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こころ検定2級 精神解剖生理学基礎②
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  • 問題数 78 • 12/2/2024

    記憶度

    完璧

    11

    覚えた

    30

    うろ覚え

    0

    苦手

    0

    未解答

    0

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    問題一覧

  • 1

    平衡感覚については、耳にある()と()によって処理されている。前庭には有毛細胞があり、頭や体が傾くことで、この有毛細胞も傾く。また、頭や体が動くことで、半規管内のリンパ液も動くことになる。これら有毛細胞の傾きやリンパ液の動きが内耳の神経に伝えられ、脳へと情報が伝えられる。

    前庭, 半規管(前半規管・後半規管・外側半規管:三半規管)

  • 2

    ()は内耳のリンパ液の異常により、平衡感覚や聴覚に障害が発生する疾患である。主な症状として、眩暈・吐き気・耳鳴り・難聴などがある。様々な原因が想定されているが、心理社会的なストレスもメニエール病の原因の代表的なものである。

    メニエール病

  • 3

    鼻の中には()と呼ばれる部分がある。花から空気を吸い込んだ際に、その中に含まれる匂いの原因となる様々な分子が()に結合することで、(①)が活性化する。①が集まって形成される(②)を通して、脳の()という部分に伝えられる。この②で処理された嗅覚情報は、脳の大脳皮質にある()に送られる。空気中の化学物質が刺激となって匂いが受容されるため、このメカニズムは()と呼ばれる。

    嗅粘膜, 嗅覚受容体, 嗅細胞, 嗅神経, 嗅球, 化学受容

  • 4

    味覚は舌の粘膜にある(①)という器官によって受容される。①には()という細胞があり、その細胞の表面には()がある。飲食物に含まれる分子が味覚受容体と結合することで活性化し、味の感覚情報が脳に伝えられる。化学物質が刺激となって受容されるため、嗅覚と同じ化学受容の感覚器官である。

    味蕾, 味細胞, 味覚受容体

  • 5

    味覚には()()()()()という5種類があり、これらは(①)と呼ばれる。これらの①ごとに別々の感覚受容体が存在し、各受容体の変化の程度によって飲食物の味が決定されると考えられる。なお、()は味細胞によって受容されるのではなく、舌にある粘膜内の神経線維が痛みを感じることで発生する痛覚の一種であり、味覚とは明確に区別される。

    塩味, 甘味, 酸味, 苦味, うま味, 基本味, 辛味

  • 6

    ()は舌に痛みや異常感を感じたり、味覚障害を併発したりするものの、舌そのものには異常が認められないというものである。これらの痛みは食事の際には症状が軽減・消失する。また発症期間中に、舌の癌に関する恐怖心、舌自体は正常であると診断されても異常であると思い込む、下の痛みや異常を歯などが原因だと思い込む、という3つのうち1つ以上が当てはまることも舌痛症の判断基準に含まれている。原因の一つとしてストレスがあり、更年期障害の一症状として発症するという報告もある。

    舌痛症

  • 7

    皮膚感覚は皮膚が外部からの刺激を受容することで発生するものである。皮膚は()と()で構成されており、表皮には()や()などの分泌腺があり、更には表皮が変化したものが毛や爪となっている。真皮の下には()があり、様々な神経線維が張り巡らされている。

    表皮, 真皮, 汗腺, 脂腺, 皮下組織

  • 8

    皮膚の神経線維には()()()()()()()などがある。

    自由神経終末, 毛包神経終末, パチニ小体, マイスネル小体, メルケル触覚円盤, ルフィニ小体, クラウゼ棍状小体

  • 9

    毛包神経終末・マイスネル小体・メルケル触覚円盤・クラウゼ棍状小体は()を受容し、パチニ小体()を受容し、ルフィニ小体は()を受容し、自由神経終末は()を受容する。

    触覚(何かが触れた感触), 振動覚(振動に対する感覚), 圧覚(圧力の感覚), 痛覚・温覚・冷覚

  • 10

    ()は皮膚のかゆみや温疹などの症状が繰り返されるものである。アレルギー体質やライフスタイル、食事や栄養状態など様々な要因によって引き起こされるとされているが、心理社会的なストレスも原因となることがあり、強いストレスに曝されることで症状が悪化することもある。アトピー性皮膚炎には体表面積の何%に認められるかで、4段階に分かれている。軽症は軽度の炎症のみ、中等症は10%未満に強い炎症、重症は10〜30%に強い炎症、最重症は30%以上に強い炎症が認められる。

