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ビオトープ管理士 過去問 01
  • 神谷

  • 問題数 100 • 7/25/2024

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  • 1

    下図は、陸上の生態系における生物の関係を模式化したものである。図中のAの部分は (a)、Bの部分は(b)と呼ばれる。Aの部分が作り出した有機物、太陽光から捕捉したエネルギーは、食う食われるの関係を通じて、Aから一次(b)、二次(b)・・・・・・そしてピラミッドの頂点に位置する最高次の(b)へと受け渡されていく。この受け渡しの食物連鎖の 各段階を(c) 段階という。

    a. 生産者 b. 消費者 c. 栄養

  • 2

    火山が噴火し、溶岩が流れ出した後、しばらくして(a)が定着し、やがては(b)が生育し、そして陽樹、さらに陰樹の森へと変化していくことを(c)という。

    a. 地衣類・コケ類 b.一年生草本·多年生草本 c. 遷移

  • 3

    森林と草地が接する部分には、しばしばこうした場所に特有の構造が見られる。具体的には ヌルデやクサギ、クズなどからなる(a)が見られ、そのさらに草地側にはイタドリやヤエムグ ラなどからなる(b)が見られる(植物の例は関東の里山地域などを想定)。 人の目には荒れた状態にうつることがあるが、森林の中に直接風が吹き込んだり、日光が直 射したりするのを防ぐなど、森林内部を守る役割を果たしていると考えられている。

    a. マント群落 b. ソデ群落

  • 4

    次の表中の空欄(a)、(b)に入る最も適切な語句の組合せはどれですか。

    a. 個体群 b. 群集

  • 5

    採食資源や営巣に適した場所等を独占的に利用するため、動物が同種の他個体の侵入を排除し防御しようとする範囲を「(a)」という。鳥類、魚類等でしばしば見られることが知られ ている。これに対して動物が単に日常的に動き回る範囲を「(b)」という。(b)は (a)と異なり、同種の他個体の侵入を排除し防御しようとする行動は、積極的には行われ ない。い

    a. なわばり b. 行動圈

  • 6

    イソギンチャクは、ゆらゆら揺れる長い糸状の触手に刺胞と呼ばれる毒針を持っており、小動 物をしびれさせて食物にしている。それに対する防御手段をもつ海水魚のクマノミは、イソギン チャクの周囲にいて、敵が近づくと、触手の中に潜り込み、身を守ってもらっている。一方で、ク マミが得た食物の一部を、イソギンチャクが得ることがある。このように、クマノミとイソギンチャ クは、(a)の関係にある。イソギンチャクと(a)の関係にある種としては、他に(b) が知られている。

    a.相利共生 b. ヤドカリ

  • 7

    四季の移り変わりがはっきりしている日本では、生物は季節の変化に生活史を同調させなけ れば生きていくことができない。特に、寒さの厳しい冬をいかに過ごすかは重要である。 冬期に休眠する多くの生物は、(a)や温度から冬が近づくことを察知すると、休眠状態 に入り、暖かい春が訪れるのを待つ。休眠状態を誘発する基準となる例えば(a)は、「臨 界(a)」と呼ばれる。 卵、幼虫、さなぎ、成虫といった発育段階を持つ昆虫は、冬期にどの段階で休眠状態に入る かが種によって決まっている。例えば、(b)の仲間は卵で越冬し、テントウムシの仲間のほ とんどは(c)で越冬することが知られている。

    a.日長 b. カマキリ c. 成虫

  • 8

    次の表中の空欄(a)~(c)に入る最も適切な語句の組合せはどれですか。

    a. ミュラー b. ベイツ C. ハナアプ

  • 9

    次の表中の空欄(a)、(b)に入る最も適切な語句の組合せはどれですか。

    a. ブラキストン線 b. 渡瀬線

  • 10

    aaa

    aaa

  • 11

    生物の種にとって、その個体群を維持することができる環境条件は、一定の範囲に限られて いる。生物の生息・生育に関わる環境の要因は様々であるが、単純化した下図において、植物 A、植物B、植物Cが生育できる範囲は、それぞれの枠内に限られる。この範囲のことを(a)と いう。 植物Aと植物Cでは、(a)が重なっている。ガウゼの法則によれば、このような2種は、同じ 場所で共存することが(b)。

    a. ニッチ b. できない

  • 12

    日本に現在ある草原は、高山草原等の一部の草原を除くと、(a)としての群落でなく、遷 移の(b)か、火入れ・採草・放牧等の人為的管理のもとで維持されてきたものと考えられてい る。人為的管理が行われなくなると、木本植物が入り、低木林、次に(c)樹の高木林が発達 する。

    a. 極相 b. 途中相 c. 陽

  • 13

    動物の社会において見られる特徴的な行動様式について整理した下表中の空欄(a)、(b)に入る最も 適切な語句の組合せはどれですか。

    a. なわばり b. 順位

  • 14

    マメ科植物の根に小さな瘤のようなものがついている。これは根粒と呼ばれ、中に根粒菌が 生息している。根粒菌ば、マメ科植物が光合成によってつくる栄養を得て生きている。他方、根 粒菌は大気中の(a)を固定する能力を持ち、マメ科植物は根についた根粒菌から(a)を 得ている。マメ科植物が(a)の乏しい痩せた土壌でも生育できるゆえんである。このマメ科植 物と根粒菌の関係を(b)関係と言う。

    a. 窒素 b. 相利共生

  • 15

    鳥類の中に、自分で子育てをせず、他種の鳥の巣に卵を産んで子育てをさせる習性をもつ 種が存在することが知られている。その行動を(a)といい、生物間相互作用の(b)に当た るとされている。(a)する方の鳥としては(c)などが比較的よく知られている。

