問題一覧
1
あそうせいほう
鴉巣生鳳 無能な親から聡明な子が生まれる
2
あつあくようぜん
遏悪揚善 悪行を禁じ、善行を奨める
3
あめいせんそう
蛙鳴蝉噪 無意味な騒がしさ
4
あゆけいだつ
阿諛傾奪 権力者に媚びて他人を失脚し地位を奪う
5
あゆついしょう
阿諛追従 気に入られようとしておもねり、へつらうこと。
6
あゆべんねい
阿諛便佞 口先だけの上手い言葉で調子を合わせる
7
あろくろくじ
阿轆轆地 物事が止まる事なく進むこと
8
あんえい(の)こきゅう
晏嬰狐裘 高い身分でも倹約に努め職務に励む 「晏嬰」人物名。斉の宰相。 斉の宰相晏嬰は、たった一枚の狐衣を三十年もの間着続け、国を治める事に励んだ故事から。
9
あんかんてんせい
安閑恬静 心配事がなく、ゆったりとした静かな様子
10
あんし(の)こうせつ
晏子高節 脅しや暴力に屈しない気高い志 中国春秋時代の斉の晏嬰は、臣下としての節を全うしたことから。
11
あんずさくき
按図索驥 理論だけの実際には役に立たない意見や方法の喩え。
12
いあくじょうそう
帷幄上奏 軍部が君主に軍事事項を上奏する
13
いいんふてい
伊尹負鼎 大望の為、卑しい身分に身を落とす
14
いきしょうちん
意気銷沈
15
いきそそう
意気沮喪 意欲的に事に当たろうとする気力が挫けて、元気をなくしてしまうこと。
16
いきんしょうけい
衣錦尚絅 才能や徳を見せつけないよう隠す
17
いげんのはい
韋弦之佩 自分の短所の改善に努める
18
いこふよく
為虎傅翼 強い者がさらに威力を加えること
19
いしきもうろう
意識朦朧
20
いじゅこううん
渭樹江雲 遠くにいる友人を気遣う 「渭樹」渭水のほとりの樹木 「江雲」揚子江の空にたなびく雲
21
いしょうさんたん
意匠惨澹(憺) 様々に苦心し、工夫する事。
22
いだてんばしり
韋駄天走
23
いちじほうへん
一字褒貶 一字の使い分けで褒めたり貶したりする
24
いちぼうむぎん
一望無垠 一目で遥か彼方まで広々と見渡せる
25
いちるせんきん
一縷千鈞 極めて危険なこと
26
いっかくせんきん
一攫千金
27
いっかけんぞく
一家眷族(属) 家族や親族、血縁者のこと
28
いっかだんらん
一家団欒
29
いっきかせい
一気呵成
30
いっきじっき
一饋十起 熱心に賢者を求める
31
いっきのこう
一簣之功 仕事を完遂する間際の最後のひと踏ん張り
32
いっきゅういちがく
一丘一壑 俗世から離れ、自然の中で風流を楽しむ 「壑」谷
33
いっきゅういっかつ
一裘一葛 この上なく貧しい暮らし
34
いっきゅうのかく
一丘之貉(狢) 同じ仲間。または、同類の悪者のたとえ
35
いっくんいちゆう
一薫一蕕 悪が善を駆逐すること
36
いっけつふしん
一蹶不振 一度の失敗で挫折し、二度と立ち上がれなくなる
37
いっこういちびゃく
一闔一闢 気(陰陽)が衰えたり盛んになる
38
いっこのえき
一狐之腋 大変価値のあるもの
39
いっしいちごう
一糸一毫 極めて僅かであること
40
いっしがくがく
一士諤諤 一人だけ恐れためらわずに、自分の考えをはっきり言う。
41
いっしゃせんり
一瀉千里 文章や言葉が止まることなくすらすら出てくる 「瀉」斜めになっている場所を水が勢いよく流れること。
42
いっしょういちえい
一觴一詠 酒を飲みながら詩を詠む風流な楽しみ
43
いっしょうさんたん
一倡三歎(嘆) 優れた詩文を褒め称えて言う言葉
44
いっせいふうび
一世風靡
45
いっせんそうちょう
一箭双雕 一つの行動で二つの利益を得る
46
いっちょうのいかり
一朝之忿 少しの間、怒ること。
47
いってきせんきん
一擲千金 惜しむことなく豪快に大金を使うこと
48
いっぱつせんきん
一髪千鈞 極めて危険なこと
49
いっぴんいっしょう
一顰一笑 顔に表れるちょっとした表情 「顰」機嫌を損ねて顔をしかめること
50
いつぼうのあらそい
鷸蚌之争
51
いとんのとみ
猗頓之富 莫大な財産のこと
52
いばしちし
倚馬七紙 素晴らしい文章をあっという間に書き上げる才能
53
いばんじゅうてき
夷蛮戎狄 漢民族が異民族を蔑んで呼んでいた名称
54
いびちんたい
萎靡沈滞 次第に勢いが弱くなっていくこと
55
いひんのぎょほ
渭浜漁父 太公望のこと。または、優れた能力を持つひと。
56
いぶんきたん
異聞奇譚 非常に珍しい話
57
いへんさんぜつ
韋編三絶
58
いもんのぼう
倚門之望 母親が子を思う愛情 「倚」寄りかかる 母親が門に寄りかかって、子の帰りを待ち望む事から。
59
いるいむげ
異類無礙(碍) 異なっているもの同士が、互いに通じあっていること。 「無礙(碍)」障害になるものが無い
60
いんがてきめん
因果覿面
61
いんかんふえん
殷鑑不遠 失敗の戒めになるものは、身近な所にある。
