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  • 問題数 57 • 2/29/2024

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    問題一覧

  • 1

    問1 弁理士の業務に関して,最も適切と考えられるものはどれか。 ア 弁理士は,特許権の侵害訴訟について,単独で訴訟代理人となることができる。 イ 他人の求めに応じて報酬を得て,業として特許料の納付手続を行うことは,弁理士でない者であってもすることができる。 ウ 弁理士,特許業務法人又は弁護士でない者が,他人の求めに応じて報酬を得て,業として特許出願手続についての代理を行った場合であっても,刑事罰の適用はない。 エ 特許業務法人に所属する弁理士が,特許権者から依頼された特許無効審判に関する手続代理 等について自ら担当者として関与していなかった場合であっても,別の特許業務法人への移 籍後に当該無効審判請求人から依頼を受けたときは,この事件に関与することができない。

  • 2

    問2 著作物等に関して,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 実演家,レコード製作者及び放送機関の保護に関する国際条約の締約国において行われる実演は,日本の著作権法で保護される。 イ 最初に国外で発行され,その発行の日から60日以内に国内で発行された日本国民ではない者の著作物は,日本の著作権法で保護される。 ウ 日本の法令に基づいて設立された法人及び国内に主たる事務所を有する法人の著作物であれば,日本の著作権法で保護される。 エ 世界貿易機関(WTO)の加盟国の国民をレコード製作者とするレコードは,日本の著作権法で保護される。

  • 3

    問3 模倣品や海賊版対策に関して,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 輸入禁止の貨物に該当するか否かの認定手続において,特許権者は,税関長に対し,特許庁 長官の意見を聴くことを求めることができる。 イ 特許権,実用新案権,意匠権,商標権,著作権,著作隣接権を有していなくとも,貨物の輸 入を防ぐことができる場合がある。 ウ 税関長は,貨物を輸入しようとする者に対し,当該貨物の積戻しを命じることができる。 エ 税関において職権で知的財産侵害物品を差し止めるため,特許権者等の権利者が事前に税関 長に証拠を提出し,認定手続をとるように申立てをすることはできない。

  • 4

    問4 パリ条約に採用されている原則として,最も適切と考えられるものはどれ か。 ア 特許独立の原則 イ 無方式主義の原則 ウ 最恵国待遇の原則 エ 国際出願の原則

  • 5

    問5 著作物に関して,最も適切と考えられるものはどれか。 ア 写真の著作物には,写真の製作方法に類似する方法を用いて表現される著作物は含まれない。 イ プログラムの著作物を作成するためのプログラム言語,規約及び解法は著作権法により保護される。 ウ 国外で発行された日本国民の著作物は,著作権法により保護されない。 エ 法令の翻訳物は著作物となり得る。

  • 6

    問6 特許法における新規性に関して,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 特許を受ける権利を有する者が,特許出願前に日本国内の学術講演会で発表した発明は,新規性を有しない。 イ 特許出願に係る発明は,特許出願後,出願公開前に外国において頒布された刊行物に記載された発明に対して新規性を有する。 ウ 特許出願前に外国のみにおいて電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明は,新規性を有する。 エ 特許出願前に外国のみにおいて公然実施された発明は,新規性を有しない。

  • 7

    問7 特許無効審判に関して,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 特許無効審判は,利害関係人に限り,請求することができる。 イ 特許権に係る明細書の発明の詳細な説明の記載が,当業者がその発明を実施することができる程度に明確かつ十分に記載されていない場合には,特許無効審判を請求することができる。 ウ 特許無効の審決を受けた特許権者は,審判請求人を被告として,審決取消訴訟を提起することができる。 エ 特許無効の審決が確定した場合には,審決の確定日から当該特許権が存在しなかったものとみなされる。

  • 8

    問8 著作権と著作隣接権に関して,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 著作隣接権は譲渡することができる。 イ 著作権の移転登録をしなければ,著作権を譲り受けたことを第三者に対抗できない。 ウ 共有者の過半数の同意があれば,共同著作物の著作権の持分を譲渡することができる。 エ 著作権について質権を設定することができ,質権を設定した場合であっても,著作権者は著作権を行使することができる。

  • 9

    問9 拒絶理由通知を受けた特許出願人の対応として,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 発明の進歩性を有していないという拒絶理由通知を受けたため,意匠登録出願に出願変更する。 イ 拒絶理由通知は,意見書を提出する機会を与えるための通知であるため,特許出願人は応答 に際して,必ず意見書を提出しなければならない。 ウ 審査官が特許出願に係る発明の技術内容を誤って解釈したと思われるため,補正をすることなく,審査官の誤解を解消するために意見書のみを提出する。 エ 複数の請求項の一部について拒絶理由が通知されたため,その一部の請求項について出願を 分割して新たな特許出願とする。

  • 10

    問10 特許出願の際に提出する書類に関して,最も適切と考えられるものはどれ か。 ア 発明の詳細な説明の記載には,その発明に関連する文献公知発明のうち,当業者が知ってい る文献公知発明が記載された刊行物の名称を記載しなければならない。 イ 明細書には,発明の効果を記載しなければならない。 ウ 願書には,要約書を添付しなくてもよい場合がある。 エ 特許請求の範囲には,二以上の発明を記載することができる場合がある

