km」という数量詞は名詞の数ではなく長さを表しているため自由に位置を変えることができず、よって意味が変わってしまう。

  • 64

    副詞は3つに分類できる。それぞれなんというか。またそれぞれの役割は何か。

    状態副詞、程度副詞、陳述副詞の3つに分類できる。 状態副詞はそれ自身で事物の属性や状態を表し、主に用言を修飾する。 程度副詞は程度性を付与する。 陳述副詞は呼応することで述語をある特定の表現に限定する。

  • 65

    逆説の種類には何があるか述べよ。 またそれぞれどのような働きか説明せよ。

    述べられている事態の背景でAという事象が起きたらBという事象が起きるという予期があり、この予期に反する事態が起こった時に使われる逆説と、Aという事態とBという事態が対比させるときに使われる逆説がある。

  • 66

    使役の助動詞「せる」「させる」はそれぞれ何に接続するか

    「せる」は「ある」以外の五段活用動詞の未然形とサ変動詞の未然形「さ」に、「させる」はこれ以外の動詞の未然形に接続する。つまり、上接する動詞の未然形の語尾がア段であれば「せる」が接続し、語尾がア段でなければ「させる」が接続する。

  • 67

    「書かせる」という使役の表現を「書かさせる」というように「さ」を入れてにまう「さ入れ言葉」という誤用表現が見られることがある。このような誤用表現はなぜ起こるか説明せよ。

    上接語が五段動詞の未然形の場合「せる」を接続させなければならないが、「さ」を入れてしまい「させる」の形で使役の表現をしてしまっている。これは見る」「見せる」のような上一段動詞と下一段動詞の対応がある動詞を「見せる」「見させる」と使役表現にした時に「さ」が入った使役表現の形を見て「さ」を入れる必要があると勘違いしてしまうために起こる。 (五段動詞のように活用する俗語「書かす」に使役の助動詞「させる」を接続させてしまうこで起こる、という説もある。)

  • 68

    他動詞が述語になるときは格助詞「を」を伴って動作の対象を示すことが多い。ただし、格助詞「を」であってもその下にある動詞が自動詞の場合がある。この時格助詞「を」は何を表すか。

    動作の出発点や経過点、動作の行われる場所(領域)を表す。 例:私は故郷を去る。  犬と川岸を散歩する。  破裂した破片が宙を飛ぶ。

  • 69

    「昨日ご飯を食べなかった」と「昨日ご飯は食べなかった」はそれぞれ何を打ち消しているか説明せよ。

    「昨日ご飯を食べなかった」はごはんを食べるという事柄全体を否定していて、「昨日ご飯は食べなかった」は何かを食べはしたがごはんは食べなかった、という意味で「ごはん」だけを打ち消している。

  • 70

    「遊びにいらっしゃらない?」「寂しくない?」の「ない」はそれぞれ何を表しているか?

    「遊びにいらっしゃらない?」は勧誘、「寂しくない?」は念を押す意味で使われている。 (話し言葉で「ない」は勧誘や念を表す場合にも使われる。文末イントネーションの昇調で疑問文を構成する。)

  • 71

    「明日学校に行くだろう」の「だろう」は何を表すか?

    推量を表す。(未来を表してはきない点に注意。推量を表す「だろ」は断定の助動詞「だ」の未然形、「う」は推量の助動詞である。)

  • 72

    過去と完了の違いを説明せよ

    過去は発話時を基準にしてそれより前に起こったことを指し、完了はどの時点を基準にしてもよく、その基準から前に起こったことを指す。

  • 73

    「消しゴムあった」「彼女いたんだ」の助動詞「た」は何を表すか?

    確認を表す。 (知らなかったことを今知った、というように過去完了から派生したもの)

  • 74

    「寝る前に電話した」という文について、寝たのは発話時の前なのになぜ「寝た前」ということはできないのか説明せよ。

    相対名詞句の過去・完了の助動詞「た」は、主節を基準にして従属節にある出来事がそれより前に起きた場合に使われる。従属節の「寝る」は、主節の「電話した」を基準にした時、それよりも後に起きる出来事であるため、助動詞「た」を用いて「寝た前」ということはできない。 (過去完了の助動詞「た」はとある時点を基準にしてその出来事が前に起きた時に使われるが、相対名詞句の中にある「た」は基準となる時点が分からない。)

  • 75

    病院などで「癌でしょう」と言われる時、この助動詞「う」は何を表すか?