    アトピー性皮膚炎

  • 11

    ()は感覚器が受容した情報を処理し、運動器系に命令を発して適切な反応・行動を促す機能を有している。

    神経系

  • 12

    神経系は()神経と()神経の2つに大別される。

    中枢(脳:大脳・間脳・小脳・脳幹、脊髄), 末梢(脳神経、脊髄神経、腸管神経叢)

  • 13

    神経系を構成する細胞には、情報伝達を行う(①)と、①のサポートをする()がある。①には細胞から複数本が排出されて枝分かれしながら徐々に細くなっていく()と、細胞から1本だけ排出されて延々と伸びていき、最終的に枝分かれして他の細胞に情報を伝える()がある。

    神経細胞, 支持細胞, 樹状突起, 軸索

  • 14

    樹状突起・神経細胞・軸索の3つを合わせて()と呼ぶ。より詳細に情報の伝達を見ていくと、軸索の先端にある()と呼ばれる部分が重要な役割を担っている。

    ニューロン, シナプス

  • 15

    シナプスと隣り合う神経細胞の間には()と呼ばれる非常に狭い感覚が空いている。そしてシナプスに神経伝達物質が詰まった()という袋状の構造が複数存在し、神経細胞の興奮が伝わることでシナプス間隙に神経伝達物質が放出される。

    シナプス間隙, シナプス小胞

  • 16

    神経伝達物質で小分子伝達物質に分類される()は大脳皮質・大脳基底核に存在し、意識・記憶・覚醒・睡眠を司る。

    アセチルコリン

  • 17

    神経伝達物質で小分子伝達物質に分類される()は、大脳基底核内の黒質と呼ばれる部分で生成され、線条体(尾状核・被殻)などへ情報を送る。また、精神活動の活性化・快感の発生と関連している。さらに、うつ病・統合失調症・パーキンソン病とも関連している。

    ドーパミン

  • 18

    神経伝達物質で小分子伝達物質に分類される()は、脳幹内の青斑核と呼ばれる部分に多く存在し、覚醒・気分高揚・血圧上昇・注意・不安・学習などの様々な生理的・心理的な機能と関わる。また、うつ病・パニック症とも関連している。

    ノルアドレナリン

  • 19

    神経伝達物質で小分子伝達物質に分類される()は、脳幹内の縫線核と呼ばれる部分でアミノ酸の一種であるトリプトファンから生成され、脳の活動全般や覚醒状態・ストレスに関わる。また、 うつ病・パニック症・摂食障害とも関連している。

    セロトニン

  • 20

    神経伝達物質で小分子伝達物質に分類される()は、アミノ酸の一種で、大脳皮質・海馬・小脳などに存在し、学習や記憶などに重要な関わりを持つ。また、攻撃性とも関連している。

    グルタミン酸

  • 21

    神経伝達物質で小分子伝達物質に分類される()は、海馬・小脳・大脳基底核に存在し、グルタミン酸から生成される。不安を沈静化させたり、睡眠を促進したりする機能があり、抑制性の神経伝達物質である。

    γアミノ酪酸(GABA)

  • 22

    神経伝達物質で小分子伝達物質に分類される()は、脳幹や脊髄に存在し、興奮性と抑制性の2つの機能を有する神経伝達物質である。

    グリシン

  • 23

    神経伝達物質で小分子伝達物質に分類される()は、視床下部から分泌され、覚醒や記憶に関係しており、自律神経のコントロールにも関与している。

    ヒスタミン

  • 24

    神経伝達物質で神経ペプチド伝達物質に分類される()は、気分高揚・幸福感・鎮静効果などの機能がある。

    βエンドルフィン

  • 25

    神経伝達物質で小分子伝達物質に分類される()は、下垂体から分泌されるホルモンでもある。他者との愛情や信頼感などに関与する。

    オキシトシン

  • 26

    支持細胞は中枢神経系と末梢神経系で名称や機能が異なる。中枢神経系の支持細胞は()細胞と呼ばれ、()細胞()細胞()細胞の3種類がある。末梢神経系の支持細胞は()細胞()細胞がある。

