問題一覧
1
1.家庭血圧は正常、診療所で血圧の高いヒトは正常血圧、白衣高血圧、仮面高血圧、持続性高血圧のどれに分類させるか?
白衣高血圧
2
2.家庭血圧は高血圧、診療所で正常血圧のヒトは正常血圧、白衣高血圧、仮面高血圧、持続性高血圧のどれに分類させるか?
仮面高血圧
3
3 血圧に基づいた脳心血管リスクの判定は血圧値だけで決めるか?
p9 年齢、喫煙、合併症の有無などが影響する
4
4 収縮期血圧 165 mmHg、拡張期血圧 105 mmHgを診察室血圧で示した人の血圧値による分類は何か?
p4 II 度高血圧
5
5 高血圧患者は診断され次第、薬物治療が開始されるか?
p9 生活習慣の修正が先である
6
6 1日の塩分摂取の目標値は?
p10 6g
7
7 生活習慣の改善は、食塩摂取量以外に何があるか?
p10 節酒、禁煙、BMI、運動、栄養素と食品など
8
8 高血圧治療の第一選択薬は何か?(6種類ある)
p11 カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、ARB、利尿薬、MRA、βブロッカー
9
9 本態性高血圧とは何か?
p3 原因が明らかではない高血圧
10
10 高血圧治療のための併用にはどんな組み合わせがあるか?
p11 ACEと利尿薬, ARBと利尿薬、Ca拮抗と利尿薬、Ca拮抗とARB,Ca拮抗とACE (ACEとARBは併用しない) 10 (合剤はARBと利尿薬、ARBとCa拮抗薬、ARBとCa拮抗薬と利尿薬)
11
11 血管平滑筋の収縮に関与しているカルシウムチャネルはL, N, P, Q, R, Tタイプのどれか?
p12 Lタイプ
12
12 初めて実用化された ジヒドロピリジン系Ca2+ チャネル遮断薬は何か?
p13 ニフェジピン経口剤
13
13 血管平滑筋に対する親和性が最も強力とされるCa2+ チャネル遮断薬は何か?
p13 ニカルジピン経口剤、注射剤
14
14 L-タイプ以外のCa2+ チャネルを阻害するCa2+ チャネル遮断薬は何か?
p13 ベニジピン LとTとN、シルニジピン LとN、アゼルニジピン LとT
15
15 ジヒドロピリジン系Ca2+ チャネル遮断薬の中で半減期が最も長いものは何か?
p13 アムロジピン経口剤 血中半減期36時間
16
16 ベンゾチアゼピン系 Ca2+ チャネル遮断薬は何か?
p14 ジルチアゼム経口剤、注射剤
17
17 フェニルアルキルアミン系 Ca2+ チャネル遮断薬は何か?
p14 ベラパミル経口剤、注射剤
18
18 高血圧症への適用が無いCa2+ チャネル遮断薬は何か?
p13 ベラパミル経口剤、注射剤
19
19 心抑制が強いCa2+ チャネル遮断薬の順番(ジヒドロピリジン系、ベンゾチアゼピン系、フェニルアルキルアミン系)を示せ?
p14 ジヒドロピリジン系 < ベンゾチアゼピン系 < フェニルアルキルアミン系
20
20 アムロジピンと同じ第3世代と呼ばれるCa2+ チャネル遮断薬は何か?
p13 アゼル二ジピン錠
21
21 アンジオテンシン I はいくつのアミノ酸から成るペプチドか?
p15 10個
22
22 アンジオテンシン II はいくつのアミノ酸から成るペプチドか?
p15 8個
23
23 アンジオテンシン III はいくつのアミノ酸から成るペプチドか?
p15 7個
24
24 アンジオテンシン IV はいくつのアミノ酸から成るペプチドか?
p15 6個
25
25 活性酸素消去作用を持つACE阻害薬は何か?
p16 カプトプリル経口剤
26
26 ACE阻害薬の代表的な副作用は何か?
p16 空咳
27
27 ARBの中で、心不全に適応を持つものは何か?
p17 カンデサルタン経口剤
28
28 ARBの中で、尿酸排泄促進作用を有するのは何か?
p17 ロサルタン経口剤
29
29 スーパーARBと呼ばれる薬物は何か?
p18 アジルサルタン経口剤
30
30 直接的レニン阻害薬をあげよ?
