問題一覧
1
日系アメリカ人建築家のミノル・ヤマサキの設計により、1956年に竣工した低所得者向けの集合住宅団地である。 33棟の11階建て高層住棟からなり、建設当初は高く称賛されたが、コスト削減を追求して住みやすさが軽視されたなどの理由により、次第にスラム化して犯罪発生率が増加し、環境が著しく悪化して入居者が激減したことから、1972年に爆破解体された。
プルーイット・アイゴー
2
3周×3間の9坪の平面プランをもつ2階建ての計画であり、3坪の吹抜けに面して設けた南面大開口部の障子を通して、 柔らかな光を室内に取り込んだ住宅である。
増沢邸
3
テラス、廊下、居間が連続する開放的な平面に、移動畳等を配置し、場面に応じて空間を設える「舗設」の概念を具現化した住宅である。
斎藤助教授の家
4
コンクリートの特性を生かした形態と彫りの深い開口をもち、外部に対して閉じることにより「閉鎖性」をつくり出したワンルーム形式の住宅である。
ヴィッラ・クゥクゥ
5
諸外国の中庭型住宅の模倣ではなく、塀と建物の間の空間を内部化することによって、わが国の住宅に必要な通風と開放性とを確保したコートハウスである。その平面計画の特徴としては、突出した居間が、連続した庭を公室の領域と私室の領域とに分けていることなどが挙げられる。
正面のない家-H
6
襖を開くことでワンルームとなる正方形平面に方形屋根を架け、傘の骨のように組まれた木材を内部に現した住宅である。
から傘の家
7
社交室、共同浴場、食堂、洗濯場等の付帯施設を有する集合住宅として計画された。
同潤会江戸川アパート
8
敷地内の緩斜面を活かした緑道の配置や、塀・門を極力設けない外構計画等により、連続した開放的な外部空間を創り出した戸建ての住宅団地として計画された。
コモンシティ星田A2
9
高層板状住棟による高密度な賃貸集合住宅であり、住戸には、仕事場等として使用できる開放的なルーム(ホワイエルーム)が設けられ、中廊下やコモンテラスと連続して計画された。
東雲キャナルコート1・2街区
10
東日本大震災の復興支援の一環として建設されたコミュニティケア型仮設住宅団地であり、診療所付きのサポートセンターや仮設店舗が計画された。
釜石・平田地区仮設住宅団地
11
各住戸に採光と通風を確保するためのプライベートな中庭が設けられた計画である。
ネクサスワールドのレム棟・コールハース棟
12
偶数階に通路をもつ住棟を「く」の字型に連結させた計画である。
基町高層アパート
13
近隣住区の単位にはとらわれず、将来のワンセンター方式への移行等が意図された計画である。
高蔵寺ニュータウン
14
公園、保存緑地と緑道、歩行者専用道路とを結ぶネットワークをもつ計画である。
港北ニュータウン
15
わが国最初の近隣住区方式による大規模なニュータウンである。全体を北地区、中央地区、南地区の3つに分け、それぞれに地区センターを置き、12の近隣住区を基本として段階的に構成している。
千里ニュータウン
16
中庭や共用部に面して住戸ごとの土間やテラス等を設け、居住者同士が互いの生活を感じながら居住することができるように計画されている。
熊本県営竜蛇平団地
17
阪神・淡路大震災の被災者を対象に建築されたコレクティブハウジングであり、共同の食堂、台所等を設けて、居住者が生活の一部を共同で行うことが可能となっている。
真野ふれあい住宅
18
木造平家建ての住宅団地の建替え事業により建築された公営の住宅であり、高齢者在宅サービスセンターを併設した。 シルバーハウジング・プロジェクトを含むものである。
世田谷区深沢環境共生住宅
19
三つの住棟、集会室及び中央広場で構成され、中央広場については、住戸又は集会室を介してアクセスする居住者専用のものである。
熊本県営保田窪第一団地
20
七つの住棟により囲まれた二つの中庭をもち、屋根葺材には地元で焼かれた瓦を使用する等、周辺との融和に配慮された地上3階建ての低層集合住宅である。
茨城県営六番池アパート
21
広大な敷地に建つ週末住宅であり、H形鋼の柱に溶接された梁を介して屋根スラブ及び床スラブを取り付けた構造に特徴がある。
ファンズワース邸
22
建具や家具による住空間づくりに特徴があり、2階は一つの広い空間として使用することも、また可動の間仕切りにより、小さく区分けすることもできる。
シュレーダー邸
23
都市部の約20m²の狭小な敷地に、住空間を機能別に積層し構成した住宅である。
塔の家
24
玄関から吹抜けを通過してバルコニーまで降りてゆく廊下の両側に居室を配置し、トップライトから自然光を取り入れた住宅である。
