問題一覧
1
Aさん78歳、男性。軽度の認知症がある妻(76歳)と2人暮らしである。膀胱癌のため、膀胱全摘手術、回腸導管造設術を受けた。介護保険認定は要支援1で、入院前は介護サービスを利用していなかった。ストーマ装具からの排泄処理は自立したが、装具交換は介助が必要な状況である。患者は1人で装具交換ができる自信がなく、自宅退院に不安がある。 Aさんの退院支援について、正しい組み合わせはどれか。1.ab 2.ad 3.bc 4.cd
a.訪問看護師の介入を視野に入れ、装具交換ができるように装具を選択する。, d.退院前カンファレンスを多職種で開催し、ストーマ装具の交換方法をAさんと訪問看護師へ指導する。
2
Aさん78歳、男性。軽度の認知症がある妻(76歳)と2人暮らしである。膀胱癌のため、膀胱全摘手術、回腸導管造設術を受けた。介護保険認定は要支援1で、入院前は介護サービスを利用していなかった。ストーマ装具からの排泄処理は自立したが、装具交換は介助が必要な状況である。患者は1人で装具交換ができる自信がなく、自宅退院に不安がある。 【問2】Aさんのストーマ造設に関する在宅療養指導料算定について、正しい組み合わせはどれか。1.ab 2.ad 3.bc 4.cd
a.医師の指示に基づき、看護師が個別に30分以上療養指導を行った場合に、算定できる。, d.退院後初めて指導を行った月は、2回まで算定できる。
3
Aさん78歳、男性。軽度の認知症がある妻(76歳)と2人暮らしである。膀胱癌のため、膀胱全摘手術、回腸導管造設術を受けた。介護保険認定は要支援1で、入院前は介護サービスを利用していなかった。ストーマ装具からの排泄処理は自立したが、装具交換は介助が必要な状況である。患者は1人で装具交換ができる自信がなく、自宅退院に不安がある。 Aさんは装具の定期交換のため、デイサービスを利用することになった。現在、皮膚障害はなく過ごしている 【問3】退院後2ヶ月後に皮膚・排泄ケア認定看護師のあなたにケアマネージャーからデイサービスの介護職員へのケア指導の依頼が来た。介護職員への指導について正しい組み合わせはどれか。 1.ab 2.ad 3.bc 4.cd
b.ストーマ及びその周辺の状態が安定しているため、介護職員に装具交換を指導する。, c.介護職員に対し、皮膚障害が生じた場合、皮膚・排泄ケア認定看護師へ連絡するよう指導する。
4
Bさん70歳、男性。膀胱がんのため、膀胱全摘・尿管皮膚瘻造設術を受けた。カテーテル抜去後に左腰背部痛があり検査を行った結果、水腎症と診断された。そのため、左尿管カテーテルが再留置され、カテーテルを留置したまま退院することになった。 【問4】Bさんの退院指導として、正しいのはどれか。
2.尿量が1日1500ml確保できるように水分を摂取する。
5
Bさん70歳、男性。膀胱がんのため、膀胱全摘・尿管皮膚瘻造設術を受けた。カテーテル抜去後に左腰背部痛があり検査を行った結果、水腎症と診断された。そのため、左尿管カテーテルが再留置され、カテーテルを留置したまま退院することになった。 ストーマ造設1年後に、ストーマ近接部の全周に1cmの凹凸状に肥厚した皮膚障害を認めた(ABC Dーstomaは、A15B0C0:15D0)ストーマサイズは、縦10mm x横10mmx高さ0mmであった。Bさんは平面型面板の装具を1週間に1回交換していた。 【問5】Bさんに起こっているストーマ合併症の原因として、正しいのはどれか。
2.科学的原因
6
Bさん70歳、男性。膀胱がんのため、膀胱全摘・尿管皮膚瘻造設術を受けた。カテーテル抜去後に左腰背部痛があり検査を行った結果、水腎症と診断された。そのため、左尿管カテーテルが再留置され、カテーテルを留置したまま退院することになった。 ストーマ造設1年後に、ストーマ近接部の全周に1cmの凹凸状に肥厚した皮膚障害を認めた(ABC Dーstomaは、A15B0C0:15D0)ストーマサイズは、縦10mm x横10mmx高さ0mmであった。Bさんは平面型面板の装具を1週間に1回交換していた。 【問6】Bさんに指導するケアとして、誤っているのはどれか。
