問題一覧
1
いづれの"御時"にか
おおんとき
2
御時にか、"女御"
にょうご
3
更衣あまた"候ひ"給ひける中に
さぶら
4
いとやむことなき"際"にはあらぬが
きわ
5
同じほど、それより"下臈"の更衣たちは
げろう
6
朝夕の"宮仕"へにつけても
みやづかえ
7
人の"譏"りをもえ憚らせ給はず
そし
8
世の"例"にもなりぬべき
ためし
9
更衣あまた"候ひ"給ひける中に の意味
お仕え
10
"いと" "やむこと" なき "際" にはあらぬが の意味
たいして, 高貴な, 身分
11
"すぐれて" "時めき" 給ふありけり の意味
とりわけ, ご寵愛を受ける
12
"めざましき" ものに "おとしめ" そねみ給ふ の意味
気にくわない, 蔑んだり
13
同じほど、それより"下臈"の更衣たちは の意味
身分の低い
14
下臈の更衣たちは、"まして" "やすからず" の意味
尚更, 心穏やかでない
15
いと"あつしく"なりゆき の意味
病気がち
16
人の"譏り"をもえ憚らせ給はず、 の意味
非難
17
世の"例"にもなりぬべき の意味
語り草
18
世の例にもなりぬべき"御もてなし"なり の意味
ご待遇
19
いづれの御時 "に" "か"
断定, 疑問
20
恨みを負ふ積もり"に"やありけむ
断定
21
いとやむごとなき際にはあら"ぬ"が
打消
22
我はと思ひあがり給へ"る"御方々
存続
23
例にもなりぬべき御もてなし"なり"
断定
24
いとやむごとなき際 "に" はあらぬ "が"
断定, 同格
25
恨みを負ふ積もり "に" やあり "けむ"
断定, 過去の原因推量
26
恨みを負ふ積もりにや"ありけむ" の意味
たのだろう
27
人の譏りをもえ憚ら"せ"
尊敬
28
世の例にもなり "ぬ" "べき" 御もてなしなり
強意, 推量
29
世の例にも"なりぬべき"御もてなしなり の意味
なってしまいそうだ
30
上達部
かんだちめ
31
"上人"などもあいなく目をそばめつつ
うえびと
32
唐土にも、
もろこし
33
やうやう"天"の下にも
あめ
34
かたじけなき"御心"ばへの
みこころ
35
上人なども "あいなく" 目を "そばめつつ" の意味
不快そうに, 背けて
36
いと"まばゆき" の意味
見ていられない
37
"唐土"にも の意味
中国
38
やうやう"天の下"にも の意味
世間
39
"あぢき"なう の意味
苦々しく
40
楊貴妃の例も引き"出でつべく" の意味
しまいそうだ
41
いと"はしたなき"こと多かれど の意味
いたたまれない
42
"かたじけなき" "御心ばへ" の類ひなきを の意味
もったいない, ご愛情
43
人の御おぼえ"なり"
断定
44
かかる事の起こりに"こそ"
強意
45
世も乱れ悪しかり"けれ"と
過去
46
楊貴妃の例も引き出で "つ" "べく" なりゆくに
強意, 推量
47
いにしへの人の "よしある" にて 、"親うち具し" の意味
教養のある人, そろっていて
48
"さしあたり" て世の "おぼえ" はなやかなる の意味
現在のところ, 評判
49
何事の儀式をも"もてなし給ひけれど" の意味
お取り計らいなさった
50
取り立てて "はかばかしき" "後見" しなければ の意味
しっかりした, 後ろ盾
51
取り立ててはかばかしき"後見"しなければ
うしろみ
52
いにしへの人のよしある"に"て
断定
53
何事の儀式をももてなし給ひ"けれ"ど
過去
54
"前"の世にも
さき
55
世になく清らなる玉の男"皇子"さへ生まれ給ひぬ
みこ
56
"私"物に思ほしかしづき給ふこと限りなし
わたくし
57
"御契り"や深かりけむ の意味
ご因縁
58
世になく清らなる玉の男皇子"さへ"生まれ給ひぬ の意味
までも
59
"いつしか" と "心もとながら" せ給ひて の意味
早く, 待ち遠しく
60
"めづらかなる"児の御かたちなり の意味
類いまれな
61
"寄せ重く"
後見人が強く
62
世にもて"かしづき"聞こゆれど の意味
大切に扱う
63
この御"にほひ"には並び給ふべく の意味
美しさ
64
"おほかた" の "やむごとなき" の御思ひにて の意味
並ひととおり, 大切な方
65
私物に思ほし"かしづき"給ふこと限りなし
大切に育てる
66
御契り"や"深かりけむ
疑問
67
世になく清らなる玉の男皇子 "さへ" 生まれ給ひ "ぬ"
添加, 完了
68
急ぎ参ら"せ"て御覧ずるに
使役
69
この御にほひには並び給ふ "べく" もあら "ざり" ければ
可能, 打消
70
"惟光朝臣"とのぞき給へば
これみつのあそん
71
ただこの西"面"にしも
おもて
72
"簾"少し上げて
すだれ
73
"脇息"の上に経を置きて
きょうそく
74
ただこの"西面"にしも の意味
西に面した部屋
75
持仏 "据ゑ" 奉りて "行ふ" 尼なりけり の意味
安置し, 勤行する
76
いと"悩ましげ"に読みゐたる尼君 の意味
大儀そうに
77
"四十余"ばかりにて の意味
四十歳
78
いと白う"あて"に痩せたらど の意味
上品
79
"つらつき"ふくらかに の意味
頬
80
"まみ"のほど の意味
目元
81
髪のうつくしげに"そがれたる"末も の意味
切りそろえられている
82
なかなか長きよりもこよなう今 "めかしき"ものかな の意味
当世風
83
ただこの西面に"しも"
強意
84
持仏据ゑ奉りて行ふ尼なり"けり"
詠嘆
85
簾少し上げて、花奉る"めり"
推定
86
髪のうつくしげにそが"れ"たる末も
受身
87
"四十"余ばかりにて
しじゅう
88
山吹などの萎えたる着て走り来たる"女子"
おんなご
89
清げなる"大人"二人ばかり の意味
年配の女房
90
白き"衣" の意味
下着
91
"山吹" などの "萎えたる" 着て走り来たる女子 の意味
山吹襲の上着, 柔らかになっている
92
あまた見えつる子どもに"似る"べうもあらず の意味
比べようもなく
93
いみじく"生ひ先"見えて の意味
成人後
94
顔はいと赤く"すりなして"立てり の意味
手で擦って
95
十ばかりにやあら"む"と見えて
推量
96
山吹などの萎え"たる"着て走り来たる女子
存続
97
あまた見えつる子どもに似る"べう"もあらず
当然
98
髪は扇を広げたる"やうに"ゆらゆらとして
比況
99
顔はいと赤くすりなして立て"り"
存続
100
童べと"腹立ち"給へるか の意味
喧嘩する