問題一覧
1
以下の選択肢の中で、ヒストンコードReaderとなる因子はどれか?最も適切なものを一つ選べ。
HP1(ヘテロクロマチンタンパク質1)
2
グノムインプリンティング(ゲノム刷り込み)の説明として、最も適切なものを一つ選べ。
由来する親によってゲノムの機能が異なる現象。
3
インプリント遺伝子の説明として、不適切なものを一つ選べ。
インプリント選伝子は、自らの性別(オスorメス)に依存して、遺伝子毎に発現アレルが異なる。
4
以下のDMR (Differentially methylated region)の中で、雄性生殖細胞形成過程でDNAメチル化が確立されるのはどれか?最も適切なものを一つ選べ。
H19-DMR
5
卵子形成過程におけるDNAメチル化によるインプリンティング獲得についての説明として、不適切なものを一つ選べ。
卵子形成過程で獲得されるインプリンティングは、生後に全ての卵子(卵母細胞)で同時に生じる
6
哺乳類ゲノムDNA中のメチル化は、CpG配列のシトシンの( )位に生じることが知られている。
5
7
エピジェネティックの説明として、不適切なものを次のうちから一つ選べ
DNAの配列変化を伴う子孫や娘細胞に伝達される遺伝子機能の変化としくみ、さらに、この現象を探する学間
8
哺乳類ゲノムのシトシンにDNAメチルトランスフェラーゼによってメチル化が触媒されるとき、メチル基供与体は以下のどれか
5ーアデノシルーLーメチオニン
9
マウス体細胞グノムにおけるCpGに列はおよそ( )%メチル化されている。
80
10
一般的に、DNAメチル化は遺伝子発現を抑制するため、発現している遺伝子のプロモーター領域では(a)化されている。また、その道伝子本体(gene body)は(6)化されている。
非メチル化, メチル化
11
体細胞分製の半保存的複製時、2本鎖DNAのうち、一方のDNAのシトシンがメチル化され、もう一方のDNA領のシトシンがメチル化されていない状態を何というか
ヘミメチル化DNA
12
体細胞分裂時にDNAメチル化の維持に関わるメチル化酵素は何か?
DNMT1
13
以下のDNAメチル化酵素のうち、DNAメチル化活性をもたない酵素はどれか?
DNMT3L
14
マウス受精卵における雄性前核が速やかに脱メチル化され、雌性前核が緩やかに脱メチル化されることを説明した以下の文の中で適切なものを一つ選べ
雌性前核は脱メチル化酵素の反応を受けないため、雄性前核が速やかに脱メチル化される
15
DNAの脱メチル化はメチル基がそのまま取り除かれるわけではなく、いくつかの段階を経て起こることが知られている。DNAの脱メチル化反応について、以下の5つの用をすべて用いて説明せよ。 メチル化シトシン、シトシン、TET、ミスマッチ修復酵素、塩基除去修復。
メチル化シトシンはTETにより酸化され、ハイドロキシシトシン、ホルミルシトシン、カルボキシルシトシンになる。その後、ミスマッチ修復酵素によりこれらの塩基が除去され、塩基除去修復により相補鎖のグアニンを元にシトシンに戻ることによって、DNAは脱メチル化される。
16
DNAメチル化解析法の一つであるバイサルファイトシークエンス(bisulfite sequencing) 法の原理とメチル化の判定方法について、以下の5つの用語をすべて用いて説明せよ。 ゲノムDNA、バイサルファイト試薬、シトシン、メチルシトシン、ウラシル。
ゲノムDNAをバイサルファイト試薬で処理すると、シトシンはウラシルに変換される一方、メチルシトシンは安定しているため、ほぼ変化しない次にPCRを行うとウラシルはチミンに、メチルシトシンはシトシンになる。その後、シークエンスすると、元の塩基配列においてCpG配列のシトシン部位がチミンであった場合は非メチル化、シトシンであった場合はメチル化と判定する。
17
がん細胞の中で、DNAメチル化が異常になることが知られている。その例として、最も適切なものを一つ選べ。
ゲノム全体が脱メチル化され、染色体が不安定になる。
18
ヒストンテールのアセチル化のアセチル基供与体は何か?
アセチルCoA
19
ヒストンテールのメチル化のメチル基供与体は何か?