p18 アリスキレン経口剤
31
31 高カリウム血症の危険性があるため、糖尿病患者でARBやACE阻害薬と併用禁忌である薬物は何か?
p18 直接的レニン阻害薬(アリスキレン)
32
32 ステロイド骨格を持たない選択的アルドステロン拮抗薬(MRA) は何か?
p18 エサキセレノン経口剤
33
33 心不全適応を持つMRAは何か?
p18 エプレレノン
34
34 腎臓からの レニン 分泌を抑制(産生抑制)し、 レニン-アンジオテンシン系の活性を抑制する高血圧治療薬は何か?
p21-22 アドレナリンβ受容体遮断薬
35
35 β1受容体に選択的で、ISAのないβ遮断薬は何か?
p22 メトプロロール経口剤、アテノロール経口剤、ビソプロロール経口
36
36 片頭痛発作の発症予防薬としても用いられるβ遮断薬は何か?
p22 プロプラノロール経口剤、注射剤
37
37 アドレナリンα、 β受容体を遮断する薬物は何か?
p23 ラベタロール経口剤、カルベジロール経口剤、アロチノロール経口剤
38
38 α1アドレナリン受容体遮断作用が強く、点眼薬としても用いる高血圧治療薬は何か?
p24 ブナゾシン経口剤
39
39 前立腺肥大症における排尿障害を改善するアドレナリンα1受容体遮断薬は何か?
p24 基本的に全て効果はある。 適用 としては タムスロシンやシロドシンなど
40
40 血管平滑筋細胞の グアニル酸シクラーゼを活性化し、細胞質の cGMP を増加させ、血管拡張作用を示す薬物は何か?
p25 ヒドララジン経口剤、注射剤
41
41 妊婦への安全性が証明されており、妊娠時の高血圧の第一選択薬は何か?
p26 メチルドパ水和物経口剤
42
42 妊娠20週間未満あるいは20週以上で使用できる高血圧治療薬は何か?
p26 メチルドパ、塩酸ヒドララジン、ラベタロール、アテノロール、プロプラノロール、ニフェジピン、 42 ニカルジピン(点滴静注のみ)、アムロジピン
43
43 次の表を埋めなさい
プロカインアミド、リドカイン、フレカイニド、アテノロール、アミオダロン、ベラパミル
44
44 心電図のP波は何を表す?
p1 心房の電気的興奮
45
45 心電図のQRS波は何を表す?
p1 心室の電気的興奮
46
46 心電図のT波は何を表す?
p1 心室筋の回復(再分極)
47
47 心房細動と診断された場合、最も注意することは?
p8 塞栓症、特に脳塞栓症に注意
48
48 直ちに心肺蘇生術を開始する必要がある危険な不整脈は何か?
p11 心室細動(VF)
49
49 CHADS2スコアとは何か?
p10 心房細動患者における脳梗塞発症リスク評価法
50
50 CHADS2スコアで、一番影響が大きい因子は何か?
p10 脳梗塞、TIAの既往症で2点
51
51 非弁膜性心房細動で脳梗塞発症リスクに関し、CHADS2スコア以外のその他のリスクには何かあるか?
p10 心筋症、年齢(65-74歳)、血管疾患、持続性心房細動、腎機能障害、低体重(≦50 kg)、左心房径(>45mm)p10 心筋症、年齢(65-74歳)、血管疾患、持続性心房細動、腎機能障害、低体重(≦50 kg)、左心房径(>45mm)
52
52 不整脈のダウンストリーム治療とは何か?
p12 不整脈自身を治療する方法。抗不整脈薬、アブレーションなど
53
53 不整脈のアップストリーム治療とは何か?
p12 不整脈の原因となる基礎疾患を治療する方法。高血圧、狭心症及び心不全治療などが含まれる
54
54 抗コリン作用を持ち、緑内障患者に禁忌である抗不整脈薬は?
p18 ジソピラミド経口剤、注射剤、シベンゾリンコハク酸塩経口剤、注射剤
55
55 低血糖を誘発する可能性のあるクラス1a治療薬は何か?
p18 シベンゾリンコハク酸経口剤、注射剤、ジソピラミド経口剤、注射剤
56
56 糖尿病性の神経障害にも使用される抗不整脈薬は何か?
p19 メキシレチン経口剤、注射剤
57
57 心房性不整脈には無効で、心室性不整脈に有効であり、経口投与が可能なクラスIb薬物は?
