問題一覧
1
緑内障の肉眼的病
赤眼、角膜浮腫(白濁)、対光反射消失、瞳孔散大
2
細隙灯検査における直接観察法とはどのようなものか
スリット光を斜め方向から照射してできた光学切片を生体顕微鏡で観察する方法
3
緑内障の細隙灯検査において、注意するてん
上皮浮腫
4
眼圧測定について、眼圧測定器がない時の検査方法
用手法でやるしかないが、誤診のもとになる
5
原発性開放隅角緑内障の治療法
初期は内科療法、病期進行例では内科and外科療法
6
原発性閉塞・狭隅角緑内障の治療法
内科and外科療法
7
緑内障における高浸透圧薬(急性緑内障の緊急時に有効)は?
マンニトール
8
緑内障の内科治療の方針
高浸透圧薬で一度眼圧を下げた後に、点眼療法に移行する
9
緑内障において、眼房水の産生を減少させる薬物は
交感神経β遮断薬、炭酸脱水酵素阻害薬
10
交感神経β遮断薬の機序(緑内障で使う)
アデニールサイクラーゼ活性抑制
11
緑内障治療薬で交感神経β遮断薬と併用すると相加的効果があるのは
炭酸脱水酵素製剤
12
緑内障治療の炭酸脱水酵素阻害薬の機序
炭酸脱水酵素の作用を阻害することによって眼房水産性を抑制し、眼圧降下作用を示す
13
緑内障の治療において、眼房水の排出を増加させる薬物のうち、ぶどう膜強膜路を介する系のもの
プロスタグランジン関連薬
14
ピロカルピンやカルバコールの使用が禁忌な疾患
前ぶどう膜炎時
15
緑内障治療時の第一選択薬は
プロスタグランジン関連薬
16
プロスタグランジン関連薬にはどのようなものがあるか
ラタノプロスト(β遮断薬や炭酸脱水酵素阻害剤との併用で相加効果あり)
17
緑内障時における交感神経α1遮断薬の作用は
ぶどう膜強膜流出路からの眼房水流出促進
18
緑内障の外科療法において考慮すべきこと
内科療法にこだわるのではなく、なるべく早く外科的処置を行うべき
19
瞳孔膜遺残の鑑別診断
前部ぶどう膜炎(虹彩炎)
20
ぶどう膜嚢胞の鑑別診断
メラノーマなどのぶどう膜腫瘍
21
ぶどう膜は血流が豊富であり、
血液ー眼関門が存在する
22
ぶどう膜炎とはなにか
ぶどう膜に存在する血液ー脳関門がさまざまな原因で破綻することで生じる炎症
23
ぶどう膜炎の分類
部位別に 前部ぶどう膜炎(虹彩毛様体炎)、中間部ぶどう膜炎、後部ぶどう膜炎(脈絡膜炎)、全ぶどう膜炎(氾ぶどう膜炎)
24
前部ぶどう膜炎の特徴病変
前房フレア 虹彩ルべオーシス 毛様充血
25
前部ぶどう膜炎に特徴的な病変
毛様充血(深層にある毛様体血管がほんのりと充血するものであり、結膜血管が明瞭に充血するのではない) 前房フレア 虹彩ルべオーシス Snow banking
26
前部ぶどう膜炎に特徴的な臨床所見
ぶどう膜炎時には低眼圧となる
27
猫免疫不全ウイルス感染症時の特徴病変
Snow banking(中間部ぶどう膜炎による硝子体内の雪堤防状の細胞浸潤)
28
ぶどう膜炎が免疫介在性の場合に努力すべきこと
原因疾患を解明する努力
29
ぶどう膜皮膚症候群で有名なもの
フォークト・小柳・原田様症候群
30
ぶどう膜炎における投薬の注意点
カルプロフェン・メロキシカム・ケトプロフェンとステロイドとの併用不可
31
前房蓄膿の治療の注意点
ぶどう膜炎が治まっていないうちに外科処置をすると、さらに激しい炎症を惹起してしまう可能性がある
32
糖尿病性の白内障では過剰なグルコースに対して
解答系の代替代謝経路としてアルドース還元酵素が活性化されるとともにソルビトール回路でもグルコースを代謝するようになる
33
白内障に診断時に鑑別すること
核硬化症と硝子体混濁
34