  • 11

    問11 特許権に係る先使用権に関して,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 海外においてのみ特許出願に係る発明を実施している場合,先使用権は認められない。 イ 特許権者は,先使用権を有する者に対して,実施料を請求できる。 ウ 自ら特許権を取得していない発明について,第三者の特許権について先使用権が認められることがある。 エ 特許権に係る特許出願の出願時に,第三者が特許出願に係る発明の実施を準備している場合、当該第三者に先使用権が認められることがある。

  • 12

    問12 著作権等の侵害に関して,最も適切と考えられるものはどれか。 ア 著作権が侵害された場合,著作権者は,侵害者に対して,差止請求をすることはできるが損害賠償請求をすることはできない。 イ 著作権の侵害に備えて,著作権登録制度を利用して第一発行年月日を登録しておくことによ り,その日に最初の発行があったものとの推定を受けることができる。 ウ 原著作物に依拠せずに類似の著作物を作成した場合でも,著作権の侵害となる。 エ 著作者の同意を得ずに著作物を公表する行為は,著作隣接権の侵害となる。

  • 13

    問13 契約に関する次の文章の空欄 1 ~ 3 に入る語句の組合せとして, 最も適切と考えられるものはどれか。 契約は,意思表示が合致した時点で成立する。口頭による契約 1 である。 2 は, あくまでも後に争いになったときの証拠として機能するにすぎない。契約の主体には意思 表示に何らかの問題がないことが必要とされ,例えば,詐欺による意思表示は 3 こと ができる。 ア 1=は無効 2=登録 3=取り消す イ 1 =も有効 2 =登録 3 =無効とする ウ 1 =は無効 2 =書面 3 =無効とする エ 1=も有効 2=書面 3=取り消す

  • 14

    問14 商標登録出願の審査に関して,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 極めて簡単で,かつ,ありふれた標章のみからなる商標であっても,一定の条件の下に識別力が備わったとして商標登録されることがある。 イ 指定商品との関係で識別力を有しない商標であっても,他の文字や図形と組み合わせることで,識別力を有し,商標登録されることがある。 ウ 需要者が何人かの業務に係る商品であることを認識できない商標であっても,商標登録されることがある。 エ 同業者間で普通に使用されるようになり,他人の商品等と区別できない商標は,商標登録されることはない。

  • 15

    問15 特許法における先願主義に関して,最も適切と考えられるものはどれか。 ア 同一の発明について異なった日に二以上の特許出願があったときは,特許庁長官が協議命令 を発し,協議で定めた一の特許出願人のみが特許を受けることができ,協議不成立の場合は いずれも特許を受けることはできない。 イ 表現上カテゴリーは異なるが,実質的に同一の発明について異なった日に二以上の特許出願 があったときは,最先の特許出願人のみがその発明について特許を受けることができる。 ウ 同一の発明について同日に二以上の特許出願があったとき,最先に発明を完成した発明者に 係る特許出願が,その発明について特許を受けることができる。 エ 同一の発明について異なった日に二以上の特許出願があったときは,同一の特許出願人の場 合に限り,それぞれの発明について特許を受けることができる。

  • 16

    問16 著作権等に関して,最も適切と考えられるものはどれか。 ア 著作物を利用する権利は,当該権利に係る著作物の著作権を取得した者その他の第三者に対 抗することができる。 イ 譲渡権は,譲渡権を有する者により特定かつ少数の者に著作物の原作品又は複製物が譲渡さ れた場合でも,行使することができる。 ウ プログラムの著作物の違法複製物を業務上電子計算機で使用する行為は,当該違法複製物の 使用を始めた後に,違法複製物であることを知った場合でも,著作権侵害となる。 エ 著作者が亡くなった後に未公表の著作物を公表しようとする者に対して,著作者の遺族は差 止請求をすることはできない。

  • 17

    問17 商標権に関して,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 商標権者は,商標権を指定商品毎に分割して移転することができる。 イ 商標権者は,商標権を侵害する者に対し,信用回復措置を請求することができる。 ウ 商標権者は,登録商標に類似する商標であっても,その商品の機能を確保するために不可欠な立体的形状のみからなるものである場合には,権利行使をすることができない。 エ 商標権者は,第三者に対し,指定商品に類似する商品について通常使用権を許諾することができる。

  • 18

    問18 意匠法に規定されている制度に関して,最も適切と考えられるものはどれ か。 ア 動的意匠制度とは,外部からの力によってのみ物品の形状が変化する場合において,その変 化の前後にわたる意匠について登録できる制度である。 イ 秘密意匠制度とは,意匠権の設定の登録の日から1年以内の期間を指定して,その期間その 意匠を秘密にすることを請求することができる制度である。 ウ 組物の意匠制度とは,全体として統一がある場合には,同時に使用されない物品であっても 一意匠として登録できる制度である。 エ 部分意匠制度とは,物品の部分が独立して取引の対象とならない場合であっても,当該物品 の部分について,意匠登録できる制度である。

  • 19

    問19 著作物に関して,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 共同著作物を利用する場合,共有者全員の合意がなければ,著作者であっても当該著作物を 利用することはできない。 イ 実演家の許諾を得てその実演が録音又は録画された映画の著作物を,映画の著作物として複 製する場合は,実演家の許諾を得る必要がある。 ウ 出版権者は,他人に対し,その出版権の目的である著作物の複製を許諾することができる場 合がある。 エ 法人が職務著作に係る著作物を利用する場合,その著作物を創作した従業者の許諾を得る必 要はない。

