問題一覧
1
50歳の女性。左椎骨動脈解離によるWallenberg症候群で3週経過した。四肢に麻痺と高次脳機能障害はないが、摂食嚥下障害があり経鼻経管栄養が開始された。嚥下造影では咽頭収縮不全による左側咽頭通過障害を認め、唾液を常にティッシュで拭っている状態である。発熱はなく、呼吸状態は安定している この患者への対応で正しいのはどれか
頸部左回旋して嚥下する
2
図のように右股関節を最大屈曲させた際に、左大腿部の挙上が認められた。短縮が最も考えられる筋はどれか
大腰筋
3
図は痙直型両麻痺を示す脳性麻痺児(GMFCSレベルⅢ)の長座位姿勢である。後方に倒れるのを防ぐため上体を起こそうと全身の筋緊張を強め努力している。その際に上肢に起こる連合反応として適切なのはどれか
肩甲骨の挙上
4
75歳の女性。自宅の浴室で転倒し右大腿骨頸部を骨折したため人工股関節置換術(後外側アプローチ)が施行された。担当医からは患側への全荷重が許可されている この患者に対するADL指導で正しいのはどれか
階段を下りる時は右足を先に下ろす
5
49歳の女性。多発性筋炎で入院中である。ステロイドによる寛解を認め、ベッドサイドでのリハビリテーションが開始された。 この患者の運動負荷を調節する際に指標となる血液検査はどれか
クレアチンキナーゼ
6
70歳代の男性。右利き。右内頸動脈閉塞による左片麻痺のため回復期リハビリテーション病棟に入院中。意識晴明。日用物品の使用に不便はないが、右側を向いていることが多く、左側の対象物への気づきが遅れることがある。物事には積極的に取り組む一方で、他者へ脈絡なくたびたび話しかけてしまう。 この時期の患者の評価法として適切なのはどれか。2つ選べ
BIT, FAB
7
78歳の女性。脳梗塞による左片麻痺。身長160㎝。発症後7ヶ月経過。便座上座位保持時、立ち上がり時および立位保持時には手すりが必要で、下衣着脱は手すりに右肩を当てて行う。トイレに図のようなL字型手すりを設置する。 設置位置の寸法で適切なのはどれか
a:65cm b:25cm c:150cm
8
32歳の女性。アルコール依存症。美容師として働く兼業主婦。25歳頃から飲酒量が増えた。現時点では、仕事や家事に大きな支障はない。このまま飲酒を続けていると大変なことになると思い、飲酒量を減らそうと努力しているが、飲み始めるといつも深酒してしまう。1人の力では断酒できないと悩み、自ら精神科病院を受診し入院治療を受けることになった。 回復を目的とした作業療法の評価で最も重要度が高いのはどれか
自己評価
9
51歳の女性。パート勤務。職場で突然、動悸がして息苦しくなり口をパクパク開けて過呼吸となった。「出勤するとまた発作が起こりそうだ」と言って自宅に閉じこもっている この患者の症状で考えられるのはどれか
パニック障害
10
67歳の女性。作業療法中に傾眠傾向が続いた日があるかと思えば、声かけにはきはきと受け答えをする日もある。部屋の間違いや道に迷うことも多い。ある時突然「カーテンの陰に人がいる」と話し怯えだした。 この患者の原因疾患として最も可能性が高いのはどれか
Lewy小体型認知症
11
45歳の男性。統合失調症。20年間の入院の後、退院してグループホームに入居することになった。作業療法士は患者の強みとしての性格、才能、希望、環境について、日常生活、経済的事項、仕事などの項目に分けて本人と一緒に確認・文章化し、患者の言葉を用いて退院後の目標を立てた 本アセスメントの根拠となるモデルはどれか
ストレングスモデル
12
57歳の女性。夫と寝たきりの母親との3人暮らし。編み物を趣味としていた。患者は手の抜けない真面目な性格で、介護が2年続いた頃から「体が動かない。死んでしまいたい。」と寝込むようになった。夫に連れられ精神科病院を受診し入院。1ヶ月後に作業療法が導入となった。しかし、作業療法士に「母のことが気になるんです。ここにいる自分が情けない。」と訴えた。 この患者への対応として適切なのはどれか
休むことも大切であることを説明する
13
7歳の男児。幼児期から落ち着きがなく、他の子供から遊具を取り上げる、列に並べない、座って待てないことが多かった。小学校入学後も、周囲の生徒の文房具を勝手に使う、集中せず席を離れるなどが頻繁に見られていた。自宅でも落ち着きがなく、母親が注意すると興奮する状態であった。この男児について作業療法士が担当教員から相談を受けることになった。 担当教員への助言内容として適切なのはどれか
望ましい行動が生じたら直ちに褒める
14
43歳の男性。統合失調症。幻聴と妄想が消失せず9年間の入院生活を送っていたが、入院患者の地域生活移行を進める方針の下、地域のアパートを借りて退院することになった。そこで、本人の地域生活を支えるため、作業療法士、看護師、精神保健福祉士、医師らがチームを組み、24時間365日体制で相談や訪問のサービスを開始した。 このサービスに該当するのはどれか
