企業経営の本質的な目的は「豊かな社会生活に貢献する」ことである。

VEは使用者の満足を得るために、資源の有効活用をはかることにより、価値ある製品やサービスを提供していくことを第一義に考えている。

VEでは顧客が何を要求しているのか、何を欲しいと思っているのかを正しく把握し常に顧客の満足を考えて活動しなければならない。

実際の事業活動では、機能を多少落としてもそれ以上にコストを下げて価値改善を行うことはVEの考え方として正しい。

VE実施手順は効果的な問題解決への加工工程である。そのため順序を変えたり省略したりしても良い。

情報とは与えられた立場にある特定な人に対して、特殊の意味をもつ通報である。

情報収集の方法には面接法、観察法、質問紙法などかある。

WSSの目的の一つには、コスト低減の方法としてVEが効果的であることを実証することが求められている。

テーム活動は、メンバーの職制上の立場を十分意識して行うべきである。

チーム活動と個人の参画の形態で好ましくないのは、断絶型と吸収型と不和雷同型の3つである。

特有情報とは、ある特定の製品やサービスについての固有の情報で対象テーマに関する情報という。

機能とは、物事の「はたらき」あるいは「目的」である。

機能の表現にあたっては、できるだけ定性化すると抜本的なアイデアが出やすくなる。

基本機能とは、その機能を取り去ったらその対象の存在価値の無くなる機能のことである。

VEの定義でいう必要な機能とは、企画、設計段階で必要となる広義の機能のことである。

重点機能系列とは、対象テーマの基本機能を達成するための重点となる機能のつながりをいう。

機能系統図の作成において、途中で、手段機能が新たに出てきても追加をしないで進めなければならない

現行のコストを各機能分野へ配賦する方法は、①消費による配賦②貢献度による配賦③機能重要度による配賦の3つである。

アイデア想定とはアイデア発送技法のひとつである。

アイデアとは、代替案のもとになる思いつきや工夫のことであり、具体案のもとにはるヒントを得るのが目的である。

アイデア発送を阻む3つの関所は、認識の関、感情の関、文明の関である。

アイデア発想のステップでは、アイデアの実現可能性にこだわらず、多くのアイデアを出すことが大切である。

技術的可能性も経済的可能性「不明」なアイデアは価値向上の判断ができないので棄却する。

概略評価の経済的可能性の評価はコスト目標の達成に貢献できる可能性があるかを検討して評価する。

具体化のサイクルは利点・欠点分析、欠点の克服、洗練化のサイクルを粘り強く繰り返すことである。

詳細評価で選択された代替案は、価値が向上する可能性がなければならない。

詳細評価において代替案の技術性評価の要素は複数あるのが普通だが、重要な項目を重点的に評価するよう心がける。

VE適用の管理とは、特定の対象テーマにVEを適用するための管理のことである。

VE適用成果の評価とは、一定期間に達成しようとした目標達成度の評価である。

対象テーマの選定は、VEを効率的に活用するために重要になる。

VEは、企業の利益確保を第一義に考えている。

VEは日本では当初、最適購買の方法として紹介され、その後広く産業界に普及していった。

顧客は製品やサービスについて設計者ほど詳しくはない。そのため、設計主導で進める方が喜ばれるものが出来やすい。

少々コストが上がっても、それ以上に機能が向上するのであれば、価値は向上したといえる。

VE実施手順は基本ステップと詳細ステップとVE質問で出来ている。

VEを適用して大きな成果を得るためには、その方法論に通じた専門家（バリューエンジニア）を幅広く育成することが必要である。

WSSの目的の一つは価値保証や改善の方法として、VEが効果的であることを実証することである。

チーム活動では自分にとって直接的にかかわり合いのない事柄については発言する必要はない。

特有情報は、VE実施手順の分析段階である機能定義や機能評価で必要になる情報である。

情報収集に当たっては、できるだけ多くの情報を収集することが大切である。

機能の表現は主語と動詞の二語を使って簡潔に機能を表現し、製品やサービスの機能を定義する。

より思考を広げ、抜本的な発想をしていくためには、より抽象化された機能表現をすることが望ましい。

基本機能とは、果たすべき複数の機能のうちでもっとも目的的な機能をいう。

機能の制約条件の設定は、現在の製品の仕様をもとに、もれなく設定することが必要である。

重点機能系列以外の個々の機能の系列を補助機能系列列という。

機能系統図を作成する過程では、個々の機能の意味とその目的と手段の関係を徹底的に考えることが重要である。

現行のコストを機能の達成に対する貢献度をもとに配賦する方法を「機能重要度による配賦」という。

アイデアとは、代替案のもとになる思いつきや工夫のことで、ただちに実現可能な具体案を作成するのが目的である。

