問題一覧
1
雄の会陰部脈管系の構造を答えよ。
答えは下
2
組織球性潰瘍性大腸炎はどの動物に発症しやすいか。また、どの様な年齢の動物に発症するか。治療薬を答えよ。
動物→ボクサー・フレンチブルドッグ 年齢→2歳以下に多発 治療→エンフロキサシン
3
NSAIDsによる粘膜障害に対して使用される薬剤を答えよ。
ミソプロストール
4
消化器疾患の吐いたという症状には何があるか答えよ。
①嚥下困難 ②吐出 ③嘔吐 ④吐血
5
①肛門嚢腺癌の発生年齢 ②両側性は何%に生じるか。 ③どのような症状を生じるか ④高カルシウム血症から、どのようにしたら正常のカルシウム濃度に戻るか ⑤どこに転移するか
①発生年齢10歳から11歳 ②10%前後が両側性 ③排便困難、しぶり、多飲多尿、疼痛、は行、神経学的異常 ④腫瘍の切除により1−2日以内に正常カルシウム濃度に戻る ⑤腰下リンパ節、肺、脾臓、骨、膵臓、心臓、縦隔転移の報告あり。
6
①直腸脱の中にはどのような脱出があるかを答えよ。 ②直腸脱は脱出すると何が生じて自然治癒が難しいかを答えよ。 ③若齢では何等の胃腸疾患に伴い生じることがあるか。 ④直腸脱は他には何によって生じることがあるか
①全層が脱出する場合と部分的脱出がある ②脱出すると浮腫が生じ、自然治癒が難しい。 ③若齢では寄生虫等の胃腸疾患に伴い生じることがある。 ④消化器あるいは会陰ヘルニア等によるいきみによって生じることがある。
7
①好酸急性硬化生線維増殖症はどの動物に多いか。 ②また、どこの臓器の領域に好発するか。 ③病理組織検査で基本的には診断を行うが、診断をする時の特徴を答えよ。
①ラグドールに好発 ②幽門〜十二指腸領域、回盲部に好発 ③診断 好酸球浸潤を伴う繊維組織の塊 病理内部に菌塊を認める場合がある。 内視鏡では診断できないことが多い。
8
校門の手術の時に絶食、浣腸、低残渣食はどのくらい前に行うかを答えよ。
絶食24-48時間 浣腸12時間 低残渣食3日前
9
猫の小細胞性リンパ腫の治療薬を答えよ。
プレドニゾロン&クロラムブシル
10
腹部ヘルニアで真性ヘルニアと偽ヘルニアの違いは何であるかを答えよ。
真性ヘルニアはヘルニア嚢があって、偽ヘルニアはヘルニア嚢がない。
11
浣腸で改善しない巨大結腸はどのように治療するかを答えよ。
結腸亜全摘を行う。(結腸以外の大腸をほぼ全て摘出する手術)
12
腸管の連続縫合で注意した方が良いポイントを答えよ。
狭窄するから一本で全周一周はしてはいけない。
13
肛門の手術で手術後のしぶりを抑制してくれたりする麻酔は何かを答えよ。また、どこに入れるかを答えよ。
硬膜外麻酔・鎮痛 L6、L7あたり(仙椎と腰椎の間に硬膜外麻酔を入れる。)
14
猫で食道炎を起こしやすい薬剤を答えよ。
ドキシサイクリン
15
食道の通過障害であったら鑑別診断として一番上に上がってくるものは何かを答えよ。
食道内異物
16
舌による食塊形成や咽頭部の収縮による食道内への輸送障害と、輪状咽頭筋の弛緩障害の病名を答えよ。また、このような病気があった時の対処方法を答えよ。
舌による食塊形成や咽頭部の収縮による食道内への輸送障害→咽頭機能不全 輪状咽頭筋の弛緩障害→輪状咽頭アカラシア
17
先天性で裂孔ヘルニアになりやすい犬種を答えよ。 また、裂孔ヘルニアには何型と何型があるかを答えよ。
チャイニーズ・シャーペイ、チャウチャウ 滑脱型、非滑車脱型
18
ミニチュア・ダックスフントの炎症生血直腸ポリープの治療の基本を答えよ。また、大きいポリープがあるんだったらどうするか。
治療の基本は免疫抑制→プレドニゾロン、シクロスポリン、レフルノミド、 大きいポリープがあるなら→ポリペクトミー、粘膜・粘膜下プルスルー
19
これらの構造を答えよ。
答えは下
20
制酸薬として何を用いるかを答えよ。
H2受容体拮抗薬 プロトンポンプ阻害薬
21
慢性腸症/食事反応性腸症に対するIgE検査の有効性は証明されているかどうかを答えよ。
IgE検査は証明されていない。
22
