問題一覧
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問題1 成長戦略と多角化に関する次の記述のうち、不適切なものを選びなさい。
エ、企業が事業を管理する場合、トップ・マネジメントが強い統制力を持つ「中央集権的管理」と、権限を委譲して各事業の自主性に依拠する 「分権的管理」のいずれかの方法がある。しかし、多角化により生じた複数の事業を管理する場合、特に「分権的管理」を適用することが望ましい選択肢となる。
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問題2 今日、経営環境は何ら前触れもなく突然に変化する傾向にある。こういった状況下で企業が経営戦略を必要とする理由について、次の記述のうち、不適切なものを選びなさい。
ア、経営戦略は、突然の環境変化による様々なリスクに備えて、経営における一層の効率性の向上を図ることを主たる目的としている。
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問題3 経営理念に関する次の記述のうち、不適切なものを選びなさい。
イ、経営理念は、企業目的、経営基本方針、社是、社訓、綱領、行動指針、長期経営計 画、ドメインなどを含む。
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問題4 食品メーカーA社は、ここ数年来の原材料費の高騰による利益率の低下を危惧し、 これまでの経営計画全体を見直すことを検討している。その際に考慮すべき点に関する記述として、適切なものを選びなさい。
工、経営数値目標を厳守するため、計画全体の見直し、製造プロセスの見直しを検討し、 企業全体にわたるコストダウンを図る。
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問題5 地元発祥のA社は、同一市内で3つの食品主体店舗を営む中小規模のスーパーマーケットである。従来から競合他社と価格競争を続けてきたが、A社の店舗の近くに全国チェーンの大規模スーパーマーケットが出店し、来店客数が激減した。 この経営危機を乗り切るために、A社では低価格路線から顧客サービスを充実させる地域密着型路線へ方針転換することにした。この新しい経営戦略に基づいた 経営計画に関する次の記述のうち、不適切なものを選びなさい。
イ、近隣住民の多様なライフスタイルに合わせるため営業時間を延ばし、その分の人件費を抑えるため学生アルバイト従業員の割合を高める。
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問題6 ドラッグストア・チェーンA社は1994年に創業し、創業者B社長の強力なリーダ ーシップでC県を中心に24店舗を展開するまでに成長した。ところが、市場の飽和、大手チェーンの攻勢といった環境変化で、このところ出店・売上の伸びが鈍化している。 これまでA社は、「地域の皆様に愛される、かかりつけ薬局」という大きな目標はあったが、事実上、B社長の号令一つで社員は動いてきた。今回、こうしたやり方を改めて、経営戦略・経営計画を策定したいとB社長は考えている。 A社の経営戦略・経営計画の策定に関する次の記述のうち、適切なものを選びなさい。
エ. A社のように企業規模が大きくなると、ワンマン経営でなく、従業員も参加して経営計画を作って組織をマネジメントすることが必要である。
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問題7 C社は、創業20年を経過した企業である。経営理念は創業当時に策定した。以下の図は経営戦略策定プロセスの構造を示し、同社の行うべきことを記したものである。次の記述のうち、適切なものを選びなさい。
エ、経営目標の設定でやるべきことは、その企業の将来のあるべき姿や今後の自社能力を明確にすることである。
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問題8~問題9 次の事例を読み、問題8~9に答えなさい。 <事例> A社は、ある地方都市で企業向けのユニフォーム製造・販売業を営む中小製造業 (資本金5,000万円、従業員数35名)である。取扱製品は、工場などの作業者向けの 作業服、事務員や接客サービスを担当する人向けの事務用制服・サービスウェアで ある。 A社の商圏である当地方都市には工業団地があり、大手製造業の工場や中小工場群が集積している。こうした工場では、これまで経費節減の一環でユニフォームの発注を控える傾向にあった。しかし、最近はユニフォームを新調しようとする工場 も増えてきており、作業服の需要は回復基調にある。また、同商圏内においてもサ ービス経済化の流れを反映して、サービス業の事業所数や就業人口も伸びている。 