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こころ検定2級 精神医科学基礎②
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  • 問題数 33 • 1/20/2025

    記憶度

    完璧

    4

    覚えた

    14

    うろ覚え

    0

    苦手

    0

    未解答

    0

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    問題一覧

  • 1

    パーソナリティ障害群に分類される疾患は支援・治療が非常に難しく、そのパーソナリティ特性ゆえに心理カウンセラーとの関係構築が困難である。従って、途中で病院やカウセリングルームへの来所をやめてしまう、いわゆる()をしてしまうクライエントも多い。 また、最近の研究では成人期を過ぎ30代以降になった時点で問題となっていたパーソナリティ特性や各種症状が軽快するというケースも認められているが、明確な理由は判明していない。

    ドロップアウト

  • 2

    ()は日常生活への支障が大きいことが知られている。日本人の場合、成人の約8.4%に症状が認められ、男性よりも女性の方が多く、約4倍になる。 片頭痛には前兆のないものとあるものがあり、前兆のある片頭痛では、痛みが起きる20〜30分前に()というジグザグ型の暗点が見え始め、それが徐々に拡大していく。

    片頭痛, 閃輝暗点

  • 3

    閃輝暗点は脳の大脳皮質の興奮と抑制が非常に早いスピードで繰り返される()という現象が原因である。 片頭痛は頭痛発作が繰り返し発生するものであり、4〜72時間程度持続することが多い。頭痛は日常的な何気ない動作によって悪化することが多く、光過敏・音過敏・吐き気嘔吐などを伴うこともある。また、片頭痛は精神疾患と併発することも多く、うつ病・双極性障害・パニック症・全般性不安症の患者が頭痛を示すことがある。

    拡延性抑制

  • 4

    ()は頭部に10円玉サイズの脱毛班ができる疾患である。臨床分類と池田分類の2つの分類が存在する。 「皮膚科の心身症」ともよばれており、心理社会的ストレスによって発症・悪化するケースも多い。特にうつ病や全般不安症、パニック症、心的外傷後ストレス障害などの精神疾患との関連が強いとされている。 また、心理社会的ストレスが原因となるものに()とよばれる疾患があるが、こちらは患者自身が髪の毛を抜くことによって発症するものである。

    円形脱毛症, 抜毛症

  • 5

    心理社会的ストレスが原因となって、37℃以上の発熱が発生することを()とよび、以下のような3つのタイプがある。 ①疾患や怪我などに対する施術当日に限り、39℃台の高熱が発生するなどのように、ストレッサーが明確な急性または一過性に体温が上昇するタイプ。 ②慢性的なストレスにより、37〜38℃程度の微熱が長期間、持続するタイプ。 ③37〜38℃程度の微熱が持続しながら、ストレスが増加することでさらに高熱となるタイプ。

    心因性発熱

  • 6

    ()は患者自身が口臭の存在を訴えるが、実際には口臭は確認できないタイプと、実際に口臭が確認できるタイプの2つのタイプが存在する。このうち、実際には口臭は確認できないタイプが心身症としての口臭症であると定義されている。

    口臭症

  • 7

    (1)は主に5つのタイプと、4つの重症度の分類がある。 代表的な症状として、口を開けられなくなるというものがあるため、重症度を判定する際には、口がどれくらい開けられるかと、患者自身の主観的な評価が判定基準となる。 1は心理社会的なストレスが原因で発症することも多く、抑うつや不安などの症状を併発することもある。また、()も顎関節症の症状として多く認められるものである。

    顎関節症, ブラキシズム

  • 8

    メタボリックシンドロームは比較的、最近になって提唱されるようになった病態概念である。元々は1988年に()が提唱した()(高血圧・糖尿病・脂質異常症)と、1989年に()が提唱した「()」と呼ばれる上半身肥満・糖尿病・脂質異常症・高血圧を原型として確立されたものである。

    リーヴェン, シンドロームX, カプラン, 死の四重奏

  • 9

    ()とは、脂質異常による肥満、インスリン分泌異常、動脈硬化、高血圧などの症状が合併しており、心臓脈管系に障害が発生することもある病態である。統計的には男性は10〜30%、女性は5〜23%に認められるとされ、日本国内にはトータル1000万人以上いるのではないかと想定されている。