腸重積はまずどのような治療を考えるべきかを答えよ。
腸重積は原因疾患の治療を考える。
23
消化管内視鏡の基本的な体位を答えよ。
左側臥位
24
豚の卵子はどこで受精するかを答えよ。
卵管膨大部
25
咽頭機能の評価はまず何で行うか
まずはX線透視撮影で行う。
26
蛋白漏出性腸症(PLE)の診断では何を行うか。
食前食後の総胆汁酸 尿蛋白・クレアチニン比 これら二つを除外する。 嘔吐・下痢を施している場合にはPLEが強く疑われる。
27
紐状異物が見られた場合、どのような検査を行うかを答えよ。
造影X線検査
28
何の動脈があるかを答えよ。
答えは下
29
肛門周囲手術で注意することを答えよ。
肛門周囲手術の時には感染に注意をすることが大切。 大腸は細菌数が多いから、術中汚染や術前からの感染成立しやすい。 手術内容的に死腔ができやすく、血流豊富で血腫等デブリスが出来やすい。
30
柴犬の慢性腸症の特徴を答えよ。
生存期間は短い。
31
嚥下困難のキーポイントを答えよ。
嚥下困難のキーポイントは 開口障害、閉口障害、側頭筋の萎縮
32
食道狭窄は食道炎に続発するものが多く、猫ではドキシサイクリンなどの薬を使用することによって起こる。これの治療は何で行うかを答えよ。
バルーン拡張術を使用する。
33
吐出の症状で、嚥下困難を併発していないようであったらどのような疾患が考えることが出来るかを考えよ。
食道疾患
34
十二指腸下行部に開口する総胆管及び膵管の出口に当たる大十二指腸乳頭周囲に存在する括約筋のことを何というかを答えよ。
オッディ括約筋
35
肉芽腫性胃炎の原因は何が一般的かを答えよ。
感染症、異物が肉芽腫性胃炎では一般的
36
食道炎の確定診断をする時は何を用いるかを答えよ。また、病理検査をするかどうかを答えよ。
食道炎の確定診断をする時は内視鏡検査を用いる。また、病理検査をすることは稀
37
Tritrichomonas foetus はいつ再発するかを答えよ。
休薬後に再発する事が多い。
38
犬猫のIREの診断基準を答えよ。
①3週間以上の消化器症状 ②基礎疾患の除外 ③食事療法や抗菌薬に反応しない ④組織学的な腸炎の存在 ⑤ステロイドへの反応性
39
全層プルスルーの後遺症は何かを答えよ。
全層プルスルーの後遺症は便失禁である。
40
消化器疾患における食事療法で、消化吸収不良であれば、大腸性下痢であれば、それ以外であれば何を用いるかを答えよ。
消化吸収不良であれば→低脂肪食 大腸性下痢であれば→高線維食 それ以外であったら→低アレルゲン食、可溶性線維増強食
41
それぞれの部位を答えよ。
答えは下
42
直腸腺癌に対して行う手術を二種類答えよ。
全層プルスルーと、粘膜プルスルー
43
猫のパルボウイルスが、妊娠末期に感染すると新生児子猫にどのよううな影響があるか。また、ねこのパルボウイルスはなんの血球がどの様になるか答えよ。
妊娠末期に猫パルボウイルスに感染すると新生児子猫は小脳形成不全を起こす。白血球減少は犬より顕著。
44
総胆管閉塞に対する手術はどの様な手術をするかを答えよ。
胆嚢十二指腸吻合
45
逆流性胃炎のよくあるパターンを答えよ。
夜間から朝(食前)にかけて胆汁色の嘔吐症状 その他、症状は認めない。
46
好酸球性硬化性線維増殖症の治療法を答えよ
外科的切除 免疫抑制療法→プレドニゾロン これら二つを使用すると良い。
47
嚥下困難と吐出の時の吐物の性状と吐く時の様子を答えよ。
吐物の性状→嚥下困難:未消化物 吐出:未消化物 吐く時の様子→嚥下困難:努力なしに吐く 吐出:努力なしに吐く
48
肛門嚢腺癌のリンパ節転移は初診時と3-5年経った時でどのくらいあるかを答えよ。
肛門嚢腺癌リンパ節転移は、初診時にリンパ節転移があるのは3割くらい。3-5年追っかけると半分くらいリンパ節転移する。
49
ジアルジア症の検査方法を答えよ。
直接鏡検査、硝酸亜鉛浮遊法、抗原検出、リアルタイムPCR
50