62
いんぎゃくぼうれい
婬(淫)虐暴戻 ふしだらで荒々しく無慈悲なさま
63
いんぎんぶれい
慇懃無礼
64
いんじゅんこうしょ
因循苟且
65
いんちんしかつ
飲鴆止渇 後のことは考えず目先の利益をとる
66
いんぼうきけい
陰謀詭計 人知れず立てた人を裏切るわるだくみ 「詭計」人を裏切って貶める策略
67
うえんろぎょ
烏焉魯魚
68
うこうこうもん
于公高門 人知れず善行を積んだ家の子孫は繁栄する
69
うこうしゅんすう
禹行舜趨 見た目を真似しているだけで、中身が伴っていないこと。 「禹」「舜」古代中国の聖人 「行」歩くこと 「趨」走ること
70
うこさべん
右顧左眄
71
うそくうかつ
迂疎空闊 回りくどくて実際には役立たず 「迂疎」間接的で役に立たないことや、世情に疎いこと。 「空闊」広々としている様子。または、大雑把なこと。
72
うつにくろうほ
鬱肉漏脯
73
うとうぶんぶ
禹湯文武 夏、殷、周の三代の王朝の始祖
74
うとそうそう
烏兎匆匆(怱) 歳月があわただしく過ぎていくこと
75
うふうよういく
嫗伏孕鬻 鳥獣が子を産み育てること。 「嫗伏」鳥が翼で卵を覆って暖めること 「孕鬻」獣が子を産んで育てること
76
うよいだ
紆余委蛇 山や林がうねうねと曲がりどこまでも連なっている様子 「紆余」曲がりくねって長く続いている様子。 「委蛇」曲がりくねっている様子
77
うよきょくせつ
紆余曲折 道や川などが何度も折れ曲がっている様子。または、複雑に絡み合っている面倒な事情や状況の解決に苦労する事。
78
うらぼんえ
盂蘭盆会 陰暦の七月十五日に祖先の霊をまつる行事。盆や精霊会ともいう。
79
うりんれいきょく
雨霖鈴曲 玄宗皇帝が楊貴妃の死を悼んで作った楽曲 「霖」雨のこと 「鈴」馬に付けている鈴の音 雨と鈴の音が調和しているのを聞いて作った故事から。
80
うんうふざん
雲雨巫山 男女の交わり、情交のたとえ
81
うんえんかがん
雲烟過眼 物事にとらわれすぎず、さっぱりしていること。 「過眼」目の前を通過する事 雲や煙が留まる事無く目の前を通過するように、物事に過剰に執着する事が無いこと。
82
うんえんばんり
雲烟万里 非常に距離が離れている
83
うんえんひどう
雲烟飛動 筆の勢いが力強いこと 雲や霞、煙などが留まる事無く、常に飛ぶように動いているさまから。
84
うんえんひょうびょう
雲烟縹渺 遠くまで薄く長く伸びている雲や霞
85
うんゆうへいき
雲遊萍寄 物事に執着せず、自然に任せて行動する。
86
うんようえんたい
雲容烟態 空の様子が様々に変化する 「雲烟」と「容態」を一字ずつ並び替えて表現したもの。
87
えいがいきょうしん
影駭響震 「影駭」影を見て驚く 「響震」音で震える 「駭」おどろ(く)、おどろ(かす)、みだ(れる)
88
えいかいこうれい
栄諧伉儷 栄えて仲の良い円満な夫婦 「栄諧」栄えて仲の良いこと 「伉儷」夫婦のこと 妻を娶る人への祝いの言葉。
89
えいしさっそう
英姿颯爽 堂々とした立派な容姿で勇ましくきびきびした様子 「英姿」容姿が立派なこと 「颯爽」きちんとした態度や動作が清々しい様子。
90
えいしょえんせつ
郢書燕説
91
えいまんのとがめ
盈満之咎 満ちれば欠けるという戒め 「盈満」十分に満ちること
92
えいめいかったつ
英明闊達 優れた才能と知恵を備えもち、小さなことにこだわらないおおらかな性格の人
93
えかだんぴ
慧可断臂 とても固い決意を示す事 「慧可」高僧の名前 「断臂」腕を切り落とすこと 慧可は達磨の教えを請う為に、自分の左腕を切り落として決意を示した故事から。
94
えこひいき
依怙贔屓
95
えっそだいほう
越俎代庖 自分の出すぎた行為により、他人の権限を侵すこと 「俎」まな板「庖」料理人 古代中国で尭帝が許由に天下を譲ろうとした時、許由は「人は分を守ることが大切で、たとえ料理人が神に供える料理をうまく作らなかったとしても、神主が料理人に代わって料理を作るべきではない。」と言って断った故事から。 (類)越俎之罪(えっそのつみ)
96
えつふそいつ
越鳧楚乙
97
えんあんちんどく
宴安酖毒(宴安鴆毒) 遊んで楽しむだけの生活への戒め 「宴安」ひたすら遊んで楽しむこと 「酖毒」鴆の羽にある猛毒
98
えんえんちょうだ
蜿蜿長蛇 行列などが長く、うねるように続いていること。 「蜿蜿」蛇や竜などが体をうねらせながら進む様子。 「長蛇」長い列の喩え。
99
えんかつしゃだつ
円滑洒脱 角を立てる事なく物事を順調に処理すること
100
えんかのこしつ
烟霞痼疾(煙霞痼疾) 自然を愛する気持ちが非常に強い 「烟霞」靄と霧のこと 「痼疾」治ること無く長い期間患っている病気 自然の風景を愛好する習性を病に喩えた。 (類)泉石膏肓(せんせきこうこう)