中国では北が畑作地域、南が稲作地域となっており、畑作では大豆やトウモロコシの栽培が盛んである。

東南アジアでは、季節風の影響を強く受ける平野部で、高温多湿な気候に適したじゃがいもやてんさいの栽培が盛んである。

ヨーロッパのうち地中海性気候に属するイギリスやオランダでは、柑橘類やオリーブ、ブドウの栽培が盛んである。西岸海洋性気候に属するイタリアやスペインでは、酪農や野菜・花卉類の園芸農業が盛んである。

東アジアでは狭い耕地に多くの労働力を投下する「集約的稲作事業」が有名であり、これは労働生産性が低い。

デンマークなどの北西ヨーロッパ地帯では酪農が発達している。

プランテーション農業は、大規模に多くの種類の作物を一斉に栽培することが特徴である。

混合農業とは、中世の三圃式農業から発展した、穀物や飼料の輪作と家畜の飼育を結びつけた農業で、北西ヨーロッパなどにみられる。

アメリカ西部のグレートプレーンズでは混合農業が盛んである。

アメリカの五大湖周辺では酪農や混合農業が盛んである。

現在のヨーロッパ農業では、地域ごとに特定部門への専門化がすすみ、北フランスや北イタリアでは小麦などの穀物の単一栽培が行われる。

アルプス以北のヨーロッパでは東方に混合農業地域が広がり、それを囲むように酪農発達地域が広がる。アルプス以南では、ブドウやオリーブ、柑橘類の栽培が盛んである。

西シベリアの南部は肥沃な黒土に富み、ロシアの主要農業地の一つとして小麦栽培が行われる。

北アフリカではカナートという地下用水路を用いて農業を行う。

インドのデカン高原では綿花の栽培が盛んである。

アメリカでは「適地適作」の農業が行われており、ステップ気候のグレートプレーンズでは企業的穀物農業、温暖湿潤気候のプレーリーでは企業的牧畜が行われる。 グレートプレーンズからプレーリーにかけては小麦が栽培される。

温暖湿潤気候は年間を通して降水量が多く、広葉樹が中心で針葉樹はあまり存在しない。

焼畑農業は、草木を焼いてその灰を肥料にする。同じ耕地で繰り返し栽培を行う。

焼畑農業は主に熱帯雨林気候の内陸に分布する。原始的な農法が行われており、土地生産性と労働生産性は共に低い。

乾燥パンパでは混合農業や企業的穀物農業、湿潤パンパでは企業的牧畜農業が行われる。

混合農業では、夏はオリーブやブドウ、冬は小麦などを栽培する。

アメリカの五大湖周辺には世界有数の綿花の栽培地帯が広がる。

アメリカ南部のミシシッピ川周辺には広大な綿花栽培地帯が広がる。

ヨーロッパの伝統的農業は、南側の地中海式農業と北側の混合農業とに分かれる。現在は地域ごとに部門の専門化が進んでおり、北フランスや北イタリアでは小麦など穀物の単一栽培、オランダでは野菜や花卉の園芸農業、デンマークなど冷涼な地域では酪農が発達している。

アメリカのグレートプレーンズからプレーリーにかけては世界的な穀倉地帯が広がり、小麦の栽培が盛んである。 アメリカの小麦生産量は世界全体の40%を占める。

ブラジル高原南部に分布するテラローシャは、玄武岩が風化して出来た肥沃で排水良好な土壌で、コーヒー栽培に適している。

亜寒帯南部では、夏には気温が比較的高くなるため小麦やじゃがいもの栽培や酪農が行われる。

大麦や小麦は、冷涼な地域での栽培に適する。ドイツでは盛んに栽培される

イタリアの農業は、近年では集約化、大規模化が実現している。

スペインではオリーブやぶどうの栽培のほか、酪農も盛んである。