    未決定を表し、婉曲的な言い方にして遠回しに伝えている。

  • 76

    ①「あの人は日本人らしい」②「あの発言は日本人らしい発想だ」 それぞれの「らしい」は種類が異なる。それぞれ何か、説明せよ。

    ①は推量の助動詞「らしい」であり、「であるらしい」という意味である。 ②は性質・状態を表す接尾語であり、これが接続することで形容詞を作る。 (区別の仕方) ①は体言と助動詞だから被連体修飾語になれるが②な用言だから被連体修飾語にはなれない

  • 77

    「らしい」「ようだ」「そうだ」は類似性があるがそれぞれ異なる。どのように違うか説明せよ。

    「らしい」は推量の助動詞で、他者からの伝聞による情報を根拠とした推量を意味する。 「ようだ」は比況の助動詞で、話し手が認識した事柄を根拠とした水量を意味する。 「そうだ」は伝聞の助動詞で、他者からの伝聞の伝達を意味する。

  • 78

    ①「食べたい」②「食べてほしい」はそれぞれ希望を表すが異なる点がある。説明せよ。

    ①食べる人と願望をもっている人は一致する ②は食べる人と願望をもっている人が異なる

  • 79

    ①お茶を飲みたい ②お茶が飲みたい どちらが一般的な表現か?理由も説明せよ。

    ①の方が一般的である。「飲む」は他動詞であり、目的語を示すのが普通であるため、目的語を示すために「を」を用いるのが一般的だからである。 (形容詞・形容動詞・自動詞が述語の場合、「が」を用いて主語を表し、「を」で主語を表すのは一般的ではない。)

  • 80

    ①行きたい②行きたがる それぞれ希望を表すが、どのように違うか説明せよ。

    ①は希望する状態を表し、②は希望する動作を表す。②の方がより強調的な表現である。 (①は話し手の希望、②は第三者の希望と説明されることがあるがこれでは明確に説明できない)

  • 81

    相互承接の原則にやると格助詞と格助詞は重ならないが、「私のが見当たらない」「あなたへの贈りものです」「私からの忠告です」などのような言い方はできる。なぜか?

    「の」「から」は格助詞に分類されるが、体言の資格をもつ準体助詞としての役割もあり、この場合は重ねることができるから。

  • 82

    格助詞+副助詞、副助詞+格助詞はどちらも成り立つ。しかし、「あの子には言わないでね」とは言えるが「あの子はに言わないでね」とは言うことができない。なぜか?

    「は」は係助詞由来の副助詞であり、係助詞は、格助詞+係助詞の順でのみ重ねることができるため。

  • 83

    格助詞の内、主格に分類されるものはどれか

    「が」「の」 (準体助詞の有無が違う)

  • 84

    格助詞の内、連体格に分類されるものはどれか

    「が」「の」「から」 (主に「が」が主格用法を、「の」が連体格用法を分担するようになった)

  • 85

    格助詞「を」「から」はどちらも起点を表す。「8時に家を出ます」という文は自然だが、「8時に家から出ます」と言う文は不自然な言い方になる。なぜか

    同じ起点を表す助詞であっても、「から」は境界線を越えると言う意味合いが強く、「8時ちょうどに家の中と外との境界を越える」と言う意味合いになってしまうため不自然になる。

  • 86

    「グランシップで卒業式がある」とは言えるが、「グランシップに卒業式がある」とは言えないのはなぜか

    格助詞「で」は動作が行われる場所を表し、「に」は存在がある場所を表すため。

  • 87

    「は」と「が」違いにを説明せよ。

    まず同じ助詞であっても分類が異なり、「は」は係助詞で「が」は格助詞である。 ほかにも情報の焦点の当て方に違いがある。「は」は焦点がそれ自身より後ろにあり、例えば1人の店員がお客さんに名前を尋ねられたとき時「私は佐藤です」と答えるが、これは、質問した側は店員の存在自体は認知しており、特に名前を知りたいという状況であるため、「佐藤」に焦点を当てるために「は」を用いる。一方で、「が」は焦点がそれより前にあり、例えば、たくさんの店員がいるの中でお客さんがこの中で佐藤さんは誰かを尋ねた時、「私が佐藤です」と答えるが、これは質問した側が「佐藤」が誰なのかを知りたいという状況であるため、たくさんの店員がいる中で「私」が佐藤であると言うことを伝えるために「が」を用いて「私」に焦点を当てている。

  • 88

    サ変複合動詞の可能表現は基本的に「勉強できる」のように補助動詞を用いることが多いが、「愛する」を可能表現にすると「愛せる」となるのはなぜか?

    サ変動詞の未然形に五段活用の未然形と同型の「さ」があることから、サ変複合動詞ではサ行変格活用とサ行五段活用が混在するようになった。そして、サ行五段動詞は活用語尾を「せる」にすることで可能動詞にすることができ、サ行複合動詞でも同じように活用することで「愛せる」という可能表現をするようになったため。