問題一覧
1
その人の心理を考える場合、その人がどんな(①)をしているかをみます。 心理学では、もう一歩進んで、そうした行動が「だれが」「だれに」「いつ」「(②)」「どのように」起きているのかという状況と結びつけて理解しようとします。私たちには「こういう行動をする人はこういう性格だ」といった(③)がありがちです。心理学を学ぶことで、そうした(④)(固定観念的)な見方から解放されて、人間をありのままに見ることができるでしよう。
行動, どこで, 思い込み, ステレオタイプ
2
体が大人になる変化として出現する2つの変化について、適する記号を選びなさい。
ウ。二次性徴・生殖能力
3
「心理的変化」によって陥る危険について、適する記号を選びなさい。
ア.被害的な思い・独善的な思い
4
子どもから大人への(①)である青年期では、人間関係も変化し、(②)から友人へ、そして恋人へと(③)が移り変わっていきます。子どものころは(②)(養育者)がいなければ生きていけません。そして(④)から徐々に友人の重要性が増していき、恋愛に関心をもつようになります。 その中での危険は、(②)からの自立の過程で起こる(⑤)があります。また、友人同士の(⑥)によって、さまざまな行動を一緒にすることを求めたり、求められたりします。とくに、非行やいじめなどに道ずれにしたり、されたりします。そして、エリクソンが(⑦)と述べたように、恋人に対して自己中心的な恋愛に走ってしまう危険もあります。
過渡期, 親, 重要な他者, 小学校, 親への反抗, 同調圧力, 親密さの問題
5
「社会的変化」とは何か、説明しなさい。
家庭から学校へ、そして社会へと置かれた状況が変化していくこと。
6
人間の思春期の特徴として、身体が急激に成長することを何というか。
スパート
7
身体の発達の過程の中で、(①)が大量に分泌され、身体だけでなく(②)や感情にも影響を及ぼすことがあります。(①)の影響に加えて、(③)には全体的に(①)バランスが崩れがちです。脳の中枢である(④)が、摂食・性・攻撃行動や睡眠といった(⑤)な行動をつかさどっており、(①)バランスだけでなく、(⑥)や情動(怒りや不安)もつかさどっています。(⑦)によって(①)バランスが変化すると、(⑥)が乱れ、(⑧)になりやすくなりますし、また(⑥)が乱れることによっていっそう(①)バランスが崩れることにつながります。つまり(③)には身体的発達にともなう生理的な要因によって、(⑨)・不安・抑うつといった感情が起こりやすい状況にあるのです。
ホルモン, 気分, 思春期, 視床下部, 本能的, 自律神経, 二次性徴, 情緒不安定, 怒り
8
以下の脳機能の発達について、正しい成熟の順番を以下の選択肢から選びなさい。
イ.知覚→情動→ 対人機能→自我機能
9
ピアジェの認知発達理論について、適する語句を答えなさい。
感覚運動期, 前操作期, 具体的操作期, 形式的操作期, 分化, 知的行動, 論理的思考, 推論
10
学校教育を通じて育成することが求められている資質・能力の3つの柱について、適する記号を選びなさ い。
ア.知識・技能/思考力・判断力・表現力/学びに向かう力・人間性
11
新学習指導要領では、資質・能力の3つの柱を身につけるために「(①)」(=アクティブ・ラーニング)の実現が不可欠だとしています。こうした学びには、一人で個別的に行う学びである(②)や、クラスメイトと協働的に行う学びである(③)があります。(②)と(③)の中に、知識を得る行為の(④) と、得た学びを外に出す行為の(⑤)とを組み込んで学んでいきます。こうした学びに主体的に(⑥)(エンゲージメント)することで、求められる力を身につけることができます。
主体的・対話的で深い学び, 個別的な学び, 協働的な学び, インプット, アウトプット, 関与
12
以下の単語に適する説明文を選びなさい。 ① 動機づけ
オ.物事に対して積極的に関わろうとする気持ちの背後にある心理的なメカニズム
13
以下の単語に適する説明文を選びなさい。 ② 内発的動機づけ
イ.興味や関心によってもたらされる
14
以下の単語に適する説明文を選びなさい。 ③ 外発的動機づけ
