問題一覧
1
プラトン研究家で、「人間は、自分で自分のあり方を決定する自由意志をもっているところに尊厳がある」と述べた人物は誰か答えなさい。
ピコ・デラ・ミランドラ
2
ルネサンス期の理想とする人間像で「万能人(普遍人)」という言葉がある。この代表的な人物は誰か答えなさい。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
3
「感神礼費』を著して、教会の形式化や聖職者の腐敗を鋭く風刺した人物は誰か答えなさ
エラスムス
4
『ユートピア』を著して、現実の社会のあり方を批判し、私有財産制のない理想郷をえがいた人物は誰が答えなさい。
トマス・モア
5
『君主論』において、【君主は国家の維持・発展のためには、あえて非道徳的な手段もとることができなければならない】と説いた人物は誰か答えなさい。
マキャヴェリ
6
罪深い人間を救うことができるのは絶対的な力をもった神の恩籠だけであり、信仰のよりどころとなるのは、神のことばを直接しるした聖書のみである。
ルター
7
感覚や経験はしばしばわれわれを誤らせるから信頼できない。確実な知識は理性によってのみ与えられる。
デカルト
8
各人の世俗の職業生活は神の栄光を実現するための場所であるから、そこで禁欲的に精進し、成功をおさめることが自己の救いの確言を生み出す。
カルヴァン
9
自然を支配し人類の生活を改善していくような知識を得るためには、われわれの観察をゆがめる多くの先入見、偏見を排除する必要がある。
ベーコン
10
人間は無力でみじめな存在であるが、それを自覚し、真理をもとめ,考える存在としては偉大である。
パスカル
11
土地の私有にはじまる私有財産制が、この世から思いやりの情と正義感を追いはらってしまった。この不平等な状態を克服しなければならない。
ルソー
12
生命・自由・財産の所有といった自然権を守る手段として政府はあるが、主権はあくまで人民にあり、政府の権力への抵抗権や革命権がある。
ロック
13
歴史を根本で支配する絶対精神が、人間の自由な活動を通じて、自分の本質である自由を実現していく過程」それが歴史である。
ヘーゲル
14
人間が尊いのは、その地位、財産、才能のためではない。人間は一人ひとり人格として絶対的価値をもっているから尊いのである。
カント
15
自然のままの状態では「万人の万人に対する闘い」が生じてしまうことから国家が成立した。だから人々は国家に無条件に従うべきである。
ホッブズ
16
彼は、快楽には精神的な快楽と感覚的な快楽があるとし,「満足したであるよりは不満足な人間である方がよく、満足した思か者であるよりは不満足なソクラテスである方がよい」とした。つまり、人間の幸福にとって大きな要素となるのは精神的な快楽の方であるという。
JS・ミル
17
彼は、人間の本性は快楽をもとめ、苦痛を避けるところにあると考え、より多くの快楽をもたらすのに役に立つ行為が善あり、逆が悪あるとした
ベンサム
18
彼は、刑法の改正や貧民法の制定など社会諸制度の民主化に努めた。代表的な著作として、『道徳および立法の原理説』などがある。
ベンサム
19
彼は、真の快楽・幸福とは、他人の幸福を願うことであり、イエスの黄金律すなわち「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」という教えこそが、功利主義道徳の理想を示しているとした。
JS・ミル
20
彼は、功利主義を理想主義的,利他主義的彩の強いものへと修正した。
JS・ミル
21
彼は、最善の行為とはできるだけ多くの人々にできるだけ多くの幸福を生み出す行為であるとし、その考えを「最大多数の最大幸福」という言葉で表現した。
ベンサム
22
彼は、多数者が一部の人々の意見や個性を抑圧することを、著書『自由診」において「多数者の専制」とよび、料金が警戒すべき電題であるとした。
JS・ミル
23
人間の知性は、困難を突破しようとする試行錯誤や科学的実験によって進展していく。人間の知性とは環境へよりよく適応するための「道具」である。
デューイ
24
議論が曖味で無意味なものになるのを避けるため、扱われる観念や対象の意味を,実験のような行動を実践すれば一定の実験結果が生じるという意味として理解することが「プラグマティズム」である。
パース
25
議会活動を通じた改良ではなく、プロレタリア(労働者)革命と革命後のプロレタリア独裁のみが社会主義を実現する道である。
レーニン
26
生産手段をもたない労働者は、利潤を追求する資本家の支配下におかれ、自分が生産したものも資本家のものになるなど、「疎外された労働」を強いられている。
マルクス
27
何が真理であるかということは、ある環境のもとで実践してみた結果がわれわれの生活に有用か否かによって決められる。
ジェームズ
28
いつか訪れる死と向き合い。個としての有限性を意識することで、ほかのだれでもないかけがえのない自己にめざめる。
ハイデッガー
29
人間は、美的実存を通じて自己を見失い,倫理的実を通じて罪悪感にとらわれ、最後に神に自己をゆだねる宗数的実存に至る。
キルケゴール
30
絶望や性析を通じて人間は、自己を越え、自己をささえてくれている「超越者」に出会い、実存(真の自己)に目覚めることになる。
ヤスパース
31
自分は一人で存在しているのではなく、他者との関係の中で存在しているので、各人は全人類に対して責任を負わなければならない。
サルトル
32
現実の世界は、善もなければ悪もなく、意味も目的もない,力と力があい争い,戯れる、カへの意志の世界である。
ニーチェ
33
世界を認識する主体としての「人間」という考え方は西洋近代の歴史的発明にすぎない。しかもそのような「人間」にも終焉が近づいている。
フーコー
34
哲学の活動は言説を批判し、言説を分析することにある。語りえないことについては沈黙しなければならない。
ヴィトゲンシュタイン
35
未開社会の人々の感性と知性が結びついた「野生の思考」は、西洋近代的な思考と比較して、知的に劣っているわけでも、野蛮であるわけでもない。
レヴィ=ストロース
36
言語や概念を用いるときの支配的な規則や広統を問い直し、硬直化した見方や税字を内側から変えることを「脱構築」という。しかし、「正義」は一般的な法などとは異なり、脱構築不可能な概念である。
デリダ
37
批評とは、進歩や流行の名のもとに瓦礫のように見捨てられていく作品などに込められていた夢や願望、問いなどを読み解き、救い出すことである。
ベンヤミン