    a. 托卵 b. 寄生 c. カッコウ、ホトトギス

  • 16

    自由運動能力を有する生物が外部からの光や湿度などの刺激に反応して起こす移動運動 のうち、方向性が認められる運動を(a)という。刺激の種類により、光(a)、湿度(a)など、 様々な種類に分けられる。 刺激の方向への移動を正の(a)、刺激と逆の方向への移動を負の(a)という。(b)の 仲間は、一般に、正の光(a)を持つ。

    a. 走性 b. ガ

  • 17

    DDTやPCBなどの有害物質が、栄養段階の(a)生物の体内に高濃度で蓄積されていく 現象を生物濃縮という。例えばミミズ→ (b)→フクロウ、あるいはミジンコ→モツゴ→(c)と いった順で有害物質が体内に高濃度で蓄積されていく。

    a. 高い b. モグラ類 c. サギ類

  • 18

    林の中、動物の糞の傍に以下の写真の昆虫がいた。(a)といい、動物の糞などを食べるこ とで知られる。体長15~20mm程度と小さく、金属光沢がある。食物連鎖には、生産者である 植物を起点とするもののほか、動植物の糞や遺体を起点とする「(b)」と呼ばれるものがある とされる。何気なく通り過ぎ見過ごしがちだが、これらの昆虫が、自然の物質循環に重要な役 割を果たしている。

    a. センチコガネ b. 腐食連鎖

  • 19

    外来種が在来種に与える悪影響に、外来種による在来種の(a)、交雑による(b)などが ある。 (a)の例として、小笠原諸島において(c)の影響により、小笠原諸島固有種のオガサワ ラシジミが激減している例が挙げられる。(b)の例として、京都市城の鴨川などでのチュウゴ クオオサンショウウオと日本固有種のオオサンショウウオの交雑が挙げられる。

    a. 捕食 b. 遺伝的攪乱 c. グリーンアノール

  • 20

    自然分布している動物の特徴などから、分布の境界線を引くことができるとの考えがある。 日本列島の場合、海峡が分布の境界となっていることが多く、特に津軽海峡に引かれた (a)と、トカラ海峡に引かれた(b)が重要な境界線と考えられている。津軽海峡に引かれた (a)についていえば、ヒグマはここが分布の南限に、ツキノワグマ、ニホンカモシカ、(c)は ここが分布の北限となっている。

    a. ブラキストン線 b. 渡瀬線 c. ニホンザル

  • 21

    生物は、光合成によって無機物から有機物をつくり出す(a)と、食物から有機物を取り入れる(b)に分けられる。 生物を(a)、(b)のほかに、有機物を無機物にして(またはその過程に関与して) (a)が利用できるようにする(c)に区別する考え方があるが、有機物をつくり出さな いという点では(c)も(b)に含まれる。

    a. 生産者 b. 消費者 c. 分解者

  • 22

    タンポポの蜜をアゲハチョウが吸い、アゲハチョウを(a)が食べ、(a)をカエルが 食べ、カエルを(b)が食べる。このような生物の間の「食う一食われる」のひとつながりの 関係を(c)という。 アゲハチョウは、(a)以外にもクモやヤンマ類に食べられ、(a)は、カエル以外 にも鳥などに食べられる。生物の間の「食う一食われる」のこのような複雑な関係の全体を (d)という。

    a. カマキリ b. ヘビ c. 食物連鎖 d. 食物網

  • 23

    採食資源や営巣に適した場所等を独占的に利用するため、動物が同種の他個体の侵入を 排除し防御しようとする範囲を「(a)」という。鳥類、魚類等でしばしば見られることが知ら れている。 これに対して動物が単に日常的に動き回る範囲を「(b)」という。(b)については、 (a)の場合と異なり、同種の他個体の侵入を排除し防御しようとする行動は、積極的には 行われない。

    a. なわばり b. 行動圈

  • 24

    生物は他の種と様々な関係を持ちながら生きています。野外でしばしば、植物の茎に群がるアブラムシにアリ が集まっているところを見ることがあります。このアブラムシとアリの関係として、一般的に言われているものは、1 ~5のうちのどれですか。

    相利共生関係

  • 25

    成熟した森林の土壌断面にはいくつもの層が見られることが多い。(a)層は、最も地 表側にある層であり、(b)がたまってできる。そのすぐ下のA層では(b)の(c) が進み、有機物と無機物が混ざり合っている。

    a. Ao b. 落葉・落枝 c. 腐植化

  • 26

    火山が噴火し、溶岩が流れ出した後、しばらくして地衣類が定着し、やがては草原が成立し、 そして(a)、さらに(b)の森へと変化していくことを遷移という。遷移の最終段階を(c)という。

    a. 陽樹 b. 陰樹 c. 極相

  • 27

    ある植物が、根などから化学物質を出すことにより、その植物の周囲で他の植物が生育する ことを阻害するなどの影響を与える現象のことを(a)という。(a) 物質を出す植物の 例として外来種の(b)がよく知られる。ただ(b)が、周囲の他の植物の生育を阻害 するのは、光をめぐる競争で優位に立つからとも言われている。 (a)には、他の植物に対して阻害的な作用を及ぼすもののほかに、促進的な作用を 及ぼすものも含まれる。

    a. アレロパシー b. セイタカアワダチソウ

  • 28

    トラフカミキリは、カミキリムシの仲間であるが、翅(はね)に黄色と黒色の縞模様があり、羽音 も毒針を持つ(a)の仲間によく似ている。これを(b)といい、自らを危険な生物だと 思わせ、鳥などの捕食者から身を守る生存戦略の一つと考えられている。

    a. スズメバチ b. ベイツ型擬態(偽物型擬態)