4.面板ストーマ孔のサイズを直径30mmの円形カットにする。
7
Cさん、78歳、女性。身長145cm、体重60kg。脳梗塞後遺症により寝たきりの状態であった。大腸憩室穿孔により回腸ストーマを造設した。ストーマサイズは縦35mm X横33mm X高さ5mmであった。平面型面板の装具を3日毎に交換していたが、術後10日経過した頃からストーマの6時方向から便が漏れるようになり、ストーマ近接部の4時〜8時方向に幅10mmのびらんを認めた(ABCDーStomaは、A2B0C0;2D0) 【問7】Cさの皮膚障害の要因として、正しい組み合わせはどれか ab ad bc cd
b.ストーマに腹壁がオーバーハングしている。, c.ストーマ周囲皮膚にくぼみがある。
8
Cさん、78歳、女性。身長145cm、体重60kg。脳梗塞後遺症により寝たきりの状態であった。大腸憩室穿孔により回腸ストーマを造設した。ストーマサイズは縦35mm X横33mm X高さ5mmであった。平面型面板の装具を3日毎に交換していたが、術後10日経過した頃からストーマの6時方向から便が漏れるようになり、ストーマ近接部の4時〜8時方向に幅10mmのびらんを認めた(ABCDーStomaは、A2B0C0;2D0) 【問8】Cさんに用いるストーマ用品について、誤っているのはどれか。
3.アルコール含有練状皮膚保護剤
9
Cさん、78歳、女性。身長145cm、体重60kg。脳梗塞後遺症により寝たきりの状態であった。大腸憩室穿孔により回腸ストーマを造設した。ストーマサイズは縦35mm X横33mm X高さ5mmであった。平面型面板の装具を3日毎に交換していたが、術後10日経過した頃からストーマの6時方向から便が漏れるようになり、ストーマ近接部の4時〜8時方向に幅10mmのびらんを認めた(ABCDーStomaは、A2B0C0;2D0) ストーマ周囲のびらんは悪化と改善を繰り返していたが、週に2回の定期的な装具交換が可能になり、Cさんは自宅へ退院を希望した。しかし、Cさんは夫と2人暮らしであり、退院後のストーマ管理に不安を抱いていた。 【問9】Cさんの退院支援で活用できる診療情報について、正しい組み合わせはどれか。
b.退院後訪問指導料(580点), c.在宅患者訪問看護・指導料(1285点)
10
Dさん、79歳、男性。直腸がんで5年前に腹会陰式直腸切断術を受けた。3ヶ月前より、ストーマ周囲がもり上がり、装具が剥がれやすくなったため、ストーマ外来を受診した。 Dさんの腹部を観察したところ、ストーマ周囲の腹壁に直径15cmn隆起を認めていた。ストーマサイズは座位で縦42mm X横20mm、臥位では縦28mmX28mmX高さ10mmであった。ストーマ周囲皮膚の痛みや障害は認めなかった。装具は全面皮膚保護剤の凸面型単品系装具を使用し、面板ストーマ孔を35mmの正円形にカットしていた。Dさんは、装具がはがれないように面板の外周部に医療用粘着テープを貼付していた。身長160cm、体重75kgである。排便回数は4日1回である。 【問10】Dさんに起こっている合併症の原因で、誤っているのはどれか。
1.腹膜外経路での造設
11
Dさん、79歳、男性。直腸がんで5年前に腹会陰式直腸切断術を受けた。3ヶ月前より、ストーマ周囲がもり上がり、装具が剥がれやすくなったため、ストーマ外来を受診した。 Dさんの腹部を観察したところ、ストーマ周囲の腹壁に直径15cmn隆起を認めていた。ストーマサイズは座位で縦42mm X横20mm、臥位では縦28mmX28mmX高さ10mmであった。ストーマ周囲皮膚の痛みや障害は認めなかった。装具は全面皮膚保護剤の凸面型単品系装具を使用し、面板ストーマ孔を35mmの正円形にカットしていた。Dさんは、装具がはがれないように面板の外周部に医療用粘着テープを貼付していた。身長160cm、体重75kgである。排便回数は4日1回である。 【問11】Dさんに行うストーマケアについて、正しい組み合わせはどれか。
c.ストーマ最大径で面板ストーマ孔をカットし、露出する皮膚に用手形成皮膚保護剤を使用する。, d.ストーマ周囲の隆起部分に追従する平面型装具を使用する。
