問題一覧
1
大腿骨などの四肢の長管骨では骨幹部(表層)は海綿骨、骨幹端部から骨端部にかけては皮質骨が主体となっている。
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2
骨には血液供給がない。また、その形成と吸収はそれぞれ骨芽細胞と破骨細胞が担っている。
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3
思春期になって骨端線が閉鎖すると、骨の長径成長と横径成長は停止する。
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4
骨吸収が骨形成を上回ると、骨量の減少が起こって骨粗鬆症となり、逆に骨形成が骨吸収を上回ると骨軟化が起こる。
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5
骨は重量などの負荷がかかるところがより強くなり、負荷がかからないところはより脆弱になっていく。
○
6
骨の成分は無機基質のカルシウムおよびリンのみである。
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7
関節軟骨には血管もリンパ管も存在しないため、ギプス固定などによって関節運動が行われないと、関節の萎縮を起こす。
○
8
関節液の主成分はヒアルロン酸であり、関節内に出血が起きても凝血塊を形成しない。
○
9
関節可動域(ROM)は、年齢・性、ときには職業によっても異なり、個人差がある。
○
10
手指の近位指節間関節、遠位指節間関節はそれぞれDIP関節、PIP関節とも表される。
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11
脳神経、脊髄神経はそれぞれ中枢神経に分類される。
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12
末梢神経は体性神経と自律神経の2つからなる。
○
13
脊髄神経は頸髄から7対、胸髄から12対、腰髄から5対、仙髄から5対、尾髄から1対の合計30対の神経からなる。
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14
仙髄および仙骨神経叢が障害されると、排尿コントロール不良となることがある。
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15
脊髄の横断面は大脳皮質と同様に、表面が灰白質で、中心が白質である。
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16
運動神経は遠心性線維、感覚神経は求心性線維からなる。 運動神経は脊髄神経の前根を、感覚神経は脊髄神経の後根をそれぞれつくる。
○
17
腰髄レベルが損傷しても上肢や腹筋の筋力は残存する。
○
18
関節が障害されている患者に筋力強化を行う方法として、等尺性収縮による方法がある。
○
19
腱には栄養を供給する血管や神経が通っていない。
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20
靭帯は主にコラーゲンからなる結合組織で、骨と骨を連結し、関節固有の動きを許容する役割がある。
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21
痛みの程度を図る評価法の1つにVAS(Visual analog scale)があるが、これは現在の痛みを患者自身ではなく評価者が記載するものである。
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22
心臓部の痛みを上腕部の痛みと誤認することや、腎臓の障害による腰痛など障害部位と別の部位に生じる痛みを『放散痛』という。
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23
腰部脊柱管狭窄症や閉塞性動脈硬化症で生じる疼痛は『間欠性疼痛』が特徴的である。
○
24
『翼状肩甲骨』は進行性筋ジストロフィーや前鋸筋の麻痺などによって起こる。
○
25
リウマチ性疾患などによって起こる手指のスワンネック変形は、MP関節屈曲、PIP関節過伸展、DIP関節屈曲の状態をいう。
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26
大腿骨の頸体角正常よりも増加して垂直位に近づいたものを『内反股』といい、下肢の短縮、跛行などの問題を生じる。
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27
上腕骨軸と前腕軸のなす角(外反角)は、成人では男性8度、女性15度が正常とされる。
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28
いわゆるO脚は内反股のことで、日本人にみられる変形性膝関節症の多くはこの状態で問題になることが多い。
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29
槌指はMP関節部の伸筋腱の断裂や脳血管障害による麻痺などによって起こり、MP関節が屈曲変形したものである。
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30
腰椎前彎が強くなったものを凹背、胸椎の後彎が増強したものを円背という。
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31
『関節拘縮』と『関節強直』は同じ病態を表す言葉である。
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32
『フォルクマン拘縮』は、肘関節より末梢側の循環障害(阻血)によって深部屈筋群の壊死、手指の屈曲位固定などの症状がみられるもので、正中神経麻痺に発展すると不可逆的なものとなってしまう。
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33
脊髄癆、脊髄空洞症、糖尿病などによって関節の知覚が障害され、関節の高度な破壊や異常可動性がみられるものを『シャルコー関節』という。
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34
『デュプイトラン拘縮』は、中年以降の男性にみられるもので原因不明である。また、症状は小指・環指の屈曲変形である。
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35
対麻痺は片側一側の上下肢の麻痺で、脳腫瘍や脳出血、脳梗塞などの疾患でおこる障害である。
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36
表在感覚や深部知覚などが障害される原因の一つとして、視床が障害される場合がある。
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37