5-アデノシルーLーメチオニン
20
以下の修飾の中で転写抑制に関わるヒストン修飾を何か?
H3K27me3
21
バイバレンドドメイン(Dhalent domain)の説明として、服も適切なもの
発生関連遺伝子のプロモーター領域に遺伝子発現を抑制するヒストン修飾と遺伝子発現活性化のヒストン修飾が共顕在していること
22
遺伝子発現が抑制されたクロマチン構造のことを何と呼ぶか
ヘテロクロマチン
23
遺伝子発現が抑制されたクロマチン構造に結合し、その状態を維持するタンパク質複合体は何か?
ポリコーム
24
免疫不全、染色体不安定性、顔貌異常を主徴とするICF症候群は、どのエピジェネティックス困子の異常が原因か
DNAメチルトランスフェラーゼ
25
タンパク質をコードしないRNAのうち、転写から翻訳への間に発現制御するエビジェネティクス因子は何か?
miRNA, piRNA
26
エビジェネティクスとはDNAの配列変化を(1)に子孫や姫細胞に伝達される(2)の変化と仕組み。 1942年に(Woddington)博上がこの用語を提唱した。
伴わず, 遺伝子機能
27
エビジェネティクスに関わる因子には、DNAの(1)、(2)テイルの修飾:ヒストン(3)やmicroRNAを含む( 4 )などが知られている。これらの因子によってりクロマチン構造が変化し、遺伝子発現が行われている。クロマチン構造には、( 5)と呼ばれる遺伝子型と(6)と呼ばれる遺伝子活性型が存在する。
メチル化, ヒストン, バリアント, nonーcording, ヘテロクロマチン, ユークロマチン
28
DNAのメチル化は5ー( 1 )ー3配列の(2)の(3)位に生じる。 DNA メチル化は(4)という基質を使って、(5)という酵素によって生じる。 ・マウスゲノムDNA(体細胞) のCpG前のおよそ(6)%がメチル化されている。
CpG, シトシン, 5, SーアデノシルーLーメチオニン, DNAメチルトランスフェラーゼ, 80
29
・ゲノムDNA中にCpGはGpG ( )というクラスターを形成して存在していることが多い
アイランド
30
CpGisandのシトシンは基本的には( )化されている。
非メチル
31
非メチル化シトシンは(1)反応によって(2)に変換されるが修復され、細胞分裂を経て塩基は維持される一方、メチル化シトシンは(3)反応によって(4)に変換される。
脱アミノ, ウラシル, 脱アミノ, チミン
32
DNA複製時、一方のDNA鎖がメチル化され、新規に合成されたもう一方のDNA鎖は非メチル化された状態を(1)DNAと呼ぶ。その後、DNA メチル化維持酵素(2)によってメチル化されていないDNA鎖をメチル化する。
ヘミメチル化, DNMT1
33
DNAメチル化を触媒する酵素には、維持メチル化酵素以外に新規DNAメチル化酵素(1)、( 2 )、( 3)が存在する。 これら以外にも、酵素活性がない(4)が存在する。
MNMT3A, DNMT3B, DNMT3C, DNMT3L
34
重要 遺伝子のプロモーターのDNAは(1)され、この状態を認識する(2)が結合し、さらにクロマチンが凝集した(3)状態になり、遺伝子発現を抑制する。 遺伝子のプロモーターのDNAが(4)されていないとクロマチンが弛緩した(5) 状態になり、転写因子が結合できるため遺伝子発現が活性化される。 マウス精子はおよそ(6)%メチル化されており、卵子はおよそ(7)%メチル化されている。受精後、胚製胞期までに大規模な(8) メチル化が起こる。
メチル化, DNAメチル化結合タンパク質, ヘテロクロマチン, メチル化, ユークロマチン, 80, 50, 脱
35
バルサルファイト(Bisulfite) 処理により(1)がスルホン化、加水脱アミノ化、脱スルホン化を経て、( 2 )に変換される。 一方、5メチルシトシンは脱アミノ化によりチミンに変換されるが非常に長い時間を要するため、一定時間内の反応では5メチルシトシンはそのままである。 その後、PCRにより増幅されるとウラシルは(3)となり、5メチルシトシンは(4)となる。 シークエンスや制御酵素によって、塩基配列の違いに基づいてメチル化を判定する。
シトシン, ウラシル, チミン, シトシン