    メタボリックシンドローム

  • 10

    ()には、主に子供に多く認められる()と、主に18歳以上に多く認められる()がある。大症状が3つ以上、または大症状2つと小症状が1つ以上、大症状が1つと小症状が3つ以上あり、これらが最近2か月以内に発生していることが診断の基準とされる。

    起立失調症候群, 起立性調整障害, 起立性低血圧

  • 11

    ()の原因は自律神経機能の異常であるとされる。立ち上がるなどの姿勢変化時には交感神経機能不全により立ちくらみが発生し、睡眠時の副交感神経機能不全により覚醒後の交感神経への切り替えがスムーズにできないことで起床の困難さや、午前中の心身の不調などが起こると考えられる。 起立性調整障害は思春期が好発期であり、小学生で5〜10%、中学生で10〜20%であり、不登校や引きこもり、学業不振などの原因の一つとして注目されている。

    起立性調整障害

  • 12

    ()は特にうつ病との関連が強いとされている。うつ病に自律神経機能の異常が認められることが多く、心臓が自律神経によってコントロールされていることを利用し、自律神経の状態を測定・評価する心拍変動解析では、うつ病患者は総じて自律神経機能全般が低下していることが判明している。

    起立性低血圧

  • 13

    うつ病は自律神経機能の異常を有していることが多く、交感神経も副交感神経も適切なタイミングで活性化をしない傾向が認められる。そのため、うつ病患者が起立時に立ちくらみなどを起こすこともある。さらに、うつ病の治療で使用される抗うつ薬の副作用として、起立性低血圧を発症するケースも報告されている。これは、抗うつ薬の一部に交感神経抑制作用があり、血圧上昇を阻害してしまうためである。しかし、最近うつ病の治療で使用されることの多い()や()などは交感神経への副作用が少なく、起立性低血圧の発症は非常に少ないとされている。

    SSRI, SNRI

  • 14

    ()は1988年にアメリカ疾病管理予防センター(CDC)にて診断基準が作成され、日本では厚生労働省の研究チームが1991年に発足し、日本版の診断基準を作成している。 比較的新しい病態概念であるが、明確な原因は不明である。男性よりも女性に多いとされており、年齢層は子供から50代まで幅広い。特に子供の場合は、不登校や引きこもり、学業不振の原因の1つではないかと考えられている。 心理社会的ストレスによって、神経系・内分泌系・免疫系が異常を示すことで発症するケースも多いと考えられる。

    慢性疲労症候群(CFS)

  • 15

    ()はDSM-5においては()という名称で呼ばれている。自分自身が重い病気である、または病気になりつつあるという考えにとらわれてしまう。 検査結果や診断を信じようとせず繰り返し医療機関を受診する、検査を受けるなどの問題行動を起こす。または「病気である」という自分の認知が裏付けされるのをおそれ、体調が悪くても頑なに医療機関の受診を回避し続ける。

    心気症, 病気不安症

  • 16

    ()は精神疾患の診断マニュアルであるDSM-5の神経認知症群に区分されており、主に認知機能の問題を発症する精神疾患である。 重症度は軽度・中等度・重度の3段階である。 軽度は家事や金銭管理などの日常生活で発生することがある行為・動作が困難な状態。 中等度は食事や更衣などの日常生活において誰もが毎日実施しなければならないような行為・動作が困難な状態。 重度はこれらの日常生活における行為・動作に関して、他者に完全に依存しないと実施できない状態である。

    認知症

  • 17

    認知症において()は遺伝的要素が強く、認知症の基本的な症状が徐々に進行し、認知機能全般が悪化していくものである。

    アルツハイマー型認知症

  • 18

    認知症において()は、認知症の基本的な症状が認められることに加え、無気力や共感性の欠如、強迫性・儀式的行動、食行動の変化、社会的能力の著しい低下、言語能力の著しい低下などが認められるものである。 ただし、記憶や学習などに関する機能は比較的、健康な状態で保持されるという特徴がある。