白内障の治療
網膜機能に異常がないことを確認した後に、外科的に混濁した水晶体を適除する
35
白内障の主流な治療法
超音波水晶体乳化吸引術(嚢外摘出術)
36
白内障手術の合併症
術後眼内圧炎、角膜内皮障害、緑内障、網膜剥離、後発白内障など
37
白内障の手術前に必ず実施すべき検査
隅角検査、網膜電位図検査、超音波検査
38
核硬化症と明確に区別する必要がある病気
白内障
39
水晶体脱臼 大別
前方脱臼(前方に脱臼した状態) 後方脱臼(硝子体内に落下したもの)
40
水晶体脱臼の治療
前方脱臼…散瞳させて水晶体が後方に脱臼するように促すか水晶体嚢内摘出術で脱臼した水晶体を摘出する 後方脱臼…疼痛を伴うことが少ないこと、水晶体のみを摘出することが難しいことから経過観察
41
第一次硝子体過形成遺残や水晶体血管膜形成遺残の治療難易度は白内障手術に比べて
難易度が高い
42
硝子体液化において、硝子体混濁を伴う場合、飛蚊症による〜の臨床症状を示すことがある
フライバイト
43
硝子体液化において、加齢性に変性した硝子体線維にカルシウムが沈着すると、黄白色に輝く球状物が硝子体内に出現するが、この状態を
星状硝子体症
44
硝子体液化においてぶどう膜炎に続発する、コレステロールが主体となって起こる星状硝子体症と同様の所見を呈する現象
閃輝性硝子体融解
45
脈絡膜と強膜の発育異常である小眼球症を主徴とする遺伝性疾患
コリー眼異常(CEA)
46
網膜変性症や進行性網膜萎縮症の原因による型
杆体にまず機能異常が起こる型と錐体にまず機能異常が起こる型
47
網膜変性症/進行性網膜萎縮症の臨床症状による型
・ロングヘアード・ダックスフンドのように錐体-杆体変性の如く4〜6ヶ月齢で失明する早期発症型 ・ラブラドール・レトリーバーの進行性杆体-錐体変性の如く3歳以上で発症する遅発性発症型
48
網膜変性症/進行性網膜萎縮症の鑑別疾患
網膜剥離、突発性後天性網膜変性症、視神経炎、大脳視覚野の障害
49
突発性後天性網膜変性の網膜変性症はいつ頃出現するか
中年から老年動物
50
特発性の網膜変性は?
突発性後天性網膜変性
51
網膜変性症のうち、メスに多く、1ー4週齢で突然の失明するものは
突発性後天性網膜変性
52
網膜出血において、点状あるいは神経線維層内の出血がブラシで刷いたように見える場合が示唆するもの
網膜内出血
53
網膜出血で、血液が網膜を隆起させている場合に示唆されるもの
網膜下出血
54
網膜出血の主な治療薬
全身性高血圧症ではカルシウムチャネル阻害薬、ACE阻害薬など
55
突発性後天性網膜変性症 は原因不明で急性に
失明
56
突発性後天性網膜変性症の診断と鑑別診断
除外診断により診断。 鑑別診断 : 網膜剥離、緑内障、視神経炎など
57
視神経浮腫/視神経乳頭浮腫の鑑別診断
偽乳頭浮腫、馬の増殖性視神経症
58
ホルネル症候群で多いのは特発性か、続発性か
特発性
59
ホルネル症候群の原因
【節前神経の障害】 胸髄から頸部に至る臓器や組織の疾患、肺炎、リンパ腫 【節後神経の障害】 眼窩や中耳の疾患、感染、損傷
60
ホルネル症候群での治療の注意点
日本では10%フェニレフリンが入手できないため、5%フェニレフリン点眼液で代用する
61
ホルネル症候群の検査
フェニレフリンを投与し、急速に 20分ほどで散瞳→節後性 40分ほどで散瞳→節前性
62
ホルネル症候群での三次ホルネル症候群の鑑別基準
散瞳までの時間は約20分。鼓室包内腹側の前頸神経節以降の交感神経節後線維に障害あり
63
ホルネル症候群のうち、中枢から第3胸髄脊髄分節までの経路に障害があるのは?