    グリア, 星状膠, 希突起膠, 小膠, 衛生, シュワン

  • 27

    星状膠細胞・衛生細胞は神経細胞にとって必要な物質を供給し、逆に不要な物質を排除する機能を有している。希突起膠細胞・シュワン細胞は軸索の周辺に()と呼ばれる()を形成し、神経系での興奮のした伝達速度を向上させる。

    髄鞘, 絶縁物質

  • 28

    脳と脊髄は(①)とよばれる膜で覆われ守られている。①は3層構造になっており、外側から()()()で構成されている。

    髄膜, 硬膜, クモ膜, 軟膜

  • 29

    脳の構造として、クモ膜と軟膜の間には空間があり、そこは()で満たさせている。軟膜は脳・脊髄の表面を直接覆っている。

    脳脊髄液

  • 30

    脳は()()()()で構成されており、それぞれの部位が様々な機能を司っている。

    大脳, 間脳, 小脳, 脳幹(中脳・橋・延髄)

  • 31

    間脳には()()()()などの内分泌系の器官が存在しており、ホルモン分泌や()の調節などが行われている。

    視床, 視床下部, 下垂体, 松果体, 概日リズム(サーカディアンリズム)

  • 32

    大脳に存在する大脳皮質には()()()()などがある。

    前頭葉, 頭頂葉, 側頭葉, 後頭葉

  • 33

    大脳皮質の内側には大脳辺縁系という部分があり、()()()()などで構成されている。

    帯状回, 扁桃体, 海馬, 脳梁

  • 34

    脳の進化の過程から考えると、大脳辺縁系の方が古くから存在する部位であり、()の方がより新しくより高次な機能に関わることが多い部位である。

    大脳皮質(大脳新皮質)

  • 35

    大脳辺縁系の更に奥の部分には、(①)と呼ばれる部位がある。①は(②)と(③)で構成されており、()と呼ぶ。

    大脳基底核, 尾状核, レンズ核(被殻・淡蒼球), 線条体

  • 36

    ()は太さ1cm、長さ40〜50cmの円柱状の器官で、脳からの命令や感覚器からの情報をやり取りするための通路としての機能がある。

    脊髄

  • 37

    脊髄は反射的な運動を引き起こす機能も有しており、()反射()反射()反射の3種類がある。

    伸張(進展反射), 屈曲, 内蔵

  • 38

    膝の下を叩くと反射的に脚が上がる()反射というものがあるが、これも伸張反射(進展反射)の一種である。

    膝蓋腱

  • 39

    脊髄神経は()8対・()12対・()5対・()5対・()1対の合計31対で構成されている。

    頸神経, 胸神経, 腰神経, 仙骨神経, 尾骨神経

  • 40

    脊髄神経の一種で自律神経というものがあり、()神経と()神経の2つの神経系で構成されており、全身及び精神の調整やコントロールを行っている。

    交換, 副交感

  • 41

    世界基準の精神疾患診断マニュアルである()には、()といういわゆる()に関する区分がある。

    DSM-5, 物質関連障害および嗜癖性障害群, 依存症

  • 42

    DSM-5にはアルコール、カフェイン、大麻、幻覚薬、吸入剤、オピロイド、鎮痛薬、睡眠薬、抗不安薬、精神刺激薬、タバコ、その他という10種類と()が含まれている。これらの障害には概ね、()()()という状態が発生する。

    ギャンブル障害, 中毒, 離脱, 耐性

  • 43

    ストレッサーの影響により唾液中に含まれる炭水化物分解酵素であるアミラーゼの一種である()の分泌が増加することが判明している。

    αアミラーゼ

  • 44

    αアミラーゼは唾液腺の一つである(①)から主に分泌されるが、この①が交感神経の影響下にある。従って、ストレスによる交感神経の活性化によって分泌が増加するわけである。

    耳下腺

  • 45

    人間はまず身体の変化が先で、後から感情が発生するという()と、感情が発生してから身体的変化が発生するという()という2つの学説が提唱された。

    感情の末梢起源説(ジェームス・ランゲ説), 感情の中枢起源説(キャノン・バード説)