Assertive Community Treatment(ACT)
15
理学療法士及び作業療法士法の規定内容について正しいのはどれか。2つ選べ
業務上知り得た人の秘密を他に漏らしてはならない, 作業療法は社会的適応能力の回復を図るために行われる
16
研究法の説明で正しいのはどれか
メタアナリシスは多数の研究を数量的に統合して検討する
17
人間作業モデルについて誤っているのはどれか
作業の重要度を10段階で評価する
18
SOAPに関する説明で正しいのはどれか
SとOを専門的知識によって分析した内容をAに記載する
19
頭部単純CTで発症直後から診断できるのはどれか
脳出血
20
右利きの患者の頭部CTを図に示す。最も考えられる症状はどれか
左右失認
21
遠城寺式乳幼児分析的発達検査における手の運動で、生後9〜10ヶ月の発達段階であるのはどれか
瓶の蓋を開けたり閉めたりする
22
Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類のC6B3で機能が残存している筋はどれか 2つ選べ
円回内筋, 上腕三頭筋
23
Colles骨折の合併症で起こりやすいのはどれか
正中神経麻痺
24
作業療法中の低血糖発作で注意すべきなのはどれか
手の震え
25
疾患と作業種目の組み合わせで正しいのはどれか
筋萎縮性側索硬化症ーパソコン操作
26
右半球損傷による全般性注意障害の片麻痺患者に対する初期の基本動作支援について正しいのはどれか
車椅子駆動練習は外乱の少ない環境から開始する
27
標準型車椅子座位姿勢で起きる座圧変化で正しいのはどれか
仙骨座り(骨盤後傾)では尾骨部に高い圧がかかる
28
手背の深達性Ⅱ度熱傷に対する急性期のスプリンティング肢位で正しいのはどれか
母指掌側外転
29
関節リウマチ患者に対する生活指導で正しいのはどれか
本は眼の高さに置いて読む
30
上肢にリンパ浮腫がある乳癌術後患者に対する生活上の指導として最も適切なのはどれか
正常なリンパ節へ向けてマッサージを行う
31
ポピュレーションアプローチによる予防の対象として最も適切なのはどれか
生活習慣病
32
障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)における日常生活用具支給制度の対象となるのはどれか
T字杖
33
ICFの構成要素である活動と参加に関する説明で適切なのはどれか
実行状況と能力の2つの評価点によって評価する
34
精神障害者の就労と最も関連があるのはどれか
就労へのモチベーション
35
統合失調症の精神病後抑うつからの回復初期の指標はどれか。2つ選べ
空腹感, 熟眠感
36
「自分は劣っている」と自信が持てず、他人からの批判や拒絶に敏感で対人関係や社会参加が損なわれている 最も考えられるパーソナリティ障害はどれか
不安性(回避性)
37
70歳以上を対象にした介護予防事業に用いられる評価で、表に示す質問項目を用いるのはどれか
基本チェックリスト
38
アルコール離脱直後の作業療法で最も優先すべきなのはどれか
体力作り
39
発病後まもないうつ病患者への対応で適切なのはどれか
回復の可能性は高いことを強調する
40
PTSD(外傷後ストレス障害)に関する支援方法として適切なのはどれか
体験に伴う認知の再構成を促す
41
神経性無食欲症患者の入院治療について正しいのはどれか
活動量は目標体重に達してから増やす
42
小児自閉症患者に勧める活動として最も適切なのはどれか
トランポリンで遊ぶ
43
認知症患者の周囲を困らせる行動への対応で最も適切なのはどれか
行動のパターンから原因を探る
44
患者に手本となる他者の振る舞いを見せて学んでもらう面接技術はどれか
モデリング
45
外胚葉から発生するのはどれか
脳
46
体表から触知できるのはどれか。2つ選べ
胸骨角, 舟状骨粗面
47
回旋筋腱板を構成する筋はどれか。2つ選べ
棘上筋, 小円筋
48
第2中手骨底に付着する筋はどれか
橈側手根屈筋
49
胸椎に付着する筋はどれか
僧帽筋
50
二重神経支配の筋はどれか
大内転筋
51
脳血管とその還流域の組み合わせで正しいのはどれか
後大脳動脈ー視床
52
大脳辺縁系とその働きの組み合わせで正しいのはどれか
帯状回ー運動学習
53
同一の臓器から分泌されるホルモンの組み合わせで誤っているのはどれか
カルシトニンーパラトルモン
54
視覚器で正しいのはどれか
虹彩には瞳孔散大筋がある
55
細胞膜電位について誤っているのはどれか
カリウムイオンは脱分局の時に細胞外から細胞内に移動する
56
運動単位について誤っているのはどれか
上腕二頭筋より虫様筋の方が神経支配比は大きい
57
腱を叩いて骨格筋を急速に伸ばすと起こる筋単収縮に関与するものはどれか
筋紡錘
58