ウ.評価や報酬などによってもたらされる
15
以下の単語に適する説明文を選びなさい。 ④ フロー状態
エ.物事に没頭している状態
16
以下の単語に適する説明文を選びなさい。 ⑤ 自己調整学習
ア.自らの学びを上手にプロデュースすること
17
授業における対話的な学びの中で身につく主な力のうち正しいものを選びなさい。
ア.思考力・表現力・協調性・コミュニケーション能力
18
「情緒的自律性」について、ステインバーグらが挙げた4つの特徴について、次の説明に当てはまる語句を 答えなさい。 ① 親も完璧ではなく間違いをすることがあるとみなすこと ② 親も個別の人生をもつ普通の人であるという認識をもつこと ③ 青年が親に依存することなく自分自身で事を行えるようになること ④ 背年が親との関係の中で自らを親とは異なる個別の存在であると感じられること
親への脱理想化, 親を普通の人としてみなすこと, 親への非依存, 個体化
19
「行動的自律性」とはどのようなことを指すか、説明しなさい。
意思決定と行動における自律性
20
「価値的自律性」とはどのようなことを指すか、説明しなさい。
個人の価値や念に関する自律性
21
以下の状態が、ア.自尊感情/イ.自己嫌悪感のどちらにあてはまるか、記号で答えなさい。 ① たいていの人がやれる程度に物事ができる ② 自分で決めたことをやらずにいる自分を嫌だと感じる ③ 囲の目を気にする自分を嫌だと感じる ④ 自分が、少なくとも他人と同じくらいの価値のある人間だと思う ⑤ 軽はずみな言葉で人に嫌な思いをさせる自分を嫌だと感じる
ア, イ, イ, ア, イ
22
「アイデンティティ」の意味を説明しなさい。
自分がどんな人間で、社会の中で何をして生きていくのかに関する一環した自覚のこと
23
適する説明文を選びなさい。 ① 神経症傾向
ウ.感情面、情緒面での不安定さ
24
適する説明文を選びなさい。 ② 外向性
エ.積極的に外の世界に向けて行動していく志向性
25
適する説明文を選びなさい。 ③ 開放性
ア.知的好奇心や新しい経験を重視する傾向
26
適する説明文を選びなさい。 ④ 調和性
イ.周囲の人に対する配慮や控えめであるなどの特徴
27
適する説明文を選びなさい。 ⑤ 誠実性
オ.勉強や仕事に一生懸命に取り組むまじめさや計画性
28
モリオとブーフホルツが分類した、ネットの匿名性の3つの水準について文章で説明しなさい。 ①視覚的匿名性
コミュニケーションの相手が目の前におらず、その存在を視覚的に確認することができないという状況。
29
モリオとブーフホルツが分類した、ネットの匿名性の3つの水準について文章で説明しなさい。 ②アイデンティティの乖離
ネット上ではニックネーム等で個人が特定できているけれど、実社会ではその人がどこの誰かわからない状況
30
モリオとブーフホルツが分類した、ネットの匿名性の3つの水準について文章で説明しなさい。 ③識別性欠如
ネット上でも、実社会でも、個人を特定できない状況
31
視覚的匿名状況による影響の一つが、相手の表情や身ぶり手ぶりといった(①)のやりとりがなくなることです。(①)がなくなると、相手の発言の(②)を正しく読み取ったり、自身の発言を相手がどう受け止めたのか(③)したりすることが難しくなります。 もう一つの影響は、(④)の低下です。相手が目の前にいないという状況では、配慮や気遣いの気持ちが(⑤)のうちに低下してしまうのです。相手の姿が見えないネット上の交流だからこそ、いつも以上に相手への配慮や気遣いが必要なのです。 また、「どうせ何を言っても相手に自分の正体がバレることはない」という匿名性への念は、モラルや道徳心の一時的な(⑥)(うまくいかない状態)を引き起こし、(⑦)への安易な関与につながると指摘されています。足跡をたどることのできる当該サイトの管理者やサービスプロバイダーにとっては、その善き込みが、いつ、どこで、だれによって、投稿されたものなのか特定することはさほど難しいことではないのです。
非言語的情報, 意図, 判断, 社会的衝撃, 無意識, 不活性化, 加害行為
32
