問題一覧
1
健康教室の参加者100人を対象として、5年前に握力を計測した。 今年、5年前と同じ参加者を対象として、再び握力を計測した。 握力のデータは5年前も現在も、正規分布していることを確認した。 このデータを解析するのに適切な手法はどれか。
対応のあるt検定
2
収集したデータの要約値を公開するときに用いる記述方法として正しい組み合わせはどれか。
平均と標準偏差
3
高齢者を対象に、日頃の運動量の程度によって3郡に分け、膝伸展力(膝の筋力)に差があるかどうか、一元配置分散分析を行った。 解析結果から以下の文の( )を埋め、( )に文字があるときは適切なものを選択して、解釈を完成させよ。 データは有意に正規分析に従い、等分散していた。そこで一元配置分散分析を行ったところ、有意確率p<( ① )であり有意に②( 差がある・差があるとはいえない )。 次にテューキー法による多重比較を行った結果、( ③ )群と( ④ )群、( ⑤ )群と( ⑥ )群にp<0.01で有意な差が認められた。 このことから、膝伸展筋力の最も強い群は( ⑦ )群であり、最も弱い群は( ⑧ )であった。 運動しない群と過去に運動していた群は、p=( ⑨ )であったため、⑩( 差があるとはいえない・差がない )と判定した。
① 0.01 ② 差がある ③ 過去に運動していた ④ 運動継続 ⑤ 運動しない ⑥ 運動継続 ⑦ 運動継続 ⑧ 運動しない ⑨ 0.895 ⑩ 差があるとはいえない
4
統計学的有意というときは、優位水準として通常p<( ⑰ )ならびにp<( ⑱ )が用いられる。 たとえば、差の検定の結果がp=0.02であったときは「p<( ⑲ )で有意に差がある」と判定する。
⑰ 0.05 ⑱ 0.01 ⑲ 0.05
5
以下の文で正しいのはどれか。
標準偏差は分布の範囲を表している
6
( ㉒ )データは同一個体で複数回計測したもので、代表的なパラメトリック法の差の検定には( ㉓ )がある。 ( ㉔ )データは独立した2群を計測したもので、代表的なパラメトリック法の差の検定には( ㉕ )がある。
㉒ 対応のある ㉓ 対応のあるt検定 ㉔ 対応のない ㉕ 2標本t検定
7
散布度とは、データのばらつきを表す要約値で、( ⑦ )または分散、四分位範囲などがある。
⑦ 標準偏差
8
検定は、⑬( 標本・母集団 )から得られる平均の差で判断するのではなく、そこから推定される⑭( 標本・母集団 )の平均に差があるかどうかを判定するものである。
⑬ 標本 ⑭ 母集団
9
パラメトリック法は平均や分散が使える( ㉑ )分布のデータに適応でき、ノンパラメトリック法はそれ以外の分布に従うデータに適用できる。
㉑ 正規
10
以下の文で誤っているものを2つ選べ。
間隔尺度のデータにx²検定を適用できる, 名義尺度のデータに対応のあるt検定を適用できる
11
以下の文で正しいのはどれか。
オッズ比は多重ロジスティック回帰分析によって求めることができる
12
20〜23歳の健常者男性13人、女性23人を対象として、腹筋力を測ったところ、男性群は平均±標準偏差が373.8±52.9Nmで中央値348.4Nm、女性群は平均±標準偏差が236.6±40.0Nm、中央値は228.6Nmであった。 これら2群のデータはシャピロ・ウイルク検定によって正規分析に従わないと判定されたため、マン・ホイットニーの検定を適用したところ、その有意確率はp=0.0000000008であった。 この結果について、①これら2群の有意差があるかないかについて文章で記載し、②有意差があるとすれば平均と中央値のどちらを表示すべきか答えよ。
①これら2群には、p<0.01で有意差があると認められた。 ②マン・ホイットニーの検定を用いているため、中央値を表示するべきである。
13
2標本t検定は、( ⑫ )の差を検定する方法である。
