問題一覧
1
圧縮、引っ張り、せん断などの外力によって材料が変形するとき、材料内部に発生する外力に抵抗する内力
応力
2
材料に外力が加わると起きる変形の割合
ひずみ
3
片側を固定した線に外力を加えると変形が生じるが、ある範囲内では外力を除くと元の位置に戻る変形。
弾性変形
4
外力を大きくすると、外力を除いても元の位置にもどらなくなる、永久的な変形。
塑性変形
5
試験片材料を伸長させる場合,応力-ひずみ線図に示されるような曲線を描いて,ある応力の値までは応力とひずみは比例関係を保つ。 この関係を示す最大の応力値。
比例限
6
弾性変形しうる最大の応力
弾性限
7
弾性限を超えて荷重を加えると、荷重は増加せずに変形が大きく増加する現象。
降伏現象
8
残留する永久ひずみが0.2%に達した時の応力。
耐力
9
比例限内での応力とひずみの関係は、比例関係にある。この比例係数。
弾性係数
10
破壊に対して耐える能力
靱性
11
塑性変形することなく破断する性質
脆性
12
圧縮荷重によって破損や亀裂なしに材料が薄板状に加工される性質
展性
13
引張荷重によって塑性変形する性質
延性
14
曲げに対して耐えたり、破壊されずにたわむ能力
曲げ強さ
15
最大強さ以下の小さい外力が、反復して加えられた時に、破断する現象。
疲労
16
応力と繰り返し回数との関係において、それ以下では疲労破壊が起こらない時の最大応力。
疲労限
17
素材に衝撃体を高速で衝突させ、破壊した時点での力
衝撃強さ
18
一定荷重あるいは一定応力の下でも時間とともに材料が塑性変形する性質。
クリープ
19
物質が外力に対して反応する際に、弾性変形(外力を取り除いた後も元の形状に戻る)と粘性変形(外力を取り除いた後も形状が変化し続ける)の両方を示す性質。
粘弾性
20
圧痕法であるブリネル硬さ試験法の圧子
鋼球
21
圧痕法であるビッカース硬さ試験法の圧子
四角錐ダイヤモンド
22
圧痕法であるヌープ硬さ試験法の圧子
ひし形の四角錐ダイヤモンド
23
圧痕法であるロックウェル硬さ試験法の圧子
鋼球と円錐ダイヤモンド
24
角錐ダイヤモンドで試験片面を引っかき、できた条痕の幅径と荷重から硬さを求める方法
マルテンス引っかき硬さ
25
未知の材料を基準石とすり合わせて、傷の有無で硬さの順位を決めるもの。
モース硬さ
26
ある物質の質量のそれと同じ体積の標準物質の質量に対する比(4℃の水に対する比率)
比重
27
温度の上昇によって物質の長さや体積が膨張する割合を、1℃(K)あたりで示したもの。
熱膨張係数
28
加熱によって軟化変形し、冷却後も変形した外形が変わらない性質
熱可塑性
29
異種金属が接触することによって起こる腐食
ガルバ二ー腐食
30
金属は結晶粒の集合体であり、結晶粒どうしの間には結晶粒界を有している。この結晶粒界は結晶粒内に比べて腐食しやすい傾向を有しており、選択的に腐食されることがある。
粒界腐食
31
金属を冷間加工すると、加工部に局所的な内部応力が発生し、その部分がアノードとなって腐食されることがある。
応力腐食
32
水銀、銀や銅などは、酸化剤の存在下では腐食が起こる。しかし、合金として貴な成分を添付すると、連続的に耐食性が増大することは無いが一定量以上の配合(合金の全原子の1/8の整数倍)によって飛躍的に耐食性が高まり貴金属並となる現象。
タンマンの耐酸限
33
ステンレスに含まれるクロムが酸素と結びついて表層につくる薄く緻密な膜で、腐食反応を進行させる酸素や水素あるいはそれらのイオンを通さないためのもの。
不動態膜
34
接着剤の破壊であり、接着強さは接着剤に依存する。
凝集破壊
35
接着強さは被着材と接着剤との間の界面の結合力に依存する。
界面破壊
36