p19 メキシレチン経口剤、注射剤
58
58 心室性不整脈に有効であり、抗不整脈薬としては経口投与はできないクラスIb薬物は?
p19 リドカイン注射剤
59
59 大規模臨床研究で心筋梗塞後の無症候性心室性期外収縮あるいは非持続型心室頻拍を増大させ、生存率を低下させた抗不整脈薬は何か?
p20 フレカイニド経口剤、注射剤
60
60 心筋細胞や刺激伝導系に作用してそれらの興奮を抑制し、頻脈などを抑えるボーンウイリアムズ分類クラスIIの薬物は何か?
p21プロプラノロール経口剤、注射剤、カルテオロール経口剤、アテノロール経口剤、メトプロロール経口剤、ビソプロロール経口剤 など
61
61 Na+チャネルおよび Ca2+ チャネルを遮断する抗不整脈薬で、クラスIIIに分類される薬は?61 Na+チャネルおよび Ca2+ チャネルを遮断する抗不整脈薬で、クラスIIIに分類される薬は?
p24 アミオダロン塩酸塩経口剤、注射剤
62
62 アミオダロンの主な副作用は何か?
p24 肺線維症、間質性肺炎、角膜色素沈着、肝障害、甲状腺機能障害、心不全悪化など
63
63 心電図のQRS波がねじれるように変化する心室頻拍性の不整脈はなんと呼ばれる?
p23 TdP
64
64 生命に危険のある難治性の心室細動、血行動態不安定な心室頻拍に有効な抗不整脈薬は何か?
p24 ボーンウイリアムス分類 クラスIII のアミオダロン経口剤、注射剤、ソタロール経口剤、ニフェカラント注射剤
65
65 心筋細胞や刺激伝導系のカルシウムチャネルを遮断し、主に上室性不整脈に用いられる薬物は何か?
p26 ジルチアゼム経口剤、注射剤、ベラパミル経口剤、注射剤
66
66 迷走神経を刺激し、頻脈性不整脈に有効な強心薬は?
p27 ジゴキシン経口剤、注射剤、メチルジゴキシン経口剤
67
67 徐脈性不整脈に用いられる抗不整脈薬は?
p27 アトロピン経口剤、注射剤など
68
68 様々なチャネルや受容体に対する作用を詳細に記載した抗不整脈薬の分類法はなんと呼ばれているか?
p15 シシリアンギャンビット
69
69 Vaughan Williamsの分類でクラス1aに分類される薬物は、ナトリウムチャネル以外にどのチャネルに強く作用するか?
p16 カリウムなど
70
70 活性化状態のナトリウムチャネルを抑制する抗不整脈薬は何か?
p15 A が付いている薬 ボーンウイリアムズ分類のクラス Ia と Ic
71
71 不活性化状態のナトリウムチャネルを抑制する抗不整脈薬は何か?
p15 I が付いている薬 ボーンウイリアムズ分類のクラス Ib (特にアプリンジン)
72
72 心不全の分類法のうち、自覚症状で分けるものは何か?
p4 NYHA分類
73
73 心不全のステージ分類法はどんな特徴を有するか?
p4 心不全症候無しでも治療開始 特に器質的心疾患リスクとなり得る基礎疾患がある場合は、その治療を行う
74
74 心不全患者が楽になるために上体を起こした状態で呼吸することをなんと呼ぶか。
p5 起坐呼吸
75
75 静脈が関わる心臓に対する負荷を何と呼ぶ?
p1 前負荷あるいは容量負荷
76
76 動脈(末梢血管抵抗)が関わる心臓負荷を何と呼ぶ?
p1 後負荷あるいは圧負荷
77
77 左室駆出率(EF)とは何か?
p6 心エコー法で算出される指標で、左室拡張末期用量のうち、どのぐらいが拍出されたかを示す(算出法も見ておいて下さ い)。
78
78 左室駆出率(EF)の基準値は幾つか?
p6 55%以上を正常とみなす. 慢性心不全の予後を規定する因子として重要である
79
79 血液生化学的な心不全マーカーとは何か?またその正常値は幾らぐらいか?
p7 BNP, NT-proBNP BNP の値としては18.4 pg/mL 以下が正常
80
80 血液生化学的な心不全マーカーで、血液中の半減期が長く、感度が良いのは何か?
p7 NT-proBNP
81
81 ステージC(症候性心不全)で左心室機能が比較的保持されている場合は、何に分類されるか。また、基本的な治療方針は何か?
