問題一覧
1
(かかる)目見むとは思はざりけむ。 ( )目に遭うだろうとは思わなかっただろう。
このような
2
(さらに)まだ見ぬ骨のさまなり。 ( )まだ見たこともない骨の様子である。
まったく
3
やがて末まではあらねども、すべて(つゆ)たがふことなかりけり。 そのまあすぐに下の句まではないが、すべて( )間違うことはなかった。
少しも
4
木の葉をかきのけたれど、(つやつや)物も見えず。 木の葉を掻き退けたが、( )何も見えない。
まったく
5
冬枯れの気色こそ秋には(をさをさ)おとるまじけれ。 冬枯れの様子は秋には( )劣らないだろう。
ほとんど
6
(わざと)目でたき冊子ども ( )立派な物語の本などを
特に
7
(と)言ひ(かく)言ひ、恨み給ふ。 ( 1 )言ったり( 2 )言ったりなさって、恨みなさる。
ああ, こう
8
春は曙。(やうやう)白くなりゆく山際、・・・ 春は夜明け前。( )白くなりつつある山際の空が、・・・
しだいに
9
(かたらは)ばなぐさむこともありやせむ ( )ならば慰められることもあるだろうか。
親しく語り合う
10
散ればこそ(いとど)桜はめでたけれ 散るからこそ( )桜は素晴らしい
ますます
11
(なべて)心やはらかに、 ( )心が穏やかで、
一般的に
12
あはれ、(いかに)し給はむずらむ。 ああ、( )なさるのだろうか。
どのように
13
人をやりて見するに、(大方)あへるものなし。 人をやって見せるが、( )会った者はいない。
まったく
14
(あなかしこ)、人に語り給ふな。 ( )、他人に語りなさるな。
決して
15
大将も、(しか)見奉り給ひて、ことわりに思す。 源氏の大将も、( )ご推察申し上げなさって、それもごもっともなことだとお思いになる。
そのように
16
この球たはやすく(え)取ら(じ)を この球は簡単にとる( )に、
ことはできないだろう
17
大将も、とみにえ(ためらひ)たまはず 大将も、すぐには( )なさることができない。
気持ちを諦め
18
なほこのこと、かちまけなくて(やま)せ給はん、いとわろかるべし。 やはりこのことを、勝ち負けなくて( )せなさるようなことは実によくないだろう。
そのまま終わら
19
祇王はもとより思ひまうたける未知なれども、(さすがに)昨日今日とは思いよらず。 祇王は以前から予想していたことではあるけれども、( 1 )昨日今日とは思いもよらない。 男君も、(さすがに)貴人の子なれば、 男君も、( 2 )高貴な方の子であるので、
そうはいってもやはり, なんといってもやはり
20
「歌仕うまつれ」と仰せられければ、(すなはち)詠みたてまつりける。 「歌を詠め」とおっしゃったところ、( )お詠み申し上げた。
すぐに
21
男、(すま)ずなりにけり。 男は、( )なくなってしまった。
通わ
22
今は(よも)烏にとられじ。 もう今は( )烏にとられることもないだろう。
まさか
23
(など/などか/なじかは/などて)答へもせぬ ( )返事もしないのか
どうして
24
世の中に(たえて)桜のなかりせば 世の中に( )桜がなかったならば
まったく
25
この歌よしとにはあらねど、(げに)と思いて人々忘れず。 この歌はよいというほどではないが、( )(そのとおりだ)とおもって人々は忘れない。
本当に
26
女御、行為(あまた)さぶらい給ひけるなかに、 女語、行為が( )お仕えなさっていた中で
たくさん
27
物語は、(ここら/そこら)あるが中にも、 物語は、( )あるその中でも、
たくさん
28
(かく)うつくしうおはする御髪を ( )美しくていらっしゃる御髪を
このように
29
奥の方より(やをら)覗いたるも、いとをかし。 部屋の奥のほうから( )覗いているのも、とてもおもしろい。
そっと
30
心細げなる有様、(いかで/いかでか)過ぐすらんと 頼りなげなありさまで、( )過ごしているのだろうかと
どのように
31
世の中に(なほ)いと心憂きものは、 世の中で( )とてもいやなものは、
なんといってもやはり
32
(なかなかに)寝も寝られず。これは夢かとのみ覚ゆ。 ( )眠ることもできない。これは夢ではないかとばかり思われる。
かえって
33
必ず(さ)おぼす故はべらむかし。 きっと( )お思いになるわけがあるのでしょうよ。
そのように
34
うぐひすばかりぞ(いつしか)音したるを うぐいすだけが( )来て鳴いていたのを
いつの間にか
35
(かたみに)言ひかたらふ人、筑前に下り後 ( )に語り合っている人が筑前に下って後
互いに
36
(しかるに)、禄いまだ賜はらず。 ( )、褒美をまだいただいていない
そうであるのに
37
(おのづから)人の上などうち言ひそしりたるに ( )ある人の悪口を言っていた時に
たまたま
38
花も散りたるのちは、(うたて)ぞ見ゆる。 桜の花も散ってしまった後は、( 1 )見える。 驚き給へれな。灯も消えにけり。(うたて)思さるれば、太刀を引き抜きて はっとお目覚めになったところ、灯火も消えてしまった。( 2 )お思いになったので、太刀を引き抜いて
いやな感じに, 異様に怪しく
39
ひたぶるに待つともい言はば(やすらは)でゆくべきものを君が家路に ひたすらまっていると言ってくれるならば、( )ないでゆくだろうに、あなたの家に向かう道に
ためらわ
40
かかる忘れ形見を給はり候ひぬる上は、(ゆめゆめ)粗略を存ずまじ候ふ。 このような忘れ形見をいただきました以上は、( )粗略を思うつもりはありません。
決して
41
薬も食はず。(やがて)起きもあがらで、病みふせり。 薬も飲まない。( 1 )起き上がらないで、病気になって伏していた。 名を聞くより(やがて)面影は推しはからるる心地するを、 名前を聞くや否や( 2 )その人の面影が想像される気持ちがするのに、
そのまま, すぐに
42
昔の若人は、(さる)好ける物思いをなむしける。 昔の若者は、( )一途な恋の苦悩をしたものである。
そのような
43
空をあふぎて、(世に)心得ぬけしきにて帰りてけり。 空を仰いで、( )わからない様子で帰ってしまった。
まったく
44
や、(な)起こしたてまつり(そ)。 おい、起こし申し上げる(1)。 さ(な)せ(そ)。 そのようにし( 2 )。
な, てはならない