ベンジルペニシリンは、N-アセチルグルコサミンにペンタペプチドを結合させるトランスペプチダーゼを阻害する。

以下の構造をもつ薬物は、ペニシリン結合タンパク質のトランスペプチダーゼ活性を阻害することで、細胞壁合成を抑制する。

ベンジルペニシリンカリウムは、ペニシリナーゼにより分解されやすい。

ベンジルペニシリンカリウムは、細菌が産生するβ-ラクタマーゼにより開裂することで、抗菌活性が減弱する。

アンピシリンによる抗菌作用の標的はどれか。１つ選べ。

アンピシリンは、ペプチドグリカン前駆体のペプチジル-D-アラニンに結合し、細胞壁合成を阻害する。

一般に、第一世代より第二世代が第二世代より第三世代のセフェム系抗菌薬の方がグラム陰性桿菌に対する抗菌力が低下している。

セファゾリンは、ミコール酸の生合成を阻害することで結核菌に対して抗菌作用を示す。

β−ラクタム環を開裂するセファロスポリナーゼを産生する細菌は、セファレキシンに対する耐性を示す。

セフメタゾールは、ジスルフィラム様作用を有するので、投与期間中に飲酒すると血中アセトアルデヒド濃度が上昇しやすくなる。

セフォタキシムは、セファロスポリナーゼを不可逆的に阻害し、β−ラクタム系抗菌薬の治療効果を高める。

セフジニルは、DNA依存性RNAポリメラーゼを阻害し、RNA合成を抑制する。

セフジニルは、主にトランスペプチダーゼを阻害し、ペプチドグリカンの合成を阻害する。

セフジニルは、リボソーム50Sサブユニットと結合し、タンパク質合成を阻害する。

セフィキシムは、PBPに結合して細菌の細胞壁合成を阻害する。

ラタモキセフは、β-ラクタマーゼに対して極めて安定であり、注射剤として使用する。

スルバクタムは、緑膿菌に対して強い抗菌活性を示すが、セファロスポリナーゼによって容易に分解される。

イミペネムは、UDP-N-アセチルムラミン酸の合成を阻害する。

注射用イミペネムは、イミペネムの腎での代謝・不活性化を防ぐためにシラスタチンを含む。

メロペネムは、腎尿細管に存在するデヒドロペプチダーゼⅠにより分解され、その分解物が腎毒性を引き起こす。

バンコマイシンは、細胞壁合成を阻害する。

バンコマイシンは、ペプチドグリカン末端に結合し、細胞壁の合成を阻害する。

バンコマイシンは、消化管から吸収されやすいため、腸管内感染には適応されない。

テイコプラニンは、リボソームの50Sサブユニットに結合し、タンパク質の合成を阻害する。

テイコプラニンは、細菌の細胞壁合成阻害作用を有するが、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌（MRSA）に対する抗菌力はない。

ホスホマイシンの抗菌作用の機序はどれか。１つ選べ。

ホスホマイシンは、トランスペプチダーゼを阻害し、細菌の細胞壁合成を阻害する。

ホスホマイシンは、細菌のリボソーム30Sサブユニットに作用し、アミノアシルtRNAとリボソームの結合を阻害する。

細菌のリボソーム30Sサブユニットに結合して、タンパク質合成を阻害する抗菌薬はどれか。１つ選べ。

ストレプトマイシンは、細胞壁合成に関わるトランスペプチダーゼと結合して、細菌の増殖を抑制する。

カナマイシンは、細胞壁合成を阻害し、広い抗菌スペクトルを示す。

下図の構造式をもつ薬物は、マクロライド系抗菌薬であり、細菌の70Sリボソームの50Sサブユニットに結合し、タンパク質合成を阻害する。

ゲンタマイシンの作用機序はどれか。１つ選べ。

MRSAに対するアルベカシンの抗菌作用機序として、正しいのはどれか。１つ選べ。

エリスロマイシンは、30Sリボソームに結合して、アミノアシルtRNAの転移を阻害する。

下図の構造式をもつ薬物は、DNAジャイレースを阻害することで、DNAの複製を阻害する。

下図の構造式をもつ薬物は、アミノグリコシド系抗菌薬であり、細菌の70Sリボソームの30Sサブユニットに結合し、タンパク質合成を阻害する。

クラリスロマイシンは、リボソームの50Sサブユニットと結合し、タンパク質合成を阻害する。

アジスロマイシンは、細菌のリボソーム50Sサブユニットに結合し、タンパク質合成を阻害する。

テトラサイクリンは、30Sリボソームに結合して、アミノアシルtRNAがmRNA-30Sリボソーム複合体に結合するのを阻害する。

下図の構造式を有する薬物は、30Sリボソームサブユニットに作用することで、タンパク質合成を阻害する。

ミノサイクリンは、細胞膜を障害し、細菌の細胞内物質を漏出させる。

リンコマイシンは、DNA依存性RNAポリメラーゼを阻害することで細菌のDNA複製を阻害する。

リンコマイシンは、細菌の70Sリボソームの50Sサブユニットに結合してタンパク質合成を阻害する。

リネゾリドの作用機序はどれか。１つ選べ。

p-アミノ安息香酸と拮抗し、ジヒドロプテロイン酸合成酵素を阻害する抗菌薬はどれか。１つ選べ。

スルファメトキサゾールは、パラアミノ安息香酸と競合的に拮抗することで葉酸の生合成を阻害する。

スルファメトキサゾールは、ジヒドロプテロイン酸合成酵素を阻害し、抗菌作用を示す。

スルファメトキサゾールは、ジヒドロプテロイン酸合成酵素を阻害し、パラアミノ安息香酸（PABA）の生合成を抑制する。

ノルフロキサシンは、DNAジャイレースを阻害することで細菌のDNA複製を抑制する。

レボフロキサシンは、細菌のDNAジャイレースを阻害し、幅広い抗菌スペクトルを示す。

レボフロキサシンは、細菌のリボソーム30Sサブユニットに結合し、タンパク質合成を阻害する。

レボフロキサシンは、トポイソメラーゼⅣを阻害し、DNAの複製を阻害する。

トスフロキサシンは、DNAジャイレース阻害によりDNAの複製を阻害する。

ミコール酸の生合成阻害作用により、結核菌に対して抗菌作用を示す薬物はどれか。１つ選べ。

イソニアジドは、ミコール酸の生合成を阻害し、結核菌に対して抗菌作用を示す。

イソニアジドは、DNA依存性RNAポリメラーゼを阻害し、結核菌に対して抗菌作用を示す。

デラマニドは、結核菌の細胞壁であるミコール酸の生合成を阻害し、多剤耐性肺結核に用いられる。

リファンピシンは、DNA依存性RNAポリメラーゼを阻害し、RNA合成を抑制する。

リファンピシンは、リボソーム50Sサブユニットに結合し、ペプチジルトランスフェラーゼ活性を阻害することで細菌のタンパク質生合成を抑制する。

リファンピシンは、ペプチドグリカン前駆体と結合し、細胞壁の合成を阻害する。

結核菌のATP合成酵素阻害作用を示し、多剤耐性肺結核に用いられる薬物はどれか。１つ選べ。

ベダキリンは、結核菌のATP合成酵素を特異的に阻害し、多剤耐性肺結核に用いられる。