原自邸
25
5寸勾配の大きな切妻屋根で全体を覆い、両端の屋根の低くなった部分に寝室をとり、中央の吹抜け空間は、中2階に設けられたギャラリーの下の食事スペースと、居間とに分けられている。
前川自邸
26
各住戸の独立性を保ちつつ、居住者が共同で使用することができる居間や台所等を設置して、コモンミールや掃除等、生活の一部を共同化している、コレクティブハウスである。
かんかん森
27
道路に面する部分は巨大な半透明のテント膜で覆われ、内部は吹抜け空間を介して個室7室とコモンスペースが計画された、シェアハウスである。
SHARE yaraicho
28
空き住戸を活用したサポート付き共同住宅や戸建て住宅を活用した多世代型シェアハウス等の試みが行われている。大規模なニュータウンである。
泉北ニュータウン
29
RC造3階建ての学生寮をコーポラティブハウスとして再生したものである。元はワンルームだった部屋を複数連結し、小家族向けの1K~2LDKの10住戸に改造している。
求道學舎
30
再組立が可能という理念のもと、 形鋼やスチールサッシ等の工業製品を用いて建築された住宅である。
イームズ自邸
31
既存の木造住宅に、安価な材料である金網やトタン板、ベニヤ板の断片等を組み合わせて増改築を行った、ポストモダンを代表する住宅の一つである。
ゲーリー自邸
32
不整形敷地に建つ地上4階建ての医院併用住宅であり、台形の平面をもつ医院と矩形の平面をもつ住居は、中庭のスロープによって繋がれている。
クルチェット邸
33
二つの矩形のボリュームが45度の角度をもって接合され、一方には2層の個室群が配置され、もう一方には2層分の高さの居間をもつ、幾何学的な構成の住宅である。
フィッシャー邸
34
10m×35mという間口が狭く細長い敷地に建てられた3階建て(一部平屋建て)の住宅である。寝室・リビングなどを配置した3層部分とダイニング・屋内プールを配置した平屋部分とを、中庭に面した渡り廊下で連結している。
ヒラルディ邸
35
二段階供給方式(スケルトン・インフィル分離方式) と環境共生をテーマにし、住戸の外壁等の規格化・部品化による可変性の確保や屋上植栽等が試みられた集合住宅である。
NEXT21
36
壁面線の位置・高さ、壁面率等についての「都市デザインガイドライン」に沿って設計された集合住宅であり、街区型の形式に特徴がある。
幕張ベイタウンパティオス4番街
37
1つの中庭を囲む4棟の6階建て住棟を、 4階レベルにある「上の道」と呼ぶ回廊でつないだ集合住宅である。1~3階の住戸へは各棟を分節している階段を用い、4-6階の住戸へは一日エレベーターで4階へ上がり、上の道を通ってから階段でアクセスする。上の道は4階の住戸より70cm下がった位置に設けられ、プレイロットや植栽などをもつ道空間として機能している。
茨城県営松代アパート
38
道路に対して視覚的に開放されつつ、ガラススクリーンで隔てられた中庭をもつ、アーティストやデザイナーの入居を想定した賃貸集合住宅である。
用賀Aフラット
39
6街区に分割された敷地に、それぞれ別の建築士事務所が設計を行った高層集合住宅団地である。
東雲キャナルコート
40
昭和40年代に建設された公営住宅の建替えに当たって、21世紀に向けた居住様式を提案することを目標として設計された集合住宅団地である。
岐阜県営住宅ハイタウン北方
41
居住者の参加によって各住戸の設計が行われたコーポラティブハウスであり、居住者の交流等を意図して共用空間を配置した。
Mポート
42
西向きの急斜面に対して住戸の軸を45度に振り、雁行した平面によりバルコニーや開口部に変化を与え、 プライバシーの確保を図った。
桜台コートビレッジ
43
多世代の居住者が暮らす新たな街に生まれ変わらせる団地再生事業の一つとして、民間事業者が改修工事を行い、団地の一部の住棟をシェアハウスとして再生した。
りえんと多摩平
44
80人が集まって生活することに重点を置き、居住者全員で使用するリビングスペースや浴場等の共用空間の充実を図った。
再春館製薬女子寮
45
東日本大震災の津波で立ち枯れたスギの丸太を用い、被災した人々の集いの場としてつくられた集会場である。
陸前高田のみんなの家
46
阪神・淡路大震災後に被災者を対象に建設された、高齢者向け住戸と一般向け住戸で構成され、サポート拠点(サポートセンター) を併設した災害公営住宅である。
真野ふれあい住宅
47