12
Dさん、79歳、男性。直腸がんで5年前に腹会陰式直腸切断術を受けた。3ヶ月前より、ストーマ周囲がもり上がり、装具が剥がれやすくなったため、ストーマ外来を受診した。 Dさんの腹部を観察したところ、ストーマ周囲の腹壁に直径15cmn隆起を認めていた。ストーマサイズは座位で縦42mm X横20mm、臥位では縦28mmX28mmX高さ10mmであった。ストーマ周囲皮膚の痛みや障害は認めなかった。装具は全面皮膚保護剤の凸面型単品系装具を使用し、面板ストーマ孔を35mmの正円形にカットしていた。Dさんは、装具がはがれないように面板の外周部に医療用粘着テープを貼付していた。身長160cm、体重75kgである。排便回数は4日1回である。 【問12】Dさんへの生活指導として、正しい組み合わせはどれか。 1.a b 2.a d 3.b c 4.c d
b.体重を減らすように指導する, c.下剤の内服を勧める
13
Eさん、80歳、女性。息子夫婦と同居している。数日前から軽度の腹痛が増強し腹部膨満を引き起こしてため病院を受診した。検査にて直腸癌によるイレウスと診断され緊急でストーマ造設術が予定された。Eさんの腹痛は入院後も続いており、側臥位で体を屈曲させてうめいている。 【問13】Eさんに行うストーマサイトマーキングについて、正しい組み合わせはどれか。
c.家族から日常生活の情報を収集する。, d.腹部膨満が解消すると、肋骨弓が下降することを考慮してマーキングする。
14
Eさん、80歳、女性。息子夫婦と同居している。数日前から軽度の腹痛が増強し腹部膨満を引き起こしてため病院を受診した。検査にて直腸癌によるイレウスと診断され緊急でストーマ造設術が予定された。Eさんの腹痛は入院後も続いており、側臥位で体を屈曲させてうめいている。 術後順調に回復したが、術後15日目に排泄物が装具から漏れ、ストーマ周囲に皮膚障害が発生した。皮膚障害の程度は、ストーマ近接部の3〜7時方向に5mm程度のびらんを認めた。(ABCD-Stomaは、 A2B0C0;2D0) 【問14】Eさんの皮膚障害の要因として、正しい組み合わせはどれか。 1.ab. 2. ad. 3. bc. 4. cd
c.ストーマ周囲の皮膚にくぼみがある, d.活動量が増加し、腹壁にしわができる頻度が増える。
15
Eさん、80歳、女性。息子夫婦と同居している。数日前から軽度の腹痛が増強し腹部膨満を引き起こしてため病院を受診した。検査にて直腸癌によるイレウスと診断され緊急でストーマ造設術が予定された。Eさんの腹痛は入院後も続いており、側臥位で体を屈曲させてうめいている。 術後順調に回復したが、術後15日目に排泄物が装具から漏れ、ストーマ周囲に皮膚障害が発生した。皮膚障害の程度は、ストーマ近接部の3〜7時方向に5mm程度のびらんを認めた。(ABCD-Stomaは、 A2B0C0;2D0) Eさんの退院予定日が近づいる。Eさんは「家族に迷惑をかけることなく、自分1人ですべてのストーマ管理をしたい」と話している。ストーマ装着方法を確認するとストーマ粘膜の上に面板を貼っていた。 【問15】Eさんが自宅で行うストーマ管理方法について、正しい組み合わせはどれか。 1.ab. 2. ad. 3. bc. 4. cd
b.患者と家族が同席している時に、ストーマ管理方法に関する意向を確認する。, c.1人でも実施できるように装具と装着方法を工夫する。
16
Fさん、81歳、女性。夫と二人暮らし。20年前に直腸癌にてS状結腸ストーマが増設されている。Fさんは近年認知症を発症したが、ストーマケアに戸惑うことがあっても、夫に相談することはなかった。1週間前より「ストーマ周囲の皮膚がただれて痛い、体がだるい」と夫に話すようになった。観察するとFさんの皮膚は乾燥している。また、3週間前より下痢が続いているが、発熱はない。 【問16】Fさんの身体状況を表す検査値として、正しい組み合わせはどれか。 1.ab. 2. ad. 3. bc. 4. cd
b. ナトリウム124m Eq/dl, c.血中尿素窒素25mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl
17
Fさん、81歳、女性。夫と二人暮らし。20年前に直腸癌にてS状結腸ストーマが増設されている。Fさんは近年認知症を発症したが、ストーマケアに戸惑うことがあっても、夫に相談することはなかった。1週間前より「ストーマ周囲の皮膚がただれて痛い、体がだるい」と夫に話すようになった。観察するとFさんの皮膚は乾燥している。また、3週間前より下痢が続いているが、発熱はない。 【問17】ストーマ周囲の皮膚を観察すると、ストーマ近接部の全周に10mm幅のびらんを認めてた(ABCD-StomaはA2B0C0;2D0)Fさんの皮膚障害の要因として、正しい組み合わせはどれか。 1.ab. 2. ad. 3. bc. 4. cd
d.ストーマに腹壁が覆い被さっている。, a.傍ストーマヘルニアがある
18
Fさん、81歳、女性。夫と二人暮らし。20年前に直腸癌にてS状結腸ストーマが増設されている。Fさんは近年認知症を発症したが、ストーマケアに戸惑うことがあっても、夫に相談することはなかった。1週間前より「ストーマ周囲の皮膚がただれて痛い、体がだるい」と夫に話すようになった。観察するとFさんの皮膚は乾燥している。また、3週間前より下痢が続いているが、発熱はない。 受診の結果、Fさんは緊急入院となった。身体状態とストーマ周囲のびらんは1週間で改善し、入院期間10日で自宅へ退院となった。しかし、週2回の定期的な装具交換が必要であり、Fさんと夫は、退院後の装具交換に不安を抱いていた。 【問18】退院後のストーマケアを継続して行なう際に、算定可能となる診療報酬について正しいのはどれか。
4.退院後訪問指導料
19
Gさん、68歳、男性。膀胱癌のため、膀胱全摘・回腸導管造設術を受けた。病理検査の結果、左外腸骨リンパ節に転移があり、術後化学療法、GC療法(ゲムシタビン+シスプラチンの2剤併用)を行なうことになった。Gさんはストーマケアのセルフケアを習得し、自己管理が可能であった。 【問19】化学療法を行なう予定のGさんへの退院指導として、謝っているのはどれか。
2.ストーマ袋に尿が1/4貯留したら尿を排出する。
20
Gさん、68歳、男性。膀胱癌のため、膀胱全摘・回腸導管造設術を受けた。病理検査の結果、左外腸骨リンパ節に転移があり、術後化学療法、GC療法(ゲムシタビン+シスプラチンの2剤併用)を行なうことになった。Gさんはストーマケアのセルフケアを習得し、自己管理が可能であった。 Gさんの化学療法は終了し、ストーマ造設1年後に、ストーマ近接部の全周に1cm幅の凹凸状に肥厚した皮膚障害を認めた(ABCD-Stomaは、A15B0C0;D15D0)ストーマサイズは、縦25mmx横25mmx高さ0mmであった。Gさんは、平面型面板の装具を1週間に1回交換していた。 【問20】Gさんへの指導内容として、謝っているのはどれか。
1.面板ストーマ孔のサイズを直径40mmの円状にカットする。
21
Hさん、52歳、男性。30歳の時、クローン病による小腸穿孔のため回盲部切除術を受けた。10年後、吻合部狭窄により狭窄形成術、S状結腸ストーマ造設術、肛門形成術を受け、再燃なく経過していた。1週間前にストーマから12cm離れた腹壁に瘻孔を形成し、緊急入院となった。瘻孔からは、1日500ml〜1000mlの水様便の排出があり、瘻孔周囲の皮膚障害を生じている。 【問21】Hさんの瘻孔の種類として、正しい組み合わせはどれか。 1 ab. 2.ad. 3.bc. 4.cd.
a外瘻, d管状瘻
22
Hさん、52歳、男性。30歳の時、クローン病による小腸穿孔のため回盲部切除術を受けた。10年後、吻合部狭窄により狭窄形成術、S状結腸ストーマ造設術、肛門形成術を受け、再燃なく経過していた。1週間前にストーマから12cm離れた腹壁に瘻孔を形成し、緊急入院となった。瘻孔からは、1日500ml〜1000mlの水様便の排出があり、瘻孔周囲の皮膚障害を生じている。 【問22】Hさんの瘻孔ケアについて、正しいのはどれか。
2.ストーマと瘻孔を別々の装具で管理する。