接着材の破壊と界面の破壊の混合
混合破壊
37
接触角θが小さいほどぬれがよくなり、接着が強くなる。
○
38
ハイドロコロイド印象材を2つ答えよ
寒天印象材とアルジネート印象材
39
ゴム質印象材を2つ答えよ
シリコーンゴム印象材とポリエーテルゴム印象材
40
熱による物理的変化で軟化と硬化を繰り返すことができる印象材
可逆性印象材
41
化学変化により硬化する印象材
不可逆性印象材
42
弾性印象材で、可逆性である。細部再現性、弾性回復に優れている、原料が海藻の印象材
寒天印象材
43
現在最も多く使用されている弾性印象材で、不可逆性である。昆布などの褐藻類から抽出したアルギン塩酸を原料としている。主な成分はアルギン酸ナトリウムと石膏であり、細部再現性は寒天と比較すると劣り、一般に精密印象には不適切とされている印象材。
アルジネート印象材
44
弾性で不可逆性であり、硬化機序の異なる縮合型と付加型が用いられている印象材。
シリコーンゴム印象材
45
副産物としてエタノールを放出しながら硬化する。硬化時に収縮するシリコーンゴム印象材。
縮合型シリコーンゴム印象材
46
副産物を産出せず寸法安定性に優れているシリコーンゴム印象材
付加型シリコーンゴム印象材
47
弾性で不可逆性の印象材である。網目構造をなし、親水性で模型材注入時に石膏に気泡が入りにくく、また硬化後の寸法安定性に優れている印象材。
ポリエーテルゴム印象材
48
非弾性で不可逆性の印象材である。現在は口腔内の印象ではなく、チェックバイトや咬合採得使用されている。
印象用石膏
49
非弾性で可逆性の印象材である。加熱により軟化する材料で、棒状やシート状になっている。天然樹脂などが主成分であるが、数回の使用が可能である。熱伝導性が小さい。無歯顎者の筋形成などに用いる。
モデリングコンパウンド
50
非弾性で不可逆性が印象材である。酸化亜鉛のペーストとユージノールペーストを主成分とする印象材で、硬化時ひほとんど寸法変化しないので精密な印象が可能であるが、現在はほとんど使用されていない。
酸化亜鉛ユージノール印象材
51
蜜ろうにパラフィンを加えフローを大きくしたもの、非弾性で可逆性の印象材である。咬合面の印象などに用いられる。
印象用ワックス
52
義歯床下粘膜を義歯使用時の状態で印象するために、義歯などの内面に塗布して用いる、非弾性で不可逆性の印象材である。
機能印象材
53
表面に内部の水分や塩分を押し出す現象
離液
54
弾性印象材の変形のしやすさを示す数値
弾性ひずみ
55
弾性印象材を変形させた後、どの程度の変形が残留するかを示す数値。
永久ひずみ
56
どの程度の変形が回復するかを示す数値
弾性回復
57
主成分はβ半水石膏である。見かけの密度が小さく、連和に多くの水を必要とする。標準的な混水比は0.35~0.50であり、硬化時よ単位体積あたりの結晶核数が少なく、硬化体は比較的弱い構造体となる。
普通石膏
58
主成分はα半水石膏である。普通石膏より表面が滑らかで、見かけの密度が大きい。
硬質石膏
59
硬化膨張が小さく、圧縮強さが大きいなど、硬質石膏よりなにか秀でているものがある石膏。
超硬質石膏
60
石膏の硬化時間を短くする方法
混水比を小さくする
61
硬化促進剤をひとつあげよ
硫酸ナトリウム
62
硬化遅延剤をひとつあげよ
澱粉
63
石膏が硬化反応が進むに連れて体積が膨張する現象。
硬化膨張
64
石膏粉末を水と練和し、硬化反応が進行している最中にさらに水を加えると、膨張量が2倍以上に達する現象。
吸水膨張
65
インレーワックスの主成分
パラフィン
66
レディキャスティングワックスの主成分
パラフィン
67
シートワックスの主成分
パラフィン
68
パラフィンワックスの主成分