阪神・淡路大震災の復興事業として生まれた、高齢者が少人数で集まって生活する新しい居住形態の施設である。認知症高齢者グループホームとほぼ同じ規模で、入居者は被災高齢者を対象としている。ケアスタッフも24時間常駐するが、 この施設の主な目的は、居住者の生活を一律に管理するのではなく、個人の主体的・自律的な生活を支援することである。
グループハウス尼崎
48
敷地の余剰容積を他の敷地に移転できる制度を活用して、大正時代に竣工した鉄骨レンガ造の歴史的建造物を再生・利活用している。
東京都丸の内駅舎
49
間仕切りを必要最小限に抑えることで大空間を実現させ、三角形平面プランの中央に開架書庫を配置し、3つの辺に沿って緩やかに分けられたスペースがつくられている。
まちとしょテラソ
50
緑豊かな中庭をもつ口の字型の基壇部と、 その四隅に配置されたL字型の高層棟により構成されている図書館である。
フランス国立図書館
51
既存の王立図書館(旧館) に対し、道路を挟んだ運河側に黒色のガラス張りの新館が増築され、メインエントランスは新館に設けられている。
デンマーク王立図書館
52
国内外の児童書と関連資料を広範囲に収集・保存する児童図書館である。明治期(1906年)に帝国図書館として竣工し、その後に一部増築され、戦後は国立国会図書館支部上野分館として使用されていた旧館(レンガ棟) と、2015年に竣工した新館(アーチ棟)とで構成され、鉄骨レンガ造とRC造による旧館を保存・活用するにあたり、免震レトロフィット工法を採用して耐震性を高めている。
国際子ども図書館
53
オープンプラン型を採用し、旧来型の職員室の代わりに壁のない教員コーナーやワーキングスペースを設けることで、複数の教員で児童を見守ることのできる空間整備が行われた。
福岡市立博多小学校
54
工場跡地において、官民が連携し、防災公園と一体化して計画された大学である。
立命館大学大阪いばらきキャンパス
55
百貨店を転用したもので、既存エスカレーターをそのまま活用し、売り場は執務スペースへ、映画館は議場へと改修された。
石巻市庁舎
56
1960年代に建てられた民間の事務所ビルを転用したもので、外部及び内部デザインを継承しながら、3階エントランスは各種イベントに対応できるように、設備改修が施された。
目黒区総合庁舎
57
旧国鉄時代の蒲田駅荷扱い場所であった跡地に、1992年に民間の商業・業務ビルとして建設された建築物を、1996年に耐震補強などの大規模改修を施したのち、庁舎として再生したものである。
大田区役所本庁舎
58
東側の開架部門と、中庭を挟んで西側にある学習・管理部門を分けることによって、開架部門を気軽に立ち寄り利用できる空間とした図書館である。
金沢市立玉川図書館
59
成人開架と児童開架をL字型平面に振り分け、自習室を設けず、閲覧席を少数にするなど、貸出を重視した図書館である。
日野市立中央図書館
60
多様な閲覧席と豊富な資料を備え、 開架書架群に沿ってベンチ、和室、屋外読書スペースなどを設けることで、来館者が長い時間を過ごせるように計画した図書館である。
苅田町立図書館
61
木造格子屋根をもつ市立中央図書館や、市民活動交流センター、多文化交流プラザ及び展示ギャラリー等からなる複合施設である。
ぎふメディアコスモス
62
市民が利用しやすく、わかりやすい施設にするため、敷地全体を活用して主要な部分を平屋建てにした図書館である。開架室は成人、青年、児童の3つのコーナーからなり、視聴覚室や事務所などが、すべて1階に配置されており、 また、開架室の中央部には八角形の新聞・雑誌・AVコーナーが設けられ、トップライトをもつ吹抜け空間としている。
朝霞市立図書館
63
凸レンズ状に組まれたトラス梁が並んだ屋根架構をもつ建築物である。
住田町役場
64
小断面の製材を格子状に組み合わせた屋根架構をもつ建築物である。
群馬県農業技術センター
65
主要構造部の柱や梁には、鋼材を内蔵した集成材を使用し、外壁にはガラスカーテンウォールと木製ルーバーを使用した建築物である。
国見町庁舎
66
集成材とケーブル等で構成された立体張弦アーチと、膜屋根を組み合わせた架構をもつ建築物である。
出雲ドーム
67
展示棟の内部は、構造用集成材を用いた 「立体木造トラス構法」による間仕切壁のない大空間で、外装は、黒いタール状の塗装をかけた板張りで仕上げられている。
海の博物館
68
敷地の北側と南側に通抜けが可能なエントランスホールがあり、中庭と連続する空間となっている美術館である。
ニューヨーク近代美術館
69
赤砂岩の外壁をもつ基壇部があり、その基壇部の上にピラミッド型のトップライト等が配置されている美術館である。
