問題一覧
1
焼入れ焼もどしの注意事項12個
加熱は徐々に,かつ均等に行なうこと, 各種鋼材の所定の焼入れ、および焼もどし温度に注意し、適正温度以上に加熱しないこと。, 過熱した鋼は,十分に焼なましした上で,さらに所定の焼入れ温度に加熱すること。, 原則として,焼なましせずに再焼入れをしないこと(焼割れ防止), 高速度鋼(SKH) の複雑成形工具類の加熱は,表面の酸化脱炭防止のために,溶鉛あるいは溶塩浴槽中で行なう., 冷却液中に加工物を入れるときは,冷却液をかくはんすることが望ましい(加工物表面に付着する蒸気膜が冷却を妨げるため)., 加工物を冷却液中に入れるときは,対称の軸方向に浸す。軸類,棒状のもの(たとえばリーマ。ドリルなど)は,垂直に,歯車は横に浸す, 複雑な形状や厚さの異なるものは,その最大断面が先に浸されるようにする。, 焼もどしは,焼入れ直後になるべく早く行なう。, 焼入れのときに生じた曲がりは,完全冷却する前に、余熱(200°C以下)を利用して直す。, 高炭素鋼、高合金鋼は,冷却時100~250°Cの温度で焼割れしやすい, 冷却液で水は、焼割れ、焼むら,曲がりなどが発生しやすい。
2
焼入れ液の冷却能力の最適温度 水と油
水、30°C以下,油、60~80°C
3
α 鉄と炭化鉄(Fe.C)の粒状混合体。 温度が①(約550°C以上)と安定状態となる。
ソルバイト ①高い
4
熱浴焼入れ用2種1号の用途 ・①°C内外の熱浴用
①120
5
共析変態(①°c)
A1変態 ①727
6
普通焼入れ用1種2号の用途 ・焼入れ硬化し①材料の焼入れ用(冷速②)
①にくい②大
7
状態図の用語
固溶体、金属間化合物、共晶体、フェライト、オーステナイト、セメンタイト、パーライト
8
急冷と徐冷のその中間の速さで冷却すればその速さに応じたマルテンサイトとパーライトの何が得られる? 冷却のしかたによっては,さらに,マルテンサイトとベーナイトの中間的な組織も得ることができる。
中間組織
9
焼入れにより硬化させた鋼を,①(共析変態)点②の温度に,ふたたび加熱して冷却すること
焼もどし ①A1②以下
10
急冷度の静止した状態 水、油、空気は?
水,1、油,0.3、空気,0.02
11
マルテンサイトへの変態と同様に,変態温度以下の一定温度まで急冷しその温度にしばらく保ってから改めて冷却する
ベーナイト
12
ふつうの変態には,記号
Aを用い,これに番号を付けて識別
13
セメンタイトの特徴 ・①色の非常に硬く、②結晶である、③°Cで磁気変態を起こし非磁性となる
①白②もろい③210
14
焼入れの炭素含有量が①%以下の鋼はあまり焼入れ硬化できない鋼とされており、硬化してもせいぜい②以上には硬くならない
①0.3②45HRC
15
炭素含有量が多いと焼きが入りやすく,硬さが得られることを利用した方法
浸炭はだ焼き法
16
①を目的としたもので、鋼または鋼材中に存在する各種の②を除去し,または軽減するために行なわれる焼なまし
拡散焼なまし ①成分の均一化②偏析
17
焼もどし用3種2号の用途 ・油温①°C内外の焼もどし用
①200
18
鋼をオーステナイトの範用に熱してから、水や油の中に入れて①し、硬さを②(組織の大部分を③にすること)させること
焼入れ ①急冷②増大③マルテンサイト
19
冷却が進み炭素含有量が0.765%以下の時の鋼を? また、炭素量が①のでセメンタイトも少なく、したがってセメンタイトはすべてパーライトになって(フェライト) + (パーライト)の組織になる.)
亜共析鋼 ①少ない
20
表面硬化法の種類5つ
浸炭はだ焼き法,窒化法,高周波焼入れ 法、火炎焼入れ法、電解焼入れ法
21
フェライトの特徴 ・およそ①°Cで最大0.0218%の炭素を固溶する。 ②延性が大きい。また③であるが、④°Cで磁気変態を起こして⑤となる。
①727② 柔らかく③強磁性 ④780⑤非磁性フェライト
22
焼もどし用3種1号の用途 ・油温①°C内外の焼もどし用
150
23
ベーナイトの特徴 ・①の大きな組織が得られる。この組織は高速度鋼などに応用される
①じん性
24
パーライトの特徴 ・硬さ、強さともに①、磁性があり②にも富み、加工が③である。
①低く②展延性③容易
25
書を除去するために行なわれる焼もどし3つ
低温焼もどし、高温焼もどし、焼もどしの組織変化
26
機造用などのように,ある程度の強さ、硬さに加えて,じん性を必要とする場合は,焼入れした鋼を①°Cの高温で焼もどしをする事を?