  • 20

    問20 商標権や地理的表示に関して,最も適切と考えられるものはどれか。 ア 登録生産者団体の構成員たる生産業者は,登録に係る特定農林水産物等に地理的表示を付す る場合には,当該特定農林水産物等に登録標章(地理的表示が登録に係る特定農林水産物等 の名称の表示である旨の標章であって,農林水産省令で定めるもの)を使用することができ る。 イ 商標権者は,その商標権の全部について専用使用権を設定した場合であっても,その設定し た範囲について登録商標を使用することができる。 ウ 商標権者は,指定役務と同一の役務について,登録商標と類似する商標を独占的に使用する 権利を有する。 エ 商標権者は,同一の指定商品について,複数人に通常使用権を許諾することはできない。

  • 21

    問21 著作権等に関して,最も適切と考えられるものはどれか。 ア プログラムの著作物の複製物の所有者は,著作権者の許諾を得なくても,第三者が電子計算 機で当該プログラムの著作物を利用するために必要と認められる限度において翻案すること ができる。 イ 絵画,版画,彫刻は美術の著作物に含まれるが,美術工芸品は美術の著作物に含まれない。 ウ レコード製作者は,そのレコードをその複製物の譲渡により公衆に提供する権利を有する。 エ 実演に関する著作隣接権は,実演家の死後70年を経過するまで存続する。

  • 22

    問22 事業戦略や特許戦略に関して,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア IPランドスケープでは,知的財産に関する情報だけでなく,知的財産以外のニュースリ リース情報なども取り入れて解析する。 イ IPランドスケープは,研究開発部門や知的財産部門内で完結すべきものではなく,その結 果を経営陣や事業責任者に提示すべきである。 ウ 事業戦略と特許戦略を関係づけて検討する場合,IPランドスケープを実行して検討する。 エ パテントマップでは,研究開発が未着手の分野や,他社技術の強みや弱みを知ることはでき ない。

  • 23

    問23 特許協力条約(PCT)に関して,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 出願人は,国際調査報告を受け取った後,国際出願の請求の範囲について1回に限り補正をすることができる。 イ 国際調査報告は,国際調査機関から出願人及び国際事務局に送付される。 ウ 国際出願は,国際調査報告とともに国際公開される。 エ すべての国際出願は,国際予備審査の対象とされる。

  • 24

    問24 特許権の存続期間に関して,最も適切と考えられるものはどれか。 ア 国内優先権の主張を伴う特許出願に係る特許権の存続期間は,当該特許出願の出願日から2 0年をもって終了する。 イ 特許権の存続期間は,当該特許権の設定の登録が,出願審査の請求があった日から起算して 3年を経過した日以後にされたときに限り,延長登録の出願により延長することができる。 ウ 特許権の存続期間は,特許料の減免又は猶予がされたことを理由に短縮されることがある。 エ 特許権の存続期間は,医薬品等の特定分野の特許権に限り,3年を限度に延長登録の出願を することができる。

  • 25

    問25 職務発明に関して,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 使用者は,職務発明について法定通常実施権を有する場合がある。 イ 職務発明は,従業者,法人の役員,国家公務員又は地方公務員がした発明である。 ウ 職務発明は,その発明をするに至った行為が,使用者における従業者の現在又は将来の職務 に属するものである。 エ 従業者は,職務発明について特許権を有する場合がある。

  • 26

    問26 著作権の譲渡に関する次の文章の空欄 1 ~ 4 に入る語句の組合せとして,最も適切と考えられるものはどれか。 著作権者は,著作権の全部又は一部を譲渡することができるが, 1 において 2が譲渡の目的として 3されていないときは,これらの権利は,4推定される ア 1 =譲渡契約 3 =特掲 2 =二次的著作物の創作権と二次的著作物の利用権 4 =譲渡した者に留保されたものと イ 1 =譲渡契約 3 =特掲2 =複製権 4 =消滅したものと ウ 1 =譲渡の登録 3 =明記2 =二次的著作物の創作権と二次的著作物の利用権 4 =消滅したものと エ 1 =譲渡の登録 3 =明記2 =複製権 4 =譲渡した者に留保されたものと

  • 27

    問27 不正競争防止法に規定する不正競争行為に関して,最も適切と考えられるものはどれか。 ア 需要者の間に広く知られている自己の商品の包装と類似する包装を使用した他人の商品が販 売され,自己の商品との間に混同が生じていた場合,不正競争行為を理由としてその販売の 差止めを請求することができる。 イ 他人の著名な商品等表示と同一又は類似の商品等表示が使用されていた場合,他人の商品等 表示と市場において混同が生じていることを立証しない限り,不正競争行為を理由とした損 害賠償請求の対象にならない。 ウ 商標登録が認められなかった商標の第三者による使用については,不正競争行為を理由とし た損害賠償請求の対象とならない。 エ 商品等表示の類似性の判断においては,たとえ,全体的な印象に顕著な差異がなく,時と場 所を変えて観察したときには誤認の可能性があるとしても,商品を同時に並べて注意深く観 察したときに差異が発見されるのであれば類似とはいえない。