  • 29

    恒温動物では、同種の個体間や近縁の種間で、寒冷な地方にすむものの方が温暖な地方 にすむものよりも、体熱の発散を防ぐため、体が(a)傾向が見られる。これを(b)の 法則という。 同様の理由で、寒冷な地方にすむ種または個体の体では、耳や足、尾などの突出部が (c)なる傾向が見られる。これを(d)の法則という。

    a. 大きい b. ベルクマン c. 短く d. アレン

  • 30

    下図中の空欄(a)、(b)に入る正しい生物分布境界線の名称の組合せはどれですか。

    a. ブラキストン線 b. 渡瀬線

  • 31

    ビオトープについて述べた次の文のうち、正しいものはどれですか。

    水田や畑、採草放牧地、植林地は、産業が営まれている場であるが、ビオトープと言える。

  • 32

    下図は、周囲の人為的影響から野生生物を保護するためのゾーニングに関する概念図です。凡例中の空 欄(a)~(c)に入る最も適切な語句の組合せはどれですか。

    a. コアエリア b. バッファーゾーン c. トランジションゾーン

  • 33

    多くの動物は、生存上、様々なタイプの(a)を必要とする。例えば、モリアオガエルは、 繁殖期に池に集まり繁殖活動を行うが、非繁殖期には、名前のとおり、産卵池からあまり遠くな い森をすみかとしている。 モリアオガエルを保護するためには、(b)の考えに基づき、産卵を行う池だけでなく、非 繁殖期のすみかである森及びその間の行き来を可能とする空間をセットで守る必要がある。

    a. ビオトープ b. ビオトープネットワーク

  • 34

    広範囲を移動する鳥類は、地域によって分け方が異なることもありますが、夏鳥、冬鳥、旅鳥等に分けられま す。次の表中の空欄(a)~(c)に入る最も適切な語句の組合せはどれですか。

    a. 夏鳥 b. 冬鳥 c. ツバメ

  • 35

    植物の種子等の散布様式に関する次の表中の空欄(a)~(d)に入る最も適切な語句の組合せはど れですか。

    a. ガマズミ b. センダングサ c. オニグルミ d. アカメヤナギ

  • 36

    自然環境の保全・再生に向けた取組に当たり、ある特定の種を指標種として選定し、その種 の生息・生育状況によって取組の適否を判断する方法がしばしばとられる。 指標種は、取組対象地域の空間レベル等を勘案して選定する必要がある。例えば(a) を対象とした事業では猛禽類などが、(b)を対象とした事業ではシジュウカラなどが、指標 種とされることがある。指標種は様々な観点から選定され、その美しさや魅力によって多くの 人々にその場所の重要性をアピールすることに役立つものを(c)という。

    a. 広い範囲 b. 狭い範囲 c. シンボル種

  • 37

    川の水について、どのような生きものがすんでいるかによって、そのきれいさを一定程度知ることができます。 環境省と国土交通省は、川の水のきれいさの程度を「水質階級1: きれいな水」~「水質階級IV:とてもきたない 水」までの4階級に分け、各階級の指標生物を例示しています。下表中の空欄(a)~(c)に入る最も適 切な語句の組合せはどれですか。

    a. サワガニ b. ゲンジボタル c. ユスリカ類

  • 38

    次の表は、環境省レッドリストのカテゴリーや略称・記号について簡単に説明したものです。表中の空欄 (n)~(c)に入る最も適切な語句の組合せはどれですか。

    a. EN b. VU c. NT

  • 39

    クマ類(ツキノワグマ、ヒグマ)は、国内最大級の陸上動物である。人里近くに出没して人身 被害をもたらすこともある動物であるが、一方で、私たちも、これまでにクマ類の存続を脅かして きている。九州では絶滅したとされ、また、ツキノワグマ5集団、ヒグマ2集団の地域個体群が環 境省レッドリスト2020において絶滅のおそれがあるとされている。 これらの地域個体群の存続が脅かされている要因として、人による捕獲と、(a)による生 息環境の悪化がある。本州や四国では、(b)がツキノワグマの生息に最も適した環境とさ れるが、(a)により、そうした環境が減少してきている。

    a. 開発 b. ブナ、ミズナラなどの自然林

  • 40

    生態系から人間が得ている財・サービスを「生態系サービス」といい、その恩恵は多岐にわた る。例えば持続可能なかたちで管理されている森林は、(a) サービスとして住宅の建材等 となる木材を私たちにもたらすだけでなく、(b) サービスとして洪水緩和、土砂流出防備等 のかたちで私たちの安全を支え、さらに(c)サービスとして環境教育やレクリエーションの 場を提供してくれている。

    a. 供給 b. 調整 c. 文化的

  • 41

    ビオトープについて述べた次の文のうち、適切なものの組合せはどれですか。 a. ビオトープは、ある種の個体群が生活史を全うするために必要なすべての環境条件を備え た特別な空間を指す概念である。 b. スギやヒノキ、カラマツなどの人工林もビオトープといえる。 c. 洞窟は、コウモリ類のすみかとなるなど、ビオトープの一つのタイプといえる。 d. 石がごろごろしている河原もビオトープといえるが、生息・生育する生物の種数が少ないの で、保全の価値は森林や草原よりも低い。

    b,c

  • 42

    天然林の伐採は、様々な生物に影響を及ぼすことになる。伐採面積が大きくない場合でも、 森の中央部を通る形での伐採は、気温や湿度の(a) 環境を好む種に厳しい影響をもたらす。 これは、気温や湿度の(a)環境が、伐採により、そうでない環境、すなわち(b)効果を受け やすい場所へと変わるためである。 同じ森でも、縁辺部分と中央部とでは環境が異なる。自然保護区を設定する際、中央部、す なわち内部の環境を維持するという考え方は重要であり、例えば同じ面積の保護区でも、(c) 形の方が、より多くの内部環境を維持することができる。