⑫ 平均
14
( ⑨ )尺度のデータでは、中央値、四分位範囲が計算できる。
⑨ 順序
15
脳血管障害患者27人を対象として、歩行自立度に対する影響因子をみるために、発症からの期間、麻痺の程度、感覚障害など、いくつかの項目を評価し、何か影響するのか、ステップワイズ法による重回帰分析を行った。なお、FRT(ファンクショナルリーチテスト)とは立位でのバランステストの1つであり、大きい値ほど平衡感覚が安定していることを示す。 解析結果から、以下の文の( )を埋め、( )内に文字があるときは適切なものを選択して、解釈を完成させよ。 分散分析の結果がp<( ① )なので、この結果は有意に②( 役立つ・役立つとはいえない )と判断した。 選択された項目は表在感覚、FRTの2つであり、ともにp<( ③ )で有意に影響していた。 この回帰式は、歩行自立度=( ④ )+( ⑤ )×表在感覚+( ⑥ )×FRTとなる。 決定係数R²=( ⑦ )であるため、予測精度は⑧( 高い・低い )と判定された。 表在感覚の影響度合いは( ⑨ )、FRTの影響度合いは( ⑩ )で、FRTのほうが影響が大きかった。
① 0.01 ② 役立つ ③ 0.01 ④ ー0.347 ⑤ 0.514 ⑥ 0.060 ⑦ 0.564 ⑧ 高い ⑨ 0.472 ⑩ 0.544
16
母平均の存在する範囲を推定する指標として、( ⑳ )が利用される。
⑳ 信頼区間
17
以下の文で適切なのはどれか。
正規分布しない順序尺度データの差をノンパラメトリック法を調べる
18
エラーバーグラフは、平均や分散の使えるデータ、すなわち( ⑩ )分布に従うデータに適用となり、それ以外の分布に従うデータの中央値と四分位範囲を表すグラフとしては( ⑪ )が適切である。
⑩ 正規 ⑪ 箱ひげ図
19
( ⑩ )分布を判定する際には、シャピロ・ウイルクの検定を用いる。 また、( ⑩ )分布の代表値は一致する。
⑩ 正規
20
名義尺度のデータに対して適用できるのはどれか。
x²検定
21
代表値とは、データの中心を表す要約値で、平均、( ⑤ )、( ⑥ )がある。
⑤ 中央値 ⑥ 最頻値
22
以下の文で誤っているのはどれか。
順序尺度のデータでは平均を求めることができる
23
20〜23歳の健常者36人を対象として、体重と身長の相関係数を求めたところ、r=0.772、有意確率はp=0.000000035という結果得た。 この結果について、①相関係数と、②有意確率のそれぞれについて、どのように解釈すべきか文章で記載せよ。
①相関係数は、r=0.772なので、かなり高い相関がある。 また、②有意確率は、p<0.01で有意な相関関係にあることが分かる。
24
降圧薬を服薬していない正常高値血圧(収縮期血圧130〜139mmHgかつ/または拡張期血圧85〜89mmHg、高めの正常値)の40〜70歳の男性100人を対象として、5ヶ月間の減塩教室を指導した。 教室参加前と5ヶ月後の収縮期血圧を比較した結果、教室終了後の測定値が有意確率5%未満で、有意に低下していた。 この統計学的な解釈で正しいのはどれか。
減塩教室参加前後で測定値が変わらないという仮説が成立する確率は、5%未満である。
25
以下の文で正しいのはどれか。
名義尺度のデータには相関係数は適用できない
26
データの尺度には、( ① )、( ② )、( ③ )、( ④ )がある。 ( ① )、( ② )を質的データ、( ③ )、( ④ )を量的データとも呼ぶ。
① 名義尺度 ② 順序尺度 ③ 間隔尺度 ④ 比率尺度
27
( ⑧ )尺度のデータでは、すべての代表値、散布度が計算できる。
⑧ 間隔・比率
28
統計学的仮説には、「差がない」などの無の意味をもつ( ⑮ )仮説と、それとは逆に「差がある」などと表記される( ⑯ )仮説がある。
⑮ 帰無 ⑯ 対立