  • 46

    ()の視床下部は食欲・性欲・睡眠欲などの人間以外の動物にも基本的に備わっている欲求の調節に関わっており、()の維持に重要な役割を果たしている。 また、適度な運動は副腎皮質ホルモンの一種である(1)の分泌を促し、海馬や視床下部が影響を受けることが判明している。特に視床下部は1の作用により、一時的にネガティブな感情を低下させ、同時にポジティブな感情を高めるという感情調節を実行している。

    間脳, ホメオスタシス, グルココルチコイド

  • 47

    生理心理学における研究の結果、赤色の光である近赤外線は(1)に照射されると吸収され、それ以外の身体部位に照射された場合は反射されるという性質がある。 1は血液の()に含まれる物質であり、血流が早ければ吸収される近赤外線の量が多くなり、血流が遅ければ吸収される近赤外線の量は少なくなる。 上記を利用したのが()で、()による検査である。

    ヘモグロビン, 赤血球, 光トポグラフィー検査, 近赤外線分光法(NIRS)

  • 48

    睡眠中に夢を見ることがあるが、これは脳の活動と関係している。レム睡眠時には脳の中でも特に()の一部で()との重要な連絡路である()や()などの活動が顕著である。

    脳幹, 小脳, 橋, 後頭葉

  • 49

    24時間周期で身体に規則的な生理変化が発生することを(1)とよぶ。 1は()にある()から分泌される()というホルモンによって制御されている。

    概日リズム(サーカディアンリズム), 視床上部, 松果体, メラトニン

  • 50

    知覚された出来事を意味のある情報に変換することを()、情報を保管することを()、情報を取り出そうとして探すことを()とよぶ。

    符号化, 貯蔵, 検索

  • 51

    記憶の忘却の原因には2種類あるとされており、記憶された内容が時間経過に伴って減衰し、情報として利用できなくなる()の問題と、記憶内容は保持されていて利用可能だが、保管場所が不明瞭になり検索がうまくいかないという()の問題が指摘されている。

    利用可能性, アクセス可能性

  • 52

    心理学者の()が()を利用した忘却に関する実験を行った。 知覚された情報がどのように貯蔵されるのかに関する研究が認知心理学では盛んに実施されており、代表的なものとして()がある。これは、人間には知覚された情報の貯蔵先が複数あるというものであり、その特徴から()、()、()とよばれる。

    エビングハウス, 無意味綴り, 多重貯蔵庫モデル, 感覚記憶, 短期記憶, 長期記憶

  • 53

    成人に意味を持たない数字の羅列を記憶させて、直後に暗証させると最小で5桁、最多で9桁、平均7桁までは復唱できるとされている。これは()とよばれ、一度に記憶できる情報量は平均して7個分ということになる。

    マジカルナンバー7プラスマイナス2

  • 54

    繰り返しにより短期記憶から長期記憶への情報の転送を()とよぶ。これにより長期記憶へと運ばれた情報はほぼ永久に保持される。

    リハーサル

  • 55

    長期記憶はその内容によって細分化されており、それぞれ ()(自分が経験・体験した出来事)、 ()(一般的な知識や言葉の意味)、 ()(物事の順序や運動に関する記憶) とよばれる。 これらはいずれも過去の事柄に起因するものであるため()とよばれる。 また、未来に関する情報の保持を()とよぶ。

    エピソード記憶, 意味記憶, 手続き記憶, 回想記憶, 展望記憶

  • 56

    言葉で表現することができるかどうかという観点から記憶を分類する場合もある。言葉で表現できる記憶は()とよばれ、エピソード記憶と意味記憶がこれに該当する。言葉で表現できない記憶は()とよばれ、これは手続き記憶が該当する。

    宣言的記憶, 非宣言的記憶

  • 57

    エピソード記憶の中でも特に個人の人生にとって重要で、アイデンティティに深く関連したり、強い感情を伴う記憶を()とよぶ。 また、短期記憶には知覚情報の貯蔵だけではなく、他の記憶貯蔵庫にアクセスして情報の処理を進めるという機能がある。この情報処理機能のことを()とよぶ。

