問題一覧
1
超音波探触子の振動子に用いられる圧電素子の特徴及び用途について正しいものを選べ。
ジルコンチタン酸鉛は、変換効率が高いので、高感度の探触子として使用される。
2
超音波探触子の遅延材に使用されるポリスチレンの特性について正しいものを選べ。
ポリスチレンは、アクリル樹脂と比較して、探傷面が粗い場合でも超音波の伝達効率が良い。
3
超音波探触子のダンパの役目について正しいものを選べ。
探触子のダンパの役目は、振動子の保持と、不要な振動を抑制することである。
4
広帯域探触子について、正しいものを選べ。
広帯域探触子は、周波数帯域の広い装置を使用した方が良い。
5
遅延材付き超音波探触子について正しいものを選べ。
遅延材付きの垂直探触子では、遅延材内での多重反射エコーが現れるので、遅延材の長さにより探傷できる範囲が制限される。
6
ニ振動子垂直探触子の特性について正しいものを選べ。
ニ振動子垂直探触子は、その特性から試験体の表面近くの傷の検出が可能である。
7
超音波探触子について正しいものを選べ。
斜角探触子の接触面が摩耗した場合は、薄いアクリル樹脂板を貼り付けて、再使用することができる。
8
広帯域探触子について、正しいものを選び。
広帯域探触子は、ダンピングが大きく、パルス幅が狭いと言う特徴を持っている。
9
広帯域探触子の使用について正しいものを選べ。
広帯域探触子を使用する場合、探傷器の受信帯域を探触子の公称周波数に合わせ、帯域幅を広帯域に設定する。
10
斜角探触子を表したものである。高さ方向の指向角が最も大きいものを選べ。
5C5✖️10A70
11
くさび材料にポリスチレンを用いた斜角探触子について、正しいものを選べ。
摩耗によってすり減ったくさびを貼り替える場合、超音波の伝達特性を考慮すると、元のくさびの材質と同じ樹脂板が最適である。
12
斜角探触子について正しいものを選べ。
振動子寸法が同じ場合、屈折角が大きいほど、上下方向の指向性が鈍くなる。
13
斜角探触子について正しいものを選べ。
斜角探触子のビーム中心軸に偏りがあると、溶接線に平行な傷を見逃しやすくなる。
14
ニ振動子垂直探触子について、正しいものを選べ。
ニ振動子垂直探触子は、2つの振動子のビーム角度を傾けているので、特定の探傷領域以外では傷の検出感度が低くなる。
15
集束探触子について正しいものを選べ。
集束探触子を使用する場合には、ビームの集束範囲内で使用するのが良い。
16
集束探触子について正しいものを選べ。
集束探触子の集束範囲外では、傷の検出感度が低くなる。
17
板波探触子について、正しいものを選べ
板波探触子は、斜角探触子と同様の構造で、板に沿って超音波を伝搬させる。
18
横波垂直探触子について正しいものを選べ。
振動子が横波を発生するので、探触子から直接横波が発生する。
19
クリーピング波探触子について正しいものを選べ。
クリーピング波探触子は、縦波屈折角が臨界角に近い縦波斜角探触子である。
20
縦波斜角探触子について正しいものを選べ。
縦波斜角探触子による探傷は、直射法に限定して行われるのが一般的で、探触子位置やビーム路程が限定された探傷になる。
21
フェーズドアレイ探触子について正しいものを選べ。
フェーズドアレイ探触子は、個々の振動子に電圧を印加する順番を電子的に調整することで、斜めに超音波を伝搬させることができる。
22
探触子ケーブルについて正しいものを選べ。
探触子ケーブルは作業性を重視し、柔らかく耐久性のあるものを選択するのが良い。
23
垂直探触子の保護膜について正しいものを選べ。
探傷面が粗い場合、伝達損失を少なくするために使用する。
24
垂直探触子の保護膜について正しいものを選べ。
保護膜の厚さが変化すると、同じ反射源でもエコー高さが変化する。
25
デジタル探傷器について正しいものを選べ。
斜角探触子の屈折角及び板厚を入力しておくと、斜角演算機能により、傷の深さ位置及び探触子傷距離を表示できる。
26
デジタル超音波探傷器のゲートについて正しいものを選べ。
標準試験片の傷エコーにゲートをかけると、エコー高さ区分線作成時の測定点として使用することができる探傷器がある。
27
デジタル探傷器について正しいものを選ぶ。
デジタル探傷器では、一般にMA表示機能を有しているものが多い。
28
超音波探傷器の信号の増幅機能について正しいものを選べ。