自分らしさは、自分一人で考えているだけでは見つかりません。自分はやさしいという性格への気づきは、そうではない他人と比べること((①))によって生じるのです。さらに、その時の他人とはだれでもいいのか、という疑問がわいてくるかもしれません。自分の周りにいる友だちを思い浮かべてみてください。小中学校が同じだった人やいまのクラスメイト、同じ趣味や(②)を持っている人が多いのではないでしょうか。このような(③)や類似性は、友だちをつくるうえで有効なポイントになります。一方で、自分と同じ考え方や(②)をもっている人たちだけとつきあっていると、(④)が狭くなったり、思わぬ(⑤)(ゆがんだ見方)やスティグマ((⑥))をもっていることに気づかなかったりすることがあります。そこで大切になってくるのが、(⑦)(異質性)との出会いです。(⑦)とは、自分と異なる考えや(②)をもっている人を指します。通常、こうした人は、自分にとって嫌だと感じる人だったり、(⑧)な人だったりすることが多いです。実はその人が、自分にはないものをもっていたり((⑨))、自分を成長させるうえでのキーパーソンだったりするのです。
相対化, 価値観, 近接性, 視野, バイアス, 偏見, 異質な他者, 苦手, 相補性
33
主体性とは何か、答えなさい。
自分の頭で考えて、選択・判断し、責任をもって行動すること
34
高校や大学は、自分が目指す職業や社会人のあり方を、いろいろな出会いや経験を通して考える時間となります。心理学ではこれを、支払い猶予という意味の経済用語を使って(①)とよんでいます。つまり(②)というわけです。 大学での学びは、「(③)」に科学的・論理的にアプローチする考え方を身につけます。高校でも「(④)」としてその初歩を学んでいます。世の中で起きる問題の多くは、高校までの教科とは違って正解が定まっていませんから、人によって(⑤)(解決方法)が違うことはよくあります。 また、青年期の思考には(⑥)があるといわれています。高校・大学での学びを通してこの性質を(⑦)することは、社会人になるうえで大切なことです。
モラトリアム, 社会人になるまでの猶予期間, 正解がない問題, 探究学習, 答, 自己中心性, 克服
35
心理学の中で、職業選択に関するもっとも古い理論のことを何というか。
マッチング理論
36
プランド・ハップンスタンスとは何か、文章で説明しなさい。
人のキャリアは偶然の出来事によってよい方向に向かうという考え
37
プランド・ハップンスタンスで、偶然の出来事を自分に取り込むための重要な資質として正しい記号を選びなさい。
イ.好奇心・粘り強さ・ 柔軟さ・楽観性・リスクテイキング
38
亀田(2015)が「生きる意味への問い」とよび、3種類に分類した問いについて、説明しなさい。 ① 人生の目的の問い
「私は何を目標に生きていこうか?」といった自分の生きる目的や何に価値があるのかに対する問い
39
亀田(2015)が「生きる意味への問い」とよび、3種類に分類した問いについて、説明しなさい。 ② 人生の価値の懐疑
なぜ苦しくても、私は生き続けなければならないのだろう?」などのように、自分自身または人間全般の生命には価値があるかどうかを疑う問い
40
亀田(2015)が「生きる意味への問い」とよび、3種類に分類した問いについて、説明しなさい。 ③ 存在根拠への問い
私が死んだら、この世は消えてしまうのか、このまま残るのか?」などのように、自分がなぜ存在しているのか、運命、偶然性、生前、死後などの世界がどうなっているかに対する哲学的な問い
41
「周りの人も同じように悩んでいる」という感覚は、共通の人間性とよばれ(①)(自分への思いやり)の一つの構成要素とされています。この共通の人間性の感覚をもっていると、不安や抑うつなどの(②)な精神状態が和らぎやすいことがわかっています。つまり、多くの人と同じような不安を共有しているという事実を意識するだけでも、その不安について(③)に考えることができて、悩みの軽減に役に立つということです。 また、「未来の自分」をターゲットにしてみること等も効果的です。このように、別の視点から物事をとらえる方法は、(④)ともよばれていて、有効な不安の対処方法として知られています。
セルフ・コンパッション, ネガティヴ, 客観的, 認知的再評価