健常者の安静時呼吸について正しいのはどれか
呼気時の気道内圧は陽圧である
59
血液凝固因子はどれか
トロンビン
60
胃液の分泌を促進するのはどれか。2つ選べ
胃壁の伸展, ガストリンの分泌
61
尿の生成について正しいのはどれか
血液の濾過は腎小体で行われる
62
老化に伴う生理機能の変化で正しいのはどれか
予備呼気量は減少する
63
立位姿勢が安定しているのはどれか
上半身と下半身の重心線が一致している
64
肩甲骨の運動とそれに作用する筋の組み合わせで正しいのはどれか 2つ選べ
下制ー鎖骨下筋, 内転ー菱形筋
65
前腕回外に作用する筋はどれか
上腕二頭筋
66
股関節の運動とそれに作用する筋の組み合わせで正しいのはどれか
内転ー薄筋
67
足部アーチについて正しいのはどれか
内側縦アーチは中足指節関節の伸展時に高くなる
68
フィードバックの説明で正しいのはどれか
同時フィードバックは運動課題を実行している最中に与える
69
病理学的な悪性度が最も高いのはどれか
神経膠芽腫
70
急性炎症と比較した場合の慢性炎症の特徴はどれか
組織の線維化
71
頭部MRIのT1強調冠状断像を図に示す 矢印の部位はどれか
海馬
72
自分自身が受け入れることができない衝動・観念を、他の人が持っているとする防衛機制はどれか
投影
73
老年期における精神保健上の問題として適切なのはどれか
社会的孤立
74
行動療法の技法でないのはどれか
精神分析
75
語の流暢性課題を含む検査はどれか
HDSーR
76
中心性脊髄損傷について正しいのはどれか。2つ選べ
高齢者に多い, 下肢より上肢機能が強く障害されることが多い
77
運動障害と評価方法の組み合わせで正しいのはどれか
運動失調ー指鼻試験
78
観念運動失行の検査はどれか
「歯を磨くまねをしてください」
79
上腕骨外側上顆炎について正しいのはどれか
手関節伸筋腱の付着部の炎症である
80
変形性膝関節症について正しいのはどれか
初期の疼痛は動作開始時に出現しやすい
81
第4腰椎変性すべり症の症候として誤っているのはどれか
痙性歩行
82
脳血管障害について誤っているのはどれか
くも膜下出血は女性よりも男性に多い
83
平均的な発症年齢が最も低いのはどれか
福山型筋ジストロフィー
84
多発性硬化症について正しいのはどれか
再発と寛解を繰り返す
85
中枢神経の先天奇形とその特徴の組み合わせで正しいのはどれか
二分脊椎ー水頭症合併
86
高齢者の肺炎の特徴として正しいのはどれか
誤嚥性肺炎が多い
87
急性心筋梗塞後の運動療法の効果として正しいのはどれか
急性期心臓死の減少
88
内分泌異常と病態の組み合わせで正しいのはどれか
副甲状腺機能低下ーテタニー
89
医療法で規定されていないのはどれか
医療行為に対する診療報酬
90
双極性障害と比較した場合のうつ病の特徴はどれか
一卵性双生児の罹患一致率が低い
91
小児自閉症について正しいのはどれか
女児より男児に多く発症する
92
アルコールの離脱症候群はどれか。2つ選べ
けいれん発作, 振戦せん妄
93
神経性大食症について正しいのはどれか
代償行動で最も多いのは自己誘発性嘔吐である
94
最初に高EE(Expressed Emotion)が深く関与している統合失調症患者の治療に有効なのはどれか
家族心理教育
95
感覚検査の実施方法で正しいのはどれか。2つ選べ
1.静的触覚, 4.振動覚
96
40歳の男性。右利き。交通事故により受傷。受傷翌日に観血的整復固定術を施行し、術後1週で作業療法が開始された。受傷時のエックス線写真および術後のエックス線写真を別に示す。 この時期の作業療法で適切でないのはどれか
右肩関節の自動運動
97
30歳代の男性。小学生の頃左上腕骨骨折の既往がある。細かい操作がしにくい、時々左手がしびれると訴え整形外科を受診した。ADLでは服のボタンが留めにくくなったのことでスクリーニング検査を実施したところ、図のような様子が見られた。 この所見から、他に陽性となる可能性が高い検査はどれか
指交叉テスト
98
右肺の外側肺底区(S9)の痰に対する修正体位排痰で最も適切なのはどれか
1
99
65歳の男性。脳出血による右片麻痺。Brunnstrom法ステージは上下肢Ⅳであるが、食事は全介助で経口摂取と経鼻経管栄養を併用している。嚥下造影検査の静止画像を図に示す。咳嗽反射はない この患者への対応で適切なのはどれか
随意的な咳の練習を行う
100
53歳の女性。肺癌の脳転移による左片麻痺症状が出現したため緊急入院し、脳転移に対して放射線治療が開始された。また、放射線治療によって生じる有害反応や活動性低下を早期に改善することを目的に、放射線治療と同じ時期に作業療法も開始されている。ある日、作業療法実施中に呼吸困難が出現した。 このとき患者に指導する対処法で適切なのはどれか
呼気の比率を多くした呼吸を促す