問題一覧
1
真実性の原則について説明しなさい。
真実性の原則とは、企業の財政状態及び経営成績に関して、真実な報告を提供するものでなければならい。
2
真実性の原則が、他の一般原則に対して要請しているものについて説明しなさい。
真実性の原則は、ほかの一般原則上位に位置する最高規範であり、真実な報告を提供するために、この原則以下の、他のすべての原則を遵守することを要請している。
3
真実性の原則における真実性の意義、またその理由を説明しなさい。
真実性の原則における真実とは、唯一絶対的真実ではなく、相対的真実を意味する。 なぜなら、今日の財務諸表は記録された事実と会計上の習慣と個人的判断の総合的表現だからである。
4
真実性の原則を司る3つのうち、記録された事実について説明しなさい。
財務諸表に記録される額は、全て記録された過去の取引額を基礎としている。
5
真実性の原則を司る3つの原則のうち、会計上の習慣について説明しなさい。
2以上の会計処理が認められていても、一般に公正妥当と認められた方法である限り、いずれも真実なものとして扱うこととする。
6
真実性の原則を司る3つのうち、個人的判断について説明しなさい。
経営者の将来に対する予測という主観的な判断が必然的に入り込まざるを得ない。
7
正規の簿記の原則について説明しなさい。
正規の簿記の原則とは、全ての取引につき、正規の簿記の原則に従って、正確な会計帳簿を作成しなければならない。
8
正規の簿記の原則が要請しているものにつき説明しなさい。
正規の簿記の原則は、適正な会計処理及び正確な会計帳簿の作成と誘導法による財務諸表の作成を要請している。
9
正規の簿記の原則における、正確な会計帳簿の要件のうち網羅性につき説明しなさい。
会計帳簿に記録すべき事実は全て正しく記録されていること。
10
正規の簿記の原則における正確な会計帳簿の要件のうち、検証可能性について説明しなさい。
記録は全て客観的に証明可能な証拠書類にもとづいていること。
11
正規の簿記の原則における、正確な会計帳簿の要件のうち、秩序性について説明しなさい。
全ての記録が、一定の法則に従って組織的・体系的に秩序正しく行われていること。
12
資本取引・損益取引区別の原則の意義を答えなさい。
資本取引と損益取引とを明瞭に区別し、特に資本剰余金と利益剰余金とを混同してはならない。
13
資本取引・損益取引区別の原則が要請していることを説明しなさい。
資本取引・損益取引区別の原則は、期首の自己資本そのものの増減と自己資本の利用による増減とを明確に区別することを要請している。
14
資本剰余金と利益剰余金の区別が要請していることを回答しなさい。
資本剰余金と利益剰余金の区別は、自己資本内部において、資本取引から生じた資本剰余金と損益取引から生じた利益剰余金とを明確に区別することを要請している。
15
資本取引と損益取引区別の原則の必要性を説明しなさい。
適正な期間損益計算を行うためには、資本の増減と損益の増減とを明確に区別することが必要になる。
16
資本剰余金と利益剰余金の区別の必要性を回答しなさい。
企業の財政状態及び経営成績の適正な開示を行うためには、維持拘束性を特質とする資本剰余金と処分可能性を得失とする利益剰余金を厳密に区別することが必要である。
17
資本取引の意義を説明しなさい。
資本取引とは、直接、資本の増加、減少を生じさせる取引をいう。
18
損益取引の意義について説明しなさい。
資本取引を利用することにより、収益とら費用を生じさせる取引。ら
19
明瞭性の原則の意義を答えなさい。
企業会計は、財務諸表によって、利害関係者に対し必要な会計事実を明瞭に表示し、企業の状況に関する判断を誤らせないようにしなければならない。
20
明瞭性の原則が要請するものを答えなさい。
明瞭性の原則は、財務諸表による会計情報の適正開示と明瞭表示を要請している。
21
継続性の原則の意義を答えなさい。
企業会計は、その処理の原則及び手続を毎期継続して適用し、みだりにこれを変更してはならない。
22
継続性の原則が要請するものを答えなさい。
継続性の原則は、一つの会計事実について、二つ以上の会計処理の原則または手続きの選択適用が認められている場合に、企業がいったん採用した会計処理の原則及び手続を毎期継続して適用することを要請している。
23
継続性の原則の必要さを答えなさい。
経営者の利益操作を排除し、財務諸表の期間比較性を確保するため。
24
継続性の原則の変更は、正当な理由がある場合において認められるが、その正当な理由について答えなさい。
正当な理由とは、会計処理を変更することによって、企業会計がより合理的なものになる場合を意味する。
25
保守主義の原則の意義を答えなさい。
企業の財政に不利な影響を及ぼす可能性がある場合には、これに備えて適当に健全な会計処理をしなければならない。
26
保守主義の原則が要請しているものを答えなさい。
保守主義の原則は、ある会計処理を行うにあたって、幾通りもの判断ができる場合には、予測される将来の危険に備えて慎重な判断にもとづく会計処理を行うことを要請している。
27
保守主義の原則と真実性の原則との関係を答えなさい。
保守主義の原則は、一般に公正妥当と認められた会計処理の原則及び手続の枠内で適用されている限り、真実性の原則に反するものではない。しかし、過度の保守主義は、期間損益計算を不適正にさせる結果となるため、真実性の原則に反し認められない。
28
保守主義の原則の二つの側面を答えなさい。
処理選択の面で機能する保守主義、見積り判断の面で機能する保守主義
29
単一性の原則が要請しているものを答えなさい。
単一性の原則は、実質一元・形式多元を要請している。ここに、実質一元・形式多元とは、目的別に財務諸表の表示形式異なるのは構わないが、財務諸表の作成の基礎となる会計記録は単一であることをいう。
30
重要性の原則の意義を答えなさい。
重要性の原則とは、ある項目について、その科目または金額の重要性が乏しい場合に、簡便な会計処理または表示を行うことを容認するものである。
31
重要性の原則における、重要性の判断基準を答えなさい。
重要性の有無については、利害関係者の意思決定に及ぼす影響の度合いにより判断する。すなわち、利害関係者の意思決定に影響を及ぼす事項を重要性が高いものとみなし、意思決定に影響を及ぼさない事項を重要性の乏しいものと判断する。
32
資本取引・損益取引区別の原則における資本概念を説明しなさい。
期首自己資本をいう。
33
資本剰余金・利益剰余金区別の原則における資本概念を説明しなさい。
期末の自己資本内部における拠出資本