一次ホルネル症候群
64
ホルネル症候群のうち、第1-3胸髄腹根から脊柱管外に出た後、前縦隔部の前胸神経節・中頚神経節を通過し、迷走交感神経幹として頚部を上向して鼓室包内腹側の前頚神経節に至る経路に障害ありなのは?
二次ホルネル症候群
65
非先天性遺伝性眼疾患は?
遺伝性白内障、原発性水晶体脱臼、進行性網膜萎縮症
66
コリー眼異常の主徴
強膜および脈絡膜の発育異常に伴う小眼球症
67
進行性網膜萎縮症で視覚が障害されるのはなぜか
網膜視細胞層の障害による
68
コリー眼異常の診断及び治療
眼底検査で診断されるが治療法はない
69
進行性網膜萎縮症の治療と診断
犬種、発症年齢、病歴に加え、 瞳孔の対光反射、眩目反射試験、威嚇瞬目反応試験、 綿球落下試験、迷路試験などの視覚検査、眼底検査 と網膜電図検査で診断されるが、有効な治療法は ない。また、DNA 検査が報告されている。DNA検査が可能なほとんどの遺伝性眼疾患は単一遺伝子 の突然変異で引き起こされる。また、これらの多く は劣性の突然変異を示す
70
眼瞼欠損症のの病態
犬では稀、両側性の下眼瞼外側欠損を示すことがある。 猫では両側性で上眼瞼の外側欠損が認められる
71
小角膜症の臨床症状
犬で角膜横径が12mm以下
72
メラノーマの鑑別診断
虹彩嚢腫
73
メラノーマの悪性度
眼瞼メラノーマは良性 結膜メラノーマは非常に悪性度が高い
74
結膜メラノーマとは?
結膜に発生した黒色腫瘤
75
ぶどう膜メラノーマはどこで見られるか、また猫では?
虹彩および毛様体に見られることが多く、猫では全身性に転移する確率が高い
76
早期の扁平上皮癌で見られる病変
発赤、粗面、潰瘍を伴う病変
77
眼球を押し込んで疼痛が見られる場合/見られない場合
見られる場合、炎症性の病変 見られない場合、腫瘍性の病変 が存在
78
眼科検査時の姿勢
スフィンクス姿勢
79
上眼瞼の耳側、外眼瞼、内眼瞼の神経支配、上眼瞼の鼻側
上眼瞼の耳側、眼神経 上眼瞼の尾側、上顎神経支配の頬骨顔面神経 外眼角 眼神経の涙腺神経 内眼瞼 眼神経の鼻毛様体神経
80
対光反射 異常
観察しているうちに縮瞳していたものが散瞳する(求心路異常)
81
強い光を当てた時の反射
反射 もうひとつ、強い光に対して眼を防御する反応で、威嚇瞬目反応のように大脳皮質での調整、判断が含まれる
82
視力とは
2つの点又は線を分離してその区間を認識することができる能力、形態覚のひとつ
83
威嚇瞬目反応は 反射か 反応か
反応
84
眼胞表面
眼杯(内外壁あり)、眼胞茎
85
猫 まつ毛
なく、上眼瞼の2/3の被毛初列
86
まつ毛基部
モル腺とツァイス腺
87
結膜 何に富む
血管とリンパ組織
88
結膜 眼瞼内側と瞬膜の外部を 覆う結膜
眼瞼結膜
89
結膜 瞬膜内部と強膜前部を覆う結膜
眼球結膜
90
瞬膜線深部に存在
ハーダー腺
91
眼の鼻側下方にT 字型の第三 眼瞼軟骨垂直部 を包むように
瞬膜腺
92
涙液層 表層から
脂質層、水層、粘液層
93
涙液層の粘液層の粘液どこから
結膜の杯細胞、クラウゼ腺、ウォルフリング腺、マンツ 腺
94
涙液層の粘液層の粘液 何含む
ムチン 角膜上皮と涙液層を接着
95
上涙点なし
うさぎ
96
角膜上皮の分裂速度
1週間くらい はやい
97
デスメ膜 特徴
脂質に富み疎水性
98
角膜内皮細胞 分裂速度
1年ほど 遅い
99
上強膜層 何ある
末梢神経と小血管
100
強膜内層 別名
強膜褐色板