｢社会学」という言葉を初めて使ったフランスの哲学者で、社会改革思想家であるサン・シモンに学び、フランス革命後の無政府状態を実証科学に基づく人間知性の改革によって克服すべきことを説いた人物は誰か。

コントは社会学を、社会静学と社会動学からなると主張したが、社会の秩序の理論はどちらを指すか。

コントは社会学を、社会静学と社会動学からなると主張したが、社会の進歩の理論はどちらを指すか。

コントは「三段階の法則」を提唱したが、これは人間の社会が軍事的社会から法律的社会へと進み、最終的にはどのような社会に至るという考え方か。

学校教育のあり方に疑問を感じ、大学に入らず独学で研究し、社会有機体論と社会進化論を2本の柱にしたイギリスの哲学者・社会学者は誰か。

スペンサーは、社会進化論的立場から、「(A)型社会から(B) 型社会へ」という道筋を示した。

コント、スペンサーに共通する視点である、社会を大きな生物になぞらえる考え方を何というか。

コント、スペンサーの社会学は社会全体を捉える壮大な視点を持つが、厳密な科学性を持たなかったため、何と呼ばれたか。

コントの実証主義を発展させて客観主義的な社会学を樹立し、現代フランス社会学の主流を形成した『社会分業論』『自殺論』を著したフランスの社会学者は誰か。

デュルケムは、社会現象は個人の心理に還元されず、個人に外在し、個人を拘束する事実として存在するという考え方を主張したが、これを何というか。

デュルケムは、社会的規範の動揺や崩壊によって生じる混沌状態を何と呼んだか。

デュルケムによると、自殺には4つの類型があるが、そのうち、欲望の過度の肥大と、その充足手段の不均衡からなる無規制状態の結果、不満、焦燥感、幻滅などが原因の自殺を何というか。

デュルケムによると、自殺には4つの類型があるが、そのうち、社会的連帯感が弱まって過度に個人化が進み、個人が孤立化するときに生じやすい自殺を何というか。

デュルケムによると、自殺には4つの類型があるが、そのうち、戦時下の集団自決や殉死などにみられる、集団主義が強すぎて規範への過度な服従や集合的価値への献身の結果として生じる自殺を何というか。

デュルケムによると、自殺には4つの類型があるが、そのうち、社会規範の拘束力が強くなり、個人の自由が過度に制約された結果、身動きがとれなくなって生じる自殺を何というか。

デュルケムは、前近代の社会が (A) 的連帯に基づく 「環節型社会」たったのに対し、近代的社会は(B)的連帯に基づく組織型社会であると述べた。

著書『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 の中で、プロテスタントを信仰する中産階級の持つ節約・勤勉という倫理意識が、近代資本主義を発達させたと述べた人物は誰か。

ウェーバーは、人間一人一人の行為こそが社会の最小単位にほかならないと考え、社会学の仕事は行為の意味を理解するところから始まると述べたため、彼の社会学は何と呼ばれたか。

ウェーバーは、社会的行為には4つの類型があると述べたが、これは価値合理的行為、情緒的行為、伝統的行為とあと1つは何か。

ドイツの社会学者、哲学者で、社会的実在を内容と形式に分け、社会学をただ形式に限定し、社会の心的相互作用の一般形式を問題にする形式社会学を創立した人物は誰か。

部分から構成される全体を「システム」と呼び、社会学の仕事は行為システムの全体または各システム内部の構造と機能を明らかにすることであると述べ、社会システム論と呼ばれる理論を提唱した人物は誰か。

パーソンズが、あるシステムを分析するための発見的な概念用具として示した図式のことを何というか。

アメリカの社会学者で、パーソンズの包括的・体系的な 一般理論に対して、社会学における理論と実証との乖離を乗り越えるために、実証可能な「中範囲の理論」の必要を強調した人物は誰か。

マートンが提唱した、ある思い込みや信念に基づいて予想していたことが実際に起こった場合、当初の思い込みや信念のことを何というか。

ウェーバーは、近代化の過程において組織の官僚制化は不可避であるとし、官僚制の合理性を指摘したのに対し、 合理的に見える官僚制における非合理的な人間行動によ って起こる問題を「官僚制の逆機能」とした人物は誰か。

ゴッフマンは、対面的な場面における自己と他者の関係を、舞台における演技者と観客に見立て、演劇との比喩で理解しようとしたが、この理論を何というか。

日常生活に自明のものとみなされていることがらに目を向け、行為者の立場に寄り添って社会を理解しようと試みた現象学的社会学の提唱者は誰か。

「複雑性の縮減」という概念をキーとして、独自の社会システム論を展開したドイツの社会学者は誰か。

個人の持つ価値観や規範意識、ものの見方や感じ方、言葉遣いなどを含めた幅広い概念であるハビトゥスの存在を通して文化が再生産されていく過程を説明した人物は誰か。

ブルデューは、中流階級と労働者階級の子供達の学業成 績を比較すると前者が後者よりも好成績を収めやすいのは、育った環境から何を得ているためだと主張したか。