p8、p10 HFpEF (EF≧50%) 原因となる基礎疾患の治療が基本 および利尿薬
82
82 ステージC(症候性心不全)で左心室機能が軽度低下した場合は、何に分類されるか。また、基本的な治療方針は何か?
p8 HFmrEF (40 ≦ EF <50%) 状況次第でHFrEFと同じ治療にする場合もあるし、機能改善ならHFpEFと同じ
83
83 ステージC(症候性心不全)で左心室機能が低下した場合は、何に分類されるか。また、基本的な治療方針は何か?
p8、p9 HFrEF (EF<40%) ACE阻害薬、ARB、βブロッカー、ARNI、MRA、イバブラジンを用いて治療する。 83 必要に応じて利尿薬、ジギタリス、血管拡張薬を用いる.
84
84 最新のガイドラインではステージC(症候性心不全)で左心室機能が低下した場合の基本薬は何か?
p11 ACE/ARB+βブロッカー+MRA → コントロール不良の場合は ARNI+MRA+βブロッカー+SGLT2阻害薬
85
85 心不全に用いられるACE阻害薬で、プロドラッグなものは何か?
p12 エナラプリル経口剤
86
86 心不全に用いられるACE阻害薬で、活性本体なものは何か?
p12 リシノプリル経口剤
87
87 心不全治療に用いられるアンギオテンシンII受容体(AT1)拮抗薬は何か?
p12 カンデサルタンシレキセチル経口剤
88
88 ACE阻害薬を用いる場合、気をつけるべき副作用は何か?2つ上げよ。
p13 空咳と高カリウム血症 まれに 血管浮腫
89
89 心不全治療に用いられるアドレナリンβ受容体遮断薬は何か?
p14 カルベジロール経口剤(αβ遮断薬)、ビソプロロール経口剤(β1選択的遮断薬)
90
90 心不全患者にアドレナリンβ受容体遮断薬を用いる場合、注意する点は何か?
p14 心機能低下による心不全の悪化 そのため少量から開始して、段階的に増量していく
91
91 ヘンレループの膜Na+・K+・2Cl-共輸送担体を抑制する利尿薬は何か?
p16 フロセミド経口剤、注射剤、ブメタニド経口剤、注射剤、アゾセミド経口剤、トラセミド経口剤
92
92 遠位尿細管においてNa+、Cl-の再吸収 (Na+-Cl-共輸送体) を阻害する利尿薬は何か?
p17 トリクロルメチアジド経口剤、ヒドロクロロチアジド経口剤
93
93 遠位尿細管においてNa+、Cl-の再吸収 (Na+-Cl-共輸送体) を阻害するが、サイアザイド系薬物と構造が異なる薬物は何か?
p17 インダパミド経口剤、メフルシド経口剤
94
94 ループ利尿薬やサイアザイド系薬物が持つ副作用は何か?またその副作用の具体的な症状は何か?
p18 低カリウム血症 全身倦怠感、しびれ(テタニー)、筋肉痛、脱力感などや心室性不整脈が起こる
95
95 K+保持性でアルドステロンに拮抗する利尿薬は何か、またこのグループの薬物の代表的な副作用は何か?95 K+保持性でアルドステロンに拮抗する利尿薬は何か、またこのグループの薬物の代表的な副作用は何か?
p19 スピロノラクトン経口剤、カンレノ酸カリウム注射剤 などが有する副作用として女性化乳房がある
96
96 アルドステロン拮抗薬(MRA)で、ステロイド骨格を有するものと非ステロイドのものは何か?
p19 エプレレノン経口剤 (ステロイド骨格を持つ) エサキセレノン経口剤 (ステロイド骨格を持たない)副作用としての女性化 乳房はない。ただし、高カリウム血症には注意
97
97 アルドステロン拮抗薬(MRA)で、心不全適応を持つ薬物は何か?
p19 エプレレノン
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98 K+保持性でアルドステロンに依存しない利尿薬は?
p19 トリアムテレン経口剤 上皮型ナトリウムチャネル(ENaC)を遮断する
99
99 K+保持性利尿薬の注意するべき副作用とその具体的な症状は何か?
p20 高カリウム血症 下痢、脱力、筋力低下や 重篤な不整脈
100
100 バソプレシンV2受容体拮抗作用を示す利尿薬は?
p21 トルバプタン経口剤