    前頭側頭型認知症

  • 19

    認知症において()は、認知症の基本的な症状が認められることに加え、幻視や()(緩慢な動作や振戦などの症状)、注意や覚醒の著しい変動、()などが認められるものである。

    レビー小体型認知症, パーキンソニズム, レム睡眠行動障害

  • 20

    認知症において()は、認知症の基本的な症状が、脳内出血や脳梗塞などの疾患の発生と関連して引き起こされているものである。特に顕著な症状、注意や情報処理能力の低下、実行能力の障害である。

    血管性認知症

  • 21

    認知症において()は、認知症の基本的な症状が、頭を打つなどの外傷によって発症するものである。さらに、意識喪失・外傷後健忘・見当識障害・てんかん発作・視野欠損・嗅覚障害・片側麻痺などの症状を伴うこともある。

    外傷性脳損傷による認知症

  • 22

    精神疾患の治療・支援において、()が実施されることがあるが、その際に処方される薬剤は()と呼ばれる。主な作用部位が脳や神経、神経伝達物質などの中枢神経系であり、認知・感情・行動などの精神機能に選択的に効果を及ぼすものである。

    薬物療法, 向精神薬

  • 23

    向精神薬の一部には()という効果を示すものがある。神経伝達物質の中には、神経細胞の()から放出されたあとに、再取り込み(吸収)され、再利用されるという特徴を持つものがある。再取り込みが阻害されることで、相対的に神経伝達物質の濃度が上昇し、精神疾患の症状の改善効果が引き起こされるのである。

    再取り込み阻害, シナプス

  • 24

    神経伝達物質において()は、主に意識・記憶・覚醒・睡眠に関連する。

    アセチルコリン

  • 25

    神経伝達物質において()は、覚醒・気分高揚・血圧上昇・注意・不安・学習などと関連し、うつ病・パニック症の症状とも関連する。

    ノルアドレナリン

  • 26

    神経伝達物質において()は、精神活動の活性化・快感の発生と関連し、うつ病・統合失調症やパーキンソン病とも関連する。

    ドーパミン

  • 27

    神経伝達物質において()は、脳の活動全般や覚醒状態やストレスなどと関連し、うつ病・パニック症・摂食障害とも関連する。

    セロトニン

  • 28

    神経伝達物質において()は、不安を沈静化させたり、睡眠を促進したりする機能がある。

    γアミノ酪酸(GABA)

  • 29

    ()とは、口渇・顔面紅潮・目のかすみ・立ちくらみ・胃部不快感・便秘・排尿困難・眠気などを指す。抗うつ薬によって引き起こされる可能性のある副作用である。ただし、神経伝達物質の再取り込み阻害効果を持つ抗うつ薬(SSRI,SNRIなど)の場合は、副作用の発生が少ない。

    抗コリン作用

  • 30

    ()とは、抗うつ薬の服用を少なくとも1ヶ月以上継続したあと、突然の服用中断や著しい服用量の減量をした際に発生するものであり、光の点滅・電気ショック感覚・吐き気・光や音への過敏性・不安・恐怖などである。これらの中断・減量による副作用は、すべての抗うつ薬において認められるものである。なお、服用を再開したり、もとに戻したり、抗うつ薬の種類を変更することで症状は軽減される。

    抗うつ薬中断症候群

  • 31

    ()とは()(手指の震え・筋肉の硬直・緩慢な動作など)・()(脚のむずむず感・多動・落ち着きのなさ)・()(運動障害・姿勢異常・身体各部位のねじれ・痙攣など)などを指す。抗精神病薬によって引き起こされる副作用である。

    錐体外路症状, パーキンソニズム, アカシジア, ジストニア

  • 32

    ()とは、向精神薬における作用の中でも特に重篤なものを指し、発熱・筋肉の硬直・発汗・頻脈などの症状である。抗精神病薬によって引き起こされる可能性がある副作用である。

    悪性症候群

  • 33

    ()とは、主に抗うつ薬やリチウム、バルプロ酸の服用によって発生する可能性のある副作用であり、姿勢を維持しようとする際に発生する細やかな振戦である。

    医薬品誘発性姿勢振戦