  • 28

    問28 特許権に係る実施権に関して,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 通常実施権が許諾された場合には,当該通常実施権は,登録しなければ効力を発生しない。 イ 特許権者は,通常実施権を許諾した後で特許権を放棄するときには,その通常実施権者の承諾を得なければならない。 ウ 特許権者は,2人以上の異なる者に対して設定範囲が重複した複数の専用実施権の設定をすることができない。 エ 専用実施権は,特許権者の承諾を得た場合には,移転することができる。

  • 29

    問29 著作者人格権に関して、最も適切と考えられるものはどれか。 ア 著作者は著作物の公表の可否と公表の時期等を決定することができるが,いかなる場合で あっても,公表に同意したと推定される場合はない。 イ 二次的著作物の利用にあたって,原著作物の著作者の氏名を表示する必要はない。 ウ 著作権を譲渡しても,著作者人格権を放棄したものとはみなされない。 エ 著作者人格権が侵害された場合,著作者は侵害の停止を請求することができるが,侵害の予防を請求することはできない。

  • 30

    問30 意匠登録を受けることができる可能性のあるものとして,最も適切と考え られるものはどれか。 ア 物品の機能を確保するために不可欠な材質で構成された物品に係る意匠 イ 工業上利用することができない意匠 ウ 公の秩序又は善良の風俗を害するおそれがある意匠 エ 他人の業務に係る物品と混同を生じるおそれがある意匠

  • 31

    問31 商標法における不使用取消審判に関して,最も適切と考えられるものはど れか。 ア 不使用取消審判の審理において,指定商品について,商標権者が登録商標を使用していなく ても,通常使用権者がその登録商標を使用している場合には,その商標登録は取り消されな い。 イ 不使用取消審判の審理において,請求の対象となっている指定商品に類似する商品について, 商標権者が登録商標を使用している場合には,その商標登録は取り消されない。 ウ 不使用取消審判の審理において,指定商品について,社会通念上同一と認められる商標を使 用していたとしても,その商標登録は取り消される。 エ 不使用取消審判の審理において,指定商品について,商標権者が登録商標を審判の請求前6 カ月から使用していても,過去3年間使用していなかった場合には,その商標登録は取り消 される。

  • 32

    問32 特許権の侵害に関して,最も適切と考えられるものはどれか。 ア 特許権を侵害する製品を購入し,家庭で使用する行為は,特許権の侵害とならない。 イ 侵害のおそれがあるだけであって,実際に特許権の侵害行為がない場合には,差止請求をす ることはできない。 ウ 特許権者から購入した製品を,特許権者に無断で第三者に転売する行為は,特許権の侵害と なる。 エ 他人が無断で試験又は研究のために特許発明を実施している場合には,特許権者はその行為 に対して特許権を行使することができる。

  • 33

    問33 著作権等に関して,最も適切と考えられるものはどれか。 ア 映画の著作物には,映画の効果に類似する視覚的又は視聴覚的効果を生じさせる方法で表現 され,かつ,物に固定されている著作物が含まれる。 イ 編集物は,情報の選択又は体系的な構成によって創作性がある場合に,著作物として保護さ れる。 ウ 翻案権を有している者は,著作物を文書又は図画として出版する者に対し,出版権を設定す ることができる。 エ 共同著作物の著作権の存続期間は,著作物の公表後70年を経過するまでの間である。

  • 34

    問34 商標権の存続期間の更新登録に関して,最も不適切と考えられるものはど れか。 ア 通常使用権者であっても,商標権の存続期間の更新登録の申請をすることはできない。 イ 商標権者は,商標権の存続期間の更新登録を受けるためには,指定商品について登録商標を 使用している事実を立証しなければならない。 ウ 商標権の存続期間の更新登録の申請は10年毎にする必要がある。 エ 商標権の存続期間の更新登録の申請は,商標権の存続期間の満了前6カ月から満了の日まで の間にしなければならない

  • 35

    問35 特許法及び独占禁止法に関して,最も適切と考えられるものはどれか。 ア ライセンスを受けた者のなした改良発明について取得した特許権を,ライセンスを許諾した 者へ帰属させることを義務づけることは,独占禁止法に違反しない。 イ 特許ライセンス契約において,許諾製品の販売価格を制限することは,独占禁止法に違反し ない。 ウ 特許権に係る実施権のライセンスの期間終了日を,ライセンス対象の特許権の満了日よりも 後に設定して実施料の支払義務を課すことは,独占禁止法に違反しない。 エ パテントプールは,複数の特許権者からのライセンスの取得を容易にするが,ライセンスな しでは参入できない市場への新規参入希望者にライセンスしないと,独占禁止法に違反する。

  • 36

    問36 特許調査の目的に関して,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 特定技術分野における通常実施権の件数を調査し、その技術分野における競合他社のライセンス状況を把握する。 イ 競合他社の開発者を確認するために,その他社の特許出願動向を調べる。 ウ 先の特許出願を確認しておくことにより,新しい研究開発のテーマの手掛かりを見つける。 エ 自社でこれから開発しようとする製品技術が既に他社で開発済かどうかを調べることで,重複研究,重複投資を回避する。