    a. 安定した b. エッジ c. 円に近い

  • 43

    植物の種子散布様式の一つに動物散布があり、動物散布はさらに動物付着散布、(a)な どに分けられる。 動物付着散布は、種子が動物の体表に付いて運ばれるもので、イノコズチやオナモミの例 が知られる。 (a)では、(b)などに実が食べられ、糞に混じって排出されることなどを通じて種子が運 ばれる。都市公園などで過去によく植栽され、秋に紫色の実を大量につけ、現在、生態系被害 防止外来種リストで「総合対策外来種」とされているトウネズミモチは、このメカニズムにより、動 物の中で特に(b)を介して分布を拡大している。

    a.動物被食散布 b.鳥類

  • 44

    淡水魚は、一生を淡水域で生活する(a)淡水魚、一生のうちに淡水域と海水域を往復する(b)回遊魚などに分けられる。(b)回遊魚には、(c)のような遡河回遊魚、(d)のよう な降河回遊魚がいる。河川横断施設によりこれらの魚類が生活史を全うできていない場合、魚 道の設置等により、河川の上下流の連続性を改善する必要がある。

    a. 純 b. 通し c. サケ d. ニホンウナギ

  • 45

    下図(左)は、かつては広大な森林だったが、開発が進み、分断・縮小化したかたちでしか残 されていない現在の状況を示している。島状に残された森林では、孤立が進み、いくつかの野 生生物の(a)が懸念されている。地域の生物多様性を回復するためには、開発以前の姿に 戻せばよいわけであるが、農地や宅地が広がり、また、公共施設も多く整備されている現在、現 実的な提案とはいえない。 下図(右)は、こうした状況のなか、まずは、残された森林と森林の間に、保全対象種の移動 能力等の生態を勘案し、(b)として一定規模の樹林を再生し、島状に残された森林の間を、 保全対象種が行き来できるようにするとの提案を示したものである。

    a. 局所的絶滅 b. 踏み石ビオトープ

  • 46

    干潟に生息する(a)は、卵や幼生の時期は、沖合の海域を浮遊して成長し、たどりついた 干潟や浅海域に着底し、そこで成長を続ける。卵や浮遊幼生は、湾内の潮流によって分散す る。このため、浮遊期に入る前に過ごしていた干潟と浮遊期の後に過ごす干潟が同じとは限ら ない。干潟に生息するベントスとも呼ばれる底生動物には、(a)同様の生活史をもつものが 少なくなく、(b)の中で、個体群全体を維持している。

    a. アサリ b. 湾内の複数の干潟の総体

  • 47

    以下の表は、環境省レッドリストのカテゴリーや略称・記号について簡単に説明したものです。表中の空欄 (a)、(b)に入る最も適切な語句の組合せはどれですか。

    a. CR b. EN

  • 48

    (a)は、水質が生活排水などで汚れた水域で、ときに大量発生し、付近で生活する住民の 洗濯物へ付着したり、アレルギーの原因となったりすることから、しばしば「不快な生き物」ととら えられている。しかし、その一方で、(a)は幼虫期には、水底に堆積した有機物を食べ、やがて羽化し成虫となり水域から出て行くことで、水質を浄化する役割を果たしている。幼虫期には魚類等の、また成虫期には鳥類等の食物となるなど、生態系において重要な存在でもある。 こうしたことから、状況にもよるが、単純に「(a)は(b)すべき生き物である」とする考えは 望ましくない。

    a. ユスリカ類 b.駆除

  • 49

    生物多様性を社会に浸透させる「生物多様性の(a)」に向けては、2つのアプローチがあ るとの考えがある。 1つ目は、国民一人ひとりの意識を改革し、自発的な行動を促すアプローチである。取組例 としては、広報・普及啓発、(b)の推進、多様な主体の連携の促進などが挙げられる。 2つ目は、国民が生物多様性に配慮した行動をとりやすくする社会経済の仕組みづくりのア プローチである。取組例としては、生物多様性に配慮した製品を認証する制度、(c)制度な どが挙げられる。

    a. 主流化 b. 自然環境教育 c. 生態系サービスへの支払い

  • 50

    2015年9月の国連総会において、(a)年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目 標としてSDGsが採択された。 SDGsは、17の目標から構成される。この17の目標について、(b)に関する目標の達成が (c)に関する目標の達成の土台である、とする「ウェディングケーキモデル」が提唱されてい る。(b)に関する目標として、目標13 (気候変動に具体的な対策を)、目標14(海の豊かさを 守ろう)、目標15 (陸の豊かさも守ろう)などが挙げられている。

    a. 2030 b. 生物圈 c. 社会・経済

  • 51

    ビオトープについて述べた次の文のうち、適切なものの組合せはどれですか。 a. ビオトープとは、本来、希少動植物の生息・生育空間を指す。 b.採草地,放牧地も、ビオトープといえる。 c.砂丘は、野生生物の生息・生育が困難なので、ビオトープとはいえない。 d. 海底の藻場も、ビオトープといえる。

    b,d

  • 52

    下図は、人為的影響から野生生物を保護するためのゾーニングに関する概念図です。凡例中の空欄(a) ~(c)に入る最も適切な語句の組合せはどれですか。

    a. コアエリア b. バッファーゾーン c. トランジションゾーン

  • 53

    異なる環境が接する場所について述べた次の文のうち、誤っているものはどれですか。

    異なる環境の推移帯では、特異な環境条件が形成される。このため、隣接するそれぞれ の生態系と比べて、観察される生物種の数は、少ないとされる。

  • 54

    農村を構成する環境要素に(a)、(b), (c), (d)などがあり、多くの 生物が、複数の環境要素を使って生きている。例えばカスミサンショウウオ、トウキョウサンショウ ウオは(a)などで卵と幼生の時代を過ごし、その後、(b)などに移動して生活して いる。フクロウは大木のある(c)などで巣をつくり、(b)や(d)などでネズミ、 モグラ、鳥などを捕ってヒナに与える。いずれの環境要素も近年、各地で著しく減少しているが、 農村におけるこうした入り組んだ多様な環境要素は、特有の生物相の形成にとって欠かせない。