パラフィン
69
ユーティリティワックスの主成分
蜜ろう
70
歯科用ワックスは歯科材料の中で熱膨張係数が最も大きい
○
71
加圧によって変形し、戻りを生じない半流動性の性質
フロー
72
形状が変化したワックス硬化体の内部は、ある程度の応力が残ったままの状態にある。この残留応力は時間とともに徐々に失われていく。この現象とは。
応力緩和
73
スティッキーワックスの主成分
蜜ろう
74
加熱重合レジンの液の主成分
メチルメタクリレート
75
加熱重合レジンの粉末の主成分
ポリメチルメタクリレート
76
重合後もレジン床内部に存在する未重合のモノマー
残留モノマー
77
加熱重合レジンの液に入っている重合禁止剤
ハイドロキノン
78
加熱重合レジンの粉末に入っている重合開始剤
過酸化ベンゾイル
79
常温重合レジンは加熱重合レジンと主成分は同じだが、重合促進剤として○○が添加されている
第三級アミン
80
加熱重合レジンと常温重合レジンではどちらが残留モノマーが多いか
常温重合レジン
81
常温重合レジンは粉液を混和すると同時に第三級アミンが過酸化ベンゾイル(重合開始剤)を活性化して○○を発生し、常温で重合反応を開始する。
ラジカル
82
化学結合、結合の強い順に答えよ
共有結合、イオン結合、金属結合、水素結合、ファンデルワールス力
83
加熱重合レジンの1種であり、ほぼ同じ組織であるが、急激な温度上昇による気泡発生を防ぎ、100℃到達時の残留モノマーを減少させるため、液にごく微量の第三級アミンが添加されている。
ヒートショックレジン
84
加熱重合レジンの1種であり、第三級アミンが添加されている。マイクロ波を透過する専用のFRPフラスクに埋没し、電子レンジのマイクロ波で、レジン中のモノマー及び石膏中の水分を加熱して重合する。
マイクロ波重合レジン
85
ウレタンジメタクリレートとポリメタクリレート(PMMA)を混和したペースト状のレジンに光重合開始剤(カンファーキノン)が添加されており、可視光線より重合を行うレジンである。
光重合レジン
86
加熱すると可塑性を示し、冷却すると固化するレジンである。残留モノマーを含まない。
熱可塑性レジン
87
加熱重合レジンで用いられ、臨床において最も多用されている。上下に分割できるようフラスクにろう義歯を埋没後、流ろう後の石膏型内に餅状レジンを填入し、ポリエチレンフィルムを介在させて油圧プレスにて加圧する方法。加圧後、上下を分解して義歯の外部にはみ出た余剰なレジンを除去する操作を何度か繰り返しながら、型内細部まで填入する。
圧縮法
88
常温重合レジンで使用される。 ろう義歯の埋没を石膏、寒天、シリコーンなどで行い、ポリマーとモノマーを混和すると同時に注入口から流し込み、気泡の発生を防止する目的で加圧重合法に入れ、55℃温水中に浸漬して、2気圧の条件下で、20分間重合する方法。
流し込み法
89
加熱重合レジンのほか、常温重合レジンでも使用される。ろう義歯にワックススプルーを取り付け、注入用の穴を付与してから専用のフラスクに埋没し、流ろう後に餅状のレジンを低速度で石膏型内に加圧注入する方法。
加圧注入法
90
軟化溶融したプラスチックを高速度で型内に充填する成型方法。ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂やアクリルレジンなどの熱可塑性樹脂が使用される。
射出成形法
91
主にポリエーテルスルフォンなどで使用される。上下に分割できるフラスクにろう義歯を埋没し、流ろう後にフラスクを高音で加熱した後、熱可塑性レジンのプレートを高音で軟化、融解させてフラスク上下を加圧、圧縮して成形する方法。専用のフラスクや耐火模型材、圧縮成形器が必要。
圧縮成形法