アイデア発想を阻む関所には、認識の関、感情の関、文化の関があるが、知識のある人が陥り易いのは認識の関である。

アイデア発想機能の決定ではコスト低減余地の大きい機能分野から行うのが良い。

概略評価は、必要な機能の達成水準、つまり制約条件を達成できる可能性があるかどうかを評価する。

概略評価は、実施するアイデアを決めるためではなく、あくまでも具体化すべきアイデアを決めるための評価をする。

概略評価は可能性を評価するのであるから、少しでも可能性のあるアイデアは残すように心がける。

具体化のステップでは、チームメンバーの持っている技術や知識だけを活用するのではなく、広範囲の情報を収集することが必要である。

詳細評価において、技術性の評価は要求される機能・性能と各種条件を達成できる代替案を評価選択し優先順位をつける。

詳細評価の留意点は、チームメンバーの知識を集結し正しい評価をすることが重要である。

VEの活用を推進するための組織は、専任組織が良い

VE適用の実践活動についての管理とは、一定期間の実践活動についての計画と統制である。

VEについての教育は経営者・管理者への啓蒙と、VE実務者への教育と訓練である

VEチームの編成では、対象テーマの検討に必要な知識を持った人材を集めるべきである。

VEは製品やサービスの価値を向上する方法であるが、環境や組織・手続きの改善にも有効である。

管理技術の一つの柱であるVEが誕生し、日本に紹介されたのは1947年である

ライフサイクル・コストとは、製品やサービスの企画から製造（施工）、出荷（引渡し）までのすべてのコストをいう。

多少機能が向上しても、コストが全く下がらないのでは価値が向上したとはいえない。

VE実施手順のVE質問の六つ目は"そのコストはいくらか？"でVE質問では二度出てくる。

VE対象の情報収集はVE実施手順の推進過程で、遂次必要になる情報を機動的に集めることが大切である。

チーム活動と個人の参画の形態は、接触型と相互作用型が望ましい。

一般情報とは機能評価値を決め、アイデアを発想し、具体化していく段階で必要となるさまざまな技術やコストに関する情報である。

機能の定義の目的のひとつに「機能を明確にする」というのがある。

機能の表現にあたっては、できるだけ定量化しやすい表現が大切である。

動詞の抽象化では、抽象化をするとアイデアの範囲が狭くなり、抜本的な改善案が出にくくなる恐れがある。

設計上どうしても必要になった機能は必要機能となる。

機能の整理では機能の相互関係を原因と結果でとらえ、機能系統図を作成する。

重点機能系列は、製品によって複数ある場合もある。

機能系統図を見ても設計の考え方は理解できないし、構造上なムダや問題点は発見できない。

機能別コスト分析では、機能分野に投資するコスト目標を決める。

価値の低い機能分野に重点指向するのは、VEの実践活動を効率的に進めるためである。

創造とは、過去の経験や知識の解体・結合をすることで新しい効用を実現することである。

アイデア発想技法のひとつにブレーンストーミング法があり、四つの規則があるがその一つが批判歓迎である。

機能本位の発想ではアイデアが出ない場合は、現状の製品を見てもの本位に発想するべきである。

概略評価の中で、コスト面から見て評価することを経済性の評価という。

概略評価の技術的可能性の評価は、必要な機能の達成水準（制約条件）を達成できる可能性を評価する。

価値の高い代替案を得るには、利点欠点の分析と欠点克服をすればよい。

具体化の留意点のひとつにアイデアの欠点を粘り強く克服することがある。

詳細評価において、経済性の評価は年間正味節約額の大きさで優先順位を決める。

代替案の実施時点を想定し経済性を評価しなければならない。つまり将来コストを計算すべきである。

VE推進組織が果たすべき役割は、計画、統制、支援、報告に大別できる。

VE実践活動の統制とは、VEの実施状況を把握することである。

VEについての教育はVE実務者への教育と訓練である。

VEを適用する対象テーマによっては、実施手順の基本ステップを変更することになる。

利益拡大の諸要点は売上高の増大と原価の低減と資産の低減である。

管理技術の一つの柱であるVEを生み出したのは米国最大の自動車目メーカーのGM社である。

VEが他の管理技術と異なる大きな特長は、果たすべき機能を思考の原点にして問題解決していくところにある。

VE5原則のひとつに価値本位の原則がある。

機能が多少落ちても、コストがそれ以上に下がれば企業としては価値ご向上したとみるべきである。

VE実施手順における機能分析の階段では、対象テーマの分析が中心になるので一般情報の収集が必要となる。

WSSメンバーはやる気が重要である。そのため参画を希望する人なら誰でも歓迎である。

WSSの参加者は職場の代表であるから、その職場の利益代表として意見や希望を強く述べることが重要である。

VE対象の情報収集の目的は、VE対象テーマに関する情報を漏れなく収集することである。