社会調査の目的は、社会のありようを明らかにすることにある。

社会調査の「社会」とは、「日本社会」など、国と同程度かそれ以上の規模を示している。社会調査の「社会」とは、「日本社会」など、国と同程度かそれ以上の規模を示している。

社会調査とは、国や地方自治体など、公的機関が行う調査のことを指す。

報道機関が行っている世論調査は、社会調査には含まれない。【32843

研究者が個人で行う調査は、社会調査とは言えない。【29842改

市場調査とは、行政の意思決定に役立てることを目的として市場の客観的基礎資料を得るための社会調査である。【31842】

世論調査とは、自治体の首長の意見を集約するための社会調査である。【31843】

気象庁が日本の気候変化を知るために行う気温調査は、社会調査だと言える。

文科省が日本の子どもの学力状況を明らかにするために行う全国一斉学力テストは、社会調査だと言える。【似26841】

社会調査は、市場の構成要素である企業は調査対象とせず、社会の基本的な構成要素としての個人を対象とする。【27841】

社会調査は、平均的な人々の姿を知るために行うものであるから、内閣総理大臣のような特別な地位にある個人は社会調査の対象とはいえない。【27845】

統計的なデータとして結果をまとめられない調査は社会調査とはいえない。 【29845】

社会調査において、手紙や日記といった私的文書は、収集対象とはならない。【29894】

調査対象者が一定期間記帳した家計簿は、社会調査の集計・分析の対象となる。【27844】

発言の当事者を特定できないインターネット上の掲示板の書き込みは、社会調査の分析対象として活用することができない。【28902】

Youtubeなどにおいて個人が公開している動画もまた、社会調査の分析対象となる。

貧困の実態調査などの社会調査を基に、社会改良が行われることもある。【32841】

社会調査は、社会福祉援助技術として有効な方法ではない。 【32844】

社会調査の最も古い起源は、新聞社が行った世論調査である。【29843改】

社会調査は、研究者が個人ではなくて共同で行わなければならない。【33842】

社会調査は、数量的データとして結果を提示できなければならない。【32845】

統計調査とは、社会事象を質的に捉えることを目的とした社会調査である。

アクションリサーチとは、特定の状況における問題解決に向けて調査者が現場に関与する社会調査である。

センサスとは、企業の社会貢献活動を把握することを目的とした社会調査である。

実態調査とは、現状を正確に知るための調査である。

仮説検証型調査とは、調査者の立てた仮説どおりの結果を得るための調査である。

課題解決志向型の調査では、調査者は客観性を保つために、プロジェクトには参加しないのがよい。

アクション・リサーチでは、問題解決を目指すという価値指向的立場よりも、真理を追い求める理論的研究の立場が重視される。

アクション・リサーチでは、計画、実施、事実発見の循環が基本プロセスとして提唱されている。

アクション・リサーチでは、主に質的調査が用いられ、質問紙調査のような量的調査は用いられない。

量的調査は、社会の全体像を描きやすい点にそのメリットがある。

質的調査では、音声データや映像データを用いることができる。

ミックス法は、質問紙などの量的調査とインタビューなどの質的調査を組み合わせる方法である。

社会問題の解決のために実施する調査は，社会踏査(social survey )と呼ばれる。

トライアンギュレーションとは、調査者と調査対象者が協力して行う調査方法である。

全数調査の場合、母集団から一部を取り出し、取り出した全員を対象に調査する。

センサスとは、企業の社会貢献活動を把握することを目的とした社会調査である。

横断調査と縦断調査の違いは、調査地域の広さや調査対象者数などといった調査の規模が異なることによる。

横断調査で得られたデータを、時系列データと呼ぶ。

縦断調査とは、一時点のデータを収集する調査のことをいう。

同一の調査票を使って、昨年はN県、今年はP県で量的調査を実施することは、パネル調査に当たる。

パネル調査とは、調査対象者に対して、過去の出来事を振り返って回答してもらう調査のことをいう。

パネル調査では、調査を重ねるごとに調査対象者が増加する傾向がある。

縦断調査のデータ分析は，横断調査に比べて，二つの変数間で原因と結果という因果関係を推論することには適していない。

基幹統計とは、民間における意思決定または研究活動のために広く利用されると見込まれる統計と規定されており、国勢調査や報道機関が行う世論調査が該当する。

一般統計調査には、基幹統計調査も含まれる。

国勢統計と国民経済計算以外の基幹統計は、行政機関が作成する公的統計の中から総務大臣が指定する。

基幹統計は、それ以前の指定統計と異なって、回答の義務を規定している。

成年被後見人には、基幹統計調査の報告を求められることはない。

国の統計は「 行政のための統計」から「社会の情報基盤としての統計」へとその位置づけが転換し、請求すれば誰でも国の統計調査の調査票情報の提供を受けられるようになった。