超音波探傷器は、一般に100dB程度の増幅機能を持っているものが多い。
29
JIS G 0584で規定する超音波自動探傷装置について正しいものを選べ。
自動探傷装置とは、探傷器及び探触子のほか、試験体の送り装置、溶接線追従装置、自動警報装置及びマーキング装置または記録装置で構成するものである。
30
超音波探傷器の特性のうちで、特に重要な2項目はどれか。正しいものを選べ。
増幅直線性、時間軸の直線性
31
超音波探傷器の増幅直線性について、最も増幅直線性の程度が良いものを選べ。
STB-G V15-2.8の標準穴のエコー高さを80%になるように感度を調整した後、6dBゲインを下げるとエコー高さは43%になった。さらに6dBゲインを下げたときエコー高さは23%になった。
32
超音波探傷装置の管理について正しいものを選べ。
斜角探触子には温度依存性があるので、STB屈折角の測定、探傷感度の調整は、探傷現場の温度の状況で実施しなければならない。
33
JIS Z 2352超音波探傷装置の性能測定方法で規定する超音波探傷装置の性能測定項目について正しいものを選べ。
時間軸に関わる性能測定
34
JIS Z 2352超音波探傷装置の性能測定方法で規定する超音波探傷装置の性能測定項目について正しいものを選べ。
斜角探傷のA1感度及びA2感度
35
超音波探傷器のパルス繰返し周波数について正しいもの選べ。
パルス繰返し周波数を高くすると、超音波の発生間隔が短くなる。
36
JIS Z 2352による分解能の測定について、正しいものを選べ。
分解能測定方法Aは、RB-RA対比試験片を用いて段差からのエコーの分離を識別する方法である。
37
A2感度の測定について正しいものを選べ。
A2感度は、STB-A2のφ1.5の貫通穴の1.0スキップのエコー高さを用いて測定する。
38
接触媒質について正しいものを選べ。
グリセリンと油を比較するとグリセリンの方が伝達効率が高い。
39
超音波探傷に用いる接触媒質に必要な超音波特性以外の項目について最も適切なものを選べ。
人体、試験体、試験片、探傷装置に無害であること。
40
SH波探触子を用いる場合の接触媒質について正しいものを選べ。
グリセリンを主材としたSH波用の接触媒質は、大気中の水分を吸湿すると粘性が低下し、SH波の伝達性が低下するので、注意が必要である。
41
接触媒質について正しいものを選べ。
標準試験へのような平滑な材料では、接触媒質にマシン油、グリセリン、水を適用した場合、接触媒質の種類によるエコー高さはあまり変わらない。
42
傷のない試験体の垂直探傷における接触媒質の厚さと底面エコー高さの関係について正しいものを選べ。
接触媒質の厚さが1/2波長単位の厚さの時底面エコー高さは高くなる。
43
接触媒質による伝達損失について正しいものを選べ。
探傷面の粗い試験体を探傷する場合は、音響インピーダンスの大きな接触媒質を使用する。
44
横波垂直探触子を用いた探傷に使用する接触媒質について正しいものを選べ。
専用の接触媒質を使用する。
45
JIS Z 2345-1〜-4に規定されている標準試験片の中で、垂直・斜角の両方の探傷方法に使用される標準試験片はどれか正しいものを選べ。
A1標準試験片
46
超音波探傷における試験片の標準穴について正しいものを選べ。
STB-A2の標準穴は、平面縦穴である。
47
JIS Z 2345-1〜-4超音波探傷試験用標準試験片第1部〜第4部に規定されている試験片を示す記号である。正しいものを選べ。
STB-A31
48
標準試験片の音速について正しいものを選べ。
標準試験片であっても、音速は個別に測定する必要がある。
49
STB-A31の主な用途について正しいものを選べ。
測定範囲の調整、探傷感度の調整、入射点の測定及びSTB屈折角の測定に使用する。
50
STB-A3形系標準試験片について正しいものを選べ。
STB-A31試験片は、屈折角65°の斜角探触子のSTB屈折角の測定が可能である。
51
超音波斜角探傷におけるRB-41 Aの人工傷を加工及び使用するときの注意点を挙げた正しいものを選べ。
人工傷の長さは、振動子の幅より十分に大きくすること。
52
超音波探触子の分解能測定用RB-RA対比試験片について正しいものを選べ。
垂直探触子の遠距離分解能用試験片である。