高温焼もどし ①400〜650
27
炭素を固容したγ鉄
オーステナイト(γ固容体)
28
軟化を目的としたもので、③加工や④加工を容易にするために行なわれる焼きなまし。 必ずしも①または②点以上に加熱する必要はない。
軟化焼きなまし ④切削③個性①A3②A1
29
鋼材の大きさ、つまり質量の大小によって焼入れ効果の異なること
質量効果
30
硬さを要求する加工物表面に,①を浸込ませて表面の炭素含有量を増してから(浸炭)硬く焼入れする方法
浸炭焼入れ ①炭素
31
完全焼きなましの特性 ・成分の①もある程度は行なわれ、十分に徐冷すれば②も除去されて、材料は十分に③される。
①均一化②内部応力③軟化
32
焼入れによって生じたマルテンサイトも残留オーステナイトの特性 ・ともに①な相であるから使用中または保存中に②への変化が進行し、このため、割れまたは変形を起こすことがある。
①不安定②安定化
33
内部応力の除去を目的としたもので、冷間加工を施した部品の内部応力を除去して、①したり、溶接部材の内部応力を除去してじん性を回復させるためにゆっくり加熱し,一定時間保持した後に徐冷する焼きなまし
応力除去焼なまし ①軟化
34
α鉄と炭化鉄 (Fe,C) の微粒混合体。安定状態、つまりフェライトとセメンタイトとに変化しようとする。加熱温度が低い(350~400°C)と最終安定状態まで変化できず、その途中の状態にとどまる。
トルースタイト
35
共融混合物ともいわれ、液体から同時に2種以上のものが混合結晶となってできたもの。
共晶体
36
焼なまし (焼鈍)の目的5つ ・化学成分の① ・内部心力の② ・金属の③ ・結晶組織の④ ・結晶組織の⑤
①均一化②除去③軟化④調整 ⑤均一化
37
普通焼入れ用の1種1号の用途 ・焼入れ硬化し①材料の焼入れ用(②小)
①やすい②冷速
38
α鉄からγ 鉄への変態(①°C)
A3変態 ①911
39
鉄一炭素系の状態図の特徴 ・横軸に①(%),縦に②をとり、性質の変化する境界を線で示したもの。これによってある炭素含有量のときの変態点の温度や変態のしかたなどを知ることができる。
①炭素含有量②温度
40
セメンタイトの磁気変態(①°C)
A0変態 ①210
41
焼戻し色の温度が高い順
淡あい色、あい色、濃紫色,淡紫色,褐色,濃暗黄色,わら黄色,淡黄色
42
徐冷すると①になる
パーライト(フェライト+セメンタイト)
43
浸炭法の種類
固体浸炭法,ガス浸炭法,液体浸炭法
44
マルテンサイト変態を始める温度以下
危険区域
45
フェライトとセメンタイトが非常に薄い層になって細かく混合した共析物
パーライト
46
均一オーステナイトの領域まで加熱し,これを①し、結晶組織の②、③の目的で行なわれる焼きなましを?
完全焼きなまし ①徐冷汗②調整③完全軟化
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熱処理の欠陥のうちで最も多い ・③のときに発生する①と②
焼割れ ③焼入れ①割れ②変形
48
焼入れの大切なこと ・割れずに硬く焼入れすることであるから,臨界区域を①、他険区域を②ことが重要
①速く②ゆっくり冷やす
49
焼入れしたままの鋼はなにから成り立っている? ・①と少量の②から成り立っている。両者とも不安定な相であるから③(④)すると、安定状態、つまりフェライトとセメンタイトとに変化しようとする。
①マルテンサイト②残留オーステナイト③再加熱④焼もどし
50
焼入れの選定 ・材質、形状を考慮して、適切な①を選定しなければならない。適正な②と③を選ぶことは重要な意味を持っている
①冷却速度②冷却剤③冷却方法
51
単に焼なましという場合は何て言う?
完全焼きなましを意味する
52
オーステナイトの特徴 ・①°Cで最大②%の炭素を固溶する.フェライトに比べれば硬いが,比較的③粘り強い。延伸性があり④。
①1147②2.14③軟かく④非磁性。
53
急冷度をかくはんすれば①に、噴射すれば水は②に,油は③にいずれも向上
①約2倍②8倍③4倍
54
1つの固体の中にほかの固体が完全に溶け合って(原子的に溶け合って)全体が単純金属のような一様な固体。
固溶体
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金属材料に対し,機械的性質,物理的性質,化学的性質など希望する性質を与えるために,適当な条件でそれを加熱し冷却する処理
熱処理
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固体浸炭法の特性 ・浸炭深さは時間とともに①する。最近はガス浸炭、液体浸炭の発達により、めったに利用されていない。
①増加
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冷却が進み炭素含有量が0.765%以上の時の鋼を? また、炭素量が①ので②も多く,③はすべてパーライトになっても②は残り(パーライト) +(②)の組織になる)
過共析鋼 ①多い②セメンタイト③フェライト
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浸炭箱に①を固形浸炭剤(木炭に炭酸バリウム,炭酸ソーダを加えたものなど)とともに入れ、②で密閉して900~950°Cで加熱する方法
固体浸炭法 ①低炭素鋼②粘土
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亜共析鋼と共析鋼と過共析鋼に対して特別な焼なましを行なうと,セメンタイトは球状となり、他はフェライトになる。この処理によって被加工性をよくし、焼入れ後のじん性を向上して均一な焼入れができる焼きなまし
球状化焼なまし
60
焼割れの原因 ・①によって材料内外に温度差を生じ②が発生する ・変態点以下の温度では、変態によって生じた新しい組織と古い組織と③差による変態応力が、これに重なる。この両者の和が④となり、ある限界値を越えると割れが発生する。 ・早く冷える⑤部、⑥部、コーナ部などに割れを生じる
①急冷②熱応力③体積 ④引っ張り応力⑤外周⑥薄肉