2007年の統計法改正により、統計委員会は、各都道府県に設置されるようになった。

統計委員会では、大学等の研究機関が行う統計調査に対して、その倫理的な妥当性などについて意見を述べることができる。

基幹統計のために収集された個々の調査票情報は、個人情報保護の観点からも、その二次利用は禁止されている。

基幹統計の公表の場合には、インターネットを利用した公表が禁じられている。

国勢調査の対象者は、日本に居住する日本国籍をもつ人に限定されている。

基幹統計調査である国勢調査は、10年ごとに無作為抽出による調査が行われる。

総務省が行う労働力調査は、調査時点で就労しているか又は求職中の人を対象とし、就労も求職もしていない人は対象としない。

基幹統計調査である国民生活基礎調査は、3年ごとに大規模な調査を行い、中間の各年に簡易な調査が行われる。

国民生活基礎調査は、20 歳未満の国民を対象としない。

家計調査は、学生の単身世帯も対象とする。

厚生労働省が実施する社会福祉施設等調査は、基幹統計調査である。

社会保障生計調査は、被保護世帯を対象としない。

次のうち、統計法における基幹統計調査として、正しいものを1つ選びなさい。

公益社団法人日本社会福祉士会が作成した社会福祉士の倫理綱領および行動規範には、調査や研究に関する専門職としての倫理責任についての項目はない。

社会調査の対象者の抽出では、住民基本台帳から制約なく個人情報を閲覧できる。

学術研究上の調査は、調査対象者に強制的に回答を求める必要がある。

小学生を対象に調査を実施する際には、調査の目的などを本人が理解できるように丁寧に説明し同意書に署名をしてもらった上であれば、調査を実施してもよい。

施設職員を調査対象者にして、福祉サービスの一般的な苦情対応に関する調査を実施する際に、施設職員は調査に協力する義務があると依頼状に明記した。

調査の依頼文書を作成する際には、調査者側の個人情報保護の観点からも、電話番号や電子メールのアドレスは掲載してはいけない。

社会調査は、調査の目的、収集データの利用方法、そして結果の公表の方法をあらかじめ文書あるいは口頭で調査対象者に知らせ、了解を取った上で実施する。

調査の協力は自由意志であるので、対象者への調査に関する説明は不要である。

社会福祉学部の学生からの依頼で質問紙調査をする際、いつも出入りしている学生だったため、施設利用者に特に説明することなく質問紙を配布した。

質問紙調査の回答の仕方で分からない箇所があるので教えて欲しいという調査対象者からの問合せに、調査対象者全体への公平性に欠けるため説明を控えた。

社会福祉施設利用者に聞き取り調査をする際、聞き漏らしを防ぐための録音は、不安感を抱かせるので、調査対象者に告げずに行った。

社会福祉施設利用者の家族の実情を聴く際、第三者が出入りしない個室で聞き取り調査を行った。

社会調査で得られた個人情報は、鍵つきのロッカーに保管したり、電子ファイルの場合には暗号化機能を用いるなどして、第三者の目に触れないようにすべきである。

量的な調査では、調査対象者の氏名や回答者番号が書かれた対象者リストと調査票を一緒にまとめて管理しなければならない。

研究を終えたインタビューの録音データについて、分析 ・報告の終了後も保管し続けた。

社会調査では、対象者に調査協力の謝礼を渡すことが不可欠である。

調査票の回答内容及び対象者に関する情報は、共同研究者間であっても、個人が特定できないように加工し、利用することが望ましい。

調査データを事例として公表する場合、その事例が特定されるおそれがある場合は、例えば実際の年齢ではなく「前期高齢者」などと記述するのが望ましい。

面接調査の音声データから記録を作成する際，調査対象者の名前や面接の中で出てきた人名を，アルファベット順に記号化した。

仮説に反した調査結果が出た場合、調査結果の公表を差し控える必要がある。

調査に使用した調査原票は、社会的にも貴重な文書であるので、集計・分析等が終了した後個人情報を削除しデータアーカイブスに登録することを義務づけられている。

インタビュー調査で録音した発言のなかに事実誤認と思われる発言があったので、テープ起こしの段階で調査者の判断で修正を施した。

面接調査終了後，調査対象者1名から協力辞退の申出があったため，その調査対象者のデータについて年齢と所属を書き換えてから分析に利用した。

調査前に対象者の協力同意書があっても、調査の途中又は調査後の対象者からのデータ削除要請に応じることが求められる。

調査者が、研究目的で住民基本台帳から作成した調査対象者の住所リストを、調査終了後に自分の主催する介護予防啓発イベントの案内状の郵送に利用した。

測定とは、一定の規則や基準を用いて、調べたい対象の経験的な特性に数値や記号を与える手続きである。

信頼性とは，測定しようとする 概念をどのくらい正確に把握できているかを意味する。

妥当性とは，同じ調査を再度行ったときに，どのくらい類似した結果を得ているかを意味する。

信頼性が高ければ、測定したい事柄を適切に測定できているといってよい。

社会調査の測定では、信頼性と妥当性のどちらかが満たされていればよい。

パーソナルな質問とは社会一般的な意見について尋ねる質問であり、インパーソナルな質問とは調査対象者自身の意識や行動について尋ねる質問である。

「あなたは、宗教は大切だと思いますか」という質問の回答は、回答者本人の信仰心の強さ・弱さを表すものと解釈してよい。

「ふだん朝食をとりますか」という質問文では「ふだん」が指すものがあいまいなので、「今朝は朝食をとりましたか」 ように日時を特定しなければならない。

「ごきょうだいは何人ですか」という質問には、回答者が判断に迷うようなあいまいさは存在しない。

「個人の自由に最大限の配慮をしないケアは認められないという考えに反対する立場に、あなたは賛成ですか、反対ですか」という質問は、否定が重なり好ましくない。

回答者の理解を促進するため、ワーディングはできるだけ多くの専門用語を用いることが望ましい。