    a. 水田 b. 雑木林 c. 屋敷林・社寺林 d. 畑

  • 55

    通し回遊魚に関する下表中の空欄(a)~(c)に入る最も適切な語句の組合せはどれですか。

    a. サケ b. ニホンウナギ c. アユ

  • 56

    日本で観察される鳥類には、例えば、南方から日本に渡ってきて繁殖し、その後、南方に帰る といった移動をする(a)がある。日本より北方で繁殖した後、日本に渡来し、季節が変わる と北方の繁殖地に帰っていくといった移動をする(b)がある。地域設定にもよるが、本州を 範囲とした場合、(a)の例としてサシバやアオバズク、(b)の例としてツグミやジョウビタキがあげられる。 ビオトープの保全・再生に当たっては、こうした国際的に移動する生物の生息地・中継地を適 切に確保するという観点も重要である。

    a. 夏鳥 b. 冬鳥

  • 57

    環境省が行っている自然環境調査の一つに「(a)」がある。日本列島が有する様々な 生態系、具体的には高山帯、森林・草原、里地里山、湖沼、湿原、沿岸・浅海域、小島嶼の動 向を把握し、異変があればいち早く把握し、保全施策につなげることを目的としている。 この調査のうち里地里山を対象とした2005~2017年度の調査結果では、在来鳥類及び (b)について、種数は減少していないが、個体数が減少している可能性のあることが示 唆された。具体的にこの間の個体数変化率に着目すると、(b)の半数以上の種が減少 傾向にあり、本調査の調査地における傾向に限ってみると、4割の種は絶滅危惧種の判定基 準にある減少率に相当するほど急速に減少している可能性が示唆された。そのうち環境省レッ ドリストに掲載されている種はごく一部で、大多数はいわゆる普通種とされている種であった。

    a. モニタリングサイト 1000 b. チョウ類

  • 58

    平成28年(2016年)に環境省が作成した「生物多様性及び生態系サービスの総合評価報告書」では、絶滅 危惧種の個体数の減少要因を大きく5つに区分し、生物分類群ごとにそれぞれの影響を評価しています。これ について整理した次の表中の空欄( a )~(c)に入る最も適切な語句の組合せはどれですか。

    a. 開発 b. 水質汚濁 c. 外来種

  • 59

    環境省が令和2年(2020年)3月に公表したレッドリストでは、3,716種が絶滅危惧種として掲 載された。野生生物が減少した場合、その個体数を回復させることは、しばしば費用面からも 容易でないが、絶滅してしまった場合は取り返しがつかない。 野生生物の絶滅には様々な要因が考えられ、特定の事象との因果関係を、科学的確実さを もって証明することは簡単でない。ある事象によって、野生生物の絶滅など重大な損失が引き 起こされるおそれがある場合には、科学的不確実さを、対策を延期する理由として使ってはな らないという( )の考え方に立つ必要がある。

    予防原則

  • 60

    生態系から人間が得ている様々な恩恵を「生態系サービス」という。生態系サービスは、その 内容によりいくつかに分類される。自然災害やヒートアイランド現象の緩和などのサービスは (a)、レクリエーションや観光の場の提供などのサービスは(b)と呼ばれている。

    a. 調整サービス b. 文化的サービス

  • 61

    自然環境保全法について述べた次の文のうち、誤っているものはどれですか。

    本法に基づき、一般に「緑の国勢調査」と呼ばれている「モニタリングサイト 1000」が実施されている。

  • 62

    公園には営造物公園と地域制公園の2つがあり、地域制公園では土地の権限に関係なく一 定の区域を定めて公園の指定が行われる。(a)法で定められる(a)は地域制公園で あり、私有地も多く含まれる。 (a)では、すぐれた自然の風景地を保護するために行為制限がかけられているが、 (b)では届出のみによって開発等の行為が可能な場合もある。環境大臣が指定し国が管 理する(c)で、平均してその面積の約4分の1(令和4年3月現在)を(b)が占める。 (c)に指定されていても、そのすべての区域について自然が十分に保護されているわけ ではない。

    a. 自然公園 b. 普通地域 c. 国立公園

  • 63

    以下は、日本に生息する野生鳥獣約700種のなかから、ある法律の下、指定された野生生物の一覧です。 これらの野生生物が指定されているものは、1~5のうちのどれですか。

    狩猟鳥獣

  • 64

    外来生物法は、(a)による生態系、人の生命・身体、農林水産業への被害を防止し、生 物の多様性の確保、人の生命・身体の保護、農林水産業の健全な発展に寄与することを通じ て、国民生活の安定向上に資することを目的としている。 (a)は、外来生物(海外起源)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害 を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から、指定される。対象は(b)、個体の ほかに器官も含まれる。指定されると、学術研究の目的で許可を受けた場合等を除いて、飼養、 栽培、保管、運搬、譲渡し、放出、植栽、播種は、禁止となる。

    a. 特定外来生物 b. 生きている個体(卵、種子を含む)に限られ

  • 65

    文化財保護法では、学術上の価値が高い動植物のうち重要なものを(a)に指定し、そ の保存に影響を及ぼす行為を制限している。また、地方公共団体が(b)を定めて(a) を指定することができるとしている。 市町村が自然環境を守るために特定の生物種を指定して捕獲等の行為の規制を行いたい 場合、様々な法令を適用することが考えられるが、(a)に指定することはその一つである。 近年の例としては、例えば長野県安曇野市が、絶滅が危惧されるチョウであるオオルリシジミ を「単に希少性が高いということにとどまらず、先人たちの暮らし及び生物多様性が高かったと される昭和30年代の里山の景観を知ることにつながる存在であり、安曇野市の自然や生態系 の象徴のひとつと解されることに及ぶ」こと等を理由に、令和4年3月に(a)に指定している。