一側の小指および環指の知覚が障害される原因は、正中神経麻痺が考えられる。
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38
腓骨神経麻痺によって生じる『鶏歩』は、つま先よりも踵が先に床に設置する異常な歩き方である。
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39
ROMを測定するときは四肢をゆっくりと動かすが、疼痛や抵抗が出現してもさらに力を加えて、最大限の値で測定できるように努める。
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40
『MMT膝伸展3/5』と表された場合、端座位姿勢の対象者の膝は屈曲90度位から伸展0度位まで動かすことができる、ということを示している。
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41
骨粗鬆症や骨髄炎など、骨の脆弱性をもたらすような病的な欠陥があって起こす骨折を『疲労骨折』という。
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42
『単純骨折』は横骨折のように骨折線が1本であるのに対して、『複雑骨折』は粉砕骨折のように骨折線が複雑で骨片が複数存在するものをいう。
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43
骨の再生能力が低下している状態が基盤となって骨折治癒過程が遅れるものを『遷延治癒』、骨再生能力の欠如で発生する骨髄腔の閉塞、骨折端の硬化等の状態を『偽関節』という。
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44
Gurlt(ガールト)の骨折治癒期間の表によると、上肢よりも下肢の骨の方が治癒期間が相対的に短い。
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45
骨折線に一致した強い限局性の圧痛を『デブリドマン疼痛』という。
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46
骨折治癒の原則は、整復・固定・リハビリテーションである。
○
47
鎖骨骨折は全骨折の10%程度であり、直達外力で起こるものが多い。また、変形骨癒合も多いが、機能障害は軽度である。
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48
肋骨骨折は全骨折の10%程度であり、直達外力で起こるものが多い。好発部位は第5~8肋骨で、治療には固定用装具を用いることが多い。
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49
上腕骨近位端骨折は、倒れて手や肘をついた時に起こるが、骨折線は解剖頸に沿って入ることが多い。
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50
上腕骨顆上骨折は小児に多く、手をつき肘を過伸展したときに起こる。フォルクマン拘縮を起こすことがあり、注意を要する。
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51
『コレース骨折』とは、橈骨遠位端骨折の一種で、末梢骨片が背側に転位しているものをいう。
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52
大腿骨頸部骨折(内側骨折)は、血行の良い骨幹端部の骨折であるため、骨癒合は良好である。
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53
高齢者の大腿骨転子部骨折(外側骨折)では、手術療法としてCHS固定やγ型髄内釘などが用いられる。
○
54
大腿骨頸部骨折は局所の腫脹や皮下出血が著明となり、大腿骨転子部骨折では腫脹や皮下出血はあまりみられない。
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55
膝蓋骨骨折の治療は保存療法となる場合もあるが、手術療法となるときは、キルシュナー鋼線と軟鋼線を用いて内固定する場合が多い。
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56
下腿骨骨幹部骨折の中・下1/3境界部は血液循環が悪いため、遷延治癒や偽関節となる危険性がある。
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57
足関節の果部骨折では、内転時よりも過度の外転時に靭帯に強い力が加わり、その力で剥離骨折となるものが多い。
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58
『マルゲーニュ骨折』は、骨盤の腸骨・坐骨・恥骨のいずれかひとつが単独に骨折したもので、重篤な骨折ではない。
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59
胸椎や腰椎の椎体骨折は上下からの圧迫力により圧潰し、後方(背側)が低く、前方(腹側)が高い楔状形となるものが多い。
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60
高齢者の4大骨折といえば、上腕骨近位部骨折・橈骨遠位端骨折・大腿骨近位部骨折・下腿骨骨幹部骨折である。
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61
脱臼は、関節を構成する骨頭部が正常な位置から逸脱して、関節面相互の適合性が失われた状態をいう。
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62
突き指は、指の捻挫のことである。
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63
『C7 頸髄損傷』と表記されたものは、C6頸髄までは機能が残存し、C7頸髄髄節以下は麻痺していることを示す。
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64
脊髄ショック期は、受傷髄節を含めてそれより末梢の全反射が亢進する。
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65
中心性脊髄損傷は、頚椎や椎間板の損傷を伴わない軽微な損傷で、高齢者に発生することが多く、下肢に比して上肢の麻痺が軽度である。
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66
セダンによる末梢神経損傷の分類で、軸索断裂は予後不良であり、神経再生は望めない。
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67
尺骨神経麻痺が起こった場合の症状は『鷲手』である。
○
68
腕神経叢は、第5頸髄神経から第1胸髄神経が複雑な分布をとって末梢にいたる一連の神経をさす。