  • 37

    問37 映画の著作物に関する次の文章の空欄 1 ~ 3 に入る語句の組合せ として,最も適切と考えられるものはどれか。 映画の著作物の著作者が映画製作者に対し当該映画の著作物の製作への 1 を約束し ている場合,著作権は 2 に帰属する。当該映画の著作物が職務著作である場合,当該 映画の著作物の著作権は 3 に帰属する。 ア 1 =出資 2 =著作者 3 =法人等 イ 1 =参加 2 =著作者 3 =映画製作者 ウ 1 =出資 2 =映画製作者 3 =映画製作者 エ 1 =参加 2 =映画製作者 3 =法人等

  • 38

    問38 育成者権の効力が及ばない行為として,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 育成者権者以外の者が,品種登録の日から35年経過後に登録品種の種苗を生産する行為 イ 育成者権者以外の者が,育成者権者から登録品種と特性により明確に区別されない品種の種苗を譲り受けた場合において,当該種苗を用いて得られる収穫物を生産する行為 ウ 育成者権者以外の者が,登録品種の種苗を試験又は研究のために利用する行為 エ 育成者権者以外の者が,登録品種の種苗を譲渡するために保管する行為

  • 39

    問39 特許出願を行うことによる企業経営上のメリットに関して,最も不適切と 考えられるものはどれか。 ア 特許権が得られれば,他社とクロスライセンスをすることによって,事業活動の自由を確保 することができる場合がある。 イ 特許出願が公開されれば,登録前の行為であっても特許権の侵害として損害賠償を請求する ことができる。 ウ 特許権が得られれば,自社の技術力を広くアピールすることができる場合がある。 エ 特許権が得られれば,先願主義の下,同一発明に係る特許権を他社が取得することを防止す ることができる。

  • 40

    問40 特許法に規定する国内優先権に関して,最も適切と考えられるものはどれか。 ア 国内優先権主張の基礎となる先の出願は,その出願の日から1年経過後に,取り下げたものとみなされる。 イ 先の出願の日から1年以内であれば,先の出願について放棄された後であっても,その出願 に基づいて国内優先権を主張することができる。 ウ 先の出願の日から1年以内であっても,先の出願について出願公開請求をした後は,その出願に基づいて国内優先権を主張することはできない。 エ 先の出願の日から1年以内であっても,意匠登録出願を先の出願として国内優先権を主張することはできない。

  • 41

    問19 化粧品メーカーX社は,シャンプーAとリンスBの容器に施す新しいデザインDを創作した。 X社は,シャンプーAとリンスBとを独占的に製造販売したいので,デザインDについてX社の 知的財産部の部員が,意匠権の取得を検討している。なお,「シャンプー容器」と「リンス容器」 は類似する物品である。ア~エを比較して,部員の考えとして,最も不適切と考えられるものは どれか。 ア リンスBの容器について,意匠登録をすべき旨の査定が送達された場合,第1年分の登録料 の納付は,その査定の謄本送達日から30日以内に行わなければならない。 イ シャンプーAの容器とリンスBの容器に施されたデザインDは特徴的な模様であるが,意匠 に係る物品が異なるので,関連意匠として登録を受けることはできない。 ウ X社がシャンプーAの容器について意匠登録出願をした後に,Y社がシャンプーAの容器と 同一のデザインの容器のシャンプーCの販売を開始した場合に,当該意匠登録出願が登録さ れるまで,X社は,Y社のシャンプーCの販売に関して,意匠法上何ら保護を受けることは できない。 エ リンスBの容器について,意匠登録出願の出願時に秘密請求をしなかった場合であっても, 第1年分の登録料の納付と同時に秘密請求をすれば,秘密意匠の適用を受けることができる。

  • 42

    問20 甲は,乙が映画監督を務め自主製作した実写の映画Aのフィルムを所有している。映画Aは公 開されなかったため,甲は映画Aのフィルムを用いた上映会の開催を検討している。ア~エを比 較して,甲の考えとして,最も適切と考えられるものはどれか。なお,甲は,乙から映画Aに係る著作権の譲渡を受けていないものとする。 ア 映画Aは50年前に製作されているので,甲は,乙の許諾を得ることなく映画Aを上映する ことができる。 イ 映画Aが上映され,当該上映会で盗撮されたと考えられる映画Aが,違法動画サイトにアッ プロードされた場合,甲は,当該違法動画サイトの管理者に対して差止請求をすることはで きない。 ウ 甲は,映画愛好家50名程度を募集し,自宅近くのホールで映画Aの上映会を行うことを企 画している。乙が映画Aの上映に反対したとしても,甲は,映画Aの上映をすることができ る。 エ 映画Aは150分を超える長編のため,甲は,上映会用に120分程度に編集することがで きる。

  • 43

    問21 スポーツ用品メーカーX社は,シューズAを1年後に発売する旨を業界新聞に発表した。その 後,Y社からX社に対して,シューズAの製造販売に関して,Y社の特許権Pを侵害する旨の警 告書が送られてきた。また,シューズAの商品名Bについて,先行商標調査をしたところ,W社 が,指定商品が靴で,商品名Bと類似する商標Cについて,商標登録出願Mを出願していること がわかった。ア~エを比較して,X社の知的財産部の部員の発言として,最も不適切と考えられ るものはどれか。 ア 「特許権Pは日本国内でしか権利取得されていないことが判明しました。わが社のシューズ Aは日本国内で製造して全数を輸出する予定ですが,特許権Pが問題になる可能性があり ます。」 イ 「シューズAの試作品の製造が特許権Pの出願後であっても,特許権Pの出願前からシュー ズAの製造販売の準備が行われていた場合には,特許権Pに対抗できる場合があります。」 ウ 「シューズAが特許権Pを用いている場合であっても,試験又は研究のために試作した シューズAには特許権Pの効力は及ばないので,その試作したシューズAを販売しても, 特許権Pの侵害とはなりません。」 エ 「商標Cを付したW社の製品は子供用長靴であることが判明しました。シューズと子供用長 靴は異なる商品ですが,商品名Bの使用には商標権侵害のリスクがあります。」