    a. 天然記念物 b. 条例

  • 66

    都道府県及び市町村は、(a)にもとづき、生物多様性国家戦略を基本として、(b). 生物多様性地域戦略を定めるよう努めなければならないとされている。現在の国家戦略は、 「生物多様性国家戦略(c)」である。

    a. 生物多様性基本法 b.単独で又は共同して c. 2012-2020

  • 67

    (a)において、食料の安定供給の確保等とともに、良好な景観の形成、自然環境の保 全、文化の伝承など、農業・農村が有する(b)が将来にわたって適切かつ十分に発揮さ れなければならない旨が掲げられている。 ここにいう「自然環境の保全」の例としては、水田やため池などが、適切に管理されることで 多様な生物の生息・生育地となることがあげられる。(a)のなかで、自然共生社会の実現と いう観点から大きな意義をもつ部分といえる。

    a. 食料・農業・農村基本法 b. 多面的機能

  • 68

    環境影響評価法では、事業の種類や規模によって、環境アセスメントの対象となる事業を定 めている。例えば太陽光発電所の設置工事の場合、出力4万kw以上の規模の事業は、 (a)事業とされ、環境アセスメントを行うことが必須となる。 一方、3万kw以上4万kw未満の規模の事業は、(b)事業とされ、(c)の手続きを経 て、環境アセスメントの対象となるか否かが決定される。

    a. 第一種 b. 第二種 c. スクリーニング

  • 69

    鹿児島県出水市の北部に位置する干拓地周辺は、毎年1万羽以上のツル類が飛来するな ど、渡り鳥の越冬地として重要な区域であり、令和3年11月に「出水ツルの越冬地」として、ラム サール条約の国際的に重要な(a)に係る登録簿に掲載された。この登録により、日本のラ ムサール条約(a)の数は53か所となった。 登録に当たっては、国内の法令によってその環境の保全が図られていることが必要である。 出水市の干拓地では同年1月、特にツル類の生息地の保護を図るために、工作物の新築や木 竹の伐採等の行為にあたって環境大臣の許可が必要となる、(b)の拡張が行われている。

    a. 湿地 b. 鳥獣保護区特別保護地区

  • 70

    国連気候変動枠組条約に基づき、2015年12月にフランスのパリで開催された第21回締約 国会議(COP21)において、2020年以降の温室効果ガス排出削減等のための新たな国際枠 組みとして、パリ協定が採択された。パリ協定は、世界全体の平均気温の上昇を、産業革命前 に比べて(a)℃より十分低く保つとともに、(b)℃に抑える努力を追求すること、その ために、(c)に人為的な温室効果ガス排出の実質ゼロを目指すこととしている。 2021年10~11月に英国のグラスゴーで開催された第26回締約国会議(COP26)において、 グラスゴー気候合意が採択され、世界全体の平均気温の上昇を、産業革命前に比べて (b)℃以内に抑える努力を継続する決意が盛り込まれた。

    a. 2 b. 1.5 c. 21世紀後半

  • 71

    原生自然環境保全地域は、人の活動の影響を受けることなく原生の状態を維持している地 城(1,000ha以上、島嶼は300ha以上)で、環境大臣が指定した地域をいう。 (a)は、高山・亜高山性植生(1,000ha以上)、すぐれた天然林(100ha以上)等で、環境大 臣が指定した区域をいう(原生自然環境保全地域は除く)。 都道府県は、条例を設けて、その区域における自然環境が(a)に準ずる土地の区域を、 (b)に指定することができる。令和3年3月末現在、(b)は、546地域、約77,400haが指定 されている。

    a.自然環境保全地域 b. 都道府県自然環境保全地域

  • 72

    鳥類・哺乳類を捕獲することは、法律で一般に禁止されているが、(a)に指定された種に ついては、法律で定められた期間中、保護区として指定されている場所などを除き、捕獲する ことができる。冬になると水辺をにぎわナカモ類は、マガモをはじめ現在11種が(a)に指定さ れている。 カモ類の捕獲に当たって銃器を用いる場合、発砲音が他の種類の生物にもストレスを与え、 その地域における繁殖や越冬を中断させてしまう場合がある。このような状況を是正する必要 がある場合、その地域を(b)に指定し、捕獲が禁止されるようにするなどの方策が考えられる。

    a. 狩猟鳥獣 b. 鳥獣保護区

  • 73

    環境大臣は、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づき、環境 省レッドリストに掲載されている絶滅のおそれのある種(絶滅危惧Ⅰ類または11類、亜種・変種を 含む)のうち、人為の影響により生息・生育状況に支障をきたしているものの中から、(a)を指 1定している。(a)に指定された種ついては、捕獲・採取、殺傷・損傷等が、原則として禁止さ れている。 令和3年1月現在、(a)として、イヌワシ、クマタカなど約(b)種が指定されている。

    a. 国内希少野生動植物種 b. 400

  • 74

    自然再生推進法に定義された「自然再生」について述べた次の文のうち、誤っているものはどれですか。

    開発行為等によりやむを得ず損なわれることが予測される自然環境を、他の場所で創出等する取 組も、「自然再生(事業)」として扱われる。

  • 75

    法律により特定外来生物に指定されている種を、野外で発見したり捕獲したりした際の対応について述べた 次の文のうち、違法なものの組合せはどれですか。 a. 街路樹の調査中に、近年、分布が急拡大しているクビアカツヤカミキリを見つけた。家族や 友達に啓発するため、捕獲し、虫かごに入れて家まで持ち帰った。 b. ビオトープの維持管理作業で、水路にオオフサモが生えていたため抜き取りを行い、屋内 アクアリウム用に使用することにした。 c. 池の生物調査で捕獲された生物のなかにブルーギルがいた。池付近に穴を掘って埋却し た。 d. 池で釣りをしていたところ、オオクチバスが釣れた。絶命させるのがためらわれ、また、法律 で禁止されていないことからその場でリリースしたいと考えたが、その池が位置する自治体 が条例でキャッチ・アンド・リリースを禁止していたことから、近くに設置されていた外来魚回 収ボックスに入れた。

