問題一覧
1
ゴフマンは、「行為と演技」を著し、人間の日々の生活と行為を演劇と同じものと考え、行為者をパフォーマーもしくはオーディエンスとみなすオートポイエーシスという手法を提起した(H30)。
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2
ゴフマンは、対面的行為作用では、行為者は行為作用を円滑にするために社会的状況を定義し、他者に了解可能な人間であることを示すために、視線のとり方をはじめとする学習行動によって自己を呈示するとした(H30)。
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3
ガルブレイスは、社会関係資本とは、調整された諸活動を活発にすることによって社会の効率性を改善できる、信頼、規範、ネットワークといった社会関係組織の特徴であると定義した(H28)。
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4
パットナムは、イギリスの地方政府の業績水準を比較分析して、人間関係が垂直的ではなく水平的な関係にあり、メンバー間の信頼の高いコミュニティでは、地方政府の業績が良くなるとした(H28)。
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5
パットナムは、著作「孤独なボウリング」で、イギリスのコミュニティにおいて、信頼や互酬性といった規範が弱くなったと分析し、社会関係資本の崩壊傾向が、イギリスが抱える社会問題の背景であるとした(H28)。
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6
ガーフィンケルは、「行為と演技」の著作において、日常の相互行為を劇場のパフォーマンスとしてみるドラマトゥルギーという発想を足場として、相互行為秩序は、人々の自発的な振る舞いを通して保たれるとした(H27・H24)。
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7
ブルデューは、「ディスタンクシオン」を著し、ハビトゥスとは、個人の評価や行為を持続的に方向づけ、社会的に植えつけられた性向を指し、文化資本とは、家庭環境や学校教育などを通じて各個人に蓄積され、さまざまな社会的行動の場面において有利、不利を生み出す有形、無形の領有物であるとした(H27)。
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8
ゴフマンには、「社会理論の最前線」の著作があり、社会システムが人々の日常生活の様々な拘束のもとに、認知しえない行為の諸条件と意図しない諸結果とによって自覚なく暗黙のうちに再生産している規則と資源との働きを中核とした構造化理論を提案し、行為と構造の媒介装置を問題とした(H27)。
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9
ギデンズには、「社会システム理論」の著作があり、システムの自己準拠の概念を、システムが構造だけでなくすべての構成要素を自己において再生産することを強調するというオートポイエーシス概念によって補強した(H27)。
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10
ルーマンは、「エスノメソドロジーの研究」を著し、エスノメソドロジーの研究は、日常活動をありきたりの日常活動の組織として、この活動をあらゆる実践的な目的にとって目に見えて合理的で報告できるものにすることであるとした(H27・H17)。
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11
ル・ボンは、「世論と群衆」を著し、ジャーナリズムやマスコミが提供する情報に基づいて利害や関心を共有する人々を公衆と名付け、冷静に行動することのできる理性的な存在とみて、近代民主主義を支えるものとして肯定的かつ積極的に評価した(H27)。
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12
タルドは、「群衆心理」を著し、群衆は何かの事件をきっかけにして街頭に集合する大量の人間を意味し、その場の雰囲気によって簡単に扇動される非合理的な情動すなわち群衆心理の支配する存在として批判的な見方をした(H27)。
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13
マンハイムは、「孤独な群衆」を著し、人間の社会的性格を伝統指向型、内部指向型及び他人指向型の3類型に分類し、現代の大衆社会においては、仲間や世論という他者に承認を求め同調する他人指向型が支配的であると指摘した(H27)。
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14
コーンハウザーは、「大衆社会の政治」を著し、大衆のエリートへの接近可能性の高低と、エリートによる大衆操作の可能性の高低という2つの要因を抽出し、その高低の組合せにより、共同体的社会、多元的社会、大衆社会、全体主義的社会の4つの社会類型に分類した(H27)。
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15
リースマンは、「変革期における人間と社会」を著し、現代社会には産業社会と大衆社会の二側面があり、産業社会として精密化された現代社会の機構は、大衆社会に集積している非合理的衝動の暴発によって、全面的な破壊に陥る危機 に直面しているとした(H27)。
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16
新しい社会運動論は、社会運動を非合理的なものと見る考え方を批判し、個人の行動の合理性や運動の組織性を重視した考え方であり、トゥレーヌらにより提起された(H26)。
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17
アメリカで発達した新しい社会運動論が組織レベルに焦点を当てたのに対し、ヨーロッパで発達した資源動員論は、脱工業化社会において、階級闘争型の労働運動にかわり台頭してきた環境運動、女性解放運動などをマクロ的な視点から説明しようとする考え方であり、ゾールドらにより提起された(H26)。
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18
マンハイムは、その著書「イデオロギーとユートピア」において、自分の立場は、相関主義ではなく、相対主義であるとした(H24)。
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19
マンハイムは、存在拘束性の概念で知られる形式社会学を確立した(H24)。
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20
マンハイムは、マルクスの史的唯物論においてはじめて全体的イデオロギー概念が確立されたとしたが、全体的イデオロギー概念に立つ場合でも、自己の立場を絶対視し、相手のイデオロギー性のみを問題にするものである限り、部分的イデオロギー概念にとどまるものであるとした(H24)。
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21
シュッツは「消費社会の神話と構造」を著し、記号論を駆使して消費社会の構造を分析した(H24)。
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22
ブルーマーは、人間は、他者との社会的相互作用を通じてものごとの「意味」を獲得し、その「意味」に基づいて行為するとし、「シンボリック相互作用論」を唱えた(H24・H17)。
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23
ボードリヤールは、「社会的世界の意味構成」を著し、日常生活世界の自明性を疑い、現象学的社会学を展開した(H24・H17)。
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24
マンハイムは、自由のための計画化の担い手として、近代化の過程で教育の普及によって生まれたプロレタリアートに期待をかけた(H17)。
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25
マンハイムは、イデオロギーの虚偽性を暴露することによって理解社会学の構築を志した(H17)。
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26
マンハイムは、非合理な大衆社会の出現を含む現代的危機の回避を可能にするため、有機的連帯を主張した(H17)。
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