  • 44

    問22 ア~エを比較して,職務発明に関して,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 甲は,工作機メーカーX社の商品開発部に所属し,新たな機能を有する工作機に関する発明 を完成させた。X社の勤務規則には,職務発明について特許を受ける権利をX社が取得する 規定が存在した。この場合,職務発明について特許を受ける権利は発生時からX社に帰属す る。 イ 乙は,洗剤メーカーY社の取締役であり,従来の洗剤に比べて少量でも洗浄力が高い洗剤を 完成させた。乙が完成させた発明は,職務発明に該当することがある。 ウ 丙は,食品メーカーZ社に在職中,食品に関する職務発明を完成させたが,当該発明に関す る特許を受ける権利は,Z社に譲渡されなかった。この場合,丙が取得した特許権に対して, Z社は,無償の通常実施権を取得することになる。 エ 丁は,化学品メーカーW社で化学品を開発していたが,その後W社を退職し,転職先の化学 品メーカーV社において新たな化学品の発明を完成させた。この場合,その化学品の発明は W社における職務発明に該当する。

  • 45

    問23 空調機メーカーX社は,自社の特許権Pを侵害する製品を製造している疑いのあるY社に対し て,特許権Pの行使を検討している。ア~エを比較して,X社の知的財産部の部員の考えとして, 最も不適切と考えられるものはどれか。 ア Y社が,特許権Pを故意又は過失により侵害していることを立証するための証拠を収集する。 イ Y社の製品の発売日と特許権Pに係る特許出願の出願日との関係を調査する。 ウ 特許権Pを侵害する疑いのあるY社の製品を特定するための調査をする。 エ Y社の製品を購入して,弁理士に侵害の成否についての鑑定を依頼する。

  • 46

    問24 精密機器メーカーX社の知的財産部の部員は,自社の出願戦略において発明を特許出願すべき か営業秘密として保護すべきかについて,発言している。ア~エを比較して,部員の発言として, 最も適切と考えられるものはどれか。 ア 「発明を特許出願すべきか営業秘密として保護すべきかは,その発明の新規性の有無によっ て決定すべきです。発明が新規性を有する場合には,営業秘密として保護すべきではない と思います。」 イ 「発明を特許出願すべきか営業秘密として保護すべきかは,その発明に基づいて事業化した 場合に,販売された製品から発明を技術的に理解できるときには,特許出願をするのが望 ましいと思います。」 ウ 「発明を特許出願すべきか営業秘密として保護すべきかは,先使用権の立証のしやすさに よって決定すべきです。先使用権を確保できれば,営業秘密としての保護を受けることが できます。」 エ 「発明を特許出願すべきか営業秘密として保護すべきかは,その発明が物の製造方法の発明 かどうかによって決定すべきです。物の製造方法の発明は侵害発見性が高いため,特許出 願をするのが望ましいと思います。」

  • 47

    問25 音響機器メーカーX社の知的財産部の部員が,ライバル会社であるY社によって出願された特 許出願Pに関する調査をすることが必要な理由について,説明している。ア~エを比較して,部 員の発言として,最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 「わが社の製品がY社の特許権を侵害することを防ぎ,差止めや損害賠償を請求されること がないようにするためです。」 イ 「わが社が,特許出願をする際,特許出願Pに係る発明を回避した内容にして権利化を確実 にするためです。」 ウ 「Y社のどの製品にどの特許出願に係る発明が実施されているかを,発明の詳細な説明の実 施例のところに具体的に記載することとなっていますので,それを確認するためです。」 エ 「特許出願Pの技術をわが社に導入する価値があるか見極め,場合によってはY社を提携先の候補とするためです。」

  • 48

    問26 文房具メーカーX社に対して,Y社から,X社がY社の特許権の侵害をしている旨の警告書が 送られてきた。ア~エを比較して,X社の知的財産部の部員の発言として,最も適切と考えられ るものはどれか。 ア 「Y社は,消しゴムの発明に係る特許権Pを取得しています。確かにわが社は,特許権Pに 係る特許発明の技術的範囲に属する消しゴムを製造しましたが,消しゴムの販売目的でパ ンフレットを作成して顧客に配布しているだけで,まだ消しゴムを販売していないので, わが社の行為は,特許権Pの侵害に該当しません。」 イ 「Y社は,消しゴムの発明に係る特許権Qを取得しています。確かにわが社は,特許権Qに 係る特許発明の技術的範囲に属する消しゴムを製造しています。しかし,その原料一式は すべてY社から購入したものであるので,わが社の行為は,特許権Qの侵害に該当する場 合はありません。」 ウ 「Y社は,消しゴムを製造する装置の発明に係る特許権Rを取得しています。わが社は,そ の消しゴムを製造する装置をY社から購入して,その装置により製造した消しゴムを販売 しているだけであるので,わが社の行為は,特許権Rの侵害に該当しません。」 エ 「Y社は,消しゴムの製造方法の発明に係る特許権Sを取得しています。わが社は,W社が 無断で特許権Sに係る発明を使って製造した消しゴムを仕入れて販売しています。わが社 はW社から仕入れたものを単に販売しているだけですので,わが社の行為は,特許権Sの 侵害に該当しません。」