ミニチュアダックスフンドでは幽門狭窄が多いが、ミニチュアダックスフンドで多い幽門狭窄の種類を答えよ。
肉芽腫性
51
消化管内視鏡検査で見にくい部位を答えよ。
空腸
52
腹部ヘルニアが何故起こるかを答えよ。
遺伝的なコラーゲン異常が問題になってくる。 創傷治癒不全 外傷性損傷 腹部閉鎖の失敗 ヘルニア修復の破綻
53
カンピロバクターは、直接鏡検査やグラム染色だけで診断することは可能であるかを答えよ。
カンピロバクターは直接鏡検査やグラム染色だけでは診断することは不可能である。
54
胃腺癌に分類されて予後不良な癌は何かを答えよ。
印環細胞癌
55
肝臓腫瘍の臨床徴候を答えよ。
無徴候 食欲不振・嘔吐 腹部膨満 低血糖による震え、発作など 出血による虚血など
56
消化管内視鏡で禁忌なことを4つ答えよ。
①消化管穿孔やイレウス ②麻酔ができないような重篤な状態 ③重度の血液凝固異常 ④消化管手術の直後
57
ヘリコバクターによる慢性胃炎を診断する前に何をすることが最優先となっているかを答えよ。
他の胃炎の原因を除去することが優先。
58
巨大結腸症の治療では何を行うかを答えよ。
食物線維を取らせる。 下剤→ラクツロースなどを与える。
59
小腸内異物の診断では何が有効であることが多いかを答えよ。
超音波検査が有効であることが多い。
60
①胆嚢粘液嚢腫の多い年齢と動物を答えよ。 ②どのような症状を示すか ③どのような病気であるか ④原因は
①中齢から高齢の犬に多く、猫では類似疾患のみ報告 ②非特異的な臨床徴候 ③粘膜過形成を伴う、ムチンを含むゼラチン様粘液の蓄積 胆嚢炎、閉塞性黄疸及び胆嚢破裂を生じる ④原因は不明
61
胆嚢破裂の超音波検査の感度を答えよ。 また、胆嚢破裂を起こしてしまうと何になってしまうかを答えよ。
感度75.6%から85.7% 胆汁性腹膜炎になってしまう。
62
経が異なる腸管の吻合で重要なことを答えよ。
逆向き斜めに切ってはいけない。
63
食道炎が起こると、胃酸や胆汁酸の食道への逆流が起こるが、なぜ起こるかを答えよ。
食道炎になると、食道の運動性の低下と、下部食道括約筋の弛緩が起こるこのことによって胃酸や胆汁酸の食道への逆流が起こる。
64
肛門周囲腫瘍の発生率で、どのような雄に多いか。 また、どこに発生するか。 どのようにしたら治るかを答えよ。
去勢していない雄犬に多い。 包皮や尻尾、会陰部にも発生する。 辺縁部切除+去勢でほぼ治る。
65
パルボウイルス性腸炎の症状を答えよ。また、どのくらいしたら治るか答えよ。
パルボウイルス性腸炎の症状は 急性の血様の下痢 トマトジュース様 基本的に一過性
66
ミニチュア・ダックスフントではどのようなポリープが多いかを答えよ。
ミニチュア・ダックスフントでは炎症性結直腸ポリープが多い。
67
肝外胆道閉塞の生存率はどの様になっているかを答えよ。 また、肝外胆道閉塞の原因を答えよ。
犬→64%、猫→59% 犬より猫の方が死亡率が高い。 原因→胆石、腫瘍、膵炎、胆嚢粘液嚢腫、寄生虫、十二指腸異物、横隔膜ヘルニア
68
原発性腸リンパ管拡張症状の食事療法で超低脂肪食を食べるが、何を誘発する可能性があるか答えよ。
栄養性上皮小体機能亢進症を誘発する可能性。
69
猫の大細胞性消化管型リンパ腫の治療として主流なものを答えよ。
全体的にはCHOP-based protocolが主流
70
便秘の原因は何があるか二つ答えよ。
閉塞性(機械性)か、神経性(機能性)が挙げられる。
71
原発性肝臓腫瘍の手術時のポイントを答えよ。
出血を最小限にすること ・丁寧な血管の処置 ・確実な止血 ・門脈肝動脈処理 →肝静脈が原則
72
蠕動運動が亢進している機能的イレウスがあると超音波検査でどのような所見を見ることができるかを答えよ。
コルゲートサイン
73
造影検査をしてみて、胃からのバリウム排出の遅延が起こる幽門肥厚・狭窄は何かを答えよ。また、幽門狭窄が起こる動物の種類を答えよ。
良性幽門筋肥大→短頭種 肉芽腫性幽門狭窄→M・ダックス 腫瘍→胃腺癌
74