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69
腓骨神経麻痺は、腓骨小頭部における圧迫や外傷で起こり、足関節背屈が不能となる『尖足』が特徴の歩行障害を示す。
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70
開放創のない外傷の直後に行う処置としての『RICE処置』とは『リハビリ、冷却、固定、挙上』のことを指す。
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71
アキレス腱断裂は高齢者に起こりやすい外傷で、男性より女性の割合が多い。
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72
膝内障は、膝の骨折・脱臼・半月板損傷や靭帯損傷などの外傷を総称したものである。
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73
膝の半月板は、大腿骨と脛骨の関節面の接触安定性を高め、衝撃を分散させる働きがあるが、半月板の実質部には血管がなく再性能に乏しいため、保存療法による修復を期待するのは難しい。
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74
膝十字靭帯は関節内に存在するため、その損傷では関節血腫を示す。
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75
膝の十字靭帯の再建術では、自家腱や自家靭帯を用いるが、人工靭帯による補強を加えることもある。
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76
コンパートメント症候群と呼ばれる障害の中に、フォルクマン拘縮や前脛骨区画症候群などがある。
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77
動脈性血行障害の徴候である疼痛・嘔気・知覚障害・運動麻痺・末梢動脈の拍動消失という5つのサインを見逃さないことが大切である。
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78
先天性股関節脱臼の発生要因の1つとして、不適切なおむつカバーの巻き方や不適切な乳児の抱き方などが考えられる。
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79
先天性股関節脱臼の治療装具としてデニス・ブラウン装具がある。
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80
先天性内反股の治療装具としてリーメン・ビューゲル紐革装具がある。
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81
関節リウマチは今なお原因不明の疾患であるが、自己免疫説が定説となっており、70代以上の高齢女性特有の疾患である。
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82
関節リウマチの病変の中心は骨膜で、病変が骨にまで進行すると骨嚢胞や骨棘などが見られるようになる。
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83
関節リウマチの関節腫瘍は両側対称性に出現するのが特徴である。
○
84
血清リウマトイド因子陽性であっても、関節リウマチでない人もいる。
○
85
関節リウマチの手の関節炎でDIP関節に症状がみられるのは稀で、そのほとんどはPIP関節やMP関節、橈骨手根関節である。
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86
関節リウマチは発症早期に診断されれば、現在では薬物療法によって進行をかなり抑えることができるようになってきている。
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87
車椅子使用が必要な関節リウマチ患者に積極的に車椅子駆動練習をさせることがよいとは限らない。
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88
手の変形が進行している関節リウマチ患者には「タオル絞り」で協力強化を行うのがよい。
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89
急性化膿性こつずいえんの起炎菌として挙げられる黄色ブドウ球菌はヒトの皮膚表面や腸内などに常在している細菌である。
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90
急性化膿性骨髄炎は小児・青年期に多く、好発部位は大腿骨・脛骨の骨幹端部である。
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91
痛風は低尿酸血症が基盤となって発症する急性関節炎・尿路結石・腎障害などを示す一連の症候群である。
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92
痛風の症状の1つである発作性疼痛は、片側の母趾MP関節にあらわれることが多い。
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93
変形性関節症の進行期ではレントゲン上で、骨嚢胞形成、間接間隙の狭小化、軟骨下骨の硬化像などが見られる。
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94
変形性股関節症は、わが国では二次性のものより一次性のものが多く、更年期以降の女性に多い。
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95
変形性膝関節症は、わが国では中年以降の女性に頻発し、膝の外反変形を起こすことが多い。
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96
股OAや膝OAの末期の治療法としては、年齢や副疾患、本人の意向などは考慮されるが、人工関節置換術が選択されることが多い。
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97
術後の下肢深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症を予防するのに、弾性ストッキングを使用したり、フットポンブによる理学療法を試行するのがよい。
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98
良性骨腫瘍では無症状で経過することもある。
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99
ユーイング肉腫は良性骨腫瘍の1つである。
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