  • 49

    問27 健康器具メーカーX社は,新規な筋力トレーニング器具に係る発明Aについて特許権Pを取得 することを検討している。特許権Pを取得した後は,日本国内で製造販売するだけではなく,外 国に輸出することも計画している。ア~エを比較して,X社の知的財産部の部員の発言として, 最も不適切と考えられるものはどれか。 ア 「発明Aと同一の発明について,Y社が既に特許出願をしていることが判明しました。当該 特許出願が登録された場合,特許掲載公報の発行日から5カ月経過した後は,特許異議の 申立てをすることができる場合はありません。」 イ 「わが社の筋力トレーニング器具は,U社の特許権の技術的範囲に属することが判明しました。わが社が特許権Pを取得できるかどうかにかかわらず,対策が必要です。」 ウ 「発明Aと同一の発明について,V社が既に特許権を取得していることが判明しました。わが社は,V社の特許出願前に秘密状態で発明Aに係る試作品を作製していましたが,当該 試作品の存在を理由として,V社の特許について特許無効審判を請求することはできません。」 エ 「発明Aと同一の発明について,既にW社が特許出願をしていることが判明しました。W社 の特許出願は登録される可能性は高いと考えられますので,特許出願が登録される前で あっても実施権の取得の契約交渉をして,ライセンスを受けましょう。」

  • 50

    問28 飲料水メーカーX社は,映像制作会社Y社との間で,新商品のお茶のCM映像の制作依頼契約 を締結した。この契約において,Y社の映像の引渡時期は令和4年5月10日であり,X社の代 金支払期日は令和4年6月30日であったが,令和4年7月10日現在において,Y社は完成し た映像をX社に引き渡していない。ア~エを比較して,X社のとり得る措置として,最も不適切 と考えられるものはどれか。 ア X社は,Y社の本社へ行って映像を勝手に持ち出すことはできない。 イ X社は,Y社が代金の支払を請求してきた場合,当該請求を拒むことができる。 ウ X社は,一方的に直ちに契約を解除することができる。 エ X社は,裁判所に履行の強制を申し立てることにより,強制的に履行を実現させることがで きる。

  • 51

    問29 化学品メーカーX社は,インクの特許発明Aに係る特許権Pを有している。X社は,特許権P を侵害していると疑われるインクBを販売しているY社に対して,特許権侵害の警告を検討して いる。ア~エを比較して,X社の知的財産部の部員の考えとして,最も不適切と考えられるもの はどれか。 ア Y社へ警告書を送る前に,Y社が保有する特許権について確認する。 イ インクBは,特許発明Aに改良を加えたY社の特許発明に係るインクであって,利用関係が成立すると思われるので,Y社に対して特許権Pを行使できない。 ウ Y社へ警告書を送る前に,特許権Pの審査過程において特許発明Aの特許性を否定する先行文献が見落とされていなかったか調査する。 エ X社は,インクBが特許発明Aの技術的範囲に属するか否かについて特許庁に対し判定を求めることができる。

  • 52

    問30 塗料メーカーX社の知的財産部の部員が,社内の各会議に出席して,発言している。ア~エを比較して,最も適切と考えられるものはどれか。 ア 事業部の事業戦略会議での発言 「製品の市場参入については,わが社の独自技術の開発を待っていたら出遅れてしまうので,採算を見積もった上で,Y社からの技術ライセンスを受けて実施しましょう。その場合,Y社からライセンスを受けるのですから,Y社へのわが社の特許のライセンスを特に検討する必要はありません。」 イ 知的財産部の月例会議での発言 「わが社の主力製品に関する特許出願について拒絶理由通知が届いています。IPランドスケープを実行して,どのように応答すべきか考えてみましょう。」 ウ 本社戦略室の特許戦略会議での発言 「検討している分野について,IPランドスケープを実行して,わが社及びライバルメーカーU社の技術の強みと弱みと事業戦略との関係を分析したところ,わが社の事業戦略をサポートする知的財産権,技術力は,U社よりかなり劣っていることがわかりました。この分野には参入すべきでなく,特許権についても,維持コストがかかるので,即座に放棄すべきでしょう。」 エ 研究所の研究開発会議での発言 「ある研究テーマについては,V大学が基本技術を新たに開発したようなので,V大学との共同研究開発を検討しましょう。わが社とV大学との共同成果に係る共有の特許権が取得できた場合,V大学に不実施補償としての実施対価を支払うとしても,少なくとも当初の期間はわが社が独占して実施できる契約にできないか検討しましょう。」