    a,b

  • 76

    (a)の第14~27条(第三章)は、基本的施策と題され、保全に重点を置いた施策、持続可 能な利用に重点を置いた施策等が列記されている。 第14条の小見出しは「地域の生物の多様性の保全」とされ、「国は、生物の多様性の保全上 重要と認められる地域について、(b)その他の有機的なつながりを確保しつつ、それらの地 城を一体的に保全するために必要な措置を講ずるものとする。」、すなわち、エコロジカル・ネッ トワーク (ビオトープネットワーク、生態系ネットワーク)の形成に取り組むべきことを明記している。

    a. 生物多様性基本法 b. 地域間の生物の移動

  • 77

    環境影響評価法に基づく環境アセスメントの手続きには、いくつかの段階があります。以下の図中の(a)~ (e)に入る最も適切な語句の組合せはどれですか。

    a. 方法書 b. 調査・予測・評価 c.準備書

  • 78

    農林水産業に関する施策について、法律に掲げられた基本理念を整理した次の表中の空欄(a)~(c) に入る最も適切な語句の組合せはどれですか。

    a. 多面的 b. 多面的 c. 環境との調和に配慮しつつ

  • 79

    世界遺産条約は、(a)を有する遺跡や自然地域などを、人類共通の宝物として守り、締約 国の拠出金からなる世界遺産基金により、各国が行う保護対策を援助することなどを目的とし た条約である。今年(2021年)7月、F(b)」が、国内5番目の世界自然遺産として登録された。

    a. 顕著な普遍的価値 b.奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島

  • 80

    2015年にフランスのパリで開催された、第21回国連気候変動枠組条約締約国会議におい て、2020年以降の温室効果ガス排出削減のための新たな枠組みとして、パリ協定が採択され た。 バリ協定では、長期目標として、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて(a) Cより 十分低く保つとともに、(b)℃に抑える努力を追求すること、(c)が温室効果ガス削減目標 を5年ごとに提出・更新することなどが決められた。

    a. 2 b. 1.5 c. 主要排出国を含む全ての締約国

  • 81

    以下の表は、法律に基づく、ある自然保護区について、指定されている場所とその詳細を一覧化したもので す。表中の空欄(a)、(b)に入る最も適切な語句の組合せはどれですか。

    a. 原生自然環境保全地域 b. 屋久島

  • 82

    訪問客の著しい増加が市民生活や自然環境等に負の影響をもたらす「オーパーツーリズム」 の問題が報道で取り上げられている。優れた自然を有する地域においても、訪問客を受け入 れながら、持続的な利用を図るための対策が必要である。 自然公園では、利用者の増加によって、生物多様性の保全に支障が生じている地域が見ら れていることを踏まえて、立入り人数の制限を行える(a)の制度が設けられている。世界 自然遺産への登録後に利用者が大幅に増加したことがある( b ) 国立公園などにおいて 導入されている。

    a. 利用調整地区 b. 知床

  • 83

    「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」では、種の保存を図るために (a)を指定し、その生きている個体の捕獲・採取や、個体の譲渡し・譲受け(b)い る。令和2年(2020年)2月現在、356種が指定されている。 (a)には特定第二種(a)として指定されているものもある。これは、特に二次的 自然に分布する種の指定を想定して創設された制度であり、販売・頒布等を目的とした捕獲。 譲渡し等のみが規制され、調査研究や環境教育等に伴う捕獲等は規制対象から除外されて いる。

    a. 国内希少野生動植物種 b. を禁止して

  • 84

    以下の看板に関する説明として最も適切なものはどれですか。

    看板が立てられている場所では、狩猟が禁止となっていることを示している。

  • 85

    水質の保全を目的とした法律について述べた次の文のうち、誤っているものはどれですか。

    水質汚濁防止法に基づき、人の健康に関する環境基準(健康項目)として例えばBOD、 CODについて、生活環境の保全に関する環境基準(生活環境項目)として例えばカドミウム、全シアンについて、排水規制が行われている。

  • 86

    「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(外来生物法)に基づき特定外来生物に指 定されているオオクチバスの取り扱いについて述べた次の文のうち、誤っているものはどれですか。

    釣り大会で釣ったオオクチバスを、検量のために大会主催者に引き渡し、また、釣り人本 人が会場を離れた後に、大会主催者の方でそれを同じ湖沼にリリースしてもらうことは、 外来生物法で規制されない。

  • 87

    下図は、「自然再生推進法」の概要を示したものです。図中の空欄(a)、(b)に入る最も適切な語句の 組合せはどれですか。

    a. 自然再生協議会 b. 全体構想

  • 88

    (a)は、我が国にとって学術上価値が高い動物(生息地、繁殖地及び渡来地を含 む。)、植物(自生地を含む。)及び地質鉱物(特異な自然の現象の生じている土地を含む。) のうち重要なものを、(b)に基づき(c)に指定することができる。指定例に、北海道 の「天売島海島繁殖地」、静岡県の「御前崎のウミガメ及びその産卵地」、徳島県の「美郷のホ タルおよびその発生地」、佐賀県の「伊万里湾カブトガニ繁殖地」がある。 (c)に指定されたものについては、現状を人為的に悪化させる行為を排除するために、 現状変更行為に規制がかけられている。

    a. 文部科学大臣 b.文化財保護法 c.天然記念物

  • 89

    環境影響評価法において、環境影響評価を必ず行わなければならない一定規模以上の事 業を(a)事業という。(a) 事業に準ずる規模を有する事業は( b ) 事業といい、 これについては、個別の事業や地域の違いを踏まえ、環境影響評価の実施の必要性を個別 に判定することとされている。この仕組みを(c)という。

    a. 第一種 b.第二種 c. スクリーニング

  • 90

    「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」について述べた次の文のうち、誤っているもの はどれですか。

