問題一覧
1
核酸にはAとBの2種類ある。一部のウイルスの例外を除いて、Aが遺伝子の物質的実体である。 解答AB
DNA, RNA
2
* 多くの真核細胞では、細胞が分裂する際には、AがコンパクトにパッキングされたCという構造が見られる。通常ヒトの細胞1個に含まれるCの数は、X型とY型のDも1対として数えると全部でE対である。 解答CDE
染色体, 性染色体, 23
3
*ヌクレオチドは一般にリン酸とFと五炭糖とから構成される。ここに含まれる五炭糖は天然の場合GかHであり、A のヌクレオチドはGより構成され、BのヌクレオチドはHより構成される。 解答FGH
塩基, デオキシリボース, リボース
4
*AとBで、ヌクレオチドを構成するFはともに4種類であるが、AとBでFのうちの1種類が異なり、AではIが、BではJがFとしてヌクレオチドを構成している。 解答IJ
チミン, ウラシル
5
*他の3種類のFは、AとBで共通である。それら3種類のうち、KはIやJと特異的な水素結合を形成することができ、LとMはお互いどうしで特異的な水素結合を形成する性質を持つ。 解答KLM (注意:LJ,E,L,Mはカタカナで答えること。)
アデニン, グアニン, シトシン
6
*遺伝子の情報はAからBに移されが、この過程をNという。
転写
7
*真核生物において、B 分子にはその分子自体が機能分子として働くものもあるが、他の多くのBの場合、そのF配列の情報をもとにOが形成される。この過程はPとよばれる。このOの配列情報を担うBを特にQとよぶ。なお、分子自体が機能分子として働くBとしてはRやSがある。 解答OPQRS
タンパク質, 翻訳, mRNA, rRNA, tRNA
8
*Oは、T種類のUが様々な順番の並びで鎖状に結合することにより形成される。この並び方を決める為にQのV個のFの並びが1つのUを指定している。このQのV個の並びのことをWとよぶ。 解答TUVW
20, アミノ酸, 3, コドン
9
上記問題1のPを行う巨大分子装置の名称を答えよ。
リボソーム
10
その分子装置の働きについて、問題1の「O」「Q」「U」「W」に当てはまる4つの語句を最低限用いて説明せよ。
mRNAのコドンを読み取って、アミノ酸を結合させてタンパク質を作る
11
問題3:遺伝子のエキソン部分において、その「F」配列が変化しても、その遺伝子から形成される「O」の「U」配列が変化しない場合がある。これはどのような理由によるか説明せよ。(「O」,「F」,「U」は問題1における各語句を意味する。)問題3:遺伝子のエキソン部分において、その「F」配列が変化しても、その遺伝子から形成される「O」の「U」配列が変化しない場合がある。これはどのような理由によるか説明せよ。(「O」,「F」,「U」は問題1における各語句を意味する。)
コドンの冗長性によってアミノ酸配列に影響を与えない
12
問題 4:①イントロンとエキソンについて説明せよ。また、問題1の「Q」が形成される過程で、イントロンとエキソンはどうなるかも説明せよ。
イントロンは非コード領域で、エキソンはコード領域で、イントロンはスプライジングによって除去され、エキソンが連結する。
13
イントロンとエキソンがあるメリットを説明せよ。
スプライジングによって1つの遺伝子から複数の異なるmRNAとタンパク質ができる
14
miRNAの働きについて説明せよ。
翻訳を抑制して遺伝子発現を調整する
15
トランスポゾンにより、「遺伝子重複」に加え、イントロンがあることで可能となった()もおき、進化上を加速させたことが考えられる
エキソンシャフリング
16
これにより、進化過程で、「機能できる構造の」アミノ酸配列が、(極めて低い確率で、たまたま)DNAの塩基配列により指定されるようになったとき、その部分のDNAの塩基配列を、他の別の遺伝子のエキソンにも取り入れることにより、その別の遺伝子から作られるタンパク質の()しても利用できるようになった。
部分構造
17
複数のタンパク質に見られる三次元構造
機能ドメイン
18
機能ドメインは、一つのエキソンがコードする()が複数組み合わさり形成される
ペプチドモジュール
19
特に多細胞生物の体が出来上がる過程(発生)において、神経、筋肉、血液、…・という極めて多様な種類の細胞ができるが、この細胞の()は遺伝子発現に違いが生じるように巧妙に調節されることにより引き起こされる。
分化
20
原核生物の転写調整
リプレッサー
21
例えば、大腸菌ではトリプトファンというアミノ酸の合成経路にかかわる酵素は5つの遺伝子により指合されるが、それらの遺伝子は染色体上で1つにまとまっている。この5つの遺伝子が、1個の ()から転写され1本の長いmRNA分子がつくられ、このmRNA分子から5個のタンパク質が翻訳される。
プロモーター
22
このオペロンの転写に関わるプロモーター内に、遺伝子調節タンパク質が認識する短い塩基配列() がある。
オペレーター
23
オペレータ配列に対して、ある特定のタンパク質である()(例えば、トリプトファンリブレッサー)が結合すると、RNA ポリメラーゼのプロモーターへの結合が妨げられ、このオペロンの転写が阻害され、この場合はトリプトファン合成酵素がつくられなくなる。
リプレッサー