問題一覧
1
栄養ケア・マネジメントとは何か
個々人に適切な栄養ケアを行い、望ましい栄養状態及び食生活を実現するために行う業務の機能や方法、手順を効率的に進めるためのシステム。
2
感度とはなにか
陽性のものを正しく陽性と判断する確率。
3
身体状態の評価における動的栄養指標にはどのようなものがあるか。
血液・生化学的指標では、急速代謝タンパク質、尿中3-メチルヒスチジン、フィッシャー比など。
4
栄養管理のための食事調査法にはどのようなものがあるか。
食事記録法、24時間食事思い出し法、食事摂取頻度法
5
身体の各機関の発育の特徴をスキャモンの発育曲線に基づいて説明しろ。
一般型は乳児期で急速に発育し、幼児期後半〜学童期までは緩やかに変化するが、思春期で再び著しい発育とS字状に変化する。 神経型は他の組織に比べ最も早く発育し、10〜12歳ごろにほぼ完成する。 生殖器型は思春期の第二次性徴の時に著しく発育する。 リンパ系型は出生直後から急速に発育し、学童期に成人の2倍になるが、その後低下する。
6
エネルギー代謝の加齢による変化について説明しなさい。
1〜2歳が最も高値を示し加齢に伴い低下する。
7
出生時から高齢期にかけての体水分量と体脂肪率の変化について
加齢に伴い体水分は50%程度まで減少。体脂肪率は見かけ上上昇する。
8
老化のメカニズムで比較的有力とされている説は。
プログラム説とフリーラジカル説 プログラム説は寿命はあらかじめ遺伝情報にプログラムされているという考え。 フリーラジカル説はフリーラジカルにより、生体構成成分に作用して過酸化物を生成し、この蓄積により老化を引き起こすという考え。
9
高齢期において特に大きく低下する機能は
呼吸器や腎機能
10
妊娠期における体重増加指導の目安について
妊娠前がやせ(BMI18.5以下)の妊婦は12〜15kgの増加。 普通体重(BMI18.5〜25)の妊婦は10〜13kgの増加。 肥満(BMI25以上)の妊婦は7〜10kgの増加。 BMI30以上の妊婦は個別対応している。
11
乳汁分泌の機序
乳汁の産生、分泌は乳房で行われる。 吸啜反射により、下垂体前葉からプロラクチン、下垂体後葉からオキシトシンが分泌される。 プロラクチンは母乳をつくる働きをし、オキシトシンは乳腺まわりの筋肉を縮小させ、母乳をしぼり出し子宮の収縮を促す。
12
初乳の特徴について生乳と比較して説明せよ
初乳は淡黄色でやや粘稠性がある。 たんぱく質やミネラルなどビタミンAが多く、脂質、ラクトースは少ない。 成乳はたんぱく質、ミネラルが少なく、脂質、ラクトースが多くなる。
13
食事摂取基準において妊娠後期に付加される栄養素等を全てあげなさい
エネルギー、たんぱく質、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビタミンC、マグネシウム、亜鉛、カルシウム、ヨウ素、セレン
14
食事摂取基準において、授乳期に付加される栄養素等を全てあげなさい
エネルギー、たんぱく質、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB12、葉酸、ビタミンC、鉄、亜鉛、カルシウム、ヨウ素、セレン、モリブデン
15
生理的体重減少について
新生児の体重が、細胞外液の間質液の減少、不感蒸泄により、3〜4日で150〜300g減少する事。
16
新生児黄疸について説明しなさい
基礎疾患のない新生児において生後2〜3日後に現れ、10日頃に消える黄疸のこと。
17
新生児期、乳児期の体重・身長の増加状況について説明しなさい
出生時の体重は3kgである。生後3〜4ヶ月で2倍の6kg、1年で3倍の9kgになる。 出生児の身長は50cmである。1年で1.5倍の75cmになる。
18
離乳の開始に適切な時期はいつか。
生後5〜6ヶ月頃
19
牛乳と母乳の栄養成分の違いについて
母乳は牛乳と比べて100gあたりのカゼイン、ビタミンB1、ビタミンB2、ミネラウルが少ない。 一方多価不飽和脂肪酸、ラクトース、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEが多い。
20
成長期の年間発育量のピークはいつごろ見られるか、男女それぞれで説明しろ
女子は9〜10歳、男子は11〜12歳で年間発育量のピークを迎える。
21
食事摂取基準における小児期の推定エネルギー必要量の算定方法は
推定エネルギー必要量(kcal/日)=基礎代謝量(kcal/日)×身体活動レベル+エネルギー蓄積量(kcal/日)
22
マラスムスとクワシオルコルを説明しろ
マラスムスはエネルギーとたんぱく質の欠乏が著しく筋肉の消耗をしている状態。 クワシオルコルはエネルギーは必要量を満たしてるがたんぱく質摂取量が不足し浮腫が起きている状態。
23
小児期の痩せと肥満のアセスメントについて、どのような指標が用いられるか。
診断には、身長、体重、頭囲、胸囲、体脂肪などの測定を行い、成長曲線、肥満度、身体体重曲線、カウプ指数やローレル指数から判定する。
24
WHOによる貧血の基準について幼児、小児の基準をそれぞれ説明しなさい
幼児では、ヘモグロビン値11g/dl未満 小児では、12g/dl未満となる。