    条約が保全・再生の対象とする「湿地」は、湿原、湖沼などの天然のものに限られ、水田 のような人工のものは含まれない。

  • 91

    (a)基本法に基づき、政府は、「(a) 基本計画」 ●を定めることとされている。同法に基づき、平成30年(2018年)4月、第五 次の( a ) 基本計画が閣議決定された。 政府は、第五次計画において、2015年に国連サミットで採択されたSDGs の考え方も活用しながら、分野横断的な6つの「重点戦略」を設定した。 またその中で、地域の活力を最大限に発揮する「(b )」の考え 方を新たに提唱し、各地域が自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特 性に応じて資源を補完し支え合う取組みを推進していくとした。

    a.環境 b.地域循環共生圈

  • 92

    自然公園法について述べた次の文のうち、誤っているものはどれですか。

    都道府県は、都道府県立自然公園を指定することができるが、その区域内にお いて、知事の許可を必要とする行為制限を実施することはできない。

  • 93

    平成29年(2017年)9月、個体数が回復してきたことを理由に、オオタカが「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」に基づく( a )から指定解除され、その後さらにこれを受けて「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護 管理法)」に基づく希少鳥獣からも指定解除された。指定解除後も、引き 続き( b )に基づいてオオタカの捕獲等に対する規制はなされる ものの、指定解除によりオオタカの生息地である里山で開発圧が強まるこ とが懸念されている。

    a.国内希少野生動植物種 b. 鳥獣保護管理法

  • 94

    以下の写真について述べた次の文のうち、正しいものはどれですか。

    都市において良好な自然環境を残すため、都市計画区域内に指定されていて、 建築行為など一定の行為が制限されている。

  • 95

    農業を通じて保たれている水田や水路等は、多様な生物の生息地となる 機能があるが、農業のやり方次第では、その機能が損なわれてしまうこと もある。(a)は、農業生産活動によって生じる自然環境の保全 等の様々な機能 (農産物の供給の機能を除く。)を「(b)機能」 と総称し、それが将来にわたって適切かつ十分に発揮されることを基本理 念としている。 (a )の制定後、(c)が改正され、ほ場整備等の事 業を行うに当たっての基本原則として「環境との調和への配慮」が位置づ けられた。現在、ほ場整備等の事業は、市町村の作成する田園環境整備マ スタープラン等を踏まえて行うこととなっている。

    a.食料・農業・農村基本法 b.多面的 c.土地改良法

  • 96

    外来生物法に基づき、(a) 科の全種とこれらの(b) が新たに(c)に指定され、平成30年(2018年)4月1日から、 飼育や運搬、販売、譲渡、輸入、野外への放出が原則禁止となった。

    a. ガー b.交雑個体 c.特定外来生物

  • 97

    下図は、()に基づき設立された協議会の設置箇所を示したも ので、平成31年3月末現在、26の協議会が設立されている。同法に基づき 事業を実施しようとする者は、協議会を組織し、対象とする区域や目標等 を定めた全体構想を作成した上で、実施計画を作成しなければならないと されている。協議会には、地域住民、地域で活動するNPO法人の参加が重 要とされている。同法における主務大臣は、環境大臣、農林水産大臣及び 国土交通大臣である。

    自然再生推進法

  • 98

    環境影響評価法では、事業の種類や規模によって、環境アセスメントの 対象となる事業を定めている。例えば道路(一般国道)の新設・改築を実 施する場合、4車線以上・長さ10km以上の規模の事業は、第一種事業とさ れ、環境アセスメントを行うことが必須となる。一方、4車線以上・長さ 7.5km以上10km未満の規模の事業は、第二種事業とされ、(a) の手続きを経て、環境アセスメントの対象となるか否かが決定される。 法律において対象とされていない種類・規模の事業についても、都道府 県や市町村は( b )を定めることにより、環境アセスメントの対 象とすることができる。

    a. スクリーニング b.条例

  • 99

    一般廃棄物の処理を担う (a)のごみ焼却施設や廃プラスチッ ク類の再生施設において、産業廃棄物として排出された廃プラスチックを 受け入れることを求める通知を、今年5月に環境省が出した。国内で処理 が必要なプラスチックごみの量が増大していることが背景にある。 プラスチックごみの問題の改善に向けては、循環型社会の形成を図る必 要がある。循環型社会形成推進基本法に示されている考え方では、最も優 先すべき対策は(b)であり、また、再生施設において新たなプ ラスチック製品にかえるマテリアルリサイクルは、焼却施設において熱を 回収するサーマルリサイクルより優先順位が(c)

    a. 市町村 b. リデュース c. 高い

  • 100

    (a)に基づき、毎年、締約国会議が開催され、世界での実効 的な(b) ガス排出削減の実現に向けて、議論が行われている。 2015年12月にフランスのパリで開催された締約国会議においては、2020 年以降の ( b ) ガス排出削減等のための新たな国際枠組みとして、 バリ協定が採択された。パリ協定は、世界全体の平均気温の上昇を、産業 革命以前に比べて(1) ℃より十分低く保つとともに、 (d)℃に抑える努力を追求すること、そのために、今世紀後半 に人為的な(b) ガス排出の実質ゼロを目指すとしている。

    a. 国連気候変動枠組条約 b. 温室効果 c. 2 d. 1.5