ロサンゼルス現代美術館
70
平行に並べられた長方形の室によって展示室が構成され、その展示室には日差しへの配慮から深い庇が掛けられている美術館である。
フォートワース現代美術館
71
厚さ8mmの合成樹脂加工木突板を格子状に編んだスクリーンで北面と東面のガラスカーテンウォールを覆っており、3階は柱の少ないフレキシブルな空間とするために、スペースフレームを採用している美術館である。
アスペン美術館
72
建築物の中央部にアトリウムがあり、アトリウムに面した螺旋状のスロープによって、最上階から地上階まで連続した空間となるように計画されている美術館である。
グッゲンハイム美術館
73
傾斜した巨大な円盤状の屋根構造をもち、外壁には世界各地・各時代の文字が彫り込まれている図書館である。
新アレクサンドリア図書館
74
外観全体が格子状の鉄骨とガラスで構成され、 室内空間に外光を導いている図書館である。
シアトル中央図書館
75
円筒と直方体が組み合わされた外観をもち、巨大な円筒の内部には、壁に沿って書架があり、中央にサービスデスクが設けられている。
ストックホルム市立図書館
76
アルミニウムとガラスのパネルによる球形ドームの内側に、スチールフレームとグラスファイバー製パネルによる皮膜を重ねた二重構成とし、外周の縁が蛇行した2~4階のフロア全体を覆っている図書館である。
ベルリン自由大学図書館
77
20もの辺をもつ円形に近い多角形を基本的な平面形とし、観客と舞台との一体感が得られやすいオープンステージ形式を採っている。
シェークスピア劇場
78
屋根全体を大階段の展望広場とし、その大階段を二分するスリット状のアプローチが人々をエントランスに導くように計画された。
近つ飛鳥博物館
79
駅前に建てられた市民協働・市民交流の拠点であり、 大通りに開かれた屋根付き広場を中心に、アリーナ、市民交流スペース、市役所、 議会等を配置した複合施設として計画された。
アオーレ長岡
80
建築物の屋内外を巡るスロープや階段、 テラス、緑化された屋上を備え、駅前からは施設の賑わいが見え、また、施設からは街が眺められるように計画された。
太田市美術館・図書館
81
建築群が内包する広場や路地等を主要素として外部空間を形成し、周囲の純和式建築物や庭園とゲートによってつながるように計画された。
代官山ヒルサイドテラス
82
周辺環境との調和を図った水辺空間をより豊かに拡張することにより、迷路性・回遊性など、商業施設としての楽しさを増幅させている。
TIME'S Ⅰ、Ⅱ
83
2層吹抜けの執務スペースでは、天井付近が広がった樹木状の柱や柱頭まわりの天窓、ハイサイドライトによって、内部に自然を再現している。
ジョンソン・ワックス・ビル
84
ビル内部に豊かな植栽が施されたアトリウムをもち、各フロアの執務スペースはアトリウムをL字型に囲むように配置されている。
フォード財団本部ビル
85
執務スペースが階段状に積層する立体的なワンルーム空間に、ガラスをはめこんだ木と鉄のハイブリッドトラスの屋根をかけ、自然光を通すフィルターを使用した天幕を設けている。
ROKI Global Innovation Center
86
旧館は、全階にわたる大きなアトリウムを有し、上層階の事務室沿いの廊下をそれに面して配置していたが、 建て替えに際して吹抜けは、旧館の構成を踏襲した下層階にのみ配し、事務室のある上層階には設けられていない。
丸の内ビルディング
87
4本の巨大な柱によるスーパーストラクチャーによって支えられた「コングレスタワー」と呼ばれる会議棟が施設のシンボルとなっている。
東京国際展示場
88
楕円に近い形状をもつ「マザールーフ」と呼ばれる大屋根に特徴があり、「ビッグパレット」の由来となっている。
福島県産業交流館
89
パーゴラのある中央広場を囲むように、劇場棟、展示棟及び会議棟が配置されており、屋根の形状については大空に羽ばたく鳳がイメージされている。
沖縄コンベンションセンター
90
シルエットが山並みをイメージさせる第Ⅰ期計画の建築物と、屋根形状が凹面から凸面に波のように変化する第Ⅱ期計画の建築物があり、これらがつくりだすスカイラインに特徴がある。
千葉県日本コンベンションセンター国際展示場
91
国際会議場、展示ホールおよびホテルからなる複合施設である。 「国際交流ゾーン」の中心にある円形広場(ブラザ)から各施設へは、石畳が敷かれた通路で連絡し、また、隣接する臨港パークとも歩行者デッキにより結ばれている。
横浜国際平和会議場