    自伝的記憶, ワーキングメモリー

  • 58

    覚醒時に洪水のように次々と大量の知覚情報に曝されることで、一旦記憶された事柄が干渉を受けてしまうが、睡眠中は新たな知覚情報に接する頻度が減少することを()とよんでいる。

    干渉説

  • 59

    知覚心理学の実験の結果、各感覚の()が以下の状態であることが判明している。 【視覚】⋯天気の良い夜に照明・街頭が全く無い状態で、約()離れたロウソクの炎が見える。 【聴覚】⋯静かな状況で約()離れたところにある時計の針の進む音が聞こえる。 【嗅覚】⋯()部屋分に相当する広さの場所に、1滴だけ垂らされた香水の匂いがわかる。 【味覚】⋯約()の水の中の茶匙一杯分の砂糖の味がわかる。 【皮膚感覚】⋯約()の高さから頬に落ちてきたハエの羽が触れたのがわかる。

    絶対域(感知できる最小刺激), 48km, 6m, 6, 7.5ℓ, 1cm

  • 60

    暗い場所から明るい場所のような視覚的な順応には()と()の2種類がある。 知覚心理学の研究の結果、眼球内に存在する()と()が周囲の明るさのレベルによって分業していることが判明している。

    明順応, 暗順応, 桿体細胞, 錐体細胞

  • 61

    心理学者の()が1801年に発表した色覚に関する仮設に基づいて、後に心理学者の()が体系化したのが()である。 三色説は眼球内の錐体細胞に3つの種類があると仮定し、()は青色の光を最もよく認識でき、()は緑色の光を最もよく認識でき、()は赤色の光を最もよく認識できるとしている。

    ヤング, ヘルムホルツ, 三色説(ヤング-ヘルムホルツ説), S錐体, M錐体, L錐体

  • 62

    知覚心理学の色の認識において、心理学者の()が提唱したのは()である。 これは、人間の色覚は【黒-白物質】【青-黄物質】【赤-緑物質】の3種類の()が存在しており、光化学反応を起こすことによって色覚が生じると仮定した。

    ヘリング, 反対色説, 視物質

  • 63

    色覚には三色説(ヤング-ヘルムホルツ説)とヘリングが提唱した反対色説が有力だったが、現在はこの2つの仮設を融合させた()という仮説が提唱されている。

    二段階説

  • 64

    聴覚に関する理論・仮設として、(1)と(2)という2つの仮説がある。 1は、耳の蝸牛にある()が振動し、その振動が脳に伝達された時点で音の高さが感じ取れるというものである。 これに対して2は、基底膜の段階で既に音の高さが識別されるというものである。つまり、基底膜のどの部分が反応するかで、音の高さの違いが分かるということである。

    時間説, 場所説, 基底膜

  • 65

    人間は約1000万個の()が鼻の中に存在しており、約1万〜4万種類もの異なる匂いを区別することができるとされている。

    嗅受容器

  • 66

    味覚は()・()・()・()・()という5種類が存在する。 また舌には()が存在しているが、最近の研究ではそこまで厳密なものではない事が判明しているものの、味の種類によって知覚できる舌の領域が微妙に異なることは明らかだとされている。

    塩味, 甘味, 酸味, 苦味, うま味, 味覚領域

  • 67

    ()は皮膚感覚の一種であるが、身体組織が損傷されるような刺激に対して生じる感覚の総称である。 痛みには()と()の2種類がある。この2種の痛みは異なる神経伝達の経路があり、それぞれ別の脳の部位に情報として送られる。

    痛覚, 一過性の痛み, 持続性の痛み

  • 68

    痛覚に関する仮説として、()というものがある。この仮説は、痛みは皮膚の痛覚を受容する部分だけではなく、脊髄にある(1)とよばれる場所も「オン」の状態でなければ痛みを感じることはないというものである。 1は脳の(2)とよばれる部分が活性化している際は「オフ」の状態になることが判明しており、皮膚の感覚としては痛みが発生するような状況であっても、1と2の状態によっては痛みが自覚されないことがある。

    痛みの関門制御説, 神経関門, 中脳水道周囲灰白質(PAG)