なお、製造業の工場では、作業服に対して体型に合った着やすさと機能性を重視す る。一方、サービス業ではユニフォームに対して、体型に合った着やすさとともに ファッション性も重視する傾向が見られる。 A社では、顧客企業から申込みの電話を受けると、即日、営業担当者が対象の事 業所を訪問し、顧客企業の発注担当者と打ち合わせた後、顧客企業の従業員を直接 採寸している。また、A社は採寸から縫製工程までを一貫して担当するため、申込みからの納期は10日程度である。数年前に、ある大手企業からファッション性を重 視するユニフォームの大口注文を受けたことがある。A社はそれまで作業服を主力製品としていたが、この大口受注に対応するためにアパレル系のデザイン事務所と提携することにした。納品したユニフォームに対するその大手企業からの評価は高く、A社は現在その大手企業から定期的に受注している。以来、A社はデザイン事 務所との親交がある。 商圏内においてA社と直接競合しているユニフォーム製造・販売業はX社(資本金 2億円、従業員数65名) である。X社では、独自開発した軽量素材を使用している ことや、汗をかいてもすぐに乾く速乾性といった機能を売り物に、作業服の売上げ を順調に伸ばしている。X社は、商圏内の企業によく知られており、そのブランド 力を活かして2000年からカタログ通信販売によるユニフォームの販売事業に進出し ている。 X社の受注から納品までの仕組みは以下のとおりである。まず、顧客企業ではカタ ログを社内で回覧し、従業員にユニフォームを選んでもらう。個々の従業員はカタ ログに添付されている申込用紙に、希望するユニフォームの製品番号、購入点数、 身長とS・M・L・LLなどといったサイズを記入する。回覧後、顧客企業の取り まとめ担当者は申込用紙に、発注部署・担当者名、納品場所、決済方法などの必要 事項を記入する。ファクシミリで申込用紙を送付すると、X社から顧客企業にユニ フォームが納品される。X社は縫製工程を外注しているため、申込みからの納期は 約2週間である。 問題8 事例に示された外部環境のうち、A社がX社と比較して競争優位を確立するために捉えるべき「機会」に該当する環境要因として、適切なものを選びなさい。
ア、商圏内においてサービス業の事業所数・就業人口が伸びていること。
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問題9 A社が選択すべき成長戦略として、適切なものを選びなさい。
イ、主な販売ターゲットをサービス業とし、取扱製品は事務用制服やサービスウエアに 重点を置く戦略を採るべきである。
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問題10 組織文化に関する次の記述のうち、不適切なものを選びなさい。
ア、組織文化とは、企業の構成員により、共有され、伝承されている価値観や行動規範、 信念の集合体のことであり、明文化されている。
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問題11 製品ライフサイクル分析に関する次の記述のうち、適切なものを選びなさい。
エ、製品ライフサイクル分析の適用が有効でない製品がある。
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問題12 企業のコア・コンピタンスについて、適切なものを選びなさい。
エ、コア・コンピタンスは、他社にとって模倣しにくいものである。
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問題13 近年では、CSRをより積極的に活用していくCSR戦略という考え方が注目を集めている。CSR戦略に関する次の記述のうち、不適切なものを選びなさい。
イ、CSR委員会の設置、環境マネジメント・システムの構築、CSR報告書の発行などCSRを企業内部に制度化することによって、CSRが達成される。
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問題14 企業のインセンティブ・システムに関する次の記述のうち、不適切なものを選び なさい。
ア、適切な目標管理や企業内教育の充実は重要であるが、インセンティブ・システムとは直接的なかかわりはない。
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問題15 マーケティング戦略に関する次の記述のうち、適切なものを選びなさい。 エ、販売先の小売店などへのリベートや店頭販売に対する人員や費用の負担などは、マーケティングに必要なコストとして価格戦略の延長として考えるべきである。
ウ、機能的に優れた製品を市場に投入することで、既存の自社製品を計画的に陳腐化させることも、製品戦略として考え得る戦略である。