  • 53

    問31 種苗メーカーX社は,育成した品種Aについて品種登録を受けている。ア~エを比較して,品種Aに関して,最も適切と考えられるものはどれか。 ア Y社が,新品種の試験をするために品種Aの種苗を生産する場合,Y社は,X社の許諾を受ける必要がある。 イ Y社がX社から品種Aの種苗を購入した後に,その種苗を業として販売する場合,Y社は, X社の許諾を受ける必要がある。 ウ Y社が品種Aと特性により明確に区別されない品種の種苗を生産する場合,Y社は,X社の 許諾を受ける必要がある。 エ Y社が品種Aの育成方法について特許を有しており,当該育成方法により,品種Aの種苗を 生産する場合,Y社は,X社の許諾を受ける必要がある。

  • 54

    問32 合金メーカーX社は,合金の製造方法に関する技術を開発した。X社の知的財産部では,この 製造方法について特許法による保護を受けるのがよいか,不正競争防止法による保護を受けるの がよいか,検討している。ア~エを比較して,知的財産部の部員の考えとして,最も不適切と考 えられるものはどれか。 ア 不正競争防止法で営業秘密として保護を受けるために,経済産業省へ登録手続をする必要はない。 イ 特許出願すると発明の内容が公開され,公開後は営業秘密としての保護を受けることができ なくなる。 ウ 他社がこの製造方法を開発することが明らかに困難であると考えられる場合であっても,この製造方法について特許出願をすべきである。 エ 不正競争防止法で営業秘密として保護を受けるためには,営業秘密を管理している者が,秘 密に管理する意思を有しているだけでは足りない。

  • 55

    問33 食器の販売会社であるX社は,来年の春に発売予定のマグカップの製作をY社に依頼した。Y 社は斬新な持ち手の異なる形状を有するマグカップを複数試作し,X社に提案した。Y社がデザ インしたマグカップの持ち手の形状はそれぞれ類似するものであったが,X社はこの複数のデザ インの中から1つを選び,発売する予定である。ア~エを比較して,X社の考えとして,最も適 切と考えられるものはどれか。 ア マグカップの製作をY社に委託したのはX社であり,当然にX社が意匠登録を受ける権利を 有するので,X社は単独で意匠登録出願をして意匠登録を受けることができる。 イ マグカップの持ち手の形状は斬新であるが,この持ち手の部分のみについて意匠登録出願を して意匠登録を受けることはできない。 ウ 複数のマグカップについて,関連意匠による意匠登録出願をする場合には,各意匠登録出願 を同日に出願しなくともよい。 エ 発売予定のマグカップについてできるだけ早期に意匠登録出願をして,出願と同時に出願審 査請求をすべきである。

  • 56

    6. 次の会話は,外国出願に関して,X社の知的財産部の部員甲の質問に対して部員乙が回答し ているものである。問35~問37に答えなさい。 甲 「発明Aについてした米国の特許出願Pについて特許を取得した場合,特許出願Pに基づく優先権を主張した日本の特許出願Qについても必ず特許を取得できますか。」 乙 「パリ条約の原則により,日本で特許を 1 。」 甲 「米国の特許出願が,指定国を米国と日本とした 2 による出願である場合はどうですか。」 乙 「いずれかの指定国における審査結果に基づいて統一的に他のすべての指定国で特許を受けることが 3 。」 問35 空欄 1 に入る最も適切な語句を【語群X】の中から選びなさい。 問36 空欄 2 に入る最も適切な語句を【語群X】の中から選びなさい。 問37 空欄 3 に入る最も適切な語句を【語群X】の中から選びなさい。 【語群X】 取得できます 特許法条約 できます 取得できるとは限りません 特許協力条約 できるわけではありません マドリッド協定議定書

    取得できるとは限りません 特許協力条約 できるわけではありません

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    7 次の文章は,漫画の著作物に関する最高裁平成9年7月17日判決の文章である(なお,出 題のため一部変更している。)。問38~問40に答えなさい。 1話完結式の連載漫画においては,後続の漫画は,先行する漫画と基本的な発想,設定 のほか,主人公を始めとする主要な登場人物の容貌,性格等の特徴を同じくし,これに新 たな筋書きを付するとともに,新たな登場人物を追加するなどして作成されるのが通常で あって,このような場合には,後続の漫画は,先行する漫画を翻案したものということが できるから,先行する漫画を原著作物とする 1 と解される。そして, 1 の著作権 は, 1 において新たに付与された創作的部分のみについて生じ,原著作物と共通しそ の実質を同じくする部分には生じないと解するのが相当である。けだし, 1 が原著作 物から独立した別個の著作物として著作権法上の保護を受けるのは,原著作物に新たな創 作的要素が付与されているためであって, 1 のうち原著作物と共通する部分は,何ら 新たな創作的要素を含むものではなく,別個の著作物として保護すべき理由がないからである。そうすると,著作権の保護期間は, 2 進行するものではあるが,後続の漫画に 登場する人物が,先行する漫画に登場する人物と同一と認められる限り,当該登場人物に ついては, 3 掲載された漫画の著作権の保護期間によるべきものである。 問38 空欄 1 を【語群XI】の中から選びしなさい。 問39 空欄 2 を【語群XI】の中から選びなさい。 問40 空欄 3 を【語群XI】の中から選びなさい。 【語群XI】 編集著作物 最初に 各著作物ごとにそれぞれ独立して 原著作物と同時に 二次的著作物 継続して

    二次的著作物 各著作物ごとにそれぞれ独立して 最初に