ヘリコバクターはなんの病気の原因となることがあるかを答えよ。
ヘリコバクターは胃のリンパ腫の原因となることがある。
75
慢性腸症の分類で、一番最初に診断する基準を答えよ。
①3週間以上の消化器症状 ②基礎疾患の除外
76
蛋白漏出性腸症の予防をする時の注意点を答えよ。
血栓の予防をまず行う。 血漿輸血 クロビドグレル リバロキサバン
77
何の動脈が通っているかを答えよ。
答えは下
78
肛門はどこから肛門であるか。解剖学的に答えよ。
外肛門括約筋前縁から肛門
79
巨大結腸症を後天性に起こす猫の特徴を答えよ。
猫では特発性が多い。
80
吐出の鑑別診断で血管輪異常を一番引き起こす先天性奇形をなんと言うか答えよ。
右大道脈弓遺残
81
総胆管内結石除去の除去方法を優先順位の高い順に述べよ
①管外から圧迫 ②十二指腸切開 ③乳頭切開 ④総胆管切開
82
蛋白漏出性腸症の治療法を答えよ。
①原因疾患の治療が最優先 ②抗血栓療法
83
内視鏡の一番の目的とそれ以外の目的を答えよ。
①リンパ腫の鑑別 ②腸炎を証明 ③病変の重症度評価 ④特殊な腸炎の鑑別 ⑤腸リンパ管拡張症の評価 ⑥リンパ腫の鑑別
84
肛門嚢腺癌が来院する理由で局所徴候の次に多いものを答えよ。
偶発的に発見されることが多い。
85
吐出の鑑別診断で重要なものを二つ答えよ。
①食道炎による食道狭窄 ②食道炎による食道拡張
86
正常体温で肝門部動脈、門脈、総胆管の一時結紮可能な血管遮断時間を答えよ。
10-15分
87
慢性下痢で抗菌薬を使用するタイミング二つこたえよ。
①全身性の炎症性変化の所見が認められる場合 ②感染が起こる危険性が高いと考えられる場合 ③特殊な腸炎の場合。
88
抗菌薬はいつ投与するかを答えよ。
術前から終了まで、2時間おきの投与を実施。 明らかな感染・無菌操作のミスがあったら術後も投与 耐性菌・菌交代性下痢の出現を考慮してできるだけ使わない。
89
犬と猫の胃の腫瘍で一番多い癌の種類をそれぞれ答えよ。
犬→腺癌 猫→リンパ腫
90
直腸腺癌に対して行う手術方法で直腸から周辺脂肪から剥離を行う手術と、筋層から剥離を行う手術の二種類答えよ。
周辺脂肪からの剥離を行うものは全層プルスルーで筋層から剥離を行う方法は粘膜プルスルーという
91
D2受容体拮抗薬と、5HT-4受容体作用薬の消化管運動促進薬を答えよ。
メトクロプラミド、モサプリド
92
超音波検査での胆嚢粘液嚢腫の感度と特異度を答えよ。 また、超音波検査では胆嚢粘液嚢腫ではどのように見えるかを答えよ。
感度86%、特異度100% キウイフルーツ様に見える。
93
サルモネラ性腸炎の診断は何で行うかを答えよ。
糞便のPCR
94
胃があって総胆管がくっついているところからどのくらいのところに第十ニ指腸乳頭が開口しているかを答えよ。
1-2cm下がった所に第十二指腸乳頭が開口している。
95
胃拡張胃捻転症候群を起こしやすい犬種と、何をしたら起こってしまうか、また治療方法を答えよ。opeの後は何に注意をする必要があるかを答えよ。
犬種→胸の深い大型犬 何をしたら起こる→飲水・食後の急激な運動 過食・早食い 治療方法→胃の減圧・胃壁固定術 opeの後→再かん流障害に注意をする。
96
小細胞性リンパ腫の問題点は何か。
総合的な診断が必要なこと。 各領域から8-10個は生検する。
97
肝動脈、門脈の血流の流量を合わせて100%としたときそれぞれ何%血液が流れているかを答えよ。また、酸素流量はそれぞれどうなっているか。
肝動脈→20 門脈→80 酸素分量→1:1
98
胃腺癌に感染したらどの様に治療を行うか。また、予後はどうなっているかを答えよ。
治療方法→外科的切除 予後→基本的に不良
99
リンパ節切除の適応になる場合を4つ答えよ。
①機能障害が問題になる場合 ②生存期間が延長する場合 ③高カルシウム血症制御のため ④腫瘍内切除のため
100
右大動脈弓遺残はどのような時期に発言することが多いかを答えよ。
離乳期に吐出症状を発現することが多い。