  • 69

    生理的な状態を精密機器やコンピュータを使用して提示し、自己理解と自己調整を高める方法を()とよび、モニターやディスプレイに表示された自身の生理的状態を見ながら、自分自身で心身をコントロールするというものである。

    バイオフィードバック

  • 70

    心理療法の一環として実施されることの多いリラクゼーション技法の一つに()がある。これは他者(心理カウンセラーなど)からの言語による暗示、もしくは自己暗示により、副交感神経が優位な状態を作り出し、ストレスの軽減や心理的な問題の改善へと繋げるものである。 座るか仰向けになり、体を締め付けるものを外し、できるだけ静かな場所で実施することが前提となる。

    自律訓練法

  • 71

    心的外傷後ストレス障害に対する治療・支援に有効な手法として()がある。日本語では()と訳される。 これはクライエントにネガティブな出来事を積極的に想起させつつ、同時に眼球運動を実施させる。過去に起きた出来事を想起する場合に眼球運動が伴うという人間の生理反応を転用して、意識的に眼球運動を実施することでネガティブな記憶と同時に関連する様々なポジティブな記憶も活性化させる。

    EMDR, 眼球運動による脱感作と再処理法

  • 72

    薬理学で扱う薬剤は、人体において()・()・()・()という過程を経て、その効果を及ぼすものである。この4つの過程は英語の頭文字をとって()とよばれる。

    吸収, 分布, 代謝, 排泄, 「ADME(アドメ)」

  • 73

    薬剤が皮膚・消化管粘膜・細胞膜などを通過して血液やリンパ液中に入ることを吸収という。薬剤を服用する際に、よく利用する方法の一つに(1)がある。 この1において、食前の服用や食後の服用などのように、服用を食事のタイミングと関連させることがある。一般的に()の方が()よりも、薬剤の吸収が早く、吸収量も多いとされる。また、薬剤の効果にばらつきが少ないとされている。

    経口服用, 空腹時服用, 食後服用

  • 74

    薬剤には食事成分に吸着されて吸収が減少するものがある。鉄分を多く含む薬剤(貧血の治療等に利用)はお茶と合わせて服用すると、お茶に含まれる()と鉄とが結合することで、鉄分の吸収が阻害されていまう。 逆に食後の方が効率的に吸収される薬剤もある。例えば脂溶性が高い成分の薬剤は、食物中の脂質や胆汁の影響で吸収が促進される。ただし、大量の水・アルコール・シロップなどを飲んだ状態では、胃から十二指腸等へと送られる速度が遅くなるため、消化管での吸収が遅くなることがある。

    タンニン

  • 75

    薬剤は経口服用以外には(1)や(2)などの方法がある。 1は直接的に血中に薬剤を投与する手法であるため、急速に薬剤が体内に吸収される。 一方で、2は皮膚粘膜から浸透して効果を及ぼすため、1による投与よりは吸収速度は遅い。

    注射, 外用(塗り薬)

  • 76

    吸収された薬剤が体内へと広がっている状態を分布とよぶ。分布には、血液中での分布と血液と組織間の分布の2つの種類がある。このうち、血液中に分布した薬剤は、血中のタンパク質と結合した状態にあるか、結合せずに()した状態にあるかの、どちらかの状態になっている。そして、血中で遊離した状態の薬剤が薬効を発揮するのである。

    遊離

  • 77

    薬効を発揮した薬剤は体外に排出されるが、その際に排泄されやすい状態に変換される。これを代謝とよび、代謝は主に肝臓で行われる。 例えば、脂溶性の薬剤はそのままでは水に溶けにくい状態のため、()に変換する必要がある。そこで、肝臓において酸化・還元・加水分解・抱合などの方法で脂溶性の薬剤は水溶性の高い代謝物へと変換される。

    水溶性代謝物

  • 78

    薬効を発揮した薬剤は最終的に体外に排出される。主な排泄経路は尿や便であるが、汗とともに排出されるものや、揮発性の高い物質の場合は()から排出されるものもある。 薬剤が排泄される場合、()が重要な役割を担う。しかし腎機能障害などで薬剤が排出されずに体内に留まってしまい、相対的に血中濃度が増加し、薬効の効果が増加・持続化が発生することがある。これにより、薬剤による副作用が発生するケースがあり、注意が必要である。

    呼気, 腎臓