問題一覧
1
肯定証拠と否定証拠
ある発話や文が文法的に正しい/非文法的であるということ
2
刺激の貧困
将来的に獲得出来る言語能力に対して子供が得られる言語刺激があまりにも少なすぎるということ
3
言語獲得の論理問題
刺激の貧困にも関わらず言語獲得が可能なのはなぜかという問題
4
生得仮説
言語機能が生まれながらにして人の脳に備わっている
5
普遍文法
どの言語にも共通する規則・制約と、どの言語にも共通する言語獲得の過程を保証するもの
6
語彙爆発
1.5歳から2歳までの間に爆発的に語彙が増えること
7
文節化
音の連続体である文を、語や形態素などの小さい要素に分解すること
8
WUGテスト
存在しない物を例にすることにより、複数形にする際に規則的にsをつけることを認識しているのかsが付いている形で覚えているのかを判断する
9
過剰一般化
一般化できないものに対しても過剰に一般化しようとしてしまうこと
10
統語的ブーストトラッピング
子供は形態的・統語的情報を利用して語の意味を推測し、獲得していくこと
11
項構造
動詞の語彙特性として、動詞が文の中で必要とする要素である項がいくつかあり、それぞれの項がどのような意味役割を持つのかを、指定したもの
12
選好注視法
聞こえてきた文に合致していると子供が判断した画像・映像をより迅速に、長く見るという習性。
13
意味的ブーストラッピング
単語の意味・概念から、その単語が統語上どのように使われるのかを推測すること
14
MLU
平均発話長のこと。ひとつの発話に平均いくつの形態素が用いられているのかを示すもの。おなじ発達レベルの子供を調べることが出来る。
15
高振幅吸啜法
乳幼児の新しい物事の出現や変化を感知すると、吸う力が強く、速くなるという性質を利用し、ある2つの音の違いを聞き分ける能力があるのかどうかを調べるのに使われる
16
音位転換
言い難い繋がりを入れ替えてしまうこと。
17
構造依存性
人間言語の統語規則は、単なる語の線的順序に基づいて適用されるのではなく、階層構造に基づいて適用される
18
受動文・受身分
目的語が前に、主語が後ろにへと移動を伴う文章。また動詞の形が過去分詞へと変化する。
19
日本語の直接受身と間接受身文
直接受身分は英語の受身文に対応している移動を伴うもの。間接受身は元の文に項を追加するだけで移動はともわないもの。
20
パラメータ
普遍構文(UG)の人間言語の可能な異なり方を決めているスイッチのようなもの。
21
語順の獲得
子供は2歳の段階で基本語順がどんなものであるのかを理解している
22
かき混ぜ文
SOVの文章をOSVの形に移動させても通じるが、5歳ぐらいまでは理解が難しい文章である